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レイチェル・ボッツマン「新しい経済の通貨:信頼」

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    もし誰かから―
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    あなたの周りからの評価を
    3つの言葉にまとめてと
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    言われたら
    あなたは何と答えますか?
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    さまざまな状況での
    あなたの判断や行動 知識は
  • 0:11 - 0:15
    どのように評価されるでしょうか
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    今日は皆さんと一緒に
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    この質問の答えがなぜ
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    今後 大変重要なものとなるのか
    考えていきます
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    これからは 世評が最も貴重な
    資産となる時代です
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    まずはある人物を紹介します
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    この人物は信頼で成り立っている
    市場によって
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    人生が変わりました
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    セバスチャンは
    2008年からAirbnb で
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    朝食付きの宿を提供しています
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    最近 彼に会う機会がありました
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    一緒にお茶を飲みながら
    彼は世界中からやってくる
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    宿泊客が 人生を豊かにしてくれたという
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    話をしてくれました
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    彼は18世紀に建てられた
    番人小屋に住んでいます
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    これまでに50人以上が
    彼の家に泊まりました
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    実は この家にはスクィークという
    猫がいるのですが
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    一番最初の宿泊客が
    台所で大きなネズミと遭遇し
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    猫を飼えばレビューに悪いことは書かないと
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    約束したため
    宿の評価を守るために
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    スクィークを飼うことになったそうです
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    ご存じのように AirbnbはP2Pのサービスで
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    空きスペースを貸したい人と
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    宿泊場所を探している人を
    つなぐサイトです
  • 1:24 - 1:27
    世界192カ国に利用者がいます
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    貸すスペースというと
    皆さんは
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    空き部屋や別荘のようなものを
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    想像するしれませんが
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    中にはツリーハウスやテント小屋
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    飛行機の格納庫に
    イグルーまであります
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    もし普通のホテルが嫌なら
    近くに1泊5千ドルで
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    泊まれるお城まであるんです
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    今まで市場が無かったところに
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    テクノロジーが市場を生み出した
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    好例といえます
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    こちらはパリ市内のヒートマップです
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    異常な速さで
    ホストの宿が増えています
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    これは2008年の図です
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    ピンク色の点が ホストの宿を表します
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    わずか4年前は
    見ず知らずの人を家に泊めるのは
  • 2:11 - 2:13
    狂ったアイデアのように思われました
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    2010 年の同じ地域の図です
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    そしてこれが2012年です
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    ほぼ全ての大通りに
    Airbnbのホスト宿があります
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    この図からわかるのは
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    テクノロジーの力で
    特技から空間や所有物にいたる
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    あらゆる資産の価値を
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    存分に発揮させられるように
    なったことに
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    人々が気づき始めたのです
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    これが「コラボ消費」です
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    それを利用して
    セバスチャンのような人が
  • 2:48 - 2:50
    マイクロ起業家になっています
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    彼らは既存の資産からお金を稼ぎ
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    またお金を節約しているのです
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    しかし Airbnb のような
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    コラボ消費を可能にするのは
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    資産でもお金でもありません
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    テクノロジーの力で
    見ず知らずの人同士が
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    信頼を構築することです
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    2011年のロンドン暴動中に
    セバスチャンはこのことを
  • 3:12 - 3:13
    実感しました
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    9時に起床して
    メールをチェックすると
  • 3:16 - 3:19
    彼の安否を気遣う大量のメールが
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    届いていました
  • 3:21 - 3:23
    彼の家に以前宿泊した
    世界中のゲストが
  • 3:23 - 3:25
    すぐ近くで
    暴動が起きていると知り
  • 3:25 - 3:27
    心配してメールをくれたのでした
  • 3:27 - 3:31
    セバスチャンによれば
    「ゲスト13人から連絡があった
  • 3:31 - 3:35
    母親からの電話よりも 早かった」そうです(笑)
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    この逸話は なぜ私がコラボ消費を
    愛しているのか
  • 3:39 - 3:42
    なぜ本を執筆するに飽き足らず
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    この動きを世界に広めようとしているのか
  • 3:45 - 3:48
    その理由をずばり示しています
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    その理由とは エンパワメントです
  • 3:52 - 3:56
    空虚な取引ではなく
    人と人との関係に基づいた
  • 3:56 - 3:59
    AirbnbやKickstarter
    Etsyのような市場を通じて
  • 3:59 - 4:02
    私たちがどこかで
    失ってしまった人間らしさを
  • 4:02 - 4:07
    また見つけられるように
  • 4:07 - 4:10
    有意義な人間同士の
    関係を作れるように
  • 4:10 - 4:13
    人びとを力づけるものです
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    皮肉なことに
    これらのアイデアは私たちを
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    おなじみの市場原理と
    人間に固有の協調性に
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    立ち返らせます
  • 4:21 - 4:24
    昔からある考え方を新たな時代に
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    合わせただけなのです
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    私たちの世界は 文字通り
    繋がり始めています
  • 4:29 - 4:33
    共有や交換 賃貸に物々交換
  • 4:33 - 4:37
    どんな商品でも可能です
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    WhipCar では車を
    Spinlisterでは自転車を
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    Loosecubesではオフィスを
    Landshareでは庭を共有できます
  • 4:43 - 4:46
    Zopa やLending Clubで
    他人とのお金の貸し借りも可能です
  • 4:46 - 4:49
    寿司作りからプログラミングまで
    あらゆる講座を
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    Skillshareで受けることができます
  • 4:50 - 4:54
    DogVacayを使えば
    ペットまでも共有できます
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    素晴らしいコラボ消費の世界にようこそ
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    ここでは自分が持っているものと
    欲しいものを
  • 5:02 - 5:04
    民主的に交換できます
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    コラボ消費は需要と供給の概念を
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    変革しようとしているのです
  • 5:11 - 5:15
    一方で これは現在進行中の
    大きな価値観の変化の一貫でもあります
  • 5:15 - 5:18
    その変化とは 周りの人に合わせるために
    消費するのではなく
  • 5:18 - 5:22
    周りの人と親しくなるために消費する
    という行動です
  • 5:22 - 5:26
    しかし これほどコラボ消費が
    進行している主な理由は
  • 5:26 - 5:29
    テクノロジーの進歩のおかげで
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    効率性が高まり
    信頼が簡単に築けるため
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    シェアすることが 容易になったのです
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    このような市場 どれを見ても
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    信用と効率は
    常に重要な役割を担っています
  • 5:44 - 5:46
    例えば この方を見てみましょう
  • 5:46 - 5:50
    46歳のクリスは
    この会場の皆さんがうらやむような
  • 5:50 - 5:54
    「SuperRabbit 」という肩書きを持っています
  • 5:54 - 5:58
    4年前 クリスは
    美術品のバイヤーの職を
  • 5:58 - 6:02
    失ってしまいました
  • 6:02 - 6:05
    不況のなか新しい仕事を見つけるのに―
  • 6:05 - 6:08
    苦労していた頃
    TaskRabbitに関する投稿に
  • 6:08 - 6:10
    偶然出会ったのでした
  • 6:10 - 6:13
    さてこのTaskRabbit ですが
    設立には こんな経緯があります
  • 6:13 - 6:17
    この話には コービーという名の
    かわいい犬が登場します
  • 6:17 - 6:20
    2008 年 2 月のことでした
  • 6:20 - 6:23
    リアと夫のケビンは
    食事に行くため 家を出ようとすると
  • 6:23 - 6:26
    コービーがよだれだらけの顔で
  • 6:26 - 6:29
    駆け寄ってきました
  • 6:29 - 6:31
    二人はドッグフードが
    切れていたことに気づきました
  • 6:31 - 6:35
    そこで外食はキャンセルし
    雪の中 買い物に行くはめになりました
  • 6:35 - 6:38
    その夜
    自称ハイテクオタクの2人は
  • 6:38 - 6:42
    もしeBayのようなサイトで
    誰かに雑用を頼めたら
  • 6:42 - 6:44
    どんなに良いかと話していました
  • 6:44 - 6:46
    6か月後 リアは仕事を辞め
  • 6:46 - 6:49
    TaskRabbit が誕生しました
  • 6:49 - 6:53
    当時の彼女には
    思いもよりませんでしたが
  • 6:53 - 6:57
    このアイデアは後に
    サービス・ネットワークというものに成長します
  • 6:57 - 7:01
    これは私たちが現実の世界で
    物事を成し遂げるために
  • 7:01 - 7:04
    ネット上の関係を
    いかに活用するかということです
  • 7:04 - 7:07
    TaskRabbit の仕組みは
    委託したい用事に
  • 7:07 - 7:09
    希望価格をつけ
    ホームページに掲載すると
  • 7:09 - 7:12
    審査にパスした登録者がそれを見て
  • 7:12 - 7:14
    名乗りを挙げるという流れです
  • 7:14 - 7:18
    登録者になるには
    厳しい採用プロセスが設けられています
  • 7:18 - 7:20
    素晴らしい人材を採用し
  • 7:20 - 7:24
    信用できない人を不採用とするためです
  • 7:24 - 7:29
    現在アメリカ合衆国全体で
    4,000以上の登録者がいます
  • 7:29 - 7:32
    さらに5,000 人以上が
    補欠リストに載っています
  • 7:32 - 7:34
    ご推察の通り 掲載されている用事は
  • 7:34 - 7:38
    家事や―
  • 7:38 - 7:40
    スーパーへの買出しなどです
  • 7:40 - 7:43
    先日知ったのですが TaskRabbit登録者が
  • 7:43 - 7:46
    これまでに洗濯した衣類の総数は
  • 7:46 - 7:47
    のべ12,500枚にも上るとのことです
  • 7:47 - 7:51
    しかし 私は1日100回以上掲載される―
  • 7:51 - 7:55
    人気No.1の用事が気に入っています
  • 7:55 - 7:57
    私たちの多くが労力を要すると
    考えている仕事―
  • 7:57 - 8:04
    そうです
    イケアの家具の組立です(笑)(拍手)
  • 8:04 - 8:07
    素晴らしいでしょう
    お笑いになるかもしれませんが―
  • 8:07 - 8:10
    クリスは こういった雑用で
  • 8:10 - 8:13
    月に 5,000 ドルを稼いでいます
  • 8:13 - 8:16
    この新しい労働力の 70 %が
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    以前は長期の失業者や
    不完全雇用者でした
  • 8:20 - 8:23
    TaskRabbitやその他のコラボ消費は
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    お小遣い稼ぎを
    パワーアップしたようなものです
  • 8:27 - 8:31
    考えてもみてください
  • 8:31 - 8:34
    過去 20 年の間に
    ネット上の人々を信頼して―
  • 8:34 - 8:37
    情報を提供したり
  • 8:37 - 8:40
    クレジットカードの情報を入力するまでに
    進歩したのです
  • 8:40 - 8:44
    そして現在
    私たち は信頼の第3波にいます
  • 8:44 - 8:47
    つまり 見知らぬ人同士を信頼がつなぎ
  • 8:47 - 8:50
    人々の力による市場を開拓できるのです
  • 8:50 - 8:52
    ピュー・センターの研究によれば
  • 8:52 - 8:54
    Facebookをよく使う人は
  • 8:54 - 8:58
    インターネットをしない人よりも3倍も
  • 8:58 - 9:03
    他人を信頼していることが分かりました
  • 9:03 - 9:07
    バーチャルな信頼は
    私たちが対面で築くような信頼関係を
  • 9:07 - 9:08
    変えていくでしょう
  • 9:08 - 9:12
    さて 私は楽観的なことを述べましたが
  • 9:12 - 9:15
    まだ十分 注意を要することがあります
  • 9:15 - 9:20
    複雑で難しい問題です
    緊急に対処する必要があります
  • 9:20 - 9:22
    その問題とはネット上と現実の
    アイデンティティを一致させることです
  • 9:22 - 9:26
    その問題とはネット上と現実の
    アイデンティティを一致させることです
  • 9:26 - 9:30
    対面で構築されるような信頼関係を
    ネット上でどう構築しますか?
  • 9:30 - 9:31
    他のサイトを悪用した人が
  • 9:31 - 9:35
    違う名前で同じことを繰り返すのを
    どう阻止しますか?
  • 9:35 - 9:38
    企業が信用格付けを用いて
  • 9:38 - 9:42
    携帯電話の料金プランや
    ローンの利率を決めるように
  • 9:42 - 9:45
    他人同士の取引に依存する
    ネット上の市場にも
  • 9:45 - 9:47
    例えばセバスチャンやクリスが
  • 9:47 - 9:50
    信頼できる人間かどうかを伝える
  • 9:50 - 9:52
    何らかの手段が必要です
  • 9:52 - 9:55
    その手段が 評価なのです
  • 9:55 - 10:00
    評価はコミュニティ内での
    あなたの信頼度を表します
  • 10:00 - 10:02
    クリスの場合は
  • 10:02 - 10:05
    200 人以上の人が
    5点中平均4.99点以上で
  • 10:05 - 10:09
    彼を評価していることがわかります
  • 10:09 - 10:11
    彼に対するレビューは
    20ページ以上に及び―
  • 10:11 - 10:13
    「フレンドリー」「仕事が速い」
    等のコメントがあります
  • 10:13 - 10:17
    彼は最高レベルの25に達し
    「SupperRabbit」の称号を得ています
  • 10:17 - 10:19
    彼は最高レベルの25に達し
    「SupperRabbit」の称号を得ています
  • 10:19 - 10:22
    (笑)
    「SupperRabbit」 なんて良い称号ですね
  • 10:22 - 10:26
    興味深いことに彼の評価が上がるにつれ
  • 10:26 - 10:29
    仕事を勝ち取るチャンスが増えていき―
  • 10:29 - 10:31
    さらに値段も上げられるのです
  • 10:31 - 10:33
    つまり「SuperRabbit」にとって
  • 10:33 - 10:35
    ネット上の評価は
    現実に価値があるのです
  • 10:35 - 10:38
    別に目新しいものではないと
  • 10:38 - 10:40
    考える人もいるかも知れません
  • 10:40 - 10:44
    Amazonの星評価と同じことです
  • 10:44 - 10:47
    違いはといえば
    私たちが取引を行うたび―
  • 10:47 - 10:50
    コメントを入力するたび
    バッジを獲得するたびに
  • 10:50 - 10:52
    いろいろな所に信頼度を示す
  • 10:52 - 10:56
    評価の手がかりを残していることです
  • 10:56 - 10:58
    この評価のデータが
    驚異的であるのは
  • 10:58 - 11:01
    範囲が幅広いだけでなく
    量も膨大であるからです
  • 11:01 - 11:04
    考えてみてください 過去半年の間に
  • 11:04 - 11:07
    のべ500 万泊分の予約が
    Airbnb 経由で行われ
  • 11:07 - 11:11
    Carpooling.com での車の
    利用回数は3000万回にのぼるのです
  • 11:11 - 11:14
    今年度 P2Pのプラットフォームを介した
    お金の貸し借りの総額は
  • 11:14 - 11:16
    20 億ドルにのぼる見込みだそうです
  • 11:16 - 11:21
    これらのデータが積み重なって
  • 11:21 - 11:24
    私たちの振る舞いを記録した
    無数の評判のデータになるのです
  • 11:24 - 11:28
    異なるサイトに残した情報を
    集め関連づけることは
  • 11:28 - 11:31
    非常に難しい課題ですが―
  • 11:31 - 11:33
    その解決こそが
    私たちに求められています
  • 11:33 - 11:37
    セバスチャンのような人たちは
    当然の権利として
  • 11:37 - 11:40
    評価データを自分で所有することを
    求め始めています
  • 11:40 - 11:43
    彼が個人的にAirbnb上で
    築いてきた評判データは
  • 11:43 - 11:46
    1つのコミュニティから
    他のコミュニティへと
  • 11:46 - 11:48
    彼と共に移動すべきでは
    ないでしょうか?
  • 11:48 - 11:51
    例えば彼がAmazonで
    中古本の販売を始めたとして
  • 11:51 - 11:55
    ゼロから始める必要があるでしょうか?
  • 11:55 - 11:58
    私がニューヨークからシドニーに
    引っ越した時と少し似ています
  • 11:58 - 12:01
    おかしなことに
    私は携帯電話を契約できなかったのです
  • 12:01 - 12:05
    私の信用情報は
    引っ越していなかったからです
  • 12:05 - 12:08
    私はシステム上で
    存在しない人間になってしまったのです
  • 12:08 - 12:11
    私が提案しているのは
    評価経済の次の段階として
  • 12:11 - 12:13
    複数の格付けを足し合わせて
  • 12:13 - 12:17
    何らかの無意味な点数を
    つけることではありません
  • 12:17 - 12:21
    ただでさえ生活が複雑なのに
    誰がそれを望むでしょう?
  • 12:21 - 12:23
    同様に明確にしておきたいのは
  • 12:23 - 12:27
    ツイートやいいね! 友達の数も
    無関係だと言うことです
  • 12:27 - 12:30
    ツイートやいいね!が示すのは
    影響力であって
  • 12:30 - 12:32
    その人の信頼度には
    関係ありません
  • 12:32 - 12:36
    しかし最も大切な事は
  • 12:36 - 12:40
    評価は場合により
    異なるということです
  • 12:40 - 12:42
    セバスチャンは泊まり客には
    人気があっても
  • 12:42 - 12:46
    イケアの家具の組立が
    できるとは限りません
  • 12:46 - 12:50
    どのようなデータを集めるべきか
    見極めることが―
  • 12:50 - 12:52
    大きな課題です
    未来は単一のアルゴリズムではなく
  • 12:52 - 12:56
    評価を上手く集めることによって
  • 12:56 - 12:59
    もたらされるはずだからです
  • 12:59 - 13:02
    Facebook やGoogle のような
    検索により
  • 13:02 - 13:05
    様々な状況下での長期に渡る
  • 13:05 - 13:08
    誰かの行動の全体像を
    見られるようになるのも
  • 13:08 - 13:11
    時間の問題です
  • 13:11 - 13:14
    誰がいつ どこで なぜ
    あなたを信頼しているのか
  • 13:14 - 13:18
    あなたのTaskrabbitとしての評価
  • 13:18 - 13:20
    Airbnbで宿を綺麗に使ったか
  • 13:20 - 13:24
    Quoraでどんな知識を披露したか
  • 13:24 - 13:26
    リアルタイムで入ってくる情報は全て
    一箇所に集められ
  • 13:26 - 13:30
    ある種の評価のダッシュボードに表示され
  • 13:30 - 13:34
    あなたの評価資本が
    一目でわかるようになるでしょう
  • 13:34 - 13:37
    評価資本とは
    私が現在研究している概念で―
  • 13:37 - 13:40
    私の次の本のテーマです
  • 13:40 - 13:44
    評価資本の定義は
    複数のコミュニティや市場にわたる
  • 13:44 - 13:48
    あなたの評判 態度
    能力や価値のことです
  • 13:48 - 13:51
    何も遥か彼方の
    最先端の話ではありません
  • 13:51 - 13:54
    実際にConnect.Me やLegit
  • 13:54 - 13:57
    TrustCloud といったサービスが
    ネット上の評判を
  • 13:57 - 14:02
    集約 監視し使用する
    方法を解明し始めています
  • 14:02 - 14:06
    この構想は 行動を常に誰かに見られている
  • 14:06 - 14:10
    感じを与えるかもしれません
    確かに透明性やプライバシーについて
  • 14:10 - 14:13
    解決すべき問題はたくさんあります
  • 14:13 - 14:17
    しかし最終的に個人の評価を
    集約することができて
  • 14:17 - 14:20
    うまく制御できるようになれば
    そこから生じる
  • 14:20 - 14:23
    膨大な価値を引き出すことができます
  • 14:23 - 14:25
    また 信用情報よりもずっと楽に
  • 14:25 - 14:28
    自分たちの評価を形作ることができます
  • 14:28 - 14:29
    セバスチャンを思い出してください
  • 14:29 - 14:32
    彼が自分の評判のために猫を買ったことを
  • 14:32 - 14:37
    プライバシー問題とは別に
    他にも大変興味深い事柄があります
  • 14:37 - 14:39
    ネット難民を
    エンパワメントする方法です
  • 14:39 - 14:43
    彼らの中には何らかの理由で
    ネット上では活動していないが
  • 14:43 - 14:46
    この世で最も信頼できる人々が
    含まれています
  • 14:46 - 14:49
    彼らの仕事やコミュニティ
    家族への貢献度を
  • 14:49 - 14:51
    どのように集め
  • 14:51 - 14:55
    その価値を評価資本にできるでしょうか?
  • 14:55 - 14:59
    もし これが上手くできれば
    評価資本を利用して
  • 14:59 - 15:01
    権力 信頼性 影響力のある人を見極める方法が
  • 15:01 - 15:05
    良い意味で大きく
    変わるかもしれません
  • 15:05 - 15:09
    従来の個人の信用情報は
    3桁のスコアで表されていますが
  • 15:09 - 15:12
    その意味を理解できる人は3割しかいません
  • 15:12 - 15:15
    そんなスコアで 商品の値段や
  • 15:15 - 15:18
    何にアクセスできるかや
    生活全般での制約が
  • 15:18 - 15:21
    決まる時代は終わるかもしれません
  • 15:21 - 15:25
    評価は信用情報より強力な
  • 15:25 - 15:30
    21世紀の通貨となると
    私は信じています
  • 15:30 - 15:33
    評価が「信頼」という価値を持つ
  • 15:33 - 15:35
    通貨になるのです
  • 15:35 - 15:39
    面白いことに評価は―
  • 15:39 - 15:41
    コラボ消費活動と規模を発展させる
  • 15:41 - 15:45
    社会経済の潤滑油となり得ますが
  • 15:45 - 15:47
    評価の源や 評価の応用は
  • 15:47 - 15:52
    ずっと幅広く使われる可能性を
    持っているのです
  • 15:52 - 15:55
    求人業界から 例を1つ挙げましょう
  • 15:55 - 15:59
    評価データによって
  • 15:59 - 16:03
    履歴書が時代遅れの
    遺物となるかもしれません
  • 16:03 - 16:07
    4年前 テックブロガーで
    起業家でもある
  • 16:07 - 16:12
    スポルスキ氏とアトウッド氏は
    「Stack Overflow」を
  • 16:12 - 16:14
    始めることを決意しました
  • 16:14 - 16:18
    Stack Overflowは
    基本的に経験豊富なプログラマーが
  • 16:18 - 16:20
    他の優秀なプログラマーに
  • 16:20 - 16:25
    非常に技術的で専門的な質問―
  • 16:25 - 16:29
    例えばピクセルや chrome の拡張機能に関する
    質問をできる場でした
  • 16:29 - 16:33
    このサイトでは 1日の質問数が
    5,500にも及びます
  • 16:33 - 16:36
    そして質問の80%は
    的確な回答を得ています
  • 16:36 - 16:39
    ユーザーはあらゆる方法で
    評価を獲得することができますが
  • 16:39 - 16:42
    基本的には
    自分に知識があることを
  • 16:42 - 16:44
    他のプログラマーに
    認めてもらって 評判を得ます
  • 16:44 - 16:47
    サイトを立ち上げた数か月後
    創設者たちは
  • 16:47 - 16:50
    面白い話を耳にし
  • 16:50 - 16:51
    なるほどと思ったそうです
  • 16:51 - 16:55
    ユーザーがこのサイトで得た
    自分の評価を―
  • 16:55 - 16:58
    履歴書の最初に
    記載しているということでした
  • 16:58 - 17:01
    さらに 採用担当者が
    ユニークな才能の発掘のために
  • 17:01 - 17:03
    サイト内を
    検索しているとのことでした
  • 17:03 - 17:06
    現在この方法で
    たくさんのプログラマーが
  • 17:06 - 17:10
    より良い仕事を見つけています
  • 17:10 - 17:13
    Stack Overflowと
    その評価ダッシュボードは
  • 17:13 - 17:16
    貴重な窓となっています
    この窓を通して その人の行動や
  • 17:16 - 17:18
    他の同業者の評価を
    垣間見る事ができるのです
  • 17:18 - 17:20
    しかしStack Overflowの背後で起こってい
    さらに大きな概念こそ
  • 17:20 - 17:23
    非常にエキサイティングなものです
  • 17:23 - 17:26
    1つのコミュニティで
    得られた評価が―
  • 17:26 - 17:30
    その場を超えて 価値を持つことに
  • 17:30 - 17:32
    人々は気づき始めています
  • 17:32 - 17:34
    非常に興味深いことです
  • 17:34 - 17:37
    スーパーユーザーと話すと
    それが SuperRabbits であるか
  • 17:37 - 17:42
    Stack OverflowやUberhostsの
    スーパーユーザーであるかに関わらず―
  • 17:42 - 17:45
    皆 高い評価を得たことで―
  • 17:45 - 17:48
    自分が持っている隠された力に
    気づいたと言います
  • 17:48 - 17:51
    Stack Overflowは
    公平な競争の場を作り
  • 17:51 - 17:54
    本当に能力のある人が
    頂上に登ることを可能にしました
  • 17:54 - 17:57
    Airbnb では宿よりも
    ホストである人が重要でした
  • 17:57 - 18:00
    TaskRabbit では
  • 18:00 - 18:03
    人々は自分の経済活動を
    コントロールする術を得ました
  • 18:03 - 18:06
    セバスチャンは別れ際に
  • 18:06 - 18:10
    こう言いました
  • 18:10 - 18:13
    彼の書店に客が来ない
    ついてない憂鬱な雨の日には
  • 18:13 - 18:16
    世界中の人々が彼に
    言ってくれた素敵なこと―
  • 18:16 - 18:19
    彼の人間としての評価を
    思い出すそうです
  • 18:19 - 18:22
    彼は今年50歳になります
    Airbnbで築き上げた―
  • 18:22 - 18:26
    評価の豊かなタペストリーが
  • 18:26 - 18:29
    残りの人生を
    何か面白い活動へと導いてくれると
  • 18:29 - 18:31
    彼は固く信じています
  • 18:31 - 18:35
    社会経済システムを変える―
  • 18:35 - 18:38
    可能性を持つ出来事は
  • 18:38 - 18:42
    歴史上ほんの一握りしかありません
  • 18:42 - 18:44
    私たちはそんな時を生きているのです
  • 18:44 - 18:48
    私は信じています
    このコラボ消費革命の始まりは
  • 18:48 - 18:52
    産業革命と同じくらい重要であると
  • 18:52 - 18:55
    20 世紀に考案された信用情報は
  • 18:55 - 18:58
    消費のシステムを変え
    様々な方法で
  • 18:58 - 19:01
    誰が何を手に入れられるかを
    支配してきました
  • 19:01 - 19:04
    21 世紀には
    新しい信頼ネットワークが確立され―
  • 19:04 - 19:08
    そこでつくられた評価資本が
    想像もつかない方法で
  • 19:08 - 19:12
    富や市場 力
    個人のアイデンティティに関する―
  • 19:12 - 19:16
    考え方を変えていくでしょう
  • 19:16 - 19:19
    ありがとうございました(拍手)
  • 19:19 - 19:25
    (拍手)
Title:
レイチェル・ボッツマン「新しい経済の通貨:信頼」
Speaker:
Rachel Botsman
Description:

「コラボ消費」が最近 爆発的な広がりを見せています。ウェブを通じて、車、住居、スキルまでもが共有されています。レイチェル・ボッツマンは、AirbnbやTaskrabbitのようなシステムを可能にする通貨を探索し、信頼、影響力などの「評価資本」が 新しい通貨であると説明します。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
19:46

Japanese subtitles

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