コロナウィルスから予想される感染症の未来 | アラナ・シェイク | TEDxSMU
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0:12 - 0:13この話をするにあたり
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0:13 - 0:17まず 私自身の経歴を少し紹介しておきます
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0:18 - 0:23というのも 言わせてもらうと
今 けっして耳を貸すべきでないのが -
0:23 - 0:26COVID-19についての
年配の人の意見だからです -
0:26 - 0:28(笑)
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0:28 - 0:32私は国際保健の仕事を始めて20年になり
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0:32 - 0:36私が専門としている分野は医学/医療制度で
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0:36 - 0:40医学/医療制度が重度の打撃を受けた時
どんな対処が可能か です -
0:40 - 0:43国際保健の報道に従事したこともありますし
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0:43 - 0:46国際保健と
生物テロに対する安全措置についての記事を -
0:46 - 0:49新聞やウェブ上のメディアに
寄稿したこともあり -
0:49 - 0:52数年前には本も書きました
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0:52 - 0:55人類が直面する
大きな健康上の脅威についての本です -
0:56 - 1:00私がこれまで支援・主導してきた
疫学に関する取り組みは -
1:00 - 1:03エボラ治療センターの評価から
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1:03 - 1:07医療施設内における結核伝染の分析
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1:07 - 1:11鳥インフルエンザ対策まで様々です
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1:11 - 1:14私は国際保健の修士号を持っていますが
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1:14 - 1:16医師でも看護師でもありません
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1:16 - 1:21私の専門は患者や個人に対する
個別のケアではなく -
1:21 - 1:24国民と医学/医療制度との関わりを調べ
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1:24 - 1:28大規模な疾病が発生すると
どうなるかを調べることです -
1:28 - 1:32医療情報を
国際保健に関する専門性の観点から -
1:32 - 1:351〜10の間で評価するとして
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1:35 - 1:38無名の誰かのフェイスブック投稿が1で
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1:38 - 1:42世界保健機関(WHO)からの情報が10なら
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1:42 - 1:46私の言うことは7か8程度に考えてください
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1:46 - 1:49それを前提に私の話をお聞きください
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1:50 - 1:52まずは基本情報から入ります
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1:52 - 1:55COVID-19に関する
質の低いメディア情報のせいで -
1:55 - 1:57失われているように思うからです
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1:57 - 2:02COVID-19とはコロナウィルスのことで
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2:02 - 2:06コロナウィルスとは
あるウィルスの特定の亜種です -
2:06 - 2:09ウィルスのなかでも
変わった特徴を持っています -
2:09 - 2:13遺伝物質としてDNAではなく
RNAを使うウィルスで -
2:13 - 2:16ウィルス表面がぐるっと突起で覆われていて
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2:16 - 2:19これを細胞に侵入する際に利用します
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2:19 - 2:23この王冠(corona)のような突起が
「コロナ」と言われる所以です -
2:24 - 2:27COVID-19は新型コロナウィルスとして
知られていますが -
2:27 - 2:31なぜかというと 2019年12月までは
コロナウィルスは6種類しか知られておらず -
2:31 - 2:34COVID-19が7種類目だからです
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2:34 - 2:35新発見で
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2:35 - 2:38新しいゲノム構造で
新しく名前がついたばかり -
2:38 - 2:39だから「新型」なのです
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2:40 - 2:44SARS(重症急性呼吸器症候群)や
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2:44 - 2:47MERS(中東呼吸器症候群)を
覚えていますか -
2:47 - 2:49どちらもコロナウィルスの一種です
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2:49 - 2:52両方とも呼吸器症候群と呼ばれています
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2:52 - 2:55それがコロナウィルスの特徴だからです
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2:55 - 2:57肺を攻撃するのです
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2:57 - 3:00嘔吐も 眼球からの出血もありませんし
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3:00 - 3:03他の形での出血も起こりません
代わりに肺がやられます -
3:04 - 3:06COVID-19も同じです
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3:06 - 3:10幅広い呼吸器症状を引き起こします
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3:10 - 3:13乾性(痰のない)の咳や熱に始まり
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3:13 - 3:17致命的なウィルス性肺炎まで
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3:17 - 3:19この 症状の幅広さが一因で
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3:19 - 3:23アウトブレイク(突発的発生)の追跡が
こんなにも難航しているわけです -
3:23 - 3:26たくさんの人が
COVID-19に感染しますが -
3:26 - 3:30症状があまりに軽いために
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3:30 - 3:33医療機関にかかることもなく
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3:33 - 3:34医療機関のシステムにも認識されません
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3:34 - 3:38子どもはCOVID-19の影響を
ほとんど受けません -
3:38 - 3:41これはありがたいことだと
思うべきでしょう -
3:43 - 3:45コロナウィルスは
動物由来感染症といって -
3:45 - 3:49動物から人へと伝染するウィルスです
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3:49 - 3:53COVID-19など一部のコロナウィルスは
人から人へも伝染します -
3:54 - 3:57人から人へと伝染するウィルスは
移動速度が速く 移動範囲も広いです -
3:57 - 3:59COVID-19が良い例です
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3:59 - 4:03動物由来感染症の撲滅は非常に困難です
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4:03 - 4:05動物というウィルス源があるからです
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4:05 - 4:09例えば鳥インフルエンザ
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4:09 - 4:14シチメンチョウやカモなど
畜産されている鳥獣からは駆逐できます -
4:14 - 4:18それでも毎年 再発生し続けているのは
野生の鳥から感染するせいです -
4:18 - 4:19あまり話題にならないのは
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4:19 - 4:22人から人へと伝染しないからですが
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4:22 - 4:27毎年 世界中の食鳥飼育場で
アウトブレイクが起こっています -
4:28 - 4:32COVID-19の場合
中国の武漢にある野生動物市場で -
4:32 - 4:35動物から人間へ伝染したという線が濃厚です
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4:36 - 4:39ここからは基本情報から離れた話になります
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4:39 - 4:43大規模なアウトブレイクは
これが最後ではありません -
4:43 - 4:48今後も繰り返し起こります
エピデミック(地域的大流行)も然りです -
4:48 - 4:51「起こるかもしれない」ではなく
「起こる」です -
4:51 - 4:54それは 私たち人間の
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4:54 - 4:57地球との関わり方が
もたらした結果なのです -
4:57 - 4:58人間がとっている選択こそが
-
4:58 - 5:02今後もアウトブレイクが繰り返される状況へと
私たち人間を追い込んでいるのです -
5:03 - 5:06その一因が気候変動で
つまり 気候の温暖化は地球を -
5:06 - 5:10ウィルスや細菌が住みやすい環境に
仕立ててしまいます -
5:10 - 5:16しかし同時に 人間が地球上の原生地域に
侵攻を続ける そのやり方も原因の1つです -
5:16 - 5:19アマゾンの熱帯雨林を
焼き畑し 耕して -
5:19 - 5:22農場を作るための土地を
安価で手に入れようとするとき -
5:22 - 5:26アフリカの最後の灌木地が
農場へと転換されるとき -
5:26 - 5:31中国の野生動物が絶滅するまで
狩猟されるとき -
5:31 - 5:36人類は これまでに接触したことの
なかった野生動物の集団と接触します -
5:36 - 5:40このような野生動物の集団は
新種の疾病を持っています -
5:40 - 5:43細菌やウィルスなど
人類が対策を持たない何かです -
5:44 - 5:45なかでもコウモリは
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5:45 - 5:49人間に感染しうる病気を保有していることが
割と多いですが -
5:49 - 5:51コウモリだけの話ではありません
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5:52 - 5:57つまり 人里離れた場所を
人里に近づけ続ける限り -
5:57 - 5:59アウトブレイクは
これからも起こり続けます -
6:00 - 6:05検疫や渡航制限といった措置では
アウトブレイクを食い止めることはできません -
6:05 - 6:07直感的には誰もがそうしたがります
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6:07 - 6:11人々が移動しなければ
アウトブレイクを防げるはずだ と -
6:11 - 6:16しかし現実では 効果的な検疫の仕組みを
整えるのは非常に困難ですし -
6:16 - 6:20渡航制限を設けるのも非常に困難です
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6:20 - 6:23公衆衛生の整備に
しっかり力を入れてきた国 — -
6:23 - 6:25例えば米国や韓国などでさえ
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6:25 - 6:27この種の渡航制限を設けるとなると
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6:27 - 6:30アウトブレイクを直ちに食い止められるほど
迅速にはできません -
6:30 - 6:34それには物流上の理由があり
医学的な理由もあります -
6:34 - 6:36COVID-19でいえば
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6:36 - 6:37現時点では
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6:37 - 6:41感染してから 全く症状のない期間が
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6:41 - 6:43最長で24日だということがわかっています
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6:44 - 6:46ですから 人々はウィルスを保持しながら
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6:46 - 6:48症状もなく歩き回っており
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6:48 - 6:49検疫されるわけがありません
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6:49 - 6:52される必要があることさえ
誰も知らないのです -
6:54 - 6:59また 検疫や渡航制限には
実質的な不利益があります -
6:59 - 7:01人間は社会的な動物なので
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7:01 - 7:06拘束したり隔離しようとすると
抵抗します -
7:06 - 7:09エボラが大流行した時
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7:09 - 7:12検疫の方針が決定されるやいなや
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7:12 - 7:14皆 検疫を逃れようとし始めました
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7:14 - 7:19厳しい検疫手順が設けられていると
知っている患者は -
7:19 - 7:21医療機関を避けるかもしれません
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7:21 - 7:23医療制度に抵抗がある
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7:23 - 7:24治療を受けるお金がない
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7:24 - 7:27家族や友人から隔離されたくない
などの理由です -
7:27 - 7:29政治家や政府関係者は
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7:29 - 7:34アウトブレイクや事例を公表したりすれば
検疫が起こるとわかっている場合 -
7:34 - 7:36検疫措置が発動されるのを恐れて
-
7:36 - 7:38実態に関する情報を
隠蔽しようとするかもしれません -
7:39 - 7:43もちろんのことながら
この種の回避行為や不正こそ -
7:43 - 7:46アウトブレイクの追跡が
これほどに困難である原因なのです -
7:48 - 7:52検疫や渡航制限を改善することは
できますし すべきです -
7:53 - 7:54しかしそれが唯一の対策ではないし
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7:54 - 7:58このような状況に対処する
最善の方法でもありません -
7:59 - 8:03アウトブレイクの深刻化を防ぐ
長期的な対策とは -
8:03 - 8:06国際的な医学/医療制度を築き
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8:06 - 8:11世界中すべての国における
基本的な医療の仕組みを整える支援をして -
8:11 - 8:14貧しい国であっても 全世界各国で
-
8:14 - 8:19新たな感染症が現れしだい
迅速に特定・処置できるようにすることです -
8:20 - 8:24中国はCOVID-19への対処の仕方について
たくさんの批判を受けました -
8:24 - 8:29しかし もしCOVID-19が
チャドで発生していたら? -
8:29 - 8:3310万人あたりの医師数が
3.5人という国です -
8:33 - 8:36それとも コンゴ共和国で起こっていたら?
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8:36 - 8:40最後のエボラ患者の治療が
やっと終わったという国です -
8:40 - 8:42現実は このような国々には
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8:42 - 8:46感染症に対処するリソースがなく
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8:46 - 8:47患者を治療できず
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8:47 - 8:50世界に役に立てるための報告を
素早く行えません -
8:52 - 8:57私は シエラレオネにある
エボラ治療センターの評価を主導しました -
8:57 - 8:59事実を言うと
-
8:59 - 9:03現地の医師たちはエボラ危機を
いち早く認識しました -
9:03 - 9:06まず 危険な 伝染性の
出血性ウィルスであることを -
9:06 - 9:09続いて それがエボラであると特定しました
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9:09 - 9:13しかし 特定しているのに
対処するリソースがなかったのです -
9:13 - 9:16医師の数も病床数も不足しており
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9:16 - 9:19エボラの治療法についての情報も
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9:19 - 9:22感染防止対策の実施法についての情報も
不足していました -
9:22 - 9:27シエラレオネではエボラ流行で
11人の医師が亡くなりました -
9:27 - 9:31エボラ危機が始まった当初
120人しか医師がいませんでした -
9:31 - 9:33比較のために言うと
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9:33 - 9:37ダラスのベイラー医療センターは
1000人以上のスタッフ医師を抱えています -
9:38 - 9:41このような不平等が
死者を出しているのです -
9:41 - 9:44まず アウトブレイク初期に
貧しい人々が死亡します -
9:44 - 9:46そして アウトブレイクが広がると
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9:46 - 9:48世界中で死亡者が出ます
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9:48 - 9:51私たちが 本当に
アウトブレイクを緩和し -
9:51 - 9:52被害を最小に留めたいのなら
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9:52 - 9:56世界中すべての国が
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9:56 - 10:00新たな疾病を特定し 治療し
情報共有のため報告する能力を備えるように -
10:00 - 10:02手を尽くす必要があります
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10:04 - 10:08COVID-19は医療/医学研究機関に
甚大な負荷をかけるでしょう -
10:08 - 10:10今日は致死率の話をするつもりはありません
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10:10 - 10:15現時点でCOVID-19の致死率について
統一見解など存在しないからです -
10:15 - 10:17しかし 見解が一致する数字が
今あるとすれば -
10:17 - 10:21それは COVID-19感染者の20%が
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10:21 - 10:23入院を要するということです
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10:23 - 10:28ここ米国の医療制度でやっと
ギリギリ対応できる数字です -
10:28 - 10:30メキシコだったら
どうなってしまうのでしょうか -
10:31 - 10:33また COVID-19のおかげで
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10:33 - 10:37国際医療のサプライチェーンにおける
深刻な弱点があらわになりました -
10:37 - 10:42在庫を最小にする発注システムは
世の中が平穏無事な間は素晴らしいのですが -
10:42 - 10:46裏を返せば 危機的な状況では
蓄えがないということになります -
10:46 - 10:48ある病院で もしくは国で
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10:48 - 10:52マスクや個人用保護具の
在庫が無くなったりした場合 -
10:52 - 10:56在庫ぎっしりの巨大な倉庫から補充したり
ということができないのです -
10:56 - 10:59納入業者に補充の注文をして
生産されるまで待って -
10:59 - 11:03発送されるまで待たなければなりません
発送元はだいたい中国です -
11:03 - 11:07このようなタイムラグが
素早い対応が重視される時期に起こるのです -
11:08 - 11:12もしも COVID-19を迎え撃つ準備が
万端だったとしたら -
11:12 - 11:15中国はアウトブレイクを
もっと早期に認識していたでしょうし -
11:16 - 11:19病院を新設せずとも
感染者に対応するための -
11:19 - 11:21準備ができていたでしょう
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11:22 - 11:25正しい情報を隠さず
国民に開示していたでしょうし -
11:25 - 11:29中国のSNSでとんでもない噂が
広がることもなかったでしょう -
11:29 - 11:33国際保健の当局とも情報を共有することで
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11:33 - 11:36中国国内の医療情報システムへの記録や
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11:36 - 11:38ウィルス流行への準備を
開始できていたでしょう -
11:39 - 11:41それに応じて 国営医療機関は
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11:41 - 11:44必要な分だけ保護具を大量備蓄し
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11:44 - 11:47医療従事者向けに処置と感染予防の訓練を
実施できていたでしょう -
11:48 - 11:52様々な状況の対応手順も
科学に基づいて整えられたはずです -
11:52 - 11:55例えばクルーズ船で
感染者が出た場合 などです -
11:55 - 11:59そして 真実の情報を
世界中の人々に届けることができ -
11:59 - 12:03外国人嫌悪が事件になるような
恥ずべき事件も起こらなかったはずです -
12:03 - 12:08例えば フィラデルフィアで
アジア系の外見の人々が暴力を受けるなどです -
12:08 - 12:12しかし こういった準備が万端だったとしても
アウトブレイクは起こります -
12:13 - 12:16地球にどのように住むかという
私たちの日々の選択の結果 -
12:16 - 12:18避けられないことなのです
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12:19 - 12:24COVID-19について
専門家の見解が一致していることは -
12:24 - 12:26ここ米国でも全世界でも
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12:26 - 12:29状況が改善する前に
今より悪化するということです -
12:29 - 12:34渡航歴のない人から感染が広がる事例が
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12:34 - 12:36地域社会で起きています
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12:36 - 12:38他にも COVID-19の感染者の
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12:38 - 12:41感染経路さえわからない
ということも起きています -
12:41 - 12:44アウトブレイクが
深刻化しているという兆候です -
12:44 - 12:46抑え込めているとは言えません
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12:49 - 12:52気が滅入る状況ですが
驚くようなことでもありません -
12:53 - 12:57国際保健の専門家が
新型ウィルス発生シナリオの話をするとき -
12:57 - 13:00このようなシナリオは出てきます
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13:00 - 13:02誰もが簡単な解決を願いましたが
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13:02 - 13:06専門家がウィルス対策計画をするとき
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13:06 - 13:10このような状況 そしてウィルスの
このような動き方は想定内なのです -
13:11 - 13:14最後に 私からのアドバイスです
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13:15 - 13:17手を洗うこと!
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13:17 - 13:19こまめに手を洗いましょう
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13:19 - 13:23皆さん清潔な方々でしょうから すでに
こまめな手洗いはされているでしょうが -
13:23 - 13:25洗う頻度をもっと上げてください
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13:25 - 13:29手洗いを思い出すヒントや習慣を
生活の中に設定しましょう -
13:29 - 13:32建物に入るとき 出るとき
毎回手を洗いましょう -
13:32 - 13:35会議室に入る前も 出た後も
手を洗いましょう -
13:35 - 13:38手洗いに関する「儀式」を設けましょう
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13:39 - 13:41携帯電話を消毒しましょう
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13:41 - 13:44皆さん しょっちゅう
洗っていない汚い手で携帯を触りますね -
13:44 - 13:47トイレに持っていっていることも
お見通しですよ -
13:47 - 13:48(笑)
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13:50 - 13:52ですから 携帯電話は消毒し
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13:52 - 13:55公衆の場での使用を控えましょう
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13:55 - 13:58TikTokやInstagramは
自宅に限定するとか? -
13:59 - 14:01顔を触らない
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14:02 - 14:03目をこすらない
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14:03 - 14:05爪を噛まない
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14:05 - 14:07手の甲で鼻をこすらない
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14:07 - 14:09そもそも 見てて汚いので
やめましょう -
14:09 - 14:11(笑)
-
14:11 - 14:13マスクはしないでください
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14:13 - 14:16マスクは病気の人と
医療従事者のためのものです -
14:16 - 14:20あなたが病気のとき マスクは
咳やくしゃみを閉じ込めて -
14:20 - 14:22周りの人々を守ってくれます
-
14:22 - 14:24あなたが医療従事者なら
-
14:24 - 14:25マスクとは
-
14:25 - 14:29個人用保護具という
一式のツールの一部で -
14:29 - 14:31患者へのケアをしながら
自分が病気にならないよう -
14:31 - 14:33使う訓練を受けているはずです
-
14:33 - 14:35あなたが普通の健康な人なら
-
14:35 - 14:39マスクは 顔に汗をかくくらいの
効果しかありません -
14:39 - 14:40(笑)
-
14:40 - 14:42お店にあるマスクには手をつけず
-
14:42 - 14:45医師や看護師や病気の人のために
とっておきましょう -
14:46 - 14:48COVID-19の症状が疑われるときは
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14:48 - 14:51家を出ず かかりつけの医者に
電話で相談してください -
14:52 - 14:54COVID-19陽性と診断されてしまったら
-
14:54 - 14:57思い出してください 通常はとても軽症です
-
14:57 - 14:59あなたが喫煙者なら
-
14:59 - 15:02今この時こそ
タバコをやめる絶好の機会です -
15:02 - 15:04というより 喫煙者なら
-
15:04 - 15:07どんな時であっても
タバコをやめる絶好の機会と言えますが -
15:07 - 15:10あなたが喫煙者で
COVID-19が心配なら -
15:10 - 15:14絶対の自信を持って言いますが
タバコをやめることは -
15:14 - 15:18COVID-19から被る可能性のある
最悪の影響から身を守る最善の方法です -
15:19 - 15:24ニュースになる事柄は恐ろしいことばかりだ
と思えるような時勢においては特に -
15:24 - 15:26COVID-19は恐ろしいですよね
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15:27 - 15:32そして 間違っているのに そそられる
対処法はたくさんあります -
15:32 - 15:37パニック 外国人嫌悪
広場恐怖 独裁政治 -
15:37 - 15:39単純化されすぎた嘘のせいで
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15:39 - 15:44そんなわけがなく
かえって準備の妨げになります -
15:44 - 15:47そんなわけがなく むしろ
かえって準備の妨げになります -
15:48 - 15:55アウトブレイクに対処するにあたり
地味ですが有効な選択肢もあります -
15:55 - 15:58例えば 医療の改善
地元で あらゆる場所で取り組むこと -
15:58 - 16:01医療の基盤整備への投資
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16:01 - 16:04新しい疾病が発生したらわかるよう
疾病の実態調査への投資 -
16:04 - 16:07全世界で医学/医療制度を整えること
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16:07 - 16:09サプライチェーンの強化を検討し
-
16:09 - 16:11緊急事態の需要に備えること
-
16:11 - 16:15そして 人々がわけもわからず
ただパニック状態になったりしないで -
16:15 - 16:18疾病のアウトブレイクや
リスクの数字の話ができるように -
16:18 - 16:21教育の質を上げること
-
16:21 - 16:24公平さを考慮して進めるべきです
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16:24 - 16:26この状況でも 他の状況でもそうですが
-
16:26 - 16:29公平さは 何より
私たち自身のために必要なのです -
16:30 - 16:33今日は ご静聴いただき
ありがとうございました -
16:33 - 16:35そして一番に言わせていただきますが
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16:35 - 16:37会場を出たらまず手を洗ってください
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16:37 - 16:39(拍手)
- Title:
- コロナウィルスから予想される感染症の未来 | アラナ・シェイク | TEDxSMU
- Description:
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国際保健の専門家、アラナ・シェイクが2019年に発生したコロナウィルスのアウトブレイク(突然発生)の現状と、そこからわかる今後起こりうるエピデミック(地域的大流行)について語ります。
アラナ・シェイク
国際保健コンサルタントであり、エグゼクティブ・コーチ。個人・組織・社会全体のエピデミックに対する抵抗力を専門とする。ジョージタウン大学で学士号を、ボストン大学の公衆衛生修士号取得。
これまでに7ヶ国に居住し、著書に『What's Killing Us: A Practical Guide to Understanding Our Biggest Global Health Problems(私たちを殺すもの:人類最大の世界保健問題を理解するための実践ガイド)』がある。
最近は英国の『デイリー・テレグラフ』紙に国際保健安全保障についての記事を寄稿し、Annual Review of Comparative and International Education誌にエッセイが掲載された。コーチングや個人の抵抗力に関するブログ(www.thisworldneedsbrave.com)を書いている。このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 16:46
Riaki Ponist edited Japanese subtitles for Coronavirus is our future | Alanna Shaikh | TEDxSMU | ||
Riaki Ponist edited Japanese subtitles for Coronavirus is our future | Alanna Shaikh | TEDxSMU | ||
Riaki Ponist edited Japanese subtitles for Coronavirus is our future | Alanna Shaikh | TEDxSMU | ||
Riaki Ponist edited Japanese subtitles for Coronavirus is our future | Alanna Shaikh | TEDxSMU | ||
Riaki Ponist edited Japanese subtitles for Coronavirus is our future | Alanna Shaikh | TEDxSMU | ||
Riaki Ponist edited Japanese subtitles for Coronavirus is our future | Alanna Shaikh | TEDxSMU | ||
Riaki Ponist approved Japanese subtitles for Coronavirus is our future | Alanna Shaikh | TEDxSMU | ||
Riaki Ponist edited Japanese subtitles for Coronavirus is our future | Alanna Shaikh | TEDxSMU |