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学び方を学ぶ | バーバラ・オークリー | TEDxOaklandUniversity

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    私は引越の多い家で育ちました
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    高校生になるまでに
    10ヶ所を転々としたんです
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    数学は 習った内容の積み重ねが
    特に大切です
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    小学3年生になる頃には
    算数で落ちこぼれてしまいました
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    小学校、中学、高校を通じて
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    数学と理科は
    ずっと赤点ばかりでした
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    振り返ると おかしな話です
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    というのも今や私は工学部の教授で
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    自分の仕事に
    情熱を傾けているんですからね
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    ある日 私の経歴を知った学生に
    尋ねられました
  • 0:51 - 0:55
    「秘訣を教えてください
    どうやって脳を変えたんですか?」
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    私も「何をしたんだろう?」と思いました
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    子どもの頃の私は
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    とにかく言語と文化が大好きで
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    大きくなったら それだけを学ぼうと
    思っていました
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    でも大学に行くお金がなかったので
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    高校卒業後すぐに軍隊に入りました
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    言語を学ぶためです
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    ご覧ください
    手りゅう弾を投げようとして
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    ガチガチに緊張している私です
  • 1:21 - 1:23
    (笑)
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    実際に言語を学びました
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    ロシア語を学び
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    ロシア語の通訳として
    トロール漁船に乗って
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    ベーリング海まで行ったんですよ
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    冒険をして新たな視点を得ることが
    大好きなんです
  • 1:39 - 1:43
    南極大陸にある南極点の基地にも
    行きました
  • 1:43 - 1:46
    そこで夫と出会いました
  • 1:46 - 1:48
    いつも言うんですが―
  • 1:48 - 1:50
    (笑)
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    地球の果てまで行って
    やっと出会えたんです
  • 1:53 - 1:55
    (笑)
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    しかし その頃 私は
    あることに気づき始めます
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    いろんな冒険をして
    新しい視点に触れてきたけれど
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    どれも自分の外側にあるものでした
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    自分の内側ではないのです
    中身は変わっていませんでした
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    軍隊にいた時
  • 2:14 - 2:17
    陸軍士官学校の技師たちと
    一緒に仕事をしました
  • 2:17 - 2:22
    彼らは問題を解決するために
    有効な手段を持っていました
  • 2:22 - 2:24
    考えさせられました
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    彼らの仕事っぷりを
    見せてもらう機会がありましたが
  • 2:27 - 2:32
    彼らが使っていた微積分や物理学の本は
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    私の目には象形文字に見えました
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    でも思ったのです
    「これが理解できたら どうなるだろう?」
  • 2:40 - 2:43
    「あの言語が分かったら
    どうなるだろう?」
  • 2:43 - 2:45
    世界は発展を続けています
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    言語や文化は大切ですが
  • 2:48 - 2:52
    数学や科学やテクノロジーも大切です
  • 2:52 - 2:53
    これらの新しい分野を学び
  • 2:53 - 2:58
    私がすでに身につけ愛してきた分野と
    合わせたら何が起きるでしょう?
  • 2:58 - 3:02
    それで私は
    26歳で軍を除隊したとき
  • 3:02 - 3:05
    自分の脳を変えてみようと決意しました
  • 3:06 - 3:08
    簡単ではありませんでした
  • 3:08 - 3:13
    もし今の私が知っている学び方を
    当時の私が知っていたら
  • 3:13 - 3:17
    もっと簡単に もっと効果的に
    学べただろうと思います
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    数年前のことです
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    「どうやって脳を変えたか」という
  • 3:21 - 3:25
    例の学生の質問に対して
    答えを出そうと思い立ち
  • 3:25 - 3:29
    私は世界中のトップクラスの教授たちに
    連絡を取りました
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    それぞれ難解な分野の
    専門知識があるのは当然ですが
  • 3:35 - 3:38
    効果的に教える能力もある人たちです
  • 3:38 - 3:39
    私は尋ねました
  • 3:39 - 3:42
    「どうやって学んだんですか?」
  • 3:42 - 3:45
    「どう教えることで
    他の人が学べるようにしていますか?」
  • 3:45 - 3:48
    彼らの学び方や教え方は
  • 3:48 - 3:54
    私の学び方や教え方と
    よく似ていることがわかりました
  • 3:54 - 3:58
    同志としてお互いに
    がっちり握手するような感じでした
  • 3:59 - 4:03
    ただ私たちが なぜそうしてきたか
    理由は分かりませんでした
  • 4:03 - 4:08
    そこで私は神経科学や認知心理学を
    調べることにしました
  • 4:08 - 4:13
    そして この分野でトップの専門家に
    たどり着きました
  • 4:14 - 4:19
    話を聞いて効果的な学習のカギが
    わかりました
  • 4:20 - 4:26
    ご存じのとおり 脳は
    大変複雑なものですが
  • 4:26 - 4:32
    その働きを単純化すると ある2つの
    根本的に異なるモードに分けられます
  • 4:32 - 4:35
    1つめを「集中モード」と呼びましょう
  • 4:35 - 4:38
    「集中モード」は その名の通り―
  • 4:38 - 4:42
    何かに注意を向ければ ハイ!
    集中モードになります
  • 4:42 - 4:45
    2つめは これとは異なり
  • 4:45 - 4:51
    神経系がリラックスした状態です
    「拡散モード」と呼びましょう
  • 4:51 - 4:54
    大部分が静止状態にあります
  • 4:54 - 4:56
    皆さんは学習している間
  • 4:56 - 5:00
    この2つのモードを
    行ったり来たりしているのです
  • 5:00 - 5:03
    こうしたモードを
    より詳しく理解するために
  • 5:03 - 5:05
    比喩を使いましょう
  • 5:05 - 5:09
    ピンボール機に たとえますよ
  • 5:09 - 5:11
    ピンボールの遊び方はご存じでしょう
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    プランジャーを引いて
  • 5:13 - 5:16
    発射されたボールが
    ゴムのバンパーで跳ね返って弾み
  • 5:16 - 5:18
    得点が入るというものです
  • 5:19 - 5:21
    このピンボールを そのまま
  • 5:21 - 5:25
    皆さんの脳に当てはめます
  • 5:25 - 5:27
    こんな感じです
  • 5:27 - 5:30
    脳にピンボール機が入りました
  • 5:30 - 5:35
    こちらは「集中モード」です
  • 5:35 - 5:38
    学習している間は
    思考の目が詰まっています
  • 5:38 - 5:40
    集中していますからね
  • 5:40 - 5:44
    そこには お馴染みのタイプの
    思考が関わっています
  • 5:44 - 5:47
    以前に使ったパターンや
  • 5:47 - 5:50
    九九の表などの見慣れたものです
  • 5:50 - 5:55
    ここに思考が発射されると
  • 5:55 - 5:59
    おおむね すでに敷かれた順路に従って
    するする進みます
  • 5:59 - 6:01
    では 今までに考えたことのない
  • 6:01 - 6:06
    新しい思考、新しい概念
  • 6:06 - 6:09
    新しいテクニックの場合はどうでしょう?
  • 6:09 - 6:12
    これをピンボール機の下の方に現れた
  • 6:12 - 6:15
    新しいパターンとしましょう
  • 6:15 - 6:20
    この新しい場所に到達するために―
    比喩的な意味でですが
  • 6:20 - 6:22
    行く手を阻むゴムのバンパーに
    目を向けます
  • 6:22 - 6:24
    どうやって到達しましょう?
  • 6:24 - 6:30
    考え方を変える必要があります
    いわば新しい視点が求められます
  • 6:30 - 6:33
    それが この「拡散モード」です
  • 6:33 - 6:36
    ゴムのバンパーの間隔が
  • 6:36 - 6:38
    広くなっていますね
  • 6:38 - 6:43
    ここに思考を発射すると
    かなり広範囲を動き回ります
  • 6:43 - 6:47
    こうして新しいアイデアを
    生み出そうとするわけです
  • 6:47 - 6:49
    ここでは「集中モード」でやるような
  • 6:49 - 6:52
    注意深く集中した思考はできませんが
  • 6:52 - 6:56
    少なくとも
    行くべき場所へ到達して
  • 6:56 - 6:59
    新しいアイデアに
    取り組むことができます
  • 6:59 - 7:04
    私たちにとって有益なのは
    つまり こういうことです
  • 7:04 - 7:06
    学んでいる間
  • 7:06 - 7:10
    この2つのモードを
    行ったり来たりするのが良いのです
  • 7:10 - 7:14
    新しい概念を理解しようとしたり
    問題の解決策を探ったりして
  • 7:14 - 7:17
    何かに集中していく過程で
    もし自分が
  • 7:17 - 7:19
    行き詰ったことに気づいたら
  • 7:19 - 7:23
    その問題に注目することは止めて
    距離を置き
  • 7:23 - 7:27
    静止状態の「拡散モード」にして
  • 7:27 - 7:29
    バックグラウンドで稼動させましょう
  • 7:31 - 7:35
    このアイデアを実生活で利用するには
    どうすればよいでしょう?
  • 7:35 - 7:39
    こちらの人物は
    サルバドール・ダリです
  • 7:39 - 7:44
    20世紀の最も才能あふれる
    シュルレアリズムの画家の1人です
  • 7:45 - 7:49
    ダリと言えば奇人変人の代名詞です
  • 7:49 - 7:50
    ご覧のとおり
  • 7:50 - 7:53
    バブーという名の山猫を飼っていました
  • 7:53 - 7:57
    絵画に関する問題を
    解決する過程で行き詰った時
  • 7:57 - 8:00
    ダリはこんなことをしていました
  • 8:00 - 8:04
    彼はゆったりと椅子に腰かけ
  • 8:04 - 8:06
    手にはカギを持っていました
  • 8:06 - 8:12
    カギを手に 気を緩め
    脳を自由に遊ばせておきました
  • 8:12 - 8:16
    すっかりリラックスして
    眠りに落ちると
  • 8:16 - 8:19
    手からカギが滑り落ち
    ガチャンという音で目が覚めるのです
  • 8:19 - 8:21
    さあ この時です
    彼はアイデアを
  • 8:21 - 8:24
    拡散モードから集中モードへと移し
  • 8:24 - 8:25
    作業に取りかかるのです
  • 8:25 - 8:28
    集中モードでアイデアに磨きをかけ
    作品に生かします
  • 8:29 - 8:33
    こう思うかもしれませんね
    「素晴らしい!芸術家には良いだろう
  • 8:33 - 8:35
    でもエンジニアの私が
  • 8:35 - 8:38
    そのアイデアを
    どう活用できるんだ?」
  • 8:38 - 8:42
    では こちらの人物をご覧ください
    トーマス・エジソンです
  • 8:42 - 8:46
    歴史上 最も才能あふれる
    発明家の1人です
  • 8:46 - 8:50
    少なくとも伝説によれば
    エジソンが好んでやっていたのは
  • 8:50 - 8:54
    玉軸受を手に
    椅子に腰掛けることでした
  • 8:54 - 8:59
    リラックスしながら
    発明に関して解決しようとしている
  • 8:59 - 9:03
    問題のことを ぼんやりと
    なんとなく考えていたのです
  • 9:03 - 9:05
    眠りに落ちると
  • 9:05 - 9:07
    手から玉軸受が滑り落ちます
  • 9:07 - 9:09
    さあ その時です
    エジソンは目を覚まし
  • 9:09 - 9:11
    アイデアを取り上げ
    拡散モードから
  • 9:11 - 9:13
    集中モードに戻すのです
  • 9:13 - 9:17
    そのアイデアに磨きをかけ
    エジソンは発明品を完成させました
  • 9:17 - 9:22
    私たちにとって有益なのは
    つまり こういうことです
  • 9:22 - 9:23
    皆さんが新たな問題の解決や
  • 9:23 - 9:28
    新たなアイデアの分析に
    じっくり取り組んでいる間というのは
  • 9:28 - 9:31
    たとえ同じ問題に考えを巡らせた人や
    解決に至った人が
  • 9:31 - 9:33
    他に大勢いたとしても
  • 9:33 - 9:36
    皆さんにとっては
    創造力を要する作業なのです
  • 9:36 - 9:40
    それはダリやエジソンなどの
    有名人がやったのと同じです
  • 9:40 - 9:43
    ですから やはり創造的なアプローチを
    とる必要があります
  • 9:45 - 9:49
    こうおっしゃるかもしれませんね
    「わかるよ でも問題があるんだ
  • 9:49 - 9:53
    つい先延ばしに
    したくなっちゃうんだよね
  • 9:54 - 9:57
    2つのモードを行き来できたら
    素晴らしいけど 時間がないよ
  • 9:57 - 10:00
    ギリギリの一夜漬け
    わかっちゃいるんだけど」
  • 10:00 - 10:03
    では ここで少し先延ばし癖について
    お話ししましょう
  • 10:04 - 10:08
    先延ばしにしている時には
    こんなことが起きているようです
  • 10:08 - 10:12
    やりたくない対象に
    対峙することによって
  • 10:12 - 10:15
    脳内の痛みを分析する場所に
  • 10:15 - 10:19
    実際に物理的な痛みが生じます
  • 10:19 - 10:22
    これに対処するためには
    2つの方法があります
  • 10:22 - 10:27
    1つめの方法は
    とにかくやり通すことです
  • 10:28 - 10:29
    研究によれば
  • 10:29 - 10:32
    先延ばしにしたい気持ちは
    数分のうちに消えてしまいます
  • 10:32 - 10:38
    2つめの方法は気を紛らわせることです
    すると どうでしょう
  • 10:38 - 10:41
    あっと言う間に 気分が良くなります
  • 10:41 - 10:42
    (笑)
  • 10:42 - 10:48
    1回や2回 そうするのは
    別に構いません
  • 10:48 - 10:53
    ただし 頻繁にとなると
    これは中毒のようになってきます
  • 10:53 - 10:58
    実際 人生において
    問題を起こすことにも なり得ます
  • 10:58 - 11:00
    では どう対処すればいいでしょう?
  • 11:01 - 11:05
    とてもシンプルな方法があります
    「ポモドーロ・テクニック」を使います
  • 11:06 - 11:11
    「ポモドーロ・テクニック」に必要なのは
    タイマーだけです
  • 11:11 - 11:13
    どんなタイマーでも大丈夫です
  • 11:13 - 11:17
    タイマーを25分にセットして
  • 11:17 - 11:19
    他のものは すべてオフにします
  • 11:19 - 11:22
    インスタントメッセンジャーの類も
    全部ダメですよ
  • 11:22 - 11:27
    それで25分間 しっかり集中して
    仕事をします
  • 11:27 - 11:31
    25分なら ほぼ誰でもできます
  • 11:31 - 11:35
    終わったら 何か楽しいことをします
  • 11:35 - 11:38
    数分間 気を抜いて
    ちょっとした楽しみを持ちます
  • 11:38 - 11:41
    それには こんな効果があります
  • 11:41 - 11:44
    自分で自分の集中力を高めます
  • 11:44 - 11:48
    集中力を磨くようなものです
  • 11:48 - 11:52
    同時に ちょっと気を緩める技も
    磨くことになります
  • 11:52 - 11:55
    学習プロセスにおいて
  • 11:55 - 11:59
    リラックスも重要だと
    ご理解いただけたでしょう
  • 11:59 - 12:02
    バックグラウンドで稼動中の
    事柄もありますしね
  • 12:02 - 12:05
    1つだけ注意してください
    ポモドーロをやる際に
  • 12:05 - 12:10
    こんなふうに言っちゃダメですよ
  • 12:10 - 12:13
    「今から25分で宿題を全部
    片づけるぞ」
  • 12:13 - 12:15
    これは間違いです
  • 12:15 - 12:20
    「25分間しっかり集中してやるぞ」
    と言うようにしましょう
  • 12:20 - 12:21
    そこがポイントです
  • 12:22 - 12:25
    学生たちは
    考え違いをしている場合があります
  • 12:25 - 12:31
    自分の最大で最高の長所を
  • 12:31 - 12:33
    最大の短所と思っているのです
  • 12:33 - 12:35
    どういうことでしょう?
  • 12:35 - 12:38
    「記憶」を軸に考えてみましょう
  • 12:38 - 12:42
    たとえば あなたの作業記憶が
    乏しいとしますね
  • 12:42 - 12:46
    物事を頭に留めておくことが
    得意じゃないとします
  • 12:46 - 12:48
    周りの学生を見ると
  • 12:48 - 12:51
    皆アイデアをすっかり理解して
    利用できているのに
  • 12:51 - 12:53
    あなたには できません
  • 12:53 - 12:59
    それは意外なことに あなたの創造性が
    他の人より豊かだということです
  • 12:59 - 13:04
    アイデアをしっかり頭に
    留めておけないからこそ
  • 13:04 - 13:07
    別のアイデアが
    すぐ忍び込んでくるのです
  • 13:07 - 13:09
    緊張感が続かないタイプの人は
  • 13:09 - 13:14
    考えがコロコロ変わってしまいますが
    これも似たようなもので
  • 13:14 - 13:16
    創造性が豊かな場合が多いです
  • 13:16 - 13:20
    新しいアイデアが
    次々に入ってくるからです
  • 13:20 - 13:24
    もう1つ関連していることがあります
    「遅い思考」です
  • 13:24 - 13:27
    学生の中には自分と他の学生を比べて
  • 13:27 - 13:30
    こう言う人がいます
    「他と比較して自分は実に遅い
  • 13:30 - 13:34
    他の学生は言ってみれば
    カーレーサーだ
  • 13:34 - 13:37
    すごい速度で通り過ぎていく」
  • 13:37 - 13:41
    でもハイキングと考えてみてください
  • 13:41 - 13:46
    確かにカーレーサーはハイカーより
    ずっと速く目標に到達できますが
  • 13:46 - 13:49
    ハイカーはレーサーと
    まったく違う経験をしています
  • 13:49 - 13:55
    ハイカーは松の香りを嗅ぎ
    手を伸ばして葉に触れることができます
  • 13:55 - 13:57
    細い回り道に出会うこともあります
  • 13:57 - 14:02
    いろいろな意味でハイカーは
    より深い経験をします
  • 14:02 - 14:05
    結論を急ぐことはありません
  • 14:05 - 14:07
    ですから「遅い思考」の人は
  • 14:07 - 14:12
    確かに内容を理解するため 他の人より
    頑張らなくてはならないかもしれませんが
  • 14:12 - 14:16
    その見返りは多くの場合
    十分に価値があるのです
  • 14:16 - 14:19
    勉強したことを
    確かな熟達の域にまで高めます
  • 14:20 - 14:25
    「学習能力に対する幻想」と
    呼ばれるものがあります
  • 14:26 - 14:29
    どういうことかと言えば
    一日中 勉強しても
  • 14:29 - 14:32
    無駄になることがあるという意味です
  • 14:32 - 14:35
    効果的な学習法を使っていないからです
  • 14:36 - 14:40
    「テスト不安」というのがありますが
  • 14:40 - 14:43
    驚くほど多くの場合
    それが起きるのは
  • 14:43 - 14:48
    恐ろしい熊と直面したような
    感覚になるせいです
  • 14:48 - 14:49
    (笑)
  • 14:49 - 14:55
    自分が内容を熟知していないと
    自覚したからなんです
  • 14:56 - 14:59
    研究者は動物および人間を調査し
  • 14:59 - 15:04
    学習効果を最大にする方法に関して
    有力な知見を示しています
  • 15:04 - 15:09
    その1つはシンプルに
    運動することです
  • 15:09 - 15:12
    運動すると 数日もしないうちに
  • 15:12 - 15:17
    学習と記憶の どちらの能力も
    向上させることができます
  • 15:17 - 15:19
    これを可能にしているのは
  • 15:19 - 15:23
    神経生理学的な経路であることが
    研究によって解明されつつあります
  • 15:24 - 15:27
    別の方法は「テスト」です
    テストは最高ですよ
  • 15:27 - 15:31
    常に自分をテストしてください
    自分に小テストを課すのです
  • 15:31 - 15:34
    暗記カードを作ります
    数学や理科でも構いません
  • 15:34 - 15:37
    カードを混ぜて勉強します
    場所も変えましょう
  • 15:37 - 15:40
    これが次の方法―
    「宿題」につながります
  • 15:40 - 15:46
    宿題に取り組む時
    一気に片づけてはいけません
  • 15:46 - 15:52
    1回 歌っただけで歌が覚えられますか?
    無理でしょう
  • 15:53 - 15:57
    自分をテストして
    宿題は数日かけて数回やるのです
  • 15:57 - 16:01
    歌と同じように頭から
    解答が自然に出てくるまでやります
  • 16:02 - 16:03
    「思い出すこと」
  • 16:04 - 16:06
    本のページを開いて
  • 16:06 - 16:09
    そこに書いてあることを
    覚えようとする時
  • 16:09 - 16:12
    マーカーで色を付ける人が
    多いですよね
  • 16:12 - 16:15
    ページの上をペンが動くことによって
  • 16:15 - 16:18
    それが頭に入るような気に
    させられるのですが
  • 16:18 - 16:20
    大抵の場合 そうは行きません
  • 16:22 - 16:24
    だいたいは
    また読み直すことになりますが
  • 16:24 - 16:28
    それもまた効果がなく
    無駄になります
  • 16:28 - 16:33
    最も効果の高い方法は
    ページを見てから
  • 16:33 - 16:36
    目をそらし 思い出せるか
    確かめることです
  • 16:36 - 16:42
    これによって脳の神経細胞を
    しっかりつなぐことになり
  • 16:42 - 16:47
    結果的に内容が
    よりよく理解できるようになります
  • 16:47 - 16:52
    最後に
    誤った考え方に騙されないでください
  • 16:52 - 16:57
    内容を理解しただけで
    熟達に至るという考えは間違いです
  • 16:57 - 17:00
    もちろん理解は重要です
  • 17:00 - 17:04
    しかし それは様々な環境で
    理解が練習や繰り返しと
  • 17:04 - 17:06
    組み合わせられた場合に限ります
  • 17:06 - 17:10
    そうなると学んだことが身に付き
    本当の意味で熟達に至るのです
  • 17:11 - 17:15
    結びの言葉として申し上げます
  • 17:15 - 17:18
    学び方を学ぶというのは
  • 17:18 - 17:22
    皆さんが手に入れられる道具のうち
    最も有力なものです
  • 17:22 - 17:25
    自らの情熱に従うだけではダメです
  • 17:25 - 17:31
    その情熱を広げるのです
    すると人生は限りなく豊かになります
  • 17:32 - 17:34
    (拍手)
Title:
学び方を学ぶ | バーバラ・オークリー | TEDxOaklandUniversity
Description:

工学部の教授バーバラ・オークリーは自らの体験から、数学に苦労する感覚を知っています。彼女は高校の数学や理科では赤点を繰り返し、卒業後すぐに米陸軍に入隊しました。軍隊で昇進するにしろ他のキャリアを探すにしろ、数学の能力やテクノロジーへの理解が欠けているせいで、選択肢が大いに狭められていることに気づいた彼女は、新たな決意を胸に学問の世界へ戻ります。自分がずっと悩まされてきた、まさにその課題を極めるため、自分の脳を鍛え直すことにしたのです。

このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
17:51

Japanese subtitles

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