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ソール・グリフィス:未来の再生可能エネルギーとしての凧

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    もしあなたが私と同類なら
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    晴れた夏のサンフランシスコではこういうことをしているでしょう
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    凧を動力とする実験的な水中翼船
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    30ノット以上出ます
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    風には信じられならい力があり、いろいろと
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    びっくりするようなことができるのです
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    そしてある日、これとさほど違わない船が
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    たぶん世界最高速記録を打ち破るでしょう
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    凧は、ただの子どものおもちゃではありません
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    凧:その歴史を簡単に述べてから
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    子どものお気に入りのおもちゃの
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    壮大な未来をお話ししましょう
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    凧は1000年以上の歴史を持ち
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    中国ではそれを軍事用に応用し
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    人間まで乗せました
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    その時点で重いものも運べると知っていたのです
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    この男に穴があるのがなぜかは分かりませんが
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    (笑)
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    1827年に、ジョージ・ポコックという男が
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    イギリスの田舎で、凧に二輪馬車を引かせて
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    馬の引く四輪馬車と競争しました
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    そしてもちろん、航空産業の黎明期には
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    たくさんの発明家たち―
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    ハーグリーヴズ、ラングレー、
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    電話の発明者アレグザンダー・グレアム・ベルはこれで―
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    凧の飛行を試みていました
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    そしてこの二人がやって来て
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    飛行制御システムを開発するために凧を飛ばし
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    最後は有人動力飛行を可能にしました
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    もちろんオーヴィルとウィルバーのライト兄弟、
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    ライトフライヤー号です
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    彼らの凧による実験が、この
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    歴史的瞬間を生み、動力で離陸して、世界最初の
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    12秒の有人飛行ができたのです
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    商用航空産業の未来の素晴らしい幕開けでした
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    しかし残念なことに、これで凧はもとの子どものおもちゃに戻されました
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    でもそれも、1970年代のエネルギー危機までのことです
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    マイルス・ロイドという信じられない男が
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    サンフランシスコ郊外にに住んでいますが
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    「the Journal of Energy」誌に、当時完全に無視された
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    画期的な論文を発表しました
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    それはヒモの先につけた飛行機を使って、莫大な電気エネルギーを
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    発生させることでした
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    彼の発見の鍵は、自由に飛行する翼は、
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    固定翼タービンよりも、より多く空中を移動し、単位時間に
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    より多くの力を発生させる可能性があるということでした
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    固定翼タービンは発達し、ハブ高が100メートルまできましたが
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    さらにそれ以上には行けません
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    しかしさらに高いところにはもっと風があり―
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    電力は2倍にもなります
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    現在に飛びましょう エネルギー危機はいまだに存在し
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    気象異状もあります
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    人類は12兆ワット、あるいは
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    12テラワットを化石燃料から発電しています
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    アル・ゴアが、なぜこれら三つの目標の一つを達成する必要があるか、
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    それはつまりこの30年か40年で10兆ワットのクリーンエネルギーを
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    なんとかして生み出す必要があることを語りました
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    風力は、太陽光に次ぐ二番目の再生可能な資源です
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    3600テラワットあり、人類をまかなう200倍の力があります
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    その大半は高度100メートル以上の高空にあり
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    そこに到達する技術がまだありません
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    そこで凧の新しい時代の夜明けになるわけです
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    これは私たちのマウイ島の実験場で、凧を飛ばしています
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    お見せしているのは
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    全ての子どものお気に入りのおもちゃによる
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    最初の、自律的な発電です
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    こういうものを何千時間も飛ばすにはロボットにでもならない限り無理ですね
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    ちょっと気分が悪くなりますよね
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    これが、実際に10キロワットの発電をしているところで
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    アメリカの家庭ほぼ5つを十分まかなえるもので
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    凧の大きさはこのピアノよりちょっと大きいくらいです
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    そしてここで一番意義があるのは
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    我々が制御システムを開発していて、それにより
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    ライト兄弟のように、長時間の持続的な飛行ができることです
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    こういう場所でも問題ありません
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    これは凧版の「雪の上におしっこ」で
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    空に航跡で名前を書いています
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    今後の計画をお見せします
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    ライト兄弟の段階は越えていて
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    メガワット級の機材を開発中で
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    それは600メートル以上の高空で莫大なクリーンエネルギーを生み出します
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    この機械はどれくらい大きいのか?
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    そう、この紙飛行機が―おっと!
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    これがだいたい携帯電話を起動できます
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    セスナ機なら230キロワットくらいでしょう
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    ガルフストリーム機を貸していただけるなら、羽をもぎとって1メガワットを発電します
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    ボーイング747だったら、6メガワット、それは
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    今日の最大の風力タービンを凌駕します
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    スプルースグースH-4なら15メガワットになります
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    無謀なことですか? ですよね
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    しかし無謀さは過去の歴史に何度もあることです
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    これは冷蔵庫の工場でしたが
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    第二次大戦中は飛行機を量産していました
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    第二次大戦以前、飛行機生産は毎年1000機でした
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    1945年には、10万機を作っていました
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    こんな生産体制で、しかも年間10万機を作れるなら
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    10年もあればアメリカの総電力需要を満たせます
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    それで、これは、夢に満ちた若者の無謀な話であり
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    たくさんの仲間がいます
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    幸運にも私も30人の仲間と一緒です
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    そして、我々はあそこでクレイジーなことしている
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    人たちの夢を支援する必要があるのです
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    ありがとう
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    (拍手)
Title:
ソール・グリフィス:未来の再生可能エネルギーとしての凧
Speaker:
Saul Griffith
Description:

ソール・グリフィスが、彼の新しい会社Makani Powerの仕事について明らかにします:それは、巨大な凧を用いて驚くほど大量の、クリーンで再生可能なエネルギーを作り出すことです。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
05:05
Masahiro Kyushima added a translation

Japanese subtitles

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