デブドゥット・パッタナイク:「東と西—煙に巻く神話」
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0:02 - 0:05神話学のビジネスと
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0:05 - 0:09「最高信条責任者」の役割を理解するために
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0:09 - 0:11物語の筆記者で
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0:11 - 0:13象の頭を持つ神
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0:13 - 0:15ガネーシャと、
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0:15 - 0:18神軍の指揮官で
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0:18 - 0:19弟の
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0:19 - 0:21カルティケヤの物語を
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0:21 - 0:23聞いてください
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0:23 - 0:26ある日、彼ら兄弟は競争をすることにしました
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0:26 - 0:29世界を三周するのです
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0:29 - 0:32カルティケヤは彼の孔雀に乗り
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0:32 - 0:35大陸や、
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0:35 - 0:40山や、海原を飛び越えて行きました
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0:40 - 0:42世界を一周し、
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0:42 - 0:44二周し、
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0:44 - 0:47三周しました
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0:47 - 0:50彼の兄ガネーシャは
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0:50 - 0:53ただ彼の両親の周りを
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0:53 - 0:55一周、二周、三周し
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0:55 - 0:58言いました「僕の勝ちだ」
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0:58 - 1:00「なぜ?」カルティケヤが言いました
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1:00 - 1:01ガネーシャが言いました:
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1:01 - 1:04「君は『世界』を三周したね
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1:04 - 1:07僕は『僕の世界』を三周したんだ」
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1:07 - 1:10それ以上大事な物がある?
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1:10 - 1:13「世界」と「自分の世界」の区別がわかるなら
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1:13 - 1:17「理性」と「神話」の違いも分かるでしょう
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1:17 - 1:19「世界」は客観的であり
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1:19 - 1:22論理的、全体的、事実的であり
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1:22 - 1:24科学的でもある
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1:24 - 1:27「私の世界」は主観的であり
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1:27 - 1:30感情的であり、個人的である
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1:30 - 1:33知覚、思い、感情、夢でもある
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1:33 - 1:36自分の持つ信念体系です
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1:36 - 1:39自分が住んでいる神話の世界です
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1:39 - 1:42「世界」は、「どう」世界が機能するかを教えてくれます
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1:42 - 1:45太陽はどのように昇るか
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1:45 - 1:48我々はどのように生まれるか
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1:48 - 1:51「私の世界」は「なぜ」太陽が昇るか、
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1:51 - 1:55「なぜ」我々が生まれたのかを教えてくれます
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1:55 - 1:59全ての文化は、自らを理解しようと試みます
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1:59 - 2:01「なぜ私達は存在するのか?」
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2:01 - 2:04どの文化にも 生命に関する独自の解釈があり
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2:04 - 2:09独自にあつらえた神話があります
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2:09 - 2:12文化は自然への反応であり
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2:12 - 2:14先祖の理解方式が
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2:14 - 2:17何世代も伝えられて
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2:17 - 2:20物語や、神話や、儀式となり
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2:20 - 2:26それらは合理性とは常に無関係です
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2:26 - 2:28文化を勉強すると
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2:28 - 2:30世界のそれぞれの民族が
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2:30 - 2:33皆違った世界観を持つ事が分かるのです
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2:33 - 2:35民族が違えば、物事の見方も異なる:
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2:35 - 2:37視点が異なるのです
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2:37 - 2:39私の世界があり、あなたの世界があり、
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2:39 - 2:42私の世界は常にあなたのよりも優れている
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2:42 - 2:45なぜなら私の世界は合理的で
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2:45 - 2:47あなたのは迷信であり
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2:47 - 2:49信仰であり
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2:49 - 2:52論理的でない
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2:52 - 2:55これが文明の衝突の根本原理です
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2:55 - 2:59紀元前326年、この衝突が
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2:59 - 3:02インダス川の土手、
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3:02 - 3:04今のパキスタンで起きました
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3:04 - 3:07その川の名前は「インド」の語源です
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3:07 - 3:09「インド」「インダス」
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3:12 - 3:15若きマケドニアの王、アレクサンダーが
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3:15 - 3:19いわゆる「裸行者」つまり
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3:19 - 3:22「裸の賢者」に出会いました
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3:22 - 3:24誰だかは分かっていません
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3:24 - 3:26おそらくジャイナ教の僧侶で
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3:26 - 3:28ここに見えるガマテシャヴァラ
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3:28 - 3:29バウバリのかもしれない
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3:29 - 3:31写真はマイソール近くのものです
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3:31 - 3:33あるいは彼はヨガの導師で
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3:33 - 3:35岩の上に座り、空や、
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3:35 - 3:37太陽や、月を見つめていたのかも知れません
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3:37 - 3:40アレクサンダーは聞きました「何をしているのか?」
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3:40 - 3:42裸行者は答えました
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3:42 - 3:45「無を体験しています」
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3:45 - 3:48裸行者が聞きました
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3:48 - 3:50「何をなさっておいでですか?」
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3:50 - 3:53アレクサンダーは言いました「世界を征服しているのだ」
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3:53 - 3:56そしてどちらも笑いました
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3:56 - 4:00どちらも相手を馬鹿だと思ったのです
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4:00 - 4:04裸行者はいいました「なぜ彼は世界を征服しているのか?
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4:04 - 4:07無意味な事だ」
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4:07 - 4:09アレクサンダーは思いました:
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4:09 - 4:11「なぜ彼は何もしないで座っているのか?
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4:11 - 4:13人生を浪費している」
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4:13 - 4:17この視点の違いを理解するには
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4:17 - 4:20アレクサンダーの主観的な真実を
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4:20 - 4:23理解しなくてはいけません
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4:23 - 4:28彼の通念と、それを形作っている神話をです
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4:28 - 4:31アレクサンダーの母親、両親、彼の師アリストテレスは
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4:31 - 4:34ホメロスの「イリアス」を彼に語りました
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4:34 - 4:37偉大な勇者アキレスを語り、
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4:37 - 4:40彼が戦に加わると間違いなく勝利し、
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4:40 - 4:43彼が去ると
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4:43 - 4:46必ず敗北すると
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4:46 - 4:49「アキレスは歴史を作った
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4:49 - 4:52運命の人だ
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4:52 - 4:55お前もそうなるのだ、アレキサンダー」と
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4:55 - 4:57彼はそれを聞いたのです
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4:57 - 5:00「お前は何であってはならないのか?
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5:00 - 5:03シシュフォスになってはいけない
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5:03 - 5:05彼は毎日、岩を山頂に運び上げたが
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5:05 - 5:10翌日には岩は転がり落ちていた
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5:10 - 5:13単調で、並の、無意味な人生を
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5:13 - 5:15過ごしては行けない
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5:15 - 5:18壮大であれ!
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5:18 - 5:20ギリシャの英雄たち
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5:20 - 5:22アルゴ船隊員達と海を渡り、
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5:22 - 5:26黄金の毛皮を持ち帰ったイアソンのように
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5:26 - 5:29壮大であれ! 迷宮に入り、
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5:29 - 5:35牛頭のミノタウロスを倒したテセウスのように
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5:35 - 5:39競技に加わるなら、勝て!
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5:39 - 5:42そうすれば勝利の高揚が
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5:42 - 5:47神肴(不老不死の食べ物)に近づけるだろう」と
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5:47 - 5:50なぜなら、ギリシャ人は
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5:50 - 5:52人生は一度きりで
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5:52 - 5:56死ねば三途の川を渡り
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5:56 - 5:59非凡な人生を過ごして来たならば
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5:59 - 6:02エリュシオンの楽土に迎えられ
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6:02 - 6:06つまりフランスで言う「シャンゼリゼ」に―
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6:06 - 6:07(笑)―
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6:07 - 6:10そこは英雄の天国だと信じていたのです
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6:13 - 6:17しかしそれは裸行者の聞いた物語ではありません
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6:17 - 6:20彼は全く別の物語を聞きました
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6:20 - 6:23彼は王バーラトについて聞いたのです
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6:23 - 6:26彼にちなんでインドはバーラタと呼ばれます
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6:26 - 6:29バーラトも世界を征服しました
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6:29 - 6:32そしてメルという、世界の中心の
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6:32 - 6:35偉大な山の頂上に
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6:35 - 6:36登りました
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6:36 - 6:39そして彼の旗を掲げ
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6:39 - 6:42「最初にここに来たのは私だ」と言うつもりでした
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6:42 - 6:44しかし彼が頂上に来てみると
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6:44 - 6:49頂上は無数の旗に覆われていて
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6:49 - 6:52どれも彼より先に来た征服者のもので
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6:52 - 6:56どれも「私が最初だ―
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6:56 - 7:00と、ここに来るまで思っていた」と書いてありました
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7:00 - 7:03そして突然、この無数の布を前にして
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7:03 - 7:07バーラトは自らの無意味を感じました
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7:07 - 7:11これが裸行者の神話です
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7:11 - 7:16彼にもラグーパチラームや
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7:16 - 7:18クリシュナ、ゴーヴィンダハレのような英雄がいます
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7:18 - 7:22しかし彼らは二つの冒険の二人の登場人物ではありません
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7:22 - 7:26同じ英雄の二つの人生での名前です
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7:26 - 7:30ラーマヤーナが終わるとマハーバーラタが始まる
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7:30 - 7:32ラームが死ぬと、クリシュナが生まれる
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7:32 - 7:35クリシュナが死ぬと、結局またラームとして生まれ変わる
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7:35 - 7:38つまりインドにもまた
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7:38 - 7:41生と死の場所を分ける川があります
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7:41 - 7:43しかし渡るのは一度だけではない
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7:43 - 7:46終わる事なく行ったり来たりする
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7:46 - 7:49それをヴァイタルナと呼びます
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7:49 - 7:52何度も何度もそこへ行くのです
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7:52 - 7:53なぜなら
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7:53 - 7:56インドでは何一つ永遠なものはない 死でさえも
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7:56 - 7:59だからこのような偉大な儀式があり、
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7:59 - 8:02地母神の像が造られ、
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8:02 - 8:0410日間礼拝される―
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8:04 - 8:06そして10日後にどうなると思います?
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8:06 - 8:09川に沈められるのです
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8:09 - 8:11終わらなくてはならないから
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8:11 - 8:14そして翌年、彼女は再生する
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8:14 - 8:16巡るものは必ず巡り来たり
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8:16 - 8:19それは人間だけでなく
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8:19 - 8:21神にも当てはまるのです
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8:21 - 8:24つまり、神もまた
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8:24 - 8:26何度も戻って来なければならないのです
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8:26 - 8:28ラームやクリシュナのように
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8:28 - 8:31永遠の命を生きながら
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8:31 - 8:34無限の回数、無に至るまで
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8:34 - 8:39生き返らなくてはならないのです
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8:39 - 8:41聖燭(せいしょく)節の日です
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8:41 - 8:44(笑)
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8:46 - 8:49別々の二つの神話
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8:49 - 8:51どちらが正しいのか?
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8:51 - 8:54二つの神話 世界を捉える二つの方法
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8:54 - 8:56一方は直線 他方は円
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8:56 - 8:58一方では一度きりの人生
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8:58 - 9:03他方では沢山の人生の一つ
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9:03 - 9:07アレクサンダーの人生の分母は「1」
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9:07 - 9:10だから彼の人生の価値は
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9:10 - 9:12成し遂げたことの合計です
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9:12 - 9:16裸行者の分母は「無限」
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9:16 - 9:19だから、何を成し遂げようと
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9:19 - 9:21結果は常にゼロです
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9:21 - 9:24このような神話の枠組みによって
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9:24 - 9:27インドの数学者は
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9:27 - 9:29ゼロを発見したんだと思います
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9:29 - 9:31わかりませんが
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9:31 - 9:34それが私達のビジネスの神話をもたらします
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9:34 - 9:37アレクサンダーの信念が彼の行動に影響し、
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9:37 - 9:41裸行者の信念もまたその行動に影響するならば
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9:41 - 9:46彼らが関わるビジネスにも影響がでるでしょう
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9:46 - 9:48ビジネスというと
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9:48 - 9:50市場がどう動くとか
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9:50 - 9:53組織がどう行動するか?
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9:53 - 9:56世界中の文化を見渡し
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9:56 - 9:58神話を理解すれば
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9:58 - 10:01ビジネスで人々がどう振る舞うかも分かるでしょう
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10:01 - 10:05みてください
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10:05 - 10:08もし人生が一度きりで、世界中で一つの生活文化だけを過ごすなら
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10:08 - 10:10白黒の明確なロジック、
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10:10 - 10:13絶対的真実、標準化、
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10:13 - 10:16絶対性、直線的計画に取り憑かれるでしょう
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10:16 - 10:19しかし輪廻的で無限の生命を持つ文化でなら
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10:19 - 10:24居心地がいいのは、ファジーな論理、
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10:24 - 10:26意見、
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10:26 - 10:28状況に即した思考法、
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10:28 - 10:31あらゆるものは相対的、「まあ」―
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10:31 - 10:32(笑)
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10:32 - 10:34「だいたいは」
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10:34 - 10:35(笑)
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10:35 - 10:38芸術はどうでしょう バレリーナは?
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10:38 - 10:40なんと直線的な演技でしょう
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10:40 - 10:42インドの古典舞踊はどうでしょう?
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10:42 - 10:44クチプディー舞踊、バーラタナチャン舞踊
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10:44 - 10:46くねくねしてます
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10:46 - 10:49(笑)
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10:49 - 10:51ビジネスはどうでしょう
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10:51 - 10:53標準ビジネスモデル:
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10:53 - 10:57展望、使命、価値、プロセス
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10:57 - 10:59指導者が命令し、荒野を渡って
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10:59 - 11:01約束の地へと旅する
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11:01 - 11:03といった感じでしょうか
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11:03 - 11:08付き従えば天国への道が約束される
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11:08 - 11:10しかしインドでは「その」約束の地はありません
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11:10 - 11:13約束の地はいろいろあって
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11:13 - 11:16社会での地位に応じて、
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11:16 - 11:18人生の場面に応じて
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11:18 - 11:22そしてビジネスは、組織としてではなく
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11:22 - 11:25個人の特質で遂行される
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11:25 - 11:28要するに「好み」なんです
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11:28 - 11:32常に「私の好み」の問題です
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11:32 - 11:34たとえばインド音楽には
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11:34 - 11:36和声の概念がありません
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11:36 - 11:40楽団の指揮者もいない
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11:40 - 11:43演奏者の誰かが立つと、皆がそれに従う
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11:43 - 11:47同じ演奏は二度と出来ません
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11:47 - 11:49文書化や決まり事ではない
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11:49 - 11:53会話と信頼です
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11:53 - 11:57服従ではなく、場面設定です
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11:57 - 12:01仕事を終えるため、規則を曲げたり破ったり―
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12:01 - 12:03周りのインド人を見てください
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12:03 - 12:05にやにやしてるでしょ 何の事か分かってるんです
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12:05 - 12:06(笑)
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12:06 - 12:08インドでビジネスをした事のある人達を見てください
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12:08 - 12:10苛立ちが顔に現われている
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12:10 - 12:11(笑)
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12:11 - 12:15(拍手)
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12:15 - 12:17これが今のインドです 根本的なリアリティは
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12:17 - 12:19輪廻的な世界観に立脚しています
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12:19 - 12:22目まぐるしく変化し、高度に多様で、
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12:22 - 12:25混沌で、曖昧で、予測できない
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12:25 - 12:28彼らはそれで平気なんです
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12:28 - 12:30そこにグローバル化が起きている
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12:30 - 12:34現代的な組織的思考の要求がもたらされつつある
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12:34 - 12:38それは「一度きり人生」の文化に立脚しています
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12:38 - 12:40インダスの土手でのような
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12:40 - 12:43衝突が起きているのです
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12:43 - 12:46起こらざるを得ません
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12:46 - 12:49私も個人的に経験しました 私は医師として訓練を受けました
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12:49 - 12:52外科はやりたくなかった なぜかはわかりません
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12:52 - 12:54私は神話に心を奪われてしまい、
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12:54 - 12:56神話を学びたかったが、教えてくれるところはなかった
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12:56 - 12:58だから自分で勉強しました
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12:58 - 13:01神話は金にはなりません 今日まではね
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13:01 - 13:05(笑)
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13:05 - 13:08だから仕事を探し、製薬会社に勤めたんです
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13:08 - 13:10それから医療産業で
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13:10 - 13:12マーケティングをし、セールスをし、
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13:12 - 13:15知識人であり、コンテンツ人間であり、訓練者でもある
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13:15 - 13:18ビジネスコンサルタントとして戦略や戦術も立案しました
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13:18 - 13:20同僚のアメリカ人とヨーロッパ人が
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13:20 - 13:23インド人を相手に
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13:23 - 13:25苛立つのも見ました
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13:25 - 13:28たとえば:「病院に請求する流れを
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13:28 - 13:31教えてください」
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13:31 - 13:35「手順A、B、Cです だいたいは」
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13:35 - 13:37(笑)
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13:37 - 13:39「だいたいは」ってどう数値化するの?
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13:39 - 13:43それってソフトウェアに入れられる? 無理でしょう
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13:43 - 13:45彼らに私の視点を説明しても
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13:45 - 13:47誰もそんな事には耳を貸さなかった
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13:47 - 13:51フューチャーグループのキショレビヤニに会うまでは
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13:51 - 13:56彼はビッグバザールという最大の小売りチェーンを作り上げました
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13:56 - 13:58200以上の小売店鋪形態が
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13:58 - 14:00インド全土の50の都市にあります
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14:00 - 14:04多様で動的なマーケットを扱う上で
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14:04 - 14:06彼が直感的に気づいたのは
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14:06 - 14:08日本、中国、ヨーロッパ、アメリカなどで
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14:08 - 14:11開発された「ベストプラクティス」は
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14:11 - 14:14インドでは役に立たない事でした
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14:14 - 14:18組織的思考形態はインドでは役に立たない 個別的なくてはならない
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14:18 - 14:22彼はインドの神話の構造を直感的に見抜いたのです
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14:22 - 14:24そこで彼は私に「最高信条責任者」になるよう依頼し:
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14:24 - 14:27「信念をすりあわせる事だけやって欲しい」
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14:27 - 14:29簡単そうですよね
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14:29 - 14:31しかし信念は測定できません
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14:31 - 14:33測定できないものは管理できません
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14:33 - 14:35ではどうやって信念を構築するのか?
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14:35 - 14:39「インド人的」に対する人々の感性をどう高めるか
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14:39 - 14:43インド人であっても、それは明快でなく、明らかでない
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14:43 - 14:47そこで私は標準的文化モデル、つまり
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14:47 - 14:49物語、象徴、儀式を使いました
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14:49 - 14:52そのうちの一つの儀式をご紹介しましょう
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14:52 - 14:55これはダーシャンというヒンズー教の儀式に基づいています
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14:55 - 14:57ヒンズー教には「戒律」という概念がありません
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14:57 - 14:59あなたが人生でやる事には正しいも間違いもない
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14:59 - 15:02つまり神の前にどう立てばいいかは、よくわからない
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15:02 - 15:05だから、寺院に行くと、神との謁見を求めます
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15:05 - 15:07神に会いたいのです
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15:07 - 15:11神にもあなたを見てもらいたいので、神は非常に大きな目をしています
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15:11 - 15:13大きな、瞬きしない目
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15:13 - 15:16時には銀製の目で
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15:16 - 15:18あなたを見つめます
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15:18 - 15:20あなたは自分が正しいかどうか、わからないので、
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15:20 - 15:24神の共感を求めるのです
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15:24 - 15:27「私がどこから来たか、なぜジャカードを織るのか知って欲しい」
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15:27 - 15:28(笑)
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15:28 - 15:30「なぜ私が状況設定したのか、
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15:30 - 15:35なぜ手順に従わないのか、ただ分かって欲しい、どうか」
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15:35 - 15:38そしてこれに基づいてリーダーのための儀式を作りました
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15:38 - 15:42リーダーが研修を終え、店の管理を任される直前、
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15:42 - 15:46彼は目隠をされ、投資者、顧客、
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15:46 - 15:50家族、チーム、ボスなどに取り囲まれます
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15:50 - 15:53彼に向かって業績評価指標などを読み上げ、鍵を渡します
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15:53 - 15:55そして目隠しを外すんです
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15:55 - 15:58例外なく、彼は目に涙を浮かべています
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15:58 - 16:00やっと分かったからです
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16:00 - 16:04彼は、成功するためには
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16:04 - 16:07自分がプロフェッショナルである必要はなく、
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16:07 - 16:10彼の感情を切り離す必要もなく、
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16:10 - 16:13彼の世界のこれら全ての人達を
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16:13 - 16:17まとめ、彼らを幸せにし、
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16:17 - 16:19ボスを幸せにし、皆を幸せにすればよいのだ、と
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16:19 - 16:22お客様は神様なので、幸せにします
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16:22 - 16:25この感性が必要なのです いったんこの信念ができると
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16:25 - 16:28行動が起こり、ビジネスが始まるでしょう
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16:28 - 16:31事実そうなっているのです
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16:31 - 16:34そこで、アレクサンダーと
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16:34 - 16:36裸行者に戻ります
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16:36 - 16:40皆が訪ねます:「どちっちがいいんだ? あっちか?、こっちか?」と
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16:40 - 16:42危険な質問です
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16:42 - 16:46その先には原理主義と暴力があるからです
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16:46 - 16:48だから私はこの問いには答えません
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16:48 - 16:50インド式の答えを差し上げます
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16:50 - 16:52インド式首振りです
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16:52 - 16:54(笑)
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16:54 - 16:58(拍手)
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16:58 - 17:00状況によって、
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17:00 - 17:02成り行きによって、
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17:02 - 17:05枠組みを選ぶのです
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17:05 - 17:08どっちの枠組みも人間の作ったものです
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17:08 - 17:11文化による創造物で
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17:11 - 17:14自然現象ではありません
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17:14 - 17:17次に誰か、知らない人と会ったら
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17:17 - 17:19やってみてください:
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17:19 - 17:22あなたが主観的真実を生きている事を認識し
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17:22 - 17:24彼もそうであると理解してください
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17:24 - 17:26理解してください
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17:26 - 17:31それが分かれば、非常に劇的な事を発見します
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17:31 - 17:33無数の神話の中に
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17:33 - 17:35永遠不滅の真実があることを知るでしょう
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17:35 - 17:37誰にそれら全てが見えるのか?
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17:37 - 17:39ヴァルナは1000もの目を持っています
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17:39 - 17:42インディラは100
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17:42 - 17:44あなたと私にはたった二つ
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17:44 - 17:47どうもありがとう
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17:47 - 18:05(拍手)
- Title:
- デブドゥット・パッタナイク:「東と西—煙に巻く神話」
- Speaker:
- Devdutt Pattanaik
- Description:
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デブドゥット・パッタナイクはインドと西洋社会それぞれの神話について、啓発的な視点を提供します。そして、神、死、天国に関する両者の根本的な信念の差異が、いかにお互いを継続的に誤解させているかを示します。
- Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 18:08