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マイケル・プリチャードが汚水を飲料水に変える

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    おはようございます 皆さん
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    今日は二つのことをお話しします
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    まず、水についてです
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    我々は皆、カンファレンスが用意した
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    水を、ここ数日間
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    楽しんでいます
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    皆さんはその水は安全な水源のものと思っているでしょう
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    もしそうでなかったらどうでしょう?
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    もしもこんな場所から来たのだったら?
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    統計によれば、もしそうなら今ごろ
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    皆さんのうち半分は
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    下痢で苦しんでいるはずです
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    私はこれまでずっと、統計の話をし
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    安全な水の供給について話してきました
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    しかし、あまりうまくいきませんでした
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    なぜなのか分かった気がします
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    なぜなら、今の考え方のままでは
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    問題の規模が、解決するには
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    大きすぎるように見えるのです
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    そこで、そう考えるのをやめました
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    自分たちも、政府も、援助機関も
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    今日、皆さんにご覧に入れます
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    考え方を変えることで
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    問題は解決できたことを
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    ところで、私がこうして喋っている間に
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    世界では13000人の人々が
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    下痢で苦しんでおり
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    ちょうど子どもが4人死んだところです
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    私はLifesaverボトルを開発しました
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    腹が立ったからです
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    私は、皆さん達と同じ様に、2004年のクリスマス明けに、座って
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    テレビを見ていると
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    アジアの津波の衝撃機的な映像が
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    飛び込んできました
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    その後、何日間、何週間も
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    人々は丘の上に避難し
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    汚染された水を飲むよう強制され、あるいは
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    死に直面していました
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    ものすごく衝撃的でした
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    それから何ヶ月か経って
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    ハリケーン・カトリーナがアメリカの沿岸を襲いました
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    「オーケー、これは第一級国だ。どうやるか見ていよう」と思いました
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    第一日目:何も起こらず
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    第二日目:何も起こらず
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    スーパードームに水が届くのに5日かかったって知ってますか?
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    通りでは銃撃戦が起こり
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    テレビや水を争っていたんです
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    私がどうにかしようと思ったのはその時でした
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    それから数週間から数ヶ月間、私はガレージで長い時間を過ごしました
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    それにキッチンでも 妻には悪かったんですが
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    しかし、いくつか失敗作を試作した後で
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    ついにこれができました Lifesaverボトルです
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    オーケー、ちょっと科学をやりましょう
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    Lifesaver以前は、最高の手動フィルタでも
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    200ナノメーターまでしか、ろ過しきれませんでした
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    一番小さいバクテリアは約200ナノメーターです
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    したがって200ナノメーターのバクテリアは
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    200ナノメーターの穴を通るのです
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    一方、一番小さいウィルスは
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    約25ナノメーターです
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    もちろんこれは200ナノメーターの穴を通ります
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    Lifesaverの穴は15ナノメーターです
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    だからなにも通しません
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    オーケー、これから少しデモしましょう
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    ご覧になりたいですか?
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    ずっとこれを準備して来たんだから やるべきでしょう
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    我々はオックスフォードの街にいます
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    それで―誰かこれをいじったな…
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    天気のいいオックスフォード なので私はちょっと出かけて、流れている
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    チャーウェル川の水と
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    テムズ川の水を汲んできました
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    これがその水です
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    でも私は考えました ふむ
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    もしこれがバングラデシュの洪水地帯の
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    真ん中だったら、水はこんなじゃないだろう
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    それで、いくらか添加物を加えることにしました
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    で、これが私の池の水です
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    (嗅いでセキ) 臭いを嗅いでみて、カメラマンさん
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    オーケー(笑)よし
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    これを水に入れます
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    聴衆:うえー!
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    マイケル・プリチャード:オーケー、農場の
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    下水の排水もある
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    これも入れよう
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    (笑)
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    入れて、と よしよし
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    (笑)
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    他に塊をもう少し入れよう
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    友人のウサギが贈り物をくれたので
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    これも入れて、と
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    (笑)
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    オーケー(笑) さて
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    Lifesaverボトルは簡単に使えます
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    水をすくって
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    今日はよく見えるように
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    水差しを使います この汚れを入れて、と
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    あんまり汚れてないね ちょっとかき混ぜよう
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    オーケー これで本当に汚れ水になったね
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    これを入れて、と 誰か飲みたい?
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    (笑)
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    オーケー じゃあいってみよう
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    蓋をして
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    何回かポンプします オーケー?
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    これで十分です
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    これでキャップを外すとすぐに
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    滅菌された飲料水がでてきます 素早くやらないと…
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    オーケー いいですか?
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    どうです 電気系に気をつけて
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    安全で無菌の飲料水です
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    (拍手)
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    乾杯
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    (拍手)
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    どうぞ、クリス
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    (拍手)
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    味はどうですか?
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    クリス・アンダーソン:おいしいよ
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    マイケル・プリチャード:オーケー
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    クリスのこれからの様子を見ていて下さい オーケー?
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    (笑)
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    オーケー Lifesaverボトルは世界中の何千もの人々に使われています
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    6000リッターまで処理できます
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    使用限界に来ると、安全装置が働いて
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    シャットオフし、使用者を守ります
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    カートリッジを取り出し、新しいのを入れます
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    するとまた6000リッター使えます
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    利用方法を見てみましょう
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    古典的には、被災時にはどうしますか?
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    水を運びます
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    次に何週間かすると、キャンプを設営し
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    人々は安全な飲料水を手に入れる為にキャンプまで来なければなりません
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    2万人がキャンプに集まったら何が起きるか?
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    疫病が広がります さらに物資が必要になる
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    問題は永続化するようになります
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    しかし考え方を変え、
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    これらを運ぶ事で、
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    人々は移動しなくても良くなります
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    彼らは自分で無菌の飲料水を作ることができます
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    そして家と生活を立て直すことができるのです
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    これを役立てるのに
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    自然災害は必要ありません
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    古い考え方による国家規模のインフラストラクチャーや
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    配管は高価すぎます
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    電卓で計算してみたら
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    莫大な金額になるでしょう
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    そこで「ちょっと考え方を変えてみる」わけです
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    水を運び、
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    人工の手段を用いるかわりに
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    母なる自然に頼みましょう 素晴らしいシステムがあります
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    こっちで水をくみ上げ
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    脱塩処理して、しかもタダで、あちらに運び
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    それを山や川や小川に流し込む
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    人はどこに住んでいます? 水の近くにです
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    やらなくてはいけないのは
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    無菌化することだけです
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    Lifesaverボトルが使えますよね
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    あるいはこういうものが使える
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    同じ技術を使った水タンクです
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    これは25000リッターを処理できて
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    4人家族なら
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    3年使えます
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    ランニングコストはいくらかかるか?
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    一日あたり約1/2セントです
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    ありがとう
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    (拍手)
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    つまり、考え方を変えて、利用するその場所で
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    水を処理すれば
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    母子が毎日4時間歩いて水を集める必要は
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    なくなるのです
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    近くで水を手に入れられるので
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    それで、たった80億円で
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    安全な飲料水を得る事ができない
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    人々の数を半分にできるという
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    ミレニアム開発目標のゴールを達成できるのです
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    筋道立てて考えてみると
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    英国政府は毎年120億ポンドを
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    海外支援に使っています
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    なぜそこで止めるのか?
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    200億ドルで、全ての人が安全な水にアクセスできるのです
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    結果として、毎年苦しんでいる
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    35億人の人々と
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    毎年死んでいる200万人の子供たちが
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    助かるのです
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    ありがとう
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    (拍手)
Title:
マイケル・プリチャードが汚水を飲料水に変える
Speaker:
Michael Pritchard
Description:

世界中の非常に多くの地域が、清潔な飲料水へのアクセスを欠いています。技術者マイケル・プリチャードはそれに挑戦し、携帯式の「Lifesaverフィルタ」を開発しました。それはぞっとするような水を数秒で飲料可能な水にすることができます。TEDGlobal 2009での驚くべきデモです。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
09:11
Masahiro Kyushima added a translation

Japanese subtitles

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