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ロレッタ・ナポレオニ: 入り組んだテロの経済

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    これから テロリズムがいかにして
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    私たちの日常生活とかかわるかをお話します
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    15年前 私は友人から電話をもらいました
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    彼は当時 イタリアの刑務所での
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    政治犯の権利を擁護していて
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    彼は私に 赤い旅団にインタビューしないかと言いました
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    覚えている人もいるでしょう
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    赤い旅団はマルクス主義のテロ組織で
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    1960年代から1980年半ばまで
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    イタリアで盛んに活動していました
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    戦略の一環として 赤い旅団は
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    誰とも話をしませんでした 弁護士とさえもです
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    彼らは公判中黙って座り
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    時折家族や友人に手を振ります
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    1993年 彼らは武装闘争に終止符を打つと 宣言しました
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    そして 彼らの物語を語りたい相手の
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    リストを提示して
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    そこに私の名前が入っていたのです
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    なぜ赤い旅団が私に話をしたがっているのかと友人に聞くと
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    組織の女性メンバーが
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    挙げたと言うのです
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    特に 一人の女性が名前を挙げたと
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    彼女は私の子供の頃の友人でした
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    彼女は赤い旅団に入り
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    組織のリーダーになったのです
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    当然ながら 私はそのことを
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    彼女が逮捕されるまで知りませんでした
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    実はそれも新聞記事で知ったのです
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    電話があったとき
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    私は子供が生まれたばかり
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    働いていた会社でのMBO(自社株買い占め)を
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    成功させたところで
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    だから 実家に戻って 警備の厳重な刑務所に行くなんて
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    全く気が進まないことでした
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    でも私は まさにそうしたのです
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    なぜなら私は
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    何が親友をテロへと駆り立て
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    しかも なぜ私を誘わなかったのか
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    知りたかったのです
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    (笑)
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    (拍手)
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    だから彼女に会いに行きました
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    答えはすぐに分かりました
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    私はテロリストの
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    心理プロファイルに適合しなかったのです
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    赤い旅団の中央委員会は
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    私があまりにも一途で 自説を曲げないので
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    テロリストには向かないと判断しました
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    一方 友人は 優秀なテロリストでした
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    彼女は命令に従うことに長けていたからです
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    それに暴力行為を受け入れていました
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    当時のイタリアは
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    「閉鎖された民主主義」と言われ 同じ政党による支配が
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    35年続いていました
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    その状況を打破する唯一の手段は
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    武力闘争だと彼女は信じていたからです
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    赤い旅団をインタビューしていて
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    気づいたのは 彼らの人生が
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    実は 政治やイデオロギーではなく
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    経済で縛られているということでした
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    彼らには 現金が絶えず不足しており
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    常に現金入手を模索していました
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    一般に考えられているのとは反対に
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    テロは非常にお金のかかるビジネスなのです
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    具体的に言うと
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    1970年代の 赤い旅団の
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    取引額は
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    年間700万ドルでした
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    現在だと おおよそ
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    1億~1億5000万です
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    地下組織にいて
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    これだけを稼ぐのは大変なことですよね
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    しかし このことは 私が赤い旅団や
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    後になって 中東のアル ザルカウィ グループの
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    メンバーなど 他の武装組織をインタビューをしたとき
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    皆がイデオロギーや政治について
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    話すことを大変嫌ったことの理由になります
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    彼らにはそれらの思想がなかったからです
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    テロ組織の政治的な展望は
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    指導部によって決定されますが
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    通常5~7人で それ以上にはなりません
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    他のメンバーは みんな
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    資金作りに明け暮れていました
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    例えば 一度赤い旅団で
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    アルバイトする人のインタビューしました
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    彼は精神科医で 航海が大好きでした
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    本当に熱心な船乗りで 美しいボートを持っていました
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    彼の人生で最高の時は
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    赤い旅団のメンバーだった時だと言いました
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    毎年 夏にはレバノンから船で
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    PLOからソ連の武器を受け取る
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    場所まで行き
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    それから それらの武器をはるばるサルデーニャへ運びます
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    そこにはヨーロッパ中の武装組織が
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    自分達の分け前を取りに来るのです
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    このサービスで赤い旅団は収入を得
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    それが組織の資金になっていました
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    私は訓練された経済学者なので
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    経済用語で物事を捉えますが
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    突然こう思いつきました
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    「ここに何かあるんじゃないか
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    もしかしたら 組織同士の間に
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    商用的連携があるのじゃないか」
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    でも テロが本物のビジネスだと
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    確信するに至ったのは
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    赤い旅団の団長マリオ モレッティを
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    インタビューした時でした
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    イタリアの元首相
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    アルド モーロを誘拐し殺害した人物です
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    私はイタリアでも警備の厳しい刑務所で
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    彼と昼食を共にしました
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    食事をしながら
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    私はまるでロンドンに戻って
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    同僚の銀行家や経済学者と一緒に
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    昼食をとっているような感覚にとらわれました
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    彼は私と思考回路が似ていました
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    それで私はテロの経済状態を調査したいと思い至りましたが
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    当然ながら 誰も私の調査への資金提供をしたがらず
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    多くの人は私の頭がおかしいと思ったようです
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    あの女 テロリズムの経済を調査するために
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    資金援助に奔走してる...
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    そこで結局 振り返れば
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    私の人生を変えた決定をしました
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    会社を売り渡し
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    調査の資金を自分で作りました
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    そこで私が発見したのは
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    並行した現実
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    私達の経済システムと並行して存在する
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    もう一つの国際的な経済システムです
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    それは第二次世界大戦の終わりから
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    武装組織によって作られてきました
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    さらに衝撃的だったのは
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    このシステムが
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    西側資本主義の発展を
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    一歩一歩追うように
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    発展してきたことです
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    そこには3つの段階があります
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    まず最初は 国家によるテロ支援
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    第2に テロの民営化
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    第3は もちろん テロの国際化です
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    さて 国家によるテロ支援は
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    冷戦時代の特徴です
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    世界の二大スーパーパワーが
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    代理戦争により
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    支配領域の辺縁地域で争うために
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    武装組織を完全に支援しました
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    合法と非合法の活動のミックスです
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    つまり犯罪とテロは 非常に初期から
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    結びつきが確立しました
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    もっとも顕著な例は
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    CIAが作ったニカラグアのコントラで
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    米国議会が合法的に資金を拠出し また
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    レーガン政権は イラン コントラ事件では
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    非合法な隠密作戦に資金を提供しました
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    1970年代後半から80年代初頭にかけては
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    幾つかのグループが テロの民営化を
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    成功させました
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    彼らは スポンサーから独立し
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    自ら資金開拓を始めました
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    ここにも合法と非合法の活動のミックスが見られます
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    アラファトはかつて
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    レバノンとシリアの間にあるベッカー高原からの
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    ハシシの密輸で利益を得ていました
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    北アイルランドにある民営の輸送システムを支配する
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    IRAもまったく同じことをしていました
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    つまり 誰かが
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    ベルファストでタクシーを利用するたびに
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    知らずにIRAに資金援助を
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    していることになります
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    もちろん 大きな変化は
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    グローバル化と規制緩和の形でやってきました
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    これを機に武装組織は 財政面でも
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    相互連携ができるようになりました
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    何よりも 彼らは犯罪世界で
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    重要なビジネスを始めました
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    彼らは共同して 同じ経路で
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    汚い金をマネーロンダリングするようになりました
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    これが 超国家的武装組織 アルカイダの
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    誕生です
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    この組織は国境越しに資金を集めることができます
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    そしてまた 一つ以上の国で
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    攻撃を仕掛けることができます
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    規制緩和はまた「ならず者の経済学」を
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    呼び戻しました
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    ならず者の経済学とは何か?
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    それは 歴史の背後で
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    常に暗躍している勢力です
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    大きな変革の時に現れてきます
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    グローバル化もそのうちの一つです
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    それは政治が実際に
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    経済への制御力を 失う時期でもあり
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    経済は私達に マイナスに作用する
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    危険な力になります
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    歴史上 以前にもあったことです
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    ローマ帝国の没落の時がそうでした
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    産業革命の時もそうだった
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    そしてベルリンの壁崩壊と共に またそれは起こったのです
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    さて私は 911事件以前に この
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    犯罪やテロや非合法経済で構成された
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    国際経済の規模を
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    計算しました
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    それは1兆5000億ドルと驚異的です
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    兆です 億でありません
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    イギリスのGDPの二倍です
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    この国の行き末を考えると
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    すぐにそれ以上になるでしょう
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    (笑)
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    911事件までは
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    この金額のほとんどが
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    米国経済に流入していました
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    なぜならこれらの資金はドル建てで
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    マネーロンダリングは
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    米国内で行われました
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    もちろん資金の流入の入り口は
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    オフショアにありましたが
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    つまりこれが 米国経済への
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    カンフル剤だったのです
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    ここで米国の貨幣供給の数字を見てみると
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    それは連邦準備銀行が
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    毎年印刷するドルの量であり
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    それが
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    ドルの需要の増加を
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    つまり
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    経済の成長を
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    支えているわけです
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    これらの数字を見てみると 1960年代後半から
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    ますます多くのドルが
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    米国から出て行き
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    決して戻らないことに気付きました
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    これらのお金はスーツケースや
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    コンテナで もちろん現金で持ち出されました
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    つまり犯罪者やマネーロンダラーが持ち出すわけです
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    その金が
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    テロや非合法の犯罪経済成長の
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    資金源となっているわけです
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    つまりどういう関係か?
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    米国は 世界の準備通貨の
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    国です
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    これは何を意味するかというと
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    他の国にはない特権があります
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    アメリカは 世界で流通しているドル総額に対して
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    借りることができるのです
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    この特権は 「通貨発行特権」と呼ばれています
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    他のどの国にもない特権です
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    イギリスなど他のすべての国は
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    国内で流通しているお金の総額に
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    対してのみ借りることができます
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    つまりここのところに 犯罪やテロや
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    非合法経済と 私たちの経済の関係が見て取れます
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    1990年代の米国は
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    テロや違法な犯罪経済の
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    成長に対して借りていました
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    私たちがいかにこの世界と近くにいるかがわかります
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    もちろんこの状況は 911事件で 一変しました
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    ジョージ ブッシュがテロとの戦いを始めたからです
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    テロとの戦いの一部は
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    愛国者法の導入でした
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    さて 多くの人はご存知でしょうが
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    愛国者法は テロからの保護のために
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    アメリカ人の自由を著しく制限する
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    ものでした
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    しかし愛国者法の中には 特に経済に
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    言及した部分があります
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    それは「反資金浄化法」です
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    愛国者法は
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    米国の銀行や
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    米国登録の外国銀行に
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    オフショア施設との取引をすべて禁じたものでした
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    それは ドルの資金浄化と
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    米国経済の関係を閉ざしました
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    この法律は米国の通貨当局に
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    世界中で行われるドル取引の
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    監視する権利も与えました
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    国際金融機関と銀行の
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    反応が想像できますね
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    銀行家は皆 顧客にこう言いました
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    「ドルを売り払って どこか他に投資しなさい」
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    さて ユーロはビジネスやもちろん投資に
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    大きな可能性をもつ新興通貨で
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    人々は代わりにユーロに投資しました
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    誰も米国の通貨当局に
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    彼らの関係を調べられたり
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    顧客との関係を監視されたくなどありません
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    もちろん 犯罪やテロの
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    世界でも同じです
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    彼らは単純にマネーロンダリング活動を
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    米国からヨーロッパに
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    移しました
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    なぜでしょう?
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    愛国者法は 一方的な法律だからです
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    米国のみで導入され
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    ドルに対してだけ導入されました
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    ヨーロッパでは 同様の立法は
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    行われませんでした
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    そこで6ヶ月もたたずに
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    ヨーロッパは 世界の
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    マネーロンダリングの
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    中心になりました
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    ということで、これが犯罪の世界や
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    テロの世界と
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    私たちの世界の
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    驚くべき関係です
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    なぜこの話をしたのでしょうか?
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    私は皆さんに
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    あなたの知人や家族との間の個人的な関係を含めて
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    新聞の見出しを遥かに超えた現実が
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    存在することを
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    知ってほしいのです
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    耳にした話は すべて疑わなければなりません
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    私の今日の話を含めて
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    (笑)
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    それが あなたが暗黒社会に
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    ちょっと足を踏み入れ 見てみる唯一の方法です
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    そして
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    それは恐ろしいことです
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    恐ろしいことですが、あなたを賢くもします
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    それに なんといっても退屈じゃありません
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    (笑)
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    (拍手)
Title:
ロレッタ・ナポレオニ: 入り組んだテロの経済
Speaker:
Loretta Napoleoni
Description:

ロレッタ・ナポレオニは、テロリズムへの生涯の関心を呼び起こすきっかけとなった、イタリアの秘密主義で知られるテロ組織「赤い旅団」と話すという絶好のチャンスを詳述します。 彼女はテロ組織の入り組んだ経済学を調査し、その舞台裏で起こったマネーロンダリングと米国愛国者法の驚くべき関係を明らかにします。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
15:24
Kayo Mizutani added a translation

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