ダフニー・コラー 「オンライン教育が教えてくれること」
-
0:01 - 0:04皆さんの多くと同じように
私は幸運に恵まれました -
0:04 - 0:07高い教育をみんな受けている
家庭に生まれました -
0:07 - 0:113代続きの博士で
両親はともに学者です -
0:11 - 0:15子どもの頃は 大学にある父の
研究室を遊び場にしていました -
0:15 - 0:19だから いい大学に進むのも
当然のことのように思っていました -
0:19 - 0:23そしてそれが私に大きな
可能性を与えてくれました -
0:23 - 0:27あいにくと世界の人の多くは
そんな幸運に恵まれてはいません -
0:27 - 0:30場所によっては たとえば
南アフリカなどでは -
0:30 - 0:33教育は容易に得られる
ものではありません -
0:33 - 0:36教育システムは
アパルトヘイトの時代に -
0:36 - 0:39少数の白人向けに
作られました -
0:39 - 0:41その結果 優れた
教育を受けることを望み -
0:41 - 0:45それに値する人のための
場所が 不足しています -
0:45 - 0:49この希少性が 今年1月に
ヨハネスブルグ大学で起きた -
0:49 - 0:51事件に繋がりました
-
0:51 - 0:53大学入試の受付が 一部追加で
-
0:53 - 0:56行われることになったとき
-
0:56 - 0:59そのチャンスを掴むため
-
0:59 - 1:03列の先頭になりたいと思った
何千という人が -
1:03 - 1:07登録開始の前夜 門の外に
何キロもの列を作りました -
1:07 - 1:09門が開いたとたん
人々が殺到して -
1:09 - 1:1320人が怪我をし 1人の女性が
亡くなりました -
1:13 - 1:14息子の人生に 少しでも
-
1:14 - 1:19良いチャンスを与えたいと
願った母親でした -
1:19 - 1:22教育の場に事欠かない
アメリカのような場所でさえ -
1:22 - 1:26みんなに行き渡っている
わけではありません -
1:26 - 1:29この何年か医療費の高騰が
-
1:29 - 1:31よく話題に上りますが
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1:31 - 1:33あまり認識されていないのは
-
1:33 - 1:37同じ時期に高等教育の費用が
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1:37 - 1:40その2倍のペースで増え
-
1:40 - 1:441985年の5.6倍にも
なっていることです -
1:44 - 1:49このため 教育が今や多くの人の
手が届かないものになっています -
1:49 - 1:52そして どうにか高等教育を
受けることのできた人たちでさえ -
1:52 - 1:55機会が開かれているとは限りません
-
1:55 - 1:58最近のアメリカの
大学卒業生で -
1:58 - 2:01それだけの教育を実際に
必要とする仕事に -
2:01 - 2:04就いているのは
半数強にすぎません -
2:04 - 2:06トップレベルの大学の
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2:06 - 2:08卒業生を別にすると
-
2:08 - 2:11多くの人が その時間と
労力に見合った恩恵を -
2:11 - 2:14受けていないのです
-
2:14 - 2:17トーマス・フリードマンが最近の
ニューヨークタイムズ紙のコラムで -
2:17 - 2:21私たちの活動の背後にある本質を
彼ならではの鋭さで捉えています -
2:21 - 2:25「突如可能になったことと
どうしても必要とされていたものが -
2:25 - 2:28出会ったとき 大きなブレークスルー
は起きる」と彼は書きました -
2:28 - 2:31どうしても必要とされていたもの
についてはお話ししましたので -
2:31 - 2:34次に もう一方の
話をしましょう -
2:34 - 2:37突如可能になったことを
明らかにしたのは -
2:37 - 2:38スタンフォードの3つの
人気講義でした -
2:38 - 2:42それぞれを10万人以上が受講したのです
これを理解するために -
2:42 - 2:46その講義の1つで
私の同僚兼 共同創業者である -
2:46 - 2:47アンドリュー・ンが受け持つ
-
2:47 - 2:49授業を取り上げましょう
-
2:49 - 2:52彼はスタンフォードでも
人気の授業である -
2:52 - 2:53「機械学習」を教えています
-
2:53 - 2:56この授業は毎年400人が
受講登録していますが -
2:56 - 3:00それを一般の人に向けて
教えることにしたら -
3:00 - 3:0210万人が登録したのです
-
3:02 - 3:04これがどれほど大きな
数字かというと -
3:04 - 3:06アンドリューが同じ数の学生を
-
3:06 - 3:08スタンフォードの教室で
教えようと思ったら -
3:08 - 3:12250年教え続けなければ
ならないのです -
3:12 - 3:16きっと飽きてしまうでしょうね
-
3:16 - 3:18この反響の大きさを
目の当たりにしたとき -
3:18 - 3:22アンドリューと私は
これをスケールアップして -
3:22 - 3:26最高のクオリティの教育を 可能な限り多くの人に
届ける努力をすべきだと思いました -
3:26 - 3:27それでCourseraを設立して
-
3:27 - 3:30最高の大学の
最高の講師陣による -
3:30 - 3:34最高の授業を
世界のすべての人に -
3:34 - 3:38無償で提供することを
目標に掲げました -
3:38 - 3:40現在4つの大学の多岐にわたる
-
3:40 - 3:4343の授業を提供しています
-
3:43 - 3:45どんなものか少し
-
3:45 - 3:49ご覧いただきましょう
-
3:49 - 3:50解析の授業にようこそ
-
3:50 - 3:52保険を持たない人が
5千万人いるのです -
3:52 - 3:55モデルは効果的な組織や
政策を作る助けになります -
3:55 - 3:57信じがたい差別を
受けているのです -
3:57 - 3:59ブッシュは 将来人々が額にカメラを
-
3:59 - 4:02付けるようになると想像したのです
-
4:02 - 4:06ミルズは その社会学の研究者に
心の資質を開発してほしかったのです・・・ -
4:06 - 4:09垂れ下がったケーブルの形は
双曲線余弦関数になります -
4:09 - 4:13画像の各ピクセルについて
赤を0に設定します -
4:13 - 4:16ワクチンはポリオウィルスの
撲滅を可能にしました -
4:16 - 4:19“Does Lufthansa serve breakfast and San Jose?”
と言うと変に聞こえますよね -
4:19 - 4:23どちらのコインを選ぶかということで
2回コイン投げをします -
4:23 - 4:26大規模機械学習によって
得たいのは計算的な・・・ -
4:26 - 4:32(拍手)
-
4:32 - 4:34当然のことだと思いますが
-
4:34 - 4:37最高の大学の
最高のコンテンツが -
4:37 - 4:39ただで手に入ることを
学生は歓迎します -
4:39 - 4:422月にこのウェブサイトを
開設して以来 -
4:42 - 4:46190カ国から64万人が
参加しています -
4:46 - 4:48受講登録数は150万
-
4:48 - 4:5115の授業で600万の
小テストの回答があり -
4:51 - 4:561400万回ビデオが
視聴されています -
4:56 - 4:59でも肝心なのは数ではなく
-
4:59 - 5:00人間です
-
5:00 - 5:03インドの小さな村に
住むアカシュには -
5:03 - 5:06スタンフォードのような
クオリティの授業に -
5:06 - 5:07接する機会もお金も
-
5:07 - 5:10ありませんでした
-
5:10 - 5:122人の子どもを持つ
シングルマザーの -
5:12 - 5:14ジェニーは
能力を磨き -
5:14 - 5:17大学に戻って修士号を
取りたいと思っています -
5:17 - 5:20ライアンは大学に
行くことができません -
5:20 - 5:22免疫不全の娘がいて
-
5:22 - 5:25家に雑菌を持ち込む
リスクのため -
5:25 - 5:27家を出られないのです
-
5:27 - 5:29最近ライアンから
連絡があり -
5:29 - 5:31この話がハッピーエンド
になったと聞いて -
5:31 - 5:33とても喜んでいます
-
5:33 - 5:35赤ちゃんのシャノンは
左の子ですが -
5:35 - 5:36今ではずっと良くなり
-
5:36 - 5:40ライアンもCourseraで受けた授業を元に
仕事を得ることができました -
5:40 - 5:42では Courseraの授業の
何が特別なのでしょう? -
5:42 - 5:46オンライン授業なら
別に以前からありました -
5:46 - 5:50違っているのは これが本当の
授業体験を与えることです -
5:50 - 5:52特定の日に始まり
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5:52 - 5:55学生は 毎週毎週ビデオを見て
-
5:55 - 5:57宿題をします
-
5:57 - 5:59本当の宿題で
-
5:59 - 6:02本当の成績と 本当の
締め切りがあります -
6:02 - 6:04これは 締め切り日と
サイト利用者数ですが -
6:04 - 6:06グラフで突き出している部分は
-
6:06 - 6:10先延ばしが世界的な現象である
ことを示しています -
6:10 - 6:13(笑)
-
6:13 - 6:14授業の最後に学生は
-
6:14 - 6:16修了証を受け取ります
-
6:16 - 6:18それを就職活動先に提示して
-
6:18 - 6:21より良い仕事を得ることもでき
-
6:21 - 6:23既にそうしている人たちがいます
-
6:23 - 6:25この修了証を入学先の
-
6:25 - 6:28学校に出して 単位として
認めてもらっている -
6:28 - 6:29人もいます
-
6:29 - 6:32だから学生たちは
かけた時間と -
6:32 - 6:35労力に対して 実のある
結果を得ているのです -
6:35 - 6:37では授業の構成について
-
6:37 - 6:39少し見ていきましょう
-
6:39 - 6:42教室の物理的制約を離れ
-
6:42 - 6:44コンテンツを最初から
-
6:44 - 6:47オンライン向けに
デザインするなら -
6:47 - 6:49たとえば1時間単位の講義を
-
6:49 - 6:52バラしてしまうこともできます
-
6:52 - 6:531つのコンセプトを
-
6:53 - 6:578分から12分で説明する
小さなユニットに -
6:57 - 7:00教材を分割することができます
-
7:00 - 7:02学生は各々の背景知識や
関心に応じて -
7:02 - 7:06違う順序で 教材を
見ていくことができます -
7:06 - 7:09例えば ある学生には
-
7:09 - 7:11他の学生が既に知っている
前提知識を与える -
7:11 - 7:13準備的な教材が役に
立つかもしれません -
7:13 - 7:16あるいは自分で学んでいける
-
7:16 - 7:19進んだ内容の教材に興味を持つ
学生もいるかもしれません -
7:19 - 7:22ですから この形式によって
-
7:22 - 7:25全員に一律同じものを押しつける
従来のモデルを打ち壊し -
7:25 - 7:29個人個人に合ったカリキュラムを
組めるようになるのです -
7:29 - 7:31私たちは教育者ですから
-
7:31 - 7:35黙ってビデオを見ているだけでは
学べないことを知っています -
7:35 - 7:38私たちのアプローチにおける
最大の要素は -
7:38 - 7:40学習内容を本当に
理解するための -
7:40 - 7:43練習問題を課している
-
7:43 - 7:46ことかもしれません
-
7:46 - 7:49練習問題の重要性は 多くの
研究によって示されています -
7:49 - 7:52たとえばこれは 去年の
-
7:52 - 7:54サイエンス誌に
載った研究ですが -
7:54 - 7:57習ったことを
単に繰り返すだけの -
7:57 - 7:59単純な復習問題が
-
7:59 - 8:01他の学習方法よりも
-
8:01 - 8:03試験結果を大きく向上させる
-
8:03 - 8:07ということが分かりました
-
8:07 - 8:10復習問題や その他の練習問題を
-
8:10 - 8:12いろいろ組み込んでいます
-
8:12 - 8:16ビデオも単なるビデオではありません
-
8:16 - 8:19数分ごとに止まって
-
8:19 - 8:21学生に質問を投げかける
ようになっています -
8:21 - 8:23この4つ プロスペクト理論
双曲割引 -
8:23 - 8:26現状のバイアス
基準率の無視です -
8:26 - 8:29いずれもよく知られた
合理的行動からの逸脱です -
8:29 - 8:30ここでビデオが止まって
-
8:30 - 8:33学生は回答欄に答えを書いて
送信します -
8:33 - 8:36(不正解 もう一度)
どうも注意して聞いてなかったようです -
8:36 - 8:37(笑)
-
8:37 - 8:39もう一度やって
-
8:39 - 8:41今度は正解しました
-
8:41 - 8:43必要なら補足説明を
見ることもできます -
8:43 - 8:48それから講義が
先へと進みます -
8:48 - 8:50これは私が教室で
聞くような -
8:50 - 8:52簡単な質問ですが
-
8:52 - 8:54教室での場合
80%の学生は -
8:54 - 8:56まだ私の言ったことを
-
8:56 - 8:57書き取っている最中で
-
8:57 - 9:0115%はFacebookに没頭しており
-
9:01 - 9:03最前列にいる賢い学生が
-
9:03 - 9:05他の人たちに
-
9:05 - 9:07考える間も与えず
答えてしまいます -
9:07 - 9:10教師としては
せめて誰か答えの -
9:10 - 9:11分かる人がいれば
それでよしとします -
9:11 - 9:14だから ほとんどの学生が
質問されたことに -
9:14 - 9:18気付きもしないうちに
授業は先に進んでしまいます -
9:18 - 9:20でもCourseraでは
すべての学生が -
9:20 - 9:23質問に取り組む
ことになります -
9:23 - 9:25もちろんこの
単純な復習問題が -
9:25 - 9:27すべてではありません
-
9:27 - 9:30もっと突っ込んだ
練習問題も必要で -
9:30 - 9:32学生にフィードバックを
-
9:32 - 9:34与える必要もあります
-
9:34 - 9:36でも10万人の宿題を
教育助手を1万人も使わずに -
9:36 - 9:40どうやって採点したら
いいのでしょう? -
9:40 - 9:42答えはテクノロジーを使う
-
9:42 - 9:43ということです
-
9:43 - 9:46幸いテクノロジーの
進歩によって -
9:46 - 9:49様々なタイプの宿題の採点が
できるようになっています -
9:49 - 9:51ご覧いただいたような
-
9:51 - 9:54選択肢式の問題や
答えの短い質問のほか -
9:54 - 9:57数式や微分の問題も
-
9:57 - 9:59採点できます
-
9:59 - 10:02様々なモデルも
採点できます -
10:02 - 10:04経営の授業での
金融モデルや -
10:04 - 10:07科学や工学の授業での
物理モデル -
10:07 - 10:11それに結構込み入った
プログラミング課題も採点できます -
10:11 - 10:13単純ですが視覚的な例を
-
10:13 - 10:14ご覧いただきましょう
-
10:14 - 10:17これはスタンフォード大の
「コンピュータ科学入門」の -
10:17 - 10:18課題ですが 学生は
赤いぼんやりした画像の -
10:18 - 10:20色を変えます
-
10:20 - 10:22ブラウザ上でプログラムを書いて
-
10:22 - 10:26正しくないと 自由の女神が
船酔いしたような画像になります -
10:26 - 10:30もう一度トライして ちゃんと書けたら
それと分かり -
10:30 - 10:32次の課題へと進みます
-
10:32 - 10:35能動的に課題に取り組み
答えが正しいか -
10:35 - 10:37間違っているか
分かるというのは -
10:37 - 10:40学習のために
欠かせないことです -
10:40 - 10:42もちろん全ての授業の
-
10:42 - 10:45全ての課題の採点が
できるわけではありません -
10:45 - 10:49特に人文 社会科学 経営学などの
-
10:49 - 10:50批判的思考力を見るような
-
10:50 - 10:54課題の採点には適しません
-
10:54 - 10:56そこで選択式の出題方法も
-
10:56 - 10:58そんなに悪くはないと
-
10:58 - 11:01人文の先生たちを
説得してみましたが -
11:01 - 11:03あまりうまくは
いきませんでした -
11:03 - 11:05それで別な解決法を
見つける必要がありました -
11:05 - 11:08その解決法は 学生が
互いを採点するというものです -
11:08 - 11:11このサドラー&グッドのような
-
11:11 - 11:12過去の研究結果から
相互採点は -
11:12 - 11:15再現可能な採点
結果が得られる -
11:15 - 11:18驚くほど効果的な方法
だと分かりました -
11:18 - 11:20小規模でしか
-
11:20 - 11:21試されていませんが
ここに出ているように -
11:21 - 11:24y 軸の学生による採点は
-
11:24 - 11:25x 軸の教師による採点と
-
11:25 - 11:27非常に高い相関を
示しています -
11:27 - 11:31さらに驚くのは
自己採点結果で -
11:31 - 11:33学生に自分で採点させると—
-
11:33 - 11:35自分に満点をつけたり
しないよう適切に -
11:35 - 11:37動機付けする
必要がありますが— -
11:37 - 11:40教師の採点と より高い
相関を示すのです -
11:40 - 11:41ですから これは大規模な
採点に使える -
11:41 - 11:44効果的な戦略であり
-
11:44 - 11:46学生にとっても有用な
学習方法です -
11:46 - 11:49採点の体験から学ぶ
ことができるからです -
11:49 - 11:53私たちは今や 史上最大の
相互採点システムを持っており -
11:53 - 11:56何万人という学生が
-
11:56 - 11:57互いの課題を採点し
-
11:57 - 12:00極めて良い結果が
得られています -
12:00 - 12:02学生たちはもっぱら自室で
-
12:02 - 12:051人問題に取り組む
わけではありません -
12:05 - 12:07それぞれの授業に 受講生の
-
12:07 - 12:09コミュニティができあがり
-
12:09 - 12:11世界中の学生が
-
12:11 - 12:14互いの成果を共有しています
-
12:14 - 12:16ご覧いただいているのは
-
12:16 - 12:19プリンストン大の
「社会学入門」の学生の -
12:19 - 12:22所在を示した地図で
Courseraがいかに広く -
12:22 - 12:25世界で利用されているか
分かります -
12:25 - 12:30学生たちは様々な方法で
互いに協力し合っています -
12:30 - 12:32第一に Q&Aフォーラムがあって
-
12:32 - 12:34学生が何か質問を投げると
-
12:34 - 12:37他の学生が答えます
-
12:37 - 12:38これが素晴らしいのは
-
12:38 - 12:40学生の数が非常に多いため
-
12:40 - 12:42質問が投げられたのが
-
12:42 - 12:44明け方の3時だろうと
-
12:44 - 12:46世界のどこかには
-
12:46 - 12:48起きていて同じ問題に
取り組んでいる -
12:48 - 12:50学生がいるということです
-
12:50 - 12:52そのため Courseraの
-
12:52 - 12:54Q&Aフォーラムにおける
-
12:54 - 12:58質問への回答時間の中央値は
たったの22分です -
12:58 - 13:02そのようなレベルのサービスは
スタンフォードではとても提供できません -
13:02 - 13:04(笑)
-
13:04 - 13:06学生の声から分かるように
-
13:06 - 13:07このオンラインコミュニティの
-
13:07 - 13:10規模のおかけで
-
13:10 - 13:12学生の交流は 実際の
教室におけるよりも -
13:12 - 13:17広く深いものになっています
-
13:17 - 13:19学生たちはまた
-
13:19 - 13:21教師の側からの
働きかけなしに -
13:21 - 13:23小さな学習グループを
自主的に作っています -
13:23 - 13:25あるものは地域限定の
学習グループで -
13:25 - 13:27毎週集まって
-
13:27 - 13:30課題に取り組んでいます
-
13:30 - 13:32これはサンフランシスコの
グループですが -
13:32 - 13:34同じようなものが
世界中にあります -
13:34 - 13:36一方バーチャルな
学習グループもあって -
13:36 - 13:39言語や文化によって
まとまっているものもあれば -
13:39 - 13:40左下のもののような
-
13:40 - 13:44他の文化圏の人との
交流を望む -
13:44 - 13:46ユニバーサルな
多文化の -
13:46 - 13:49学習グループもあります
-
13:49 - 13:51このようなフレームワークから
得られる可能性には -
13:51 - 13:54膨大なものがあります
-
13:54 - 13:58第一に人間の学習について
-
13:58 - 14:00かつてない洞察を得られる
-
14:00 - 14:03可能性です
-
14:03 - 14:06ここで集められるデータは
独特のものです -
14:06 - 14:10何万という学生による
あらゆるクリック -
14:10 - 14:15あらゆる宿題の提出 あらゆるフォーラム
投稿データを集められます -
14:15 - 14:17人間の学習の研究を
-
14:17 - 14:19仮説駆動でなく
-
14:19 - 14:22データ駆動で行うことができます
-
14:22 - 14:25これは生物学に革命を
もたらしたのと同じ変化です -
14:25 - 14:28これらのデータを使って
根本的な疑問に答えることができます -
14:28 - 14:30効果的な優れた学習戦略と
-
14:30 - 14:33そうでないものは何か?
-
14:33 - 14:35個々の授業内容についても
-
14:35 - 14:37学生がよくする勘違いに
-
14:37 - 14:40どんなものがあり
どうすれば避けられるか -
14:40 - 14:42考えることができます
-
14:42 - 14:43これはアンドリューの
-
14:43 - 14:45機械学習の授業の例ですが
-
14:45 - 14:48ある課題に対する
-
14:48 - 14:49間違った答えの
分布を示しています -
14:49 - 14:51答えが2つの数字の
組み合わせだったので -
14:51 - 14:53二次元平面に
プロットできました -
14:53 - 14:57小さな×印のそれぞれが
間違った答えを表しています -
14:57 - 15:00左上の大きな×印では
-
15:00 - 15:022千人の学生が
-
15:02 - 15:05同じ間違った答えをしています
-
15:05 - 15:07100人の教室で2人の学生が
-
15:07 - 15:08同じ間違いをしても
-
15:08 - 15:10気付かないでしょうが
-
15:10 - 15:122千人が同じ間違いをすれば
-
15:12 - 15:14見落としようがありません
-
15:14 - 15:16それでアンドリューと学生たちは
-
15:16 - 15:18このような課題を調べて
-
15:18 - 15:22勘違いの原因を突き止めました
-
15:22 - 15:24そして学生が それと
同じ間違いをしたときに -
15:24 - 15:27エラーメッセージを
-
15:27 - 15:29出すようにしました
-
15:29 - 15:31だから学生は
この勘違いに対して -
15:31 - 15:33専用のフィードバックを受け
-
15:33 - 15:37より効果的に 勘違いを解消できます
-
15:37 - 15:41このようなパーソナライゼーションは
-
15:41 - 15:44規模によって可能になったものです
-
15:44 - 15:46パーソナライゼーションは
-
15:46 - 15:49ここで一番大きな
可能性かもしれません -
15:49 - 15:5130年来の問題を
-
15:51 - 15:54解決できるかも
しれないのですから -
15:54 - 15:57教育の研究者ベンジャミン・
ブルームは 1984年に -
15:57 - 16:002シグマ問題という
問題を提起しました -
16:00 - 16:033種類のグループの観察から
見出されたものです -
16:03 - 16:06第一のグループは教室での
講義で学習します -
16:06 - 16:09第二のグループも
-
16:09 - 16:11通常の授業で学習しますが
-
16:11 - 16:13習得度アプローチを使い
-
16:13 - 16:15前の課題を習得しなければ
-
16:15 - 16:18次の課題には進めません
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16:18 - 16:20三番目はチューターからの
-
16:20 - 16:25個別指導で教わるグループです
-
16:25 - 16:28習得度ベースのグループは
-
16:28 - 16:30通常の講義ベースのグループよりも
-
16:30 - 16:33得点が標準偏差(σ)の分だけ
良くなり -
16:33 - 16:35個別指導のグループでは
-
16:35 - 16:37成績が2σ良くなっています
-
16:37 - 16:38どういうことかというと
-
16:38 - 16:40講義ベースの場合の点数の
-
16:40 - 16:43中央値を閾値としたとき
講義ベースのグループでは -
16:43 - 16:44中央値を閾値としたとき
講義ベースのグループでは -
16:44 - 16:48半数がそれより上
半数がそれより下になりますが -
16:48 - 16:50個別指導のグループでは
-
16:50 - 16:5598%がこの閾値よりも
上になります -
16:55 - 16:5998%の学生が平均以上
になる教育というのを -
16:59 - 17:01考えてみてください
-
17:01 - 17:05これが2σ問題です
-
17:05 - 17:07社会として学生全員に
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17:07 - 17:10人間のチューターを割り当てる
ことは 不可能ですが -
17:10 - 17:12学生全員にコンピュータや
スマートフォンを -
17:12 - 17:14提供することなら
できるでしょう -
17:14 - 17:17問題はテクノロジーによって
-
17:17 - 17:20左の青い曲線を
右の緑の曲線に -
17:20 - 17:23どこまで近づけられるか
ということです -
17:23 - 17:25習得度ベースの学習は コンピュータで
容易に実現できます -
17:25 - 17:26コンピュータは
-
17:26 - 17:30同じビデオを5回
繰り返すのを厭いません -
17:30 - 17:33同じ問題を 繰り返し
採点するのも厭いません -
17:33 - 17:36それはご覧いただいた例の通りです
-
17:36 - 17:38パーソナライゼーションもまた
-
17:38 - 17:40可能になり始めています
-
17:40 - 17:43ご覧いただいたような
パーソナライズされたカリキュラムや -
17:43 - 17:46パーソナライズされたフィードバックを
提供することができます -
17:46 - 17:49ここでのゴールは
-
17:49 - 17:52緑の曲線に向かって どこまで
押し進められるかということです -
17:52 - 17:58これがそんなに素晴らしいものなら
大学は陳腐化するのでしょうか? -
17:58 - 18:01マーク・トウェインは
確かにそう考えていました -
18:01 - 18:03彼はこう言っています
「大学というのは -
18:03 - 18:05教授の講義ノートが 学生の講義ノートへと
両者の頭脳を介さずに変換される場所である」 -
18:05 - 18:07教授の講義ノートが 学生の講義ノートへと
両者の頭脳を介さずに変換される場所である」 -
18:07 - 18:11(笑)
-
18:11 - 18:14私はマーク・トウェインに
異を唱えたいと思います -
18:14 - 18:17彼が難じているのは
大学というよりは -
18:17 - 18:19多くの大学が多大な
時間を費やしている -
18:19 - 18:22講義ベースの形式です
-
18:22 - 18:25さらに遡ってプルタルコスは
こう言っています -
18:25 - 18:28「心というのは 満たすべき
容れ物ではなく -
18:28 - 18:30焚き付けるべき
木のようなものである」 -
18:30 - 18:32大学は学生の頭に講義内容を
-
18:32 - 18:34詰め込もうとするのではなく
-
18:34 - 18:38実際の対話を通じて
彼らのクリエイティビティや -
18:38 - 18:41想像力や問題解決能力を
焚き付けることに -
18:41 - 18:44もっと時間を費やすべきでしょう
-
18:44 - 18:45どうしたら そうできるのでしょう?
-
18:45 - 18:49教室での能動的学習です
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18:49 - 18:51ここに挙げたものをはじめ
沢山の研究があるのですが -
18:51 - 18:53能動的学習を使い
-
18:53 - 18:56教室で学生との交流を持つと
-
18:56 - 18:58あらゆる指標で
結果が改善されます -
18:58 - 19:01出席率 参加の度合い
-
19:01 - 19:03標準テストで評価した学習度
-
19:03 - 19:05ご覧のように この実験で
-
19:05 - 19:08達成度のスコアは
ほとんど倍になっています -
19:08 - 19:12これが大学で時間をかけるべき
ことなのかもしれません -
19:12 - 19:17まとめになりますが
最高の教育を -
19:17 - 19:18世界中の人に無償で
提供できたなら -
19:18 - 19:21何が起きるでしょう?
3つあります -
19:21 - 19:25第一に教育が 基本的人権
として確立されるでしょう -
19:25 - 19:26動機と能力を持った
-
19:26 - 19:28世界中の誰もが
-
19:28 - 19:30自分や家族やコミュニティに
-
19:30 - 19:31より良い生活をもたらすために
-
19:31 - 19:34必要なスキルを手にできる権利です
-
19:34 - 19:36第二に 生涯学習が
可能になるでしょう -
19:36 - 19:38多くの人が 高校や大学を
卒業したときに -
19:38 - 19:41学びやめてしまうのは
残念なことです -
19:41 - 19:44素晴らしい学習コンテンツが
-
19:44 - 19:47提供されることで
望むときにはいつでも -
19:47 - 19:48新しいことを学び
-
19:48 - 19:49視野を広げたり
-
19:49 - 19:51生活を変えることができます
-
19:51 - 19:54そして最後に 新たなイノベーションの
波を生み出すでしょう -
19:54 - 19:57ものすごい才能を持った人が
どこにいるか分かりません -
19:57 - 20:00明日のアインシュタインや
明日のスティーブ・ジョブズは -
20:00 - 20:03アフリカの僻地の村に
いるかもしれません -
20:03 - 20:06その人たちに教育を
提供できたなら -
20:06 - 20:08彼らは次の大いなる
アイデアを生み出し -
20:08 - 20:10すべての人のため 世界をより良い場所に
変えてくれることでしょう -
20:10 - 20:11どうもありがとうございました
-
20:11 - 20:19(拍手)
- Title:
- ダフニー・コラー 「オンライン教育が教えてくれること」
- Speaker:
- Daphne Koller
- Description:
-
ダフニー・コラーは最も好奇心をそそる授業を無料でネットに公開するようトップクラスの大学を口説いています。単にサービスを提供するというだけでなく、それは人がいかに学ぶかを研究できる機会を与えます。キー入力、確認クイズ、フォーラムでの学生同士の議論、自己採点の宿題の1つひとつから、知識がいかに処理され、さらには吸収されるのかを示す、かつてないデータを収集できるのです。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 20:40
Yasushi Aoki approved Japanese subtitles for What we're learning from online education | ||
Mieko Akai accepted Japanese subtitles for What we're learning from online education | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for What we're learning from online education | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for What we're learning from online education | ||
Mieko Akai declined Japanese subtitles for What we're learning from online education | ||
Mieko Akai declined Japanese subtitles for What we're learning from online education | ||
Mieko Akai edited Japanese subtitles for What we're learning from online education | ||
Mieko Akai edited Japanese subtitles for What we're learning from online education |