イカロスとダイダロスの神話―エイミー・アドキンス
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0:07 - 0:09古代ギリシアの神話で
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0:09 - 0:14ロウと羽で作った翼で
クレタ島上空に舞い上がり -
0:14 - 0:19人間と自然の両方の理に抗ったのが
ダイダロスの息子 イカロスです -
0:19 - 0:23父の警告を無視して
彼はどんどん高く飛びました -
0:23 - 0:26地上から見た人々によれば
彼は さながら神のようで -
0:26 - 0:31上空から見下ろす彼自身も
そう感じていました -
0:31 - 0:33でも 古代ギリシア神話の世界では
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0:33 - 0:37神と人間を分かつ境界線は
絶対的なものであり -
0:37 - 0:41それを侵そうとする人間には
厳罰が下りました -
0:41 - 0:44イカロスとダイダロスの場合も
そうだったのです -
0:44 - 0:47イカロスが生まれる何年も前
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0:47 - 0:51彼の父 ダイダロスは
天才発明家として -
0:51 - 0:52職人として
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0:52 - 0:55また彫刻家として
故郷アテネで名を馳せていました -
0:55 - 1:00彼は大工という職を創案し
そのための道具を発明しました -
1:00 - 1:02彼は最初の公衆浴場や
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1:02 - 1:04舞踏場を設計しました
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1:04 - 1:10彼の作る彫像は生きているようで
ヘラクレスが本物の人間と間違うほどでした -
1:10 - 1:15ダイダロスは腕利きで 高名ながらも
傲慢で嫉妬深くもありました -
1:15 - 1:19甥のほうが腕のいい職人なのを
気に病んで -
1:19 - 1:21ダイダロスは彼を殺しました
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1:21 - 1:26罰として アテネから追放されたダイダロスは
クレタ島に向かいました -
1:26 - 1:29それまでの評判のおかげで
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1:29 - 1:33ダイダロスはクレタの王ミノスに
心から歓迎されました -
1:33 - 1:36そこで宮殿の技術指導を務めながら
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1:36 - 1:39ダイダロスは限界に挑戦し続けました
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1:39 - 1:40ミノス王の子供のために
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1:40 - 1:45彼はまるで生きているような
機械仕掛けで動く玩具を作りました -
1:45 - 1:50彼の発明した船の帆とマストで
人間は風を制御できるようになりました -
1:50 - 1:53物を生み出すたびに ダイダロスは
人間の限界に挑みました -
1:53 - 1:57それは これまで人間を
神と分かち続けていたものでしたが -
1:57 - 2:01ついに 彼はそれを突破したのです
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2:01 - 2:05ミノス王の妻 パーシパエーは
神ポセイドンの呪いで -
2:05 - 2:09王の大事にしていた牡牛に
心を奪われていました -
2:09 - 2:13呪いにかかった彼女は 牡牛の気を引くため
ダイダロスに助けを請いました -
2:13 - 2:17大胆な性格の彼は 引き受けました
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2:17 - 2:20ダイダロスは木を使って
中が空洞の牝牛を作りました -
2:20 - 2:23本物そっくりの出来だったので
相手の牡牛は騙されました -
2:23 - 2:26ダイダロスの作品の内部に潜んだ
パーシパエーは -
2:26 - 2:32妊娠して 半人半牛の
ミノタウロスを産みました -
2:32 - 2:35当然これに ミノス王は激怒し
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2:35 - 2:41自然の理から こんなにもひどく逸脱した
ダイダロスの非を責めました -
2:41 - 2:46罰としてダイダロスは
脱出不能の迷宮の建造を命じられました -
2:46 - 2:50宮殿の地下にミノタウロスを
閉じ込めておくためです -
2:50 - 2:53それが終わると ミノス王は
ダイダロスと -
2:53 - 2:55彼の一人息子 イカロスを
牢に入れました -
2:55 - 2:59牢は島にある最も高い塔の
てっぺんでした -
2:59 - 3:02そこで彼らは残りの生涯を
過ごすことになったのです -
3:02 - 3:05でもダイダロスは それでも
天才発明家でした -
3:05 - 3:07牢の周りを飛ぶ鳥たちを
観察しているうち -
3:07 - 3:10脱出する方法が見えてきました
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3:10 - 3:13牢から飛び立てばよいのです
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3:13 - 3:17それは鳥 もしくは神だけに
可能だと考えられていたことです -
3:17 - 3:20塔に止まる鳥の群れから集めた羽と
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3:20 - 3:22ろうそくのロウを使って
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3:22 - 3:26ダイダロスは大きな翼を
2組 作りました -
3:26 - 3:29息子イカロスに
その羽を背負わせるとき -
3:29 - 3:31ダイダロスはこう警告しました
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3:31 - 3:35飛ぶときに 海に近づきすぎると
翼が湿ってしまって -
3:35 - 3:37重くて使い物にならなくなるだろう
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3:37 - 3:39太陽に近づきすぎると
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3:39 - 3:44熱がロウを溶かして
翼はバラバラになってしまうだろう -
3:44 - 3:47どちらの場合も 死んでしまう
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3:47 - 3:53だから うまく逃げるためには
中間を飛び続けることが大事だ -
3:53 - 3:57指示をはっきり伝えたところで
2人とも塔から飛び立ちました -
3:57 - 4:00彼らは空を飛んだ
初めての人間でした -
4:00 - 4:03ダイダロスは慎重に
中間の航路を保ちましたが -
4:03 - 4:08イカロスは飛ぶことの快感に
我を忘れてしまい -
4:08 - 4:13神の力を得たとの思いに
取りつかれてしまいました -
4:13 - 4:19イカロスがどんどん高く上昇していくのを
ダイダロスは恐怖の眼差しで見るよりほかなく -
4:19 - 4:23息子の悲惨な運命を変える力は
彼にはなかったのです -
4:23 - 4:27イカロスの翼のロウを
太陽の熱が溶かし -
4:27 - 4:30彼は墜落しました
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4:30 - 4:32ダイダロスが
人間でありながら -
4:32 - 4:36身の程をわきまえず
自然の理を侵すとどうなるかを -
4:36 - 4:39何度も何度も無視したのと
まさに同じように -
4:39 - 4:44イカロスもまた自身の傲慢さにより
命を奪われたのです -
4:44 - 4:45しまいには2人とも
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4:45 - 4:50節度ある生き方から逸脱したことの
高い対価を払う結果となったわけです -
4:50 - 4:51イカロスは命をもって
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4:51 - 4:54そしてダイダロスは後悔をもって
- Title:
- イカロスとダイダロスの神話―エイミー・アドキンス
- Speaker:
- Amy Adkins
- Description:
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古代ギリシアの神話では、イカロスはロウと羽で作った翼でクレタ島上空をを飛び、人間の自然の理に抗ったとされています。地上から見ていた人々によると、彼はさながら神のようであり、彼自身もそう感じていました。しかし彼の住む社会では、神と人間を分かつ境界線は絶対的なものであり、それを侵そうとする者には厳罰が下りました。このイカロスとダイダロスの神話について、エイミー・アドキンスが解説しています。
講師:エイミー・アドキンス
アニメーション:TED-Ed*このビデオの教材:ed.ted.com/lessons/the-myth-of-icarus-and-daedalus-amy-adkins
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 05:09
Moe Shoji approved Japanese subtitles for The myth of Icarus and Daedalus | ||
Moe Shoji edited Japanese subtitles for The myth of Icarus and Daedalus | ||
Tomoyuki Suzuki accepted Japanese subtitles for The myth of Icarus and Daedalus | ||
Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for The myth of Icarus and Daedalus | ||
Naoko Fujii edited Japanese subtitles for The myth of Icarus and Daedalus | ||
Naoko Fujii edited Japanese subtitles for The myth of Icarus and Daedalus | ||
Naoko Fujii edited Japanese subtitles for The myth of Icarus and Daedalus | ||
Naoko Fujii edited Japanese subtitles for The myth of Icarus and Daedalus |