説得力についてアリストテレスとジョシュア・ベルが教えてくれること ― コナー・ニール
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0:15 - 0:192007年1月9日
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0:19 - 0:22世界で最も素晴らしいヴァイオリニストの1人
ジョシュア・ベルは -
0:22 - 0:24満員の観客を前に演奏した
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0:24 - 0:281,000人を収容できる
ボストンの荘厳なシンフォニーホールで -
0:28 - 0:32ほとんどの席が
100ドル以上する場所だ -
0:32 - 0:35彼は大入り満員の
演奏会に慣れていた -
0:35 - 0:39技術も名声もまさに頂点を迎えていた
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0:39 - 0:413日後
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0:42 - 0:45ジョシュア・ベルの観客は―
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0:45 - 0:461人もいなくなった!
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0:48 - 0:51いっときに6人位は
立ち止まったかもしれないし -
0:51 - 0:541人の子供はしばらくの間
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0:54 - 0:58まるで何か特別なことが始まることを
予感していたように見つめていた -
0:58 - 1:01ジョシュアは
この経験について こう語っている -
1:01 - 1:06「人に実際に無視されるのは
不思議な感じがしたよ」 -
1:08 - 1:13ジョシュア・ベルは地下鉄の駅で
ヴァイオリンの演奏をしたのだ -
1:15 - 1:18「音楽ホールでは 誰かが
咳をしたり -
1:18 - 1:21誰かの電話が鳴ったりするだけで
いらだってしまうんだけど -
1:21 - 1:25ここでは 僕の予想は
すぐに消え去ってしまった -
1:25 - 1:291ドル札の投げ銭をくれる人がいると
妙にありがたい気持ちになったよ」 -
1:32 - 1:34何が変わったのだろうか?
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1:34 - 1:35同じ音楽と
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1:35 - 1:37同じヴァイオリンを
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1:37 - 1:38同じように気持ちを込めて
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1:38 - 1:40同じ人が弾いたというのに
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1:40 - 1:45どうして人は耳を傾けたり
傾けなかったりするのだろう? -
1:46 - 1:50アリストテレスなら説明してくれるだろう
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1:50 - 1:53人を説得するには
何が必要だろうか? -
1:53 - 1:552,300年前
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1:55 - 1:59アリストテレスは説得力に関して
最も重要な書物をしたためた -
1:59 - 2:00『弁論術』という本で
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2:00 - 2:05説得するのに必要な
3つの事柄について語った -
2:05 - 2:06ロゴス(言論)
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2:06 - 2:07エートス(人柄)
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2:07 - 2:09そしてパトス(感情)だ
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2:09 - 2:14ロゴスは 聞き手の視点から
弁論が理にかなうということ -
2:14 - 2:17これは普通
話し手の視点とは異なるので -
2:17 - 2:18世間一般の考え
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2:18 - 2:21つまり他者の感情や問題に
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2:21 - 2:24共通の論理を用いて説得する必要がある
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2:24 - 2:26良い議論とは良い音楽のようなものだ
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2:26 - 2:30良い音楽が
作曲の決まりに従っているように -
2:30 - 2:32良い議論も
論理の決まりに従っていて -
2:32 - 2:36これで聞き手が納得する
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2:36 - 2:40エートスは 評判や
君の評価である -
2:40 - 2:44信頼性
プロフェッショナルに見えて そのように振る舞っているか -
2:44 - 2:47信用
動機は明らかであるか -
2:47 - 2:51聞き手に対して 自分と同様に
気配りを示せているか -
2:51 - 2:55ここでの説得力は 自信に加えて
端的なメッセージと -
2:55 - 2:58明快で力強い声にあらわれる
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2:58 - 3:01パトスは感情的なつながりのことである
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3:01 - 3:06物語は 感情的なつながりを生み出す上で
人類が用いる効果的な道具である -
3:06 - 3:08聞き手には
そのメッセージを聞く -
3:08 - 3:10心の準備ができていないこともある
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3:10 - 3:15話し手は このメッセージに適した
心情的環境を作らねばならないのだ -
3:15 - 3:17何が変わったのだろうか?
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3:17 - 3:20なぜ人々は ある晩 何マイルも移動して
彼の演奏を聴きに出掛けたのに -
3:20 - 3:24翌朝には 耳を傾けるのに
立ち止まりもしないのだろうか? -
3:24 - 3:29答えは エートスとパトスが
欠けていたからである -
3:29 - 3:30エートス
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3:30 - 3:34大きなコンサートホールが
ジョシュアの演奏会を開くという事実により -
3:34 - 3:37その信頼がジョシュアに移るのである
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3:37 - 3:40そのホールを信頼しているので
ジョシュアも信頼する -
3:40 - 3:43地下鉄は音楽的才能に関して
私たちの信頼を得ていないので -
3:43 - 3:45素晴らしい芸術や
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3:45 - 3:46良い音楽
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3:46 - 3:48素晴らしい考えに
出会うことを期待しておらず -
3:48 - 3:51ジョシュアも信頼されないというわけだ
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3:52 - 3:54パトス
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3:54 - 3:56コンサートホールは
観客とアーティストの -
3:56 - 3:59心情的なつながりを
考えて設計されているが -
3:59 - 4:01地下鉄の駅はそうではない
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4:01 - 4:04単に騒音や動きや
ストレスが -
4:04 - 4:09演奏者と聞き手に必要な心情的なつながりを
もたらさないのである -
4:09 - 4:11ロゴス
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4:11 - 4:12エートス
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4:12 - 4:14パトス
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4:14 - 4:17これらの要素がなければ
どんな考えも無に等しい -
4:17 - 4:18ジョシュア・ベルは
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4:18 - 4:222007年1月の あの寒い日に
そのことを学んだのである -
4:23 - 4:24もし君が素晴らしい考えを
持っているなら -
4:24 - 4:28どうやって信頼性と心情的つながりを
築けば良いだろう?
- Title:
- 説得力についてアリストテレスとジョシュア・ベルが教えてくれること ― コナー・ニール
- Description:
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レッスンの全編はこちら: http://ed.ted.com/lessons/what-aristotle-and-joshua-bell-can-teach-us-about-persuasion-conor-neill
君が世界に名を馳せるヴァイオリニストの1人だと想像してみてほしい。君はある実験を思いついた。コンサート・ホールではなく、地下鉄の駅という自分の名前を認識してもらえないような場所で演奏をして、立ち止まって聴いてくれる人がいるかどうかを試すのだ。ジョシュア・ベルはこれを実際にやってみた。コナー・ニールがアリストテレスに代わって、背後にある状況がなぜ重要なのかを教えてくれる。
レッスン:コナー・ニール、アニメーション:Animationhaus - Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:40
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Jenny Zurawell approved Japanese subtitles for What Aristotle and Joshua Bell can teach us about persuasion - Conor Neill | |
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