コンテナ輸送は現代社会をどう変えたのか
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0:12 - 0:15今はどんな物でも簡単に手に入る時代です
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0:15 - 0:18スーパーに行くと インド産ナッツや
中国産オレンジジュース -
0:18 - 0:21日本で獲れたメカジキに
チェコスロバキアのラガービール -
0:21 - 0:24それにヨーロッパ産チーズ
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0:24 - 0:27私が子供の頃とは違って
とにかく何でもあります -
0:27 - 0:30昔は フランス産のチーズや
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0:30 - 0:33ボヘミアンラガービールなんて
知りませんでした -
0:33 - 0:36気の向くままにどこへでも行ける
大金持ちでもなければ -
0:36 - 0:39無理でした
今は違います -
0:39 - 0:42食べ物だけではありません
例えばiPhone -
0:42 - 0:45iPhoneが
カリフォルニア州クパティーノで -
0:45 - 0:48発明されデザインされたことは
誰もが知っていますが -
0:48 - 0:51部品はどこで作られ
組み立てられているのでしょう? -
0:51 - 0:54アップルは公表していません
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0:54 - 0:57請け負っているのは
中国 日本 ドイツ 韓国 -
0:57 - 1:00そしてもちろん
アメリカ合衆国です -
1:00 - 1:03ちょっと考えてみてください
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1:03 - 1:06これらの部品と完成品は安値で世界中を
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1:06 - 1:09一部は空輸で
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1:09 - 1:12大部分が海上輸送されています
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1:12 - 1:15これを「グローバライゼーション」
といいます -
1:15 - 1:18グローバライゼーションを
我々の生活に実現した人物は -
1:18 - 1:21あまりよく知られていません
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1:21 - 1:25その人物について話しましょう
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1:25 - 1:281930年代の大恐慌時代
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1:28 - 1:31何百万のアメリカ人が
失業していました -
1:31 - 1:34トラック運転手だった
24歳のマルカム・マクリーンは -
1:34 - 1:37梱包された綿花を
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1:37 - 1:40ノースカロライナ州フェイエットビルから
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1:40 - 1:43ニュージャージー州ホーボーケンの
港まで運んでいました -
1:43 - 1:46彼は職を得て嬉しかったのですが
港に到着すると -
1:46 - 1:49トラックの荷物が
積まれていくのを -
1:49 - 1:52岸壁でじっと待ってるのに
うんざりしていました -
1:52 - 1:55荷役たちは働きアリのように
トラックから船まで荷物を運び -
1:55 - 1:59クレーンで持ち上げて
船倉に並べます -
1:59 - 2:01船の上では
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2:01 - 2:03大きな声を上げて
手を振っている荷役たちが -
2:03 - 2:06クレーンから荷物を降ろして
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2:06 - 2:09船倉に置かれるのを
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2:09 - 2:11確認していました
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2:11 - 2:14マルカムはうんざりして
苛立ちすら感じていました -
2:14 - 2:17ノースカロライナに戻って
次の荷物を運んでこなければ -
2:17 - 2:19彼の収入にならないからです
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2:19 - 2:22苛立ちはひらめきになり
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2:22 - 2:25「これはいける」と思いました
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2:25 - 2:27「もしトラックが
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2:27 - 2:30そのまま船で運べたら」
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2:30 - 2:33そうだこれはいけるぞ
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2:33 - 2:36これは画期的だ
何世紀もの間 -
2:36 - 2:40バラバラの荷物が
船に積まれていました -
2:40 - 2:44これを
「ばら積み輸送」といいます -
2:44 - 2:47梱包された荷物が
一品一品積まれていたのです -
2:47 - 2:51この発想は彼にとっては
たった一日の節約ですが -
2:51 - 2:53船の積み降ろし作業にかかる
2週間 -
2:53 - 2:56全作業員の時間が節約できました
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2:56 - 2:59ばら積み輸送では
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2:59 - 3:02通常8日間で荷物が船に積まれて
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3:02 - 3:05更に8日間かけて
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3:05 - 3:07荷卸しと分配をします
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3:07 - 3:09もしマルカムが
トラックで船に乗り入れ -
3:09 - 3:12到着した港で
そのままトラックで運び出せば -
3:12 - 3:15これらにかかる時間は
節約できるでしょう -
3:15 - 3:18今日 この構想は実現しています
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3:18 - 3:20マルカムの構想は
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3:20 - 3:23「コンテナ輸送」
として知られています -
3:23 - 3:26これは時間の節約だけでなく
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3:26 - 3:29世界市場を活気づけ
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3:29 - 3:32あらゆる商品が入手可能になり
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3:32 - 3:35世界各地から最少コストで
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3:35 - 3:38輸送できるようになりました
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3:38 - 3:401937年にマルカムはひらめきました
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3:40 - 3:44ホーボーケンに停車していた
24歳のトラック運転手は -
3:44 - 3:4740を過ぎて
すべてのコンテナ事業を始めました -
3:47 - 3:50彼は1台のトラックをきっかけに
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3:50 - 3:53大きな運送業者を
立ち上げていきました -
3:53 - 3:56ニューヨークのシティバンクから
融資を受け -
3:56 - 3:59貨物を船に
効率的に積めるように -
3:59 - 4:02鋼鉄の箱と船の甲板の設計に
取り掛かりました -
4:02 - 4:05彼はどうかしていると
皆が思いました -
4:05 - 4:08発明家がいると
否定的な人たちが現われ -
4:08 - 4:10それが大事な発明だったと
彼らが語ることはありません -
4:10 - 4:13でもマルカム・マクリーンを
忘れないで下さい -
4:13 - 4:16彼が発明した初のコンテナ船
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4:16 - 4:19”アイディアルX”は
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4:19 - 4:22ぎっしり詰め込まれた
58個のコンテナを積んで -
4:22 - 4:24ニューアーク港から出港しました
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4:24 - 4:27これがコンテナ輸送の幕開けでした
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4:27 - 4:30世界の距離は縮まり
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4:30 - 4:34選択の幅を拡げたのです
- Title:
- コンテナ輸送は現代社会をどう変えたのか
- Description:
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時として、思いがけないある発想が世界に大きな影響を与えることがあります。”米国を作った人々”(They made America) の著者ハロルド・エヴァンズ氏が、マルカム・マクリーンが小さな町のトラック運転手だった時のひらめきがコンテナ輸送を開拓していくまでの経緯を分かりやすく紹介しています。コンテナ輸送がどのようにして生まれ、現代のグローバル経済にどのような影響をもたらしてきたのでしょう?
”コンテナ輸送は現代社会をどう変えたのか”
アニメ制作:サニー・ブラウン (http://www.sunnibrown.com) - Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:47
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Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for How Containerization Shaped the Modern World | |
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Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for How Containerization Shaped the Modern World | |
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Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for How Containerization Shaped the Modern World | |
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Masaki Yanagishita accepted Japanese subtitles for How Containerization Shaped the Modern World | |
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Masaki Yanagishita edited Japanese subtitles for How Containerization Shaped the Modern World | |
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Masaki Yanagishita edited Japanese subtitles for How Containerization Shaped the Modern World | |
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Masaki Yanagishita edited Japanese subtitles for How Containerization Shaped the Modern World |