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違いこそ人生の彩り! | 杉山 文野 | TEDxNagoyaU

  • 0:20 - 0:24
    7.6パーセント
    皆さん この数字 何の数字だと思いますか?
  • 0:26 - 0:31
    今年の春に とある民間企業が
    7万人を対象に調査を行ったところ
  • 0:31 - 0:35
    約7.6パーセントが LGBTであるという
    回答があったと
  • 0:36 - 0:39
    レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル
    トランスジェンダー
  • 0:39 - 0:44
    その4つの頭文字をとって LGBT —
    いわゆるセクシュアル・マイノリティの
  • 0:44 - 0:47
    総称として使われる
    この言葉なんですけれども
  • 0:50 - 0:54
    7.6パーセントといえば
    日本の人口で言うと 約9百万人以上 —
  • 0:55 - 0:59
    神奈川県の人口よりも多い この数字を
    もはやマイノリティと言えるのだろうか?
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    そんなことが最近では 議論されています
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    同じく今年の春 東京都の渋谷区では
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    同性カップルにもバートナーシップの
    証明書を発行するという条例が可決された
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    そんな話題が注目を浴びました
  • 1:13 - 1:19
    そして同じく つい先日ですね
    アメリカでは全ての州で同性婚が可能になった
  • 1:19 - 1:21
    そんなニュースが話題を呼びましたけれども
  • 1:21 - 1:25
    このように最近ではセクシュアリティに関する
    ニュースが非常に多くなっていると思います
  • 1:26 - 1:30
    でも 同性婚がどうこうと言う前に
    そもそも「性」って何なのか?
  • 1:31 - 1:33
    そこから少しお話ししたいと思います
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    もし「あなたの性別は何ですか?」
    と聞かれたら
  • 1:37 - 1:38
    皆さんは何と答えますか?
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    例えば「男性です」—
    じゃあ「何で男性なんですか?」
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    「やっぱり付いてるものが
    付いてるからかなぁ」とか
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    「女性です」—
    じゃあ「何で女性なんですか?」
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    「子供を産むことができるからかな?」
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    このように人というのは
    性について語るとき
  • 1:54 - 1:59
    体の性 生物学的な性によってのみ
    語ることが多いんじゃないかと思います
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    ただ 性というのは
    そんなに単純なものではなくて
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    幾つかの要素に
    分かれているんじゃないかと
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    その要素が組み合わさって
    できているんじゃないかということで
  • 2:07 - 2:09
    今日は「性」を3つの要素に
    分けて考えてみました
  • 2:10 - 2:13
    1つ目 「カラダの性」
    これは例えば
  • 2:13 - 2:18
    XXなら女性 XYなら男性といった
    染色体のお話だったり
  • 2:18 - 2:22
    内外生殖器のお話 —
    生物学的な性ですね
  • 2:22 - 2:25
    もう一つは 「ココロの性」
    これは性自認 ―
  • 2:25 - 2:27
    自分は男である 女である
    といったような
  • 2:27 - 2:30
    ココロの性
    そして最後 ―
  • 2:30 - 2:33
    「スキになる性」というのは性指向
    対象の性がどちらに向くか?
  • 2:33 - 2:37
    この3つに分けて考えることが
    できるんじゃないかと考えました
  • 2:38 - 2:41
    そして この3つの要素に
    分けて考えた時に
  • 2:41 - 2:46
    どの要素にも 今まで考えていた
    「男」「女」というのだけには
  • 2:47 - 2:50
    当てはまらない性もあるんじゃないかと
    いう風に考えてみました
  • 2:50 - 2:53
    1つ目の「カラダの性」
    性分化疾患という言葉を
  • 2:53 - 2:55
    皆さん聞いたことがございますか?
  • 2:56 - 3:02
    これは 「生物学的な性が
    先天的に非典型的な特徴を持つ状態」
  • 3:02 - 3:03
    という風に言われるんですけれども
  • 3:04 - 3:07
    「何だろうな ちょっとそれ
    よく分からないな」と思うんですが
  • 3:07 - 3:11
    どんなことがあるかというと
    実は染色体が XXY であったりとか
  • 3:12 - 3:16
    XY なんだけれども
    身体が女性化していたりとか
  • 3:16 - 3:22
    あとは 一つの体内に精巣・卵巣
    両方の要素を持って生まれてくる —
  • 3:22 - 3:26
    そういった
    約70種類以上もの症状を総括して
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    「性分化疾患」という言い方をします
  • 3:29 - 3:33
    これは 約1000 〜 2000人に1人いる
    という風に言われているんですけれども
  • 3:33 - 3:37
    医学的には認められていても 社会的には
    なかなか認められないということで
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    なかなか表に出てこない課題です
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    こう考えてみても
    「男」「女」という風に
  • 3:43 - 3:47
    きっぱり いつも二分できるだけの話では
    ないんじゃないかと
  • 3:47 - 3:50
    そして「ココロの性」—
    これは 多くの人が
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    自分は「男だ」「女だ」と
    思っていると思うんですけども
  • 3:53 - 3:56
    中には よく最近テレビなんかで見かける
  • 3:56 - 3:58
    色んなセクシュアリティの人が
    いますけれども
  • 3:58 - 4:01
    そういう方を見ていると
    100パーセント男とも女とも
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    言い切れない方たちっていうのも
    いるんじゃないかな?
  • 4:04 - 4:08
    7割3割で男性かなとか
    半々ぐらいかなとか
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    そういったゼロか百かとか
    「男」か「女」かというよりも
  • 4:12 - 4:15
    もっとグラデーション —
    「赤」か「白」かと言うなら
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    ピンク色でいらっしゃる方も
    結構いらっしゃるんじゃないかなと
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    そして「スキになる性」は
    聞いたことがあるかと思うんですけれども
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    異性が好きなのか 同性が好きなのか
  • 4:25 - 4:27
    それとも両方好きな
    バイセクシュアルなのか
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    そう考えただけでも
    性を3つの要素に分けて考えた時に
  • 4:31 - 4:34
    どの要素にも 今まで考えていた
    「男」と「女」という
  • 4:34 - 4:37
    それ以外にも
    考えられるんじゃないかということで
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    3X3X3=27通りの性別が
    あるんじゃないかという
  • 4:42 - 4:45
    仮説を立ててみたのが
    この表になります
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    皆さん ご自身が何番か
    ちょっと見つけてみてください
  • 4:49 - 4:52
    いわゆる一般的な女性というのは
    身体が女性
  • 4:52 - 4:57
    そして心も女性で
    男性が好きという2番
  • 4:58 - 5:03
    いわゆる一般的な男性というのは
    身体が男性で「僕」と思っていて
  • 5:03 - 5:05
    女の子が好きという13番
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    では僕自身はどうだったか?
    というと
  • 5:08 - 5:11
    僕は元々 身体は
    女子として生まれてきました
  • 5:11 - 5:14
    だけど 小っちゃい時から
    ずっと「僕」と思っていて
  • 5:14 - 5:17
    僕自身は女の子が好きなので
    4番になります
  • 5:18 - 5:20
    ではレズビアンと何が違うの?
    と言われると
  • 5:20 - 5:25
    身体が女性で 心も女性
    そして女性が好きな1番がレズビアン
  • 5:25 - 5:31
    身体が男性で 男として
    男性が好きな 14番がゲイ
  • 5:32 - 5:35
    そんな風に分けて考えることが
    できるんじゃないか
  • 5:35 - 5:38
    じゃあ ゲイとレズビアンは
    それだけなの?
  • 5:38 - 5:41
    ちょっとややこしいんですけれども
    例えば僕みたいな状態 ―
  • 5:41 - 5:43
    身体は女で生まれてきました
    でもずっと「僕」と思っていて
  • 5:43 - 5:47
    僕が男性を好きであると
    実は身体と対象だけ見ると
  • 5:48 - 5:49
    異性なのかなと思うんですが
  • 5:50 - 5:52
    気持ちとしては
    同性愛として男性が好き —
  • 5:52 - 5:54
    そういったこともあるんですね
  • 5:54 - 5:57
    こういう風に言うと 段々
    ややこしくなってきてしまうんですけれど
  • 5:57 - 6:00
    別に これは27という数字だけが
    全てと言うつもりはなくて
  • 6:00 - 6:04
    これだけ多様に考えられる性を
    もう「男」と「女」という
  • 6:04 - 6:08
    2つの枠に押しはめて考えるのは
    ちょっと窮屈なんじゃないかなということで
  • 6:08 - 6:13
    実は もう10年以上前
    大学の卒業論文で書いた表になります
  • 6:14 - 6:16
    ちょっと 頭が
    こんがらがってしまうと思うので
  • 6:16 - 6:19
    簡単に ここでクイズをしたいと思います
  • 6:19 - 6:21
    「クイズこの人は何番?」ということで
  • 6:21 - 6:24
    今から写真が何枚か出てくるので
    この人が何番か当ててみてください
  • 6:25 - 6:26
    早速まいりましょう
  • 6:26 - 6:30
    はい この黄色いシャツを着ている
    イケメンお兄ちゃん 何番だと思いますか?
  • 6:31 - 6:35
    彼はすごく仲良しなんですけれども
    若い頃から自分でビジネスを立ち上げて
  • 6:35 - 6:36
    バリバリと仕事をしているんですが
  • 6:37 - 6:39
    そんな彼は 身体は女性です
  • 6:40 - 6:45
    そして 気持ちはずっと男性として
    彼の場合は 好きになった方が好きですと
  • 6:45 - 6:47
    バイセクシュアルということ —
  • 6:47 - 6:48
    6番になります
  • 6:48 - 6:51
    次 はい
    このオジさん2人
  • 6:51 - 6:53
    こちらの オジさまから
    まいりましょう
  • 6:53 - 6:55
    このブルーのシャツのオジさま
  • 6:55 - 7:00
    彼の場合は身体は男性です
    そして男性として男性が好きだ —
  • 7:00 - 7:02
    ゲイですね
  • 7:03 - 7:05
    では こちらの白いシャツの
    オジさんはと言うと
  • 7:06 - 7:11
    身体は男性 そして気持ちも男性として
    とっても女性が大好きな ―
  • 7:11 - 7:13
    ウチのお父さんです(笑)
  • 7:14 - 7:17
    よかった ここは笑ってもらえないと
    ちょっと恥ずかしいんですけれども
  • 7:17 - 7:20
    自分の父親に「何番か」なんて
    聞いたことはないんですけれども
  • 7:20 - 7:24
    普段の行動を見る限り
    そうなんじゃないかなあと
  • 7:24 - 7:28
    「そして 僕も生まれていることだし」
    と 言いたくなってしまうんですけど
  • 7:28 - 7:29
    実は ここに落とし穴があって
  • 7:29 - 7:31
    結婚してお子さんが
    いらっしゃるからといって
  • 7:31 - 7:33
    異性愛かというと
    それは違う
  • 7:34 - 7:36
    決して必ずしもそうとは
    言えないんですね
  • 7:36 - 7:39
    結婚して 奥様もいて
    お子さんもいらっしゃるけれども
  • 7:39 - 7:41
    実はゲイなんです —
    またその逆も然り
  • 7:42 - 7:43
    そういった方も
    沢山いらっしゃいます
  • 7:44 - 7:46
    日本では長らく
    家庭を持つということが
  • 7:46 - 7:48
    1つ社会的な信頼を得る
    ということでもあったので
  • 7:48 - 7:50
    本当は「ゲイなんです」
    「レズビアンなんです」
  • 7:50 - 7:52
    もしくは「トランスジェンダーなんです」
    という方も
  • 7:53 - 7:55
    実はそういった自分の気持ちを
    押し殺して
  • 7:55 - 7:58
    世間体に合わせるために
    結婚してお子さんを持って
  • 7:58 - 8:00
    家庭生活を営んでいる方も
    本当は沢山いらっしゃる
  • 8:01 - 8:04
    「本当にそんな人いるの?」
    と思うんですけれども
  • 8:04 - 8:06
    実は僕の友達のお父様も
    ゲイなんですね
  • 8:07 - 8:09
    ただ僕の友達も まだ知りません
  • 8:09 - 8:12
    僕がこう言った活動をしているので
    実は相談をされたことがあるんですけれども
  • 8:13 - 8:16
    意外と身近にいるんだなと
    自分自身が驚いたことがありました
  • 8:17 - 8:19
    どんどんまいりましょう
  • 8:19 - 8:22
    はい ではこの2人 —
    この2人はですね
  • 8:22 - 8:26
    2人とも 身体は女性
    そして気持ちも女性として
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    女性が好きな
    レズビアンのカップルです
  • 8:29 - 8:31
    日本では まだ同性婚というのは
    できないんですが
  • 8:31 - 8:34
    せめてウェディングだけでも
    挙げようよということで
  • 8:34 - 8:36
    今この同性カップルの結婚式で
  • 8:36 - 8:39
    ウェディング業界は
    かなり盛り上がっています
  • 8:41 - 8:44
    そして この緑色のビブスを
    着ているんですけれど
  • 8:44 - 8:47
    地元の新宿で ゴミ拾いのボランティアを
    [私は] 10年位やっているんですが
  • 8:47 - 8:49
    そこによく来てくれる子なんですが
  • 8:50 - 8:53
    そんな彼は 身体は性分化疾患 —
  • 8:54 - 8:57
    元々 1つの体内に精巣と卵巣 —
  • 8:57 - 9:01
    女性と男性 両方の要素を持ち合わせて
    生まれてきたそうです
  • 9:01 - 9:05
    もう 20歳を超えて 自身が男性であるという
    性自認がしっかりとしてきたので
  • 9:05 - 9:08
    今では手術をして 男性として
    社会生活を送っています
  • 9:09 - 9:12
    そして最後の1枚
    このお姉さんは何番だと思いますか?
  • 9:12 - 9:16
    皆さん もはや口がポカーンという感じに
    なっているかと思うんですけれども
  • 9:16 - 9:18
    最後の1枚です
  • 9:18 - 9:21
    このお姉さんは
    なんと身体は女性です
  • 9:22 - 9:26
    そして女性として 男性が好きな
    ウチのお姉ちゃんです(笑)
  • 9:26 - 9:28
    似てますか?
  • 9:28 - 9:30
    何でこの1枚を最後に
    持ってきたかというとですね
  • 9:30 - 9:32
    大体こういう話をすると
  • 9:32 - 9:35
    「え じゃあお姉ちゃんは普通なんですか?」
    と聞かれるんですね
  • 9:35 - 9:37
    ただ 何を以って「普通」
    というか分かりませんが
  • 9:38 - 9:40
    月曜日から金曜日まで
    会社で働いて
  • 9:41 - 9:43
    週末はネイルに
    アロマにワインに
  • 9:43 - 9:46
    将来の夢は お嫁さんかどうかは
    分かりませんけれども
  • 9:46 - 9:50
    でも 普通なほど普通の
    私のお姉ちゃんでございますということで
  • 9:50 - 9:53
    皆さん 何問正解しましたでしょうか?
  • 9:54 - 9:57
    もはや どこからが何問とか
    誰が何番とか
  • 9:57 - 9:59
    全然分からなくなっちゃったと思うんですが
  • 9:59 - 10:01
    別にこれは 決してそういうことを
    言いたかったわけではなくて
  • 10:01 - 10:03
    何が言いたかったかというと
  • 10:03 - 10:05
    セクシュアリティというのは —
  • 10:06 - 10:08
    「目に見えない」
  • 10:09 - 10:11
    セクシュアル・マイノリティを考える時に
  • 10:11 - 10:14
    1つ これがキーワード
    なんじゃないかなと思っています
  • 10:14 - 10:17
    例えば車椅子があって
    車椅子の方の前に段差があれば
  • 10:17 - 10:19
    それは 「ちょっと大変なのかな?」
  • 10:19 - 10:21
    「手伝うこともできるかな?」
    という風に思うんですけれども
  • 10:21 - 10:23
    セクシャリティというのは
    目に見えないので
  • 10:23 - 10:26
    言わない限りは分からない
    自己申告制なんですね
  • 10:26 - 10:28
    なので 例えば今まで
    そんな人会ったことないよと
  • 10:29 - 10:31
    はっきりおっしゃる方も
    いらっしゃいますけれども
  • 10:31 - 10:33
    それは もしかしたら
    会ったことがないんじゃなくて
  • 10:33 - 10:36
    気付かなかっただけなんじゃないかな?
  • 10:36 - 10:39
    当事者としては いないのではなくて
    言えない事実がある
  • 10:39 - 10:42
    そういった現実があると
    それだけなんですね
  • 10:43 - 10:46
    なので 約10年前 僕自身が
    性同一性障害であるという
  • 10:47 - 10:48
    カミングアウト本を出した時に
  • 10:49 - 10:51
    本当に北海道から沖縄から
    全国から
  • 10:51 - 10:53
    「僕もそうです」「私もそうです」
    「でも誰にも言えません」
  • 10:53 - 10:56
    そういったメールを
    数え切れないほど頂いて
  • 10:57 - 10:59
    でも決して遠い所からだけじゃなくて
  • 10:59 - 11:02
    同じクラスメートだったり
    学校の先輩・後輩からも
  • 11:02 - 11:03
    沢山メッセージを頂きました
  • 11:04 - 11:06
    10年経った今でも
    もらい続けています
  • 11:07 - 11:10
    今となっては
    「何でもっと早く言ってくれなかったの?」
  • 11:10 - 11:13
    「言ってくれたらよかったじゃん」と
    言ってくれる人も増えました
  • 11:13 - 11:16
    ただ こちらからすれば
    「何でそんな言えるっていうのよ?」と
  • 11:16 - 11:20
    小さい時からテレビをつければ
    女性的な男性が「オカマ、オカマ」って
  • 11:20 - 11:22
    笑われて —
    笑いの対象になっていて
  • 11:22 - 11:26
    それを見た友達だったり家族が
    「嫌ね こういう人達」と言えば
  • 11:26 - 11:28
    自分も言ったら「嫌ね」って
    言われちゃうんじゃないか
  • 11:28 - 11:32
    気持ち悪いと思われたどうしよう?
    いじめられちゃったらどうしよう?
  • 11:32 - 11:33
    ハブられたらどうしよう?
  • 11:33 - 11:35
    そう思ったら怖くて言えませんでした
  • 11:35 - 11:37
    じゃあ一体いつからそうだったのか?
  • 11:37 - 11:40
    これも言葉で説明するより
    写真で見るのが一目瞭然なので
  • 11:42 - 11:45
    この白い方 杉山家の
    次女として生まれました
  • 11:45 - 11:47
    我ながら可愛かったなと
    思うんですけれども
  • 11:47 - 11:49
    それがグローブを持ってポーズ
  • 11:50 - 11:51
    裃を着てポーズ
  • 11:52 - 11:54
    モデルガンを持ってポーズと
  • 11:54 - 11:56
    ご覧の通り 女の子だった時期
    というのは 一度もありません
  • 11:56 - 11:59
    なのでスカートをはくと
    途端に ―
  • 11:59 - 12:01
    こんな顔になっちゃいます(笑)
  • 12:01 - 12:04
    我ながら非常に分かりやすい
  • 12:04 - 12:06
    この世の終わりみたいな
    顔をしているんですね
  • 12:06 - 12:08
    幼稚園の入園式の時には
    親にスカートをはかされて
  • 12:09 - 12:11
    泣いて逃げまくってと
  • 12:11 - 12:13
    なので いつからそうだったの?
    と言われれば
  • 12:13 - 12:16
    生まれた時からとしか
    言いようがないのかなと思っています
  • 12:17 - 12:20
    そして ずっと女子校で
    セーラー服を着て
  • 12:20 - 12:23
    12年間ほどルーズソックスを履いて
    [学校に] 通っていたんですけれども
  • 12:23 - 12:27
    この時というのはですね
    本当に自分だけが頭がおかしいんじゃないか?
  • 12:27 - 12:30
    こんな頭がおかしい人は
    他にいないんじゃないか?
  • 12:30 - 12:34
    何で自分だけ皆と違うんだろう?
    ずっと そう思っていました
  • 12:34 - 12:36
    ずっと女体の着ぐるみを
    着たような感覚で
  • 12:36 - 12:38
    毎日女装しているような感覚 —
  • 12:39 - 12:41
    特にこの写真の頃というのは
    中学生の頃ですね
  • 12:41 - 12:43
    二次性徴というのが始まって
    身体が女性
  • 12:44 - 12:46
    順調に女性として
    成長していく一方で
  • 12:46 - 12:49
    気持ちの上では
    順調に男性として成長していく
  • 12:49 - 12:53
    まさに引き裂かれるなんていう
    簡単な言葉ではすまないような 心理状況で
  • 12:53 - 12:56
    自分だけがおかしいんじゃないか?
    いけないんじゃないか?と
  • 12:56 - 12:58
    本当に死んでしまいたい —
  • 12:59 - 13:01
    そういう風に思っていた時期も
    長かったように思います
  • 13:01 - 13:05
    ただ ずっと根暗な毎日を
    送っていたかというと そうでもなくて
  • 13:05 - 13:08
    女子高でスポーツもやっていて
    ボーイッシュな先輩というのは
  • 13:08 - 13:11
    割と人気もあったりして
    外では楽しく明るく
  • 13:12 - 13:14
    元気で ボーイッシュな
    先輩を演じながら
  • 13:14 - 13:18
    家に帰ると一人泣いている —
    そんな二重生活も長かったかなと
  • 13:19 - 13:21
    そんな中で1つ
    大きな転機があったのは
  • 13:22 - 13:24
    やはりカミングアウト
    というものをしました
  • 13:24 - 13:27
    それは仲が良かった友達に
    カミングアウトをしたというよりも
  • 13:28 - 13:30
    せざるをえなかった
    それ位 パンパンに思い詰めて
  • 13:31 - 13:34
    吐き出さないことには
    潰れてしまいそうだった時期があって
  • 13:34 - 13:37
    その時に 仲の良かった友達に
    話したんです
  • 13:37 - 13:40
    そうしたら 恐怖でしかなかった
    カミングアウトなんですけれども
  • 13:41 - 13:44
    ずっと黙って聞いてくれていた友達が
    「話してくれてありがとう
  • 13:44 - 13:47
    何はどうであれ 文野は文野じゃん」と
    言ってくれた
  • 13:48 - 13:52
    僕はその時に初めて
    この世に生まれ出たような
  • 13:52 - 13:56
    「本当の自分を言ってもいいんだ」
    「人と違ってもいいんだ」という風に
  • 13:56 - 13:58
    思えたきっかけでした
  • 13:59 - 14:01
    それから すぐに全てが
    上手くいったわけではないですけれど
  • 14:01 - 14:04
    少しずつ 1人ずつ 仲の良い友達に
    話して 受け入れてもらって
  • 14:05 - 14:07
    認めてもらうことで
    自己肯定を持つことができて
  • 14:07 - 14:11
    少しずつ 少しずつ
    そして今では そういった違いというものが
  • 14:11 - 14:15
    やっぱり面白いんじゃないかと
    そういう風に思えるようになった
  • 14:17 - 14:20
    色んな考え方があるんですけど
    1つ いつも自分で考えているのは
  • 14:21 - 14:23
    全ては こういったコップに入った
  • 14:23 - 14:25
    水みたいなものなんじゃないかな
    という風に思っています
  • 14:26 - 14:30
    このコップを見た時に ある人は
    「こんなに入ってるじゃん」と言うし
  • 14:30 - 14:33
    ある人は「これしか入ってない」と言う
  • 14:33 - 14:36
    けれど ここに入っているのは
    量が多いとか少ないとかではなく
  • 14:37 - 14:39
    ある一定の量の水が入っている —
  • 14:39 - 14:41
    ただ その事実があるだけなんです
  • 14:41 - 14:44
    でもそれを これは多いんだよ
    いやいや少ないよ
  • 14:44 - 14:47
    そういう議論は
    そんなに意味があるのかなと
  • 14:47 - 14:48
    いつも不思議に思います
  • 14:49 - 14:51
    じゃあ他にどういうことか?
    というと
  • 14:51 - 14:57
    例えば ある友達は 「いやそうは言っても
    文野は女だよね ?」と言う
  • 14:57 - 14:59
    「いやいや何言ってんの
    文野は男でしょ?」 と言う人もいる
  • 15:00 - 15:05
    でもそれは多分 「文野は女だよね」
    と言う人にとっては 女なんだろうし
  • 15:05 - 15:08
    「男だよね」と言う人にとっては
    男なんだろうなと
  • 15:08 - 15:10
    でも僕自身は身体が女子として
    生まれてきて
  • 15:10 - 15:14
    でもずっと「僕」と思っていると
    それ以外の何者でもない
  • 15:14 - 15:17
    それ以上でも以下でもなくて
    ただ僕が僕であるという
  • 15:17 - 15:20
    事実でしかないという風に思っています
  • 15:20 - 15:22
    だから 僕のことを
    「女だよね」と言う人に対して
  • 15:22 - 15:25
    「いや違うよ 俺は男なんだ」
    と言うつもりもなくて
  • 15:25 - 15:28
    そう思うんならそうだろうねと
    ただ僕はこう思ってるよと
  • 15:28 - 15:30
    そういうことで
    いいんじゃないかなと
  • 15:31 - 15:35
    そして またもう1つ 最近では
    同性婚がよく話題になっていますけれども
  • 15:35 - 15:39
    同性愛が善いとか 悪いとか
    同性愛を認めます 認めません
  • 15:40 - 15:41
    そんな議論がされている
  • 15:41 - 15:43
    なんか ちょっと違うんじゃないかな
    という風に思っていて
  • 15:44 - 15:46
    善いも悪いも
    認めるも認めないも関係なく
  • 15:46 - 15:49
    ある一定数の同性愛者がいるという事実
  • 15:49 - 15:50
    それは変わりがないんですよね
  • 15:50 - 15:54
    だったら そこを議論するのは
    認める認めないという話ではなくて
  • 15:54 - 15:58
    その事実を踏まえた上で
    どういう風にして生きていけば
  • 15:58 - 16:01
    皆がよりよく 気持ちよく
    生きていける社会になるのか
  • 16:01 - 16:04
    そこを しっかり
    議論すべきなんじゃないかな?
  • 16:04 - 16:07
    そういった意味では
    LGBTでも そうでない人も
  • 16:07 - 16:10
    とにかくどうやったら
    皆が気持ちよく生きていけるのか?
  • 16:10 - 16:12
    考えるのがいいんじゃないかと
  • 16:13 - 16:17
    そんな中で 昨年の春から
    こんな施設を始めてみました
  • 16:17 - 16:21
    『カラフルステーション』といって
    1階は LGBTフレンドリーな飲食店
  • 16:22 - 16:25
    そして2階が LGBTフレンドリーの
    コミュニティースペース
  • 16:25 - 16:28
    そして1、2階の壁を利用して
    多様性を発信するような
  • 16:28 - 16:32
    ギャラリー展示を始めた —
    そんな施設をやりました
  • 16:34 - 16:38
    今スタッフはですね
    ウチのスタッフというのは
  • 16:38 - 16:40
    半数以上が LGBTの当事者なんですね
  • 16:40 - 16:45
    でも その LGBTだけではなく
    LGBTの人も そうでない人も
  • 16:45 - 16:48
    スタッフも訪れる人も
    色んな個性が輝ける —
  • 16:49 - 16:51
    そういった場所を
    一杯 作っていけたらいいなと
  • 16:52 - 16:54
    いわゆるセクシュアル・
    マイノリティの人というのは
  • 16:54 - 16:58
    夜の水商売の人 もしくは一部テレビに
    出ているバラエティの世界の人
  • 16:59 - 17:01
    どこか遠い世界の人と
    思われている人が多いんじゃないか
  • 17:02 - 17:06
    でも実はもっと身近にいて
    すぐ隣にいる 普段生活している中にいる
  • 17:06 - 17:09
    そういったことを知ってもらうのが
    いいんじゃないかな という思いで
  • 17:10 - 17:12
    こんな施設を作ってみました
  • 17:13 - 17:15
    これからも そういった色んな個性が
    輝ける場所 そして ―
  • 17:15 - 17:19
    色んなカテゴリーの人が
    カテゴリーを超えて 集える場所っていうのを
  • 17:19 - 17:22
    僕は作っていきたいなと思っています
  • 17:22 - 17:25
    そして皆さんに1つ
    ご提案があるんですけれども
  • 17:25 - 17:28
    皆さんには「ウェルカミングアウト」
    をして欲しいなと思います
  • 17:28 - 17:30
    これは何かと言いますと
    当事者が
  • 17:30 - 17:34
    「実は僕 性同一性障害なんです」と言う
    カミングアウトではなく
  • 17:34 - 17:37
    周りの人が「ウェルカムですよ」
    という風に言って欲しい
  • 17:37 - 17:40
    例えば 今日の帰りに 友達に会ったり
    家族に会ったりした時に
  • 17:41 - 17:43
    「今日 文野という人の話を聞いてね...」
    と言ってもらったり
  • 17:44 - 17:46
    例えば ニュースで同性婚の
    ニュースが流れた時に
  • 17:46 - 17:48
    「こういうのいいよね
    日本でも進んだらいいよね」
  • 17:49 - 17:52
    例えばそういったように —
    そういった話題をですね
  • 17:52 - 17:55
    肯定的に発言していただくと
    すぐ隣にいるであろう
  • 17:55 - 17:56
    でも まだ言えていない人が
  • 17:56 - 17:58
    「あっ この人にだったら
    言えるかもしれない」
  • 17:59 - 18:02
    そういう風に思う きっかけ作りに
    なるんじゃないかなと
  • 18:02 - 18:05
    そういったことで LGBTの人も
    そうでない人も
  • 18:05 - 18:11
    決してセクシュアリティに限らず
    皆が輝けるような場所を作っていく —
  • 18:11 - 18:14
    一緒に彩り豊かな社会を作っていく
    そんなことを皆さんと一緒に
  • 18:15 - 18:17
    やっていけたらいいな
    という風に思っています
  • 18:18 - 18:21
    そして最後に これだけセクシュアリティの
    話をしてきましたけれども
  • 18:21 - 18:23
    決してセクシュアリティのことだけを
    分かってくれとか
  • 18:23 - 18:25
    伝えたいということではなくてですね
  • 18:25 - 18:28
    これはあくまで一例に過ぎないんですね
  • 18:28 - 18:32
    多様化する社会なんて言っても
    多様化ではなく すでに社会は多様で
  • 18:33 - 18:35
    そういった色んな人達と
    一緒に生きている
  • 18:35 - 18:40
    その時に 自分と違う
    考え方の人とか 自分と違う人
  • 18:40 - 18:43
    そういった人達に
    どれだけ柔軟に対応していけるか
  • 18:43 - 18:47
    自分の知らない世界を
    いかにすぐに受け入れて 取り入れて
  • 18:47 - 18:48
    一緒にやっていくか?
  • 18:48 - 18:52
    そういうことが求められている
    時代なんじゃないかなと思います
  • 18:52 - 18:55
    なので 今日のこのお話が
    セクシュアリティに限らず
  • 18:55 - 18:59
    これから皆さんが色んな課題に
    向き合う時の 何かの1つのきっかけ —
  • 18:59 - 19:02
    ヒントになったら嬉しいな
    という風に思います
  • 19:02 - 19:03
    どうもありがとうございました
  • 19:04 - 19:06
    (拍手)
Title:
違いこそ人生の彩り! | 杉山 文野 | TEDxNagoyaU
Description:

トランスジェンダーであることを公言する杉山文野は、性を「カラダの性」「ココロの性」「スキになる性」の3つの要素に分けると全27通りの性別があると話します。自身の家族や身近な友人たちの写真を交えながら、社会は多様化しているのではなく、すでに多様であると説明します。そして、当事者によるカミングアウトではなく、周りの人たちにウェルカミングアウトして欲しいと呼びかけます。

このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください

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Video Language:
Japanese
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
19:16

Japanese subtitles

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