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健康なうちに死について語ろう

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    「バケツを蹴飛ばす」
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    「塵を噛む」
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    「チップを換金する」
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    「チェックアウトする」
    「旅立つ」「期限を過ぎる」
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    「久遠に放たれる」...
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    これらのユーモアを交えた婉曲表現は
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    誰もが経験する
    ある人生の出来事を表すものです
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    「死」です
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    しかし 私たちの多くは
    死の存在を認めたり
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    死に備えたいとは思いませんし
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    人生における大切な人たちと
    死について語ろうとはしません
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    私が育ったオーストラリアのコミュニティでは
    老化や病気のせいで
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    誰かが死ぬと
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    大人だけが葬儀に参列しました
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    葬儀から帰った両親は
    悲しみに打ちひしがれつつも
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    多くを語りませんでした
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    それで 私は死や悼む過程を
    知らずに育ちました
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    15歳の時 招待を受けました
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    おばのような存在だった
    大切なご近所さんが
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    心臓発作で急死したのです
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    私は初めて参列した葬儀で
    弔辞を読みました
  • 1:00 - 1:05
    胸が締め付けられ 口が渇くのが
    普通だとは知りませんでした
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    葬儀の司会者がいくつか間違ったことを言い
    ひどく怒りを覚えました
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    「故人は編み物が好きだった」と
    言ったのです
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    編み物ですよ
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    (笑)
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    司会者は言いませんでしたが
    75歳で彼女は自分で庭の芝を刈り
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    前庭に素晴らしい魚用の池を作り
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    ジンジャービールを手作りしました
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    「編み物好き」だなんて言葉を
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    弔辞に使ってほしくは
    なかったでしょう
  • 1:32 - 1:34
    (笑)
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    「死」について語ることが
    日常的な事柄になれば
  • 1:38 - 1:41
    自分の価値観の核心に
    思いを巡らす機会となり
  • 1:41 - 1:43
    それを大切な人たちと
    共有することができ
  • 1:43 - 1:47
    故人の遺志を踏みにじるのではと
    恐れることなく
  • 1:47 - 1:50
    残された人たちが
    きちんと判断できるでしょう
  • 1:52 - 1:56
    私は幸運にも 素晴らしく
    文化的に多様なチームを率いており
  • 1:56 - 1:58
    過去1年の間に
  • 1:58 - 2:00
    合わせて5人もの親を失いました
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    その1人が私の父です
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    最近では かつての同僚が
    41歳で大腸がんで亡くなりました
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    私たちは自分たちの経験について
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    オープンかつ率直に話し始めました
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    実用的な事柄についても話しました
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    誰も教えてくれないようなことです
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    いかに政府機関や
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    病院や老人ホーム
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    事前指示書
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    葬儀屋
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    親戚などとやり取りするか
  • 2:27 - 2:29
    (笑)
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    棺をはじめ
    選ぶこともたくさんあります
  • 2:31 - 2:32
    墓石
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    墓碑銘
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    墓碑銘の文字の大きさなど
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    寝不足の頭で決めねばなりません
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    様々な文化的背景によって
  • 2:41 - 2:43
    引き起こされる問題についても
    議論しました
  • 2:43 - 2:46
    大切な人の弔い方が
    いかに異なりうるかに
  • 2:46 - 2:48
    気づくことができました
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    これの良い例は
    「ソーリー・ビジネス」という
  • 2:52 - 2:55
    アボリジニや
    トーレス海峡の島民の行うものです
  • 2:56 - 2:58
    ソーリー・ビジネスの間は
  • 2:58 - 3:02
    家族は特定の役割や責任を負い
  • 3:02 - 3:05
    写真の使用や
    故人の名を口にする回数を
  • 3:05 - 3:07
    制限する規則を守ったり
  • 3:07 - 3:09
    喫煙の儀式を行ったりします
  • 3:09 - 3:13
    これらはすべて敬意を払い
    死者の魂を安らかに送る行為です
  • 3:15 - 3:17
    こうした慣習は西洋の文化で
  • 3:17 - 3:19
    行われている事柄と
    非常に対照的なこともあります
  • 3:19 - 3:21
    西洋では話題にしたり
    写真を共有することで
  • 3:21 - 3:24
    亡くなった大切な人の記憶に
    敬意を払います
  • 3:25 - 3:28
    昨年 私が得た教訓は
  • 3:28 - 3:34
    健康なうちから死について語ることで
    人生はずっと楽になるということです
  • 3:35 - 3:39
    私たちの多くが機を逸するまで
    待ってしまいがちです
  • 3:39 - 3:40
    その頃には感情的になりすぎたり
  • 3:40 - 3:42
    病が重すぎたり
  • 3:43 - 3:45
    身体的に疲弊しています
  • 3:46 - 3:50
    この世で迎えるフィナーレを自分で
    決めてもいい頃ではありませんか?
  • 3:51 - 3:52
    早速 始めましょう
  • 3:54 - 3:56
    自分が死んだら どうしたいですか?
  • 3:56 - 3:59
    どんな風に人の記憶に
    残りたいでしょうか?
  • 3:59 - 4:01
    場所は重要ですか?
  • 4:01 - 4:03
    海のそばがいいですか?
  • 4:03 - 4:05
    それとも海の中がいいですか?
  • 4:05 - 4:07
    (笑)
  • 4:07 - 4:10
    宗教的な葬儀か
    気取らないパーティーがいいか
  • 4:10 - 4:13
    それとも 華々しく
  • 4:13 - 4:15
    文字通り 花火と一緒に
    世を去りますか?
  • 4:15 - 4:17
    (笑)
  • 4:17 - 4:19
    死について語るべきことは
    多くありますが
  • 4:19 - 4:21
    私は2つの側面について
    注目したいと思います
  • 4:21 - 4:27
    自分の死について語り 計画することが
    良い死を迎えることにつながり
  • 4:27 - 4:30
    自分の大切な人たちの負担を
    減らせるのかという理由と
  • 4:30 - 4:33
    死について語ることがどのように
    悲しむ人を支えることに役立つかです
  • 4:34 - 4:36
    まず 計画について話しましょう
  • 4:36 - 4:38
    遺書を書いた人は?
  • 4:38 - 4:39
    手を挙げてください
  • 4:40 - 4:42
    わあ 素晴らしいですね
  • 4:42 - 4:46
    オーストラリアでは
    18歳以上の成人の45%が
  • 4:46 - 4:48
    法的効力を持つ遺書を
    持っていません
  • 4:49 - 4:52
    みなさんは平均以上ですね
  • 4:52 - 4:54
    遺書を書くことが
    かなりシンプルで
  • 4:54 - 4:58
    安価なことを考えると
    平均の数字は驚くべきものです
  • 4:59 - 5:01
    友人や近所の人たちに質問し始めて
  • 5:01 - 5:04
    多くの人が遺書を用意していないこと
    に大変驚きました
  • 5:04 - 5:07
    夫婦の中には 個人の遺書の必要性を
    知らない人もいました
  • 5:08 - 5:11
    多くの場合は 「結局配偶者に
    委ねられることになるから」です
  • 5:13 - 5:14
    法律は 州ごとや国ごとに
  • 5:15 - 5:17
    異なることを念頭に
    置いておきつつ
  • 5:17 - 5:20
    ニュー・サウス・ウェールズで
  • 5:20 - 5:22
    遺書がないまま亡くなった場合を
    ご紹介します
  • 5:24 - 5:27
    まず ニュー・サウス・ウェールズの
    最高裁によって
  • 5:27 - 5:29
    適切な管理者が任命されます
  • 5:30 - 5:33
    この管理者は
    故人と面識もない可能性が高いです
  • 5:34 - 5:37
    その人が葬儀の準備を行う責任を持ち
  • 5:37 - 5:41
    遺産を集めて 負債や
    税金の支払いの後に分配します
  • 5:42 - 5:45
    負債のひとつには
    葬儀費用が含まれます
  • 5:45 - 5:47
    この管理者は
    故人の居間に置いてある―
  • 5:47 - 5:50
    120センチの木製のキリンの置物を
  • 5:50 - 5:54
    遠くから運ぶのを手伝ってくれた人に
    譲りたがっていると知らないでしょう
  • 5:54 - 5:56
    ちなみに これは私の遺志です
  • 5:56 - 5:58
    (笑)
  • 5:58 - 6:01
    配偶者や同居している
    パートナーがいれば
  • 6:01 - 6:04
    不動産はその人のものに
    なる可能性が高いですが
  • 6:04 - 6:07
    独身であれば
    事態はずっと複雑になります
  • 6:07 - 6:11
    親、兄弟姉妹、片親が違うきょうだい、
    扶養家族が全部関わってくるからです
  • 6:12 - 6:16
    また定期的に慈善団体に
    寄付を行っていたら
  • 6:16 - 6:19
    その団体が不動産を要求することも
    できると知っていましたか?
  • 6:21 - 6:24
    知っておくべき最重要事項は
    所有する不動産が大きいほどに
  • 6:24 - 6:26
    遺書はより複雑になり
  • 6:26 - 6:28
    それにかかる費用も
    大きくなるということです
  • 6:29 - 6:32
    ですから 遺書を書いていない人に
    お尋ねします...
  • 6:33 - 6:35
    人生の中でいつ
  • 6:35 - 6:39
    払わなくてもいいお金を
    政府に進んで支払いたいと
  • 6:39 - 6:40
    思ったことがあるでしょう?
  • 6:40 - 6:42
    (笑)
  • 6:44 - 6:47
    私は去る2月に
    進行性の肺疾患で父を亡くしました
  • 6:48 - 6:50
    父は病がいよいよ治らないと知ると
  • 6:50 - 6:51
    3つの明確な遺志を示しました
  • 6:52 - 6:54
    父は自宅で死ぬこと
  • 6:54 - 6:57
    家族に囲まれて死ぬこと
  • 6:57 - 7:00
    そして窒息することなく
    安らかに死ぬことを望んだのです
  • 7:01 - 7:05
    嬉しいことに 家族は
    父の望みを支えることができ
  • 7:05 - 7:07
    父は望みを叶えました
  • 7:07 - 7:10
    その意味では 父の死は
    良い死であったのです
  • 7:10 - 7:12
    父は計画したとおりの
    死を迎えました
  • 7:14 - 7:15
    父は自宅での死を望んだので
  • 7:15 - 7:17
    かなり辛い対話を
    持つことも必要でしたし
  • 7:17 - 7:19
    多くの書類にも記入しました
  • 7:20 - 7:24
    書類の質問は蘇生処置から
    臓器提供まですべてを網羅していました
  • 7:25 - 7:28
    父は「使える臓器は
    全部提供する」と言い
  • 7:29 - 7:31
    母はこれを聞いて
    動揺しました
  • 7:31 - 7:34
    父の容態は急速に悪化しており
  • 7:34 - 7:37
    臓器提供について語るタイミングでは
    なくなっていたからです
  • 7:39 - 7:42
    こうした事柄については
    まだ健康で動けるうちに議論すべきです
  • 7:42 - 7:45
    そうすれば 感情的にならずに
    話すことができ
  • 7:45 - 7:47
    何が重要であるかだけでなく
    なぜそれが重要なのかにも
  • 7:47 - 7:49
    気づくことができるからです
  • 7:50 - 7:53
    そこで私は
    自分に思いを巡らす過程として
  • 7:53 - 7:57
    家族や友人に死についての考え方や
    どのように人の記憶に残りたいかを
  • 7:57 - 7:59
    尋ねて回り始めました
  • 8:00 - 8:05
    そこで分かったのは
    「夕食をしながら死を語る会」や
  • 8:05 - 8:07
    「死を語らうデス・カフェ」を
    催すことです
  • 8:07 - 8:10
    カジュアルに死について語ることで―
  • 8:10 - 8:12
    (笑)
  • 8:12 - 8:13
    素晴らしい見識が得られます
  • 8:13 - 8:15
    (笑)
  • 8:15 - 8:19
    遺体が法的に処理されねばならないと
    知っていましたか?
  • 8:19 - 8:21
    崖から放り投げたり
  • 8:21 - 8:23
    裏庭で燃やしたりはできないんです
  • 8:23 - 8:24
    (笑)
  • 8:24 - 8:26
    オーストラリアでは
    3つの選択肢があります
  • 8:26 - 8:28
    最もよくある2つは
    土葬と火葬です
  • 8:28 - 8:32
    科学研究のための献体もできます
  • 8:32 - 8:34
    嬉しいことに
    科学の発展は
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    遺体の処理にも及んでいます
  • 8:36 - 8:37
    (笑)
  • 8:37 - 8:39
    環境に優しい葬儀も選べます
  • 8:39 - 8:43
    再生紙の段ボールや
    籐かごの中に収めて
  • 8:43 - 8:44
    木の根元に埋葬することや
  • 8:44 - 8:46
    海が好きな人には
  • 8:46 - 8:48
    海水に溶ける骨壺もあります
  • 8:49 - 8:52
    私自身は火葬を予定していますが
  • 8:52 - 8:55
    ひどい船酔いをするので
  • 8:55 - 8:57
    灰になってまで
  • 8:57 - 9:00
    大海原の荒波にもまれるなんて
    想像もしたくありません
  • 9:01 - 9:04
    私は父の墓の隣に
    区画を購入し
  • 9:04 - 9:06
    「投資不動産」と呼んでいます
  • 9:06 - 9:09
    (笑)
  • 9:09 - 9:12
    残念ながら 税金控除は
    受けられませんけど
  • 9:12 - 9:14
    (笑)
  • 9:14 - 9:18
    自分の死について計画すれば
  • 9:18 - 9:22
    残された人は
    遺志を尊重できないことを恐れたり
  • 9:22 - 9:25
    尊重できなかった罪悪感に苛まれずに
    健全に弔うことができます
  • 9:26 - 9:29
    リサーチの一環として
    私はセミナーに出席したり
  • 9:29 - 9:32
    本を読んだり 緩和ケアの看護師と
    話したりしました
  • 9:32 - 9:33
    そこで分かったのは
  • 9:33 - 9:36
    死について語らないことの弊害として
  • 9:36 - 9:39
    悲しみへの向き合い方を
    知らないということです
  • 9:40 - 9:43
    その反対に
    死について もっと語れば
  • 9:43 - 9:47
    悲しみと共に経験する感情について
    もっと向き合いやすくなるはずです
  • 9:50 - 9:51
    今年 私が発見したのは
  • 9:51 - 9:55
    人が死を迎える手伝いをするのは
    光栄なことだということです
  • 9:55 - 9:59
    喪失感と悲しみで
    心は重くとも
  • 9:59 - 10:01
    後悔はありません
  • 10:02 - 10:04
    私は父の望みを知っており
  • 10:04 - 10:06
    その望みを支えることができたことで
    心の平安を得られました
  • 10:09 - 10:13
    父は最期の24時間
    穏やかな昏睡状態に陥りました
  • 10:13 - 10:15
    何日もつきっきりで
    看護をした後に
  • 10:15 - 10:17
    父のそばに腰掛けて
    手を握って
  • 10:17 - 10:18
    お別れを言えました
  • 10:19 - 10:23
    父は月曜の朝
    朝食前に息を引き取りました
  • 10:23 - 10:25
    医師がやって来て
  • 10:25 - 10:27
    葬儀会社が来るのを待つ間
  • 10:27 - 10:31
    私は台所に行って
    お粥をたっぷり食べました
  • 10:33 - 10:36
    友人にこのことを告げると
    衝撃を受けたようでした
  • 10:37 - 10:40
    「そんな時に 食べ物が
    喉を通るの?」
  • 10:41 - 10:44
    でも お腹が空いていたんですもの
  • 10:44 - 10:49
    (笑)
  • 10:49 - 10:53
    悲しみゆえに眠れず
    集中できないことはあっても
  • 10:53 - 10:56
    食欲は衰えませんでした
    いつだってお腹は空きます
  • 10:56 - 10:57
    (笑)
  • 10:57 - 10:59
    人はそれぞれ違います
  • 10:59 - 11:02
    そのことを認識することは
    とても大事です
  • 11:03 - 11:06
    自分の死や大切な人の死について
    語らないのならば
  • 11:06 - 11:10
    悲しみの渦中にある
    友人、同僚、隣人を
  • 11:10 - 11:12
    どうやって支えられるでしょう?
  • 11:12 - 11:15
    事故や自殺などで
    急に誰かを失った人を
  • 11:15 - 11:17
    どう支えられるでしょう?
  • 11:18 - 11:19
    そうした人々を避けがちです
  • 11:20 - 11:23
    気にかけていないからではなく
  • 11:23 - 11:25
    何と声をかけたらいいか
    分からないからです
  • 11:26 - 11:29
    友人だからといって
    解決することもできなければ
  • 11:29 - 11:31
    痛みを除くこともできないので
  • 11:31 - 11:34
    気まずい沈黙を破るために
    何か言おうとして
  • 11:34 - 11:36
    言ったことを
    後悔することもあります
  • 11:38 - 11:39
    例えば こんな風です
  • 11:41 - 11:43
    「もう苦しまなくていいんだもの」
  • 11:45 - 11:46
    「たくさん思い出があるじゃない」
  • 11:48 - 11:51
    「病院の駐車場代を
    もう払わなくていいんだよ」
  • 11:51 - 11:53
    (笑)
  • 11:53 - 11:56
    本当は何も言わなくていいのです
  • 11:57 - 11:58
    そこに居るだけでいいのです
  • 11:59 - 12:01
    忍耐強く
  • 12:01 - 12:03
    理解を示して
  • 12:03 - 12:05
    聞き手になるのです
  • 12:06 - 12:09
    そうすることができないならば
  • 12:09 - 12:13
    どうか ラザニアかカレーか
    キャセロールを作ってあげてください
  • 12:13 - 12:16
    差し入れは大いに感謝されます
  • 12:16 - 12:17
    (笑)
  • 12:18 - 12:20
    昨年 私は10もの葬儀に
    出席しました
  • 12:20 - 12:22
    その1つは準備を手伝いました
  • 12:22 - 12:24
    あらゆる種類の葬儀がありました
  • 12:24 - 12:27
    非常にいかめしい
    ギリシャ正教の葬儀が1つ
  • 12:27 - 12:29
    カトリックの告別ミサが4つ
  • 12:29 - 12:31
    ガーデンパーティーが1つ
  • 12:31 - 12:36
    このパーティーでは
    乾杯しながら お玉で庭に
  • 12:36 - 12:37
    遺灰をまきました
  • 12:37 - 12:38
    (笑)
  • 12:38 - 12:43
    棺を運び 棺にキスをし 言葉を書き
    ウーゾで乾杯しました
  • 12:44 - 12:45
    全身黒で参列したこともあれば
  • 12:45 - 12:48
    色鮮やかな服も
    パーティードレスも着ました
  • 12:48 - 12:50
    様々な見送り方があり
  • 12:50 - 12:53
    時には それまでに
    経験のないことをして
  • 12:53 - 12:56
    居心地のよくないことがあっても
  • 12:56 - 12:58
    たった1つのことから
    心の平安を得られました
  • 12:59 - 13:02
    それはその故人が望んだことだ
    ということです
  • 13:03 - 13:04
    では私はどうしたいか?
  • 13:05 - 13:09
    私はきちんとしたいので
    遺書を書きました
  • 13:09 - 13:12
    臓器提供者として登録し
    投資不動産という名の区画もあります
  • 13:13 - 13:16
    残るは葬儀の仕方だけです
  • 13:16 - 13:19
    大きなパーティーで
    シャンパンもたっぷり
  • 13:19 - 13:23
    カラフルで笑いの絶えない
    私らしい音楽のある葬儀です
  • 13:23 - 13:25
    ありがとうございました
  • 13:25 - 13:32
    (拍手)
Title:
健康なうちに死について語ろう
Speaker:
ミシェル・ノックス
Description:

自分が死んだら、どうしてほしいですか? どんな風に人の記憶に残りたいでしょうか? 私たちの多くが語ろうとはしないテーマについての率直で心に響くトークで、ミシェル・ノックスは死にまつわる自分の価値観に思いを巡らせ、それを大切な人たちに共有するようにと呼びかけます。そうすることで、残された人たちが、私たちの遺志を踏みにじるのではないかと恐れることなく、意思に基づいてきちんと判断をできるのです。「死について、今語っておけば人生を生きることがずっと楽になるでしょう。感情的にならずに済むには、健康で動けるうちに、こうした問題について話しておく必要があるのです。そうすれば、何が重要かだけでなく、なぜそれが重要なのかについても気づくことができるでしょう」と、ノックスは言います。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
13:45

Japanese subtitles

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