ミダス王と黄金の手の神話 ― イゾルト・ギレスピー
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0:09 - 0:13無謀な策略と神々との愚かな取引によって
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0:13 - 0:18ミダス王は 古代フリギア王国を
不公正なやり方で支配しました -
0:19 - 0:23ギリシャ神話において
ならず者の王として知られるミダスは -
0:23 - 0:26奇妙なふるまいで国民を困惑させ
神々には厄介がられていました -
0:27 - 0:30ミダスは華美な生活にうつつを抜かし
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0:30 - 0:37自分と愛する娘を甘やかし
ごちそうとブドウ酒をたらふく飲み食いしました -
0:37 - 0:41驚くに足りませんが ブドウ酒 豊穣
演劇の神であるディオニュソスに -
0:41 - 0:44親近感を抱いていました
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0:48 - 0:51ある日ミダスは バラの庭で
有り余る香りに誘われた― -
0:51 - 0:561人の精霊サテュロスが酒に酔って
うたた寝しているのを見つけました -
0:56 - 1:00ミダスは そのサテュロスが
ディオニュソスの従者だと気づき -
1:00 - 1:04宮殿で二日酔いの介抱をさせました
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1:05 - 1:10ディオニュソスはミダスのもてなしを喜び
望みを1つ叶えようと申し出ました -
1:10 - 1:13ミダスは周囲に貪欲な目を向けました
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1:13 - 1:16贅沢に暮らしているにもかかわらず
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1:16 - 1:22高価な宝石 高級なシルク 華麗な装飾品が
いくらあっても物足りなく感じていました -
1:22 - 1:28人生に輝きが足りない
黄金がもっと必要だとミダスは思いました -
1:28 - 1:33ディオニュソスは
触れたもの全てを黄金に変えられる力を -
1:33 - 1:35ミダスに与えました
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1:35 - 1:38ミダスは有頂天になって
自分の家財道具の方を見ました -
1:38 - 1:42手で軽く触れただけで
宮殿の壁は一変し -
1:42 - 1:44石像は輝き
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1:44 - 1:47ゴブレットはきらめきました
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1:47 - 1:50ミダスは狂気して宮殿中を駆け回り
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1:50 - 1:541つ1つの物に手を触れていき
その全てが 輝きを帯びていきました -
1:55 - 1:57すぐに宮殿は黄金でいっぱいになり
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1:57 - 2:01ミダスの狂ったような笑い声が
壁に響いてこだましました -
2:02 - 2:04あばれ回ったので
疲れ果てて空腹になり -
2:04 - 2:09黄金に変えたての器から
ブドウを1房 手に取りました -
2:09 - 2:11しかし危うく歯が粉々になるところでした
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2:11 - 2:15ブドウが口の中で黄金に変わったのです
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2:15 - 2:19パンを手に取ると
パンくずが手の中で硬くなりました -
2:19 - 2:22苛立ってベッドに身を投げ出すと
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2:22 - 2:26ビロードの枕が硬い黄金に
なっていることに気づきました -
2:28 - 2:32ミダスが苛立って泣き叫ぶのを耳にして
娘が部屋に入ってきました -
2:32 - 2:34しかしミダスが娘に手を伸ばした時
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2:34 - 2:38ミダスはゾッとしました
娘を黄金の像にしてしまったのです -
2:39 - 2:41自分がしてしまったことに恐怖を感じ
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2:41 - 2:45黄金に変える力を取り除くよう
ディオニュソスに請いました -
2:45 - 2:47ディオニュソスは愚かなミダスに同情し
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2:47 - 2:52手をパクトロス川で洗うよう言いました
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2:52 - 2:57ミダスが川に手を入れると
黄金が指先から流れ出ました -
2:57 - 3:00宮殿に帰ると娘が生きていて
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3:00 - 3:04辺りが元通りになっていることに気づき
ミダスは喜びました -
3:05 - 3:07ミダスはこれでもう懲りたと
思うでしょう -
3:07 - 3:11しかしたった数週間後
また失態を犯しました -
3:11 - 3:17音楽・太陽神アポロンより牧神パンの方が
偉大な音楽家だと言い放って侮辱したのです -
3:17 - 3:21そのような誤った判断をするとは
ミダスにはロバの耳がついているに違いないと -
3:21 - 3:25アポロンは馬鹿にして言い放ち
ミダスの耳をそのとおりロバの耳に変えました -
3:27 - 3:29ミダスは自分の行いを再び後悔し
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3:29 - 3:33毛むくじゃらの耳を
人目から隠しつづけました -
3:33 - 3:35ミダスの耳を見たのは理髪師だけでした
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3:35 - 3:40非常に気まずい髪の手入れの最中に
理髪師は秘密を守るよう誓わせられました -
3:40 - 3:44理髪師は笑いをこらえ
誰かに言いたいという欲求をぐっと抑えました -
3:44 - 3:47けれども我慢しきれなくなりました
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3:48 - 3:51ある日 理髪師は郊外に歩いていって
地面に穴を掘りました -
3:52 - 3:54頭を土の中に突っ込み
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3:54 - 4:00理髪師は衝動を抑えきれず小声で言いました
「王様の耳は ロバの耳」 -
4:00 - 4:03その直後 理髪師が
言ったことを埋めた場所に -
4:03 - 4:06葦の群生が現れました
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4:06 - 4:11風が吹くと 葦によって理髪師のささやきが
反響し そよ風にのって運ばれました -
4:11 - 4:16「王様の耳は ロバの耳」
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4:16 - 4:21それを聞いて
草原にいたロバは顔を上げました -
4:21 - 4:24国民は王様の愚行をくすくす笑いました
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4:25 - 4:31黄金に変える手とロバの耳のため
ミダス王はあまり尊敬を集めませんでした -
4:31 - 4:35他の指導者たちは彫像や殿堂を建てて
名誉をたたえられましたが -
4:35 - 4:39フリギア国民はミダス王のことを
少し異なった形で思い起こしました -
4:39 - 4:43きらきら輝く川底や さらさらという
フリギアの風音によってです
- Title:
- ミダス王と黄金の手の神話 ― イゾルト・ギレスピー
- Description:
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ギリシャ神話において、ミダス王はならず者の王として知られ、奇妙なふるまいで国民を困惑させ神々を苛立たせていました。ミダス王と黄金の手という古くからある物語は有名ですが、この愚かな王は珍しい耳があることでも知られていました。イゾルト・ギレスピーがミダス王の神話を語ります。
講師:イゾルト・ギレスピー、アニメーション:TED-Ed
*このビデオの教材:https://ed.ted.com/lessons/the-myth-of-king-midas-and-his-golden-touch-iseult-gillespie - Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 05:05
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Naoko Fujii approved Japanese subtitles for The myth of King Midas and his golden touch - Iseult Gillespie | |
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Naoko Fujii edited Japanese subtitles for The myth of King Midas and his golden touch - Iseult Gillespie | |
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Tomoyuki Suzuki accepted Japanese subtitles for The myth of King Midas and his golden touch - Iseult Gillespie | |
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Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for The myth of King Midas and his golden touch - Iseult Gillespie | |
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Naoko Fujii rejected Japanese subtitles for The myth of King Midas and his golden touch - Iseult Gillespie | |
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