hide🌟Accessibility matters for everyone!🌟
Learn with Amara.org about the Best Practices for Creating SDH Subtitles !

< Return to Video

迫り来る抗生物質の危機

  • 0:01 - 0:04
    史上初めて抗生物質で
    治療を受けた患者は
  • 0:04 - 0:06
    オックスフォードの警官でした
  • 0:06 - 0:08
    休日に
  • 0:08 - 0:11
    庭仕事をしている時
    バラの刺で引っ掻き
  • 0:11 - 0:15
    その小さな引っ搔き傷が
    化膿してしまいました
  • 0:15 - 0:17
    それから2、3日で
  • 0:17 - 0:19
    頭が膿瘍で腫れ上がり
  • 0:19 - 0:21
    現に目は化膿して
  • 0:21 - 0:23
    摘出しなくては
    ならない程でした
  • 0:23 - 0:26
    1941年2月に
  • 0:26 - 0:28
    この気の毒な男性は
    瀕死の状態でした
  • 0:28 - 0:32
    その時 彼はオックスフォードの
    ラドクリフ診療所に入院していて
  • 0:32 - 0:34
    幸運なことに そこにでは
    ハワード・フローリーが率いる
  • 0:34 - 0:35
    幸運なことに そこにでは
    ハワード・フローリーが率いる
  • 0:35 - 0:37
    小さな医師チームが
  • 0:37 - 0:39
    僅かな量ですがペニシリンを
    合成することに成功していました
  • 0:39 - 0:42
    僅かな量ですがペニシリンを
    合成することに成功していました
  • 0:42 - 0:44
    ペニシリンは
    アレキサンダー・フレミングによって
  • 0:44 - 0:46
    その12年前に発見されていましたが
  • 0:46 - 0:50
    人の治療には使われた事がなかったので
  • 0:50 - 0:52
    本当に効くものかどうか
    誰も分かりませんでした
  • 0:52 - 0:56
    もし不純物が多く含まれていたら
    患者を死なせてしまいます
  • 0:56 - 0:58
    しかしフォーリーとそのチームは
  • 0:58 - 1:00
    使わなければならないなら
  • 1:00 - 1:02
    助かる望みのない人に
    使おうと思っていました
  • 1:02 - 1:06
    それでアルバート・アレキサンダー
  • 1:06 - 1:09
    そのオックスフォードの警察官に
    ペニシリンを投与しました
  • 1:09 - 1:11
    すると24時間内に
  • 1:11 - 1:13
    回復し出したのです
  • 1:13 - 1:17
    熱は下がり 食欲は戻り
  • 1:17 - 1:20
    2日目には随分と良くなりました
  • 1:20 - 1:22
    ペニシリンが無くなりかけたので
  • 1:22 - 1:24
    彼の尿を向かいの研究所に運び
  • 1:24 - 1:27
    尿からペニシリンを再合成し
  • 1:27 - 1:29
    彼に投与したのです
  • 1:29 - 1:30
    するとそれが効いて
  • 1:30 - 1:32
    4日間 回復に向かっていました
  • 1:32 - 1:34
    奇跡的でした
  • 1:34 - 1:38
    5日目にペンニシリンがなくなり
  • 1:38 - 1:41
    気の毒な事に彼は亡くなりました
  • 1:41 - 1:43
    残念な終わり方でしたが
  • 1:43 - 1:48
    1940年代初期
    敗血症で瀕死だった この子供が
  • 1:48 - 1:51
    ペニシリン治療で
    ほんの6日で 回復したように
  • 1:51 - 1:54
    何百万人もの人々が
  • 1:54 - 1:57
    この特効薬ペニシリンのお陰で
  • 1:57 - 2:00
    回復したのです
  • 2:00 - 2:02
    何百万人もの命が救われて来て
  • 2:02 - 2:06
    世界の健康は変貌を遂げました
  • 2:06 - 2:09
    抗生物質は
  • 2:09 - 2:12
    この様な患者に使われて来ましたが
  • 2:12 - 2:14
    かなり濫用されもして
  • 2:14 - 2:16
    かなり濫用されもして
  • 2:16 - 2:18
    ただの風邪やインフルエンザのような
  • 2:18 - 2:20
    抗生物質に反応しない病気の
    治療に使われたり
  • 2:20 - 2:24
    治療量以下の量で
  • 2:24 - 2:28
    治療量以下の量で
  • 2:28 - 2:31
    頻繁に食肉の値段を僅かに下げる為に
    鶏や豚に投与されたのです
  • 2:31 - 2:35
    頻繁に食肉の値段を僅かに下げる為に
    鶏や豚に投与されたのです
  • 2:35 - 2:37
    随分と抗生物質を
  • 2:37 - 2:40
    病気でもない家畜に
  • 2:40 - 2:43
    成長促進の為に使ってきました
  • 2:43 - 2:46
    これでどうなったかと言うと
  • 2:46 - 2:48
    世界中の抗生物質の大量使用は
  • 2:48 - 2:50
    世界中の抗生物質の大量使用は
  • 2:50 - 2:54
    バクテリアに大きな選択圧を加え
  • 2:54 - 2:56
    その耐性が問題となっています
  • 2:56 - 2:58
    なぜなら そうやって耐性菌だけが
  • 2:58 - 3:00
    選択されてきたからです
  • 3:00 - 3:03
    こういう事は新聞などで
    分かっている事で
  • 3:03 - 3:05
    どの雑誌にも
  • 3:05 - 3:07
    載っていますが
  • 3:07 - 3:08
    この重大さを本当に
  • 3:08 - 3:10
    皆様に理解してほしいのです
  • 3:10 - 3:12
    これは深刻な事です
  • 3:12 - 3:17
    次はアシネトバクター菌が持つ
    カルバペネム耐性についてです
  • 3:17 - 3:19
    アシネトバクターは厄介な院内感染菌で
  • 3:19 - 3:20
    まさに最強クラスの
    抗生物質カルバペネムを
  • 3:20 - 3:22
    まさに最強クラスの
    抗生物質カルバペネムを
  • 3:22 - 3:25
    この菌に対して使います
  • 3:25 - 3:28
    そして1999年には この様な
  • 3:28 - 3:30
    この耐性のパターンが見られます
  • 3:30 - 3:33
    USの殆どの地域では約10%以下です
  • 3:33 - 3:37
    ビデオでその変化をご覧下さい
  • 3:46 - 3:49
    皆様がどこにお住まいか
    分かりませんが
  • 3:49 - 3:51
    どこであろうと 今ではその状況は
  • 3:51 - 3:54
    1999年よりずっと悪化しているでしょう
  • 3:54 - 3:58
    それが抗生物質の耐性問題なのです
  • 3:58 - 4:00
    世界的な問題で
  • 4:00 - 4:02
    国の貧富を問わず
    どこでも影響を受けてます
  • 4:02 - 4:04
    その根本的原因となるものは
  • 4:04 - 4:06
    医療問題だけではないのです
  • 4:06 - 4:09
    もし医師に抗生物質を濫用しないよう
  • 4:09 - 4:12
    患者に抗生物質を医師に
    要求しない様に と指導したなら
  • 4:12 - 4:13
    多分これは問題ではなくなり
  • 4:13 - 4:15
    薬品会社も
  • 4:15 - 4:17
    もっと抗生物質の開発に
  • 4:17 - 4:19
    精を出すべきかもしれません
  • 4:19 - 4:22
    これで分かる事は抗生物質は基本的に
  • 4:22 - 4:24
    他の薬とは違うと言う事です
  • 4:24 - 4:26
    つまり使い方を間違えば
  • 4:26 - 4:27
    また使うなら
  • 4:27 - 4:31
    自分だけでなく他の人たちも影響を受け
  • 4:31 - 4:34
    それは私が通勤に車を使ったり
  • 4:34 - 4:36
    何処かに行くのに飛行機を使ったりして
  • 4:36 - 4:38
    地球温暖化に加担して
  • 4:38 - 4:41
    あらゆる所で人々を犠牲にし
    必ずしもその犠牲を
  • 4:41 - 4:43
    私は念頭に入れている訳ではない
    というのに似ています
  • 4:43 - 4:46
    これは公共問題だと
    経済学者は言うでしょう
  • 4:46 - 4:48
    そして抗生物質のケースで遭遇する問題も
    まさにその公共問題なのです
  • 4:48 - 4:51
    そして抗生物質のケースで遭遇する問題も
    まさにその公共問題なのです
  • 4:51 - 4:53
    我々は—
  • 4:53 - 4:56
    個人、患者
  • 4:56 - 4:59
    病院、全医療システムを含め—
  • 4:59 - 5:01
    抗生物質の間違った使用法で人々が
  • 5:01 - 5:04
    犠牲になっている事など
    考慮に入れていません
  • 5:04 - 5:06
    それは誰もが知る
  • 5:06 - 5:08
    もう1つの分野の問題と似ています
  • 5:08 - 5:10
    燃料使用やエネルギー消費
  • 5:10 - 5:11
    両方ともエネルギーを
  • 5:11 - 5:14
    消耗するだけでなく
  • 5:14 - 5:18
    地域社会の環境汚染と
    気候変動につながります
  • 5:18 - 5:20
    典型的な エネルギーの
  • 5:20 - 5:22
    問題対処法には
    2つの方法があります
  • 5:22 - 5:26
    1つは今ある石油を
    もっと上手に活用すること
  • 5:26 - 5:28
    これは既存の抗生物質を
    もっと上手に使う事と
  • 5:28 - 5:29
    類似しています
  • 5:29 - 5:31
    これにはいくつかの方法があり
  • 5:31 - 5:33
    それについて後ほどお話しします
  • 5:33 - 5:37
    もう1つの選択は「掘れ、もっと掘れ」で
  • 5:37 - 5:41
    抗生物質だと それは
    新しい抗生物質を開発する事です
  • 5:41 - 5:43
    これらは別物ではなく
    関連しています
  • 5:43 - 5:47
    なぜなら新しい油田に
    大きな投資をすると
  • 5:47 - 5:49
    なぜなら新しい油田に
    大きな投資をすると
  • 5:49 - 5:52
    石油節約の動機が薄れるように
  • 5:52 - 5:54
    抗生物質に関しても
    同じことが起きます
  • 5:54 - 5:56
    その逆のことも起きます
  • 5:56 - 5:59
    もし抗生物質を正しく使ったなら
  • 5:59 - 6:02
    必ずしも新薬の開発に
    投資しなくてもいいのです
  • 6:02 - 6:04
    必ずしも新薬の開発に
    投資しなくてもいいのです
  • 6:04 - 6:06
    もしこの2つは完全に
  • 6:06 - 6:08
    バランスがとれているとお思いなら
  • 6:08 - 6:10
    この事実を考えてみて下さい
  • 6:10 - 6:13
    これが実際 現実に起きている事です
  • 6:13 - 6:15
    その現実とは共進化です
  • 6:15 - 6:18
    チーターとガゼルに
    共進化の例が見られます
  • 6:18 - 6:20
    チーターとガゼルに
    共進化の例が見られます
  • 6:20 - 6:22
    チータは速く走るように
  • 6:22 - 6:24
    進化していなかったら
  • 6:24 - 6:26
    食べ物がなかったでしょうし
  • 6:26 - 6:28
    ガゼルが速く走るように進化したのは
  • 6:28 - 6:32
    食べられないようにという為で
  • 6:32 - 6:34
    これはバクテリアに対応する
    我々のやり方と同じです
  • 6:34 - 6:36
    我々はチーターではなく
  • 6:36 - 6:38
    ガゼルの方です
  • 6:38 - 6:41
    このスピーチをしている間も
  • 6:41 - 6:43
    このスピーチをしている間も
  • 6:43 - 6:44
    バクテリアは子孫を増やし
  • 6:44 - 6:46
    選択と試行錯誤を
    何度も繰り返すだけで
  • 6:46 - 6:49
    選択と試行錯誤を
    何度も繰り返すだけで
  • 6:49 - 6:51
    耐性をつけて行っています
  • 6:51 - 6:55
    その一方バクテリアの先手を
    我々はどう打っているのでしょう
  • 6:55 - 6:57
    新薬開発の過程は
  • 6:57 - 6:58
    標的分子の探索
  • 6:58 - 7:00
    あらゆる臨床試験
  • 7:00 - 7:02
    それで薬が開発されたと思ったら
  • 7:02 - 7:06
    次はFDAの認可過程があります
  • 7:06 - 7:08
    それら全てを通ると
  • 7:08 - 7:10
    我々はバクテリアの
    先手を取ろうとします
  • 7:10 - 7:13
    我々はバクテリアの
    先手を取ろうとします
  • 7:13 - 7:15
    これは明らかに
    いつまでも続くゲームではなく
  • 7:15 - 7:16
    先手を打とうと 技術開発で
    勝利を収められるものでもありません
  • 7:16 - 7:18
    先手を打とうと 技術開発で
    勝利を収められるものでもありません
  • 7:18 - 7:22
    我々は共進化の速度を
    落とさなくてはなりません
  • 7:22 - 7:25
    そして抗生物質の場合に於いても
  • 7:25 - 7:27
    そのやり方を考えるのに
  • 7:27 - 7:29
    エネルギー分野から拝借できる
  • 7:29 - 7:30
    役に立つアイデアがあるのです
  • 7:30 - 7:32
    例えばエネルギーの値段の
  • 7:32 - 7:34
    付け方を見てください
  • 7:34 - 7:36
    排ガス税を考えてみると
  • 7:36 - 7:38
    汚染の原因となるエネルギーを
  • 7:38 - 7:41
    使っている人に課しているわけです
  • 7:41 - 7:44
    そのやり方を抗生物質にも応用して
  • 7:44 - 7:47
    抗生物質が適切に使用されているか
  • 7:47 - 7:49
    確かめることもできます
  • 7:49 - 7:51
    クリーンエネルギーの補助金が
  • 7:51 - 7:54
    それ程汚染をしない
  • 7:54 - 7:57
    化石燃料ではない燃料に
    支払われているように
  • 7:57 - 8:00
    同じことが言え
    抗生物質の使用から
  • 8:00 - 8:02
    遠のく必要があるのです
  • 8:02 - 8:06
    しかし そう考えるなら
    何が抗生物質の代わりになるのでしょうか
  • 8:06 - 8:08
    抗生物質の必要性を少なくするものなら
  • 8:08 - 8:10
    何でもうまく行くでしょう
  • 8:10 - 8:13
    それには院内感染コントロールや
    特に季節性インフルエンザの予防接種も
  • 8:13 - 8:16
    それには院内感染コントロールや
    特に季節性インフルエンザの予防接種も
  • 8:16 - 8:19

    含まれています
  • 8:19 - 8:21
    米国を含む多くの国で
  • 8:21 - 8:24
    おそらく一番 抗生物質が使われているのは
  • 8:24 - 8:27
    季節性インフルエンザに対してなので
  • 8:27 - 8:29
    予防接種は随分と貢献するでしょう
  • 8:29 - 8:33
    三番目のオプションは取引可能な
    システムを含んだものです
  • 8:33 - 8:38
    これらはまだまだ遠い話の様ですが
  • 8:38 - 8:40
    感染症の多くの患者に
  • 8:40 - 8:43
    抗生物質が入手できないことがある
    現状を見ると
  • 8:43 - 8:46
    他の人々に使う抗生物質の一部を
  • 8:46 - 8:48
    どうしても必要な人に
    分配するシステムを
  • 8:48 - 8:51
    考えることができます
  • 8:51 - 8:54
    中には臨床上の必要性や
  • 8:54 - 8:56
    値段に基づいて
    行うべきものもあるでしょうが
  • 8:56 - 8:58
    消費者の教育が
    役に立つでしょう
  • 8:58 - 9:00
    抗生物質濫用の多くは
  • 9:00 - 9:03
    必ずしもそれと知りながら
  • 9:03 - 9:04
    行われている訳ではないので
  • 9:04 - 9:06
    フィードバックの仕組みが
  • 9:06 - 9:08
    役に立つ事が分かっています
  • 9:08 - 9:09
    それはエネルギーに於いてもそうです
  • 9:09 - 9:11
    人にピーク時に
  • 9:11 - 9:13
    エネルギー使用量が多いことを知らせると
  • 9:13 - 9:14
    人々は使用を控えるようになります
  • 9:14 - 9:16
    同じ様な事が
  • 9:16 - 9:18
    抗生物質にもみられます
  • 9:18 - 9:20
    セイント・ルイスのある病院では
  • 9:20 - 9:24
    その前月 使用した
  • 9:24 - 9:26
    抗生物質量の順に
    外科医名のリストを
  • 9:26 - 9:28
    張り出します
  • 9:28 - 9:31
    これは純粋に情報を
    フィードバックする為で
  • 9:31 - 9:32
    晒し者にするためではなく
  • 9:32 - 9:34
    根本的に外科医に情報を与え
  • 9:34 - 9:36
    抗生物質の使い方を
    考え直してもらう為です
  • 9:36 - 9:38
    抗生物質の使い方を
    考え直してもらう為です
  • 9:38 - 9:40
    供給面に於いても
    様々な事が出来ます
  • 9:40 - 9:42
    供給面に於いても
    様々な事が出来ます
  • 9:42 - 9:44
    ペニシリンの値段を見ると
  • 9:44 - 9:46
    一日が約10セントと
  • 9:46 - 9:48
    かなり安い薬です
  • 9:48 - 9:50
    それ以後 世に出た薬
  • 9:50 - 9:52
    リネゾリド、ダプトマイシンなどは
  • 9:52 - 9:54
    非常に高価です
  • 9:54 - 10:00
    それで1日10セントに
    慣れている世界では
  • 10:00 - 10:02
    1日180ドルは
  • 10:02 - 10:04
    大金に感じられます
  • 10:04 - 10:06
    この高値が
  • 10:06 - 10:08
    物語っている事は
  • 10:08 - 10:10
    もはや安価で効果のある抗生物質が
  • 10:10 - 10:14
    当然のごとく手に入るとは
  • 10:14 - 10:15
    これからは考えるべきではなく
  • 10:15 - 10:18
    我々はもっと
  • 10:18 - 10:20
    抗生物質をもっと慎重に使用し
  • 10:20 - 10:22
    抗生物質をもっと慎重に使用し
  • 10:22 - 10:25
    また他のテクノロジーに目を向けるべき
    かもしれないという事です
  • 10:25 - 10:28
    また他のテクノロジーに目を向けるべき
    かもしれないという事です
  • 10:28 - 10:30
    それは例えば
    ガソリンの値段が誘因となり
  • 10:30 - 10:33
    電気自動車の開発がすすむことと
    同じ様な事です
  • 10:33 - 10:35
    電気自動車の開発がすすむことと
    同じ様な事です
  • 10:35 - 10:37
    薬の値段は重要な信号であり
  • 10:37 - 10:38
    注意を払わなくてはいけません
  • 10:38 - 10:41
    しかし考えるべき
    事実があります
  • 10:41 - 10:45
    高額な抗生物質は
    普通ではないのですが
  • 10:45 - 10:47
    1日あたりのある種の抗がん剤とは
  • 10:47 - 10:49
    比べものになりません
  • 10:49 - 10:52
    抗がん剤はほんの数ヶ月か1年だけの
    延命効果しかないかもしれません
  • 10:52 - 10:54
    抗生物質は患者の命を
  • 10:54 - 10:56
    救う可能性があります
  • 10:56 - 10:57
    これは大きく変革してくるでしょう
  • 10:57 - 10:59
    これは大きく変革してくるでしょう
  • 10:59 - 11:01
    そして それは不安な変化でもあります
  • 11:01 - 11:03
    なぜならアメリカでも
  • 11:03 - 11:05
    世界でも 多くの場所では
  • 11:05 - 11:07
    1日に200ドルも
  • 11:07 - 11:10
    抗生物質に
    支払うというのは
  • 11:10 - 11:12
    想像もできないからです
  • 11:12 - 11:14
    これは考えなくてはなりません
  • 11:14 - 11:16
    それには安全装置的オプション
  • 11:16 - 11:18
    現在 研究が進んでいる
    新しいテクノロジーがあります
  • 11:18 - 11:20
    現在 研究が進んでいる
    新しいテクノロジーがあります
  • 11:20 - 11:22
    バクテリオファージ
    プロバイオティックス
  • 11:22 - 11:26
    クオラムセンシング
    シンバイオティックスなどです
  • 11:26 - 11:29
    これら全ては追求すべき
    これから役に立つ技術です
  • 11:29 - 11:32
    新しい抗生物質の値段が上がると
    これらは良いビジネスにもなるでしょう
  • 11:32 - 11:35
    新しい抗生物質の値段が上がると
    これらは良いビジネスにもなるでしょう
  • 11:35 - 11:38
    市場がそれに反応する事は分かっています
  • 11:38 - 11:40
    現在 政府は新しい抗生物質の開発に対する
  • 11:40 - 11:44
    助成金の出し方を考慮しています
  • 11:44 - 11:45
    しかし ここにチャレンジがあります
  • 11:45 - 11:47
    問題解決に対して浪費はしたくないのです
  • 11:47 - 11:49
    我々の望みは
  • 11:49 - 11:51
    その販売や適切な使用法を
    奨励するような方法で
  • 11:51 - 11:54
    新しい抗生物質に
    投資出来ればと思います
  • 11:54 - 11:57
    新しい抗生物質に
    投資出来ればと思います
  • 11:57 - 11:59
    しかしそれは大きなチャレンジです
  • 11:59 - 12:02
    先の新テクノロジーに戻ります
  • 12:02 - 12:04
    有名な恐竜映画の1セリフですが
  • 12:04 - 12:06
    「自然は自ら回復の道を見つけるものだ」
  • 12:06 - 12:10
    とはこれらのテクノロジーが永久な
    解決法とはならないかの様です
  • 12:10 - 12:14
    我々が忘れてはならない事は
    そのテクノロジーが何であろうと
  • 12:14 - 12:16
    自然は回復しようと なんらかの道を
    見出すという事です
  • 12:16 - 12:19
    これはバクテリアや抗生物質だけの
  • 12:19 - 12:21
    問題にすぎないと
    思われるかもしれませんが
  • 12:21 - 12:23
    全く同様な問題が
  • 12:23 - 12:26
    他の分野にもあるのです
  • 12:26 - 12:29
    多剤耐性の結核は
  • 12:29 - 12:32
    南アフリカやインドでは深刻な問題です
  • 12:32 - 12:34
    何千人もの患者が亡くなっています
  • 12:34 - 12:36
    なぜなら第二選択薬はとても高価で
  • 12:36 - 12:38
    時には効果さえありません
  • 12:38 - 12:40
    こうして広範囲薬剤耐性結核菌を産み
  • 12:40 - 12:42
    ウィルスも耐性を獲得します
  • 12:42 - 12:45
    農業の害虫、マラリヤ寄生虫
  • 12:46 - 12:47
    今 世界中が
  • 12:47 - 12:51
    マラリア治療に唯一頼りにしている
  • 12:51 - 12:53
    アルテミシニンに対する
  • 12:53 - 12:55
    耐性が既に現れ始めており
  • 12:55 - 12:58
    これが広がれば
  • 12:58 - 12:59
    世界中のマラリア治療に
    使わなければならない
  • 12:59 - 13:02
    現在 安全で効果的な
    ただ1つの薬を
  • 13:02 - 13:05
    危険にさらす事となります
  • 13:05 - 13:07
    蚊も耐性を持ち始めています
  • 13:07 - 13:09
    子供のいる方は
    頭ジラミの事はご存知でしょう
  • 13:09 - 13:11
    ニューヨークにお住まいなら
  • 13:11 - 13:14
    そこに多い問題トコジラミ
  • 13:14 - 13:16
    これらも又全て耐性を持ち始めています
  • 13:16 - 13:19
    海の向こうのイギリスから
    例を持ってくると
  • 13:19 - 13:21
    ネズミが毒に対し耐性を
    持ち始めています
  • 13:21 - 13:24
    これらの全てに共通する事は
  • 13:24 - 13:27
    我々は テクノロジーで
  • 13:27 - 13:31
    この70、80、100年間
  • 13:31 - 13:34
    自然をコントロールするテクノロジーを
  • 13:34 - 13:37
    一瞬のうちに使い果たしてしまった
    ということです
  • 13:37 - 13:39
    なぜなら自然淘汰と進化により
  • 13:39 - 13:42
    自然が元に戻ろうとする力に
  • 13:42 - 13:43
    自然が元に戻ろうとする力に
  • 13:43 - 13:45
    我々は気づいていなかったからです
  • 13:45 - 13:48
    生物を制御する手段を
    どのように使うか
  • 13:48 - 13:51
    生物を制御する手段を
    どのように使うか
  • 13:51 - 13:54
    これらの貴重な資源を
  • 13:54 - 13:56
    どのように開発 導入するか
  • 13:56 - 13:59
    抗生物質の場合に関しては
  • 13:59 - 14:03
    その使用方法をどのように奨励するか
  • 14:03 - 14:05
    などの方法について
  • 14:05 - 14:07
    考え直す必要があります
  • 14:07 - 14:09
    今 我々は分岐点に立っています
  • 14:09 - 14:13
    その1つの選択は
  • 14:13 - 14:14
    今のやり方を変える為に考え直して
    どう動機づけていくかをよく考える事です
  • 14:14 - 14:17
    今のやり方を変える為に考え直して
    どう動機づけていくかをよく考える事です
  • 14:17 - 14:19
    もう一方のオプションは
  • 14:19 - 14:22
    草の葉さえも
  • 14:22 - 14:25
    致命的武器となり得る世界なのです
  • 14:25 - 14:27
    ありがとうございました
  • 14:27 - 14:29
    (拍手)
Title:
迫り来る抗生物質の危機
Speaker:
ラマナン・ラクシュミーナラヤン
Description:

抗生物質は人々の命を救っています。しかし、命に関わらない季節性インフルエンザの様な病気や、鶏肉産業で肉の値段を下げる為、鶏の飼育などに濫用され、その結果バクテリアは次第に耐性を持ち始め、誰にでも効かなくなっています。ラマナン・ラクシュミーナラヤンは抗生物質のあり方、限りある資源の使い方を考え直すべきだと、私達、患者や医師に呼びかけています。私達一人一人が直接影響を受けるこの世界的な医療傾向は、粛然たる現実です。

more » « less
Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
14:42
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The coming crisis in antibiotics Dec 14, 2014, 6:09 AM
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The coming crisis in antibiotics Dec 14, 2014, 6:09 AM
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The coming crisis in antibiotics Dec 14, 2014, 6:09 AM
Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for The coming crisis in antibiotics Dec 14, 2014, 6:08 AM
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The coming crisis in antibiotics Dec 13, 2014, 11:59 AM
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The coming crisis in antibiotics Dec 13, 2014, 11:59 AM
Masaki Yanagishita accepted Japanese subtitles for The coming crisis in antibiotics Dec 4, 2014, 12:09 PM
Reiko Bovee edited Japanese subtitles for The coming crisis in antibiotics Dec 4, 2014, 1:57 AM
Show all

Japanese subtitles

Revisions

  • Revision 39 Edited
    Natsuhiko Mizutani Dec 14, 2014, 6:09 AM