ロマンスと革命:パブロ・ネルーダの詩 ー イラン・スタバンス
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0:07 - 0:12パブロ・ネルーダは19歳のときに
最初の詩集を出版しました -
0:12 - 0:15彼はのちにノーベル文学賞を受賞し
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0:15 - 0:17さらには 2,000人の難民を救い
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0:17 - 0:203年間の政治亡命を経験し
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0:20 - 0:22チリの大統領の候補となりました
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0:22 - 0:25ロマンティックで革命的なネルーダは
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0:25 - 0:2920世紀で著名な詩人の
ひとりでありながらも -
0:29 - 0:33身近で議論の的になる人でもありました
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0:33 - 0:35元はスペイン語で書かれた彼の詩は
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0:35 - 0:39多くが平易な言葉と
日常の経験を元にしており -
0:39 - 0:43長く続く影響力を生み出しています
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0:43 - 0:47ネルーダの本名はリカルド・エリエセール・
ネフタリ・レジェス・バソアルトで -
0:47 - 0:501904年にチリの小さな町で生まれました
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0:50 - 0:52彼が詩人になることを
父は望まなかったため -
0:52 - 0:5716歳の時「パブロ・ネルーダ」という
ペンネームを使って執筆を始めました -
0:57 - 1:02初期の詩集『ニ〇の愛の詩と一つの絶望の歌』
に収められた詩は -
1:02 - 1:05優しく鋭敏で
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1:05 - 1:09愛と喜びの繊細さを照らし出しています
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1:09 - 1:12例えば「詩集第6編」の中で
彼はこう書いています -
1:12 - 1:18「あなたの思い出は
光 煙 そして静かな池なのだ -
1:18 - 1:22あなたの目の奥の方で
夕陽が輝いている」 -
1:22 - 1:27のちに彼は このような細部に対する注意力を
日常目にするものへの -
1:27 - 1:29感謝の詩に注ぎました
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1:29 - 1:33詩集『All the Odes』(すべての頌詩)
にある225の短詩の多くは -
1:33 - 1:36様々な小さなものたちへ
捧げられています -
1:36 - 1:40靴ひもからスイカといったものまで
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1:40 - 1:43身近にある取るに足らないような
もののことです -
1:43 - 1:49玉ねぎは
「まばゆい羽根を持った鳥よりも美しく」 -
1:49 - 1:52また 市場のマグロは
「深い海から現れた魚雷 -
1:52 - 1:58泳ぐミサイルは
今は目の前で死に伏している」 -
1:58 - 2:01このように早くから
文学的成功を収めていたものの -
2:01 - 2:03ネルーダは経済的に苦しく
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2:03 - 2:08ビルマやインドネシア
シンガポールやスペインなどで -
2:08 - 2:10外交の仕事を引き受けていました
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2:10 - 2:141936年 ネルーダがマドリードの
領事館で働いていたときに -
2:14 - 2:16内戦が勃発し
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2:16 - 2:21政府は共産党軍事政権に倒されました
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2:21 - 2:25ネルーダはスペインからチリへと避難する
難民支援を組織し -
2:25 - 2:272,000人の命を救いました
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2:27 - 2:2920年の年月を経て
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2:29 - 2:34ネルーダは彼の外国での経験を
3巻からなる詩集 ― -
2:34 - 2:36『Residence on Earth』
(地球の住民)に残しました -
2:36 - 2:40これらの詩の多くは
実験的でシュールなもので -
2:40 - 2:44叙事詩の視点と 超自然的な題材と
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2:44 - 2:48政治紛争の議論への切望の思いと
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2:48 - 2:53不正に対し声を上げることへの
詩人としての責任感とが融合したものでした -
2:53 - 2:55『I Explain a Few Things』
(私が説明するいくつかのこと)の中で -
2:55 - 3:00スペイン内戦がもたらした荒廃は
細部に至るまで彼の心に残りつづけ -
3:00 - 3:02その後の人生において
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3:02 - 3:06ネルーダは革命的思想に傾倒し続けました
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3:06 - 3:09政治思想が原因で彼は数年間亡命し
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3:09 - 3:12チリに帰国できたのは1952年のことでした
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3:12 - 3:14亡命中に
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3:14 - 3:17彼は影響力のある
『大いなる歌』を出版しました -
3:17 - 3:22この本は 詩を通してラテンアメリカの
歴史全体を語り直そうとするもので -
3:22 - 3:26動植物から 政治と戦争までの
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3:26 - 3:28すべての事に触れています
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3:28 - 3:31また何よりも 文明を発展させてきた ―
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3:31 - 3:34一般の人々に対し敬意を払っています
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3:34 - 3:36彼は亡命から帰国した後も
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3:36 - 3:37旅をし続けましたが
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3:37 - 3:41余生はチリで過ごしました
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3:41 - 3:431970年 66歳のとき
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3:43 - 3:48ネルーダはチリの大統領候補となりますが
サルバドール・アジェンデに譲り -
3:48 - 3:50彼の身近な相談役となりました
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3:50 - 3:52しかし1973年 アジェンデは
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3:52 - 3:57オーグスト・ピノチェト将軍の
クーデターによって倒され -
3:57 - 4:01ネルーダはクーデターの数週間後に
病院で死亡しました -
4:01 - 4:04彼の死がクーデターの直後であったため
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4:04 - 4:09失意の死だとか 暗殺されたのでは
という噂が渦巻きましたが -
4:09 - 4:13病院では死因は癌だと記録されています
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4:13 - 4:18現在 ネルーダの言葉は
世界中の抗議や行進で唱えられています -
4:18 - 4:20彼の人生のように
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4:20 - 4:23ネルーダの詩は 闘うに値する
日常の瞬間を強調することで -
4:23 - 4:27ロマンスと革命の架け橋となったのです
- Title:
- ロマンスと革命:パブロ・ネルーダの詩 ー イラン・スタバンス
- Speaker:
- イラン・スタバンス
- Description:
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ロマンティックで革命的な詩人、パブロ・ネルーダは、20世紀で特に有名な詩人のひとりである一方で、特に身近で議論の的になる人物でした。元はスペイン語で書かれた彼の詩は、多くが平易な言葉と日常の経験を元にしており、長く続く影響力を生み出しています。イラン・スタバンスは、このチリの詩人の人生と遺産を辿っていきます。
講師:イラン・スタバンス、監督:イヴァナ・ボスニャクとトマス・ジョンソン
*このビデオの教材:https://ed.ted.com/lessons/romance-and-revolution-the-poetry-of-pablo-neruda-ilan-stavans - Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:29
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