ネズミ・レーザー光線・操作された記憶
-
0:00 - 0:02スティーブ・ラミレス: 大学院での一年目
-
0:02 - 0:04私は自分の部屋のベッドで
-
0:04 - 0:06アイスクリームを
やけ食いしながら -
0:06 - 0:08つまらないテレビ番組を
見ていました -
0:08 - 0:11たぶん テイラー・スウィフトを
聞いていたと思います -
0:11 - 0:13ガールフレンドと
別れたばかりでした -
0:13 - 0:14(笑)
-
0:14 - 0:17その後 いつまでも繰り返し —
-
0:17 - 0:20彼女のことを
思い出す度に感じる — -
0:20 - 0:23はらわたを引き裂かれる様
なこの感覚を -
0:23 - 0:25なくすことは出来ないかと
願ったものです -
0:25 - 0:28実は私は神経科学者なので
-
0:28 - 0:30彼女の記憶や
それを脚色する -
0:30 - 0:33隠れた感情は
主に脳の違う回路が -
0:33 - 0:36司っていると
知っていました -
0:36 - 0:38ですから
もし脳内を探り— -
0:38 - 0:40彼女の記憶はそのままにして —
-
0:40 - 0:43嫌な感情を削除出来るなら
どうでしょう -
0:43 - 0:46でもそれはちょっと
今は無理だと気がついたのです -
0:46 - 0:48それではまず脳内を探り —
-
0:48 - 0:511つの記憶を見つけ —
-
0:51 - 0:54その記憶を
ジャンプスタートして蘇らせたり -
0:54 - 0:57操作したり出来ないかと
考えたのです -
0:57 - 1:00と言ったものの この世に1人だけ
-
1:00 - 1:02このトークを
見て欲しくない人がいます -
1:02 - 1:06(笑)
-
1:06 - 1:09まあ そう簡単ではありません
-
1:09 - 1:12たぶんこのアイデアは映画の
『トータル・リコール』や -
1:12 - 1:14『エターナル・サンシャイン』
『インセプション』 -
1:14 - 1:15を思い出させる事でしょう
-
1:15 - 1:17でも私たちと
仕事をするスターは -
1:17 - 1:19研究所のスターです
-
1:19 - 1:20シュウ・リュウ:それは実験用マウス
-
1:20 - 1:22(笑)
-
1:22 - 1:25神経科学者として
研修室でネズミを使って -
1:25 - 1:28記憶の仕組みを
研究しています -
1:28 - 1:31今日 皆さんに
分って欲しいことは -
1:31 - 1:34我々は実際に
脳内の記憶を瞬時に — -
1:34 - 1:36光速で活性化出来る
ということです -
1:36 - 1:39それに必要なのは
たった2つのステップです -
1:39 - 1:43まず 脳の記憶を探し
ラベルをつけ — -
1:43 - 1:46あとはスイッチを押し
記憶を活性化するだけです -
1:46 - 1:48それ丈のことです
-
1:48 - 1:50(笑)
-
1:50 - 1:51納得させられましたか
-
1:51 - 1:55脳内の記憶を探すのは
そう簡単ではないのです -
1:55 - 1:58本当にそうです
-
1:58 - 2:00干し草の山から針を
見つけ出すよりずっと難しいのです -
2:00 - 2:03というのは少なくとも針は
-
2:03 - 2:05実際に触れられる物だからです
-
2:05 - 2:07でも記憶はそうではありません
-
2:07 - 2:11その上 脳には
干し草の山の藁の数より -
2:11 - 2:16ずっと多い細胞があります
-
2:16 - 2:18この仕事は本当に
根気がいる様です -
2:18 - 2:22しかし幸いにも脳自体に
助けられました -
2:22 - 2:25基本的に脳に新しいことを
記憶させるだけで -
2:25 - 2:27基本的に脳に新しいことを
記憶させるだけで -
2:27 - 2:30その特定の記憶に関与する
細胞が何処にあるか — -
2:30 - 2:32脳自体が示してくれると
分ったのです -
2:32 - 2:35では別れた彼女の記憶を
呼び起こしている時に — -
2:35 - 2:37私の脳では
何が起きているのでしょう -
2:37 - 2:39倫理的な話は
置いておくとして -
2:39 - 2:41脳をスライスしてみるとします
-
2:41 - 2:43するとそれを
思い出している時の脳は -
2:43 - 2:46驚く程 あらゆる部分が活発に
なっているのが分ります -
2:46 - 2:49特に海馬と呼ばれる脳の部分が
-
2:49 - 2:51盛んに活動しているのです
-
2:51 - 2:53それは様々な
私たちが大切に思う記憶の -
2:53 - 2:56プロセスに携わっていると
いわれて来た場所です -
2:56 - 2:58これは記憶を探し
見つけて再活性化するのに — -
2:58 - 3:01理想的なターゲットとなります
-
3:01 - 3:03海馬を拡大化してみると —
-
3:03 - 3:06勿論多くの細胞が見えますが
-
3:06 - 3:09ある特定の記憶に
どの細胞が携わっているかを -
3:09 - 3:10見つける事が出来ます
-
3:10 - 3:13なぜなら細胞が
記憶を形成している時の様に — -
3:13 - 3:14活発な時は必ず —
-
3:14 - 3:18その細胞が活性化していたことが
後でわかるような — -
3:18 - 3:21手がかりを残してくれるからです
-
3:21 - 3:23夜 ビルの電気がついていると
-
3:23 - 3:26そこで誰かが仕事をしていると
分かる様なものです -
3:26 - 3:29細胞内の生物学的なセンサーも
-
3:29 - 3:31細胞の活動直後のみ —
-
3:31 - 3:33オンになっているという事です
-
3:33 - 3:35いわば 生物学的な窓に
明かりがついていれば — -
3:35 - 3:37その細胞が直前まで
活発だったと解ります -
3:37 - 3:40このセンサー部分を
切り取って — -
3:40 - 3:43それを細胞を制御する
スイッチにくっつけて — -
3:43 - 3:47このスイッチを遺伝子組み換えで
ウイルスに埋め込み — -
3:47 - 3:50マウスの脳に注入しました
-
3:50 - 3:52ある記憶が形成されると —
-
3:52 - 3:55その記憶に働く細胞にも又
-
3:55 - 3:57このスイッチが設置されます
-
3:57 - 3:59これが 恐怖の記憶を
-
3:59 - 4:02形成した後の海馬の様子です
-
4:02 - 4:04ここに見れるブルーの海が
-
4:04 - 4:06密に詰まった脳細胞です
-
4:06 - 4:07緑色の脳細胞を見てください
-
4:07 - 4:10緑色の脳細胞は
ある特定の恐怖の記憶に -
4:10 - 4:11しがみついている細胞です
-
4:11 - 4:13これは瞬時に抱く恐怖が
-
4:13 - 4:16結晶化された脳です
-
4:16 - 4:19これは記憶の横断面図です
-
4:19 - 4:22ここでお話ししているスイッチは
-
4:22 - 4:25瞬時に作動して
もらわなければなりません -
4:25 - 4:27数分や数時間の単位でなく —
-
4:27 - 4:31千分の1秒の脳の
スピードが求められます -
4:31 - 4:33シュウ どう思いますか
-
4:33 - 4:36脳細胞を活性化したり
不活性化したりするのに — -
4:36 - 4:37例えば医薬品とか
使えるでしょうか -
4:37 - 4:41いやあ 薬品は
あちこち広がり問題を起こすし -
4:41 - 4:44細胞に作用するには
時間もかかるから -
4:44 - 4:48リアルタイムで
記憶をコントロール出来ません -
4:48 - 4:52スティーブ 脳に電気ショックを
当てたらどうだろう -
4:52 - 4:55電気は速いけど —
-
4:55 - 4:56特定の記憶を持つ細胞だけを
-
4:56 - 4:59ターゲットにするのは無理だね
-
4:59 - 5:01それに脳を焼いて
しまうかもしれません -
5:01 - 5:04そうでしょうね
-
5:04 - 5:06光速で脳に影響を与える
-
5:06 - 5:10もっといい方法を
見つける必要があります -
5:10 - 5:15光速は 勿論
光の速さですね -
5:15 - 5:18それなら 記憶を
活性化・不活性化させるのに — -
5:18 - 5:20光を使えるかもしれません
-
5:20 - 5:21それはかなり速いですね
-
5:21 - 5:23脳細胞は普通 —
-
5:23 - 5:25光パルスには
反応しません -
5:25 - 5:27光パルスに反応するのは
-
5:27 - 5:29感光性スイッチの組み込まれた
細胞だけなので -
5:29 - 5:31脳細胞を操作し レーザー光線に
反応する様にします -
5:31 - 5:32脳細胞を操作し レーザー光線に
反応する様にします -
5:32 - 5:34今お聞きになった通り
脳にレーザーを射込もうとしています -
5:34 - 5:36今お聞きになった通り
脳にレーザーを射込もうとしています -
5:36 - 5:37(笑)
-
5:37 - 5:41それを実現させるのが
光遺伝学です -
5:41 - 5:44それはスイッチひとつで脳細胞の
オン・オフを可能にさせてくれる -
5:44 - 5:46それはスイッチひとつで脳細胞の
オン・オフを可能にさせてくれる -
5:46 - 5:48チャネルロドプシン
と呼ばれるものです -
5:48 - 5:51この脳細胞の
緑色の斑点がそれです -
5:51 - 5:54チャネルロドプシンは光に敏感な
スイッチだと考えてもいいでしょう -
5:54 - 5:57チャネルロドプシンを
人工的に脳細胞に組み込み — -
5:57 - 5:58それをクリックするだけで —
-
5:58 - 6:01脳細胞を活性化したり
不活性化したりできるのです -
6:01 - 6:04この場合
光パルスでクリックします -
6:04 - 6:08このチャネルロドプシンの
感光性スイッチを -
6:08 - 6:10先ほどのセンサーにつけて —
-
6:10 - 6:12脳に注入します
-
6:12 - 6:16記憶が作られると —
-
6:16 - 6:18その特定の記憶を司る細胞は
-
6:18 - 6:21感光性スイッチを
その中に設置させ — -
6:21 - 6:24私たちは これらの細胞を
-
6:24 - 6:28ここにあるようなレーザーを使い
コントロール出来るのです -
6:28 - 6:31実際に実験してみましょう
-
6:31 - 6:33マウスを使ってみるのです
-
6:33 - 6:36ちょうどここにある様な箱に
マウスを入れます -
6:36 - 6:38そして足に
軽い刺激を与え — -
6:38 - 6:40この箱に対する
恐怖の記憶を作ります -
6:40 - 6:42ここで何か悪い事が起きた事を
マウスは学びます -
6:42 - 6:45さあ 私たちのシステムで —
-
6:45 - 6:47この記憶作成時に活性化された
海馬の細胞だけに -
6:47 - 6:50チャネルロドプシンが
含まれてることになります -
6:50 - 6:53あなたがマウス程小さいとしたら
-
6:53 - 6:57追いつめられた様な
気持ちだと思います -
6:57 - 6:59そんな時
身を守る最善の策は -
6:59 - 7:01察知されまいとする事でしょう
-
7:01 - 7:03マウスが恐怖を感じる時の
-
7:03 - 7:05典型的な行動がこれです
-
7:05 - 7:07箱の片隅で
-
7:07 - 7:10身動き1つしなくなります
-
7:10 - 7:13これは フリージングと呼ばれます
-
7:13 - 7:17もしマウスが何か悪い事が
この箱の中で起きたと記憶するなら -
7:17 - 7:20同じ箱に戻した時
-
7:20 - 7:22フリージングを起こします
-
7:22 - 7:24それはこの箱の中で
どんな脅威にも — -
7:24 - 7:27さらされたくないからです
-
7:27 - 7:28フリジーングとは
こんな感じです -
7:28 - 7:30あなたが呑気に
道を歩いていて — -
7:30 - 7:32突然 別れた彼女か彼氏に —
-
7:32 - 7:34ばったり出会ったとします
-
7:34 - 7:36さあその恐怖の2秒
-
7:36 - 7:38あなたは「どうしよう?
挨拶する?握手する? -
7:38 - 7:40背を向けてさっと逃げる?
他人のふりをする?」 -
7:40 - 7:42などと考え始めます
-
7:42 - 7:45浮かんでは消える不安な思いに
身動きすら取れなくなります -
7:45 - 7:47ヘッドライトの中に立ちすくむ
車の前の鹿のようです -
7:47 - 7:51でもそのマウスを次の様な —
-
7:51 - 7:54全く新しい箱に入れたなら
-
7:54 - 7:56その箱は恐れないでしょう
-
7:56 - 8:01新しい環境を恐れる
理由はないからです -
8:01 - 8:04でもこの新しい箱に
マウスを入れ — -
8:04 - 8:08同時に前の恐怖の記憶を —
-
8:08 - 8:10レーザーで活性化させたら
どうなるでしょう -
8:10 - 8:13この全く新しい環境で —
-
8:13 - 8:17最初の箱の恐怖の記憶を
呼び戻す事が出来るでしょうか -
8:17 - 8:20はい これは値千金の実験です
-
8:20 - 8:23あの日を思い出すと —
-
8:23 - 8:25レッドソックスが勝ち —
-
8:25 - 8:27緑が一杯の春の日でした
-
8:27 - 8:29川遊びをして —
-
8:29 - 8:31ノースエンドに行って —
-
8:31 - 8:33お茶を飲むには絶好の日でした
-
8:33 - 8:36一方 シュウと私は
-
8:36 - 8:39窓のない真っ暗な部屋にいて
-
8:39 - 8:43瞬きさえせず
目は一点を見つめ — -
8:43 - 8:45コンピューターの画面に
釘付けになっていたのです -
8:45 - 8:48この方法で初めて
記憶を活性化させるため — -
8:48 - 8:50マウスを観察していたのです
-
8:50 - 8:52これが私たちが見たものです
-
8:52 - 8:55この箱に最初マウスを入れた時
-
8:55 - 8:58マウスは探索し
嗅ぎ回り 歩き回っていました -
8:58 - 8:59勝手に動き回っていました
-
8:59 - 9:01普段のマウスの行動ですね
-
9:01 - 9:03ネズミは好奇心の強い動物です
-
9:03 - 9:06この新しい箱で何が起きているのか
知りたがっています -
9:06 - 9:07面白いです
-
9:07 - 9:11しかしレーザーをつけた途端 —
-
9:11 - 9:14この様に全く突然
フリージング状態に入ったのです -
9:14 - 9:18その場でビクリともせず
じっとしていました -
9:18 - 9:20明らかにフリージングです
-
9:20 - 9:22最初の箱の恐怖の記憶を
-
9:22 - 9:24この全く新しい環境の中で
-
9:24 - 9:28呼び起こすことが出来た様です
-
9:28 - 9:30これを見て スティーブと私は
-
9:30 - 9:32マウスと同様
衝撃を受けました -
9:32 - 9:33(笑)
-
9:33 - 9:37実験後 私たちは何も言わず —
-
9:37 - 9:38部屋を出ました
-
9:38 - 9:42それからしばらく
ぎこちない沈黙が続き — -
9:42 - 9:44やがて スティーブが
口を開きました -
9:44 - 9:46「うまくいったんじゃない?」
-
9:46 - 9:49「うん うまくいったみたいだ!」
-
9:49 - 9:51私たちは本当に興奮しました
-
9:51 - 9:54そして学術雑誌の
『ネイチャー』に -
9:54 - 9:56研究成果を
出版したのです -
9:56 - 9:58私たちの研究成果が
公に出て以来 — -
9:58 - 10:01インターネット中で
-
10:01 - 10:03あらゆるコメントを頂いてます
-
10:03 - 10:06その中のいくつかを見てましょう
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10:06 - 10:09[ ついに実現!バーチャル・リアリティの世界… ]
-
10:09 - 10:11[ 神経操作,ビジュアル夢模倣, 神経コーディング ]
最初に気づく事は -
10:11 - 10:14[「記憶を書き直す」すごい未来!]
このような研究は
議論を呼ぶ内容だということです -
10:14 - 10:16私はこの最初の楽観的な見方に
全く同感です -
10:16 - 10:17私はこの最初の楽観的な見方に
全く同感です -
10:17 - 10:20私たちにとって —
-
10:20 - 10:22今までに一番胸に沁みる
褒め言葉です -
10:22 - 10:24今までに一番胸に沁みる
褒め言葉です -
10:24 - 10:26(笑)
-
10:26 - 10:28でも そんな楽観的な
意見だけではありません -
10:28 - 10:29[ 恐ろしいことだ。これが簡単に— ]
-
10:29 - 10:31[ 人に出来るようになったら!?
何てことだ、人類は終わりだ! ] -
10:31 - 10:33確かに2番目のを見れば 誰の目にも
-
10:33 - 10:36ポジティブではないことが分ります
-
10:36 - 10:38しかし これで思うことは
-
10:38 - 10:40研究は まだ
マウスの段階ですが -
10:40 - 10:44記憶コントロールにおける
-
10:44 - 10:47倫理的な問題について
そろそろ議論する — -
10:47 - 10:49時期だということです
-
10:49 - 10:51次に 私たちは
-
10:51 - 10:53「インセプション」と呼ばれる —
-
10:53 - 10:55プロジェクトも行っています
-
10:55 - 10:58[ 映画のネタにぴったり。人に記憶を植え付け利用する…
その題は『インセプション』。 ] -
10:58 - 11:02記憶を呼び戻す事は
納得して頂けましたが -
11:02 - 11:05もし その記憶を
いじったら どうなるでしょう -
11:05 - 11:08それを虚偽記憶に
してしまえるでしょうか? -
11:08 - 11:12全ての記憶は精巧で
絶えず変化しています -
11:12 - 11:15でも もし記憶を単純に —
-
11:15 - 11:17映画の1カットだと
想定すると — -
11:17 - 11:19今まで話した事は
-
11:19 - 11:21「再生」ボタンを押して —
-
11:21 - 11:26同じ場面ををいつでも何処でも
観る事が出来るということです -
11:26 - 11:28実際には 脳内に入って
この映画のシーンを -
11:28 - 11:31編集して違った物を作り上げる —
-
11:31 - 11:34そんな事が可能でしょうか
-
11:34 - 11:36可能なんです
-
11:36 - 11:38前回と同様に
レーザーを使い — -
11:38 - 11:43記憶を回復させる
だけでいいのです -
11:43 - 11:46この時に新しい情報を
-
11:46 - 11:50古い記憶の中に
組み込ませたら -
11:50 - 11:53記憶は別のものになります
-
11:53 - 11:56リミックステープを
作る様なものです -
11:56 - 11:59それは どうやって
行うのでしょうか -
11:59 - 12:01脳内に恐怖の記憶を
見つけるやり方ではなく -
12:01 - 12:03実験に使う動物を
-
12:03 - 12:06このような青い箱に入れ —
-
12:06 - 12:08青い箱を表す
脳細胞を見つけ — -
12:08 - 12:10光パルスに
反応するようにさせます -
12:10 - 12:12ちょうど先に
話したようにです -
12:12 - 12:14その次の日
動物を取り出し — -
12:14 - 12:17今度は赤い箱に入れます
-
12:17 - 12:19青い箱の記憶を
呼び起させる目的で — -
12:19 - 12:21脳内に光パルスを照射します
-
12:21 - 12:23そして 記憶を
呼び起こさせると同時に — -
12:23 - 12:25足に軽い刺激を
2,3回与えます -
12:25 - 12:28どうなるでしょうか
-
12:28 - 12:30足に与えた刺激と —
-
12:30 - 12:32青い箱の記憶を
ここでは人工的に — -
12:32 - 12:34結び付けようと
しているのです -
12:34 - 12:352つの情報を
繋ぎあわせるのです -
12:35 - 12:37結果を検証する為に
-
12:37 - 12:38動物を再び取り出し —
-
12:38 - 12:40青い箱に戻します
-
12:40 - 12:43青い箱の記憶を
呼び起こしている時 -
12:43 - 12:45足に軽い刺激を
与えてましたから — -
12:45 - 12:48突然 動かなくなりました
-
12:48 - 12:51実際 起きなかった事なのに
ここで電気ショックを -
12:51 - 12:54与えられたと
思い出したかの様にです -
12:54 - 12:56つまり虚偽記憶を
作り上げたのです -
12:56 - 12:58マウスは実際には
何も悪いことが起らなかった — -
12:58 - 12:59マウスは実際には
何も悪いことが起らなかった — -
12:59 - 13:01環境を恐れているのです
-
13:01 - 13:04今まで光制御 —
-
13:04 - 13:06「オン」スイッチの事
について話しましたが -
13:06 - 13:09実は光制御「オフ」の
スイッチもあり — -
13:09 - 13:11そのスイッチを
設置する事で — -
13:11 - 13:14記憶をいつでも何処でも
消す事も可能だと -
13:14 - 13:20容易に想像されます
-
13:20 - 13:22今日話した事全ては
-
13:22 - 13:26神経科学の哲学的原則に
基づいています -
13:26 - 13:31そして一見神秘的な特質を
持つと思われる心は -
13:31 - 13:34実は 私たちが操作出来る
物理的なものだということです -
13:34 - 13:36個人的には私は
-
13:36 - 13:37皆が好ましいと思われる —
-
13:37 - 13:39記憶を呼び起せるような世界や
-
13:39 - 13:43好ましくない記憶を
削除出来る世界が見えてきます -
13:43 - 13:45今や記憶を編集出来る世界さえ
-
13:45 - 13:46現実のものとなってきています
-
13:46 - 13:48なぜならSFから
あらゆるヒントを得 — -
13:48 - 13:50それを実験し
現実化することが可能な — -
13:50 - 13:52そんな時代に
なっているからです -
13:52 - 13:54研究室内だけでなく —
-
13:54 - 13:57世界中 あらゆる分野で —
-
13:57 - 14:01似た様な方法で様々なデータが
復活されたり編集されています -
14:01 - 14:04それはデータの年代や
使用目的の如何を問わずです -
14:04 - 14:07そうやって私たちはメモリーの仕組みを
-
14:07 - 14:09私たちは理解出来ています
-
14:09 - 14:11例えば私たちの研究のグループは
-
14:11 - 14:13恐怖の記憶を司る
脳細胞を見つけ出し -
14:13 - 14:16それを喜びの記憶に
変えることに成功しました -
14:16 - 14:19これが 丁度その
編集するという事なのです -
14:19 - 14:21雄のマウスに
雌のマウスの記憶を -
14:21 - 14:24呼び戻すことに
成功したケースもあります -
14:24 - 14:26マウスにも
面白い経験だったそうです -
14:26 - 14:31胸躍るような時代に
今私たちはいます -
14:31 - 14:34科学の発展のスピードは
とどまるところを知りません -
14:34 - 14:38あとは私たちの
想像力次第です -
14:38 - 14:40最後に
今までの話を聞いてどう思いますか -
14:40 - 14:42この技術を
どう進めて行きましょうか -
14:42 - 14:44これらの質問は
研究室だけに — -
14:44 - 14:45留めておくべきではありません
-
14:45 - 14:48今日のトークの目的は
-
14:48 - 14:50現在の神経科学での可能性を
-
14:50 - 14:52皆さんにご紹介することです
-
14:52 - 14:53しかしそれと同様に
大切なことは -
14:53 - 14:56皆様にこれに関し
真剣に考えて頂く事です -
14:56 - 14:59この研究の意味
これからの可能性 — -
14:59 - 15:01そしてこれから取るべき道を
一緒に考えましょう -
15:01 - 15:03なぜなら この先
実に大きな課題が待っていると -
15:03 - 15:06シュウと私は思っているからです
-
15:06 - 15:07有り難うございました
-
15:07 - 15:09(拍手)
- Title:
- ネズミ・レーザー光線・操作された記憶
- Speaker:
- スティーブ・ラミレス とシュウ・リュウ
- Description:
-
私達の記憶の内容は、編集出来るでしょうか。SFじみた発想で、スティーブ・ラミレス氏とシュウ・リュウ氏は、MITの研究室で、ネズミの記憶を操作しようと、生きたネズミの脳にレーザー光線を射込みます。二人はこの奇想天外な内容を、研究方法を示しながら語ると共に、もっと大切なその研究の理由を、私達に問いかけます。(TEDxBoston)
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 15:25
Jenny Zurawell edited Japanese subtitles for A mouse. A laser beam. A manipulated memory. | ||
Akiko Hicks edited Japanese subtitles for A mouse. A laser beam. A manipulated memory. | ||
Akiko Hicks edited Japanese subtitles for A mouse. A laser beam. A manipulated memory. | ||
Akiko Hicks approved Japanese subtitles for A mouse. A laser beam. A manipulated memory. | ||
Akiko Hicks edited Japanese subtitles for A mouse. A laser beam. A manipulated memory. | ||
Akiko Hicks edited Japanese subtitles for A mouse. A laser beam. A manipulated memory. | ||
Reiko Bovee accepted Japanese subtitles for A mouse. A laser beam. A manipulated memory. | ||
Reiko Bovee edited Japanese subtitles for A mouse. A laser beam. A manipulated memory. |
Reiko Bovee
コーディネーターの方へ
自分のした翻訳ですが,次の3つを訂正して頂けませんか。
1: 39の”脳に記憶 > ”を”脳の記憶に”
1: 48の (笑う) > (笑)
14:01の”編集したるする” > ”編集したりする”
後は大丈夫だと思います。
Reiko Bovee
レビューの方にお願いです。もう一つ訂正のお願いを忘れていました。最後の15:06 の ”シュウ” を ”XL” に変更して下さい。合計4箇所です。1:39 の所を ”脳の記憶に” に、14:01の所を ”編集したりする” に、1:48の所を "(笑)" に、そして15:06の ”シュウ” を ”XL” にして下さい。宜しくお願いします。
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
Reiko Bovee さん
0:14 - 0:17
「腸がちぎれる様な
内蔵が「おかしく」なりそうなこの気持を」
を
「はらわたを引き裂かれるようなこの気持ち」
がより一般的(down to the earth)かと思われます。
いかがでしょうか。
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
Reiko Bovee さん
0:14 - 0:17
「腸がちぎれる様な
内蔵が「おかしく」なりそうなこの気持を」
を
「はらわたを引き裂かれるようなこの気持ち」
がより一般的(down to the earth)かと思われます。
いかがでしょうか。
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
Reiko Bovee さん
0:14 - 0:17
「腸がちぎれる様な
内蔵が「おかしく」なりそうなこの気持を」
を
「はらわたを引き裂かれるようなこの気持ち」
がより一般的(down to the earth)かと思われます。
いかがでしょうか。
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
Reiko Bovee さん
0:14 - 0:17
「腸がちぎれる様な
内蔵が「おかしく」なりそうなこの気持を」
を
「はらわたを引き裂かれるようなこの気持ち」
がより一般的(down to the earth)かと思われます。
いかがでしょうか。
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
Reiko Bovee さん
0:14 - 0:17
「腸がちぎれる様な
内蔵が「おかしく」なりそうなこの気持を」
を
「はらわたを引き裂かれるようなこの気持ち」
がより一般的(down to the earth)かと思われます。
いかがでしょうか。
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
Reiko Bovee さん
0:14 - 0:17
「腸がちぎれる様な
内蔵が「おかしく」なりそうなこの気持を」
を
「はらわたを引き裂かれるようなこの気持ち」
がより一般的(down to the earth)かと思われます。
いかがでしょうか。
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
I am sorry! I unwittingly have made multiple posts on it of the same comment!
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
Reiko Bovee さん
Taka です。日本語の、より一般的な字句(日常表現においてしっくりくるかどうか)に関して、これ以降、
ボクからコメント欄に色々と提案させていただきます。
1:19 - 1:20
「シュウ・リュウ:それはテストマイス」
を
「シュウ・リュウ:それは実験用マウス」
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
1:58 - 2:00
「干し草の山の中の針を探すより難しいです」
を
「干し草の山から針を見つけ出すより難しいです」
はいかがでしょう、
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
2:27 - 2:30
「それである特定の記憶がどの細胞に」
2:30 - 2:32
「関与しているかを脳が教えてくれるからです」
の二行に関して、
2:27 - 2:30
「ある特定の記憶がどの細胞の働きに」
2:30 - 2:32
「関わっているか脳が教えてくれるからです」
はいかがでしょう。
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
2:37 - 2:39
「しばらく人道的な事は全く無視し」
を
「倫理的な話は置いておくとして」
はいかがでしょう。
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
13:31 - 13:34
「実は肉体的に操作出来る
肉体的な物で出来ているという事です」
を
「実は 身体に働きかけることで操作できる
身体的なつくりをしているという事です」
はいかがでしょう。
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
13:39 - 13:43
「又欲しくない記憶は削除出来る世界が見えます」
13:39 - 13:43
「自分にとって好ましくない記憶は削除出来る世界が見えてきます」
はいかがでしょう。
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
14:26 - 14:31
「XL:心高まる時代に今私達はいます」
を
14:26 - 14:31
「XL:胸躍るような時代に今私達はいます」
はいかがでしょう。
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
14:31 - 14:34
科学はどんな制限スピードもありませんが
14:34 - 14:38
私たちの想像によってだけ限られてきます
の二行に関して、
14:31 - 14:34
科学の発展のスピードに制限はありませんが
14:34 - 14:38
あとは私たちの想像力次第です
はいかがでしょう。
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
14:59 - 15:01
これからどこに行けるのか行くべきかを
私達が一つとなり共に考えましょう
を
14:59 - 15:01
「これからどこへ進むことが可能で どこへ進むべきかを
私達が一つとなり共に考えましょう」
はいかがでしょう。
Reiko Bovee
Tokuyamaさん、有り難うございます。「腸」を「はらわた」と読んでも、その方が良いですね。Tokuyamaさん、レビューして頂けませんか。
Reiko Bovee
Takaさん、急に一度にたくさんコメントが今出てきました。よく見て下さり有り難うございます。確か、実験用のネズミは単数でも「マイス」と呼ぶと聞いた事があります。1:58の所は私も賛成です。他の提案もそれで良いと思いますが、意味が通じるなら、原文に忠実でなくても、短い方が良いと思います。どうかレビュー宜しくお願い致します。
Reiko Bovee
Takaさん、私の間違いの様です。「実験用マウス」の方がいい様です。後の「マイス」も「マウス」にした方が良いでしょうね。
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
Reiko Bovee さん
コメントに返事をいただき、ありがとうございます。
なるべく短くて、パッと意味が入ってくるような字幕(それでいて混乱しない)が理想ですね。Reiko さんと翻訳に対する基本的な考え方はボクも同じです。はらわたを「腸」の一文字で表すのも一つですね。そういう意味では漢字は便利です。
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
Reiko Bovee さん
ただし、漢字の難しいところは、和語(ひらがな)よりも、意味がはっきりしてくるので、選ぶ字句を間違えると、訳の不自然さがすぐに視聴者にばれてしまうことですね。たとえば、「心理的な問題」と「精神的な問題」は同じようで、じつはかなり違ったり。Reiko さんの字幕は、そういった部分が正確に訳されていて、とてもレビューしやすいです^^
ボクからは、補足程度ですね。
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
Reiko Bovee さん
他にどこか気になる箇所はありますか?改訂9版をチェックしています。
Reiko Bovee
Takaさん、8:31の所がどういう意味なのか解らなかったのですが、あれでいいのでしょうか。
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
The 9th edition is well-organized, and there could not be found any points that does not make sense in colloquial Japanese. Yet some uses of Japanese idioms, I think, need to be revised. Here is what I've rivised and reviewed.
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
コーディネーターの方へ 第10版について 「マイス」という訳を、すべて''実験用マウス''という前述の訳語にならって、「マウス」に書き直すところのみ、抜けています。これでは未完成なので、一度、ボクのところに戻して頂けますか?
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
This time, I gave the translation additional corrections.
Takaaki ''Ta貴ka'' Tokuyama
In this version, I have furtherly made the translated text clear.
Reiko Bovee
コーディネーターの方へ。
14:01の「編集したるする」を「編集したりする」にして下さい。