ヒトフェロモンのうさん臭い謎
-
0:01 - 0:04“フェロモン”はとても力強い言葉です
-
0:04 - 0:08それは性・ 奔放さ・ 制御不能を想起させ
-
0:08 - 0:12そして お分かりのように
それはとても重要な言葉なのです -
0:12 - 0:17しかし その言葉は1959年に生まれたので
まだ たったの50年なのです -
0:17 - 0:20既に試したと思いますが
その言葉をWebで検索すると -
0:20 - 0:21既に試したと思いますが
その言葉をWebで検索すると -
0:21 - 0:24何万もの結果がヒットするでしょう
-
0:24 - 0:27そして それらのサイトのほとんど全ては
-
0:27 - 0:29皆さんが咽喉から手がでる程欲しくなる何かを
-
0:29 - 0:3210ドルやそこらで売ろうとするものでしょう
-
0:32 - 0:34なるほど これはとても魅力的なアイデアですし
-
0:34 - 0:37それらのサイトで話題の「分子」なんて
-
0:37 - 0:38実に科学チック に聞こえます
-
0:38 - 0:40それらには色々な呼び方があるわけです
-
0:40 - 0:43アンドロステノールや
アンドロステノン ー -
0:43 - 0:45あるいはアンドロステダイノン
のようなものです -
0:45 - 0:47どんどん良い感じになっていき
-
0:47 - 0:50そして 実験室の白衣と結び付ける時
-
0:50 - 0:51皆さんは 途方もない科学を
-
0:51 - 0:54背後に想像するに違いありません
-
0:54 - 0:59しかし 哀しいことに これらは
危なっかしい科学が後押しするだけの -
0:59 - 1:02ハッタリ的な主張なのです
-
1:02 - 1:05問題なのは 多くの善良な科学者が
-
1:05 - 1:07自分たちが人間のフェロモンだとみなすものに
-
1:07 - 1:09取り組み そして これに基づいて
-
1:09 - 1:12それらを権威ある学術誌に
-
1:12 - 1:13公表するわけですが
-
1:13 - 1:17沢山の非常に洗練された実験にも関わらず
-
1:17 - 1:19そこにはまともな科学というものが
全くないのです -
1:19 - 1:23その背後にある問題とは
-
1:23 - 1:26人類が生み出すすべての匂いや
-
1:26 - 1:28そして我々が放出する数千に及ぶ分子を
-
1:28 - 1:31これまで誰も体系的に研究していないことです
-
1:31 - 1:34我々は哺乳類で 多くの匂いを出すのですが
-
1:34 - 1:36体系的にどの分子が
本当にフェロモンであるのかを -
1:36 - 1:39特定するような研究を
誰もしていないのです -
1:39 - 1:41彼らはたった数例を抜き出し
-
1:41 - 1:42これらの実験の拠り所としているのですが
-
1:42 - 1:45しかし そこには確固たる証拠が全くないのです
-
1:45 - 1:48だからと言って匂いが
-
1:48 - 1:50些細な事だというわけではありません
-
1:50 - 1:53実際 本物の匂いフェチも居て
-
1:53 - 1:57ナポレオンもその一人なのです
-
1:57 - 1:59そして 皆さんご存知のように
-
1:59 - 2:02戦争ための選挙遊説に遠征中
-
2:02 - 2:04彼は 恋人のジョセフィーヌ皇后に宛て
-
2:04 - 2:08“洗わないで もう帰るよ” と書きました
-
2:08 - 2:08(笑)
-
2:08 - 2:11そうです ナポレオンは彼の帰宅前に
彼女の芳醇な匂いを -
2:11 - 2:14失いたくはなかったわけです
-
2:14 - 2:16このことを彼の 主な奇癖として
-
2:16 - 2:20話題にするサイトを
今でも見かけるでしょう -
2:20 - 2:21しかしながら 同時に
-
2:21 - 2:23我々は香水を纏うのと同様
-
2:23 - 2:25身体から臭いを取るために
-
2:25 - 2:28多くのお金を使うわけです
-
2:28 - 2:32そして 香水は何十億もの規模の産業です
-
2:32 - 2:35さてこんな話をしていこうと思います
-
2:35 - 2:40フェロモンというのは
実際はどういうものか -
2:40 - 2:43なぜ我々が
人間にもフェロモンがあると -
2:43 - 2:46期待しているのか そして
-
2:46 - 2:50フェロモンに関する
諸説をお伝えします -
2:50 - 2:53それから 最後に
今後目指すべき -
2:53 - 2:55方向を示して
-
2:55 - 2:59締めくくりたいと思います
-
2:59 - 3:03古代のギリシア人が知っていたように
-
3:03 - 3:07犬は互いに見えない信号を送りあっています
-
3:07 - 3:10盛りのついたメス犬は
-
3:10 - 3:12何マイルにも渡り
-
3:12 - 3:13オス犬に見えない信号を送るのです
-
3:13 - 3:15それは音ではなく 匂いなのです
-
3:15 - 3:17メス犬からその匂いを取ることもでき
-
3:17 - 3:20犬はその匂いのついた布きれを追うでしょう
-
3:20 - 3:21しかし この効果は
-
3:21 - 3:23誰もが理解できたものの
-
3:23 - 3:25分子は特定できなかったのです
-
3:25 - 3:28それが化学物質だと証明できなかったのです
-
3:28 - 3:29その理由は もちろん
-
3:29 - 3:30これらの個々の動物は
-
3:30 - 3:32微量の匂いを出すのですが
-
3:32 - 3:34犬の事例で言えば
-
3:34 - 3:36オス犬はそれを嗅ぐことはできるものの
我々には出来ないということなのです -
3:36 - 3:411959年にドイツの研究チームが
-
3:41 - 3:44これらの分子の特定に20年も費やし
-
3:44 - 3:48やっと初めてのフェロモンを発見し
特定したのです -
3:48 - 3:51それは蚕の性フェロモンでした
-
3:51 - 3:55これはアドルフ・ブーテナントと
彼のチームの見事な選択でした -
3:55 - 3:57何故なら彼は50万匹の蚕を使って
-
3:57 - 4:00化学分析を行うのに十分な量の物質を
集めたのです -
4:00 - 4:02それだけでなく 彼は
-
4:02 - 4:04フェロモン分析手法モデルをも作ったのです
-
4:04 - 4:07彼は 基本的に体系的に取り組むことで
-
4:07 - 4:10彼は 基本的に体系的に取り組むことで
-
4:10 - 4:12オスのみを刺激する分子を発見しました
-
4:12 - 4:14オスのみを刺激する分子を発見しました
-
4:14 - 4:16非常に注意深く分析し
-
4:16 - 4:18その分子を合成し
-
4:18 - 4:21それをオスに対してテストして
-
4:21 - 4:24反応を確かめ
確かにその分子が作用すると示しました -
4:24 - 4:26反応を確かめ
確かにその分子が作用すると示しました -
4:26 - 4:28すなわち完全な検証です
-
4:28 - 4:31ヒトに対してはこういう研究はなされていません
-
4:31 - 4:34体系的でもなく 実証実験もないのです
-
4:34 - 4:36新しいコンセプトには
-
4:36 - 4:38新しい言葉が必要でした
-
4:38 - 4:41そして それが「フェロモン」という言葉であり
-
4:41 - 4:44基本的に 個体間に伝達される興奮物質でした
-
4:44 - 4:47基本的に 個体間に伝達される興奮物質でした
-
4:47 - 4:49そして1959年から フェロモンは
-
4:49 - 4:51動物界のあまねくオスやメスに
-
4:51 - 4:53見つかるようになったのです
-
4:53 - 4:55金魚やロブスターなど
水面下の生物でも -
4:55 - 4:57同様でした
-
4:57 - 4:59そして 皆さんが想像し得る
-
4:59 - 5:01殆どの哺乳類はもちろん 多くの昆虫も
-
5:01 - 5:04特定のフェロモンを持っているのです
-
5:04 - 5:06ですので 我々は動物界全体に
-
5:06 - 5:09フェロモンが存在すると知っています
-
5:09 - 5:11では 人間はどうでしょうか?
-
5:11 - 5:12まず初めは
もちろん我々は哺乳類で -
5:12 - 5:14まず初めは
もちろん我々は哺乳類で -
5:14 - 5:16そして哺乳類は強い匂いがします
-
5:16 - 5:18私たちも またどの犬の飼い主も言うように
犬も 匂いがします -
5:18 - 5:20私たちも またどの犬の飼い主も言うように
犬も 匂いがします -
5:20 - 5:21しかし 人間が
-
5:21 - 5:23フェロモンを持っているだろうと考える根拠は
我々が成長するにしたがって起こる変化なのです -
5:23 - 5:27フェロモンを持っているだろうと考える根拠は
我々が成長するにしたがって起こる変化なのです -
5:27 - 5:29思春期の若者の部屋の匂いは
-
5:29 - 5:30小さな子供の部屋の匂いと
かなり違います -
5:30 - 5:33小さな子供の部屋の匂いと
かなり違います -
5:33 - 5:36何が変わったのでしょう?
もちろん お年頃なんです -
5:36 - 5:38陰部の毛と
-
5:38 - 5:39腋毛に変化があります
-
5:39 - 5:43これらの部位で 新しい腺からの分泌が始まり
-
5:43 - 5:46それが匂いの変化をもたらしているのです
-
5:46 - 5:48もし 我々が他の哺乳類
-
5:48 - 5:49あるいは 他の動物であったなら
-
5:49 - 5:50こう言ったでしょう
-
5:50 - 5:52「フェロモン絡みに違いない」
-
5:52 - 5:55そして厳密に研究を始めたでしょう
-
5:55 - 5:57しかし 幾つかの問題があり そしてこれが
-
5:57 - 6:00人類のフェロモンを そうは効果的に
探せていない理由だと思います -
6:00 - 6:03人類のフェロモンを そうは効果的に
探せていない理由だと思います -
6:03 - 6:04実に 問題山積なのです
-
6:04 - 6:06最初の問題は
-
6:06 - 6:08恐らく意外でしょうが
-
6:08 - 6:10文化に全て関係しています
-
6:10 - 6:12蛾は何がいい匂いがするかなんて覚えませんが
-
6:12 - 6:16人間は覚えますし
-
6:16 - 6:174歳位までは
-
6:17 - 6:20どんな匂いも どんなに臭くても
-
6:20 - 6:22単純に興味深いのです
-
6:22 - 6:24親がすることといえば
-
6:24 - 6:28子どもがうんちに指を触れないように
することだったりしますよね -
6:28 - 6:30何故なら それは何かイイ匂いがしますから
-
6:30 - 6:33しかし 徐々に 我々は
何が良くないものか学習します -
6:33 - 6:35そして その1つが
-
6:35 - 6:37良くないものであると同時に
-
6:37 - 6:38良いものでもあるものを学習するのです
-
6:38 - 6:41さて 私の後ろのチーズは
-
6:41 - 6:45もしブリティッシュの
もしくはイギリス人の珍味です -
6:45 - 6:48それは熟した青いスティルトンチーズです
-
6:48 - 6:52そんなものを好むなんて
他の国の人にとっては理解不能でしょう -
6:52 - 6:56全ての文化には独自の特別な食べ物や
-
6:56 - 6:58お国の珍味があるのです
-
6:58 - 7:00もし皆さんがアイスランドご出身なら
-
7:00 - 7:01お国の珍味は
-
7:01 - 7:04腐ったサメでしょう
-
7:04 - 7:06さて これらの全てには味がありますが
-
7:06 - 7:10ほぼ共通の味覚の特徴があるのです
-
7:10 - 7:14同系統なのです
-
7:14 - 7:18二番目は 嗅覚について
-
7:18 - 7:21我々はそれぞれ匂いがするので
-
7:21 - 7:24各々に固有の「ニオイワールド」たるものがあり
-
7:24 - 7:27それらは1つ1つ全く異なるものなのです
-
7:27 - 7:28さて 匂いというのは解読するのが
最も困難な感覚で -
7:28 - 7:30さて 匂いというのは解読するのが
最も困難な感覚で -
7:30 - 7:32リチャード・アクセルと
リンダ・バックが -
7:32 - 7:34リチャード・アクセルと
リンダ・バックが -
7:34 - 7:36匂いの作用の仕組みを発見して
-
7:36 - 7:39ノーベル賞を得たのは
つい2004年のことです -
7:39 - 7:40それはとても難しいのですが
-
7:40 - 7:43本質的に 脳からの神経は
-
7:43 - 7:45鼻中を通り
-
7:45 - 7:47そして鼻腔で外気にさらされます
-
7:47 - 7:51これらの神経は受容体で
-
7:51 - 7:54そして臭気分子は
-
7:54 - 7:56これら受容体と作用し結合すると
-
7:56 - 8:00脳に戻っていく信号を神経に送るのです
-
8:00 - 8:02脳に戻っていく信号を神経に送るのです
-
8:02 - 8:04我々の受容体は
たった1種類ではありません -
8:04 - 8:06人間であれば 400位の
-
8:06 - 8:08違う種類の受容体を持ち
-
8:08 - 8:11そして嗅いでいるものを脳は感知するのです
-
8:11 - 8:13トリガーとなる受容体と
神経細胞の結合によって -
8:13 - 8:16トリガーとなる受容体と
神経細胞の結合によって -
8:16 - 8:17組み合わせ論的に
脳にメッセージを送信するのです -
8:17 - 8:20組み合わせ論的に
脳にメッセージを送信するのです -
8:20 - 8:21しかし それはもう少し複雑で
-
8:21 - 8:23何故なら 400の(受容体の)各々が
-
8:23 - 8:25色々な組み合わせで入って来て
-
8:25 - 8:28皆さんが持つ組み合わせによっては
-
8:28 - 8:32コリアンダー すなわち
パクチーとも呼ばれる例のハーブを嗅ぐと -
8:32 - 8:34美味しそうとか いい匂いとか
石鹸みたいだとかと思わせる違いとなるのです -
8:34 - 8:36美味しそうとか いい匂いとか
石鹸みたいだとかと思わせる違いとなるのです -
8:36 - 8:39ですので 我々の固有の「ニオイワールド」が
-
8:39 - 8:41匂いについて研究する際に
-
8:41 - 8:43なんでもややこしくしてしまうのです
-
8:43 - 8:46さて 腋の下の話題に戻りますが
-
8:46 - 8:49私は特にそれに関しては
イイものを持っていると言えるでしょう -
8:49 - 8:51それをお見せするつもりはないのですが
-
8:51 - 8:53ここは殆どの人が
-
8:53 - 8:55フェロモンを求めてきた場所です
-
8:55 - 8:56もっともな理由があります
-
8:56 - 9:00それは大型類人猿の特徴として
-
9:00 - 9:02腋の下があるのです
-
9:02 - 9:05他の霊長類は他の体の部位に
-
9:05 - 9:06体臭腺があります
-
9:06 - 9:09大型類人猿には
-
9:09 - 9:11分泌腺に満ちた腋の下があり
-
9:11 - 9:13常におびただしい数の分子-
-
9:13 - 9:17つまり匂いを産出しています
-
9:17 - 9:19分子が腺から分泌されている時は
-
9:19 - 9:21分子が腺から分泌されている時は
-
9:21 - 9:23全く臭いがなく無臭ですが
-
9:23 - 9:25熱帯雨林のような毛の中で繁殖する
-
9:25 - 9:27偉大なバクテリアが
-
9:27 - 9:28お馴染みの 愛しの匂いを
-
9:28 - 9:30どうやら作り出しているのです
-
9:30 - 9:32ついでに言えば もし匂いを
-
9:32 - 9:34減らしたいのであれば
-
9:34 - 9:36バクテリアの繁殖場所である
-
9:36 - 9:38腋の下を剃れば
-
9:38 - 9:39非常に効果的な方法となりますし
-
9:39 - 9:42かなり長期にわたって
-
9:42 - 9:44匂いは抑えられているでしょう
-
9:44 - 9:46さて 脇の下にフォーカスしていますが
-
9:46 - 9:48それはある意味 そこが最も
-
9:48 - 9:52サンプルを依頼する時に
恥かしくない場所であるからだと思うのですが -
9:52 - 9:54そこには 普遍的な性フェロモンは
求めていない他の理由があります -
9:54 - 9:57そこには 普遍的な性フェロモンは
求めていない他の理由があります -
9:57 - 10:01その理由は人類の20%は
-
10:01 - 10:04私と違い 無臭の腋の持ち主なのです
-
10:04 - 10:08それは中国や日本、韓国や
-
10:08 - 10:11他の北アジアの人々です
-
10:11 - 10:14彼らはバクテリアが好み
臭いの元となる -
10:14 - 10:19無臭の前駆物質を
まったく分泌しないのです -
10:19 - 10:21民族独自のニオイを
-
10:21 - 10:23常に腋の下の特徴として想起するのですが
-
10:23 - 10:28人類の20%には
適用されないということなのです -
10:28 - 10:31では 一体 人間のフェロモンを探すとしたら
-
10:31 - 10:34何をすべきなのでしょうか?
-
10:34 - 10:36私はフェロモンの存在を確信しています
-
10:36 - 10:38ヒトも哺乳類ですから
-
10:38 - 10:42おそらく 他の哺乳類と同じように
フェロモンを持っているはずです -
10:42 - 10:44しかし すべきことは
-
10:44 - 10:46始めに立ち戻り そして
基本的には身体全部に目を通すのです -
10:46 - 10:48始めに立ち戻り そして
基本的には身体全部に目を通すのです -
10:48 - 10:50恥ずかしいなどと言わずに
-
10:50 - 10:53我々は探し 前人未到のところへ
-
10:53 - 10:56行く必要があるのです
-
10:56 - 10:57それは困難になるでしょうし
当惑するでしょう -
10:57 - 10:59それでも探す必要があるのです
-
10:59 - 11:02我々はまたブーテナントが蚕を
-
11:02 - 11:05研究した時に使った
アイデアに立ち戻る必要があるのです -
11:05 - 11:09立ち戻り そして体系的に
-
11:09 - 11:11排出される全ての分子を調べて
-
11:11 - 11:13主因子を突き止める必要があるのです
-
11:13 - 11:16幾つか適当に選び 「これだ!」と
言っても不十分です -
11:16 - 11:18幾つか適当に選び 「これだ!」と
言っても不十分です -
11:18 - 11:19我々は実証実験で
-
11:19 - 11:22主因子の効果を示す必要があるのです
-
11:22 - 11:25私が非常に感銘を受けた
あるフランスの研究チームがあります -
11:25 - 11:28私が非常に感銘を受けた
あるフランスの研究チームがあります -
11:28 - 11:33ウサギの乳腺フェロモンを特定し
その名声を得たのですが -
11:33 - 11:35現在 彼らは人間の赤ん坊と母親に
注目しています -
11:35 - 11:38現在 彼らは人間の赤ん坊と母親に
注目しています -
11:38 - 11:41これはお母さんのおっぱいを
-
11:41 - 11:44飲んでいる赤ん坊です
-
11:44 - 11:46彼女の乳首は赤ん坊の頭で
-
11:46 - 11:47完全に隠れています
-
11:47 - 11:51しかし 矢印で示されている
-
11:51 - 11:53白い雫型のものにお気づきになると思いますが
-
11:53 - 11:56それは乳輪腺からの分泌物なのです
-
11:56 - 11:59男女とも持っています
-
11:59 - 12:02乳輪線は乳首の周囲にある隆起で
-
12:02 - 12:04もしあなたが授乳中の女性であれば
分泌し始めます -
12:04 - 12:06もしあなたが授乳中の女性であれば
分泌し始めます -
12:06 - 12:09それは非常に興味深い分泌液で
-
12:09 - 12:12ブノワ・シャールとチームが開発したのは
-
12:12 - 12:14この分泌液の効果が
-
12:14 - 12:17何であるかを調べるシンプルなテストでした
-
12:17 - 12:20効果的で簡易な生物検定法でした
-
12:20 - 12:23これは眠っている赤ん坊です
-
12:23 - 12:28鼻の下に綺麗なガラスの棒を近づけても
-
12:28 - 12:30赤ん坊は眠ったままで
-
12:30 - 12:32何も興味を示しません
-
12:32 - 12:34しかし 乳輪腺から分泌液が出ている
-
12:34 - 12:37母体でありさえすれば
-
12:37 - 12:38-自分の母親を区別してではなく-
-
12:38 - 12:40-自分の母親を区別してではなく-
-
12:40 - 12:42どんな母体から採集した分泌液でも
-
12:42 - 12:45赤ん坊の鼻に近づければ
-
12:45 - 12:47全く違う反応を得るのです
-
12:47 - 12:50目利きよろしく好物をみつけて嬉しそうに
-
12:50 - 12:52口を開け
-
12:52 - 12:54そして舌を突き出し
-
12:54 - 12:56吸い始めるのです
-
12:56 - 12:58どの母親からのものでもそうなので
-
12:58 - 13:00まさにフェロモンといえるわけです
-
13:00 - 13:02個体認知ではないので
-
13:02 - 13:03どの母親からでもよいのです
-
13:03 - 13:05では 単に興味深いということの他に
-
13:05 - 13:07何が重要なのでしょうか?
-
13:07 - 13:09女性によっては
-
13:09 - 13:12持っている乳輪腺の数は異なり
-
13:12 - 13:14どの赤ん坊がやすやすと
おっぱいを飲み始めるか -
13:14 - 13:17というのと 女性の乳腺の数には
-
13:17 - 13:18相関関係があるからなのです
-
13:18 - 13:21母体の分泌物が多いほど
-
13:21 - 13:25赤ん坊は素早く吸い始めるようです
-
13:25 - 13:26もしあなたが哺乳類ならば
-
13:26 - 13:29人生で最も危険な時は
-
13:29 - 13:31誕生後の数時間です
-
13:31 - 13:35皆さんは最初のミルクにありつかねばならず
-
13:35 - 13:39そうでなければ生き延びれないでしょう
-
13:39 - 13:40死んでしまいます
-
13:40 - 13:43多くの赤ん坊は
正しい刺激を得なかった場合 -
13:43 - 13:44最初の食事にありつくのは
困難であると分かっているのです -
13:44 - 13:46最初の食事にありつくのは
困難であると分かっているのです -
13:46 - 13:49フランスの研究チームは懐疑的でしょうが
-
13:49 - 13:51もし我々がその分子が何であるかを特定し
-
13:51 - 13:54もし我々がその分子が何であるかを特定し
-
13:54 - 13:56合成できれば
未熟児はよりおっぱいを飲み始めやすくなり -
13:56 - 13:58合成できれば
未熟児はよりおっぱいを飲み始めやすくなり -
13:58 - 14:01そして全ての赤ん坊は生き延びる
より良いチャンスを手にします -
14:01 - 14:03そして全ての赤ん坊は生き延びる
より良いチャンスを手にします -
14:03 - 14:05ですから 私が言いたいのは
これは体系的で -
14:05 - 14:09実に科学的な手段が
実際に皆さんに -
14:09 - 14:11本物のフェロモンの理解を
もたらした 1つの例であるということです -
14:11 - 14:12本物のフェロモンの理解を
もたらした 1つの例であるということです -
14:12 - 14:15あらゆる種類の医学的な関与もあり得ます
-
14:15 - 14:16まだ我々が単に知らないだけで
-
14:16 - 14:18ヒトがフェロモンで行うことは
いろいろありそうです -
14:18 - 14:20ヒトがフェロモンで行うことは
いろいろありそうです -
14:20 - 14:22フェロモンは 性に関することだけではないと
憶えておいてください -
14:22 - 14:23フェロモンは 性に関することだけではないと
憶えておいてください -
14:23 - 14:25哺乳類の生活の
-
14:25 - 14:27あらゆる種類の行為に影響します
-
14:27 - 14:29ですから 引き続き さらに研究しましょう
-
14:29 - 14:31発見すべき多くのことがあります
-
14:31 - 14:32どうもありがとうございました
-
14:32 - 14:37(拍手)
- Title:
- ヒトフェロモンのうさん臭い謎
- Speaker:
- トリストラム・ワイアット
- Description:
-
more » « less
匂いは 我々をセクシーにしてくれるのでしょうか?大衆的な科学では「イエス」かもしれません ―フェロモンは腋の下から見知らぬ異性に向けて、性と魅力を伝える化学物資の信号を送るのだと。諸説あると思われるかもしれませんが、そのような匂いの分子が人間にあるかどうかを確実に示した研究はないのです。
この驚くべき講演では、動物学者のトリストラム・ワイアットが、これまでのフェロモン研究における基本的な過ちを説明し、人の命を救う可能性すら秘めた、我々の魅力的な匂いの世界を紐解きます。 - Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 14:53
| Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for The smelly mystery of the human pheromone | ||
| Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The smelly mystery of the human pheromone | ||
| Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The smelly mystery of the human pheromone | ||
| Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The smelly mystery of the human pheromone | ||
| Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The smelly mystery of the human pheromone | ||
| Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The smelly mystery of the human pheromone | ||
| Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The smelly mystery of the human pheromone | ||
| Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The smelly mystery of the human pheromone |