津波のメカニズム - アレックス・ジェンドラー
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0:07 - 0:11紀元前479年 古代ペルシア人の兵隊が
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0:11 - 0:13ポティダイアというギリシア都市を
攻撃した時 -
0:13 - 0:15いつもより ずっと遠くまで潮が引き
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0:15 - 0:18侵略に うってつけの道ができました
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0:18 - 0:20でも これは幸運ではなかったのです
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0:20 - 0:21兵隊が半分も進まないうちに
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0:21 - 0:23誰も見たことのないような
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0:23 - 0:25大波が押し寄せ
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0:25 - 0:27兵隊を溺れさせたのです
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0:27 - 0:29ボティダイア人は
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0:29 - 0:31ポセイドンの怒りで救われた
と信じました -
0:31 - 0:33でも本当に彼らを救ったのは
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0:33 - 0:36これまでに無数の命を奪ってきた現象
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0:36 - 0:37つまり津波です
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0:37 - 0:40津波は一般的に潮汐波の一種と
思われていますが -
0:40 - 0:42実際には 潮汐力とは無関係で
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0:42 - 0:46太陽や月の重力に起因しません
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0:46 - 0:48色々な意味で 津波は
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0:48 - 0:50普通の波の大型版なのです
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0:50 - 0:51谷と山があるのです
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0:51 - 0:53水そのものの流れではなく
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0:53 - 0:56水中を伝わるエネルギーの流れなのです
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0:56 - 0:59エネルギーが発生する場所が違うのです
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0:59 - 1:00通常の波浪は
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1:00 - 1:02風で起こります
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1:02 - 1:04風は表面にしか影響しないので
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1:04 - 1:06波の大きさや速度が限られるのです
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1:06 - 1:08しかし 津波のエネルギーは
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1:08 - 1:10水中で生じます
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1:10 - 1:11火山の噴火や
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1:11 - 1:13海底の地滑り
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1:13 - 1:14また より一般的には
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1:14 - 1:16海底面での地震によるもので
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1:16 - 1:19地球の表面にある
構造プレートがずれることにより -
1:19 - 1:22巨大なエネルギーが水中に放出されます
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1:22 - 1:24このエネルギーは水面にまで達し
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1:24 - 1:26水を移動させ
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1:26 - 1:28通常の海面よりも高くなります
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1:28 - 1:30しかし 重力が引き戻そうとし
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1:30 - 1:33エネルギーの波紋が
水平方向に転じます -
1:33 - 1:35このようにして津波は生まれ
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1:35 - 1:38時速約800km以上で進みます
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1:38 - 1:39海岸から遠い所でおこると
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1:39 - 1:41津波はほとんど検出されません
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1:41 - 1:44水中の深い所を移動するからです
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1:44 - 1:45しかし浅瀬に達すると
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1:45 - 1:48浅水変形が起こります
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1:48 - 1:50なぜなら移動する水がないので
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1:50 - 1:53この巨大なエネルギーが圧縮されます
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1:53 - 1:55波は減速しますが
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1:55 - 1:59高さは30m以上になります
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1:59 - 2:00津波という言葉は
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2:00 - 2:02「入り江の波」という日本語で
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2:02 - 2:04海岸付近に現れるという
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2:04 - 2:05事実から来ています
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2:05 - 2:08津波が海岸に届くと
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2:08 - 2:10襲いかかる前に
通常よりずっと- -
2:10 - 2:13引き潮となりますが
これが誤解を招きとても危険なのです -
2:13 - 2:16津波は海岸付近の人命を奪うだけでなく
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2:16 - 2:202kmくらい離れた所にある
平たい建物や木々をもなぎ倒します -
2:20 - 2:22特に低平地ではそうです
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2:22 - 2:23それでも十分でないかのように
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2:23 - 2:25水が引くとき
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2:25 - 2:27津波によって生じた瓦礫や
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2:27 - 2:30水の通り道にある物や人も
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2:30 - 2:31さらっていきます
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2:31 - 2:342004年インド洋の津波は
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2:34 - 2:37史上最悪の自然災害の一つです
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2:37 - 2:40南アジアで20万人以上の人命を奪いました
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2:40 - 2:42どのようにして
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2:42 - 2:45自然の破壊力から身を守ればいいのでしょうか
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2:45 - 2:46ある地域の人々は
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2:46 - 2:50津波を食い止めるため
護岸 堰や -
2:50 - 2:52流れを分散する水路を築きました
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2:52 - 2:53でも万全ではありません
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2:53 - 2:562011年に 堤防を越える津波が
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2:56 - 2:59日本の福島原発を襲って
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2:59 - 3:01原子力災害を引き起こしました
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3:01 - 3:04この津波で1万8千人の人命も失われました
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3:04 - 3:06多くの科学者や政治家は
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3:06 - 3:09早期検知を目指し
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3:09 - 3:12水中の圧力や地震活動を監視し
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3:12 - 3:14グローバル通信ネットワークで迅速に
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3:14 - 3:16警報を発令しようとしています
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3:16 - 3:18自然の力を止めることができない時
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3:18 - 3:22その道筋にいないことが安全です
- Title:
- 津波のメカニズム - アレックス・ジェンドラー
- Speaker:
- Alex Gendler
- Description:
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大型の津波は高さは約30mに達し、時速800km以上になることもあります。津波の通り道にある人や物に様々な被害をもたらします。アレックス・ジェンドラーが津波の原因を詳しく解説し、また、将来的に津波の被害を減らそうとする科学者たちの模索について説明します。
講座:アレックス・ジェンドラー
アニメーション:オウグンブリック・スタジオ
*このビデオの教材: http://ed.ted.com/lessons/how-tsunamis-work-alex-gendler - Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 03:37
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