「エブリデイ・セクシズム」—私たちの日常を取り巻く性差別 | ローラ・ベイツ | TEDxCoventGardenWomen
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0:23 - 0:281年半ほど前 同じ週に
立て続けに嫌なことが起きました -
0:28 - 0:31仕事帰りのある晩のこと
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0:31 - 0:35外は暑く 道は車が渋滞して
動かない状態でした -
0:35 - 0:38歩いていると
車が すっと横につけてきました -
0:38 - 0:41中の男たちが窓から
うるさく声をかけてきて -
0:41 - 0:44私の脚がどうとか あんなコトや
こんなコトしたいなどと言われました -
0:44 - 0:48私は無視して そのまま帰り
気にしませんでした それが普通ですよね -
0:48 - 0:49その数日後の晩
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0:49 - 0:52かなり夜遅くに
バスに乗って帰宅中で -
0:52 - 0:55母と電話で話していました
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0:55 - 0:57初めは脚に偶然 隣の男の手が
触れたような気がしたのですが -
0:57 - 0:59初めは脚に偶然 隣の男の手が
触れたような気がしたのですが -
1:00 - 1:02私は電話を続けました
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1:02 - 1:06気付くと 男は実際
私の脚をわし掴みに触っていて -
1:06 - 1:09手が私の股間に向かっていました
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1:09 - 1:12私は立ち上がり 男から離れましたが
電話中だったので -
1:12 - 1:15ごく自然に 言葉が
口をついて出てきました -
1:15 - 1:18「たった今 バスの中で痴漢された」
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1:19 - 1:21それを聞いた乗客は 全員
窓の外に顔を向けるか -
1:22 - 1:24うつむくか
携帯に目を落とすかで -
1:24 - 1:26当然 誰も助けてくれないだけでなく
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1:26 - 1:29「何だよこの女 騒ぎ立てて
自分の問題は自分でどうにかしろ -
1:29 - 1:33他人を巻き込もうとするなよ」
という空気があからさまに漂い -
1:33 - 1:35即座に恥ずかしくなりました
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1:35 - 1:37自分が何か悪いことをしたような気分になり
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1:37 - 1:39夜遅く独りでいたから悪いんだとか
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1:39 - 1:41こんな服 着てこなければよかったなど
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1:41 - 1:44恥ずかしさが引き金となり
色々な考えで頭がいっぱいになりました -
1:44 - 1:46今回も 私はそのまま
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1:46 - 1:50帰宅し 誰にも何も言わずに
平常心に戻りました それが普通ですから -
1:50 - 1:53数日後 真っ昼間に
通りを歩いていたときのことです -
1:53 - 1:57荷下し中の大型トラックがあって
後方から足場が出てきて -
1:57 - 1:59男2人が一緒に作業しているところでした
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1:59 - 2:02私が通りかかると
1人が もう1人に向かって言いました -
2:02 - 2:04「見てみろよ あのオッパイ」
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2:05 - 2:07人ではなく モノ扱いです
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2:07 - 2:10さらに 私についての話を まるでそこに
いない人かのように始めました -
2:11 - 2:12目の前を歩く私には丸聞こえでした
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2:13 - 2:16この一連の出来事に関して
本当に衝撃的だったのは -
2:16 - 2:18もし同じ週に起こっていなかったら
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2:18 - 2:21私自身どれ1つ 思い出しも
しなかっただろうということです -
2:21 - 2:23なぜそうなのか
疑問が湧いてきました -
2:23 - 2:25なぜ こんなに普通で
こんなに慣れっこなのか -
2:25 - 2:28すると 何百件もの出来事が
記憶に蘇ってきました -
2:28 - 2:31過去何週間 何ヶ月
何年という間に経験し -
2:31 - 2:33普通のことだからと 一切
誰にも言ったことのなかった出来事です -
2:33 - 2:35普通のことだからと 一切
誰にも言ったことのなかった出来事です -
2:35 - 2:37そこで私は他の女性にも
話を聞くことにしました -
2:37 - 2:40知っている女性 年上も年下も
会ったばかりの女性にも -
2:40 - 2:42「こんな目に遭ったことありますか?」
と質問を始めました -
2:42 - 2:47正直 経験談が出てくるのは
1人か2人だと思っていたし -
2:47 - 2:49「数年前にこんなことが」とか
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2:49 - 2:51「ある職場でこんなことが」程度かなと
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2:51 - 2:52ところが 実際は
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2:52 - 2:54話した女性 一人残らず
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2:54 - 2:57しかも 数年前の1件どころではなく
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2:57 - 2:58何百件とありました
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2:58 - 3:00「ここに来る途中に
こんなことがあって -
3:00 - 3:03昨日はこんなことが
ほぼ毎日こんなことがある」 -
3:03 - 3:07でも私と同様に 訊かれるまでは
誰にも一度も話したことがなかったのです -
3:07 - 3:10慣れっこだったし
ごく普通のことだったからです -
3:10 - 3:12これが非常に大きな問題であると
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3:12 - 3:14悟り始めた私は
なるべく話題にしようと努め -
3:14 - 3:16意識的に話すようにしました
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3:16 - 3:18すると 繰り返し何度も
同じことを言われました -
3:18 - 3:21「騒ぎ立てるのはやめなさい
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3:21 - 3:24女性は今や そこそこ
対等な地位を得ているんだから」 -
3:24 - 3:26つまり 女性が対等である今
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3:26 - 3:29女性に対する性差別について
話題にすることも物申すことも -
3:29 - 3:30過剰反応だ というわけです
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3:30 - 3:33ユーモアのセンスが
足りないんじゃないかとか -
3:33 - 3:35褒め言葉だと思えばいいじゃないとか
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3:35 - 3:39愛想がないとか 真面目すぎるとか
冗談の通じない女 などの言われようでした -
3:39 - 3:42私は 確かにそうかもしれない
現代の女性はそこそこ対等だし -
3:42 - 3:43自分の過剰反応かもしれない
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3:43 - 3:46本当かどうか
検証してみることにしました -
3:46 - 3:49すると こんなことが分かりました
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3:49 - 3:51現代の女性はそこそこ対等とのことですが
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3:51 - 3:53英国議会は例外です
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3:53 - 3:56全国民に影響のある政策が
議論され制定される場なのに -
3:56 - 3:59女性の国会議員は
4人に1人もいません -
3:59 - 4:02上院になると女性の割合は
5人に1人です -
4:02 - 4:07国会における男女平等ランキングで
イギリスは世界57位です -
4:08 - 4:09法曹界の女性を見ると
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4:09 - 4:14控訴院裁判官は
35名中たったの4名 -
4:14 - 4:18高等法院裁判官は
108名中たったの18名 -
4:18 - 4:20次に芸術の世界も見てみました
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4:20 - 4:262010年の報告書によると
芸術機関として 最高レベルの権威である― -
4:26 - 4:29ナショナルギャラリーに収蔵されている
絵画2,300点のうち -
4:29 - 4:32女性の作品は10点のみでした
-
4:32 - 4:34さらに ロイヤル・オペラ・ハウスでは
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4:34 - 4:37過去13年間一度も
女性の振付家に -
4:37 - 4:40メインステージ用の作品を
依頼していないそうです -
4:40 - 4:44そしてイギリス中
端から端まで数えて573点ある— -
4:44 - 4:48著名な人物をかたどった彫像の中で
女性はたったの15%です -
4:50 - 4:52国内の技術者のうち
女性は10人に1人もいません -
4:52 - 4:55フランスやスペインで
女性が占める割合の半分以下です -
4:55 - 4:56ロンドン王立協会は
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4:56 - 4:59科学機関の中でも
最高権威の1つですが -
4:59 - 5:00歴代会長に女性は1人もおらず
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5:00 - 5:03現会員の中で女性は
たったの5%です -
5:03 - 5:07化学専攻の学部学生のうち
50%が女性ですが -
5:07 - 5:10女性教授はたったの6%です
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5:10 - 5:14新聞の一面記事を書いている記者のうち
女性は5人に1人しかおらず -
5:14 - 5:19さらに一面記事に登場する人物や専門家は
84%が男性です -
5:19 - 5:252011年公開の人気映画250本の中で
女性監督によるものは わずか5% -
5:25 - 5:27イギリス国内の建築士の中で
女性は5人に1人 -
5:27 - 5:29しかも その中で63%が
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5:29 - 5:32現役中に職場でのセクハラを
経験したと申告しています -
5:32 - 5:34現役中に職場でのセクハラを
経験したと申告しています -
5:35 - 5:38次に犯罪統計に目を向けると
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5:38 - 5:41現代の女性はそこそこ対等とのことですが
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5:41 - 5:43そのくせ イギリス国内では
毎週2人以上の女性が -
5:43 - 5:45現在または過去のパートナーに
殺害されます -
5:45 - 5:49警察には毎分1件
家庭内暴力についての電話が来ます -
5:49 - 5:516分から7分に1回のペースで
女性が強姦され -
5:51 - 5:56強姦事件は毎年8万5千件を超え
性的暴行は40万件を超えます -
5:56 - 5:59イギリスの女性は
4人に1人の確率で -
5:59 - 6:01家庭内暴力の被害に遭い
-
6:01 - 6:055人に1人の確率で
性犯罪の被害に遭います -
6:05 - 6:08世界規模では 女性の3人に1人が
一生のうちに強姦または暴力に遭います -
6:08 - 6:10世界規模では 女性の3人に1人が
一生のうちに強姦または暴力に遭います -
6:11 - 6:15以上の調査結果から
現代女性は対等であるとか -
6:15 - 6:18波風を立てるべきではないという主張は
根拠がないという結論に至りました -
6:18 - 6:21むしろ 今こそ
波風を立てる時だと思いました -
6:21 - 6:23そこで ウェブサイトを作りました
-
6:23 - 6:28人々が性差別の存在さえ否定していたのでは
問題解決は不可能だと思ったのと -
6:28 - 6:32私がやりたかったのは
自分が見聞きしたような話の数々を -
6:32 - 6:34目の前に地図のように広げて
一覧で観れるようにして -
6:34 - 6:37性差別の蔓延や現状の深刻さに
気付けるようにすることです -
6:37 - 6:42「エブリデイ・セクシズム・プロジェクト」
というごく簡素なウェブサイトを立ち上げ -
6:42 - 6:43女性に そして男性にも
-
6:43 - 6:47日々経験するジェンダー不均衡について
投稿するよう呼びかけました -
6:47 - 6:50ごく些細で 普通のことだと
思われている物事から -
6:50 - 6:51深刻な内容まで様々です
-
6:51 - 6:54資金も告知宣伝する術も
一切なかったので -
6:54 - 6:5720人から30人くらいなら
投稿してくれるだろう -
6:57 - 6:59そこから連帯感が生まれて
-
6:59 - 7:01意識向上につながればいいと
考えました -
7:01 - 7:04ところがこれに
期待していた以上に火がついたのです -
7:04 - 7:07[7万5千人の女性が
性差別を訴える] -
7:08 - 7:141年半で世界中5万人の女性から
経験談が投稿されました -
7:14 - 7:17女性も男性も
あちこち たくさんの国から -
7:17 - 7:23あらゆる年齢 人種 民族 性指向
ジェンダー・アイデンティティの人々 -
7:23 - 7:26宗教に熱心な人から無宗教の人
障害者から非障害者まで -
7:26 - 7:28働いている人も そうでない人も
含まれました -
7:28 - 7:31例えば 障害を持つ
車椅子の7歳の女の子から -
7:31 - 7:34障害者用スクーターに乗る
74歳の女性までが -
7:34 - 7:36ほぼ全く同じ経験をしていました
-
7:36 - 7:39「だから女の運転手はダメなんだ」と
大声で中傷されたそうです -
7:39 - 7:41イギリス国教会の
ある女性牧師は -
7:41 - 7:44結婚式や葬式に立ち会うのは
男性牧師がいいと言われたそうです -
7:44 - 7:46「あなたが嫌なのではないけど」と
-
7:46 - 7:49ある男性は自分の子供たちの面倒を見たら
褒めそやされたそうです -
7:49 - 7:51都会で働く ある女性は
-
7:51 - 7:55クリスマスのボーナスが欲しければ
膝の上に座ってと上司に言われたそうです -
7:55 - 7:57ビデオ屋で働く ある女性は
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7:57 - 8:00倉庫から新しい在庫を取ってくるために
脚立を登ると -
8:00 - 8:01毎回 店長がお尻を叩いてきて
-
8:01 - 8:04降りてくると 今度は
彼女の上半身に目を落とし -
8:04 - 8:06「だから君を雇ったのさ」
と言うそうです -
8:06 - 8:08あるウェイトレスの女性は
-
8:08 - 8:11妊娠したとき 堕ろすか辞めるかの
二者択一を迫られたそうです -
8:11 - 8:1415歳の女の子は
自分は頭が良くて面白い人間で -
8:14 - 8:16どんな仕事にでも就けると思うけれど
-
8:16 - 8:19医者になっても弁護士になっても
現実は同じことだと書きました -
8:19 - 8:22なぜなら 周囲の人々やメディアが
-
8:22 - 8:25女性は結局のところ
性的魅力があるかどうか -
8:25 - 8:28胸が大きくて腰がくびれた
体型に育つかどうか -
8:28 - 8:30男にモテるかどうかが
大事であると言うからです -
8:30 - 8:3213歳の女の子は
-
8:32 - 8:35学校で男子に
ポルノ動画のセックスシーンを -
8:35 - 8:36携帯で見せられて
-
8:36 - 8:39今ではセックスが怖くて
毎晩泣いているそうです -
8:39 - 8:42それまで気付かなかったけど
セックスというものは -
8:42 - 8:44女性が痛い思いをして
泣き叫ぶことだと知ったからです -
8:44 - 8:48パキスタンのある女性は 虐待の事実を
家族の名誉を守るために隠していると書き -
8:48 - 8:51ブラジルでは 通りすがりに
気安く言葉をかけてきた男3人を -
8:51 - 8:54無視したら車でさらわれそうになった
という女性までいました -
8:54 - 8:57あるメキシコの女性は
大学の教授にこう言われたそうです -
8:57 - 9:00"Calladita te ves más bonita"
-
9:00 - 9:02「黙っていれば可愛いんだよ」
-
9:04 - 9:07これは私が政治を題材に
スピーチをしたときのコメントです -
9:07 - 9:10[ローラは とにかくオッパイ出せよ
品定めしてやるから] -
9:10 - 9:13[別に女だから差別してるわけじゃないが
いいモノ持ってそうだし…] -
9:13 - 9:16そして レイプを予告するツイートが
毎日のようにありました -
9:16 - 9:201日1件どころじゃなく
200件にのぼることもありました -
9:20 - 9:22公に主張をしているがためにです
-
9:22 - 9:24皮肉にも こうして
この企画の邪魔をしようと -
9:24 - 9:25暴言を吐いてくる人々そのものが
-
9:25 - 9:28これがいかに重要で必要な企画であるか
という証なのです -
9:28 - 9:29[死ね クソ女]
-
9:29 - 9:32一部の人には私の存在が
あまりにも脅威だったようです -
9:32 - 9:35単に男女平等について
語りたいという理由で -
9:35 - 9:38女性の声に力を与えるため
プラットフォームを作っただけで -
9:38 - 9:42凶器の種類と手順を具体的に示し
-
9:42 - 9:45私の内臓を
どう引っ張り出してやろうとか -
9:45 - 9:48ただレイプするだけではなく
具体的にどんな風に -
9:48 - 9:51いつ どこで どこの口に突っ込むなど
言ってくる人がいたのですから -
9:52 - 9:54そんな中 また別の現象が起こり始めました
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9:55 - 9:57投稿された経験談が
1万件を超えたところで -
9:57 - 10:00それまでとは かなり空気の違う話が
投稿され始めました -
10:00 - 10:03成功談を聞くようになったのです
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10:03 - 10:04様々な女性の成功談です
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10:04 - 10:07例えば ランニングが趣味の
ある女性は -
10:07 - 10:09よく道でセクハラに遭っていたけれど
-
10:09 - 10:11そういうものだと思っていたそうです
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10:11 - 10:13サイトの経験談を読んだ彼女は
-
10:13 - 10:15他の女性がセクハラに
立ち向かっていることや -
10:15 - 10:17これが普通なのはおかしい
-
10:17 - 10:19間違っているという意見の人も
いることを知りました -
10:19 - 10:21その後 ランニングに出たとき
-
10:21 - 10:24車に乗っている男に呼び止められ
道を聞かれました -
10:24 - 10:26道を教えようと近づくと
-
10:26 - 10:30車の窓から男が手を出し
彼女の胸を力一杯 わし掴みにしてきて -
10:30 - 10:31すごく痛かったそうです
-
10:31 - 10:33今までの経験が蘇り
-
10:33 - 10:36この状況で通常生まれるような感情が
どっと流れ込んできました— -
10:36 - 10:39恐怖 狼狽 恥辱
走って逃げたくなる衝動— -
10:39 - 10:42しかし同時に 以前には
感じたことのなかった— -
10:42 - 10:45他の女性たちが
後ろで支えてくれているような心強さが -
10:45 - 10:47ほんの一瞬でしたが
強さを与えてくれ -
10:47 - 10:50一呼吸おいて
男の車のナンバーを書き留めました -
10:50 - 10:52男は現在 暴行罪で起訴されています
-
10:52 - 10:54また 寄せられた中でも2千件
-
10:54 - 10:57公共交通機関で女性が受けた
わいせつ行為や -
10:57 - 10:59暴力についての
経験談だけを集めて -
10:59 - 11:01イギリス鉄道警察に持ち込み
-
11:01 - 11:04性犯罪の監視手段の見直しを
促すことができました -
11:04 - 11:06経験談を分析し
-
11:06 - 11:09被害を届ける勇気が出ないのはなぜかという
女性たちの生の声を届け -
11:09 - 11:11続いて 鉄道警察と協力し
-
11:11 - 11:13全国のあらゆる人々に呼びかけて
-
11:13 - 11:16警察も深刻に受け止めているので
被害を届けても大丈夫だと伝えました -
11:16 - 11:19この「Project Guardian」のおかげで
-
11:19 - 11:22地下鉄内での性的嫌がらせや
暴力行為の被害を届け出数が -
11:22 - 11:23約20%増加しました
-
11:24 - 11:26そして女子大学生との対話も始めました
-
11:26 - 11:29テーマは とてもシンプルなこと
性暴力の定義についてです -
11:29 - 11:32英国法の下では 他人に身体の
どこを触られたとしても -
11:32 - 11:34その行為が性的であり
本人の同意がなく -
11:34 - 11:37本人が同意していると考える
確かな理由がない場合 -
11:37 - 11:38それは性暴力の一種です
-
11:38 - 11:40女子学生たちが言うには
-
11:40 - 11:42「それが性暴力なわけない
普通のことだし」 -
11:42 - 11:44「それが性暴力なわけない
友達と出かけるといつも起こることだし」 -
11:44 - 11:46「それが性暴力なわけない
友達と出かけるといつも起こることだし」 -
11:46 - 11:47「それが性暴力なわけない
-
11:47 - 11:49そう呼ぶことはできないから
-
11:49 - 11:52誰も真面目に取り合ってくれないし
警察にも行けなかったし」 -
11:52 - 11:54このような意識に
改善が見られ始めました -
11:54 - 11:57以前は抗議する権利があるなど
思ってもいなかった人々が -
11:57 - 12:00被害を届けた話なども
入ってくるようになりました -
12:00 - 12:04また 性差別に立ち向かったという
経験談を聞くようにもなりました -
12:04 - 12:06これは興味深く
重要なことでもありました -
12:06 - 12:09プラカードを振りかざして
抗議デモをしたという話ではなく -
12:09 - 12:11もちろん それも重要ですが
-
12:11 - 12:13世界中の女性や男性から寄せられた—
-
12:13 - 12:16一人一人が
その人独自の対抗策を見い出し -
12:16 - 12:19それが功を奏して
人生が変わったという話だからです -
12:19 - 12:22職場でセクハラに遭っていた女性の話では
-
12:22 - 12:25セクハラ関連の就業規則を印刷して
-
12:25 - 12:29従業員全員の机に置いたら
その後は一切なくなったそうです -
12:29 - 12:32営業電話にウンザリしていた
女性の話もありました -
12:32 - 12:35シングルマザーの彼女が
嫌だったのは -
12:35 - 12:37毎回「ご主人は」と
訊かれることでした -
12:37 - 12:39今では 6歳の息子に
電話を代わって -
12:39 - 12:40(笑)
-
12:40 - 12:43出た息子は「やっぱ俺ってセクシー」
と歌うそうです -
12:43 - 12:43(笑)
-
12:43 - 12:46ある男性は
建築現場を通りかかったとき -
12:46 - 12:48作業員たちが
通りの向こうの女性に対して -
12:48 - 12:50「オッパイ見せろ!」と叫んだので
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12:50 - 12:52自分のTシャツを
まくってみせたそうです -
12:52 - 12:53また ある女性は
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12:53 - 12:57道で誰かに「いいオッパイだな!」と
大声で言われるたびに -
12:57 - 13:00胸に目を落とし 未知の物を見たかのように
悲鳴を上げるそうです -
13:00 - 13:03(笑)
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13:03 - 13:05(拍手)
-
13:05 - 13:07また 別の男性は
-
13:07 - 13:09性的嫌がらせについて
考えたこともなかったけれど -
13:09 - 13:11経験談を読んだあとに
-
13:11 - 13:15女性がどんな思いをしているか
理解が深まったそうです -
13:15 - 13:18その後 道ばたで2人の女性に
絡んでいる男を見かけたとき -
13:18 - 13:20男に追いついて肩を叩き
こう言ったのでした -
13:20 - 13:23「すみませんが どうして
あんなこと したんですか?」 -
13:24 - 13:25男は答えられなかったそうです
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13:25 - 13:27それまでに一度も
理由を問われたことがなく -
13:27 - 13:29男本人にとっても普通だったからです
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13:29 - 13:33それが普通であるという世界で
そういう振る舞いを見て育ったからです -
13:33 - 13:35これが 本当に大事な部分です
-
13:35 - 13:37残念かつ歯がゆいことに
-
13:37 - 13:40今では1つの政策変更や法制定を
槍玉に挙げて -
13:40 - 13:43これが悪いのだと言うことは
できません -
13:43 - 13:46特に イギリスでは今
非常に優れた法律があります -
13:46 - 13:48代表的な例は
職場でのセクハラに関する法制で -
13:48 - 13:50非常によくできています
-
13:50 - 13:53私のサイトに投稿される数が
一番多いカテゴリーは -
13:53 - 13:56女性が職場で
セクハラを受けたという話や -
13:56 - 13:57暴行されたという話や
-
13:57 - 14:00差別されたという話です
-
14:00 - 14:02文化として 社会として
女性やに対する意識や -
14:02 - 14:06女性への暴力に対する意識の
改革が必要なのです -
14:06 - 14:09真の問題は 周りの人間です
セクハラ発言を「軽口」と笑い流し -
14:09 - 14:12胸を触られた女性がいても
冗談で済ませるせいで -
14:12 - 14:14被害者は 届けるのを
尻込みしてしまうからです -
14:14 - 14:17でも これはある意味 期待大です
-
14:17 - 14:19私たち誰もが解決に貢献できる
という意味ですから -
14:19 - 14:22エブリデイ・セクシズム・プロジェクトは
少なくとも -
14:22 - 14:24性差別は それぞれ
単独の出来事ではなく -
14:24 - 14:26全て関連しているという証にはなりました
-
14:26 - 14:28女性に対する差別的な
考えや態度があるから -
14:28 - 14:32「些細なこと」扱いになる
性差別や嫌がらせが起こり -
14:32 - 14:35それを 軽く流せ 騒ぎ立てるな
などと言う人が多いのであり -
14:35 - 14:37女性に対する差別的な
考えや態度があるから -
14:37 - 14:41もっと深刻な 暴行や強姦が
発生するのです -
14:41 - 14:44これはつまり
社会が持つ 女性に対する -
14:44 - 14:46意識の改革に
どこでもいいから1つ -
14:46 - 14:48メディアの世界であろうが
仕事の世界であろうが -
14:48 - 14:50対人関係でも経済であっても
貢献することで -
14:51 - 14:55他の領域でも 女性に対する意識や扱いを
変える流れに加われるということです -
14:55 - 14:58つまり 私たち誰もが
変革の一端を担うことができるのです -
14:58 - 15:01狙いは 必ずしも加害者を
吊るし上げることではなく -
15:01 - 15:03また 決して被害者に
-
15:03 - 15:05特定の振る舞い方や
反応の仕方を -
15:05 - 15:07指図することでもありません
-
15:07 - 15:08セクハラを受けた女性に
-
15:08 - 15:11誰にも言えないような思いをさせた
職場の同僚たちや -
15:11 - 15:15あの日 バスの中で目をそらした人たちを
変えていくのが目的なのです -
15:16 - 15:17みんなで変革に加わりましょう
-
15:17 - 15:22姪に化学実験セットを
甥におもちゃの台所をプレゼントする— -
15:22 - 15:24かっこいい叔父・叔母になりましょう
-
15:24 - 15:25女性を蔑む呼び方はやめようと
-
15:25 - 15:29はっきりと男友達を諌められる
若者になりましょう -
15:29 - 15:33痴漢行為に遭った人に対して
真剣に対応してもらえるんだ— -
15:33 - 15:36被害を届ける権利があるんだと
気付かせてあげられる人になりましょう -
15:36 - 15:38タブロイド紙の編集者なら
-
15:39 - 15:43女性の胸の写真が
ついていない記事を依頼しましょう -
15:43 - 15:45バス停で女性が嫌がらせを受けていたら
-
15:45 - 15:48助けに入れる人になりましょう
-
15:48 - 15:52バスの中で痴漢がいたら
やめるようにと言える人になりましょう -
15:52 - 15:55みんなで声を上げれば上げるほど
より響くのですから -
15:55 - 15:59(拍手)
- Title:
- 「エブリデイ・セクシズム」—私たちの日常を取り巻く性差別 | ローラ・ベイツ | TEDxCoventGardenWomen
- Description:
-
人々の心を動かし、数々の表彰を受けた「エブリデイ・セクシズム・プロジェクト」には、年代、人種、性指向にかかわらず、障害者も非障害者も、働いている人も働いていない人も、信仰のある人も無宗教の人も、あらゆる女性からジェンダー不平等の経験談が寄せられています。今までに投稿者数は5万人を超え、現在も増え続ける、エブリデイ・セクシズム・プロジェクトを立ち上げたローラ・ベイツによる、惹き込まれるようなトークです。
このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。
- Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 16:06
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Riaki Ponist approved Japanese subtitles for Everyday sexism | Laura Bates | TEDxCoventGardenWomen | |
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Riaki Ponist edited Japanese subtitles for Everyday sexism | Laura Bates | TEDxCoventGardenWomen | |
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Riaki Ponist edited Japanese subtitles for Everyday sexism | Laura Bates | TEDxCoventGardenWomen | |
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Riaki Ponist edited Japanese subtitles for Everyday sexism | Laura Bates | TEDxCoventGardenWomen | |
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Riaki Ponist edited Japanese subtitles for Everyday sexism | Laura Bates | TEDxCoventGardenWomen | |
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Riaki Ponist edited Japanese subtitles for Everyday sexism | Laura Bates | TEDxCoventGardenWomen | |
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Riaki Ponist edited Japanese subtitles for Everyday sexism | Laura Bates | TEDxCoventGardenWomen |