信頼を構築(そして再構築)する方法
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0:02 - 0:06信頼を構築し再構築する方法
について話します -
0:06 - 0:09なぜなら私は信頼は
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0:09 - 0:13全ての行動の基本となっていると
信じているからです -
0:13 - 0:17そして もっとお互いに
信頼し合えるようになれば -
0:17 - 0:20人類は前例の無い
進歩を遂げることができます -
0:23 - 0:25しかし もし信頼が壊れてしまったら?
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0:27 - 0:32もし社長が従業員を侮辱している
ところをビデオに撮られたら? -
0:34 - 0:40もし従業員が偏見 排除や
もっとひどいことで苦しんでいるなら? -
0:42 - 0:44もし情報漏洩があり
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0:44 - 0:49真剣に対処しているというより
隠蔽しているように感じられたら? -
0:51 - 0:53そして 極めて悲劇的なことですが
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0:53 - 0:57技術的な欠陥で
人命が失われるとしたら? -
0:59 - 1:01もし私がこのトークを
6ヶ月前にしていたら -
1:01 - 1:04UberのTシャツを
着続けていたことでしょう -
1:07 - 1:09私はハーバード・ビジネススクール
の教授ですが -
1:09 - 1:13比喩的に そしておそらく
文字通り炎上中だった組織に -
1:14 - 1:19心から参加したいと思いました
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1:21 - 1:23新聞に書かれていたことは
つぶさに読んでいて -
1:23 - 1:27そこに書かれていたことこそ
私がこの組織に惹きつけられた理由です -
1:27 - 1:31この組織は あらゆる関係者の
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1:31 - 1:34信頼を失っていました
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1:35 - 1:38まずは 私が大切に思う
ある言葉についてお話しします -
1:38 - 1:41私がとても大切にしている
行動のあり方は「救済」です -
1:42 - 1:47人々が成長する可能性が
いたる所にあると私は思っていて -
1:47 - 1:49組織やコミュニティー
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1:49 - 1:52個人個人が驚異的な速さで
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1:52 - 1:55変わって行くのを目の当たりにしてきました
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1:56 - 2:01私は Uberに入ったのは
方向転換しさえすれば -
2:01 - 2:03小さなことにしか
挑戦しない他の人たちを -
2:03 - 2:07進歩させられるだろうという
期待があったからです -
2:09 - 2:13しかし Uberに入るなり
実に大きなミスを犯しました -
2:14 - 2:20全ての従業員が
UberのTシャツを着るまで -
2:20 - 2:23私は UberのTシャツを
毎日着続けると宣言したのです -
2:24 - 2:27明らかに考えが足りませんでした
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2:27 - 2:29(笑)
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2:29 - 2:33UberのTシャツを着続ける250日でした
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2:34 - 2:38今はその約束から解放されて
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2:39 - 2:41ハーバード・ビジネススクールに
戻ってきました -
2:41 - 2:45皆さんにお話ししたいのは
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2:45 - 2:49どれだけ抜け出せたかということです
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2:49 - 2:52赤ちゃんみたいに
ゆっくりとした足取りですけど -
2:52 - 2:53(笑)
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2:53 - 2:55まだ足を洗っている最中かも
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2:55 - 2:57(笑)
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2:57 - 3:01さて 信頼を再構築しようとするなら
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3:01 - 3:03その要素を理解しなければいけません
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3:04 - 3:08信頼の要素については
非常によく理解されています -
3:08 - 3:10要素は3つあります
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3:12 - 3:17誠実な人間だと思われたら
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3:17 - 3:19私は信頼されるでしょう
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3:20 - 3:26話に筋が通っていると感じられたら
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3:26 - 3:28私は信頼されるでしょう
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3:29 - 3:33そして 私が相手に
共感していると思われれば -
3:33 - 3:36私はきっと信頼されるでしょう
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3:36 - 3:39この3つの要素が働くと
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3:39 - 3:41強い信頼関係が築けます
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3:42 - 3:46しかし どれか1つでも
不安定になり -
3:46 - 3:49どれか1つでも揺らいでしまえば
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3:49 - 3:51信頼は脅かされます
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3:52 - 3:54さて 私がやろうとしていることは
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3:54 - 3:59一人ひとりが 明日は今日よりも
より多くの信頼を -
3:59 - 4:02得られるようにすることです
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4:03 - 4:09そしてその方法とは
何が原因で信頼が揺らぐのかを理解し -
4:09 - 4:12それを克服する処方箋を
作っておくことなのです -
4:12 - 4:15では 皆さんと一緒にやってみましょう
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4:16 - 4:20皆さんは自分の意思でここに来たのか
ちょっと教えて頂けませんか? -
4:20 - 4:21(笑)
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4:21 - 4:23はい OKです ありがとう
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4:23 - 4:25ええ
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4:25 - 4:26(笑)
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4:26 - 4:28リアクションから
事情がよく理解できます -
4:28 - 4:30(笑)
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4:30 - 4:36最も揺らぎやすいのは共感です
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4:37 - 4:38揺らぎの主な原因は
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4:38 - 4:43相手が自分のために
何かしてくれると思えないこと -
4:43 - 4:47他のことにばかり気をとられていると
思っていることです -
4:47 - 4:49無理もありません
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4:49 - 4:53私たちは皆やることが多く
忙しすぎます -
4:53 - 4:56そのため 共感に必要な
時間と場所を -
4:56 - 4:59脇に追いやってしまいがちです
-
4:59 - 5:02ディランが自分らしくあるためには
時間が必要なのです -
5:03 - 5:08私たちも やることが多過ぎれば
共感のための時間がもてないかもしれません -
5:08 - 5:11しかしそこから悪循環が始まるのです
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5:11 - 5:14共感を示さなければ
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5:14 - 5:16あらゆることが
もっと難しくなるからです -
5:16 - 5:20信頼することの価値が認められなければ
あらゆることが もっと難しくなり -
5:20 - 5:23共感のための時間が減り続け
悪循環が続きます -
5:24 - 5:26だから処方箋は
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5:28 - 5:34どこで いつ そして誰といる時に
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5:34 - 5:37自分の気が散りやすいかを
突き止めることです -
5:39 - 5:42そうすれば かなり的確に
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5:42 - 5:48いつ どこで そして誰に対して
共感しにくいかが突き止められます -
5:49 - 5:52そして そうしているうちに
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5:52 - 5:58あるきっかけが生じて
自分の目の前にいる人達の方を向いて -
5:58 - 6:01彼らを見つめ
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6:01 - 6:03話を聞き
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6:03 - 6:07深く考えて彼らの立場に立てたなら
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6:07 - 6:12共感というものに 堅固な軸足を置く
チャンスが生れるのです -
6:13 - 6:15そして 特に必要がないのなら
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6:16 - 6:19携帯をしまってください
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6:20 - 6:25それは気を散らせてしまう
最大の原因となり -
6:25 - 6:30共感と信頼がそこに生まれることを
とても難しくします -
6:32 - 6:34これが共感の揺らぎの対処法です
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6:36 - 6:39論理の揺らぎは
2つの形で現れます -
6:40 - 6:43それは論理の質であったり
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6:45 - 6:48論理を伝える力であったりします
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6:49 - 6:52さて 論理の質が危ういようであれば
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6:53 - 6:54皆さんの力になれません
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6:54 - 6:55(笑)
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6:56 - 6:57もっとお時間を頂かないとね
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6:57 - 7:01(笑)
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7:01 - 7:06ですが 幸いに 多くの場合
論理そのものは健全です -
7:06 - 7:11危ういのは
論理を伝える力です -
7:11 - 7:15とても幸いなことに
これは簡単に直せます -
7:16 - 7:22この世の中に伝達方法は
2種類あるとされていて -
7:22 - 7:25ハーバード・ビジネススクールの教授達は
2x2法で名が通っていますが -
7:25 - 7:27ダメです
三角形が最高なんです -
7:27 - 7:29(笑)
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7:31 - 7:35この世の中に伝達方法が
2種類あるとすれば -
7:35 - 7:401つ目の方法とは
誰かが我々を旅に― -
7:40 - 7:45紆余曲折や
神秘やドラマのある -
7:45 - 7:48壮大な旅にいざない
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7:48 - 7:50最終的に目的地に
到達させるというものです -
7:52 - 7:55この世で最も優れた伝達者の中には
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7:55 - 7:57この伝達方法を
使う人もいるでしょう -
7:57 - 8:00しかし 論理が揺らいでいるのならば
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8:00 - 8:02この方法は非常に危ないんです
-
8:03 - 8:06よって 代わりに
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8:08 - 8:13まず 短い文で要点を伝え
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8:13 - 8:16その後 裏付けとなる証拠を
示して欲しいのです -
8:18 - 8:20これによって
素晴らしいアイデアを -
8:20 - 8:22人々に伝えることができますが
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8:22 - 8:24それと同様に大切なことは
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8:26 - 8:28もし 途中で邪魔されたとしても
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8:30 - 8:31特に女性の方々
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8:31 - 8:34(笑)
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8:34 - 8:41(拍手)
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8:41 - 8:44もし 途中で邪魔されたとしても
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8:44 - 8:46アイデアはあなたに帰属し
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8:46 - 8:50他人が割って入り
帰属を主張することはできません -
8:50 - 8:56(拍手)
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8:56 - 8:58今ので鳥肌が立ちました
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8:58 - 8:59(笑)
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9:00 - 9:043つ目の要素は誠実さで
一番厄介に感じます -
9:06 - 9:09私たち人間は
一瞬で -
9:09 - 9:11文字通り 一瞬で
-
9:11 - 9:14誰かが猫をかぶっているかどうか
見分けることができます -
9:16 - 9:18よって 多くの点で
これに対する処方箋は明確です -
9:19 - 9:22誠実さが揺らぐのは避けたいですか?
では ありのままの自分でいましょう -
9:24 - 9:25そうです
-
9:26 - 9:29これは周りにいる人たちが
-
9:29 - 9:32あなたと似通っていれば
非常に簡単なことです -
9:34 - 9:37しかし あなたのタイプが
異なるならば -
9:39 - 9:43ありのままでいることは非常に困難です
-
9:46 - 9:50私はキャリアのどの段階でも
-
9:50 - 9:53個人的な衝動や
他人から受けた助言により -
9:53 - 9:56自分本来の姿を
隠したくなる時がありました -
9:57 - 10:00私は とても強く意見を述べる女性です
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10:00 - 10:02強い信念をもって
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10:02 - 10:04直接的な言い方で話します
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10:05 - 10:07素晴らしい妻を持ち
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10:07 - 10:11彼女と一緒に
クレイジーな野心を抱いています -
10:12 - 10:14私は 男性の服装と
-
10:15 - 10:16はき心地の良い靴を好みます
-
10:17 - 10:18オールバーズ(靴)はいいですね
-
10:18 - 10:22(笑)
-
10:22 - 10:25見方によっては
私は変わり者です -
10:26 - 10:28ここにいる皆さんも
それぞれに -
10:28 - 10:32人生の場面に応じて
異なる自分を表現する -
10:32 - 10:34贅沢を味わって欲しいと思います
-
10:35 - 10:37しかし これには
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10:38 - 10:44ありのままの自分を隠す誘惑が
付いて回ります -
10:44 - 10:46そして ありのままの自分を隠せば
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10:46 - 10:48信頼度が下がります
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10:48 - 10:50信頼度が下がると
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10:50 - 10:53まとまった仕事を
任されにくくなります -
10:53 - 10:57仕事を任されなければ
昇格するチャンスも減り -
10:57 - 11:00そうこうするうちに
最高幹部になれるのは -
11:00 - 11:03わずかだと気づいて
落胆することになります -
11:04 - 11:05(笑)
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11:05 - 11:12だから ありのままの自分でいることに
議論は戻ってきます -
11:12 - 11:14私からのアドバイスです
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11:14 - 11:17自分の気持ちを向上させる
服を着てください -
11:18 - 11:23周りの人のご機嫌をとるのではなく
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11:23 - 11:28ありのままの素晴らしい自分が
何を言いたいかに注意を払って下さい -
11:29 - 11:31そして ここにいる
リーダー格の皆さん -
11:32 - 11:35あなた方の義務は
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11:35 - 11:40皆がありのままでいられる
安心できる環境を整えるだけでなく -
11:40 - 11:41これを歓迎し
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11:43 - 11:44讃え
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11:45 - 11:49ありのままでいることを
大切にすることです -
11:49 - 11:52これが未知の領域に達する
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11:52 - 11:54優れた成果を遂げる鍵となります
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11:56 - 12:00では Uberに話を戻しましょう
Uberで何が起きたのか? -
12:00 - 12:04私が着任した時のUberは
あらゆる面で揺らいでいました -
12:05 - 12:09共感 論理 誠実さの全てが
狂ったように揺らいでいました -
12:11 - 12:16しかし 2つの揺らぎについては 非常に
効果的で即効性のある解決法がありました -
12:18 - 12:20共感について説明しましょう
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12:20 - 12:22Uberでの会議では
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12:22 - 12:26互いにテキストメッセージを
送り合っていることが よくありました… -
12:27 - 12:28会議の内容についてね
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12:28 - 12:34(笑)
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12:34 - 12:36このようなことは
見たことがありませんでした -
12:36 - 12:38(笑)
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12:38 - 12:40色々な効果もあったのでしょうが
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12:40 - 12:43これでは安全で共感性のある環境は
作られませんでした -
12:44 - 12:46解決法は非常に明確です
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12:46 - 12:48電源を切り 遠ざけておくことです
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12:49 - 12:52すると 皆は顔を上げ
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12:52 - 12:54目の前にいる人たちのことを見て
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12:54 - 12:56彼らの話を聞き
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12:56 - 12:58彼らの立場になって考え
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12:58 - 13:01今までにない方法で
協力するようになったのです -
13:03 - 13:07論理は同じくらい揺らいでいました
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13:07 - 13:10組織の急成長によって
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13:10 - 13:12従業員やマネジャーたちが
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13:12 - 13:15次々と昇格していったからでした
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13:15 - 13:19やがて 経験の及ばぬ役職に
置かれてしまったのです -
13:20 - 13:22それは彼らの能力を
超えてしまいました -
13:22 - 13:24だから彼らの落ち度ではなかったのです
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13:25 - 13:29解決法は 集中的に経営陣を教育し
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13:29 - 13:33特に論理、戦略、リーダーシップに
-
13:33 - 13:35焦点を置きます
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13:36 - 13:40皆に論理の質の厳密さを
彼らに植え付け -
13:40 - 13:45多くの三角形の向きを
正しくすることで -
13:45 - 13:48皆が効率的なコミュニケーションを
とれるようになりました -
13:50 - 13:54最後の誠実さは
まだかなり揺らいでいますが -
13:55 - 13:58正直言って
それはUberに限ったことではなく -
13:58 - 14:01私が目にした シリコンバレーや
他の会社とそれほど変わりません -
14:03 - 14:08それでも 他人に合わせろ
と教える方が楽です -
14:09 - 14:12自分が言おうとしたことを
-
14:12 - 14:15発言する人に報いを与える方が
-
14:15 - 14:18自分が言おうとしたことと
全く違うことを -
14:18 - 14:20発言する人に報いを与えるよりも
ずっと楽です -
14:22 - 14:25しかし このこと ―
-
14:25 - 14:28つまり 異なる意見をほめたたえ
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14:28 - 14:32その人の最大の力を
引き出す方法が見いだすことができれば -
14:32 - 14:36なんと それこそが
我が息子たちが育って欲しい世界なんです -
14:37 - 14:39そして ここにいる皆さんと一緒に
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14:39 - 14:42手を取り合い
世界のあらゆる場所で -
14:42 - 14:46信頼を再構築できれば光栄です
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14:47 - 14:48ありがとうございました
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14:48 - 14:53(拍手)
- Title:
- 信頼を構築(そして再構築)する方法
- Speaker:
- フランセス・フライ
- Description:
-
信頼はすべての行動の基礎になるものです。しかし、もしもこれが壊れてしまったら?目からウロコが落ちるようなトークを通して、ハーバード・ビジネススクールの教授であるフランセス・フライは、信頼に関する集中講義をします。どうやって信頼を築き、保ち、再構築するか―これは彼女が最近、Uberに勤めた間に取り組んだことです。「私たちがもっとお互いを信頼し合えるようになれば、人類は前例の無い進歩を遂げることができるのです」とフライは語ります。
- Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 15:05
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Yumika Amemiya edited Japanese subtitles for How to build (and rebuild) trust | |
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Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for How to build (and rebuild) trust |