お茶の歴史―シュナン・テン
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0:07 - 0:11食用に適する穀物やハーブを探しながら
あてもなく一日中森の中をぶらぶらした後で -
0:11 - 0:17疲れ果てた聖職者で農家のシェンノンは
72回も中毒に見舞われました -
0:17 - 0:19しかし彼が毒でこと切れる前に
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0:19 - 0:221枚の葉っぱが口の中に吹き込んできました
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0:22 - 0:24それを噛んでみた彼は元気を取り戻します
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0:24 - 0:27こうしてお茶が発見されたのです
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0:27 - 0:30あるいは昔から
そう言い伝えられてきました -
0:30 - 0:31お茶は実際には解毒作用はありませんが
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0:31 - 0:33中国の神話的な農業の創始者である
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0:33 - 0:36シェンノンの物語は
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0:36 - 0:39古代中国人にとってのお茶の重要性に
光を当てています -
0:39 - 0:42考古学的な証拠によると
お茶が初めて中国で栽培されたのは -
0:42 - 0:446000年も前 つまり―
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0:44 - 0:49ファラオがギザの大ピラミッドを建てる
1500年前とも言われます -
0:49 - 0:50初期の中国茶の木は
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0:50 - 0:53こんにち世界中で栽培されているのと
同じ種類ですが -
0:53 - 0:56飲み方はまったく異なっていました
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0:56 - 0:59お茶は野菜として消費されたり
穀物粥と一緒に調理されたりしていたのです -
0:59 - 1:031500年前になってようやく
お茶は食べ物から飲み物に変わりました -
1:03 - 1:06熱と水蒸気が混ざると
複雑で多彩な味が -
1:06 - 1:11葉の緑色から出てくると
人々が気付いたからです -
1:11 - 1:14何百年も淹れ方を試したのち
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1:14 - 1:16基本形となったのは
お茶を熱し -
1:16 - 1:18持ち運びできる形に平たく固め
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1:18 - 1:20粉状にすりつぶして
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1:20 - 1:21熱湯を注ぎ
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1:21 - 1:26「むちゃ」または「抹茶」と呼ばれる
飲料を作る方法でした -
1:26 - 1:30抹茶はとても人気が高まり
まぎれもない中国茶文化が開花しました -
1:30 - 1:32お茶は書物や詩の題材であり
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1:32 - 1:34皇帝のお気に入りの飲み物であり
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1:34 - 1:36画家にとっては表現の対象にもなりました
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1:36 - 1:39画家たちはお茶の泡に
突飛な絵を描いたのです -
1:39 - 1:43まさに現代のコーヒーショップで見かける
エスプレッソアートによく似ています -
1:43 - 1:459世紀 唐の時代に
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1:45 - 1:49日本人の僧が初めてお茶の木を
日本に持ち帰りました -
1:49 - 1:53日本人は やがてお茶にまつわる
独自の儀式を発展させていきました -
1:53 - 1:56これが日本の茶道の誕生に
つながっているのです -
1:56 - 1:59そして14世紀明の時代に
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1:59 - 2:01中国の皇帝は標準的な製法を
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2:01 - 2:05お茶を押して平たく固める形から
ばらけた茶葉へと変えさせました -
2:05 - 2:09その時点ではまだ 中国は事実上
世界のお茶の木を独占しており -
2:09 - 2:12お茶は中国にとって
主要な3つの輸出品の1つになりました -
2:12 - 2:15あとの2つは磁器と絹です
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2:15 - 2:18このことが中国に多大な力と
経済的影響力をもたらします -
2:18 - 2:21世界中でお茶が飲まれるようになったからです
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2:21 - 2:24この広がりはオランダ人貿易商が
膨大な量のお茶を -
2:24 - 2:27ヨーロッパに持ち込んだ
1600年代前半頃に本格的に始まりました -
2:27 - 2:31ポルトガルの貴婦人だった
キャサリン・オブ・ブラガンザ王妃の -
2:31 - 2:34功績は広く認められています
彼女は1661年にチャールズ2世と結婚し -
2:34 - 2:38イギリスの貴族社会にお茶を広めました
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2:38 - 2:42その時代の英国は
植民地を広げている只中で -
2:42 - 2:45世界を支配する新たな勢力になろうと
しているところでした -
2:45 - 2:49そして英国が拡大するにつれ
お茶に対する興味も世界中に広まります -
2:49 - 2:531700年までにヨーロッパでお茶は
コーヒーの10倍もの価格で販売され -
2:53 - 2:56しかも お茶の木は中国でしか
栽培されていませんでした -
2:56 - 2:58お茶の貿易がとても儲かるので
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2:58 - 3:01西洋の貿易商社間の激しい競争から
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3:01 - 3:05世界最速の帆船である
クリッパー船が誕生しました -
3:05 - 3:07みな利益を最大化するため
真っ先にヨーロッパへ― -
3:07 - 3:10お茶を持ち帰ろうと争ったのです
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3:10 - 3:14最初は中国茶を買うのに
英国は銀で支払っていました -
3:14 - 3:15高価すぎるとわかると
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3:15 - 3:20英国人は別のもので支払うことを提案します
アヘンです -
3:20 - 3:22これで人々が麻薬に依存するようになり
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3:22 - 3:25中国国内で公衆衛生問題を
引き起こしました -
3:25 - 3:281839年に中国の役人は兵士たちに
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3:28 - 3:31英国の巨大なアヘン輸送船を
破壊するように命じました -
3:31 - 3:34これは英国が中国全体に及ぼす影響力に対する
抗議声明といえるものでした -
3:34 - 3:38この行為が2国間の
第一次アヘン戦争の引き金となります -
3:38 - 3:41敗れた清朝が香港を英国に引き渡した
1842年まで -
3:41 - 3:45中国の海岸で激しい攻防が繰り広げられました
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3:45 - 3:48そして不平等な関係のもと
貿易が再開します -
3:48 - 3:52この戦争は1世紀以上もの間
中国の国際的立場を弱めました -
3:52 - 3:57イギリス東インド会社は
自らお茶を栽培して -
3:57 - 3:59市場を更に支配することも望みました
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3:59 - 4:01そこで植物学者の
ロバート・フォーチュンに -
4:01 - 4:05秘密裏に中国からお茶を盗み出すことを
依頼します -
4:05 - 4:08彼は変装して
中国のお茶を栽培している山中を -
4:08 - 4:09危険を冒しながら進み
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4:09 - 4:12ついにお茶の木と経験のある労働者を
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4:12 - 4:15インドのダージリンまで持ち出しました
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4:15 - 4:17そこからさらにお茶の木は広がり
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4:17 - 4:21日々の嗜好品としてのお茶の
急速な広がりに拍車をかけました -
4:21 - 4:26今ではお茶は水に次ぐ世界で2番目に
多く消費される飲料で -
4:26 - 4:27砂糖入りのトルコのリゼ・ティーから
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4:27 - 4:29塩の入ったチベットのバター茶まで
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4:29 - 4:32地球上の文化の数と同じぐらいある
様々な淹れ方で -
4:32 - 4:34お茶は飲まれているのです
- Title:
- お茶の歴史―シュナン・テン
- Speaker:
- Shunan Teng
- Description:
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お茶は水に次いで世界で2番目に消費されている飲料であり、砂糖入りのトルコのリゼ・ティーから塩の入ったチベットのバター茶まで、地球上の文化の数と同じぐらいある様々な淹れ方で飲まれています。どこが起源で、どのように人気が高まっていったのか、シュナン・テンがお茶の長い歴史を解説します。
講師:シュナン・テン、アニメーション:ステフ・リー
*このレッスンの教材: http://ed.ted.com/lessons/the-history-of-tea-shunan-teng - Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:58
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Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for The history of Tea | |
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Tomoyuki Suzuki accepted Japanese subtitles for The history of Tea | |
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Tomoyuki Suzuki declined Japanese subtitles for The history of Tea | |
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