Lucianne Walkowicz: Let's not use Mars as a backup planet
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0:13 - 0:15我々は人類史の分岐点にいて
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0:15 - 0:21新たな星を手に入れるか
故郷の星を失うかの間で揺れています -
0:21 - 0:23ほんのこの数年だけでも
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0:23 - 0:28宇宙における地球の位置づけについて
私たちの知識は大きく広がりました -
0:28 - 0:30NASAのケプラー計画で
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0:30 - 0:34他の恒星系の惑星候補が
何千も見つかり -
0:34 - 0:38地球はこの銀河系にある何十億という惑星の
1つにすぎないことを示唆しています -
0:38 - 0:40ケプラーというのは宇宙望遠鏡で
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0:40 - 0:45(地球から見て)恒星の前を惑星が横切る際に
光が遮られることで起きる -
0:45 - 0:47星の明るさの微妙な変化を
観測しています -
0:48 - 0:49ケプラーのデータは
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0:49 - 0:53惑星の大きさや
その親星(恒星)までの距離を明らかにし -
0:53 - 0:55それによって その惑星が
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0:55 - 0:58岩石で出来た小型の
地球型惑星なのかどうか -
0:58 - 1:03また どれほどの光を親星である太陽から
受けているのかが分かります -
1:03 - 1:07これは その惑星が
居住に適しているかの -
1:07 - 1:09ヒントを与えてくれます
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1:09 - 1:11残念なことに
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1:11 - 1:15居住可能かもしれない世界の
宝の山が発見されている一方で -
1:15 - 1:19我々自身の惑星は
人類の重みによって疲弊しています -
1:19 - 1:232014年は 観測史上
最も暑い年でした -
1:23 - 1:27悠久の時を我々と共にあった
氷河や海氷が -
1:27 - 1:30ほんの数十年で
消失しています -
1:30 - 1:34我々が引き起こしている
この惑星規模の環境変化は -
1:34 - 1:39我々には軌道修正できないほど
急速に進行しつつあります -
1:39 - 1:43しかし私は気象学者ではなく
天文学者です -
1:43 - 1:46私は惑星の居住可能性を
研究していて -
1:46 - 1:50地球外で生命の
存在しうる惑星を -
1:50 - 1:52見つけようとしています
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1:52 - 1:55異星で良い物件探しをしている
と言ったところです -
1:56 - 2:00宇宙の生命の探索に深く関わる者として
私に言えるのは -
2:00 - 2:03地球のような惑星を
探せば探すほど -
2:03 - 2:07地球の有り難みを
強く感じるということです -
2:07 - 2:10新しい惑星が
見つかるごとに -
2:10 - 2:12その惑星と
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2:12 - 2:15我々の一番良く知る
太陽系の惑星の比較を促されます -
2:15 - 2:18お隣りさんである
火星を考えてみましょう -
2:18 - 2:22火星は小型で岩石でできた惑星で
太陽から少し遠いですが -
2:22 - 2:23ケプラーで見つかれば
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2:23 - 2:26居住可能性ありと判断される
タイプの惑星です -
2:26 - 2:29実際 火星は過去に
居住可能だった可能性があり -
2:29 - 2:33これまで火星の調査が
数多く行われてきたのもそれが理由です -
2:33 - 2:34キュリオシティのような
探査ローバーが -
2:34 - 2:39生命の起源の痕跡を探して
火星表面を走り回り -
2:39 - 2:43MAVEN のような探査機は
火星大気のサンプルを採取し -
2:43 - 2:47火星が住めない環境になった理由を
解明しようとしています -
2:47 - 2:51民間の宇宙旅行会社は
地球周辺の短期間の旅行だけでなく -
2:51 - 2:55魅惑的な火星での生活の可能性まで
提示しています -
2:55 - 2:57火星の光景は
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2:57 - 2:59地球上の砂漠を思わせ
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2:59 - 3:05開拓者や新世界というイメージを
喚起するにしても -
3:05 - 3:07地球と比べたら
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3:07 - 3:09火星は住むには酷い場所です
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3:09 - 3:11考えてみてください
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3:11 - 3:14地球には 人の住まない
砂漠が広がっていますが -
3:14 - 3:17それでさえ 火星と比べたら
豊かなものです -
3:17 - 3:21地球上で最も乾燥し
最も高地にある場所でも -
3:21 - 3:25何千キロも離れた熱帯雨林の
もたらす酸素に満ちた -
3:25 - 3:27濃くておいしい空気があります
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3:27 - 3:32火星やその他の惑星に植民するという
バラ色のアイデアが投げかける -
3:32 - 3:36長く暗い影を
私は懸念しています -
3:36 - 3:39我々の知る唯一
本当に居住可能な惑星に -
3:39 - 3:42自ら招いた破滅から
火星が人類を救ってくれる -
3:42 - 3:46そんな思い込みが どんな結果を
もたらすことになるのか -
3:46 - 3:49惑星間探査は好きですが
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3:49 - 3:51そういう考えには
まったく反対です -
3:51 - 3:54火星に行くべき素晴らしい理由が
たくさんあるとしても -
3:54 - 3:57人類の待避場所として
火星があると言うのは -
3:57 - 4:00タイタニック号の船長が
本当のパーティーは -
4:00 - 4:03後で救命ボートで行われますと
言うようなものです -
4:03 - 4:05(笑)
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4:05 - 4:08(拍手)
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4:08 - 4:11どうも
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4:11 - 4:14惑星間探査と惑星保護は
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4:14 - 4:17対極にあるものではなく
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4:17 - 4:20むしろ1つの目的の
表と裏なのです -
4:20 - 4:24未来に向けて生命を理解し
保護し 改善するということです -
4:24 - 4:28地球上で最も苛酷な環境は
異星の光景のようで -
4:28 - 4:30ただ 近くにある
というだけです -
4:30 - 4:33その居住に適さない
荒涼とした地に -
4:33 - 4:37居住可能な空間を作り
維持する方法が分かれば -
4:37 - 4:40それは地球環境の保護にも
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4:40 - 4:43他の惑星への進出にも
役立てられます -
4:43 - 4:45最後にフェルミの
パラドックスという -
4:45 - 4:47思考実験の話をしましょう
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4:47 - 4:51ずっと以前に物理学者の
エンリコ・フェルミは問いました -
4:51 - 4:54宇宙は長らく存在し
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4:54 - 4:57たくさんの惑星がある
と考えられるので -
4:57 - 5:01地球外生命の証拠が見つかっていても
良さそうなものだが -
5:01 - 5:03それはどこにあるのか?
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5:03 - 5:06フェルミのパラドックスへの
考えられる答えの1つは -
5:06 - 5:08他の恒星系に
進出しようとするほど -
5:08 - 5:12技術的に進歩した文明は
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5:12 - 5:16その発展をそもそも育んでくれた
故郷を守ることの重要性を -
5:16 - 5:19見失って行く というものです
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5:19 - 5:21他の惑星への植民だけで
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5:21 - 5:25自ら招いた破滅から人類を救える
などと考えるのは傲慢です -
5:25 - 5:29しかし惑星保護と
惑星間探査を -
5:29 - 5:31ともに進めることは
可能なのです -
5:31 - 5:34もし人類が 火星の苛酷な環境を
住めるように変えられると -
5:34 - 5:36本当に思っているなら
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5:36 - 5:39まず地球の居住可能性を
維持するという -
5:39 - 5:42はるかに容易な課題を
克服すべきでしょう -
5:42 - 5:43ありがとうございました
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5:43 - 5:50(拍手)
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- Lucianne Walkowicz: Let's not use Mars as a backup planet
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© TED Conferences, LLC - Video Language:
- English
- Duration:
- 05:55
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for Lucianne Walkowicz: Let's not use Mars as a backup planet | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for Lucianne Walkowicz: Let's not use Mars as a backup planet |