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危機はポジティブな変化のチャンス

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    私には 大人になってから実に多くの時間
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    頭を悩ませ 執筆してきた問いがあります
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    なぜいくつかの大規模な危機では
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    私たちは奮起し
    変化や発展に積極的になるのに
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    他の危機では大して奮起せず
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    眠りに戻ってしまうのか?
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    これからお話しする危機の部類は
    スケールの大きなもの
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    例えば市場の大崩壊や ファシズムの台頭
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    大規模な汚染を及ぼす産業事故などです
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    このような大惨事は まるで
    集団に向けた警報のように作用します
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    突然 私たちは脅威を
    目の当たりにすると 組織立って
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    それまでは想像しえなかった
    強さや意志を見出します
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    その時の私たちは もはや歩く速度ではなく
    飛躍するかのようです
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    ただし その警報が壊れているようです
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    危機に直面した私たちは
    ばらばらになり 後退し
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    その状況につけこんだ
    反民主主義勢力が
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    社会を後退させ より不平等で
    より不安定なものにします
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    10年前 私はこの後退の過程について
    本を書き
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    「ショック・ドクトリン」と名付けました
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    では 危機に際して私たちが
    どちらの道を進むのか
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    私たちの社会がめざましく成長して
    パワーアップするのか 後退するのか
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    何によって決まるのでしょうか?
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    私はこれこそ
    今日差し迫った問いであると考えます
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    なぜなら 現在も
    危機が多発しているからです
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    記録的暴風雨や 都市の水没
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    都市を脅かす記録的火災
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    海を渡る途中で行方不明になる
    何千もの難民などが その例です
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    そして あからさまな民族至上主義運動が
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    多くの国で高まり
    街中でたいまつが焚かれています
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    今日 これらの問題に警鐘を鳴らす
    人の数が足りないわけではありません
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    しかし 社会全体で見ると
    正直に言って
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    私たちは 度重なる危機に見合う
    緊迫感を持って
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    対応できているとは思えません
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    一方で 私たちは過去の歴史から
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    危機は 一種の劇的な進化を
    もたらし得ると知っています
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    危機が飛躍的成長のパワーとなった
    最も顕著な事例の一つが
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    1929年の株価大暴落です
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    突然市場が崩壊したショックに
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    あらゆる余波が続き
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    何百万人もの人が全てを失い
    どん底の生活に追いやられました
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    この出来事は社会システム自体が
    壊れているというメッセージと受けとめられ
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    多くの人がこれに耳を傾けて
    すぐに行動を起こしました
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    アメリカをはじめとする国々では
    政府がセーフティネットを築きはじめました
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    次に恐慌が起きた際に
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    人々を救済する社会保障のような
    プログラムが用意されているように
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    大規模な雇用創出のため 住宅や電力供給
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    運輸への公的投資も行われ
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    銀行の活動をコントロールする 積極的規制の
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    流れも生まれました
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    ただ これらの改革は
    完璧には程遠いものでした
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    アメリカでは アフリカ系アメリカ人労働者や
    移民 女性たちの存在が
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    ほとんど考慮されていなかったのです
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    それでも 世界大恐慌は
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    その後の第二次世界大戦中の
    同盟国とその経済の
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    変革を経て
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    複雑な社会でも
    共通の危機に瀕した時に
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    急ピッチで成長を遂げられることを
    証明しました
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    1929年の株価大暴落は
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    次の方程式に当てはめられます
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    「危機」の発生と
    それによる「警報」の誘発が
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    安全な状況への「飛躍」を生む
    という方程式です
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    では 当時はそれが必要だったとして
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    なぜ 今日ではこの方程式が
    もう通用しないのでしょうか?
  • 4:06 - 4:09
    なぜ今日 とめどなく起きている
    危機を目の当たりにしても
  • 4:09 - 4:12
    私たちは行動を起こせないのでしょうか?
  • 4:12 - 4:14
    「飛躍」を生み出せないのでしょう?
  • 4:14 - 4:17
    特に 気候変動の問題がそうです
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    今日は 危機に直面した社会が
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    飛躍的成長を遂げるための
    ずっと完璧な方程式を
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    皆さんにご紹介したいと思います
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    たいてい歴史の本から抜け落ちてしまっている
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    2つの重要な要素に注目します
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    1つは想像力に関するもの
    もう1つは組織に関するものです
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    というのもこの2つの要素の相互作用に
  • 4:42 - 4:45
    革命的なエネルギーが存在するからです
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    では まず想像力の方
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    ニューディール政策は
    単に皆が自由主義の乱暴さを
  • 4:51 - 4:55
    突然認識したおかげで
    成功したわけではありません
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    思い出してみましょう 当時は
    とてつもないイデオロギーの混乱期で
  • 5:01 - 5:04
    どのように社会を構成するかについての
    あらゆる思想が
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    公共の場でぶつかり合っていました
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    当時人々は 様々な未来について
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    思い思いに夢を描き
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    その多くが急進的平等主義の方向に
    沿った内容でした
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    その全てが良い考えではなかったものの
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    自由な発想が爆発的に
    増加した時代ではありました
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    そして 変化を要求した
    様々なムーブメントは
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    極度の貧困や広がる格差といった
    立ち向かうものを意識していましたが
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    同様に重要なのは
    求めるものも自覚していたという点です
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    何が「ダメ」だけでなく
    何が「良い」かも分かっていたのです
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    また 今日よりも実に様々な
    政治組織のモデルが
  • 5:43 - 5:45
    ありました
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    数十年にわたって
    社会運動や労働運動は
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    相互の主張を結び付けて
    力をつけることで
  • 5:50 - 5:54
    構成員数を拡大してきました
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    ですから 恐慌が
    起きる頃までにはすでに
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    工場だけではなく都市全体を
    閉鎖するストライキを
  • 6:01 - 6:05
    組織できるのに十分な
    大きく幅広いムーブメントが
  • 6:05 - 6:07
    あったわけです
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    ニューディール政策の大成功は
    妥協の末にもたらされたものだったのです
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    でないと 革命が起きていたでしょう
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    では 先ほど見ていた方程式を
    見直しましょう
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    「危機」に
    「理想主義的発想」
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    そして 「社会運動の力」が加わり
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    私たちは「飛躍」を実現できるのです
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    では 現在の状況は
    どう評価できるでしょうか?
  • 6:34 - 6:39
    繰り返しますが 私たちは
    皆が政治参画する時代を生きています
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    政治に 大勢の人々が関心を持ち
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    進歩的な運動は増えつつあり
    驚異的な勇気を持って抵抗しています
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    それでも「ダメ」と言うだけでは
    十分ではないと 歴史から学んでいます
  • 6:52 - 6:55
    いくつかの「良い」目標が生まれてきていて
  • 6:55 - 6:58
    その「良い」ことは実際
    急に勢いを増してきています
  • 6:58 - 7:02
    以前なら 環境活動家たちが
    電球を替える話をしていたでしょうが
  • 7:02 - 7:05
    現在では 全ての電力を
    太陽光や風力 波力で作り
  • 7:05 - 7:08
    しかも それがすぐ実現するように
  • 7:08 - 7:10
    要求しています
  • 7:10 - 7:14
    黒人に対する警察の暴力行為により
    活発化したデモ活動では
  • 7:14 - 7:19
    軍隊化された警察や大量投獄を
    止めるよう求めているだけでなく
  • 7:19 - 7:22
    かつての奴隷制への賠償までも
    求めています
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    学生たちは 学費の値上がりに
    反対するだけでなく
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    チリからカナダ イギリスまで
    世界全体で
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    学費の無償化と 奨学金の返済免除も
    求めています
  • 7:34 - 7:36
    とはいえ この動きはまだ
  • 7:36 - 7:40
    先人たちが持っていたものとは違う
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    全体論的で普遍主義的な世界という
    ビジョンには まだ達していません
  • 7:44 - 7:45
    なぜなのでしょうか?
  • 7:46 - 7:49
    私たちは昨今 決められた枠組みの中で
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    政治の変革を考えがちです
  • 7:52 - 7:55
    こちらでは環境について
    あちらでは不平等について
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    人種やジェンダー公正は
    それぞれ別で
  • 8:00 - 8:03
    教育や 医療の問題も別々
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    そして個々の枠組みの中に
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    多種多様な組織やNGOが
    何千も存在し
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    お互いに 評価や知名度
    そして もちろん資金を求めて
  • 8:13 - 8:16
    競い合っています
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    つまり 私たちは企業ブランドのように
    ふるまっているのです
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    この状態は よく「サイロ化の問題」と
    呼ばれます
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    サイロになっていくのは納得がいきます
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    複雑な世界を 扱いやすい
    まとまりごとに切り分け
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    私たちが 圧倒されてしまわないようにします
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    しかし サイロ化の過程で
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    他の誰かに問題が発生して
    助けを必要とする時でも
  • 8:41 - 8:45
    それに気づかないことに
    私たちは慣れてしまっています
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    また 問題間にある明らかな関係が
    見えなくなってしまいます
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    具体例を挙げると
    貧困や不平等と闘う人たちは
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    滅多に気候変動について語りません
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    たとえ 異常気象の影響に対して
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    最も脆弱なのは
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    貧しい人々だと 常々
    認識しているにも関わらずです
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    気候変動と戦う人々は
    戦争や侵略について滅多に話しません
  • 9:08 - 9:11
    たとえ 化石燃料を巡る
    争いが大きな要因であると
  • 9:11 - 9:14
    知っているにもかかわらず です
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    環境保護活動を通じて
    明らかになっているのは
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    気候変動から最も甚大な影響を
    受けている国々では
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    有色人種の人口が
    圧倒的に多いことです
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    しかし黒人たちが
    刑務所や学校 街中などで
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    使い捨ての命のように扱われていても
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    気候変動との関連は ほとんど
    考えられることがありません
  • 9:35 - 9:37
    また サイロの間の壁のせいで
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    問題解決の方法が分かっても
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    互いに共有もできません
  • 9:44 - 9:49
    進歩的な人々には
    先ほど触れた「良い」要求が
  • 9:49 - 9:50
    たくさんありますが
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    まだ私たちには
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    自分たちが求める世界の
    矛盾のない全体像は見えていません
  • 9:55 - 10:00
    様相や雰囲気 そして何より
    基本理念が見えていないのです
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    これは本当に重要な問題です
  • 10:02 - 10:05
    なぜなら 大規模な危機に直面し
  • 10:05 - 10:10
    どこか安全なところへと
    跳躍する必要があっても
  • 10:10 - 10:14
    その着地点がどこであるべきかの
    合意がないということだからです
  • 10:14 - 10:16
    行き先もなく跳ねるのは
  • 10:17 - 10:19
    その場で跳ね続けるのと変わりません
  • 10:19 - 10:20
    (笑)
  • 10:20 - 10:24
    幸いなことに 隔たりを乗り越えようと
  • 10:24 - 10:27
    様々な対話や実験が進められています
  • 10:27 - 10:30
    その一例をお伝えして
    このトークを終えたいと思います
  • 10:31 - 10:33
    数年前 私たちカナダのグループは
  • 10:33 - 10:35
    個々のサイロ内で達成できることが
  • 10:35 - 10:38
    限界にきていると考えました
  • 10:39 - 10:42
    そこで 私たちは2日間
    1つの部屋に閉じこもり
  • 10:42 - 10:45
    自分たちの繋がりが
    どこから生じているのか探ろうとしました
  • 10:45 - 10:49
    同じ部屋にいるメンバーは日頃めったに
    顔を合わせることのない人々です
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    そこには先住民族の老人たちや
    交通機関設計に携わるヒップな若者
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    グリーンピース代表や
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    石油産業や林業の労組のリーダー
  • 11:00 - 11:03
    宗教界の指導者たちや
    著名フェミニストたちなど多数が参加しました
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    私たちは自分たちに
    非常に野心的な目標を課しました
  • 11:07 - 11:12
    問題解決できた後の世界を端的にまとめた
    宣言に合意するという目標です
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    クリーン・エコノミーや
    もっと公正な社会へと変化し
  • 11:18 - 11:20
    それが当たり前となった世界です
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    言い換えれば
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    行動を起こさないとこうなると
    人々を脅そうとするのではなく
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    行動を起こすとこうなれると
    人々の想像力に働きかけようとしたのです
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    思慮深い人たちはいつも
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    変化は少しずつ起こっていくべきと言います
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    また 政治とは可能なことを
    実現する技術であり
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    完璧なものを「良い」ものの
    敵と捉えてはならない とも
  • 11:44 - 11:47
    でも 私たちはこれらを全て却下し
  • 11:47 - 11:51
    マニフェストを掲げ それを
    「ザ・リープ(飛躍)」と名付けました
  • 11:51 - 11:54
    言っておきますが 実に多様な経験や
  • 11:54 - 11:57
    多くの痛ましい歴史の背景をふまえて
  • 11:57 - 12:01
    私たちに共通の
    「良い」ことを定めるのは
  • 12:01 - 12:02
    簡単ではありませんでしたが
  • 12:02 - 12:04
    非常にワクワクする作業でした
  • 12:04 - 12:08
    というのも 自分たちの理想を夢見る時
  • 12:08 - 12:12
    各々の取り組みに関連があることが
    明らかになってきたからです
  • 12:12 - 12:14
    例えば 多くの人々を
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    保障なしに週50時間以上働かせたり
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    絶望の蔓延を
    煽ったりすることで
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    際限なく利益を追い求めることは
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    環境問題の根幹にあり
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    私たちの地球を不安定化させる
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    際限のない利益や成長の追求と
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    同じであると気づきました
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    私たちが何をすべきか明確にもなりました
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    面倒見の良い文化を作るべきだと
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    誰一人どの地域も見捨てられず
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    全人類 全生態系に固有の価値が
    基礎となる文化を作るべきです
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    だから このプラットフォームを作りました
  • 12:56 - 13:00
    安心してください
    ここで全て説明するつもりはありません
  • 13:00 - 13:03
    もし興味があったら
    「theleap.org」で読んでください
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    ただ どういうものを作ったのか
    少しだけお伝えします
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    私たちは再生可能エネルギー100%の社会の
    早急な実現を提唱していますが
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    それ以上を求めています
  • 13:13 - 13:16
    新しい貿易取引を提唱し
  • 13:16 - 13:19
    年収の保証や移民労働者の
    十分な権利保障や
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    政治から企業の献金を排除すること
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    誰でも無料で利用できる
    デイサービスや
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    選挙制度改革などについて
    活発な議論を求めています
  • 13:28 - 13:31
    そこで私たちが気付いたのは
    大多数の人々が
  • 13:31 - 13:37
    ブランドのようにではなく 社会運動として
    活動したがっていたことでした
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    社会運動では名声などは度外視され
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    良い考えを遠く広く
    広めることに集中するからです
  • 13:43 - 13:45
    私が「ザ・リープ」で
    気に入っているのは
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    危機にもヒエラルキーが存在する
    という考えを否定し
  • 13:49 - 13:53
    どの運動を優先するかを決めたり
    自分の順番が回ってくるまで
  • 13:53 - 13:54
    待たせたりしないことです
  • 13:55 - 13:57
    また このマニフェストはカナダ発ですが
  • 13:57 - 14:00
    他の地域でも受け入れられると分かりました
  • 14:00 - 14:03
    「ザ・リープ」を掲げて以来
    世界中で 同様のプラットフォームで
  • 14:03 - 14:04
    取り入れられ
  • 14:04 - 14:08
    その範囲はカナダのヌナブト州から
    オーストラリア
  • 14:08 - 14:11
    ノルウェー イギリス アメリカにまで
  • 14:11 - 14:14
    ロサンゼルスのような都市では
    多くの賛同を得て
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    ローカライズされています
  • 14:16 - 14:19
    また 昔から非常に保守的でありながら
    政治が大多数の市民を失望させている
  • 14:19 - 14:23
    地方のコミュニティでも取り入れられています
  • 14:25 - 14:32
    私が20年にわたる危機や災害の研究から
    学んだことがあります
  • 14:33 - 14:34
    危機の局面で 私たちは試されます
  • 14:35 - 14:39
    破滅するのか 大きな進化を遂げるのか
  • 14:39 - 14:44
    私たちが気づいていなかった活力や
    可能性に気づきながら
  • 14:45 - 14:48
    現在を不安で満たす危機には
  • 14:48 - 14:53
    私たちを変え 世界をより良く
    変える力があります
  • 14:54 - 14:57
    しかしまずは 私たちが目指す世界を
    描かなくてはなりません
  • 14:58 - 15:00
    そして 共にそのビジョンを
    追求しなければなりません
  • 15:02 - 15:07
    今 世界であらゆる警報が同時に鳴っています
  • 15:07 - 15:09
    その音に耳を傾ける時です
  • 15:09 - 15:11
    飛躍の時です
  • 15:11 - 15:12
    ありがとうございます
  • 15:12 - 15:17
    (拍手)
Title:
危機はポジティブな変化のチャンス
Speaker:
ナオミ・クライン
Description:

現在、私たちは実に様々な危機に直面しています。記録的な暴風雨や恐ろしいテロ攻撃、海を渡る途中で行方不明になっている何千もの難民、あからさまな民族至上主義運動の高まり、等々です。私たちは度重なる危機に見合う緊迫感を持って対応しているでしょうか?ジャーナリストで活動家のナオミ・クラインは、社会を後退させる大規模な危機を政府機関がどう利用するかを研究しています。「ザ・リープ」というマニフェストは、クラインが先住民の長老、気候変動活動家、労働組合のリーダーなど、さまざまな背景を持つ人々と共に作成し、私たちがすでにクリーンな経済とはるかに公正な社会へと移行した後の世界のビジョンを綴ったものです。クラインは訴えます。「現代社会を不安で満たす危機には、私たちを変え、世界をよりよく変える力があります。しかしそれにはまず、私たちが目指す世界を描かなくてはなりません。そして、共にビジョンを追求しなければならないのです。」

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
15:35

Japanese subtitles

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