1 00:00:00,725 --> 00:00:03,836 皆さんの多くと同じように 私は幸運に恵まれました 2 00:00:03,836 --> 00:00:07,236 高い教育をみんな受けている 家庭に生まれました 3 00:00:07,236 --> 00:00:11,474 3代続きの博士で 両親はともに学者です 4 00:00:11,474 --> 00:00:15,268 子どもの頃は 大学にある父の 研究室を遊び場にしていました 5 00:00:15,268 --> 00:00:19,117 だから いい大学に進むのも 当然のことのように思っていました 6 00:00:19,117 --> 00:00:22,918 そしてそれが私に大きな 可能性を与えてくれました 7 00:00:22,918 --> 00:00:27,038 あいにくと世界の人の多くは そんな幸運に恵まれてはいません 8 00:00:27,038 --> 00:00:30,173 場所によっては たとえば 南アフリカなどでは 9 00:00:30,173 --> 00:00:32,878 教育は容易に得られる ものではありません 10 00:00:32,878 --> 00:00:35,853 教育システムは アパルトヘイトの時代に 11 00:00:35,853 --> 00:00:38,726 少数の白人向けに 作られました 12 00:00:38,726 --> 00:00:41,426 その結果 優れた 教育を受けることを望み 13 00:00:41,426 --> 00:00:45,278 それに値する人のための 場所が 不足しています 14 00:00:45,278 --> 00:00:49,158 この希少性が 今年1月に ヨハネスブルグ大学で起きた 15 00:00:49,158 --> 00:00:50,994 事件に繋がりました 16 00:00:50,994 --> 00:00:53,125 大学入試の受付が 一部追加で 17 00:00:53,125 --> 00:00:56,094 行われることになったとき 18 00:00:56,094 --> 00:00:58,654 そのチャンスを掴むため 19 00:00:58,654 --> 00:01:02,706 列の先頭になりたいと思った 何千という人が 20 00:01:02,706 --> 00:01:06,586 登録開始の前夜 門の外に 何キロもの列を作りました 21 00:01:06,586 --> 00:01:08,894 門が開いたとたん 人々が殺到して 22 00:01:08,894 --> 00:01:12,546 20人が怪我をし 1人の女性が 亡くなりました 23 00:01:12,546 --> 00:01:14,486 息子の人生に 少しでも 24 00:01:14,486 --> 00:01:18,549 良いチャンスを与えたいと 願った母親でした 25 00:01:18,549 --> 00:01:21,706 教育の場に事欠かない アメリカのような場所でさえ 26 00:01:21,706 --> 00:01:26,062 みんなに行き渡っている わけではありません 27 00:01:26,062 --> 00:01:28,734 この何年か医療費の高騰が 28 00:01:28,734 --> 00:01:30,723 よく話題に上りますが 29 00:01:30,723 --> 00:01:33,365 あまり認識されていないのは 30 00:01:33,365 --> 00:01:37,387 同じ時期に高等教育の費用が 31 00:01:37,387 --> 00:01:39,867 その2倍のペースで増え 32 00:01:39,867 --> 00:01:44,147 1985年の5.6倍にも なっていることです 33 00:01:44,147 --> 00:01:48,681 このため 教育が今や多くの人の 手が届かないものになっています 34 00:01:48,681 --> 00:01:52,482 そして どうにか高等教育を 受けることのできた人たちでさえ 35 00:01:52,482 --> 00:01:55,107 機会が開かれているとは限りません 36 00:01:55,107 --> 00:01:58,314 最近のアメリカの 大学卒業生で 37 00:01:58,314 --> 00:02:00,627 それだけの教育を実際に 必要とする仕事に 38 00:02:00,627 --> 00:02:04,090 就いているのは 半数強にすぎません 39 00:02:04,090 --> 00:02:05,930 トップレベルの大学の 40 00:02:05,930 --> 00:02:07,882 卒業生を別にすると 41 00:02:07,882 --> 00:02:10,514 多くの人が その時間と 労力に見合った恩恵を 42 00:02:10,514 --> 00:02:14,050 受けていないのです 43 00:02:14,050 --> 00:02:17,080 トーマス・フリードマンが最近の ニューヨークタイムズ紙のコラムで 44 00:02:17,080 --> 00:02:21,448 私たちの活動の背後にある本質を 彼ならではの鋭さで捉えています 45 00:02:21,448 --> 00:02:24,568 「突如可能になったことと どうしても必要とされていたものが 46 00:02:24,568 --> 00:02:28,467 出会ったとき 大きなブレークスルー は起きる」と彼は書きました 47 00:02:28,467 --> 00:02:31,088 どうしても必要とされていたもの についてはお話ししましたので 48 00:02:31,088 --> 00:02:33,600 次に もう一方の 話をしましょう 49 00:02:33,600 --> 00:02:36,719 突如可能になったことを 明らかにしたのは 50 00:02:36,719 --> 00:02:38,287 スタンフォードの3つの 人気講義でした 51 00:02:38,287 --> 00:02:42,167 それぞれを10万人以上が受講したのです これを理解するために 52 00:02:42,167 --> 00:02:45,551 その講義の1つで 私の同僚兼 共同創業者である 53 00:02:45,551 --> 00:02:47,471 アンドリュー・ンが受け持つ 54 00:02:47,471 --> 00:02:49,200 授業を取り上げましょう 55 00:02:49,200 --> 00:02:51,519 彼はスタンフォードでも 人気の授業である 56 00:02:51,519 --> 00:02:52,728 「機械学習」を教えています 57 00:02:52,728 --> 00:02:56,246 この授業は毎年400人が 受講登録していますが 58 00:02:56,246 --> 00:02:59,511 それを一般の人に向けて 教えることにしたら 59 00:02:59,511 --> 00:03:02,127 10万人が登録したのです 60 00:03:02,127 --> 00:03:04,136 これがどれほど大きな 数字かというと 61 00:03:04,136 --> 00:03:06,495 アンドリューが同じ数の学生を 62 00:03:06,495 --> 00:03:08,321 スタンフォードの教室で 教えようと思ったら 63 00:03:08,321 --> 00:03:12,247 250年教え続けなければ ならないのです 64 00:03:12,247 --> 00:03:15,733 きっと飽きてしまうでしょうね 65 00:03:15,733 --> 00:03:18,470 この反響の大きさを 目の当たりにしたとき 66 00:03:18,470 --> 00:03:21,598 アンドリューと私は これをスケールアップして 67 00:03:21,598 --> 00:03:25,718 最高のクオリティの教育を 可能な限り多くの人に 届ける努力をすべきだと思いました 68 00:03:25,718 --> 00:03:27,213 それでCourseraを設立して 69 00:03:27,213 --> 00:03:30,350 最高の大学の 最高の講師陣による 70 00:03:30,350 --> 00:03:33,667 最高の授業を 世界のすべての人に 71 00:03:33,667 --> 00:03:37,695 無償で提供することを 目標に掲げました 72 00:03:37,695 --> 00:03:40,295 現在4つの大学の多岐にわたる 73 00:03:40,295 --> 00:03:43,494 43の授業を提供しています 74 00:03:43,494 --> 00:03:45,327 どんなものか少し 75 00:03:45,327 --> 00:03:48,605 ご覧いただきましょう 76 00:03:48,605 --> 00:03:49,818 解析の授業にようこそ 77 00:03:49,818 --> 00:03:51,698 保険を持たない人が 5千万人いるのです 78 00:03:51,698 --> 00:03:54,969 モデルは効果的な組織や 政策を作る助けになります 79 00:03:54,969 --> 00:03:57,377 信じがたい差別を 受けているのです 80 00:03:57,377 --> 00:03:59,169 ブッシュは 将来人々が額にカメラを 81 00:03:59,169 --> 00:04:01,547 付けるようになると想像したのです 82 00:04:01,547 --> 00:04:05,801 ミルズは その社会学の研究者に 心の資質を開発してほしかったのです・・・ 83 00:04:05,801 --> 00:04:09,466 垂れ下がったケーブルの形は 双曲線余弦関数になります 84 00:04:09,466 --> 00:04:12,537 画像の各ピクセルについて 赤を0に設定します 85 00:04:12,537 --> 00:04:15,514 ワクチンはポリオウィルスの 撲滅を可能にしました 86 00:04:15,514 --> 00:04:19,137 “Does Lufthansa serve breakfast and San Jose?” と言うと変に聞こえますよね 87 00:04:19,137 --> 00:04:22,753 どちらのコインを選ぶかということで 2回コイン投げをします 88 00:04:22,753 --> 00:04:26,440 大規模機械学習によって 得たいのは計算的な・・・ 89 00:04:26,440 --> 00:04:32,049 (拍手) 90 00:04:32,049 --> 00:04:34,323 当然のことだと思いますが 91 00:04:34,323 --> 00:04:36,561 最高の大学の 最高のコンテンツが 92 00:04:36,561 --> 00:04:39,448 ただで手に入ることを 学生は歓迎します 93 00:04:39,448 --> 00:04:41,970 2月にこのウェブサイトを 開設して以来 94 00:04:41,970 --> 00:04:46,328 190カ国から64万人が 参加しています 95 00:04:46,328 --> 00:04:48,480 受講登録数は150万 96 00:04:48,480 --> 00:04:51,330 15の授業で600万の 小テストの回答があり 97 00:04:51,330 --> 00:04:56,246 1400万回ビデオが 視聴されています 98 00:04:56,246 --> 00:04:58,764 でも肝心なのは数ではなく 99 00:04:58,764 --> 00:05:00,405 人間です 100 00:05:00,405 --> 00:05:03,381 インドの小さな村に 住むアカシュには 101 00:05:03,381 --> 00:05:05,556 スタンフォードのような クオリティの授業に 102 00:05:05,556 --> 00:05:07,045 接する機会もお金も 103 00:05:07,045 --> 00:05:09,560 ありませんでした 104 00:05:09,560 --> 00:05:11,598 2人の子どもを持つ シングルマザーの 105 00:05:11,598 --> 00:05:13,565 ジェニーは 能力を磨き 106 00:05:13,565 --> 00:05:16,700 大学に戻って修士号を 取りたいと思っています 107 00:05:16,700 --> 00:05:19,836 ライアンは大学に 行くことができません 108 00:05:19,836 --> 00:05:21,701 免疫不全の娘がいて 109 00:05:21,701 --> 00:05:25,084 家に雑菌を持ち込む リスクのため 110 00:05:25,084 --> 00:05:26,924 家を出られないのです 111 00:05:26,924 --> 00:05:28,556 最近ライアンから 連絡があり 112 00:05:28,556 --> 00:05:30,808 この話がハッピーエンド になったと聞いて 113 00:05:30,808 --> 00:05:32,740 とても喜んでいます 114 00:05:32,740 --> 00:05:34,643 赤ちゃんのシャノンは 左の子ですが 115 00:05:34,643 --> 00:05:35,994 今ではずっと良くなり 116 00:05:35,994 --> 00:05:40,192 ライアンもCourseraで受けた授業を元に 仕事を得ることができました 117 00:05:40,192 --> 00:05:42,436 では Courseraの授業の 何が特別なのでしょう? 118 00:05:42,436 --> 00:05:46,156 オンライン授業なら 別に以前からありました 119 00:05:46,156 --> 00:05:49,868 違っているのは これが本当の 授業体験を与えることです 120 00:05:49,868 --> 00:05:51,594 特定の日に始まり 121 00:05:51,594 --> 00:05:55,228 学生は 毎週毎週ビデオを見て 122 00:05:55,228 --> 00:05:57,083 宿題をします 123 00:05:57,083 --> 00:05:58,874 本当の宿題で 124 00:05:58,874 --> 00:06:02,178 本当の成績と 本当の 締め切りがあります 125 00:06:02,178 --> 00:06:04,234 これは 締め切り日と サイト利用者数ですが 126 00:06:04,234 --> 00:06:06,322 グラフで突き出している部分は 127 00:06:06,322 --> 00:06:10,111 先延ばしが世界的な現象である ことを示しています 128 00:06:10,111 --> 00:06:12,687 (笑) 129 00:06:12,687 --> 00:06:14,359 授業の最後に学生は 130 00:06:14,359 --> 00:06:16,215 修了証を受け取ります 131 00:06:16,215 --> 00:06:18,375 それを就職活動先に提示して 132 00:06:18,375 --> 00:06:20,528 より良い仕事を得ることもでき 133 00:06:20,528 --> 00:06:22,588 既にそうしている人たちがいます 134 00:06:22,588 --> 00:06:24,507 この修了証を入学先の 135 00:06:24,507 --> 00:06:27,629 学校に出して 単位として 認めてもらっている 136 00:06:27,629 --> 00:06:29,470 人もいます 137 00:06:29,470 --> 00:06:31,684 だから学生たちは かけた時間と 138 00:06:31,684 --> 00:06:34,518 労力に対して 実のある 結果を得ているのです 139 00:06:34,518 --> 00:06:37,073 では授業の構成について 140 00:06:37,073 --> 00:06:38,965 少し見ていきましょう 141 00:06:38,965 --> 00:06:41,593 教室の物理的制約を離れ 142 00:06:41,593 --> 00:06:43,890 コンテンツを最初から 143 00:06:43,890 --> 00:06:46,730 オンライン向けに デザインするなら 144 00:06:46,730 --> 00:06:49,258 たとえば1時間単位の講義を 145 00:06:49,258 --> 00:06:51,673 バラしてしまうこともできます 146 00:06:51,673 --> 00:06:53,458 1つのコンセプトを 147 00:06:53,458 --> 00:06:56,834 8分から12分で説明する 小さなユニットに 148 00:06:56,834 --> 00:06:59,808 教材を分割することができます 149 00:06:59,808 --> 00:07:02,378 学生は各々の背景知識や 関心に応じて 150 00:07:02,378 --> 00:07:06,082 違う順序で 教材を 見ていくことができます 151 00:07:06,082 --> 00:07:08,602 例えば ある学生には 152 00:07:08,602 --> 00:07:11,362 他の学生が既に知っている 前提知識を与える 153 00:07:11,362 --> 00:07:13,433 準備的な教材が役に 立つかもしれません 154 00:07:13,433 --> 00:07:15,873 あるいは自分で学んでいける 155 00:07:15,873 --> 00:07:18,959 進んだ内容の教材に興味を持つ 学生もいるかもしれません 156 00:07:18,959 --> 00:07:22,194 ですから この形式によって 157 00:07:22,194 --> 00:07:25,018 全員に一律同じものを押しつける 従来のモデルを打ち壊し 158 00:07:25,018 --> 00:07:29,010 個人個人に合ったカリキュラムを 組めるようになるのです 159 00:07:29,010 --> 00:07:31,353 私たちは教育者ですから 160 00:07:31,353 --> 00:07:34,713 黙ってビデオを見ているだけでは 学べないことを知っています 161 00:07:34,713 --> 00:07:37,658 私たちのアプローチにおける 最大の要素は 162 00:07:37,658 --> 00:07:40,250 学習内容を本当に 理解するための 163 00:07:40,250 --> 00:07:42,659 練習問題を課している 164 00:07:42,659 --> 00:07:45,815 ことかもしれません 165 00:07:45,815 --> 00:07:49,083 練習問題の重要性は 多くの 研究によって示されています 166 00:07:49,083 --> 00:07:51,615 たとえばこれは 去年の 167 00:07:51,615 --> 00:07:54,447 サイエンス誌に 載った研究ですが 168 00:07:54,447 --> 00:07:57,239 習ったことを 単に繰り返すだけの 169 00:07:57,239 --> 00:07:58,639 単純な復習問題が 170 00:07:58,639 --> 00:08:00,559 他の学習方法よりも 171 00:08:00,559 --> 00:08:02,828 試験結果を大きく向上させる 172 00:08:02,828 --> 00:08:07,132 ということが分かりました 173 00:08:07,132 --> 00:08:10,094 復習問題や その他の練習問題を 174 00:08:10,094 --> 00:08:12,348 いろいろ組み込んでいます 175 00:08:12,348 --> 00:08:16,492 ビデオも単なるビデオではありません 176 00:08:16,492 --> 00:08:18,535 数分ごとに止まって 177 00:08:18,535 --> 00:08:20,686 学生に質問を投げかける ようになっています 178 00:08:20,686 --> 00:08:22,907 この4つ プロスペクト理論 双曲割引 179 00:08:22,907 --> 00:08:25,999 現状のバイアス 基準率の無視です 180 00:08:25,999 --> 00:08:28,766 いずれもよく知られた 合理的行動からの逸脱です 181 00:08:28,766 --> 00:08:30,390 ここでビデオが止まって 182 00:08:30,390 --> 00:08:32,646 学生は回答欄に答えを書いて 送信します 183 00:08:32,646 --> 00:08:35,869 (不正解 もう一度) どうも注意して聞いてなかったようです 184 00:08:35,884 --> 00:08:36,753 (笑) 185 00:08:36,753 --> 00:08:38,763 もう一度やって 186 00:08:38,763 --> 00:08:41,299 今度は正解しました 187 00:08:41,299 --> 00:08:43,492 必要なら補足説明を 見ることもできます 188 00:08:43,492 --> 00:08:47,749 それから講義が 先へと進みます 189 00:08:47,749 --> 00:08:49,627 これは私が教室で 聞くような 190 00:08:49,627 --> 00:08:51,708 簡単な質問ですが 191 00:08:51,708 --> 00:08:54,208 教室での場合 80%の学生は 192 00:08:54,208 --> 00:08:55,508 まだ私の言ったことを 193 00:08:55,508 --> 00:08:57,374 書き取っている最中で 194 00:08:57,374 --> 00:09:00,695 15%はFacebookに没頭しており 195 00:09:00,695 --> 00:09:03,151 最前列にいる賢い学生が 196 00:09:03,151 --> 00:09:04,510 他の人たちに 197 00:09:04,510 --> 00:09:06,717 考える間も与えず 答えてしまいます 198 00:09:06,717 --> 00:09:09,589 教師としては せめて誰か答えの 199 00:09:09,589 --> 00:09:11,237 分かる人がいれば それでよしとします 200 00:09:11,237 --> 00:09:14,029 だから ほとんどの学生が 質問されたことに 201 00:09:14,029 --> 00:09:17,558 気付きもしないうちに 授業は先に進んでしまいます 202 00:09:17,558 --> 00:09:20,165 でもCourseraでは すべての学生が 203 00:09:20,165 --> 00:09:22,949 質問に取り組む ことになります 204 00:09:22,949 --> 00:09:24,885 もちろんこの 単純な復習問題が 205 00:09:24,885 --> 00:09:26,547 すべてではありません 206 00:09:26,547 --> 00:09:29,517 もっと突っ込んだ 練習問題も必要で 207 00:09:29,517 --> 00:09:31,870 学生にフィードバックを 208 00:09:31,870 --> 00:09:33,533 与える必要もあります 209 00:09:33,533 --> 00:09:36,421 でも10万人の宿題を 教育助手を1万人も使わずに 210 00:09:36,421 --> 00:09:39,503 どうやって採点したら いいのでしょう? 211 00:09:39,503 --> 00:09:41,857 答えはテクノロジーを使う 212 00:09:41,857 --> 00:09:43,352 ということです 213 00:09:43,352 --> 00:09:46,000 幸いテクノロジーの 進歩によって 214 00:09:46,000 --> 00:09:49,268 様々なタイプの宿題の採点が できるようになっています 215 00:09:49,268 --> 00:09:50,795 ご覧いただいたような 216 00:09:50,795 --> 00:09:53,948 選択肢式の問題や 答えの短い質問のほか 217 00:09:53,948 --> 00:09:57,208 数式や微分の問題も 218 00:09:57,208 --> 00:09:59,160 採点できます 219 00:09:59,160 --> 00:10:02,034 様々なモデルも 採点できます 220 00:10:02,034 --> 00:10:04,210 経営の授業での 金融モデルや 221 00:10:04,210 --> 00:10:07,194 科学や工学の授業での 物理モデル 222 00:10:07,194 --> 00:10:10,938 それに結構込み入った プログラミング課題も採点できます 223 00:10:10,938 --> 00:10:12,857 単純ですが視覚的な例を 224 00:10:12,857 --> 00:10:14,337 ご覧いただきましょう 225 00:10:14,337 --> 00:10:16,814 これはスタンフォード大の 「コンピュータ科学入門」の 226 00:10:16,814 --> 00:10:18,418 課題ですが 学生は 赤いぼんやりした画像の 227 00:10:18,418 --> 00:10:20,010 色を変えます 228 00:10:20,010 --> 00:10:22,028 ブラウザ上でプログラムを書いて 229 00:10:22,028 --> 00:10:26,086 正しくないと 自由の女神が 船酔いしたような画像になります 230 00:10:26,086 --> 00:10:29,842 もう一度トライして ちゃんと書けたら それと分かり 231 00:10:29,842 --> 00:10:32,201 次の課題へと進みます 232 00:10:32,201 --> 00:10:35,349 能動的に課題に取り組み 答えが正しいか 233 00:10:35,349 --> 00:10:37,033 間違っているか 分かるというのは 234 00:10:37,033 --> 00:10:40,159 学習のために 欠かせないことです 235 00:10:40,159 --> 00:10:42,434 もちろん全ての授業の 236 00:10:42,434 --> 00:10:45,268 全ての課題の採点が できるわけではありません 237 00:10:45,268 --> 00:10:48,569 特に人文 社会科学 経営学などの 238 00:10:48,569 --> 00:10:50,491 批判的思考力を見るような 239 00:10:50,491 --> 00:10:54,088 課題の採点には適しません 240 00:10:54,088 --> 00:10:56,337 そこで選択式の出題方法も 241 00:10:56,337 --> 00:10:57,953 そんなに悪くはないと 242 00:10:57,953 --> 00:11:00,649 人文の先生たちを 説得してみましたが 243 00:11:00,649 --> 00:11:02,840 あまりうまくは いきませんでした 244 00:11:02,840 --> 00:11:05,273 それで別な解決法を 見つける必要がありました 245 00:11:05,273 --> 00:11:08,347 その解決法は 学生が 互いを採点するというものです 246 00:11:08,347 --> 00:11:10,769 このサドラー&グッドのような 247 00:11:10,769 --> 00:11:12,441 過去の研究結果から 相互採点は 248 00:11:12,441 --> 00:11:14,929 再現可能な採点 結果が得られる 249 00:11:14,929 --> 00:11:18,143 驚くほど効果的な方法 だと分かりました 250 00:11:18,143 --> 00:11:19,913 小規模でしか 251 00:11:19,913 --> 00:11:21,400 試されていませんが ここに出ているように 252 00:11:21,400 --> 00:11:23,882 y 軸の学生による採点は 253 00:11:23,882 --> 00:11:25,193 x 軸の教師による採点と 254 00:11:25,193 --> 00:11:27,489 非常に高い相関を 示しています 255 00:11:27,489 --> 00:11:30,649 さらに驚くのは 自己採点結果で 256 00:11:30,649 --> 00:11:32,960 学生に自分で採点させると— 257 00:11:32,960 --> 00:11:34,697 自分に満点をつけたり しないよう適切に 258 00:11:34,697 --> 00:11:36,635 動機付けする 必要がありますが— 259 00:11:36,635 --> 00:11:39,826 教師の採点と より高い 相関を示すのです 260 00:11:39,826 --> 00:11:41,433 ですから これは大規模な 採点に使える 261 00:11:41,433 --> 00:11:43,537 効果的な戦略であり 262 00:11:43,537 --> 00:11:46,273 学生にとっても有用な 学習方法です 263 00:11:46,273 --> 00:11:48,528 採点の体験から学ぶ ことができるからです 264 00:11:48,528 --> 00:11:53,177 私たちは今や 史上最大の 相互採点システムを持っており 265 00:11:53,177 --> 00:11:55,681 何万人という学生が 266 00:11:55,681 --> 00:11:56,879 互いの課題を採点し 267 00:11:56,879 --> 00:11:59,948 極めて良い結果が 得られています 268 00:11:59,948 --> 00:12:02,208 学生たちはもっぱら自室で 269 00:12:02,208 --> 00:12:05,249 1人問題に取り組む わけではありません 270 00:12:05,249 --> 00:12:07,056 それぞれの授業に 受講生の 271 00:12:07,056 --> 00:12:09,216 コミュニティができあがり 272 00:12:09,216 --> 00:12:11,096 世界中の学生が 273 00:12:11,096 --> 00:12:13,628 互いの成果を共有しています 274 00:12:13,628 --> 00:12:16,280 ご覧いただいているのは 275 00:12:16,280 --> 00:12:19,241 プリンストン大の 「社会学入門」の学生の 276 00:12:19,241 --> 00:12:22,000 所在を示した地図で Courseraがいかに広く 277 00:12:22,000 --> 00:12:24,960 世界で利用されているか 分かります 278 00:12:24,960 --> 00:12:29,527 学生たちは様々な方法で 互いに協力し合っています 279 00:12:29,527 --> 00:12:32,166 第一に Q&Aフォーラムがあって 280 00:12:32,166 --> 00:12:34,310 学生が何か質問を投げると 281 00:12:34,310 --> 00:12:36,734 他の学生が答えます 282 00:12:36,734 --> 00:12:38,447 これが素晴らしいのは 283 00:12:38,447 --> 00:12:40,117 学生の数が非常に多いため 284 00:12:40,117 --> 00:12:42,482 質問が投げられたのが 285 00:12:42,482 --> 00:12:44,114 明け方の3時だろうと 286 00:12:44,114 --> 00:12:45,696 世界のどこかには 287 00:12:45,696 --> 00:12:47,770 起きていて同じ問題に 取り組んでいる 288 00:12:47,770 --> 00:12:50,083 学生がいるということです 289 00:12:50,083 --> 00:12:52,041 そのため Courseraの 290 00:12:52,041 --> 00:12:54,370 Q&Aフォーラムにおける 291 00:12:54,370 --> 00:12:57,788 質問への回答時間の中央値は たったの22分です 292 00:12:57,788 --> 00:13:02,365 そのようなレベルのサービスは スタンフォードではとても提供できません 293 00:13:02,365 --> 00:13:03,706 (笑) 294 00:13:03,706 --> 00:13:05,648 学生の声から分かるように 295 00:13:05,648 --> 00:13:07,335 このオンラインコミュニティの 296 00:13:07,335 --> 00:13:09,856 規模のおかけで 297 00:13:09,856 --> 00:13:12,455 学生の交流は 実際の 教室におけるよりも 298 00:13:12,455 --> 00:13:16,648 広く深いものになっています 299 00:13:16,648 --> 00:13:18,992 学生たちはまた 300 00:13:18,992 --> 00:13:20,855 教師の側からの 働きかけなしに 301 00:13:20,855 --> 00:13:22,758 小さな学習グループを 自主的に作っています 302 00:13:22,758 --> 00:13:25,120 あるものは地域限定の 学習グループで 303 00:13:25,120 --> 00:13:26,946 毎週集まって 304 00:13:26,946 --> 00:13:29,668 課題に取り組んでいます 305 00:13:29,668 --> 00:13:31,568 これはサンフランシスコの グループですが 306 00:13:31,568 --> 00:13:33,887 同じようなものが 世界中にあります 307 00:13:33,887 --> 00:13:35,919 一方バーチャルな 学習グループもあって 308 00:13:35,919 --> 00:13:38,908 言語や文化によって まとまっているものもあれば 309 00:13:38,908 --> 00:13:40,352 左下のもののような 310 00:13:40,352 --> 00:13:44,148 他の文化圏の人との 交流を望む 311 00:13:44,148 --> 00:13:45,911 ユニバーサルな 多文化の 312 00:13:45,911 --> 00:13:48,917 学習グループもあります 313 00:13:48,917 --> 00:13:51,028 このようなフレームワークから 得られる可能性には 314 00:13:51,028 --> 00:13:54,353 膨大なものがあります 315 00:13:54,353 --> 00:13:58,007 第一に人間の学習について 316 00:13:58,007 --> 00:14:00,441 かつてない洞察を得られる 317 00:14:00,441 --> 00:14:02,730 可能性です 318 00:14:02,730 --> 00:14:06,193 ここで集められるデータは 独特のものです 319 00:14:06,193 --> 00:14:10,202 何万という学生による あらゆるクリック 320 00:14:10,202 --> 00:14:14,565 あらゆる宿題の提出 あらゆるフォーラム 投稿データを集められます 321 00:14:14,565 --> 00:14:16,908 人間の学習の研究を 322 00:14:16,908 --> 00:14:18,841 仮説駆動でなく 323 00:14:18,841 --> 00:14:21,699 データ駆動で行うことができます 324 00:14:21,699 --> 00:14:24,740 これは生物学に革命を もたらしたのと同じ変化です 325 00:14:24,740 --> 00:14:28,164 これらのデータを使って 根本的な疑問に答えることができます 326 00:14:28,164 --> 00:14:30,044 効果的な優れた学習戦略と 327 00:14:30,044 --> 00:14:32,740 そうでないものは何か? 328 00:14:32,740 --> 00:14:34,980 個々の授業内容についても 329 00:14:34,980 --> 00:14:36,517 学生がよくする勘違いに 330 00:14:36,517 --> 00:14:39,772 どんなものがあり どうすれば避けられるか 331 00:14:39,772 --> 00:14:41,949 考えることができます 332 00:14:41,949 --> 00:14:43,373 これはアンドリューの 333 00:14:43,373 --> 00:14:45,389 機械学習の授業の例ですが 334 00:14:45,389 --> 00:14:47,597 ある課題に対する 335 00:14:47,597 --> 00:14:49,207 間違った答えの 分布を示しています 336 00:14:49,207 --> 00:14:51,100 答えが2つの数字の 組み合わせだったので 337 00:14:51,100 --> 00:14:53,371 二次元平面に プロットできました 338 00:14:53,371 --> 00:14:57,149 小さな×印のそれぞれが 間違った答えを表しています 339 00:14:57,149 --> 00:14:59,555 左上の大きな×印では 340 00:14:59,555 --> 00:15:01,703 2千人の学生が 341 00:15:01,703 --> 00:15:04,748 同じ間違った答えをしています 342 00:15:04,748 --> 00:15:07,075 100人の教室で2人の学生が 343 00:15:07,075 --> 00:15:08,362 同じ間違いをしても 344 00:15:08,362 --> 00:15:09,713 気付かないでしょうが 345 00:15:09,713 --> 00:15:12,273 2千人が同じ間違いをすれば 346 00:15:12,273 --> 00:15:13,970 見落としようがありません 347 00:15:13,970 --> 00:15:16,162 それでアンドリューと学生たちは 348 00:15:16,162 --> 00:15:17,682 このような課題を調べて 349 00:15:17,682 --> 00:15:21,770 勘違いの原因を突き止めました 350 00:15:21,770 --> 00:15:24,290 そして学生が それと 同じ間違いをしたときに 351 00:15:24,290 --> 00:15:26,539 エラーメッセージを 352 00:15:26,539 --> 00:15:28,718 出すようにしました 353 00:15:28,718 --> 00:15:30,802 だから学生は この勘違いに対して 354 00:15:30,802 --> 00:15:32,828 専用のフィードバックを受け 355 00:15:32,828 --> 00:15:37,227 より効果的に 勘違いを解消できます 356 00:15:37,227 --> 00:15:41,038 このようなパーソナライゼーションは 357 00:15:41,038 --> 00:15:44,178 規模によって可能になったものです 358 00:15:44,178 --> 00:15:46,490 パーソナライゼーションは 359 00:15:46,490 --> 00:15:48,913 ここで一番大きな 可能性かもしれません 360 00:15:48,913 --> 00:15:51,258 30年来の問題を 361 00:15:51,258 --> 00:15:53,948 解決できるかも しれないのですから 362 00:15:53,948 --> 00:15:57,297 教育の研究者ベンジャミン・ ブルームは 1984年に 363 00:15:57,297 --> 00:15:59,548 2シグマ問題という 問題を提起しました 364 00:15:59,548 --> 00:16:02,610 3種類のグループの観察から 見出されたものです 365 00:16:02,610 --> 00:16:06,218 第一のグループは教室での 講義で学習します 366 00:16:06,218 --> 00:16:08,995 第二のグループも 367 00:16:08,995 --> 00:16:10,714 通常の授業で学習しますが 368 00:16:10,714 --> 00:16:12,794 習得度アプローチを使い 369 00:16:12,794 --> 00:16:14,714 前の課題を習得しなければ 370 00:16:14,714 --> 00:16:18,068 次の課題には進めません 371 00:16:18,068 --> 00:16:20,362 三番目はチューターからの 372 00:16:20,362 --> 00:16:24,890 個別指導で教わるグループです 373 00:16:24,890 --> 00:16:28,162 習得度ベースのグループは 374 00:16:28,162 --> 00:16:30,450 通常の講義ベースのグループよりも 375 00:16:30,450 --> 00:16:32,844 得点が標準偏差(σ)の分だけ 良くなり 376 00:16:32,844 --> 00:16:34,988 個別指導のグループでは 377 00:16:34,988 --> 00:16:36,818 成績が2σ良くなっています 378 00:16:36,818 --> 00:16:38,281 どういうことかというと 379 00:16:38,281 --> 00:16:40,114 講義ベースの場合の点数の 380 00:16:40,114 --> 00:16:43,033 中央値を閾値としたとき 講義ベースのグループでは 381 00:16:43,033 --> 00:16:44,371 中央値を閾値としたとき 講義ベースのグループでは 382 00:16:44,371 --> 00:16:48,250 半数がそれより上 半数がそれより下になりますが 383 00:16:48,250 --> 00:16:50,348 個別指導のグループでは 384 00:16:50,348 --> 00:16:55,149 98%がこの閾値よりも 上になります 385 00:16:55,149 --> 00:16:59,069 98%の学生が平均以上 になる教育というのを 386 00:16:59,069 --> 00:17:01,267 考えてみてください 387 00:17:01,267 --> 00:17:04,690 これが2σ問題です 388 00:17:04,690 --> 00:17:07,089 社会として学生全員に 389 00:17:07,089 --> 00:17:10,161 人間のチューターを割り当てる ことは 不可能ですが 390 00:17:10,161 --> 00:17:12,410 学生全員にコンピュータや スマートフォンを 391 00:17:12,410 --> 00:17:14,429 提供することなら できるでしょう 392 00:17:14,429 --> 00:17:16,618 問題はテクノロジーによって 393 00:17:16,618 --> 00:17:19,993 左の青い曲線を 右の緑の曲線に 394 00:17:19,993 --> 00:17:22,731 どこまで近づけられるか ということです 395 00:17:22,731 --> 00:17:25,068 習得度ベースの学習は コンピュータで 容易に実現できます 396 00:17:25,068 --> 00:17:26,473 コンピュータは 397 00:17:26,473 --> 00:17:29,546 同じビデオを5回 繰り返すのを厭いません 398 00:17:29,546 --> 00:17:32,797 同じ問題を 繰り返し 採点するのも厭いません 399 00:17:32,802 --> 00:17:35,828 それはご覧いただいた例の通りです 400 00:17:35,828 --> 00:17:37,682 パーソナライゼーションもまた 401 00:17:37,682 --> 00:17:39,818 可能になり始めています 402 00:17:39,818 --> 00:17:43,010 ご覧いただいたような パーソナライズされたカリキュラムや 403 00:17:43,010 --> 00:17:46,274 パーソナライズされたフィードバックを 提供することができます 404 00:17:46,274 --> 00:17:48,762 ここでのゴールは 405 00:17:48,762 --> 00:17:52,259 緑の曲線に向かって どこまで 押し進められるかということです 406 00:17:52,259 --> 00:17:57,618 これがそんなに素晴らしいものなら 大学は陳腐化するのでしょうか? 407 00:17:57,618 --> 00:18:00,610 マーク・トウェインは 確かにそう考えていました 408 00:18:00,610 --> 00:18:03,155 彼はこう言っています 「大学というのは 409 00:18:03,155 --> 00:18:04,858 教授の講義ノートが 学生の講義ノートへと 両者の頭脳を介さずに変換される場所である」 410 00:18:04,858 --> 00:18:07,234 教授の講義ノートが 学生の講義ノートへと 両者の頭脳を介さずに変換される場所である」 411 00:18:07,234 --> 00:18:11,281 (笑) 412 00:18:11,281 --> 00:18:13,949 私はマーク・トウェインに 異を唱えたいと思います 413 00:18:13,949 --> 00:18:16,614 彼が難じているのは 大学というよりは 414 00:18:16,614 --> 00:18:19,364 多くの大学が多大な 時間を費やしている 415 00:18:19,364 --> 00:18:22,148 講義ベースの形式です 416 00:18:22,148 --> 00:18:25,307 さらに遡ってプルタルコスは こう言っています 417 00:18:25,307 --> 00:18:27,534 「心というのは 満たすべき 容れ物ではなく 418 00:18:27,534 --> 00:18:29,557 焚き付けるべき 木のようなものである」 419 00:18:29,557 --> 00:18:31,747 大学は学生の頭に講義内容を 420 00:18:31,747 --> 00:18:34,318 詰め込もうとするのではなく 421 00:18:34,318 --> 00:18:38,118 実際の対話を通じて 彼らのクリエイティビティや 422 00:18:38,118 --> 00:18:41,373 想像力や問題解決能力を 焚き付けることに 423 00:18:41,373 --> 00:18:43,871 もっと時間を費やすべきでしょう 424 00:18:43,871 --> 00:18:45,238 どうしたら そうできるのでしょう? 425 00:18:45,238 --> 00:18:48,669 教室での能動的学習です 426 00:18:48,669 --> 00:18:51,118 ここに挙げたものをはじめ 沢山の研究があるのですが 427 00:18:51,118 --> 00:18:53,198 能動的学習を使い 428 00:18:53,198 --> 00:18:55,614 教室で学生との交流を持つと 429 00:18:55,614 --> 00:18:58,310 あらゆる指標で 結果が改善されます 430 00:18:58,310 --> 00:19:00,759 出席率 参加の度合い 431 00:19:00,759 --> 00:19:02,814 標準テストで評価した学習度 432 00:19:02,814 --> 00:19:04,678 ご覧のように この実験で 433 00:19:04,678 --> 00:19:07,548 達成度のスコアは ほとんど倍になっています 434 00:19:07,548 --> 00:19:11,949 これが大学で時間をかけるべき ことなのかもしれません 435 00:19:11,949 --> 00:19:16,526 まとめになりますが 最高の教育を 436 00:19:16,526 --> 00:19:18,429 世界中の人に無償で 提供できたなら 437 00:19:18,429 --> 00:19:21,250 何が起きるでしょう? 3つあります 438 00:19:21,250 --> 00:19:24,671 第一に教育が 基本的人権 として確立されるでしょう 439 00:19:24,671 --> 00:19:26,037 動機と能力を持った 440 00:19:26,037 --> 00:19:27,958 世界中の誰もが 441 00:19:27,958 --> 00:19:29,909 自分や家族やコミュニティに 442 00:19:29,909 --> 00:19:31,494 より良い生活をもたらすために 443 00:19:31,494 --> 00:19:33,511 必要なスキルを手にできる権利です 444 00:19:33,511 --> 00:19:36,142 第二に 生涯学習が 可能になるでしょう 445 00:19:36,142 --> 00:19:38,093 多くの人が 高校や大学を 卒業したときに 446 00:19:38,093 --> 00:19:41,405 学びやめてしまうのは 残念なことです 447 00:19:41,405 --> 00:19:43,886 素晴らしい学習コンテンツが 448 00:19:43,886 --> 00:19:46,629 提供されることで 望むときにはいつでも 449 00:19:46,629 --> 00:19:47,765 新しいことを学び 450 00:19:47,765 --> 00:19:49,094 視野を広げたり 451 00:19:49,094 --> 00:19:51,053 生活を変えることができます 452 00:19:51,053 --> 00:19:54,198 そして最後に 新たなイノベーションの 波を生み出すでしょう 453 00:19:54,198 --> 00:19:57,270 ものすごい才能を持った人が どこにいるか分かりません 454 00:19:57,270 --> 00:20:00,278 明日のアインシュタインや 明日のスティーブ・ジョブズは 455 00:20:00,278 --> 00:20:02,893 アフリカの僻地の村に いるかもしれません 456 00:20:02,893 --> 00:20:05,549 その人たちに教育を 提供できたなら 457 00:20:05,549 --> 00:20:07,905 彼らは次の大いなる アイデアを生み出し 458 00:20:07,905 --> 00:20:10,309 すべての人のため 世界をより良い場所に 変えてくれることでしょう 459 00:20:10,309 --> 00:20:11,469 どうもありがとうございました 460 00:20:11,469 --> 00:20:19,052 (拍手)