ロバート・ラングが全く新しい時代の折り紙を折る
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0:00 - 0:03私の話は「折鶴と宇宙望遠鏡」です
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0:03 - 0:05どちらも関係ないもののように思われるかもしれませんが
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0:05 - 0:08この18分がすぎたら
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0:08 - 0:10その関係がすこし見えるかもしれません
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0:11 - 0:12折り紙に関係しています 始めましょう
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0:12 - 0:14折り紙とはなにか?
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0:14 - 0:17折り紙を知っている人は、大抵これだと思うでしょう
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0:17 - 0:20折鶴や、おもちゃ、パクパクといったものです
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0:20 - 0:22昔はそういうものでした
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0:22 - 0:24しかし、現在は別にものになってきています
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0:24 - 0:26アートの形式、彫刻の形式になったのです
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0:26 - 0:28折り紙が折り紙であるための共通のテーマは
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0:28 - 0:32折る、ということです 折って形を作ります
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0:32 - 0:35その歴史はとても古いものです この錦絵は1797年のもので
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0:35 - 0:37女性がこういったおもちゃで遊んでいます
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0:37 - 0:40よくみると、この形、折鶴です
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0:40 - 0:42日本の子どもはみんな
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0:42 - 0:44折鶴の折り方を教わります
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0:44 - 0:46このアートは何百年も続いているのです
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0:46 - 0:48ここであなたはこう思うかも知れません
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0:48 - 0:51「折るだけ」というきつい制限の元でこれだけ長い歴史があるならば
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0:51 - 0:54既にできる事は全部やられているだろう、と
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0:54 - 0:56もっともなことです
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0:56 - 0:58しかし、20世紀に入って
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0:58 - 1:01吉沢氏という折り紙制作者が現れ
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1:01 - 1:04何万もの新しいデザインを生み出しました
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1:04 - 1:07さらに重要のなのは、彼が
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1:07 - 1:09点や線、矢印を使って
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1:09 - 1:11折り紙の情報を交換できる「言語」を作ったことです
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1:11 - 1:13スーザン・ブラックモアのトークの言葉を替えていうと
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1:13 - 1:15我々は、遺伝と選択による情報伝達の
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1:15 - 1:18手段を得たのです
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1:18 - 1:20その先がどこに行くのか
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1:20 - 1:22折り紙の世界では
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1:22 - 1:24ここにたどり着きました
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1:24 - 1:26これは折り紙で
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1:26 - 1:30一枚の紙で、切り込みなし、何百回も折っただけです
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1:32 - 1:34これも折り紙です
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1:34 - 1:37これが現代折り紙の到達点を示しています
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1:37 - 1:39自然主義や細部へのこだわりです
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1:39 - 1:41角や枝角
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1:41 - 1:43割れた爪などです
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1:43 - 1:46そして疑問がわく:なにが変わったのか?
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1:46 - 1:48変わったのは
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1:48 - 1:51アートの世界では思いもしなかったこと:
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1:51 - 1:53数学です
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1:53 - 1:55数学の原理を
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1:55 - 1:58芸術に当てはめ
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1:58 - 2:00背景にある法則を発見したのです
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2:00 - 2:03そしてより強力なツールが生まれました
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2:03 - 2:05様々な分野で、生産性の秘密は—
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2:05 - 2:07折り紙の世界でも—
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2:07 - 2:10死人に仕事をさせることです
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2:10 - 2:11(笑)
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2:11 - 2:13あなたにできるのは
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2:13 - 2:15あなたの問題を
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2:15 - 2:18過去に誰かが解いた問題に変換し
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2:18 - 2:20その答えを流用することです
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2:20 - 2:23折り紙の世界でそれをどうやったかをお話します
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2:23 - 2:25折り紙では折り目のパターンが重要になります
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2:25 - 2:27折り目パターンは、折り紙の形の
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2:28 - 2:30元になる青写真です
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2:30 - 2:32自分勝手に描くことはできません
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2:32 - 2:35単純な4つの法則があるのです
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2:35 - 2:37とても簡単で、わかりやすいものです
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2:37 - 2:40第1の法則は「二色着彩性」です どんなパターンも
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2:40 - 2:42同じ色が隣接せずに
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2:42 - 2:45二色に塗り分けることができます
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2:45 - 2:48どの頂点でも、折り目の方向
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2:48 - 2:51山折りの数と谷折りの数は
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2:51 - 2:53必ず差が2になります 2だけ多いか少ないかです
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2:53 - 2:55それ以外はありません
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2:55 - 2:57折り目の角についてみると
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2:57 - 2:59円の周りの角に番号をつけた場合
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2:59 - 3:02全ての偶数番の角の合計は直線(180度)で
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3:02 - 3:05全ての奇数番の角の合計も直線(180度)になります
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3:05 - 3:07そして折り目の重なりを見ると
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3:07 - 3:10どれだけ折り重ねても
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3:10 - 3:12どの層も他の層を
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3:12 - 3:14突き抜けることはありません
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3:14 - 3:17簡単な4つの法則です 折り紙にはこれしかありません
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3:17 - 3:19折り紙は全てこれに基づいています
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3:19 - 3:21「4つの単純な法則だけであんなに複雑な
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3:21 - 3:23ものが出来るの?」と思うかもしれません
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3:23 - 3:25でも本当にそうなのです 量子力学の
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3:25 - 3:27法則もナプキンに書くことができます
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3:27 - 3:29でもそれが全ての化学、全ての生命、
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3:29 - 3:31全ての歴史を支配するのです
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3:31 - 3:33この法則に従うと
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3:33 - 3:35面白いことができます
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3:35 - 3:37それで、折り紙でこの法則に従い
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3:37 - 3:39シンプルなパターンを例にすると、
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3:39 - 3:42—このような「テクスチャー」と呼ばれる折り線が繰り返しているもの—
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3:42 - 3:44それ自体はなんでもありません
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3:44 - 3:46が、折り紙の法則に従って
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3:46 - 3:49別の折り方をすることができて
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3:49 - 3:51それ自体は非常にシンプルですが、
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3:51 - 3:53組み合わせると
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3:53 - 3:55ちょっと違ってきます。
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3:55 - 3:58この魚は鱗が400枚ありますが、
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3:58 - 4:01これも、切れ目のない四角な紙を折ってあるだけです
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4:02 - 4:04鱗400枚を折りたくないのなら
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4:04 - 4:06ちょっと戻って少しだけの作業で
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4:06 - 4:09亀の背中に甲羅をつけたり、指をつけたりできますし
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4:09 - 4:12あるいは作業を増やして旗の上に
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4:12 - 4:1550個の星と13本の帯をつけたりできます
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4:15 - 4:18めちゃくちゃクレイジーなことをしたければ
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4:18 - 4:20鱗1000枚のガラガラヘビもできます
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4:20 - 4:22これは下の階にディスプレイされているので
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4:22 - 4:25皆さんも見られるかもしれません
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4:25 - 4:27折り紙の最強のツールは、我々が部品を
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4:27 - 4:30どうやって作るかに関係しています
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4:30 - 4:32それはこの簡単な式に表されます
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4:32 - 4:34アイデアが浮かぶと
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4:34 - 4:37それを四角い紙に結びつけ、折り紙の形が出来ます
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4:37 - 4:41(笑)
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4:41 - 4:43重要なのはこれらのシンボルが何を意味しているかです
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4:43 - 4:46「そこまで細かくできるの?
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4:46 - 4:48クワガタならあごが二つ、
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4:48 - 4:52触角もあるし そこまで細かくできるのか?」と思うかもしれません
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4:52 - 4:55そう、実際に出来るのです
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4:55 - 4:58どうやってやるのでしょう? これを
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4:58 - 5:00細かいステップに分けてみましょう
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5:00 - 5:02数式を展開します
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5:02 - 5:05まずアイデアがあります それを抽象化します
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5:05 - 5:08一番抽象的な形は? 棒で出来た形(棒形)です
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5:08 - 5:11この棒形から、私は部品を全部備えた
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5:11 - 5:14折られた形をなんとか得なければなりません
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5:14 - 5:16それぞれの足にひとつの「フラップ」です
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5:16 - 5:19「ベース」とよばれるこの折られた形が得られたなら
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5:19 - 5:22足を細くして、折り曲げて
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5:22 - 5:24完成形にすることができます
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5:24 - 5:26第1のステップ:これは簡単です
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5:26 - 5:28アイデアを思いつき、棒形にする
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5:28 - 5:31最後のステップもそんなに難しくありません しかし中間部
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5:31 - 5:34抽象的な形から折られたベースにする
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5:34 - 5:36これは難しいです
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5:36 - 5:38しかし、ここで数学が登場し
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5:38 - 5:40我々は壁を乗り越えて行くのです
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5:40 - 5:42そこでこの状態から何かの形を作るのに
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5:42 - 5:44どうするかをご覧に入れます
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5:44 - 5:46でも、まずは小さく始めましょう
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5:46 - 5:48この「ベース」にはフラップがたくさんあります
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5:48 - 5:51フラップを一つ作る方法を学びます
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5:51 - 5:53どうやってフラップを一つ作るか?
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5:53 - 5:56四角い紙をとり、半分に折ってまた半分、さらに半分に折り
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5:56 - 5:58細く、幅が狭くなるまで繰り返します
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5:58 - 6:00最後には「これがフラップだ」というところまできます
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6:00 - 6:03フラップは脚や、腕や、そういうものになります
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6:03 - 6:05紙のどの部分がフラップになったか?
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6:05 - 6:07折ったものを開いて折り目パターンに戻ると
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6:07 - 6:10左上の角が
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6:10 - 6:12フラップになっていたことがわかります
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6:12 - 6:15そこがフラップで、紙の他の部分は残っていて
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6:15 - 6:17別のことに使えます
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6:17 - 6:19フラップを作る方法は他にもあります
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6:19 - 6:21フラップには他の特徴もあるのです
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6:21 - 6:24フラップが細くなれば、使う紙が少なくて済みます
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6:24 - 6:27フラップを出来るだけ細く作れば
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6:27 - 6:30使う紙の量が最低限で済みます
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6:30 - 6:33ご覧の用に、フラップを作るには円の4分の1が必要です
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6:34 - 6:36フラップを作る方法は他にもあります
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6:36 - 6:39辺の部分にフラップを作るには、円の2分の1が必要です
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6:39 - 6:42そしてフラップを紙の内部に作るには、円全体が必要になります
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6:42 - 6:44つまり、どうやってフラップを作っても
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6:44 - 6:46我々は紙の中の
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6:46 - 6:48円の一部が必要になるのです
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6:48 - 6:50さて、スケールアップする準備ができました
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6:50 - 6:53たくさんのフラップが必要な時はどうなるでしょう?
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6:53 - 6:56円がたくさん必要になります
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6:57 - 6:591990年代に
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6:59 - 7:01折り紙アーティストたちはこの原理を発見し
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7:01 - 7:04任意の複雑な形を作るのには
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7:04 - 7:07単に円を詰め込めばいいとわかりました
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7:07 - 7:10ここで死人たちが助けてくれることになります
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7:10 - 7:13たくさんの人たちが、円を詰め込み方を
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7:13 - 7:15既に研究しているからです
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7:15 - 7:18私は円の詰め込み方と配置に関して、たくさんの
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7:18 - 7:21過去の数学者とアーティストを頼ることができます
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7:21 - 7:24それらのパターンを使って折り紙の形を作るわけです
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7:25 - 7:27それで、我々は円を詰め込むルールを知り
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7:27 - 7:30それに加えて、他のルールをもとに
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7:30 - 7:32線を引いて、折り目を作ることができます
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7:32 - 7:35折り目が「ベース」になり、ベースをさらに変形し
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7:35 - 7:38折り紙の形ーこの場合はゴキブリができあがります
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7:39 - 7:41とても簡単ですよね
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7:41 - 7:44(笑)
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7:44 - 7:47とても簡単なのでコンピュータでもやることができます
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7:47 - 7:49「どらくらい簡単?」ですって?
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7:49 - 7:51コンピュータでは、非常に基本的な言語で
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7:51 - 7:54事象を記述することが必要で、それにより折り目パターンの計算ができます
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7:54 - 7:56そこで何年も前にわたしはTreeMakerというプログラムを書き
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7:56 - 7:58それは私のウェブサイトからダウンロードできます
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7:58 - 8:01無料です メジャーなOSで—なんとWindowsでも—動きます
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8:01 - 8:03(笑)
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8:03 - 8:05あなたは棒形を描くだけです
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8:05 - 8:07プログラムが折り目のパターンを計算し
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8:07 - 8:10円を詰め込み、折り目のパターンを計算します
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8:10 - 8:12それでこの棒形を使えば
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8:12 - 8:15お分かりかも知れませんが—これは鹿で、枝角ですが—
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8:15 - 8:17この折り目が得られ
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8:17 - 8:19その折り目を元に点線を折っていくと
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8:19 - 8:22「ベース」ができて、さらに変形すると
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8:22 - 8:24鹿になります
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8:24 - 8:26それも希望した形を作る最適な折り目パターンで
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8:26 - 8:28もしもオジロジカでなく
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8:28 - 8:31別の鹿が欲しい場合
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8:31 - 8:33円の詰め込み方を変えることで
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8:33 - 8:35ヘラジカになります
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8:35 - 8:37ムースにも
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8:37 - 8:39どんな種類の鹿にでも
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8:39 - 8:42この技術が折り紙芸術に革命をもたらしました
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8:42 - 8:44昆虫ができますし
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8:44 - 8:46蜘蛛も—これは近いですが
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8:46 - 8:49脚があるもの、脚と羽があるもの、
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8:50 - 8:52脚と触角があるもの、
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8:52 - 8:55もしも一枚の紙から一匹のカマキリでは
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8:55 - 8:57面白くないなら
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8:57 - 8:59一枚の紙から
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8:59 - 9:01二匹のカマキリもできます
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9:01 - 9:03メスがオスを食べています
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9:03 - 9:06「スナックタイム」です
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9:06 - 9:08昆虫以外のものも出来ます
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9:08 - 9:10これは—ディテールを加えられます
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9:10 - 9:13指と爪、グリズリーには爪があります
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9:13 - 9:15アマガエルには指をつけられます
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9:15 - 9:18多くの折り紙制作者は指をつけるようになりました
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9:18 - 9:20皆がそうするので
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9:20 - 9:23指は折り紙のミームになっています
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9:23 - 9:25複数のものを作ることができ
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9:25 - 9:27ここには二人の楽器演奏者
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9:27 - 9:30一枚の紙からギタリスト
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9:30 - 9:32同じくベーシスト
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9:32 - 9:34それで「ふむ、ギターとベースー
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9:34 - 9:36大したことないな
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9:36 - 9:38もう少し複雑な楽器を」
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9:38 - 9:40それならオルガンが作れます
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9:40 - 9:43(笑)
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9:43 - 9:45これで創作の世界で可能になったのが
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9:45 - 9:47「折り紙オンデマンド」です
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9:47 - 9:50今では「これとこれが欲しいんだ」と言えば
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9:50 - 9:53折ってみれば良いのです
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9:53 - 9:55時には高級なアートが作れますし
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9:55 - 9:58コマーシャル作品を作って稼ぐこともできます
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9:58 - 10:00例をご覧に入れましょう
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10:00 - 10:02ここで見るものは、車以外は
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10:02 - 10:05すべて折り紙です
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10:05 - 10:33(ビデオ)
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10:33 - 10:36(拍手)
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10:36 - 10:39これらは本当に折った紙です
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10:39 - 10:41コンピュータで動かしていますが
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10:41 - 10:44全て我々が作った実物の折り紙の形です
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10:45 - 10:48この方法は視覚的な分野だけでなく
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10:48 - 10:51実世界でも役立つものだとわかりました
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10:51 - 10:52驚くべきことに、折り紙と
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10:52 - 10:55折り紙で作り出した構造は
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10:55 - 10:58医療、科学、宇宙、身体、電化製品などの
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10:58 - 11:01分野で応用できることがわかりました
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11:01 - 11:04いくつかの例をご覧に入れます
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11:04 - 11:06初期のものの一つがこのパターンです
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11:06 - 11:08このパターンは
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11:08 - 11:11日本の技術者、三浦公亮氏の研究成果です
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11:11 - 11:13彼は折り紙パターンを研究し
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11:13 - 11:16それが、開閉が非常に簡単な
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11:16 - 11:19非常に小さいパッケージにできると発見しました
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11:19 - 11:22彼はこれを太陽電池の設計に応用しました
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11:22 - 11:25これは芸術表現ですが、1995年に日本の望遠鏡になって
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11:25 - 11:27飛行したのです
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11:27 - 11:29ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡には
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11:29 - 11:32小さな折り紙が使われています 非常にシンプルです
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11:32 - 11:34望遠鏡をー宇宙に打ち上げる時に
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11:34 - 11:37二ヶ所で展開します
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11:37 - 11:39三分の一に折り畳まれていれ とても単純なパターンで―
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11:39 - 11:41折り紙とは言えないかもしれません
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11:41 - 11:44別に折り紙アーティストに相談することもない
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11:44 - 11:47しかしこれより高度で大きなものが欲しい場合
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11:47 - 11:49折り紙の技が必要になるかもしれません
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11:49 - 11:51ローレス・リバモア国立研究所の技師たちは
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11:51 - 11:54もっとずっと大きな望遠鏡を考えました
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11:54 - 11:56「アイグラス」といって
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11:56 - 11:58静止衛星軌道上、
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11:58 - 12:0041,600キロ上空の
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12:00 - 12:03直径100mのレンズ用のデザインです
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12:03 - 12:06フットボール場くらいのレンズを想像してください
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12:06 - 12:08これに興味を持っている人たちには二種類いて
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12:08 - 12:11そこから空を見上げる宇宙科学者と、
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12:11 - 12:14そこから下を見下ろしたい人々です
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12:15 - 12:17どちらを見るにしても
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12:17 - 12:20どうやって宇宙に打ち上げます? ロケットに積まなくてはいけないのです
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12:20 - 12:23そしてロケットは小さい レンズを小さくしなくてはなりません
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12:23 - 12:25大きな一枚ガラスをどうやって小さくするか?
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12:25 - 12:28なんとか折り曲げるしかないでしょう
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12:28 - 12:30そこでこんなものができます―
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12:30 - 12:32これは小型のモデルです
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12:33 - 12:35レンズの場合は、パネルに分解して、湾曲させます
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12:35 - 12:38しかしこのパターンでは
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12:38 - 12:41100mのものを数mにすることはできません
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12:41 - 12:43そこでリバモアの技師たちは
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12:43 - 12:45死人の業績か
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12:45 - 12:48生きているオリガミストを利用して
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12:48 - 12:51「他に方法がないか調べてみよう」といったわけです
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12:51 - 12:54かれらは折り紙コミュニティをさがし
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12:54 - 12:56我々と接触し、協同作業がはじまりました
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12:56 - 12:58そして協同して、任意の大きさに
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12:58 - 13:00拡大できて、どんな平面やリングや
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13:00 - 13:04ディスクでも作れて、非常にコンパクトな円筒状に
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13:04 - 13:07折り畳めるパターンを開発しました
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13:07 - 13:09そして、第1世代に応用しました
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13:09 - 13:11100mでなく5mのものです
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13:11 - 13:13しかしこれは5mですが
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13:13 - 13:15焦点距離が400mあります
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13:15 - 13:17そしてテスト範囲では完璧に機能していて
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13:17 - 13:20しかも小さな束に折り畳めるのです
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13:21 - 13:23宇宙での、他の折り紙があります
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13:23 - 13:26日本宇宙航空研究開発機構は太陽帆を飛ばしました
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13:26 - 13:29その展開写真がこれです
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13:29 - 13:31まだ折り目が見えますね
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13:31 - 13:34ここでの解決すべき問題は
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13:34 - 13:37最終的に展開すれば非常に大きいシート上のものを
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13:37 - 13:39そこまでの経路では小さくしておくことです
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13:39 - 13:42この技術は宇宙でも役に立ちますし
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13:42 - 13:45体内でも役立ちます
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13:45 - 13:47これが体内での例です
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13:47 - 13:50これはオックスフォード大学のZhong You氏による
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13:50 - 13:52血管内ステントです
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13:52 - 13:55血管の目的の場所にたどり着くと、そこで展開して閉塞を開きます
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13:55 - 13:58しかし血管を通ってそこに到達するまでは
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13:58 - 14:00途中では縮小していなくてはなりません
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14:00 - 14:03そしてこのステントは紙風船の折り紙のベースによって
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14:03 - 14:06折り畳まれています
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14:07 - 14:09エアバッグのデザインも、平たいシートを
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14:09 - 14:11小さな場所に収納するという
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14:11 - 14:14問題をかかえています
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14:14 - 14:16エンジニアはコンピュータ上のシミュレーションによって
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14:16 - 14:18どうやってエアバッグを平たくたたむかを
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14:18 - 14:20考え出さなくてはなりません
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14:20 - 14:22そして我々が昆虫を作るときの
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14:22 - 14:24アルゴリズムが
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14:24 - 14:27エアバッグのシミュレーションでの
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14:27 - 14:29解決策になりました
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14:29 - 14:32このようなシミュレーションです
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14:32 - 14:34折り紙の折れ線ができあがって
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14:34 - 14:36エアバッグが膨張する
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14:36 - 14:39そして考える:これで上手くいくか?
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14:39 - 14:41そこから
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14:41 - 14:43実に面白いアイデアが生まれました
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14:43 - 14:46こういう形はどこからもたらされたか?
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14:46 - 14:48さて、血管ステントは
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14:48 - 14:50皆さんが小学校で覚えたかもしれない
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14:50 - 14:53小さな紙風船から生まれました
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14:53 - 14:56「紙風船ベース」と同じパターンです
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14:56 - 14:58エアバッグの折りたたみアルゴリズムは
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14:58 - 15:00実際は昆虫―足付きのーを作るために
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15:00 - 15:03開発された円の詰め込みと
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15:03 - 15:05数学理論から
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15:05 - 15:08もたらされました
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15:09 - 15:11数学と科学の世界では
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15:11 - 15:13これはよくあることなのです
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15:13 - 15:16数学がからむと、あなたが
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15:16 - 15:18美的な価値だけのためとか
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15:18 - 15:20何か美しいものを作るために
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15:20 - 15:22解決したことが、巡りめぐって
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15:22 - 15:25実世界の応用になるのです
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15:25 - 15:28奇妙で驚くべきことに聞こえるかもしれませんが
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15:28 - 15:31折り紙はいつか命を救うかもしれません
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15:32 - 15:34どうもありがとう
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15:34 - 15:36(拍手)
- Title:
- ロバート・ラングが全く新しい時代の折り紙を折る
- Speaker:
- Robert Lang
- Description:
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ロバート・ラングは新しい折り紙の開拓者で—数学と工学の原理を利用し、衝撃的に手の込んだデザインの、美しく、時にはとても有用な折り紙を作ります
- Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 15:36