ボディランゲージが人を作る
-
0:01 - 0:04皆さんに ひとつ無料で
-
0:04 - 0:06技術不要の人生術を
お教えしましょう -
0:06 - 0:09姿勢を2分間
-
0:09 - 0:13変えるだけでいいんです
-
0:13 - 0:16ただその前に
自分の体を今 -
0:16 - 0:20どんな風にしているか
確認していただきたいと思います -
0:20 - 0:22体を小さく縮こめている人は
どれくらいいますか? -
0:22 - 0:25背中を丸める
脚を組む -
0:25 - 0:26足首を絡める
-
0:26 - 0:30あるいは腕を
しがみつくようにする -
0:30 - 0:33それから逆に 体を大きく
広げることもあります (笑) -
0:33 - 0:36やっている人いますね (笑)
-
0:36 - 0:38今 自分がどんな風にしているかに
注意を払ってください -
0:38 - 0:40後でその話をしますけど
-
0:40 - 0:44それを少し変えるだけで
-
0:44 - 0:47人生を大きく変えられる
可能性があるんです -
0:47 - 0:52私たちはボディランゲージに
目を引かれます -
0:52 - 0:54特に他の人の
ボディランゲージに -
0:54 - 0:56興味を引かれます
-
0:56 - 1:00私たちは 何かこういう
ぎこちないやり取りとか (笑) -
1:00 - 1:05笑顔とか 蔑んだ視線に
関心を向けます -
1:05 - 1:09あるいはぎこちない
ウインクだとか -
1:09 - 1:12握手なんかもそうです
-
1:12 - 1:15十番地に着きました
-
1:15 - 1:17ラッキーな警官が
アメリカ大統領と -
1:17 - 1:20握手を交わします
-
1:20 - 1:25それに英国首相とも
・・・しません -
1:25 - 1:27(笑いと拍手)
-
1:27 - 1:31握手するかしないか
というだけのことが -
1:31 - 1:34何週間も話題にされ
BBCや -
1:34 - 1:36ニューヨーク・タイムズ
まで取り上げます -
1:36 - 1:40ですからボディランゲージ —
私たち社会科学者は -
1:40 - 1:43「非言語行動」と呼んでいますが
-
1:43 - 1:46それもまた一種の言葉
コミュニケーションなんです -
1:46 - 1:48コミュニケーションは
人と人との交流です -
1:48 - 1:51相手のボディランゲージは
自分に何を伝えているのか? -
1:51 - 1:54自分のボディランゲージは
相手に何を伝えているのか? -
1:54 - 1:58ボディランゲージをそのように見るのは
妥当だと信ずべき理由がたくさんあります -
1:58 - 2:00ボディランゲージの効果や
それが人の判断に -
2:00 - 2:04もたらす影響を
社会科学者は -
2:04 - 2:06多くの時間をかけて
研究してきました -
2:06 - 2:10人はボディランゲージから
大まかな判断や推測をします -
2:10 - 2:14そしてその判断が人生において
大きな意味を持つ場面 — -
2:14 - 2:17誰を採用し 誰を昇進させ 誰をデートに誘うか
といったときに 大きく影響するんです -
2:17 - 2:22たとえばタフツ大学の
ナリニ・アンバディは -
2:22 - 2:27医者と患者の間の
実際のやり取りを撮した -
2:27 - 2:3030秒の無音の
ビデオを見ただけで -
2:30 - 2:32医者が訴えられる
ことになるかどうかを -
2:32 - 2:35その医者の感じ良さから
予想できることを示しました -
2:35 - 2:37医者の能力自体は
あまり関係がなく -
2:37 - 2:39その人が好きかどうか
-
2:39 - 2:42患者との接し方がどうかの方が
大きいんです -
2:42 - 2:45もっと劇的な例では プリンストンの
アレックス・トドロフは -
2:45 - 2:49候補者の顔を1秒
見ての判断によって -
2:49 - 2:53議員選や州知事選の
結果を 70%の精度で -
2:53 - 2:57予測できることを
示しました -
2:57 - 2:59デジタルな世界でさえ
-
2:59 - 3:03顔文字をうまく使うことで
-
3:03 - 3:06ネット上での話を
有利に進められます -
3:06 - 3:09でもまずい使い方をすると
酷い結果にもなります -
3:09 - 3:12私たちが他の人をどう判断し
他の人が私たちをどう判断するかに -
3:12 - 3:15非言語的な部分が
影響するのは分かりますが -
3:15 - 3:17私たちが忘れがちなのは
-
3:17 - 3:21自分の非言語行動に影響されるのは
他人だけでなく 自分もだということです -
3:21 - 3:24私たちの考えや
感情や 生理は -
3:24 - 3:26自分の非言語行動の
影響を受けるのです -
3:26 - 3:29どういった非言語行動を
問題にしているのかですが -
3:29 - 3:32私は社会心理学者で
偏見の研究をしていて -
3:32 - 3:35競争意識の強いビジネススクールで
教えています -
3:35 - 3:39そのため 人の力関係に
興味を持つようになりました -
3:39 - 3:43特に非言語的な
力や支配の表現に -
3:43 - 3:45関心があります
-
3:45 - 3:48力や支配の非言語表現が
どんなものかというと -
3:48 - 3:50こういうものです
-
3:50 - 3:53動物の世界では
体を広げます -
3:53 - 3:56自分を大きく見せ
体を伸ばし -
3:56 - 3:59広い空間を占めようとし
-
3:59 - 4:02要は 広げるというのが
基本です -
4:02 - 4:06これは霊長類だけでなく
動物の世界に広く共通しています -
4:06 - 4:09人間もまた同じことをします (笑)
-
4:09 - 4:13これは力を持った人が
絶えずしているという面もあれば -
4:13 - 4:16力を感じる瞬間にする
という面もあります -
4:16 - 4:19これの特に興味深い点は
-
4:19 - 4:23この力の表現がいかに古くからあって
普遍的かということです -
4:23 - 4:25この誇らしさの表現に関しては
-
4:25 - 4:28ジェシカ・トレーシーによる
研究があります -
4:28 - 4:31運動競技で勝ったときには
-
4:31 - 4:33目の見える人も
生まれつき盲目の人も -
4:33 - 4:36同じように このポーズを
するのが分かりました -
4:36 - 4:38ゴールラインを切って
勝利したとき -
4:38 - 4:40他の人がそうするのを
見たことがあるかに関係なく -
4:40 - 4:41こんな風にするんです
-
4:41 - 4:44腕をVの字に突き上げ
あごをやや前に突き出します -
4:44 - 4:47一方で 無力だと感じる時は
どうでしょう? -
4:47 - 4:51ちょうど逆のことをします
縮こまり 体を丸め -
4:51 - 4:54小さくなります
他の人と接触すまいとします -
4:54 - 4:57この場合も 人と動物は
同じようにします -
4:57 - 5:01この写真は 強い力と
弱い力が -
5:01 - 5:03一緒になった場合です
-
5:03 - 5:07力に関して人は 相手の非言語行動を
補完しようとします -
5:07 - 5:10すごく力を持った人が
一緒にいるとき -
5:10 - 5:12私たちは体を小さくします
-
5:12 - 5:14同じようにではなく
逆のことをするんです -
5:14 - 5:17教室の中でこういう行動を観察していて
気付くことがあります -
5:17 - 5:24MBAの学生の間では
多岐にわたる -
5:24 - 5:27非言語的な力の表現が
見られます -
5:27 - 5:29群れのボスを絵に描いた
ような人たちがいて -
5:29 - 5:32授業の始まる ずっと前に教室に来て
ど真ん中に陣取ります -
5:32 - 5:36その場を支配しよう
とでも言うかのようです -
5:36 - 5:38そして席に座ると
体を大きく広げます -
5:38 - 5:40手を挙げる時も
こんな感じです -
5:40 - 5:43教室に入ってくるとき
-
5:43 - 5:45萎縮しているように
見える人もいます -
5:45 - 5:48顔にも体にも表れています
-
5:48 - 5:50席に座り体を小さくします
-
5:50 - 5:53手を挙げるときも
こんな感じです -
5:53 - 5:55これについて気付くことが
2つあります -
5:55 - 5:561つは 驚くことでもありませんが
-
5:56 - 5:59性別に関係があるようだ
ということです -
5:59 - 6:04女性は男性よりも
こんな姿勢を取りがちです -
6:04 - 6:07女性は概して
男性より力がないと感じているので -
6:07 - 6:11驚くことでもないでしょう
でも もう1つ気付くのは -
6:11 - 6:14どれほど積極的に授業に参加
しているかにも -
6:14 - 6:17ある程度関係している
ということです -
6:17 - 6:20これはMBAの教室では
特に重要なことで -
6:20 - 6:23成績の半分は授業中の発言に
よって評価されるからです -
6:23 - 6:27ビジネススクールは 男女間の成績の
ギャップという問題を抱えています -
6:27 - 6:30元々同じくらいの
資質があっても -
6:30 - 6:32男女で成績に差が付いて
しまうんですが -
6:32 - 6:36これはある部分 授業への
参加姿勢によるものです -
6:36 - 6:39だから私は考えるようになりました
-
6:39 - 6:41授業に積極的に参加する
こんな感じの学生がいますが -
6:41 - 6:45それを形だけでも真似したなら
もっと積極的に -
6:45 - 6:47参加できるように
なるのだろうか? -
6:47 - 6:51バークレー校にいる共同研究者の
デーナ・カーニーと私は -
6:51 - 6:55フリをしているうちに できるようになる
ものなのか知りたいと思いました -
6:55 - 6:58しばらくの間
見かけを繕っていたら -
6:58 - 7:02実際に力強い行動をするように
なるのだろうか? -
7:02 - 7:05他の人が自分をどう思い どう感じるかは
非言語行動による部分が大きい -
7:05 - 7:07というのは分かっていて
沢山の証拠があります -
7:07 - 7:10私たちの疑問は 自分で自分のことを
どう思い どう感じるかも -
7:10 - 7:13非言語行動に大きく依存するのか
ということです -
7:13 - 7:16そう思われる証拠が
いくつかあります -
7:16 - 7:21たとえば 私たちは
楽しいときに笑います -
7:21 - 7:23でも割り箸を 口に
こんな風に挟んで -
7:23 - 7:27無理に笑顔を作っても
楽しい気持ちになります -
7:27 - 7:30両方向なんです
力についても同じで -
7:30 - 7:35力強く感じる時
-
7:35 - 7:39こんな風に 大きく
振る舞いがちですが -
7:39 - 7:44でも力に溢れた
フリをするだけでも -
7:44 - 7:47力強くなったように
感じるんです -
7:47 - 7:50それで2番目の疑問は
-
7:50 - 7:53心が体に変化を及ぼすのは
分かりますが -
7:53 - 7:57体もまた心に変化を及ぼすのか
ということです -
7:57 - 8:00この力強さの文脈において
心と言うとき -
8:00 - 8:01何を指しているのかというと
-
8:01 - 8:03思考や感覚 それに
-
8:03 - 8:07思考や感覚を生み出す
ある種の生理的なもの -
8:07 - 8:10私の場合は特に ホルモンに
注目しています -
8:10 - 8:13力溢れる心と 無力な心
というのは -
8:13 - 8:14どんな風のものでしょう?
-
8:14 - 8:19力溢れる人は
当然のこととして -
8:19 - 8:23より断定的で 自信を持ち
楽天的です -
8:23 - 8:26運任せのゲームにおいてさえ
勝てると感じています -
8:26 - 8:30それにまた抽象的に
考える傾向があります -
8:30 - 8:33よりリスクを取ります
-
8:33 - 8:35力溢れる人と無力な人には
多くの違いがあります -
8:35 - 8:39生理的にも ある重要な2つのホルモンに
違いが見られます -
8:39 - 8:43支配性のホルモンである
テストステロンと -
8:43 - 8:46ストレスのホルモンである
コルチゾールです -
8:46 - 8:50霊長類の群れの中で
-
8:50 - 8:54力を持つボスは
テストステロンが多く -
8:54 - 8:57コルチゾールが少ないですが
-
8:57 - 9:00力強く有能な
リーダーもまた -
9:00 - 9:03テストステロンが多く
コルチゾールが少ないのです -
9:03 - 9:05これは何を意味するのでしょう?
-
9:05 - 9:07力について考えるとき みんな
テストステロンに目を向けます -
9:07 - 9:09何しろ支配性を
司るものですから -
9:09 - 9:13しかし力というのは ストレスへの
反応にも現れます -
9:13 - 9:16支配的な力を持つ
テストステロン溢れるリーダーが -
9:16 - 9:18ストレスに過敏なことを
期待するでしょうか? -
9:18 - 9:21違うでしょう
-
9:21 - 9:23力強く 断定的 支配的であり
-
9:23 - 9:27ストレスに動じない
どっしりとした人を期待するはずです -
9:27 - 9:33霊長類の群れにおいて
-
9:33 - 9:37ある個体が突然
ボスの役割を -
9:37 - 9:39引き継ぐことになったとき
-
9:39 - 9:42数日内に その個体の
テストステロンの値は大きく上昇し -
9:42 - 9:46コルチゾールの値は
大きく下がります -
9:46 - 9:49だから少なくとも
表面的なレベルで -
9:49 - 9:51体が心を形作りうるのと同様に
-
9:51 - 9:55役割の変化も 心を形作りうる
という証拠があるわけです -
9:55 - 9:58では役割の変化があると
何が起きるのか? -
9:58 - 10:01そういうことを
些細な形で -
10:01 - 10:03やったとき
何が起きるのか? -
10:03 - 10:062分間 この格好で立っていれば
-
10:06 - 10:09力強く感じられるようになるのか?
-
10:09 - 10:13それでやってみました
研究室に人を集めて -
10:13 - 10:17ちょっとした実験をしたんです
-
10:17 - 10:22みんなにそれぞれ
力強いポーズか -
10:22 - 10:24無力なポーズを 2分間
してもらいました -
10:24 - 10:27ポーズを5種類ずつ
見ていただきましょう -
10:27 - 10:29これが1つ
-
10:29 - 10:31さらに2つ
-
10:31 - 10:34メディアに「ワンダー
ウーマンのポーズ」と -
10:34 - 10:37紹介されました
-
10:37 - 10:38さらにもう2つ
-
10:38 - 10:40立ってやるのもあれば
座ってやるのもあります -
10:40 - 10:42こちらは無力なポーズです
-
10:42 - 10:46縮こまって
体を小さくします -
10:46 - 10:48これは特に力の弱いポーズです
-
10:48 - 10:49首に触るのは
-
10:49 - 10:52身を守ろうとしているのです
-
10:52 - 10:55実験の方法ですが
みんな集まったら -
10:55 - 10:56小瓶に唾液を取ってもらい
-
10:56 - 11:002分間 これかこれを
やってくださいと言います -
11:00 - 11:01彼らにポーズの写真は
見せません -
11:01 - 11:05力の概念を伝えたくないからです
力を感じてほしいのです -
11:05 - 11:07それで2分間これをやってもらい
-
11:07 - 11:10それから いろいろな場面で
「どれほど力強く感じるか」を聞きます -
11:10 - 11:13ギャンブルする機会を与え
-
11:13 - 11:16それからまた唾液の
サンプルを取ります -
11:16 - 11:17それで終了
そういう実験です -
11:17 - 11:21分かったのは リスク耐性—
今の場合ギャンブルですが -
11:21 - 11:24力強いポーズをした人は
-
11:24 - 11:2786%が賭に出ます
-
11:27 - 11:29力の弱いポーズでは
-
11:29 - 11:3360%の人しかやらず
大きな違いが出ます -
11:33 - 11:36テストステロンについては
-
11:36 - 11:39実験前の値を基準として
力強いポーズの人たちは -
11:39 - 11:4220%増加し
-
11:42 - 11:46力の弱いポーズの人は
10%減少しました -
11:46 - 11:49ここでも2分間で
こんな違いが出たのです -
11:49 - 11:52コルチゾールの方は
力強いポーズの人で -
11:52 - 11:5525%の減少
-
11:55 - 11:59力の弱いポーズでは
15%増加しました -
11:59 - 12:022分間のポーズが
ホルモンの変化をもたらし -
12:02 - 12:05脳の状態を変え
-
12:05 - 12:08断定的で 自信を持ち
落ち着いた状態や -
12:08 - 12:12ストレスに弱い 落ち込んだような
状態になったのです -
12:12 - 12:16そういう感覚はみんな
経験したことがありますよね? -
12:16 - 12:19そういうわけで
非言語行動は -
12:19 - 12:21他人がどう見るかだけでなく
-
12:21 - 12:23自分で自分のことを どう思い
どう感じるかも決めるのです -
12:23 - 12:26そして体は心に
影響を及ぼします -
12:26 - 12:28そこで次の疑問は
力のポーズを -
12:28 - 12:30数分間することが
-
12:30 - 12:32本当に人生を意味ある形で
変えるのかです -
12:32 - 12:35やったのは あくまで実験室の中での
わずか数分のタスクでしたが -
12:35 - 12:37これは現実に どう
応用できるのでしょう? -
12:37 - 12:40そこが みんな関心のある
ところですから -
12:40 - 12:44それで私たちは考えて
これが使える状況は -
12:44 - 12:47自分が値踏みされる状況
-
12:47 - 12:50社会的な脅威を感じる
状況だろうと思いました -
12:50 - 12:54たとえば友達からの評価
ランチの席でのティーンのような -
12:54 - 12:56ある人にとって それは
教育委員会でのスピーチや -
12:56 - 12:59売り込みをする時
かもしれないし -
12:59 - 13:02このような講演か
-
13:02 - 13:05あるいは就職面接かもしれません
-
13:05 - 13:07多くの人が体験していて
身近に感じるものとして -
13:07 - 13:08面接を
-
13:08 - 13:10私たちは選びました
-
13:10 - 13:14私たちがこの研究結果を
公表すると -
13:14 - 13:16様々なメディアに取り上げられ
「では 就職面接では -
13:16 - 13:20こうすべきなんですよね?」
と言われました (笑) -
13:20 - 13:22私たちは驚いて 違います
-
13:22 - 13:24そういう意味じゃありませんと
訂正しました -
13:24 - 13:27面接の場ではどうか
こんなことしないでください -
13:27 - 13:30思い出してほしいのは これは
他の人へのメッセージというよりは -
13:30 - 13:31自分へのメッセージだということです
-
13:31 - 13:34就職面接に臨む前は
どんな風にしているでしょう? -
13:34 - 13:36こんな風ですよね?
座って携帯をいじり -
13:36 - 13:39誰かを押しのけよう
なんてしません -
13:39 - 13:41手帳を見て
-
13:41 - 13:43背を丸め 体を
小さくします -
13:43 - 13:45でも本当は こんな風にしたほうが
いいんです トイレにでも行って -
13:45 - 13:482分間やるんです
-
13:48 - 13:50これを実験しようと思い
-
13:50 - 13:52研究室に人を集め
-
13:52 - 13:55力強い あるいは力のない
ポーズをした後に -
13:55 - 13:58ストレスの強い面接を
受けてもらいました -
13:58 - 14:025分間の面接をし
録画して -
14:02 - 14:04後で評価をします
-
14:04 - 14:08面接官は非言語的フィードバックを
与えないよう訓練されています -
14:08 - 14:10だからこんな感じです
-
14:10 - 14:12こんな人に面接されるのを
想像してください -
14:12 - 14:175分間まったく無反応ですよ
詰問でもされた方がまだマシです -
14:17 - 14:20みんなこれを嫌います
マリアンヌ・ラフランスが言うところの -
14:20 - 14:22「社会的流砂の中に立つ」状態です
-
14:22 - 14:24コルチゾールが急増します
-
14:24 - 14:26そういう面接を受けるときに
-
14:26 - 14:28何が起きるのかを
知りたかったのです -
14:28 - 14:32それから その録画テープを
4人の人に見てもらいました -
14:32 - 14:35彼らは仮説のことも
実験の条件も知りません -
14:35 - 14:38誰がどのポーズを
したかも知りません -
14:38 - 14:43そして録画テープを見た後に
「この人を採用したい」 -
14:43 - 14:45と彼らが言ったのは
-
14:45 - 14:48みんな 力のポーズを取った人でした
「あっちは採用したくない -
14:48 - 14:51全体として こっちの人を
高く評価する」と -
14:51 - 14:56何がそうさせているのか?
話す内容ではありません -
14:56 - 14:59その人が話す態度が重要なんです
-
14:59 - 15:01私たちは能力を示す条件を
評価していると思っています -
15:01 - 15:04「話はどれだけ筋道立っているか」
-
15:04 - 15:06「内容は良いか」
「資質はあるか」 -
15:06 - 15:09でもそういったものに効力はなく
態度こそ影響を与えるものなんです -
15:09 - 15:13基本的に面接では本当の自分が
表れます -
15:13 - 15:15考えを述べるにしても
重要なのは -
15:15 - 15:17その人を表すものとしてであって
-
15:17 - 15:19言ったこと自体ではないのです
-
15:19 - 15:24つまり態度が 効果を生み出し
効果を伝えるものだということです -
15:24 - 15:28体が心に 影響を及ぼし
-
15:28 - 15:31心が行動に 影響を及ぼし
-
15:31 - 15:34行動が結果に 影響を及ぼす
という話をすると みんな -
15:34 - 15:35「なんかフリをしているみたいだ」
と言います -
15:35 - 15:39だから私は「できるまで
フリをしなさい」と言うんですが -
15:39 - 15:42そんな風にしてまで やりたいとは思わない
ペテンみたいだ -
15:42 - 15:44ニセ者みたいに感じたくはない
-
15:44 - 15:48そんな風にしても「自分はここにいるべき
人間じゃない」と感じるだけだと -
15:48 - 15:50これには個人的に
すごく共感します -
15:50 - 15:53自分がニセ者で
「ここにいるべき人間じゃない」 -
15:53 - 15:56と感じるのがどういうものか
私自身体験があるからです -
15:56 - 15:59私は19歳の時にひどい
自動車事故に遭いました -
15:59 - 16:02車から放り出され
地面を何度も転がり -
16:02 - 16:06頭部外傷リハビリ病棟で
目覚めました -
16:06 - 16:09大学も休学し
-
16:09 - 16:15IQが標準偏差2個分も
下がったのを知って -
16:15 - 16:18ショックを受けました
-
16:18 - 16:21自分のIQを知っていたのは
優れた頭脳を見出され -
16:21 - 16:23この子は天才だと
言われていたからです -
16:23 - 16:26復学しようと ずっと
努力していましたが -
16:26 - 16:28みんなに言われました
「卒業は無理だよ -
16:28 - 16:30他にできることが
きっとあるよ -
16:30 - 16:32大学に行っても
うまくいきっこない」 -
16:32 - 16:36すごく苦しみました
自分の核となる -
16:36 - 16:39アイデンティティを
奪われるということ -
16:39 - 16:41私の場合 頭がいい
ということでしたが -
16:41 - 16:45それを奪われることほど
無力に感じるものはありません -
16:45 - 16:48私はまったく無力に感じました
-
16:48 - 16:51努力しては幸運を掴み
さらに努力するというのを繰り返し -
16:51 - 16:53ようやく大学を
卒業できました -
16:53 - 16:55他の子たちより
4年長くかかりました -
16:55 - 17:00そして私の擁護者であり指導教員である
スーザン・フィスクに受け入れられ -
17:00 - 17:03プリンストンに辿り着きましたが
-
17:03 - 17:06「自分はここにいるべき人間じゃない」
と感じていました -
17:06 - 17:07ニセ者です
-
17:07 - 17:08プリンストンでは
最初の年に -
17:08 - 17:1120人を前に 20分の
スピーチをする -
17:11 - 17:13というのがあるんですが
-
17:13 - 17:16そこで正体を晒す
ことになるのを恐れ -
17:16 - 17:19前の晩にスーザンに電話をして
「辞めます」と伝えました -
17:19 - 17:21すると彼女は言いました
-
17:21 - 17:23「あなたは辞めない
私はあなたに賭けたんだから いてもらう -
17:23 - 17:25あなたはここにいて
やるべきことをやるの -
17:25 - 17:27できてるフリをしなさい
-
17:27 - 17:31やるように言われた
講演をすべてこなし -
17:31 - 17:32ひたすらやり続け
-
17:32 - 17:35怖かろうが 脚がすくもうが
-
17:35 - 17:38体外離脱を体験しようが
-
17:38 - 17:41こう思えるようになるまで続けるのよ
“ああ やれている! -
17:41 - 17:44本物になったんだ!
ちゃんと やっている”」 -
17:44 - 17:46たからそうしました
大学院に5年いて -
17:46 - 17:48最初ノースウェスタンに行き
-
17:48 - 17:51それからハーバードに行きました
-
17:51 - 17:54ハーバードにいく頃には あまり考えなく
なっていましたが それまでずっと -
17:54 - 17:56「自分はここにいるべき人間じゃない」
と感じていたんです -
17:56 - 17:59ハーバードでの最初の年の
終わりのことですが -
17:59 - 18:04それまで授業中に一言も発言しなかった学生がいたので
私は「ねえ 授業にちゃんと参加しないと -
18:04 - 18:07落第するよ」と言ってやったら
後でその子が部屋にやってきて -
18:07 - 18:09その子のことは そんなに
知らなかったんですが -
18:09 - 18:13すっかり打ちひしがれた様子で
やってくると 言ったんです -
18:13 - 18:19「私ここにいるべき人間じゃないんです」
-
18:19 - 18:23この瞬間です
2つのことに気付きました -
18:23 - 18:251つは いつの間にか
-
18:25 - 18:28そんな風に感じなくなっていたこと
でも彼女はそう感じていて -
18:28 - 18:31それがどんなものか
私は誰よりも知っていました -
18:31 - 18:33もう1つは 彼女はここに
いるべきだ ということです -
18:33 - 18:35フリをしていれば本当に
そうなれるんだと -
18:35 - 18:39だから言いました
「あんたはここにいるべき人間よ! -
18:39 - 18:40明日はできるフリをしなさい
-
18:40 - 18:43力に溢れるフリを
-
18:43 - 18:47そして・・・」
-
18:47 - 18:49(拍手)
-
18:49 - 18:53「教室に行って
-
18:53 - 18:55最高の意見を言うの」
-
18:55 - 18:58それでどうなったかというと
彼女は最高の意見を言って -
18:58 - 18:59みんな振り向いていました
-
18:59 - 19:03「誰だろう? あんな子が
いたのに気が付かなかった」(笑) -
19:03 - 19:06何ヶ月か経って 彼女が
またやってきましたが -
19:06 - 19:08単にフリをして やりおおせた
だけではなく -
19:08 - 19:11フリを続けて本当になった
のが分かりました -
19:11 - 19:12彼女は変わったんです
-
19:12 - 19:17だから皆さんに言いたいんです
フリをしてやり過ごすのではなく -
19:17 - 19:19フリを本物にしてくださいと
-
19:19 - 19:23それが本当に自分のものに
なるまでやるんです -
19:23 - 19:26最後にお伝えしたいのは
-
19:26 - 19:30小さな変化が大きな違いに
繋がるということです -
19:30 - 19:33たった2分間の
-
19:33 - 19:34積み重ねですが
-
19:34 - 19:38この次ストレスを感じる
評価される場面に臨むとき -
19:38 - 19:40やってみてください
エレベーターの中で -
19:40 - 19:44トイレの個室で
自分の部屋で -
19:44 - 19:46やってみてほしいんです
-
19:46 - 19:48脳を その状況に
最適な状態にし -
19:48 - 19:51テストステロンを上げ
コルチゾールを下げるんです -
19:51 - 19:55せっかくのチャンスに「自分らしさが出せなかった」
なんて事にならないように -
19:55 - 19:57「自分がどんな人間か言ってやろう
見せてやろう」 -
19:57 - 19:59という気持ちになってください
-
19:59 - 20:01そして お願いしたいのは
-
20:01 - 20:05力のポーズを試し
-
20:05 - 20:07この科学を広めてください
-
20:07 - 20:10すごく簡単なんですから
-
20:10 - 20:12エゴで言っているの
ではありません -
20:12 - 20:14みんなに教え
共有してください -
20:14 - 20:16これが一番役立つのは
-
20:16 - 20:20リソースも 技術も
ステータスも -
20:20 - 20:23力もない人たちです
-
20:23 - 20:251人でできるんですから
-
20:25 - 20:27必要なのは自分の体と
1人になれる2分間だけです -
20:27 - 20:30それが彼らの人生を大きく
変えることになるはずです -
20:30 - 20:35ありがとうございました (拍手)
-
20:35 - 20:42(スタンディングオベーション)
- Title:
- ボディランゲージが人を作る
- Speaker:
- Amy Cuddy
- Description:
-
私たちのするボディランゲージは、自分に対する他の人の見方に影響しますが、自分自身の見方にも影響します。社会心理学者のエイミー・カディは、自信のないときでも自信に溢れる「力のポーズ」を取ることで、脳内のテストステロンやコルチゾールのレベルが変化し、成功できる見込みも変わるのだと言います。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 21:02
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for Your body language may shape who you are | ||
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Emi Kamiya accepted Japanese subtitles for Your body language may shape who you are | ||
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