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兵士たちの手で撮影されたイラク戦争の映画

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    3年前のこと 以前作った映画が縁で
    電話をもらいました
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    ニューハンプシャー州兵の密着取材を
    しないかと言う内容のオファーでした
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    私のアイデアでした―
    マジに 真夜中に突然目が覚めて
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    誰でも経験があることでしょう
    眠るときにはまだ―
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    その電話で興奮したままだったのです
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    こう考えていました “ちょうど第二次大戦
    退役兵の映画製作を終えたばかりだし
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    その兵士たちの体験談を
    やっと理解したところだわ”
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    それに 兵士たちの物語の展開を
    その場で描き出す
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    またとない機会だとも気づきました
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    その夜は興奮したまま眠りに就きました
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    細かいことはわからなくても
    可能性で興奮していました
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    早朝どころか 真夜中近くでした
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    突然起き上がり 完全に目が覚めて
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    あるアイデアがひらめいたのです
    リアルタイムの密着取材のような形で
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    兵士たちの体験をありのままに伝えることは
    できないだろうか と
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    いわば 外からではなく内側から描く物語
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    早速ヘイルショーン少佐に電話をしました
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    ニューハンプシャー州兵部隊の広報官です
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    彼とは面識があるので
    私が “グレッグ?” と呼ぶと
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    “デボラ 何だい?” と答えました
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    私のアイデアを伝えたのですが
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    彼は世界有数の勇敢な人物で
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    ブレア大佐も同様で 最終的には大佐が
    このアイディアを試すことを許可してくれました
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    10日の内に
    フォート・ディックスを訪れました
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    対象とする部隊を
    選ばせてもらうことになり
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    私はチャーリー部隊
    第172 第3中隊を選びました
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    山岳歩兵隊です
    その理由とは
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    1つ目は歩兵隊であること
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    2つ目はイラクのアナコンダ基地に配属の予定で
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    インターネットが使えるはず
    だったから
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    ボランティアの募集は
    私がする条件でしたが
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    実はとんでもなく難しいことで
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    少佐からそう言われた時点では
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    それがどういう意味なのか
    当初見当もつきませんでした
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    つまり 私がフォート・ディックスに着くと
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    180人の兵士を前に
    私のビジョンを伝えなくてはならなかったのです
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    質問の嵐に遭った事は容易に想像つくでしょう
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    最初の質問は
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    “あんたは一体 州兵の何を知ってるってんだ?”
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    私は1607年 に起きたマサチューセッツ・ベイ
    インディアンとのピクォート戦争を振りだしに
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    9分かけて返答しました
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    そこから始まったのです
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    ここで映画の一部をお見せしましょう
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    予告編です
    皆さん忙しいので多分
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    ご覧になっていないでしょうから
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    まず予告編をお見せして
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    その後 あるシーンを詳しく解説します
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    では回してください
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    [3人の州兵]
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    ステファン・ピンク軍曹です
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    マイケル・モリアルティ特技です
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    行きたいか?
    いいや
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    [軍務の旅を自ら記録]
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    メディアには喋れないぞ
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    メディアじゃないから―
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    [1年にわたるイラク派遣]
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    この日がやってきた 人生が変わる
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    本番だぜ
    準備はいいか?
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    大丈夫! 準備できたか?
    待ってろよ イラク!
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    (ザック)どの兵士も交戦したいのさ
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    それが本能だ
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    (ステファン)恐怖に取りつかれたら
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    任務は果たせない
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    (マイケル)外に出ると必ず攻撃を受ける
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    信じがたい事だが
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    (ザック)おい ネスター
    おまえのケツの穴が俺の目の前だ
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    (兵士)I・V!攻撃か? I・V!
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    人が倒れた! 倒れた!
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    続いて進め やるんだろ?
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    [驚いた 心が動いた リアルだ ]
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    父親がいなくて
    この子は とてもつらいの
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    [任期は1年]
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    (マイケル)この子供たちは
    戦闘地区のど真ん中にいる
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    [活動を撮影]
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    最初は“セクシーなこと
    書いてくれ”だった
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    [予想もつかないこと]
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    (ジョージ・ブッシュ)世界最新の民主主義
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    [そのすべてを記録]
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    (マイケル)俺に向かって撃ってる
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    (ステファン)15万人の軍隊を送り込んで
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    民主主義を作るつもりなんて言うなよ
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    バーガー・キングの
    ドライブスルーに来たよ
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    (ステファン)金儲けに来ただけさ
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    (マイケル)俺はブッシュを支持する
    石油が目的ではない
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    (ジョン・バリル)俺の人生で最悪な経験さ
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    (ステファン)バリル 見るんじゃない
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    (マイケルの妻)もう彼は同じ人じゃないわ
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    (マイケル)もう戻りたくない
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    [これほど誠実で力強い映像はまれだ]
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    イラクの人々を助けるために来たはずなのに
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    一人 殺してしまった
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    スミス軍曹がやられた! やられたって?
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    あそこにいる!そこだ! 撃て! 撃て!
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    『ザ・ウォー・テープス』
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    (ジョン)20年後にはいい国になるさ
    そのために行ったんだ
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    そう思いたい
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    (拍手)
    (デボラ)ありがとうございます
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    1つ皆さんにお話ししたいのは
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    話しづらい事でも対話しなくてならないこと
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    それは 私自身がTEDの会場で体験しました
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    この中の何人の人がご存知か分りませんが
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    実はこの会場にもイラクから
    帰還したばかりの人がいるのです
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    ポール 立ってもらえますか?
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    ポール・アンソニーです
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    彼は (拍手)
    海兵隊に従軍しました
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    ある小さな出来事について話します
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    私たちは幸運な1人だったのです
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    ソニーのカメラとビスタのソフトを
    使うご身分にいたわけですから
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    そうでしょ?そして私たちは語り始めました
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    名札の『ザ・ウォー・テープス』が目につきますよね
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    それで戦争の話になります
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    同じ立場の他のメンバーとも話し始めました
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    それが延々と続きました
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    1時間ただ話し続けました
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    私の願いをさらに痛感して感じたのです
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    皆さんにも”ある事”を考えてほしいのです
    そして 助けてほしいのです
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    多くの人が 戦争や政治の話をする事を
    恐れています
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    何故かと言うと もしかしたら意見が別れ
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    お互い気分を害するかもわからないから
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    ならばどうやってもっと心を開き
    意味ある対話ができるのでしょうか?
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    ポールが話していて
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    突然 コンスタンスに向かって言いました
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    “彼女がいなかったらこの話はできなかった
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    彼女が支えてくれたから”
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    私もとても緊張してました
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    私は質疑応答には慣れています
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    ジェームズが昨日言ったように
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    私はカメラを回す立場だから
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    自分が作った映画についての質問には
    答られますが
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    壇上で 18分間も話すのは とても長く感じます
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    だからポールがこの場に居てくれて
    嬉しく感じます
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    あなたが私を支えてくれたから
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    この映画はインターネットの話ではありません
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    でもインターネット無しには不可能でした
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    兵士が撮影したビデオがイラクから私に
    着くのに通常2週間掛かりました
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    その間 私は兵士とはEメールや
    インスタント・メッセージングで会話しました
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    全ての会話を保存したわけではありません
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    というのは最初は気付かなかったのです
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    全て記録したいと思うようになるとは
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    それでも メール 、インスタント・メッセージ
    テキスト・メッセージが3211通となりました
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    保存できたものだけです
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    敢えて数を強調するのは
    これは私と兵士が共に歩んだ旅だったからです
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    戦争の内側から描写することで
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    ここで1つのビデオをお見せします
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    そしてこのクリップを作成する過程に付いて
    話します
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    では回して下さい
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    (ステファン)スポーツの火曜日だ
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    武装勢力にも公平な
    チャンスを与えたい
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    だから 窓を開けて運転するのさ
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    我々の方が明らかに優位だからね
    なんて もちろん冗談だよ
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    窓なんて開けられないよ
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    ウソさ とても危険だから
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    ウワッ
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    (兵士)あっちだ
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    (ステファン)よし あそこに行こう
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    報告 たった今タージ(キャンプの地名)
    の外へ出発
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    爆発はタージの門すぐ外で起きた模様
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    今現場に向かってます
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    (兵士)自爆テロだ!
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    糞ったれ野郎!
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    防弾ベストを着ろ!
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    あの糞ったれに向かえ― そうだ
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    待機中の 1-4小隊はゲートに向かえ!
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    (ステファン)1-6の保安官又は 他の1-4小隊は
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    タージ門に直行せよ どうぞ
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    (兵士)一緒に行こうぜ
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    (音声)
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    (ステファン)身をかがめて 右側に向かえ
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    バッグを持ってこい バッグを!
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    (悲鳴)
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    (ステファン)大量虐殺だった
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    恐らく死者 20名 負傷者は少なくとも
    20~30人のイラク人
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    まるで誰かが人を
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    四つ裂きにしたみたいだった
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    爆弾片の傷跡からは出血すらなかった
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    全てが焼け焦げていた
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    体の中が空っぽになっているような
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    爆破現場北部の状況
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    焼けただれた死体
    上半身だけの死体は 片づけられた
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    腹部から下は何も残っていなかった
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    血の跡
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    そして 歩くと
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    ちぎれた皮膚の音がする
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    それだけだった 
    残っているのは
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    注射を3本施したのを覚えている
    負傷者には包帯をした
  • 9:01 - 9:06
    砂袋を積んだ壁の傍らに座っていた兵士は
    震えて喚き叫んでいた
  • 9:06 - 9:09
    衛生兵は怯えて機能してない
  • 9:10 - 9:16
    後で知ったのは イラク人負傷者を
    タージ内で治療してはいけないそうだ
  • 9:16 - 9:19
    そこで 安い賃金の仕事はできても
    死ぬことは許されないのさ
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    死ぬのは外でないとだめ
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    無能な衛生兵に手当てを止めろと
    言われるようなことでもあったら
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    そいつの喉元をかき切っただろう
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    21時 部隊は我々のみ
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    今日起こった事を頭の中で思い起こしている
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    そうしたくても したくなくても
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    (キャスター)イラクにて再び武力衝突発生
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    バグダッド北部の基地周辺で自爆テロの車2台が
    爆発 イラク人8名死亡 負傷者多数
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    バグダット北部の連合基地近くにて
  • 9:57 - 9:58
    (ステファン)ニュースになった
  • 9:58 - 10:00
    良いように使われたような
    誇らしいような
  • 10:00 - 10:02
    メディアは全く信用しない
  • 10:02 - 10:07
    不運な冗談と思って笑うだけならいいけど
    一切関わりたくない
  • 10:07 - 10:10
    幸運な自分のケツを救ってくれた神に感謝したい
  • 10:10 - 10:12
    そうしよう その後でヌこう
  • 10:12 - 10:14
    この日記には彼女の匂いがあるから
  • 10:14 - 10:17
    そして明日になるとヌく時間はないから
  • 10:17 - 10:19
    次の作戦は朝6時開始
  • 10:23 - 10:27
    (デボラ)では...(拍手) ありがとう
  • 10:27 - 10:32
    冒頭に言った通り 内側から外に向けて伝える
    外側からではなく―
  • 10:32 - 10:37
    クリスが紹介の際に流暢に説明した
    「混ぜ合わせ」の意味ですが
  • 10:37 - 10:40
    新しいドキュメンタリー作成の手法です
  • 10:40 - 10:44
    兵士たちに会い その内10人がカメラを
    持つことに同意し―
  • 10:44 - 10:46
    最終的には21人が撮影してくれました
  • 10:46 - 10:48
    5人は兵役中を通じて
    撮影してくれました
  • 10:48 - 10:50
    その中の3人が登場します
  • 10:50 - 10:54
    タージで起きた事はスティーブ・ピンクが
    送ってきたメールで知りました
  • 10:54 - 10:57
    あの焼け焦げた車と死体の写真が
    添付されていました
  • 10:57 - 10:59
    メールの口調から
  • 10:59 - 11:02
    暗く つらい1日だった事を
    察しました
  • 11:02 - 11:06
    当時 マイク・モリアティが基地にいると
    インスタント・メッセージが示していました
  • 11:06 - 11:08
    そこでマイクに確認の連絡を入れ言ったのです
  • 11:08 - 11:11
    “マイク ピンクにインタビューしに
    行ってくれない?”
  • 11:11 - 11:13
    なぜなら戦闘映像で不足しがちなのは
  • 11:13 - 11:15
    軍内では「ホット・ウォッシュ」と言われる
  • 11:15 - 11:18
    何か起きた時に即刻インタビューして得る
    臨場感です
  • 11:18 - 11:20
    時間が経ってしまうと
  • 11:20 - 11:22
    事実が穏やかになり角が取れてしまうのです
  • 11:22 - 11:25
    私はそれが欲しかったのです
  • 11:25 - 11:27
    彼らの状況に肉迫して
  • 11:27 - 11:30
    生の経験を伝えるため―
  • 11:30 - 11:32
    カメラを一番多く設置した場所は
  • 11:32 - 11:34
    装甲塔の上と
  • 11:34 - 11:36
    ハンヴィー(軍用車両)のダッシュボードでした
  • 11:36 - 11:41
    ハンヴィーの多くには2台のカメラを
    設置しました
  • 11:41 - 11:45
    それで臨場感が増すのです
    解ります?
  • 11:45 - 11:49
    このインタビューはマイクが
    私の依頼に応じてくれたものです
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    襲撃発生後 24時間以内に撮りました
  • 11:52 - 11:54
    スティーブ・ピンクが日記を朗読したのは
  • 11:54 - 11:56
    帰国して5ヵ月後のことです
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    日記の存在は知っていましたが
    とてもプライベートなことなので
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    信頼を得てから実現しました
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    特にドキュメンタリー映画では
    人間関係が大切です
  • 12:04 - 12:07
    なので 彼が帰国してから5ヶ月経ち
  • 12:07 - 12:09
    初めて朗読に応じてくれました
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    あの場面で挿入したニュースについてですが―
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    あの状況下で 大手メディアは
    持ちうる範囲の媒体で
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    できる限りのことをしたとは思います
  • 12:19 - 12:21
    しかし皆さんもよく聞く事とは思いますが
  • 12:21 - 12:23
    アメリカ兵が言う
  • 12:23 - 12:25
    “良いことは なぜ報道しないのか?”
  • 12:25 - 12:28
    これがその例なのです
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    ピンクの部隊ともう1隊は一日中
    基地外で人道支援を行っていました
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    任務ではありませんでした
  • 12:34 - 12:36
    襲撃に遭ったアメリカ人はいませんでした
  • 12:36 - 12:41
    彼らはイラク人の命を救うために
    一日中基地の外にいたのです
  • 12:41 - 12:43
    基地で働くイラク人を救うためにです
  • 12:43 - 12:46
    だから 兵士が不平に思うのは
  • 12:46 - 12:48
    正にこの事なのです
    解ります?
  • 12:48 - 12:52
    そのギャップを埋めるべく
    この映像を 彼らが伝えようとしてくれたことは
  • 12:52 - 12:54
    すばらしい贈り物です
  • 12:54 - 12:59
    このような意見の割れる話をすると
    質問攻めにあいます
  • 12:59 - 13:01
    みんなそれぞれに強い主張をしてきますが
  • 13:01 - 13:03
    あまり 人の話を聞こうとしません
  • 13:03 - 13:05
    他人の意見を聞いたり 意見交換することも
  • 13:05 - 13:08
    私も同様に カッとしやすい性格ですが―
  • 13:08 - 13:13
    いろんなスピーカーが世界情勢の懸念を
    言葉にします
  • 13:13 - 13:16
    私の懸念はこの会話が必要だということなのです
  • 13:16 - 13:20
    私たちは恐れている領域にも
    踏み込む必要性があるのです
  • 13:20 - 13:22
    すでに解っていると思っていても
  • 13:22 - 13:26
    そして少しだけでも心を開き 知識を高める
  • 13:26 - 13:28
    とてつもない亀裂が存在しているのです
  • 13:28 - 13:33
    私はその亀裂を何とかつなげたいのです
  • 13:33 - 13:35
    こんな話しもあります
  • 13:35 - 13:37
    よく人に聞かれるのです
  • 13:37 - 13:41
    “この映画を製作した事で何が特別だった?” と
  • 13:41 - 13:43
    上映会では―
  • 13:43 - 13:47
    皆さんも講演されているので 
    よくお分かりでしょうが―
  • 13:47 - 13:51
    終わった後に人が残って色々質問しますよね
  • 13:51 - 13:53
    通常 最初の質問は
  • 13:53 - 13:56
    “使ったのはどんなカメラ?”
    といったような 実務的な質問
  • 13:56 - 14:01
    でも毎回決まったように
    最後まで残っている人たちがいます
  • 14:01 - 14:05
    時間が経つにつれ解ったのは
    最後までいる人達は決まったように兵士なのです
  • 14:05 - 14:09
    彼らはほとんどの人がいなくなるまで
    待っています
  • 14:09 - 14:18
    私に聞かせてくれたとてつもなく
    感銘深い話の1つで
  • 14:18 - 14:20
    それが じきに私自身の話にもなりました
  • 14:20 - 14:25
    映画を見ていない皆さんに
    結末は話しませんから ご心配なく
  • 14:25 - 14:27
    戦争では市民が巻き添えの事故も
    多く
  • 14:27 - 14:30
    ハンヴィーの前に踏み出てひかれ死にしたり
  • 14:30 - 14:35
    映画の中でもイラク人の女性が
    死亡する場面があります
  • 14:35 - 14:42
    ある兵士が映画の後にきて
    私のすぐ傍に立ち
  • 14:42 - 14:44
    30cmの距離でしょうか
  • 14:44 - 14:46
    とても大きな体格の人でした
  • 14:46 - 14:48
    私を見つめるので 微笑み返しました
  • 14:48 - 14:53
    すると 彼の眼に涙があふれていました
  • 14:53 - 14:56
    瞬きもしようとしませんでした
  • 14:56 - 14:59
    そして彼は言いました
    “射撃手がキャンディーを投げていた”
  • 14:59 - 15:02
    その途端
    彼が何を言おうとしたのか分かりました
  • 15:02 - 15:05
    射撃手がキャンディを投げていた
  • 15:05 - 15:08
    子供たちにキャンディを与えていたのです
  • 15:08 - 15:11
    子供たちが近寄り過ぎることはよくあります
  • 15:11 - 15:14
    すると彼はこういいました
    “子供を殺してしまった”
  • 15:14 - 15:18
    自分は父親で 子供がいる
  • 15:18 - 15:20
    妻にも伝えられずにいる
  • 15:20 - 15:22
    自分の事を怪物だと思うだろうから”
  • 15:27 - 15:29
    もちろん 私は彼を抱きしめました
  • 15:29 - 15:31
    そして言いました “大丈夫よ”
  • 15:31 - 15:34
    彼は言いました
    “妻をこの映画を見に連れてくる
  • 15:34 - 15:37
    そして話してみるよ”
  • 15:40 - 15:47
    なので 私が言う亀裂とは
  • 15:47 - 15:50
    兵士を知らない人に
    関してだけではありません
  • 15:50 - 15:52
    もちろん そういう人もたくさんいます
    近年では
  • 15:52 - 15:55
    第二次大戦の頃のように
    最前線や後方支援があり
  • 15:55 - 15:57
    全国民が関与している訳ではないからです
  • 15:57 - 16:00
    どこで戦争が起きているのかも知らず
    毎日平穏に過ごすこともできます
  • 16:00 - 16:02
    よく人がこう言うのを聞きます
  • 16:02 - 16:04
    私がこの映画の製作者と知っている人達ですが
  • 16:04 - 16:10
    私にこう言います
    “私は戦争には反対 兵士は支援するけど”
  • 16:11 - 16:14
    すると私はこう言うようにしています
  • 16:14 - 16:17
    “それは良いことだけど 具体的に何かしてる?
  • 16:17 - 16:20
    退役兵事務所でボランティアしてる?
  • 16:20 - 16:22
    誰かに会いにいったりしてる?
  • 16:22 - 16:29
    もし近所の人が退役軍人だったら
    時間を一緒に過ごしたりする?
  • 16:29 - 16:33
    質問はしなくても
    話し相手になってあげられるでしょう?
  • 16:33 - 16:35
    チャリティに寄付したりする?""
  • 16:35 - 16:38
    ディーン・ケイメンとかは
    すごいことをしてますよね
  • 16:38 - 16:43
    彼ほどじゃなくても 負傷兵の支援団体に
    コンピューターを寄付したり出来ますよね
  • 16:43 - 16:48
    つまり 皆さんに敢えて言いたいのは
  • 16:48 - 16:51
    兵士を支援すると言うだけでなく
    何か行動を起こしませんか?
  • 16:51 - 16:53
    あなたは彼らの友人になれますか?
  • 16:53 - 16:55
    本当に気にかけていますか?
  • 16:55 - 16:59
    私の思いは 皆さんへのお願いでもあるのですが
  • 16:59 - 17:05
    手を差し伸べてください
  • 17:05 - 17:09
    そして彼らを抱きしめてあげてください
  • 17:09 - 17:11
    ありがとうございました
Title:
兵士たちの手で撮影されたイラク戦争の映画
Speaker:
デボラ・スクラントン
Description:

イラクで戦う兵士たちにカメラを託して撮影されたドキュメンタリー作品『ザ・ウォー・テープス』。映画監督デボラ・スクラントンがこの作品について映像を交えて語ります。
(一部に残虐映像があります)

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
17:19
  • I'm new to TED/Amara so I'm still learning the navigation. This video was shown as needing Japanese subtitles, but I see that another translator is in the midst of doing the work. What does this mean? Is this an unfinished job that needs finishing? The dashboard shows that it is now assigned to me so I am confused.

  • Hi Chiyoko-san,
    This may happen when the original translator abandoned the task. Ocasionally, for example, the initial translator does not have the time to clean up the subtitles before submitting them to review.

    You could check the translation already there, edit, where necessary (red exclamation marks for length, mistakes, typos and so on) and review it, before submitting it for approval.

    Then, contact the Japanese language coordinator (for example, through the Japanese TED Facebook group at https://www.facebook.com/groups/147815055347534/ or from the coordinator page at https://www.ted.com/participate/translate/our-translators/language-coordinators/japanese), and ask him/her to credit the initial translator for translation and you for the review. :-)

    Best,
    Tracey

  • Hi Chiyoko-san,
    This may happen when the original translator abandoned the task. Ocasionally, for example, the initial translator does not have the time to clean up the subtitles before submitting them to review.

    You could check the translation already there, edit, where necessary (red exclamation marks for length, mistakes, typos and so on) and review it, before submitting it for approval.

    Then, contact the Japanese language coordinator (for example, through the Japanese TED Facebook group at https://www.facebook.com/groups/147815055347534/ or from the coordinator page at https://www.ted.com/participate/translate/our-translators/language-coordinators/japanese), and ask him/her to credit the initial translator for translation and you for the review. :-)

    Best,
    Tracey

Japanese subtitles

Revisions