ディスレクシアと才能 - ジャック・ホーナー(恐竜学者)
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0:05 - 0:15ジャック・ホーナー モンタナ州立大教授
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0:15 - 0:15
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0:21 - 0:27子供相手の講演が多くて
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0:27 - 0:37皆さんは 子供ほどは恐竜に詳しくないから
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0:37 - 0:37
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0:37 - 0:41今日は、普段は話さないこと----
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0:41 - 0:46私自身について話してほしいと 頼まれました
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0:46 - 0:51不慣れな点はご容赦を
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0:51 - 0:56今日は 私がどうしてこうなるに至ったかを……
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0:56 - 0:58「2 つの視点からの人生」
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0:58 - 1:04私はモンタナ州の出身
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1:04 - 1:10シェルビーという 小さな町で生まれました
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1:10 - 1:12当時の航空写真です
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1:12 - 1:14「1923 年 モンタナ州シェルビー」
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1:14 - 1:211923 年 私の生まれる前ですが この町で--
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1:21 - 1:27町中みんなディスレクシアだったかも--
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1:27 - 1:37というのも ボクシングの世界戦が行われたのです
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1:37 - 1:44人口500 人 モンタナ州の田舎町で
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1:49 - 1:53ご想像の通り 興行的には失敗
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1:53 - 2:00赤丸が 父の通った高校です
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2:00 - 2:071928 年 父は高校を卒業 総代でした
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2:07 - 2:15だから ご想像の通り 父と私はいさかいが絶えなかった
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2:15 - 2:19とにかく 生まれた頃の私は
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2:19 - 2:23左のようなテント住まいでした
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2:23 - 2:27テント暮らしは その後何度も
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2:27 - 2:35今日は2 つの物語を 1つは父の視点から
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2:35 - 2:40父にとって 私は5 歳までは順調でした
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2:40 - 2:43「物語#1 父の視点から」
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2:43 - 2:505 歳で幼稚園に入るも 落ちこぼれて退園
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2:50 - 2:56ブロックの文字が 読めなかったからです
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2:56 - 3:03父は 8 歳の私に代数を教えようとするも---
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3:03 - 3:08私は理解できなかったそうです 何しろ字が読めない
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3:08 - 3:12その後は ここにいる人なら経験があると思いますが 通知表に色々書かれ続けて--
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3:12 - 3:18ところで なぜ ディスレクシアでない人がここに?
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3:18 - 3:22その話は後にして……
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3:22 - 3:25なぜここにいるのか 不思議で仕方ない
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3:25 - 3:29ディスレクシアの秘密を 盗もうとでも?
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3:31 - 3:35とにかく 学校の成績はいつも最悪
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3:35 - 3:45通知表には いろんなことを書かれた
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3:45 - 3:50高校卒業時 英語の成績は D----
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3:50 - 3:59英語の教師は「落第だが もう顔を見たくない そういう意味だ」
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3:59 - 4:03別にかまいません
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4:03 - 4:08卒業後は モンタナ大学に進学
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4:08 - 4:13当時は 高卒ならだれでも入学可能
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4:13 - 4:191964 年に入学、1965 年に落第
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4:19 - 4:24直後に 徴兵されて海軍に入隊
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4:24 - 4:27海軍が徴兵活動を行ったのは--
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4:27 - 4:34後にも先にも この時の1 ヵ月だけ
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4:34 - 4:42つまり 私はディスレクシアのみならず 不運でもあった
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4:42 - 4:49
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4:49 - 4:57それが1966 年 帰還後は大学に復学
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4:57 - 5:06その後 父によれば 5 年で7 回 落第
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5:06 - 5:1227 歳 既婚 職業はトラック運転手
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5:12 - 5:16父に言わせれば 私は 人生終わったも同然
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5:16 - 5:20経営する砂利会社で 雇うこともできないと
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5:20 - 5:24別にかまいません
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5:24 - 5:28でも 私自身は違うふうに 人生をとらえていた
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5:28 - 5:30「物語#2 自分の視点から」
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5:30 - 5:348 歳 父が代数を教えようとする一方で--
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5:34 - 5:38初めて 恐竜の化石を発見したのです
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5:38 - 5:42自分にとって 大きな出来事でした
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5:42 - 5:49母は車で よく採掘場に連れて行ってくれ 私は化石を拾いました
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5:49 - 5:56学校では 全科目落第でしたが
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5:56 - 6:0412 歳で 市の図書室に化石を展示 今も残ってます
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6:04 - 6:11図書室に行っては本を読み…というか絵を眺めては---
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6:11 - 6:18化石と照らし合わせて 1つずつラベルを貼った
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6:18 - 6:24高校でも それを続けて----
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6:24 - 6:31高校卒業時に 科学コンテストで優勝
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6:31 - 6:34実は 大学に入ったのも----
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6:34 - 6:37優勝したので 大学が招いてくれたのです
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6:37 - 6:431964 年に入学 地質学科 動物学科 人類学科 植物学科に所属
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6:43 - 6:544 学科の全講座を受講するも すべて落第
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6:54 - 7:01ここがポイント 生徒にぜひ伝えて下さい--
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7:01 - 7:11落第しても 専攻を変えれば 大学側は気づかない
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7:11 - 7:17だから 専攻をしょっちゅう変えた
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7:17 - 7:19在学中は……
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7:19 - 7:24ズボンは見ないで
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7:24 - 7:27仕方ない 60 年代だから
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7:27 - 7:33とにかく この頃に 骨格の組み立て方を学んだ
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7:33 - 7:36この頃 初めて 恐竜の全身を発掘
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7:36 - 7:41「26 歳 恐竜を発掘」 「初めて恐竜の全身を発掘」
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7:41 - 7:47自分にとって1973 年は 地質学と動物学の知識を深め----
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7:47 - 7:53プロジェクトも完了 結婚もして 前途は洋々
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7:53 - 7:58博物館への求人に 積極的に応募
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7:58 - 8:042 年後 プリンストン大学の博物館技術員に採用
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8:04 - 8:12大卒でないので 技術員にしかなれません
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8:12 - 8:15高校の卒業証書しかなかった
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8:15 - 8:20プリンストンでは 化石のクリーニングを担当
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8:20 - 8:27ある日 学内の研究者から 「読書と映画のどちらが好き?」とか--
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8:27 - 8:31他にも 初めてされるような質問を色々してきて
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8:31 - 8:34「君はディスレクシア」 と言われた
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8:34 - 8:40
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8:40 - 8:46皆さんご存知の通り そう言われても どうでもいい
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8:46 - 8:52言われたところで 読めるようになるわけでなし
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8:52 - 8:54
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8:54 - 8:58だから 「どうも」と言って --
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8:58 - 9:02仕事に戻った
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9:10 - 9:15プリンストンに来て3 年後 友人のボブと私は--
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9:15 - 9:18「15 頭の恐竜の幼体がいる巣」
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9:18 - 9:27モンタナで休暇中 恐竜の幼体の巣を発見しました
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9:27 - 9:37恐竜の子育ての証拠を 初めて示したのです
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9:37 - 9:41翌年 初の論文が 「ネイチャー」誌に掲載されました
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9:46 - 9:49数多くの発見をしました
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9:49 - 9:53世界最大の恐竜化石の密集層では----
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9:53 - 10:00推定115,000 体の全身化石が眠り 現在も発掘中です
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10:00 - 10:04その当時 モンタナの博物館から--
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10:04 - 10:16大量に発掘したのだから 一部をここに残してほしいと頼まれた
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10:16 - 10:21「全部残してもいいですよ 私を雇ってくれるなら」と返事した
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10:21 - 10:25プリンストンは良い所でしたが 生まれも育ちもモンタナだと--
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10:25 - 10:30ニュージャージーは ちょっと……
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10:30 - 10:33こうして1982 年 現在勤務するモンタナ博物館に--
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10:33 - 10:39恐竜学のキュレーターとして採用されました
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10:39 - 10:44とはいえ 学位がないので 何もできない
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10:44 - 10:47キュレーターなので 展示物の管理はできますが--
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10:47 - 10:49要は 化石の整頓係です
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10:49 - 10:55大学に所属できたものの 大したことはできない
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10:55 - 10:59ところが 不思議なことが起きたのです
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10:59 - 11:06整理作業中 西半球初の恐竜の卵が出てきた
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11:06 - 11:12かなりの数でした
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11:12 - 11:18ここで 恐竜の卵をめぐり--
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11:18 - 11:23ディスレクシア vs 非ディスレクシアの意見を聞きたいのですが
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11:23 - 11:28恐竜の卵の発見は 19 世紀にさかのぼります
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11:28 - 11:3519 世紀にフランスで発見され--
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11:35 - 11:431920 年代には モンゴルや中国でも発見
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11:43 - 11:49だが私は 1980 年代に恐竜の卵を見始めて--
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11:49 - 11:55誰よりも早く 「恐竜の胎児」を発見したのです
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11:55 - 12:01卵の中に 恐竜の小さな全身骨格を 発見したのです
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12:01 - 12:07さて ここで ディスレクシア的な質問を
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12:07 - 12:10恐竜の卵は 一九世紀に発掘されていた
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12:10 - 12:14恐竜の胎児が発見されたのは 1983 年
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12:14 - 12:19これだけ長い間 世界中の誰も発見できなかったものを
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12:19 - 12:21私はなぜ 発見できたのだろうか?
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12:21 - 12:23
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12:23 - 12:25金づちがあったから
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12:25 - 12:30
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12:30 - 12:33それだけ!
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12:36 - 12:39私は 金づちを持っていた
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12:39 - 12:47ずっと人々は……ここに 読めることの弊害がある
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12:47 - 12:52読み能力は 過大評価されている
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12:52 - 12:59人々は 「卵は貴重だから 割ってはならない」と納得し合っていた
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12:59 - 13:04だから 誰一人として 卵を割ろうとしなかった
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13:04 - 13:10私は 博物館に行っては「卵を割っていいですか」と頼んだ
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13:10 - 13:14「だめだ 貴重だから」という返答ばかり
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13:14 - 13:22「この贈り物はきれいだから 包みを開けない」 と言うのと同じだ
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13:22 - 13:26だから 恐竜の胎児は 誰にも発見できなかった
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13:26 - 13:36今は「割ってから また接着剤で貼ればいい」と言っている
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13:36 - 13:45このように ゴムバンドで留めれば 元通りになる
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13:50 - 13:53その年 初の著書を出版
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13:53 - 13:57もちろん 高校時代の英語教師に進呈
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13:59 - 14:06モンタナでは他にも 多くの恐竜を発見しました
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14:06 - 14:11新種もたくさん発見しました でも--
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14:11 - 14:21人々の想像力を最もかきたてたのは 恐竜の胎児でした
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14:21 - 14:25この発見により 私を7 回落第させたモンタナ大学から--
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14:25 - 14:29名誉博士号を 授与されました
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14:29 - 14:34
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14:34 - 14:38
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14:38 - 14:4140 歳の誕生日でした
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14:41 - 14:492 週間後 マッカーサー奨学金を授与
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14:49 - 14:53すると モンタナ大学は 私を教授にした
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14:53 - 14:56本当です 教授になれたのです--
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14:56 - 15:00金づちのおかげで
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15:01 - 15:05本当ですよ 金づちで教授になったのです
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15:05 - 15:11こうして研究室を持てた おかげで助成金を受けたり--
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15:11 - 15:18モンタナ州 さらには世界中で 発掘プロジェクトが可能に
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15:18 - 15:221993 年 スピルバーグから電話があり--
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15:22 - 15:26映画の仕事のオファーを受けた
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15:26 - 15:30すべてが 金づちのおかげです
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15:30 - 15:40現在は 世界最大の恐竜研究プログラムを擁し--
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15:40 - 15:44右上写真のように 今も卵を割っています
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15:44 - 15:51これは 発達進化生物学の一環で--
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15:51 - 15:57鳥から 生きた恐竜を作る プロジェクトです
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15:57 - 16:03名付けて「恐竜鶏(ダイノチキン)プロジェクト」
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16:03 - 16:06ここでも 金づちは必須
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16:06 - 16:11モンタナにお越しの際は ぜひ私たちの博物館にもお越しを--
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16:11 - 16:13いろんなものを 割っています
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16:13 - 16:17
- Title:
- ディスレクシアと才能 - ジャック・ホーナー(恐竜学者)
- Description:
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ジャック・ホーナー
モンタナ州立大学教授(恐竜学)、マッカーサー基金のジーニアスフェロー。映画『ジュラシック・パーク』技術監修。本プレゼンテーションは「ディスレクシアと才能に関する会議(The conference on Dyslexia and Talent)で行われたもの。同会議には、マッカーサー基金天才賞受賞者、ピュリッツァー賞を受賞した詩人、企業CEO、芸術家、医師、法律家など各界で活躍する著名なディスレクシアの人、さらにはディスレクシア界のリーダーが一同に会しました。詳しくはhttp://dyslexicadvantage.comディスレクシアと才能に関する会議
主催:Dyslexic Advantageの著者、Brock & Fernette Eide博士
後援:Emily Hall Tremaine基金
動画:David Kinney、Dsign Digital - Video Language:
- English
- Duration:
- 16:18
Ayumi Narita edited Japanese subtitles for Dyslexia and Talent - Dinosaur Hunter Jack Horner | ||
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