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老化をなくすまでの道のり

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    18分だと時間が足りないので
  • 0:02 - 0:04
    話がうまくいくように
  • 0:04 - 0:06
    ポイントに直行します
  • 0:06 - 0:08
    それでは 私が伝えたいポイントは
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    5つです まず なぜ老化は
    阻止するのが望ましいか
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    なぜ 知恵を出し合う必要があるか
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    今より積極的な行動が必要になる
    その理由も
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    次に 老化を阻止できる可能性について
    お話します
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    また「老化」について 我々はなぜか
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    運命に身を任せがちなのですが
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    その問題点について 話の後半で
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    運命論的な見方が いかに間違っているか
    証明します
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    それに対処すればわかるはずです
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    私は大きく2ステップで証明しようと考えていますが
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    最初にお話しするのは まず
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    控えめな寿命延長を達成して
    そこから―
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    すでに中年に達している方々を対象に考えて
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    寿命を延長するというのは
    まず 30年と定義します―
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    純粋に老化を阻止すると呼べるところまで
    到れるかということです
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    実質的に あなたの年齢と
    次の一年間に死亡する可能性の
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    関係を切り離すことです
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    それ以前に
    病気になる可能性ということですが
  • 0:53 - 0:55
    そしてもちろん 最後にお話するのは
  • 0:55 - 0:57
    その30年 寿命延長ができる時まで
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    どのような中間過程を経るかです
  • 1:00 - 1:03
    では始めましょう「なぜ老化を阻止すべきか」
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    まず 皆さんにお尋ねしたいのですが
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    手を挙げて下さい
    誰かマラリアが好ましいと思う人?
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    ああ 良かった ありがとう
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    また手を挙げて この中で
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    マラリアが良いものか 悪いものか
    わからない人は?
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    全員 マラリアが悪いものだと考えている
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    よかった
    私がそうだろうと思った答です
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    申し上げましょう
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    マラリアを悪いものだと思う その理由
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    それは マラリアと「老化」が
    同じ特徴を持っているからです
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    特徴というのは
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    違うのは老化がマラリアより
    遥かに多くの命を奪ってることだけです
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    今日は特別に イギリスの方に
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    キツネ狩りと比較してお話ししましょう
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    キツネ刈りはさんざん議論された末
    禁止されました
  • 1:42 - 1:45
    政府の手でね さほど昔の話じゃない
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    今日 ここに居る皆さんは共感してくれるでしょうが
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    多くの方々は必ずしもその論理に
    賛成している訳ではありません
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    これは わかりやすい比較だと思います
  • 1:53 - 1:55
    多くの方が言うでしょう
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    「都会人は地方の人に余暇をどう過ごすか
    言う権利なんかないよ
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    地方にとっては 生活の一部であり伝統だ
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    それを続けたっていいじゃないか」とね
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    キツネの繁殖も防いでるので
    環境的にも問題ない
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    しかし 最終的には政府によって潰されました
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    イギリス世論や
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    何にもまして 議員たちの大半が
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    そういう結論に至ったからです
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    文明化された社会では受け入れられない と
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    私から見れば 老化とこの問題は
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    間違いなく 共通の特性を持っています
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    では 何が理解を妨げているのか?
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    もちろん ただの生活と言う意味でなく
  • 2:24 - 2:25
    (笑)
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    健康的な生活という意味で言えば
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    衰え みじめで 孤独では楽しくないですよね
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    死ぬことが楽しいかどうかは別としてね
  • 2:33 - 2:35
    だから 本当の所こう言ってやりたい
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    それこそ「地球規模の妄想」だと
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    ご覧のように
    老化に対する言い訳には
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    実に 信じがたいものもありますが
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    私が言いたいのは それらの言い訳が
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    まったく価値がないということではなくて
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    良い点もあるんですよ
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    事前準備に 色々と考えているわけです
    うまくいきすぎて
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    実際に 老化防止の方法が
    見つかった時に
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    混乱を最小限に食いとめるためとか
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    しかし これはやはり変なんですよ
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    ご自身のバランス感性に従えればわかります
  • 3:00 - 3:04
    いいですか? これは議論であり
  • 3:04 - 3:06
    しごく真っ当に
    心配すべきテーマなのです
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    これは そんなに危険ですか?―
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    老化に対処するリスクのことです―
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    その逆 すなわち老化を
    そのままにしておくリスクを
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    上回ってしまう それは危険でしょうか?
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    その議論は
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    1日10万人を不必要な早死に
    追い込むよりひどいことですか
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    それほど強い主張がないなら
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    私に無駄な時間を
    使わせないで下さい
  • 3:30 - 3:31
    (笑)
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    一部の人たちが
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    強く主張していることがあります
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    人口過剰を懸念する人たちがいて
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    「老化を止めたりしたら 誰も死ななくなるし
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    少なくとも 死者は激減する
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    うっかりセントジャイルズ区を
    横切ったりしない限りはね
  • 3:43 - 3:45
    そしたら
    子供を多くは持てなくなるだろうし
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    子供は多くの人に貴重なものです」
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    その通りです
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    多くの人がこの問題を曖昧にしようとしたり
  • 3:52 - 3:53
    こんな回答で済まそうとします
  • 3:53 - 3:56
    同意できません 質問の答えになってない
  • 3:56 - 3:59
    まもなく我々はジレンマに直面するでしょう
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    選ばなければなりません 低い出生率か
  • 4:03 - 4:05
    高い死亡率 そのどちらかを
  • 4:05 - 4:08
    高い死亡率は
    引き続き 多く子供を持つ代わりに
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    老化防止の治療を
    拒絶することでおこるでしょう
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    それゆえ
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    未来の人類が それを選択する
    権利を有しています
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    良くないのは 将来の人たちの代わりに
    我々が選択をすることです
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    とまどったり 迷ったり
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    老化防止の治療を実際に開発しない場合
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    多くの人々を死に追いやってしまうでしょう
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    老化防止策の開発を出来る限り急がないと
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    老化防止の治療の恩恵を受ける程度に若く
  • 4:34 - 4:36
    健康的でも救えなくなってしまう
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    こういう人たちの延命を
    拒否することになります
  • 4:38 - 4:40
    非人道的なことだと思います
  • 4:40 - 4:43
    これが 人口過剰問題に対する私の答えです
  • 4:43 - 4:45
    では 次にいきましょう
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    なぜ 老化防止問題に
    もっと積極的になるべきか?
  • 4:47 - 4:49
    根源的な答えは
  • 4:49 - 4:52
    老化賛成の妄想は
    外見ほど愚かではありません
  • 4:52 - 4:56
    避けがたい老化に対処する
    賢明な方法なのです
  • 4:56 - 5:00
    老化はぞっとする
    でも老化は避けられない だから我々は
  • 5:00 - 5:02
    それを意識外に置く方法を
    見つけねばなりません
  • 5:02 - 5:06
    そのためにはどんなことでもする
    というのは合理的なことです
  • 5:06 - 5:09
    例えば
    老化は結局は良いことだというような
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    バカげた理由をでっちあげることです
  • 5:11 - 5:15
    でも それがうまくいくのは
    その2つの要素が両方ある時です
  • 5:15 - 5:18
    その不可避性が
    少しでも不明確になって
  • 5:18 - 5:20
    老化に対して
    何かする段になると
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    それ自体が 問題の一部になります
  • 5:22 - 5:26
    老化賛成への誤った妄想は
    老化に手を打とうとする力を奪います
  • 5:26 - 5:30
    だからこのことを
    盛んに議論する必要があります
  • 5:30 - 5:32
    伝道だとさえ言わせていただきます
  • 5:32 - 5:35
    人々の注意をひき
    気付いてもらうため
  • 5:35 - 5:37
    彼らは その意味で妄想の中にいるのだと
  • 5:37 - 5:39
    それが 私がお伝えしたい事です
  • 5:39 - 5:42
    では次に
    実現可能性について話をします
  • 5:42 - 5:46
    老いは避けられないと考える
    根本的な理由は
  • 5:46 - 5:49
    ここにお見せする老化の定義に
    まとめられます
  • 5:49 - 5:50
    とても単純な定義です
  • 5:50 - 5:53
    老化は 「代謝(metabolism)」と
    呼べると思いますが
  • 5:53 - 5:55
    生きることの副産物です
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    完全にトートロジー的な
    表現ではありませんが
  • 5:58 - 5:59
    理屈にはあっています
  • 5:59 - 6:03
    老化は 無生物にも訪れます
    例えば車にも
  • 6:03 - 6:05
    そして 我々のような生物にも
  • 6:05 - 6:08
    たくさんの巧妙な
    自己修復機能にもかかわらず
  • 6:08 - 6:10
    それらが不完全であるためです
  • 6:10 - 6:12
    基本的に「代謝」は
  • 6:12 - 6:15
    今日から明日へと生きることを可能にする
    仕組みのすべてで
  • 6:15 - 6:17
    副産物を伴うものなのです
  • 6:17 - 6:19
    副産物は蓄積し ついには
    「病気(pathology)」になります
  • 6:19 - 6:21
    うまい定義ですが言い換え可能です
  • 6:21 - 6:23
    事象が引き続いて起こるということです
  • 6:23 - 6:25
    事実上 2種類の対処法があります
  • 6:25 - 6:28
    老化を遅らせるためにです
  • 6:28 - 6:32
    「老年学(gerontology)」的アプローチと
    「老人病学(geriatrics)」的アプローチですが
  • 6:32 - 6:34
    老人病学では 病気が判明してから
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    遅い時期に介入します
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    老人病学者は
    まるで砂時計を止めて
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    直ちに病因となる副産物の
  • 6:42 - 6:44
    蓄積を止めようとします
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    勿論これは極めて短期的な戦略で
    勝ち目のない戦いです
  • 6:47 - 6:50
    なぜなら 病気の原因となるものは
  • 6:50 - 6:52
    時間と共に どんどん増えるからです
  • 6:52 - 6:56
    一方「老年学」的アプローチは
    一見より有望に見えます
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    なぜなら常に
    予防は完治に勝るからです
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    残念なことに 私たちは
    「代謝」を十分に理解していません
  • 7:02 - 7:05
    事実 我々は生命の仕組みを
    哀れなくらい理解していません
  • 7:05 - 7:07
    細胞についてさえ
    十分に理解していません
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    例えば 「RNA干渉」のような現象は
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    やっと数年前に発見されたばかりです
  • 7:12 - 7:14
    これは細胞の生命活動に
    非常に根本的な要素です
  • 7:14 - 7:17
    老年学は 最終的には
    優れたアプローチなのですが
  • 7:17 - 7:19
    老化への介入に関しては
  • 7:19 - 7:21
    まだ十分に発展していません
  • 7:21 - 7:24
    では一体 どうしたらいいのでしょうか?
  • 7:24 - 7:26
    論理は明確で説得力もあり
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    議論の余地もなさそうですが?
  • 7:28 - 7:30
    ところが そうではありません
  • 7:30 - 7:33
    その理由をお話する前に
  • 7:33 - 7:35
    私が「第2のステップ」と呼ぶものを
    ご説明します
  • 7:35 - 7:39
    本日の議論の目的でということで
  • 7:39 - 7:41
    次のことを仮定してみて下さい
  • 7:41 - 7:45
    中年の方 例えば55歳前後の方が
  • 7:45 - 7:48
    更に30年 健康に過ごす能力を
    手に入れたとすると
  • 7:48 - 7:51
    今これを「人類の力強い若返り(RHR)」と
    呼びましょう
  • 7:51 - 7:52
    これは一体 何を意味するでしょう?
  • 7:52 - 7:55
    様々な年齢の人々にとって 何年間
  • 7:55 - 7:58
    同じことですが
    何歳の時にこういう治療が可能になって
  • 7:59 - 8:00
    実際に生きられるのでしょう
  • 8:01 - 8:03
    答えは簡単だと思われるかもしれませんが
  • 8:03 - 8:04
    そう単純ではありません
  • 8:04 - 8:07
    「もしあなたがこの治療から
    利益を受けるほど若いならなら
  • 8:07 - 8:08
    30年長く生きられるでしょう」だなんて
  • 8:08 - 8:10
    そんな回答は 間違いです
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    技術の進歩を見落としているからです
  • 8:12 - 8:14
    2つの種類の技術的な進歩が
  • 8:14 - 8:15
    関わってきます
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    一つは根本的なブレイクスルーが
  • 8:18 - 8:22
    そしてもう一つは これらのブレイクスルーの
    漸進的な改良です
  • 8:22 - 8:24
    これらは予測の時間単位から言って
  • 8:24 - 8:27
    大きく異なります
  • 8:27 - 8:28
    本質的なブレイクスルーは
  • 8:28 - 8:30
    それが起こるまで
    どれだけ時間がかかるか
  • 8:30 - 8:31
    予測は非常に困難です
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    遥か昔から人類は 飛ぶのは楽しいだろうと
    確信していましたが
  • 8:34 - 8:37
    実際に飛行できたのは
    1903年です
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    その後の進歩は 着実で
    一定の速さでした
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    動力を使った
    飛行技術の進歩は
  • 8:44 - 8:48
    理に叶った順序で起こったと思います
  • 8:48 - 8:52
    後に来る発明は
  • 8:52 - 8:55
    前の発明者の想像力を
    越えていると言えるでしょう
  • 8:55 - 8:59
    漸進的な進歩が続くと
    もはや漸進的でないところまで到ります
  • 8:59 - 9:01
    漸進的な進歩が続くと
    もはや漸進的でないところまで到ります
  • 9:01 - 9:04
    これが根源的なブレイクスルーの後に
    やってくるものです
  • 9:04 - 9:06
    これはあらゆる技術分野に見られます
  • 9:06 - 9:09
    コンピューターの進歩にも
    多かれ少なかれそういった現象が
  • 9:09 - 9:10
    見て取れます
  • 9:10 - 9:13
    医療技術についても
    衛生からワクチン 抗生物質へ
  • 9:13 - 9:15
    同じような時間経過をたどりました
  • 9:15 - 9:19
    今しがた「第2のステップ」と呼びましたが
  • 9:19 - 9:20
    実際にはステップではありません
  • 9:20 - 9:23
    実際 ほどほどの延命効果のある
  • 9:23 - 9:25
    老化防止治療から恩恵を受けるほど
  • 9:25 - 9:27
    十分に若い人たちは
  • 9:27 - 9:31
    治療が可能になった時に
    既に中年になってはいるものの
  • 9:31 - 9:33
    ある意味で 「先端」なのです
  • 9:33 - 9:37
    彼らのほとんどは生き延びて
    より進んだ治療を受けて
  • 9:37 - 9:39
    30年から50年ほど
    さらに寿命が延びます
  • 9:39 - 9:42
    ゲームに勝ち続ける訳です
  • 9:42 - 9:45
    治療に残る不完全さで
    寿命が我々に追いつくより早く
  • 9:45 - 9:49
    治療法が進歩します
  • 9:49 - 9:51
    これは ご理解いただく上で
    非常に重要です
  • 9:51 - 9:53
    なぜならほとんどの方々が
  • 9:53 - 9:58
    「今生きてる多くの人々の寿命は
    1000歳を超える」という私の予測を聞くと
  • 9:58 - 10:02
    今後数十年のうちに
    老化を完全に防止して
  • 10:02 - 10:05
    寿命が1000歳以上になる
  • 10:05 - 10:08
    治療法を発明すると考えるからです
  • 10:08 - 10:10
    私は そんなことは一言も言いません
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    この治療法の進歩の速度が
    速まればそれで十分だと
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    言っているだけです
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    治療は完璧でないにせよ
    我々が200歳になる前に
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    200歳の人が死ぬ病気を治せる
    と言うことなのです
  • 10:19 - 10:21
    300歳だろうが
    400歳だろうが同じです
  • 10:21 - 10:24
    私はこのことについて名前をつけました
  • 10:24 - 10:25
    「長寿への脱出速度」とね
  • 10:26 - 10:28
    (笑)
  • 10:28 - 10:31
    まあ ご理解頂けたようですね
  • 10:31 - 10:36
    これらの曲線は
    寿命がどのくらい伸びるかの予測です
  • 10:36 - 10:38
    老化防止治療が可能になった年齢と
  • 10:38 - 10:40
    その時の健康状態からみた
  • 10:40 - 10:43
    その時点での余命です
  • 10:43 - 10:45
    すでに100歳か80歳だったら―
  • 10:45 - 10:47
    平均80歳の方々については
  • 10:47 - 10:49
    この老化防止治療はたぶん役立ちません
  • 10:49 - 10:51
    初めの実験的治療が効果的であるには
  • 10:51 - 10:55
    そういった方々は
    死に近すぎるかもしれません
  • 10:55 - 10:56
    新しい治療には耐えられないでしょう
  • 10:56 - 10:58
    でも 50位の方にはチャンスがあります
  • 10:58 - 11:01
    沈みかけても
    浮かび上がって来て
  • 11:01 - 11:02
    (笑)
  • 11:02 - 11:05
    ついには 乗り切れるかも
  • 11:05 - 11:08
    生物学的な意味で
    若さを手に入れるかも知れません
  • 11:08 - 11:10
    心身共に 若々しくなるということです
  • 11:10 - 11:12
    年齢に起因した死亡リスク
    という意味でもです
  • 11:12 - 11:14
    そして もっと若ければ
  • 11:14 - 11:16
    年齢が原因で死ぬほど弱ることなど
  • 11:16 - 11:19
    決してないでしょう
  • 11:19 - 11:24
    正真正銘 これが結論です
    最初に150歳まで生きることになる人が
  • 11:24 - 11:26
    今日 何歳なのかは分かりません
  • 11:26 - 11:28
    なぜなら
    第一世代の治療法開発まで
  • 11:28 - 11:30
    どのくらいの年月か
    分からないからです
  • 11:30 - 11:32
    その人が今何歳であるにせよ
  • 11:32 - 11:36
    私はこう主張します
    最初に1000歳まで生きる人は
  • 11:36 - 11:39
    世界的な大災害が
    起こるかにもよりますが
  • 11:39 - 11:43
    初めて150歳まで生きる人より
    せいぜい10歳若い程度だと思います
  • 11:43 - 11:45
    これは すごいことです
  • 11:45 - 11:48
    さて 残りの時間7分半は
  • 11:48 - 11:51
    「第1のステップ」について話をします
  • 11:51 - 11:56
    この「脱出速度」に乗るための
  • 11:56 - 11:59
    無理のない延命は
    実際どのように得られるのでしょう
  • 11:59 - 12:03
    マウスの実験についてお話する必要があります
  • 12:03 - 12:06
    「人類の力強い若返り」に対応した
    指標があります
  • 12:06 - 12:09
    「マウスの力強い若返り(RMR)」と
    呼んでます
  • 12:09 - 12:11
    これです
  • 12:11 - 12:13
    長命マウスの系統を使います
  • 12:13 - 12:16
    平均寿命が3年程度のマウスのことです
  • 12:16 - 12:19
    実験ではマウスが2歳になるまで
    一切何もしません
  • 12:19 - 12:21
    その後 あらゆる方法や
  • 12:21 - 12:23
    治療法で寿命を延ばそうと試みます
  • 12:23 - 12:25
    平均5歳まで生きます
  • 12:25 - 12:27
    すなわち 2年を加えて
  • 12:27 - 12:29
    治療を開始した時点から
  • 12:29 - 12:31
    残りの寿命を3倍にしました
  • 12:31 - 12:34
    問題は これが人類にとって
    先ほど指標としてお示しした到達年齢に
  • 12:34 - 12:37
    どんな意味を持つのか?
  • 12:37 - 12:39
    既にご説明した通り
    今やそれを
  • 12:39 - 12:43
    「人類の力強い若返り」や
    「長寿への脱出速度」と呼ぶことができます
  • 12:43 - 12:46
    2つ目の問題は
    マウスにおける成功から初めて
  • 12:46 - 12:48
    人間に応用できるまでにかかる時間を
  • 12:48 - 12:50
    一般の方はどのように理解するかです
  • 12:50 - 12:52
    そして 3つめの疑問は
  • 12:52 - 12:53
    一体 人がどれほどそれを望むか?
  • 12:54 - 12:56
    1つ目の疑問は私にとっては
  • 12:56 - 12:57
    純粋に生物学的な問題なので
  • 12:57 - 12:59
    お答えするのが極めて困難です
  • 12:59 - 13:01
    憶測になってしまいます
  • 13:01 - 13:04
    同僚の多くは憶測をすべきでないと
    言うでしょう
  • 13:04 - 13:08
    もっと多くの事がわかるまで
    公言しないようにと
  • 13:08 - 13:09
    しかし それはナンセンスです
  • 13:09 - 13:12
    我々が沈黙するのは 極めて無責任です
  • 13:12 - 13:15
    予見される期間について
    可能な推測をすべきです
  • 13:15 - 13:18
    人々が 人生における優先順位を
    評価できるように
  • 13:18 - 13:20
    バランス感覚を与えるべきです
  • 13:20 - 13:23
    チャンスは5分5分
  • 13:23 - 13:25
    「人類の力強い若返り」は
  • 13:25 - 13:28
    「ねずみの力強い若返り」の実現からおよそ
  • 13:28 - 13:30
    15年以内にやってくるでしょう
  • 13:30 - 13:33
    いいですか マウスから15年後です
  • 13:33 - 13:36
    一般の方はもっと短いと
    考えているかもしれません
  • 13:36 - 13:38
    一般大衆は 科学的な問題を
    甘く見がちです
  • 13:38 - 13:40
    人類への適用も
    せいぜい5年と考えるかもしれません
  • 13:40 - 13:42
    それは間違いですが
    大した問題ではありません
  • 13:42 - 13:45
    終りに 私はこうも言えると思っています
  • 13:45 - 13:49
    大衆の老化に対する態度が
    定まらない理由の大部分が
  • 13:49 - 13:51
    「地球規模の妄想」と私が呼ぶ
    老化への対処法に関してです
  • 13:51 - 13:53
    それは過去の物となるでしょう
  • 13:53 - 13:56
    人類にとって老化が不可避だと
    信じられなくなるからです
  • 13:56 - 13:59
    マウスで寿命が延長できたためです
  • 13:59 - 14:03
    従って 人々の態度は 大きく変わり
  • 14:03 - 14:05
    もちろんそれには
    大きな意味があります
  • 14:06 - 14:08
    マウス実験のお話しをするのに
  • 14:09 - 14:11
    老化の説明に少し付け加えましょう
  • 14:11 - 14:13
    「ダメージ」という言葉です
  • 14:13 - 14:17
    これは「代謝」に起因した
    その途中におこる事柄で
  • 14:17 - 14:19
    いずれ 病気の原因になるものです
  • 14:19 - 14:21
    ダメージに関して重要な点は
  • 14:21 - 14:23
    最終的にはそれが病気の原因になりますが
  • 14:23 - 14:28
    それは生まれる前から 生きている間ずっと
    作られ続けていることです
  • 14:28 - 14:31
    ですが ダメージは
    「代謝」の一部ではありません
  • 14:31 - 14:32
    これは有用な事実です
  • 14:32 - 14:35
    なぜなら このように
    図を描き直せるからです
  • 14:35 - 14:38
    老年学と老人病学との違いをご説明しましょう
  • 14:38 - 14:40
    老年学は「代謝」がダメージを作り出す
  • 14:40 - 14:42
    速度を抑制しようとします
  • 14:42 - 14:44
    ここで「ダメージ」とは何なのか
  • 14:44 - 14:46
    厳密な生物学用語としてご説明します
  • 14:47 - 14:49
    一方 老人病学者は
    ダメージが病気に変わるのを止めることで
  • 14:49 - 14:51
    時間を戻そうとします
  • 14:51 - 14:53
    しかし これが所詮 負け戦なのは
  • 14:53 - 14:55
    ダメージは 蓄積し続けるからです
  • 14:55 - 14:58
    以下のような見方をすると
    第3のアプローチがあります
  • 14:58 - 15:00
    「工学的アプローチ」と呼べるでしょう
  • 15:00 - 15:03
    工学的アプローチは可能であると
    申し上げたい
  • 15:03 - 15:06
    工学的アプローチは
    老化プロセスには介入しません
  • 15:06 - 15:08
    どちらの老化プロセスにも
    介入しないのです
  • 15:08 - 15:11
    こうすれば負け戦にならないのが
    いいところです
  • 15:11 - 15:14
    我々はそれが手の届くところにいます
  • 15:14 - 15:17
    生物の進化過程を改善することと
    関係ないからです
  • 15:17 - 15:19
    工学的アプローチはこう主張します
  • 15:19 - 15:23
    「いろいろな種類のダメージを
    定期的に修復しましょう
  • 15:23 - 15:27
    完全に修復する必要はなく
    出来る限りで
  • 15:27 - 15:30
    ダメージをもたらす
    閾値以下に保つのです」
  • 15:30 - 15:33
    ダメージをもたらす
    閾値以下に保つのです」
  • 15:33 - 15:35
    我々はその閾値が
    存在することを知っています
  • 15:35 - 15:38
    生まれる前からダメージが
    蓄積し続けているにも関わらず
  • 15:38 - 15:41
    中年まで 年齢に起因した病気に
    ならないことから分かります
  • 15:41 - 15:45
    何故私は それが手の届くものだと
    言えるのか
  • 15:45 - 15:48
    このスライドのポイントは
    一番下に示されています
  • 15:48 - 15:51
    「代謝」のどの部分が老化にとって重要だと
    議論しようとすると
  • 15:51 - 15:54
    一晩中ここに居る事になります
    なぜなら「代謝」の全てが
  • 15:54 - 15:56
    老化にとって
    何らかの意味で重要だからです
  • 15:56 - 15:58
    このリストは例示で 完全ではありません
  • 15:59 - 16:01
    この右側のリストも 同様に不完全です
  • 16:01 - 16:04
    これは年齢に関連する
    病気の種類のリストであり
  • 16:04 - 16:06
    ほんの一部のリストです
  • 16:06 - 16:09
    しかし 中央のものは完全なリストだと
    主張したいと思います
  • 16:09 - 16:12
    これはダメージであると
    定義できるもののリストです
  • 16:12 - 16:15
    最終的に病気の原因になる
    「代謝」の副産物です
  • 16:15 - 16:17
    もしくは その可能性のあるものです
  • 16:17 - 16:20
    それがなんと たった7つなのです
  • 16:20 - 16:23
    これらはカテゴリーですが
    たったの7つです
  • 16:23 - 16:28
    細胞喪失、染色体の変異
    ミトコンドリアの変異 などなどです
  • 16:28 - 16:33
    最初に なぜこのリストで完全なのか
    お話しましょう
  • 16:33 - 16:35
    もちろん 生物学的な反論は可能です
  • 16:35 - 16:37
    我々は何からできていますか? そう
  • 16:37 - 16:39
    細胞と 細胞間物質からできています
  • 16:39 - 16:42
    ではダメージはどこに蓄積されるでしょうか?
  • 16:42 - 16:44
    答えは 長期間存在した分子の中です
  • 16:44 - 16:47
    出来たばかりの分子がダメージを受けても
    それは破壊されます
  • 16:47 - 16:51
    タンパク質であれば分解されると
    ダメージは消え去ります
  • 16:51 - 16:53
    問題は長期間存在した分子のはずです
  • 16:53 - 16:56
    この7つのポイントは 老年学者の間で
    ずっと以前に議論されました
  • 16:56 - 17:00
    それはいいことです
    何故なら
  • 17:00 - 17:02
    20年に渡る 生物学の進歩にも拘らず
  • 17:02 - 17:04
    このリストが長くならなかったのは
  • 17:04 - 17:07
    リストはこれ以上長くする必要がないという
    かなり確かな証拠なのです
  • 17:08 - 17:10
    更に良いことには
    その全部の直し方を知っていることです
  • 17:10 - 17:13
    あくまでマウスでの話ですが
  • 17:13 - 17:16
    我々は10年以内に
    これらが適用できるでしょう
  • 17:16 - 17:20
    いくつかは部分的には既に適用されています
    上にあるやつです
  • 17:20 - 17:23
    説明をする時間がほとんどありませんが
  • 17:23 - 17:27
    結論としては
    適当な研究費さえ得られれば
  • 17:27 - 17:31
    10年以内に「ねずみの力強い若返り」を
    達成できるでしょう
  • 17:31 - 17:34
    しかし 真剣に取り組まなくてはなりません
  • 17:34 - 17:35
    まず 着手する必要があるのです
  • 17:36 - 17:39
    さて 聴衆の方々の中には
    生物学者の方もいるので
  • 17:39 - 17:42
    その方々が持たれるかもしれない疑問に
    お答えしたいと思います
  • 17:42 - 17:44
    講演内容にご不満かも知れません
  • 17:44 - 17:46
    基本的には
    論文を読む必要があります
  • 17:46 - 17:48
    私はいくつも論文を発表しました
  • 17:48 - 17:51
    私の楽観的見解の基本となる
    実験的な仕事を
  • 17:51 - 17:53
    極めて詳細なことまで
    紹介しています
  • 17:53 - 17:55
    詳細データのお陰で ここで予見する
  • 17:55 - 17:57
    極端そうな時間スケールに
    確信できるのです
  • 17:57 - 17:59
    私が間違いであるとお考えであれば
  • 17:59 - 18:02
    私の論文をよく検討してみて下さい
  • 18:03 - 18:06
    重要なのは 自らを老年学者だと呼ぶ人を
  • 18:06 - 18:08
    信用しないことです
  • 18:08 - 18:12
    なぜなら ある分野で
    既存の考え方から根本的に外れたことが起こると
  • 18:12 - 18:16
    主流派にいる人達は抵抗を示し
    一顧だにしないことが
  • 18:16 - 18:18
    予期されるからです
  • 18:18 - 18:20
    私の話が真実か否か理解するには
  • 18:20 - 18:21
    御自身の検討が必要です
  • 18:21 - 18:23
    私の話を終えますが
    いくつか言い添えます
  • 18:23 - 18:26
    一つは 次のセッションで
    ある方の話を聞きますが
  • 18:26 - 18:30
    以前演者は ヒトゲノムの解析を
    時間をかけずにできると言いました
  • 18:30 - 18:32
    「明らかに不可能だ」と全員が言いました
  • 18:32 - 18:33
    顛末はご存知の通り
  • 18:33 - 18:37
    こういうことは必ず起こります
  • 18:37 - 18:39
    例えばメトセラ・マウス賞は
    一つの戦略です
  • 18:39 - 18:42
    イノベーションを動機付けるため
  • 18:42 - 18:45
    そして 自分がうまくいくと思うことを
    実行してもらうため
  • 18:45 - 18:47
    そして うまくいったら賞金がもらえます
  • 18:48 - 18:51
    研究所を作るという提案もあります
  • 18:51 - 18:53
    これは 少しばかり
    お金のかかることです
  • 18:53 - 18:56
    でも イラク戦争でその金額を使うのに
    どれくらいの時間がかかると思います?
  • 18:56 - 18:57
    そんなにかかりません
  • 18:57 - 18:58
    (笑)
  • 18:58 - 19:01
    人類愛に基づくべきです
    金銭的利益は学問を阻害します
  • 19:01 - 19:05
    しかし 基本的に成功率90%です
  • 19:05 - 19:08
    我々は どうすればいいか知っています
    私の話はこれで終わりです
  • 19:08 - 19:09
    ありがとうございました
  • 19:09 - 19:14
    (拍手)
  • 19:14 - 19:17
    (CA)どんな質問があるか分かりませんが
  • 19:17 - 19:19
    質疑応答の時間を取りたいと思います
  • 19:19 - 19:23
    (質問者)博士は
    老化を打ち負かす試みについて話されましたが
  • 19:23 - 19:27
    なぜ博士は 老人のような
    風体をされているのですか?
  • 19:27 - 19:31
    (笑)
  • 19:31 - 19:34
    (AG)これで結構 年なんです 158歳
  • 19:34 - 19:35
    (笑)
  • 19:35 - 19:38
    (拍手)
  • 19:38 - 19:42
    (質問者)地球上の生物は免疫機能を持っていて
  • 19:42 - 19:46
    生殖の年齢に達することができるよう
    あらゆる病気と戦います
  • 19:46 - 19:51
    しかし 私の知る限り
    全ての生物は死ぬように進化しました
  • 19:51 - 19:56
    細胞分裂をすると
    テロメアが短くなり いずれ死ぬ
  • 19:56 - 20:01
    だから 進化で 不死を許さないような
    選択を受けたのではないでしょうか
  • 20:01 - 20:05
    死ぬことが有利なのか
    進化そのものが 不完全なのでしょうか?
  • 20:05 - 20:07
    (AG)素晴らしい
    良い質問をありがとう
  • 20:07 - 20:09
    議論の余地がない形で お答えできます
  • 20:09 - 20:12
    あなたの質問に
    純粋に主流派的にお答えします
  • 20:12 - 20:14
    図らずも 私が同意している説です
  • 20:14 - 20:17
    老化とは 選択や進化の
    結果ではありません
  • 20:17 - 20:19
    老化は単純に
    進化に無視されただけのことです
  • 20:20 - 20:25
    言葉を変えると
    老化をしないのは大変なのです
  • 20:25 - 20:27
    よりゆっくりと年を取るためには
  • 20:27 - 20:29
    もっと遺伝的経路が必要で
    遺伝子の洗練が必要です
  • 20:29 - 20:32
    それは寿命が延びることでも同様です
  • 20:32 - 20:37
    進化が関係しない程度に於いて
  • 20:37 - 20:39
    遺伝子が長生きした個人から
    引き継がれたものであろうと
  • 20:39 - 20:41
    生殖可能年齢の個人からであろうと
  • 20:42 - 20:44
    ある程度の遺伝子改変があります
  • 20:44 - 20:47
    種が違うと なぜ寿命が違うのか
  • 20:47 - 20:49
    なぜ不死の種がないのかの理由です
  • 20:50 - 20:52
    (CA)遺伝子は気にしませんが
    私たちには大問題
  • 20:52 - 20:53
    (AG)その通り
  • 20:54 - 20:59
    (質問者)私もどこかでそれを読みました
  • 20:59 - 21:04
    ここ20年 世界中で
    人の平均寿命は 10年伸びた
  • 21:04 - 21:07
    ですから こう考えているんです
  • 21:07 - 21:11
    バイク事故にあわない限り
    私は120歳位まで生きるだろう
  • 21:12 - 21:17
    私も1000歳まで生きられる
    一人でしょうか?
  • 21:17 - 21:18
    (AG)少し体重を落とせばね
  • 21:19 - 21:22
    (笑)
  • 21:22 - 21:25
    あなたが挙げた数字は
    少しハズレてますね
  • 21:25 - 21:28
    一般的に言われている数字としては
  • 21:28 - 21:31
    10年ごとに寿命が約1〜2年延びている
  • 21:31 - 21:34
    ですから 期待のようではありません
  • 21:35 - 21:37
    しかし 私はこの数字を
    毎年1年 寿命を延ばしたいのです
  • 21:38 - 21:41
    (質問者)大人の脳細胞は
  • 21:41 - 21:42
    胎児の時にでき
  • 21:43 - 21:45
    脳細胞は80年やそこらが
    寿命だと聞きました
  • 21:45 - 21:47
    それが真実だとしたら
  • 21:47 - 21:50
    生物学的な意味で
    若返りに影響してくると思いますが?
  • 21:50 - 21:53
    普通の細胞の寿命が数か月のところ
  • 21:53 - 21:55
    80年間ずっと生きる細胞があったら
    どうなるでしょう
  • 21:55 - 21:57
    (AG)技術的な影響は確かにあるでしょう
  • 21:57 - 22:00
    ある脳の部分など
    細胞の消失がゆっくりな所では
  • 22:01 - 22:04
    基本的に 細胞の入れ替えが必要です
  • 22:04 - 22:07
    特に神経細胞は
  • 22:07 - 22:09
    それ程 早く入れ替えたくない
  • 22:09 - 22:13
    早すぎると
    認知機能が落ちてしまうからです
  • 22:13 - 22:16
    老化しない種などいないと
    先ほど言いましたが
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    少々 単純化が過ぎると思っています
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    老化しない種は 存在します
    例えばヒドラ
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    ですが ヒドラは神経系を持ちません
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    長生きの細胞に
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    機能を依存した組織を
    持たないのです
Title:
老化をなくすまでの道のり
Speaker:
オーブリー・デグレイ
Description:

ケンブリッジ大学研究員であるオーブリー・デグレイは「老化は病気であり、治癒が可能だ」と主張します。「人間は7つの基本的な仕組みで老化しますが、そのいずれも回避可能です。」

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
22:28
Retired user edited Japanese subtitles for A roadmap to end aging
Tairo Moriyama added a translation

Japanese subtitles

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