ワクチンが働くしくみ / ケルワリーン・ザナサーンソンバット
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0:07 - 0:101976年 科学者の
エドワード・ジェンナーは -
0:10 - 0:158歳の男の子に 牛痘患部から
取った物質を注射しました -
0:15 - 0:18牛痘ウイルスに似ていて
当時猛威を振るっていた -
0:18 - 0:23天然痘ウイルスから守れるかもしれないと
直感したからです -
0:23 - 0:25これは見事的中しました
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0:25 - 0:28その男の子は
天然痘にかかることなく -
0:28 - 0:31これが史上初めての
ワクチンとなりました -
0:31 - 0:33でも どうして
効いたのでしょう? -
0:33 - 0:35それにはまず
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0:35 - 0:39免疫系が伝染病から
体を守るしくみを -
0:39 - 0:41理解する必要があります
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0:41 - 0:43病原体が
体内に侵入すると -
0:43 - 0:46免疫系が
一連の反応を起こし -
0:46 - 0:50病原体を識別して
排除しようとします -
0:50 - 0:53免疫系が働いている
目印になるのは -
0:53 - 0:58咳 鼻水 炎症 発熱など
私たちにもお馴染みのものです -
0:58 - 1:03これはバクテリアのような脅威となるものを
体が捕まえ 阻止し 体外に出そうとしているのです -
1:03 - 1:08これらの自然免疫反応は
適応免疫と呼ばれる — -
1:08 - 1:10第2波の防衛機能も
引き起こします -
1:10 - 1:15病原体と戦うためにB細胞やT細胞のような
特別な細胞が招集され -
1:15 - 1:18同時に病原体の情報を記録して
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1:18 - 1:21侵入者がどのような姿をし
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1:21 - 1:24どう戦うべきなのかを記憶します
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1:24 - 1:25このノウハウは
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1:25 - 1:29同じ病原体が再び侵入した時に
役立ちます -
1:29 - 1:34免疫は優れたしくみですが
リスクもあります -
1:34 - 1:36体が病原体への
対抗方法を学んで -
1:36 - 1:39防御機能を築くまでには
時間がかかります -
1:39 - 1:40その上
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1:40 - 1:43侵入された時に体が弱っていたり
幼かったりする場合 -
1:43 - 1:49強力な病原体に対して
命の危険にさらされるかもしれません -
1:49 - 1:52もし病気にかかる前に —
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1:52 - 1:55免疫系に備えをさせることが
できたらどうでしょう? -
1:55 - 1:57そこで登場するのが
ワクチンです -
1:57 - 2:01この体が自分を守る
メカニズムを利用し -
2:01 - 2:06病気にかからずに
適応免疫反応を引き起こさせるのが -
2:06 - 2:10ワクチンなのです
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2:10 - 2:14そうやって独自の働きを持つ
様々なワクチンが作られてきました -
2:14 - 2:16ワクチンには異なる
タイプのものがあります -
2:16 - 2:20まず弱毒化ワクチンがあり
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2:20 - 2:25これは弱めておとなしくさせた
生きた病原体から作られています -
2:25 - 2:29それから不活化ワクチンがあり
これには殺した病原体が入っています -
2:29 - 2:33病原体を弱め
あるいは不活化させることで -
2:33 - 2:36ワクチンのせいで病気になることが
ないようにしています -
2:36 - 2:40ワクチンは病気にかかった時と
同じ免疫反応を引き起こし -
2:40 - 2:43体が攻撃を識別できるよう
-
2:43 - 2:46病原体に備える
情報を覚えさせます -
2:46 - 2:51それぞれの欠点としては
弱毒化ワクチンは作るのが難しく -
2:51 - 2:53また生きた強力な
病原体なため -
2:53 - 2:57免疫系の弱い人には
使えない一方 -
2:57 - 3:01不活化ワクチンでは
長期的な免疫が得られません -
3:01 - 3:04別のタイプのワクチンに
サブユニット・ワクチンがあり -
3:04 - 3:08抗原と呼ばれる
病原体の一部分から作られます -
3:08 - 3:12これは免疫反応を引き起こす
病原体の成分です -
3:12 - 3:15抗原からさらに
タンパク質や多糖といった -
3:15 - 3:17特定の要素を
取り出したものによって -
3:17 - 3:22特定の反応だけ
引き起こすこともできます -
3:22 - 3:26現在では科学者はDNAワクチンと呼ばれる
まったく新種のワクチンを -
3:26 - 3:27開発しています
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3:27 - 3:32抗原を作り出す
遺伝子を使って -
3:32 - 3:37免疫反応を引き起こそう
というものです -
3:37 - 3:39このワクチンが
体に注射されると -
3:39 - 3:43その遺伝子が体内の細胞に
抗原を作るよう指令します -
3:43 - 3:45これは強い抗体反応を
引き起こし -
3:45 - 3:48体を将来の脅威に
対して備えさせます -
3:48 - 3:51またこのワクチンは
特定の遺伝物質だけからできていて -
3:51 - 3:55患者に病気を引き起こして
害を与える可能性のある -
3:55 - 3:59病原体の他の部分は
含んでいません -
3:59 - 4:01もしDNAワクチンの
開発が成功したら -
4:01 - 4:04将来 病原体に対して
-
4:04 - 4:06より効果的な治療法に
なるかもしれません -
4:06 - 4:08エドワード・ジェンナーの
驚くべき発見が -
4:08 - 4:12現代医学の進歩に
拍車をかけたように -
4:12 - 4:14継続するワクチン開発によって
-
4:14 - 4:17いつかの日か
HIVや -
4:17 - 4:18マラリアや
-
4:18 - 4:20エボラも
防げるようになるかもしれません
- Title:
- ワクチンが働くしくみ / ケルワリーン・ザナサーンソンバット
- Description:
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初めてのワクチンを作ったのは、イギリスの医師で科学者だったエドワード・ジェンナーです。少量の牛痘ウイルスを注射することで、それに似ているが致命的な天然痘ウイルスから男の子の命を守りました。しかし一見直感に反するこのプロセスはどのように働くのでしょうか? ワクチンの背後にある科学をケルワリーン・ザナサーンソンバットが解説してくれます。
レッスン ケルワリーン・ザナサーンソンバット
アニメーション シネマティック※この教材のページ http://ed.ted.com/lessons/how-do-vaccines-work-kelwalin-dhanasarnsombut
- Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:36
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Mari Arimitsu approved Japanese subtitles for How do vaccines work? - Kelwalin Dhanasarnsombut | |
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Mari Arimitsu accepted Japanese subtitles for How do vaccines work? - Kelwalin Dhanasarnsombut | |
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Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for How do vaccines work? - Kelwalin Dhanasarnsombut | |
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Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for How do vaccines work? - Kelwalin Dhanasarnsombut | |
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Mari Arimitsu declined Japanese subtitles for How do vaccines work? - Kelwalin Dhanasarnsombut | |
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Mari Arimitsu edited Japanese subtitles for How do vaccines work? - Kelwalin Dhanasarnsombut | |
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Mari Arimitsu edited Japanese subtitles for How do vaccines work? - Kelwalin Dhanasarnsombut |