保健医療分野におけるビッグデータ革命の驚くべき萌芽
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0:01 - 0:03こんな古いジョークがあります
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0:03 - 0:05警官が夜中に
担当区域を巡回していると -
0:05 - 0:07街灯の下で地面を見つめながら
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0:07 - 0:10行ったり来たりしている男に出会いました
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0:10 - 0:12「何をしているのか?」と警官が聞くと
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0:12 - 0:14男は「カギを探している」と
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0:14 - 0:15そこで 警官も一緒になって
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0:15 - 0:17辺りをくまなく探してみました
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0:17 - 0:20しばらく探しても
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0:20 - 0:21カギはありません
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0:21 - 0:23警官は聞きました 「本当にここか?
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0:23 - 0:25確かに ここで失くしたのか?」
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0:25 - 0:28男の答えは「ノー」でした
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0:28 - 0:29「ホントは 道の反対側なんだ
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0:29 - 0:31でも こっちの灯りは明るいし」
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0:31 - 0:33(笑)
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0:34 - 0:37「ビッグデータ」という言葉を
最近よく聞きます -
0:37 - 0:40これは インターネットを介した
やりとりの中で -
0:40 - 0:42我々が日々作りだしている
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0:42 - 0:44あらゆるデータを指します
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0:44 - 0:45FacebookやTwitterから
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0:45 - 0:49音楽や映画やストリーミングまで
何もかもが提供元になります -
0:49 - 0:51むろん TEDの生中継映像も
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0:51 - 0:54ビッグデータの研究者いわく
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0:54 - 0:56いま最大の問題は
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0:56 - 0:57情報が とにかく膨大であるということ
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0:57 - 1:01それを整理する方法が
大きな課題だといいます -
1:01 - 1:03国際保健の分野で働いている
私にとっては -
1:03 - 1:06そんなことは問題ではありません
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1:06 - 1:09なぜならインターネットを使えば
情報が得やすくなるとはいえ -
1:11 - 1:14我々の目の前にある問題を
解決するための情報は -
1:14 - 1:17そもそもインターネット上にないからです
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1:17 - 1:18例えば 我々は今
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1:18 - 1:21どれほどの人が 災害や紛争に
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1:21 - 1:23苦しんでいるかを把握していません
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1:23 - 1:27発展途上国では 薬がどの病院にあって
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1:27 - 1:28どの病院にはないかも
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1:28 - 1:31まったく見当がつきません
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1:31 - 1:34そのような国の病院への
薬の供給体制もわからないのです -
1:34 - 1:38さらに驚くべきことに
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1:38 - 1:42ボリビアやボツワナやブータンなどの
発展途上国で -
1:42 - 1:45何人の子どもが生まれ
またそこで暮らしているかも -
1:46 - 1:48これらの国々で先週 何人の子どもが
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1:48 - 1:49死んだのかも知りません
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1:49 - 1:52高齢者や精神疾患患者の
ニーズも知りません -
1:52 - 1:56このように 非常に重要な問題や
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1:56 - 1:59解決すべき問題を抱えた地域について
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1:59 - 2:01ほとんど何も知らないのです
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2:04 - 2:06その理由の1つは
国際保健分野の問題を解決するため -
2:07 - 2:11データを集めるのに使用している
情報システムは -
2:11 - 2:15このようなものだからです
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2:15 - 2:17約5千年前からある方法で
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2:17 - 2:19使ったことがある人もいるでしょう
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2:19 - 2:21もはや時代遅れですが
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2:21 - 2:23我々が99%の仕事で いまだに使っている
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2:23 - 2:26紙の調査票です
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2:26 - 2:28この写真では
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2:28 - 2:31インドネシアの保健省の看護師が
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2:31 - 2:34紙の調査票を持って 田舎を回っています
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2:34 - 2:37とても蒸し暑いはずです
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2:37 - 2:40彼女は数週間 数カ月かけて
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2:40 - 2:42何千ものドアをノックして
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2:42 - 2:44尋ねるのです
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2:44 - 2:47「アンケートに ご協力をお願いします
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2:47 - 2:50お子さんはいます? ワクチンの接種は?」と
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2:50 - 2:52なぜなら
インドネシアでどれだけの子どもが -
2:52 - 2:55ワクチンを接種しているかどうかの情報は
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2:55 - 2:57インターネット上にはなく
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2:57 - 3:01ドアをノックして歩くしかないからです
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3:01 - 3:03数万軒の家を回ることもあります
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3:03 - 3:07数カ月あるいは数年
かかることさえあるのです -
3:07 - 3:09インドネシアの国勢調査は
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3:09 - 3:122年はかかることでしょう
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3:12 - 3:14そして 問題はもちろん
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3:14 - 3:16すべてが紙ベースだということです
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3:16 - 3:19至るところで 紙の調査票が使われます
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3:19 - 3:21ワクチンの調査にも紙
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3:21 - 3:24病院受診者のカルテにも紙
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3:24 - 3:28薬や血液の供給の管理にも 紙…
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3:28 - 3:31ほかにも様々な用途で 紙を使いますが
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3:31 - 3:34これらはいずれも
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3:34 - 3:36最終的にはこのように
同じところに行きつきます -
3:36 - 3:40トラック一杯のデータです
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3:41 - 3:45これは私が参加していた 数年前の
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3:45 - 3:47ザンビアのある地方のわずか1区画の
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3:47 - 3:50ワクチンの接種状況に関する
たった1回の調査分です -
3:50 - 3:52知りたかったのは
ザンビアでどれだけの子どもが -
3:52 - 3:55ワクチン接種を受けているかと
いうことだけだったのですが -
3:55 - 3:59これが数週間で
米国で言えば「郡」の規模の -
3:59 - 4:001つの地区から集まった
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4:00 - 4:02データなのです
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4:03 - 4:05問題が想像できるでしょう?
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4:05 - 4:08ザンビア全体が
たった1つの質問に答えるだけで -
4:09 - 4:10このようなことになります
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4:11 - 4:13何台ものトラックが
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4:13 - 4:16データで一杯になってしまうのです
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4:16 - 4:20さらに悪いことに
それは始まりに過ぎません -
4:20 - 4:22いったんデータを集めたら
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4:22 - 4:24当然 誰か不運な人が
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4:24 - 4:27コンピューターに
入力しなければなりません -
4:27 - 4:28実際 学生の頃
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4:28 - 4:31私はその不運な人でした
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4:31 - 4:34あまり丁寧にやらなかったことも
しばしばでした -
4:34 - 4:36入力ミスもたくさんあるはずです
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4:36 - 4:38誰にもバレてませんが
データの質は悪かったでしょう -
4:39 - 4:42ともかくもデータが入力されれば
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4:42 - 4:43それが分析され
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4:43 - 4:46分析結果が出ると
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4:46 - 4:49その結果を利用して
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4:49 - 4:51ワクチンの普及が進められます
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4:51 - 4:57地球全体での健康を考えたときに
何よりも最悪の事態は -
4:57 - 5:00ワクチンを接種しなかったために
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5:00 - 5:02子どもたちを死なせてしまうことですからね
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5:03 - 5:05わずか1ドルのワクチンを
接種しなかっただけで -
5:06 - 5:09数百万の子どもたちが
毎年亡くなっているのです -
5:09 - 5:12実のところ 数百万というのは
大雑把な見積もりで -
5:12 - 5:15毎年死亡する子どもの
正確な人数はわかりません -
5:16 - 5:19さらにひどいことに
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5:19 - 5:21私が学生の頃に担当していた
データ入力の部分には -
5:21 - 5:236カ月もかかることがあります
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5:23 - 5:262年ということさえあるんです
コンピューターへ入力するだけなのに -
5:26 - 5:29時には入力されないことさえあります
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5:29 - 5:30珍しいことではありません
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5:30 - 5:33さて皆さんの知恵をしぼってください
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5:33 - 5:35ここに数百人のチームがあります
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5:35 - 5:38彼らはある質問の回答を求めて
調査に着手します -
5:38 - 5:40燃料やコピー代や日当で
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5:40 - 5:43数十万ドルはかかるでしょう
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5:44 - 5:46そして 何かの理由で調査が失速したり
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5:46 - 5:48資金がなくなったりすると
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5:48 - 5:50すべてが無駄に終わります
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5:50 - 5:53集めたデータがコンピューターに
入力されないからです -
5:53 - 5:54処理が止まるのです
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5:54 - 5:56しかも こんな事態が頻繁に起こります
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5:56 - 5:59こうして 国際保健に関する決断を下すとき
根拠にされるデータは -
5:59 - 6:02少ないか 古いか 存在しないかです
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6:04 - 6:05そこで 1995年に
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6:05 - 6:09この流れを改善できないかと
私は考え始めました -
6:09 - 6:11今考えると1995年はずいぶん前です
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6:11 - 6:14時の流れの早さに震えあがりますね
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6:14 - 6:17当時人気だった映画は
『ダイ・ハード3』です -
6:17 - 6:20ブルース・ウィリスは今よりも髪が多かった
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6:20 - 6:23私は疾病管理センター(CDC)で
働いていて -
6:23 - 6:25私自身も もっと髪がありました
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6:26 - 6:28しかし1995年当時
もっとも重要だったのは -
6:28 - 6:30これです
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6:30 - 6:33今では想像もできませんが
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6:33 - 6:36これが最先端の携帯端末だったのです
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6:36 - 6:39iPhoneでもGalaxyでもありません
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6:39 - 6:40Palm Pilotです
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6:40 - 6:44この端末を初めて見たとき
こう思いました -
6:44 - 6:46「これなら 調査票を数万件も保存できる
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6:47 - 6:49これに入れたらいいんじゃないか
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6:49 - 6:53そうしたらこれ1つ持って 現場に出られる
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6:53 - 6:55やってみようじゃないか
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6:55 - 6:56もしそれが実現できるなら
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6:56 - 7:00つまり もし最初から電子データ形式で
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7:00 - 7:01集められるなら
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7:01 - 7:05入力するプロセスも
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7:05 - 7:10入力する人手も省くことができる
-
7:10 - 7:12すぐに分析に着手できて
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7:12 - 7:15結果は人命を救うために
すぐに活用することができる」 -
7:15 - 7:17だから 私は行動を起こしました
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7:17 - 7:22CDCの仕事で 様々なプログラムのため
世界中を巡り歩くなか -
7:22 - 7:26紙の調査票ではなくPalm Pilotで
データを集める方法を -
7:26 - 7:27教え始めました
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7:27 - 7:29とてもうまくいきました
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7:29 - 7:32まさに誰もが予想したようになったのです
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7:32 - 7:33わかりますか?
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7:34 - 7:37デジタルデータの収集は
紙よりもずっと効率的です -
7:37 - 7:39この頃 私のビジネスパートナーで
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7:39 - 7:42今日ここに
ご主人のマシューと来ているローズは -
7:42 - 7:45同じようなことを
米国赤十字で行っていました -
7:45 - 7:48しかし この数年後
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7:48 - 7:52おそらく6〜7件の
プログラムを終えた頃に -
7:52 - 7:54私は ふと気づきました
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7:54 - 7:56この調子で続けたとすると
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7:56 - 7:59私が退職するまでに
20~30件は実施できるでしょう -
7:59 - 8:02ただ 問題なのは
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8:02 - 8:0520~30件のプログラムで
方法を教えて回ったところで -
8:05 - 8:07それは大海の一滴に
すぎないということです -
8:07 - 8:11発展途上国で
プログラムの改善に必要なデータは -
8:11 - 8:14保健医療分野のものだけに
絞り込んだとしても -
8:14 - 8:16莫大なのです
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8:16 - 8:20何百万 何千万ものプログラムが存在し
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8:20 - 8:22何百万もの病院が
薬やワクチンを届けるプログラムを -
8:22 - 8:24必要としています
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8:24 - 8:26また 学校では
生徒の出欠の記録を取ります -
8:26 - 8:30このとおり
実に様々なデータが必要です -
8:30 - 8:35これまでのやり方を続けていくと
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8:35 - 8:38私がキャリアを終えるまでに
世界を少しでも変えることは -
8:38 - 8:39到底無理だと気づいたのです
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8:40 - 8:42そこで頭をひねって考えました
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8:42 - 8:45私が踏んできたプロセスは
どのようなものだったのかと -
8:45 - 8:46人々に どう教えてきたのか
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8:46 - 8:49トレーニングを
もっと早く効果的に行うには -
8:49 - 8:52何が障害になっているのかと
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8:52 - 8:55しばらく考えたあげく
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8:55 - 8:58残念な結論に達しました
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8:58 - 9:00それは何かというと
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9:00 - 9:02悲しい発見ですが
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9:02 - 9:04「私」だったのです
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9:04 - 9:06どういうことかと言いますと
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9:07 - 9:08私が開発したプロセスは
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9:08 - 9:13常に 私が中心にいることを
前提にしていました -
9:14 - 9:18この技術を使いたければ
私に連絡をとらなければならない -
9:18 - 9:19まず 私の存在を確かめるのです
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9:19 - 9:23その上 私の出張の手配を
すべてしなければなりません -
9:23 - 9:27私の滞在費 旅費 日当も必要です
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9:27 - 9:301万〜3万ドルはかかるでしょう
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9:30 - 9:32さらに 私のスケジュールが合い
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9:32 - 9:33休暇中でないことが前提です
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9:34 - 9:36つまり このシステムはすべて
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9:36 - 9:38誰か特定の人物に依存しないと
成り立ちません -
9:38 - 9:40ときにその人物は複数名かもしれません
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9:40 - 9:42このペースでは間に合わない
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9:42 - 9:45技術を普及させる上での問題は
これだったのです -
9:45 - 9:46しかも今すぐ対処が必要です
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9:46 - 9:49そこで 自分を枠組みから外そうと
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9:49 - 9:52考え始めました
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9:54 - 9:56私が考えたのは
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9:56 - 9:58どうやって自分を
枠の外に置くかでした -
9:58 - 9:59考えつくまで結構時間がかかりました
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10:00 - 10:03それまで私は こう教え込まれていました
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10:03 - 10:05自国外で技術を普及させるには
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10:05 - 10:06コンサルタントが必要だと
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10:06 - 10:09それは大体男性で 私のような見た目
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10:09 - 10:12大抵 この国のような土地から飛行機で
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10:12 - 10:14肌の黒い人たちの国へやってきます
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10:15 - 10:17航空券を買い
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10:17 - 10:20時間を費やし 出張手当を支払い
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10:21 - 10:23ホテル代やスタッフへの
支払いにも金を使う -
10:23 - 10:26当時の私が知る限り
これが技術を普及させる唯一の方法で -
10:26 - 10:28別の方法を見つけられずにいました
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10:28 - 10:30しかし 奇跡が起きました
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10:31 - 10:33端的に言えば Hotmailです
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10:33 - 10:36“何が奇跡だ?”と思われたでしょうが
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10:36 - 10:37私にとってはそうだったんです
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10:37 - 10:41この問題に取り組んでいるとき
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10:41 - 10:44私はアフリカ サハラ以南の地域で
働いていました -
10:44 - 10:47一緒に働いていた
地元の保健医療従事者たちは全員 -
10:47 - 10:50Hotmailのアカウントを持っていました
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10:51 - 10:54私ははっとしました “ちょっと待て”と
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10:54 - 10:59“Hotmailの関係者が
ケニアの保健省にやって来て -
10:59 - 11:01何かトレーニングしたわけじゃない
-
11:01 - 11:06つまり世界中を飛び回ったりしなくても
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11:06 - 11:08Hotmailの技術は皆に浸透したんだ
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11:08 - 11:10もう少し考える必要がありそうだぞ”
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11:10 - 11:11私が考える一方で 世間では
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11:11 - 11:14さらに新しい動きが起こっていました
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11:14 - 11:17LinledInやFlickr
GmailやGoogleマップなど -
11:18 - 11:19斬新なものが登場しました
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11:19 - 11:21もちろん これらは皆クラウドベースで
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11:21 - 11:24訓練を必要としません
-
11:24 - 11:25プログラマーは必要ないし
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11:25 - 11:27コンサルタントも要りません
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11:27 - 11:29これらのビジネスモデルはすべて
-
11:29 - 11:32トレーニングをしなくても
すぐに使いこなせるような -
11:32 - 11:34シンプルなものだからです
-
11:34 - 11:36そのウェブサイトに
アクセスするだけでいい -
11:36 - 11:40そこで私は 今までの活動を
-
11:40 - 11:43ソフトウェア化しようと思いました
-
11:43 - 11:47人々に 端末の使い方を
教えるのではなく -
11:47 - 11:50研修も私の関与も一切不要な
新しいソフトウェアを -
11:50 - 11:51作ればいいのでは?
-
11:51 - 11:53そこで 実行に移しました
-
11:53 - 11:58オンライン調査票作成ソフトウェア
Magpiを開発したんです -
11:58 - 11:59私に問い合わせは不要です
-
11:59 - 12:02ウェブサイトを見ればいいだけです
-
12:02 - 12:05調査票を一度作ってしまえば
-
12:05 - 12:07広く普及した様々な機種の
携帯電話に送信するだけです -
12:07 - 12:11今は Palm Pilot は使わなくなり
携帯電話の時代ですが -
12:11 - 12:14スマートフォンでなくても
こんな簡単な端末で大丈夫 -
12:14 - 12:17たとえば右側の Symbian OS の携帯は
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12:17 - 12:19発展途上国では 非常に普及しています
-
12:19 - 12:23このソフトウェアの長所は
Hotmailと同じで -
12:23 - 12:24クラウドベースであり
-
12:24 - 12:27訓練もプログラミングも
コンサルタントも不要な点です -
12:27 - 12:29また さらなる利点もあります
-
12:29 - 12:31このシステムを立ち上げた当初は
-
12:31 - 12:34Palm Pilotを
使っていたときと同じように -
12:34 - 12:36データの収集と即時アップロードを行い
-
12:37 - 12:39データセットを作成することだけが
目的でした -
12:39 - 12:42しかしデータは
コンピューターに入力してあるので -
12:42 - 12:45地図や 分析結果とそのグラフも
すぐに作成できるのです -
12:45 - 12:47完了に2年もかかっていたプロセスを
-
12:47 - 12:50こうして5分に短縮することができました
-
12:50 - 12:52効率は飛躍的に上がりました
-
12:53 - 12:56クラウドなら 研修もコンサルタントも
そして私も 要りません -
12:58 - 13:00さっき説明したとおり 最初の数年間は
-
13:00 - 13:02この作業のため 昔ながらのやり方で
-
13:02 - 13:03各国を訪問していました
-
13:03 - 13:07訓練してきた人の数は 1千人程度です
-
13:08 - 13:10ソフトウェア導入後 どうなったか?
-
13:10 - 13:11直後の3年間で
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13:11 - 13:13ウェブサイトへの登録者数は1万4千
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13:13 - 13:15ユーザーは 多様なデータ収集を始めました
-
13:15 - 13:17まず災害対策のデータ
-
13:17 - 13:22カナダの養豚家は
豚の病気や群れの行動を追跡し -
13:22 - 13:24治療薬の供給状況を追った人もいました
-
13:24 - 13:28また 国際救助委員会(IRC)の例も
私は気に入ってます -
13:28 - 13:31文字の読み書きが 少し苦手な助産婦に
-
13:31 - 13:3310ドルの携帯電話を配布し
-
13:33 - 13:37我々のソフトウェアを使って
週1回 メールを送ってもらいます -
13:37 - 13:39出産数や死者数のデータです
-
13:39 - 13:43こうしてIRCは 国際保健では前代未聞の
データを入手できることになったのです -
13:43 - 13:46シエラレオネでの
ほぼリアルタイムの集計です -
13:46 - 13:48国内で 赤ちゃんが何人生まれたか
-
13:48 - 13:51子どもは何人いるのか
-
13:51 - 13:53現地からのデータです
-
13:53 - 13:55亡くなった子どもの数も分かります
-
13:55 - 13:57また 人権のための医師団(PHR)の例も
-
13:57 - 14:00この取り組みは
保健医療とは少し違います -
14:00 - 14:04PHRはコンゴで レイプ検査の手順を
人々に教えていました -
14:04 - 14:06需要が非常に高かったからです
-
14:06 - 14:08ひどい事実ですね
-
14:08 - 14:11PHRは 我々のソフトウェアで
証拠を記録しています -
14:11 - 14:13例えば写真など
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14:13 - 14:16犯人の裁判時に 利用するためです
-
14:17 - 14:21一方 英国の慈善団体Camfedは
-
14:21 - 14:23女の子が学校を続けられるよう
家族に補助金を払います -
14:24 - 14:28この団体の活動で
最も効果の高いプログラムです -
14:28 - 14:32その支払い額や出欠 成績の記録を
かつては紙で管理していました -
14:32 - 14:35教師がこの団体に送った
少女たちの成績や出欠を -
14:35 - 14:38レポートにまとめるまで
およそ2〜3年かかっていましたが -
14:38 - 14:39今は リアルタイム処理です
-
14:39 - 14:42クラウドで低コストの このシステムを使い
-
14:42 - 14:46Camfedは5カ国で活動し
-
14:46 - 14:48数万人の少女たちを救っているのに
-
14:48 - 14:51その経費は 全部で年間1万ドルです
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14:51 - 14:53私が現地に2週間出張し
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14:53 - 14:56コンサルテーションをするより
よほど安くあがるんです -
14:58 - 15:02何度も言いますが
昔ながらの方法で仕事を進めていた頃は -
15:02 - 15:05自分の功績は いくら頑張っても
大海の一滴だと思っていました -
15:05 - 15:0710~30程度のプログラムですから
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15:08 - 15:09そこから随分進歩してきましたが
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15:09 - 15:11現時点でもこう思います
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15:11 - 15:14たとえ ウェブサイトの利用者が
1万4千人に増えたところで -
15:14 - 15:16大海の一滴には 変わりない
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15:16 - 15:19でも 昔とは何かが違う
明らかに 大きく変わりました -
15:19 - 15:21どこが違うのかというと
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15:21 - 15:24我々は 支援を求める人に
直接会うことはなくなりました -
15:24 - 15:27全員を支援するには
時間が足りないからです -
15:28 - 15:31我々にコンタクトを取らなくても
活動できるようにしました -
15:31 - 15:36我々は 様々なツールを作っています
-
15:36 - 15:40子どもの学業継続の支援
乳児の出生数や死亡数の集計 -
15:40 - 15:44犯罪者の逮捕と起訴などに
役立てるツールです -
15:44 - 15:48この活動で 我々が目指しているのは
-
15:48 - 15:50現状を より詳細に捉えて
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15:50 - 15:51より的確に把握することです
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15:52 - 15:55そうして人命を救い
生活の質を向上させたいのです -
15:56 - 15:57ありがとう
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15:57 - 16:01(拍手)
- Title:
- 保健医療分野におけるビッグデータ革命の驚くべき萌芽
- Speaker:
- ジョエル・セラニキオ
- Description:
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世界規模で保健医療に関する情報を収集する作業は、かつては科学的にきわめて不完全な方法で行われていました。調査員は村落の1軒1軒を回って、ドアを叩いて質問を投げかけ、返ってきた答えを紙に書き込み、後でその情報をシステムに入力します。こんな不確かな情報を元に、この国の政府は大きな決断を下していたものでした。「データオタク」であるジョエル・セラニキオは、保健医療に関する情報の収集方法が、ここ10年ですっかり様変わりしたことを報告してくれます。変化のきっかけはPalm PilotとHotmailの普及でしたが、今ではクラウドに移行しつつあります。
(TEDxAustinにて収録) - Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 16:18
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The surprising seeds of a big-data revolution in healthcare | ||
Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for The surprising seeds of a big-data revolution in healthcare | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The surprising seeds of a big-data revolution in healthcare | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The surprising seeds of a big-data revolution in healthcare | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The surprising seeds of a big-data revolution in healthcare | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The surprising seeds of a big-data revolution in healthcare | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The surprising seeds of a big-data revolution in healthcare | ||
Naoko Fujii accepted Japanese subtitles for The surprising seeds of a big-data revolution in healthcare |