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感受性の強い人が秘めている力 | エレナ・ ハーデッカーホフ | TEDxIHEParis

  • 0:06 - 0:09
    私はハイリー・センシティブ・パーソン
    (感受性の強い人)です
  • 0:09 - 0:12
    こう言われたら 皆さんは
    最初に何を思い浮かべますか?
  • 0:12 - 0:15
    「恥ずかしがりやで
    内向的に違いない」とか
  • 0:15 - 0:18
    「感情的になりやすいだろう」とか
  • 0:18 - 0:21
    「すごく気を遣わなくちゃ」
    と思うかもしれませんね
  • 0:22 - 0:25
    感受性の強い人に対する
    一般的なイメージは
  • 0:25 - 0:28
    どことなく弱々しく
    はかなげな生き物で
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    遺伝的な意味で人生のハズレくじを
    引いた人というものです
  • 0:33 - 0:37
    「敏感」という語を検索すれば
    実際の様子がわかります
  • 0:38 - 0:43
    出てくる画像は
    歯痛や肌の炎症
  • 0:43 - 0:44
    (笑)
  • 0:44 - 0:48
    しおれたタンポポや
    泣いている人々という具合です
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    感受性のイメージ戦略には
    明らかに問題があります
  • 0:53 - 0:54
    (笑)
  • 0:54 - 0:58
    そこを変えたくて
    私は今日この場にいます
  • 0:58 - 1:03
    「感受性が強いって どういうこと?」
    と思っているかもしれませんね
  • 1:03 - 1:08
    すべての感覚が過敏になっている状態で
    生きることを想像してみてください
  • 1:09 - 1:11
    内面に広がる世界は実に色鮮やかで
  • 1:11 - 1:14
    感情は いちいち大げさに湧き上がります
  • 1:14 - 1:20
    悲しみは底知れぬほど深く
    喜びは恍惚の境地です
  • 1:21 - 1:23
    そして尋常じゃないほど
    周りを気にかけ
  • 1:24 - 1:27
    他者の気持ちが
    どこまでも理解できます
  • 1:27 - 1:33
    身の周りにあるもの全部を
    常に吸収する感じだと思ってください
  • 1:34 - 1:37
    感受性の強い人は
    よくこんなことを言われます
  • 1:37 - 1:39
    「気にしすぎだよ」
  • 1:40 - 1:42
    「いちいち重く受け止めるのは
    やめなさい」
  • 1:42 - 1:45
    私のお気に入りは これです
    「もっと強くならなきゃダメ」
  • 1:46 - 1:49
    根底にあるメッセージは明白です
  • 1:49 - 1:53
    感受性が強いということは
    重大な欠陥があるということです
  • 1:54 - 1:55
    私も そう思っていました
  • 1:55 - 1:59
    警告か免責の標識でも
    ぶら下げて歩いた方がいいと
  • 1:59 - 2:02
    いつも思っていました
    「注意!感受性強し」ってね
  • 2:03 - 2:05
    とはいえ 実は
  • 2:05 - 2:08
    感受性が強いことには
    それなりに特権があります
  • 2:09 - 2:13
    その1つが
    とんでもなく活動的すぎる頭です
  • 2:13 - 2:16
    つまり
    頭をオフにすることは不可能で
  • 2:16 - 2:20
    不眠症とは大の仲良し
    というわけです
  • 2:21 - 2:25
    ご想像のとおり この特権は とりわけ
    TEDに登壇する前夜などに便利です
  • 2:25 - 2:28
    (笑)
  • 2:29 - 2:33
    また 怖い映画や暴力的な映画を
    観ることができません
  • 2:33 - 2:37
    映像が脳裏に焼きついて
    離れなくなるからです
  • 2:37 - 2:42
    子どもの頃に『ジョーズ』という映画を
    観たのを覚えています
  • 2:43 - 2:45
    ひどいトラウマになって
  • 2:45 - 2:48
    それから数年の間
    海はもちろん プールにも
  • 2:48 - 2:51
    近づけなくなってしまいました
  • 2:52 - 2:54
    また これは恥ずかしいのですが
  • 2:54 - 2:58
    『エンドウ豆の上に寝たお姫さま』
    という子どもの頃のあだ名が
  • 2:58 - 3:01
    旅先でホテルのベッドの話となると
    今もぴったりです
  • 3:01 - 3:08
    マットレスは硬すぎず柔らかすぎず
    ちょうど良くなくてはいけません
  • 3:08 - 3:10
    父には冗談まじりに
    「自分のベッドと
  • 3:10 - 3:14
    枕を抱えて旅に出たら」と
    勧められたことがあります
  • 3:14 - 3:16
    旅先での面倒が
    一切なくなるからです
  • 3:16 - 3:18
    (笑)
  • 3:18 - 3:22
    よく「こんな風でいることに
    何のメリットがあるのか」と思っていました
  • 3:23 - 3:27
    でも 感受性に恵まれている良さは
    じわじわと わかってきました
  • 3:28 - 3:33
    自分が他の人と
    すぐに深い人間関係を結べることや
  • 3:33 - 3:38
    正確なGPSのごとく自分を導く鋭い直感の
    持ち主であることを愛せるようになりました
  • 3:40 - 3:43
    そして25歳の時にやっと
    ある本に巡りあって
  • 3:43 - 3:45
    私の人生は変わりました
  • 3:45 - 3:49
    エレイン・アーロン著『ささいなことにも
    すぐに「動揺」してしまうあなたへ』
  • 3:49 - 3:51
    私はとうとう自分の人生の
  • 3:51 - 3:55
    圧倒されるほど色鮮やかな体験に
    名前を付けることができました
  • 3:56 - 3:59
    似たような人が他にもいる
    ということに希望を感じました
  • 4:01 - 4:06
    本の中でアーロン博士は ハイリー・
    センシティブ・パーソン 略して「HSP」とは
  • 4:06 - 4:10
    遺伝的な特性として 感覚処理感受性を
    持つ人のことだと述べています
  • 4:10 - 4:12
    舌を噛みそうですね
  • 4:13 - 4:19
    そして驚くべきことに
    人口の15~20%はHSPなのです
  • 4:20 - 4:27
    博士はHSPの主要な特徴を「DOES」
    という頭文字で 見事にまとめています
  • 4:28 - 4:32
    「D」は処理の深さ (Depth) です
  • 4:32 - 4:38
    HSPには何から何まで深く分析する
    驚異的な能力があります
  • 4:39 - 4:44
    私のお気に入りの例は
    「中華料理店シンドローム」と呼ぶもので
  • 4:44 - 4:46
    (笑)
  • 4:46 - 4:52
    要は40ページあるメニューを隅々まで
    1時間かけて読んでいられることです
  • 4:52 - 4:56
    結局は いつもと同じ料理を
    頼むことになるんですけどね
  • 4:57 - 4:59
    (笑)
  • 5:00 - 5:03
    「O」は過剰な刺激
    (Overstimulation)です
  • 5:03 - 5:06
    自分を取り囲む世界に
    すぐ圧倒されてしまいます
  • 5:06 - 5:10
    私はバイエルン出身で
    地元のオクトーバーフェストが大好きですが
  • 5:10 - 5:13
    1時間もいたら退散しなくては
    なりません
  • 5:13 - 5:15
    あのローストチキンの匂いに
  • 5:15 - 5:19
    綿菓子の混ざった雰囲気や
    雑然と鳴り響く音楽
  • 5:19 - 5:23
    大勢の人の波に
    完全に呑まれてしまうからです
  • 5:23 - 5:25
    感覚が一杯いっぱいに
    なってしまいます
  • 5:26 - 5:32
    「E」は共感 (Empathy)
    HSPは他者の気持ちを感じ取ります
  • 5:33 - 5:35
    古代ヘブライ語に
    こんな ことわざがあります
  • 5:35 - 5:39
    「泣く者の傍らに
    涙の味を感ずる者あり」
  • 5:40 - 5:45
    最後の「S」は
    些細なこと (Subtleties) への気づきです
  • 5:45 - 5:50
    HSPは いわば研ぎ澄まされたセンサーです
    微小な物事も残らずキャッチできます
  • 5:51 - 5:54
    ということは あいにくHSPは
    午前3時に あなたを起こして
  • 5:54 - 5:57
    こう訴える人でも あるわけです
  • 5:57 - 5:59
    「蛇口から
    水がポタポタ落ちる音がする」
  • 5:59 - 6:01
    「2階下のキッチンだわ」
  • 6:01 - 6:08
    このようにHSPというのは
    感情的反応の域をはるかに越えています
  • 6:08 - 6:12
    HSPに対する固定観念にまつわる
    ある2つの重大な
  • 6:12 - 6:14
    触れにくい問題に
    触れてみたいと思います
  • 6:15 - 6:20
    1つめは「HSPとは世を忍ぶ内向型人間に
    違いない」という思い込みです
  • 6:20 - 6:22
    「呼び方がおしゃれになっただけだ」と
  • 6:22 - 6:23
    (笑)
  • 6:23 - 6:29
    実際のところ
    HSPのうち30%は外向型です
  • 6:29 - 6:31
    つまり そう簡単に
  • 6:31 - 6:34
    「物静かな壁の花タイプ」と
    決めつけることはできません
  • 6:35 - 6:38
    HSPが内向的か外交的か
    一概には言えないのです
  • 6:39 - 6:45
    2つめは HSPの特徴に
    女っぽいイメージがあるため
  • 6:45 - 6:48
    HSPは女性だと思い込んでいる人が
    多いことです
  • 6:49 - 6:54
    驚かれるかもしれませんが
    実際は HSPのうち50%が男性です
  • 6:55 - 6:58
    私たちの社会では
    男性といえば がさつで
  • 6:58 - 7:01
    押しが強くて負けず嫌いと
    決まっています
  • 7:01 - 7:06
    残念ながら 男性が敏感さと強さを
    兼ね備えているという概念は
  • 7:06 - 7:09
    一般的な考えから
    かけ離れている状況です
  • 7:11 - 7:13
    さて ここで申し上げておきますが
  • 7:13 - 7:18
    私はHSPが他の人より優れているとも
    劣っているとも思っていません
  • 7:18 - 7:20
    他の人とは違うというだけの話です
  • 7:21 - 7:24
    あわせて言っておきますが
    俗説に反して
  • 7:24 - 7:28
    HSPは「自意識過剰な
    “構ってちゃん”同盟」の一員ではないですし
  • 7:29 - 7:34
    HSPが集まる秘密結社もありません
  • 7:34 - 7:36
    (笑)
  • 7:38 - 7:42
    HSPは他の人と同じです
  • 7:42 - 7:45
    ただ違うのは 彼らの体験が
  • 7:45 - 7:48
    より鮮明だということです
  • 7:49 - 7:52
    そしてHSPが全員そっくりかというと
  • 7:52 - 7:53
    それも違います
  • 7:53 - 7:56
    2人と同じHSPは いません
  • 7:56 - 8:00
    HSPの敏感さには
    それぞれ独自の特徴があります
  • 8:00 - 8:03
    それも
    アイデンティティーの指標となる
  • 8:03 - 8:07
    ジェンダー、民族性、文化的背景、
    経歴などに違いがある上にです
  • 8:08 - 8:13
    注意していただきたいのは
    HSPは病気でもなければ
  • 8:14 - 8:16
    なろうと思ってなるものでもない点です
  • 8:17 - 8:19
    HSPは遺伝的な特性です
  • 8:19 - 8:23
    私たちHSPは
    基本的に 生まれつき温和です
  • 8:24 - 8:28
    HSPに向かって
    「敏感すぎる」と言うのは
  • 8:29 - 8:34
    青い目の人に向かって
    「目が青すぎる」と言うようなものです
  • 8:34 - 8:35
    おそらく
  • 8:35 - 8:37
    何度 そう言ったところで
  • 8:37 - 8:41
    あなたを見つめ返す目は
    変わらず青いままでしょう
  • 8:42 - 8:47
    社会全体が 感受性を
    欠点と考えるようになってきました
  • 8:47 - 8:50
    感受性が強いことは不運であり
    情にもろいという弱点であって
  • 8:50 - 8:56
    社会をこれまで以上に最適化、客観化、
    自動化していく力を鈍らせるというのです
  • 8:57 - 9:03
    私たちは理想主義者や夢想家
    ものを創り出す人を すぐけなします
  • 9:03 - 9:06
    しかし 昔からこうだったわけでは
    ありません
  • 9:07 - 9:14
    前世紀までは 慈善家、哲学者、詩人、
    芸術家、画家は皆
  • 9:14 - 9:18
    その感受性を生かした社会貢献によって
    尊敬されていました
  • 9:19 - 9:23
    ダ・ヴィンチやモーツァルトがいなければ
    私たちはどうなっていたでしょう?
  • 9:24 - 9:27
    アナイス・ニンや
    バルザックや
  • 9:28 - 9:31
    マザー・テレサや
    ガンディーが存在していなかったら
  • 9:31 - 9:35
    この世は今より確実に
    暗いものになっていたでしょう
  • 9:36 - 9:40
    HSPがもれなく世界を変える天才だと
    言っているのではありません
  • 9:41 - 9:48
    でも 概してHSPには関係性や意味を
    創り出そうという真摯な思いがあります
  • 9:49 - 9:52
    なぜなら彼らは他者の痛みに触れては
    自分の痛みとして感じ
  • 9:52 - 9:57
    忘れ去られた者の存在を高めたい
    不運な人々を救いたいと思うからです
  • 9:58 - 10:02
    HSPが自らの敏感さを隠して
    大衆に紛れようとすれば
  • 10:03 - 10:05
    私たち皆にとっての損失です
  • 10:05 - 10:08
    だって 思わず胸が高鳴るような
  • 10:08 - 10:11
    繊細な創造物のない社会なんて―
  • 10:11 - 10:17
    想像力や直感、思いやりの価値を認めない
    社会なんて つまらなくないですか?
  • 10:18 - 10:19
    絶対つまらないでしょう
  • 10:20 - 10:23
    だから私は 早急に
    感受性を理解し
  • 10:23 - 10:25
    その価値を認め始める必要があると
    考えます
  • 10:25 - 10:30
    何かと熱くなりがちな世界の
    温度を調節する効果があるからです
  • 10:32 - 10:34
    程度や感じ方は違っても
  • 10:35 - 10:38
    私たちは皆
    敏感なのだと思います
  • 10:38 - 10:42
    HSPは ちょっと極端だ
    というだけの話です
  • 10:43 - 10:48
    だから感受性について どう考え
    議論するかは私たち皆にとって大事なのです
  • 10:49 - 10:52
    社会全体で取り組む必要があります
  • 10:52 - 10:56
    感受性にまつわる否定的な風潮の
    物語を書き換えて
  • 10:56 - 10:59
    肯定的な物語にしていきましょう
  • 10:59 - 11:03
    感受性から弱みのイメージを
    取り払って
  • 11:03 - 11:06
    ようやく感受性がもたらす多くの強みを
    生かすのです
  • 11:07 - 11:10
    私たちがそうすることで
    HSPに限らず
  • 11:10 - 11:13
    誰でも安心して
    繊細な一面を見せられる環境が
  • 11:13 - 11:15
    できてくるでしょう
  • 11:16 - 11:20
    感受性に対して より肯定的な認識や
    受容を生み出す雰囲気を
  • 11:20 - 11:22
    どうしたら取り戻せるでしょうか?
  • 11:22 - 11:23
    公的なレベルでは
  • 11:23 - 11:29
    学校や職場で すぐにでも起こすべき
    変化が2つあると思います
  • 11:30 - 11:33
    学校では教師向けにトレーニングを
    改善する必要があります
  • 11:33 - 11:36
    感受性の強い子たちに 教師が気づき
    理解するためです
  • 11:36 - 11:39
    そして親も教師も
  • 11:39 - 11:42
    よかれと思って
    敏感な子に たくましさを求め
  • 11:42 - 11:45
    厳しい世間を渡り歩けるように
    させるのは
  • 11:45 - 11:46
    もう やめましょう
  • 11:47 - 11:51
    羊に無理やりオオカミの毛皮を
    着せようとしてはいけません
  • 11:52 - 11:54
    企業レベルでは
  • 11:54 - 11:58
    他者を肘で押しのける人に
    有利に働くシステムがあります
  • 12:00 - 12:02
    感受性の強い人は
  • 12:02 - 12:05
    概して穏やかな話し方で
    協調性があり
  • 12:05 - 12:07
    競争を好みませんから
  • 12:07 - 12:11
    出世の階段では後れをとりがちです
  • 12:11 - 12:12
    これを変えるため
  • 12:12 - 12:17
    ごく一部の選ばれた人だけでなく
    どんな性格の人でも活躍できる環境を
  • 12:17 - 12:20
    つくる必要があります
  • 12:20 - 12:22
    この理由から 私は
  • 12:22 - 12:26
    感受性の高い人々を起用することは
    企業にとって
  • 12:26 - 12:29
    最善の道だと信じています
  • 12:29 - 12:33
    なぜなら敏感な人たち抜きでは
    革新も整合性も
  • 12:34 - 12:38
    究極的には人間性も
    欠くおそれが出てくるからです
  • 12:39 - 12:41
    個人レベルでは
  • 12:41 - 12:42
    誰にでも できることがあります
  • 12:43 - 12:47
    身近にいる敏感な人たちが持つ
    繊細な個性に
  • 12:47 - 12:49
    意見するのを控えるだけです
  • 12:49 - 12:54
    今度 誰かに
    「敏感すぎる」と言いたくなったら
  • 12:54 - 12:58
    ちょっと立ち止まってほしいのです
  • 12:58 - 13:01
    意見する代わりに
    理解しようとしてください
  • 13:02 - 13:08
    ちょっとした受け入れをするだけで
    お互いの気分が良くなることに気づきますよ
  • 13:09 - 13:11
    HSPの仲間たちへ
  • 13:11 - 13:15
    元気を出して
    臆せず自分らしさを発揮しましょう
  • 13:16 - 13:18
    強くなろうとしたり
  • 13:18 - 13:22
    隠れたりしないで
    あなたはそのままで素晴らしいのです
  • 13:23 - 13:25
    変だと思ってはいけません
  • 13:25 - 13:28
    おかしいことがあるとすれば
    それは あなたではなく
  • 13:28 - 13:31
    腐敗、暴力、強欲が普通という
  • 13:31 - 13:33
    世界の方なのですから
  • 13:34 - 13:36
    クリシュナムルティの言葉です
  • 13:36 - 13:40
    「ひどく病んだ社会に
    うまく適応したところで
  • 13:40 - 13:43
    それは健康とは言えない」
  • 13:44 - 13:46
    私は子どもの頃
  • 13:46 - 13:50
    庭で蝶々を追いかけるのが大好きで
  • 13:50 - 13:52
    その繊細な美しさに見惚れていました
  • 13:53 - 13:55
    「蝶々を守らなくちゃ」と強く感じ
  • 13:55 - 13:58
    草や花を敷き詰めた小さなガラス瓶の中に
  • 13:58 - 14:01
    蝶々を閉じ込めました
  • 14:01 - 14:04
    部屋の中で私と一緒にいれば
    安全だからです
  • 14:04 - 14:06
    すぐに わかりました
  • 14:06 - 14:09
    蝶々は捕らわれの身を好みません
  • 14:10 - 14:15
    おかげで理解できました
    蝶々を救う必要はないのです
  • 14:15 - 14:19
    自然生態系の中で
    色とりどりの姿をしていることこそが
  • 14:19 - 14:20
    蝶々の存在意義だったのです
  • 14:21 - 14:22
    同様に
  • 14:22 - 14:24
    HSPも世の中の苦痛から逃れて
  • 14:24 - 14:27
    温室の中に身を隠していては
    いけません
  • 14:28 - 14:31
    一歩を踏み出し
    自らの感受性という才能を
  • 14:31 - 14:34
    皆と分かち合うことが
    HSPの役目です
  • 14:35 - 14:39
    人間である以上 私たちは皆
  • 14:39 - 14:43
    感受性や思いやりの経験によって
    結ばれていると信じています
  • 14:44 - 14:50
    また HSPでなくても 他者を気遣い
    世の中を良くすることはできます
  • 14:51 - 14:54
    こんにち 私たちは
    政治、文化、環境において
  • 14:54 - 14:58
    深刻な問題に直面しています
  • 14:58 - 15:00
    これまで以上に
    今こそ
  • 15:00 - 15:05
    来たる困難の時代に向けて
    道を拓くべく
  • 15:05 - 15:08
    敏感な心を社会に生かすことが
    求められています
  • 15:08 - 15:10
    自分と
    自らが生まれながらに授かった感受性とを
  • 15:10 - 15:14
    もっと自由に
    つなげられるようになれば
  • 15:14 - 15:18
    私たちも 私たちが住むこの星も
    もっと癒されるでしょう
  • 15:19 - 15:21
    ジョン・レノンという
  • 15:22 - 15:25
    感受性を讃える歌として おそらく
    史上最も代表的な歌を書いた人がいます
  • 15:25 - 15:27
    彼の『イマジン』をモチーフに
  • 15:27 - 15:30
    この言葉で締めくくります
  • 15:30 - 15:34
    どうか私を
    夢想家と思わないでください
  • 15:34 - 15:38
    感受性が強いのは 私1人じゃないと
    知っているからです
  • 15:38 - 15:42
    信じて 私に協力してください
  • 15:42 - 15:45
    この世界を
    もっと優しいものにするために
  • 15:45 - 15:48
    (拍手)
  • 15:48 - 15:49
    ありがとうございました
  • 15:49 - 15:51
    (拍手)
Title:
感受性の強い人が秘めている力 | エレナ・ ハーデッカーホフ | TEDxIHEParis
Description:

エレナ・ ハーデッカーホフは、感受性や共感力の強い起業家たちの指導をしています。感受性の強い人たちにまつわる一般的な俗説を、なぜ変える必要があるのか説明します。

このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
15:54

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