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「朝4時」のミュージアム

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    大体 何でもそうですが
    私がオンライン上で経験した ―
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    一番ロマンチックな出来事は
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    私がいない
    オフラインから始まりました
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    1896年12月10日
    アルフレッド・ノーベルが
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    亡くなりました
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    その ちょうど100年後 —
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    1996年12月10日に
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    この魅力的な女性
    ヴィスワヴァ・シンボルスカが
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    ノーベル文学賞を受賞しました
  • 0:23 - 0:24
    彼女はポーランドの詩人で
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    偉大な人物ですが
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    当時の私は名前すら
    知りませんでした
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    でも作品を読んでみて
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    こんな素敵な詩を見つけたんです
  • 0:31 - 0:33
    『朝の4時』
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    「夜が昼になる時間 —
  • 0:34 - 0:35
    右から左に移る時間 —
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    30歳を過ぎた人々の時間・・・」
  • 0:37 - 0:39
    こんな風に続きますが
    読んだ瞬間に
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    すっかりはまってしまい
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    以前どこかで
    出会ったのではないかと
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    思うほどでした
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    エレベーターで
    一緒になった?
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    どこかの喫茶店でこの詩を
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    口説いた?
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    思い出せず
    イライラしましたが
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    1〜2週間後に
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    古い映画を見ていると
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    こんな場面に遭遇しました
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    (グルーチョ・マルクス)
    パーティーに来ればよかったのに
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    朝の4時頃まで盛り上がったよ
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    ルームメイトが
    テレビをつけると
  • 1:03 - 1:04
    こんなシーンでした
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    (『となりのサインフェルド』の
    テーマ音楽)
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    (ジョージ・コスタンザ)
    『オーメン』3部作を
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    朝の4時まで見てたよ
  • 1:10 - 1:12
    音楽を聴くと
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    こんな曲が・・・
  • 1:13 - 1:16
    (エルトン・ジョン)♪ クソ!
    もう朝の4時じゃないか ♪
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    もうわかったでしょう
  • 1:18 - 1:21
    きっと「偶然」という半神が
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    私をからかっていたんです
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    数字が頭から離れない人もいるし
  • 1:24 - 1:27
    それが名前や音楽だという人もいます
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    何も感じない人もいるけれど
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    私の中では
    「朝の4時」がうずいていました
  • 1:32 - 1:34
    まるで股間を
    蹴られた後みたいに
  • 1:34 - 1:36
    放って置けば そのうち
  • 1:36 - 1:37
    消えるだろうと思って
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    誰にも言いませんでしたが
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    消えないので
    全部話すことにしました
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    2007年に2度目のTEDに
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    招かれましたが
  • 1:45 - 1:48
    これといった専門もなかったので
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    こう考えたのです
    すごく限られた 取るに足らない
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    つまらないものについて
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    マルチメディアのプレゼンを
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    するのはどうだろう?
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    そこで私が集めた「朝4時」の例を
    いくつか話したんです
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    その年の出演者の
  • 2:01 - 2:03
    作品からも取り上げました
  • 2:03 - 2:04
    イサベル・アジェンデの小説にも
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    朝の4時を見つけました
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    ビル・クリントンの自伝にも
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    素晴らしい例を見つけました
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    マット・グレイニングの作品にも
    2つ見つけました
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    ただ彼から後で聞いたのですが
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    私の講演が
  • 2:13 - 2:15
    午前のセッションだったせいで
  • 2:15 - 2:17
    見られなかったそうです
    早起きは苦手なんでしょう
  • 2:17 - 2:21
    でも もしマットが来ていたら
  • 2:21 - 2:24
    何とも奇妙でまとまらない
    陰謀論もどきの話を
  • 2:24 - 2:27
    聞くはめになっていたでしょう
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    その話は その会場 —
  • 2:28 - 2:30
    その瞬間のためだけに
    作られたものでした
  • 2:30 - 2:32
    TED.com が現れるまでは
    みんなそうだったんです
  • 2:32 - 2:35
    すごく楽しかった
  • 2:35 - 2:38
    ところが私が家に帰ると
    参加していた人達から
  • 2:38 - 2:39
    メールが届き始めたんです
  • 2:39 - 2:41
    初めの1通は
    今でもお気に入りです
  • 2:41 - 2:43
    「コレクションに加えてください
  • 2:43 - 2:46
    『朝の4時に呼び出せるのが親友』」
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    マレーネ・ディートリッヒの言葉です
  • 2:47 - 2:50
    このメールの送り主も
    セクシーな
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    ヨーロッパ風の人物 —
  • 2:52 - 2:55
    TEDキュレーターの
    クリス・アンダーソンでした
  • 2:55 - 2:56
    (笑)
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    コーヒーカップか何かに
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    書いてあったそうです
  • 2:59 - 3:02
    この人は
    価値のあるアイデアの感染源ですが
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    私が彼を感染させたんです
  • 3:04 - 3:05
    私の感染力は
  • 3:05 - 3:08
    1週間も経たないうちに
    証明されました
  • 3:08 - 3:10
    ホールマーク社の社員が
    同じ引用がのった —
  • 3:10 - 3:11
    グリーティングカードを
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    スキャンして送ってきたんです
  • 3:13 - 3:16
    おまけに会社が作った
    別バージョンも教えてくれました
  • 3:16 - 3:18
    「朝の4時に電話してもいいと
  • 3:18 - 3:19
    わかっているだけで
    電話なんか
  • 3:19 - 3:20
    しなくてもよくなる」
  • 3:20 - 3:22
    2つ合わせると
    こんな感じでしょう
  • 3:22 - 3:23
    「ホールマーク 自分の気持ちを
  • 3:23 - 3:25
    微妙に違う言葉で
    2度送るくらい
  • 3:25 - 3:27
    大切なあの人へ」
  • 3:27 - 3:31
    TEDの参加者が
    ニューヨーカー誌を読んでいても
  • 3:31 - 3:33
    驚きはしません
  • 3:33 - 3:35
    発行された途端
    大勢 送ってくれました
  • 3:35 - 3:38
    「午前4時 — 買っちまえば
    よく眠れたのに」
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    ただTEDの参加者が『ラグラッツ』を
    見ていたとは驚きでした
  • 3:42 - 3:44
    数人がこれを送ってくれました
  • 3:44 - 3:46
    (ディディ・ピクルス)
    まだ朝の4時よ
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    なんでチョコ・
    プディングなんか作ってるの?
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    (ステュ・ピクルス)
    人生が思い通りにならないからさ
  • 3:50 - 3:52
    (笑)
  • 3:52 - 3:54
    それから
    あるTED参加者は
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    古典と言ってもよいシーンを
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    私が見落としたことに怒っていました
  • 3:58 - 4:00
    (ロイ・ニアリー)起きろよ!本気だ
    (ロニー・二アリー)事故?
  • 4:00 - 4:04
    (ロイ)いや 事故じゃない
    どのみち家から出たかったんだろ?
  • 4:04 - 4:06
    (ロニー)朝の4時よ かんべんして
  • 4:06 - 4:07
    これは『未知との遭遇』
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    主人公は興奮しています
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    だって宇宙人が
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    姿を現した時間が まさに
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    午前4時 ―
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    そのせいで真実味が増しています
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    どれも素晴らしい例です
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    でも私が あの詩に
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    見覚えがあった理由は
    明らかになりません
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    ただ どの例も
    パターンをなぞっています
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    だって あらゆる劇的な出来事が
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    この時刻のせいで
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    起こったことに
    なっているんですから
  • 4:30 - 4:32
    おそらく今まで
    分類されたことのない
  • 4:32 - 4:33
    お決まりの表現なのでしょう
  • 4:33 - 4:35
    たぶん私は新しい伝承の流れに
  • 4:35 - 4:36
    のっていたのでしょう
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    物事に興味がわいてくると
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    面白くなってくるものです
  • 4:41 - 4:43
    その年にTED.comが始まり
  • 4:43 - 4:45
    私の過去の講演も
  • 4:45 - 4:46
    公開され
  • 4:46 - 4:49
    私の元に「朝4時」にまつわる
    引用が集まり始めました
  • 4:49 - 4:51
    地球上のあらゆる地域からです
  • 4:51 - 4:54
    そのほとんどは
    仮に一人で探したとしても
  • 4:54 - 4:55
    見つけられなかったでしょうし
  • 4:55 - 4:57
    探してもいませんでした
  • 4:57 - 4:58
    若年性糖尿病の
    知り合いなどいないので
  • 4:58 - 5:00
    こんなブックレットなど
    気づかないでしょう
  • 5:00 - 5:02
    『朝4時のチーズサンド』
  • 5:02 - 5:05
    (笑)
  • 5:05 - 5:07
    『今日の編み物』誌だって
    購読していません
  • 5:07 - 5:12
    面白そうですが (笑)
  • 5:12 - 5:13
    時計の時刻を見てください
  • 5:13 - 5:15
    こちらは
  • 5:15 - 5:16
    ある大学生が教えてくれた ―
  • 5:16 - 5:19
    朝の4時を表すギャング・サインです
  • 5:19 - 5:21
    雑誌の広告を送ってくれた人や
  • 5:21 - 5:23
    スーパーで写真を
    撮ってくれた人もいました
  • 5:23 - 5:26
    グラフィックノベルや
    コミックもたくさん集まりました
  • 5:26 - 5:28
    レベルの高い作品も多いです
  • 5:28 - 5:30
    『サンドマン』や『ウォッチメン』 ―
  • 5:30 - 5:32
    『カルヴィン&ホッブス 』の
    愛らしい場面もあります
  • 5:32 - 5:35
    投稿の中で
    一番時代が古いのは
  • 5:35 - 5:38
    石器時代のマンガです
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    ご覧ください
  • 5:39 - 5:41
    (ウィルマ・フリントストーン)
    朝早くって どの位?
  • 5:41 - 5:44
    (フレッド・フリントストーン)
    朝の4時とかだよ
  • 5:44 - 5:46
    時間を逆方向に進めて
  • 5:46 - 5:48
    31世紀からの引用です
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    千年たっても
  • 5:49 - 5:52
    やっていることは今と同じです
  • 5:52 - 5:54
    (アナウンサー)時刻は午前4時
  • 5:54 - 5:55
    (笑)
  • 5:55 - 5:56
    変化に富んでいますね
  • 5:56 - 6:00
    私の元には駄作から名作まで
    大量の歌や
  • 6:00 - 6:02
    テレビ番組や映画が集まりました
  • 6:02 - 6:04
    4時間分のプレイリストだって作れます
  • 6:04 - 6:07
    ただ 現代の映画俳優に限れば
  • 6:07 - 6:08
    CMくらいの
  • 6:08 - 6:09
    長さに収められます
  • 6:09 - 6:11
    一部をご覧ください
  • 6:11 - 6:14
    (映画の場面 「午前4時だ」)
  • 6:38 - 6:40
    (笑)
  • 6:40 - 6:43
    いつの間にやら
  • 6:43 - 6:44
    趣味になっていましたが
  • 6:44 - 6:46
    本当にやりたかったのかは微妙です
  • 6:46 - 6:49
    しかもクラウドソーシングを
    使った趣味です
  • 6:49 - 6:51
    一方 誰でも考えそうなことを
    私も考えました
  • 6:51 - 6:53
    別の時刻で 同じことを
  • 6:53 - 6:54
    できないだろうか?
  • 6:54 - 6:56
    でも「夕方の4時」だと
  • 6:56 - 6:57
    こんな映像は手に入らないでしょう
  • 6:57 - 6:59
    さらに興味があったので
  • 6:59 - 7:00
    少し調べてみました
  • 7:00 - 7:03
    これを先入観のせいと言うなら
  • 7:03 - 7:05
    大量の証拠が
    先入観の源です
  • 7:05 - 7:07
    一番はっきりしているのは文学です
  • 7:07 - 7:09
    シェイクスピアには
    朝の3時が2回 ―
  • 7:09 - 7:10
    朝の5時は1回登場します
  • 7:10 - 7:11
    朝の4時は7回登場し
  • 7:11 - 7:12
    どれも恐ろしい場面です
  • 7:12 - 7:16
    『尺には尺を』では
    死刑執行人が現れる時間です
  • 7:16 - 7:18
    トルストイの『戦争と平和』では
  • 7:18 - 7:20
    ナポレオンは戦闘直前の
  • 7:20 - 7:22
    朝4時に不眠症になります
  • 7:22 - 7:24
    シャーロット・ブロンテの
    『ジェーン・エア』でも
  • 7:24 - 7:25
    エミリー・ブロンテの
  • 7:25 - 7:28
    『嵐が丘』でも
    朝の4時は重要な場面です
  • 7:28 - 7:31
    『ロリータ』では
    不気味な朝4時 —
  • 7:31 - 7:35
    『ハックルベリー・フィン』では
    なまりのきつい 朝4時が登場します
  • 7:35 - 7:38
    ある人はH.G.ウェルズの
    『透明人間』を
  • 7:38 - 7:41
    別の人はラルフ・エリソンの
    『見えない人間』を送ってくれました
  • 7:41 - 7:44
    『グレート・ギャツビー』は
    人生最後の
  • 7:44 - 7:45
    朝4時を
  • 7:45 - 7:47
    現れない恋人を待ちながら過ごします
  • 7:47 - 7:50
    そして おそらく文学上
    最も有名な目覚めは
  • 7:50 - 7:52
    カフカの『変身』です
  • 7:52 - 7:54
    最初の段落で
    主人公が目を覚ますと
  • 7:54 - 7:56
    巨大なゴキブリになっていますが
  • 7:56 - 7:59
    それを抜きにしても この男に
  • 7:59 - 8:01
    何かが起きていることがわかります
  • 8:01 - 8:04
    朝の4時に目覚まし時計が
    セットされているからです
  • 8:04 - 8:07
    そんなことを
    誰がするでしょうか?
  • 8:07 - 8:09
    こういう人達です
  • 8:09 - 8:13
    (音楽)
  • 8:13 - 8:19
    (午前4時に鳴る
    目覚まし時計のモンタージュ)
  • 8:19 - 8:21
    (ニュースキャスター)4時ちょうどだよ
    朝のニュースの時間だけど
  • 8:21 - 8:23
    ニュースなんて
    あるはずないよね
  • 8:23 - 8:26
    まだ みんなベッドで
    気持ちよく眠っているんだから
  • 8:26 - 8:27
    そうなんです
  • 8:27 - 8:29
    『ピーナッツ』のルーシーも
  • 8:29 - 8:32
    『愛と憎しみの伝説』でも
    トレーニング初日のロッキーも
  • 8:32 - 8:34
    初登庁日のネルソン・マンデラも
  • 8:34 - 8:36
    バート・シンプソンも
    例のゴキブリとともに
  • 8:36 - 8:39
    素晴らしい例を
    大量に提供してくれたので
  • 8:39 - 8:41
    私の巨大なデータベースに
  • 8:41 - 8:43
    「目覚める人」という
    新ジャンルができたほどです
  • 8:43 - 8:46
    想像してください
    ぬいぐるみの白クマを
  • 8:46 - 8:49
    あなたが集めていると
    家族や友人が聞いて
  • 8:49 - 8:50
    送ってくれたとします
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    たとえ あなたは本気でなくても
  • 8:53 - 8:56
    白クマが大量に集まれば
    すごいコレクションに
  • 8:56 - 8:59
    なっていることでしょう
  • 8:59 - 9:00
    私は そうなった時点で
    すべてを受け入れました
  • 9:00 - 9:03
    学芸員のように
    事実関係を調査し
  • 9:03 - 9:06
    ダウンロードし
    違法にスクリーンショットを撮り
  • 9:06 - 9:08
    アーカイブしはじめました
  • 9:08 - 9:10
    単なる趣味は習慣へと変わり
  • 9:10 - 9:13
    その習慣のせいで
    宅配DVDのレンタルカートは
  • 9:13 - 9:15
    たぶん世界で一番
    バラエティに富んだものになりました
  • 9:15 - 9:18
    こんな映画が並んだこともあります
    『野郎どもと女たち』
  • 9:18 - 9:20
    『ラストタンゴ・イン・パリ』
  • 9:20 - 9:21
    『グレッグのダメ日記』
  • 9:21 - 9:23
    『ポルノ・スター
    ロン・ジャーミーの伝説』・・・
  • 9:23 - 9:25
    なぜ『ロン・ジャーミーの伝説』かというと
  • 9:25 - 9:27
    こんな場面があると
    誰かが教えてくれたからです
  • 9:27 - 9:29
    (ロン・ジャーミー)俺は
  • 9:29 - 9:30
    クイーンズのフラッシングで生まれた
  • 9:30 - 9:33
    1953年3月12日の
  • 9:33 - 9:35
    朝の4時だ
  • 9:35 - 9:37
    当然ですね
    (笑)(拍手)
  • 9:37 - 9:40
    納得しただけでなく
  • 9:40 - 9:42
    こんな疑問にも答えが出せます
  • 9:42 - 9:45
    「ロン・ジャーミーと
    ボーヴォワールの
  • 9:45 - 9:47
    共通点は?」
  • 9:47 - 9:49
    ボーヴォワールの自叙伝は
    最初の文はこうです
  • 9:49 - 9:51
    「私は朝4時に生まれた」
  • 9:51 - 9:54
    これはメールをもらって
    知ったのですが
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    おかげで私のコレクションの
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    レベルが1段上がりました
    ポルノ男優のロン・ジャーミーと
  • 9:59 - 10:01
    フェミニストのボーヴォワールは
  • 10:01 - 10:02
    違う世界の人間ではない
  • 10:02 - 10:05
    違いはあっても
    この1点でつながっていたのです
  • 10:05 - 10:09
    これが雑学なのか
    知識なのか それとも
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    いつの間にか得た専門知識なのか
    わかりませんが
  • 10:11 - 10:13
    これをクールにまとめる方法を
    考えました
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    それで去年の10月に
    学問の伝統に則って
  • 10:18 - 10:20
    コレクションを全部
    ネットで公開しました
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    「朝4時のミュージアム」です
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    赤いリロードボタンをクリックすると
  • 10:23 - 10:26
    数百件の引用から
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    ランダムに見ることができます
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    これはビリー・コリンズ作の
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    鮮烈な詩 『忘却』です
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    (ビリー・コリンズ)夜中に
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    目を覚まし
  • 10:35 - 10:38
    戦争の本を開いて
    有名な戦闘の日付を
  • 10:38 - 10:39
    探すのも無理はない
  • 10:39 - 10:42
    窓から見える月が
  • 10:42 - 10:45
    かつては
    そらで言えた恋愛詩から
  • 10:45 - 10:48
    抜け出したかのように
    見えるのも無理はない
  • 10:48 - 10:51
    (リーヴス)このプロジェクトの
    出だしには
  • 10:51 - 10:52
    満足しました
  • 10:52 - 10:57
    カフェで流れるDVDで
    ボリウッド俳優が歌う様子を
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    地球の裏側にいる1人の若者が
  • 10:59 - 11:02
    インスタグラムでビデオにして
    見も知らぬ私に
  • 11:02 - 11:03
    送ってくれたりしました
  • 11:03 - 11:04
    ところが1週間もしないうちに
  • 11:04 - 11:07
    ちょっとした幸運に恵まれました
  • 11:07 - 11:12
    胸を打つような
    ツイートを受け取ったんです
  • 11:12 - 11:14
    短いツイートでした
  • 11:14 - 11:18
    「昔のミックステープみたいね」
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    名前はニックネームを
    さらにひねったものでした
  • 11:20 - 11:23
    でもイニシャルと
    プロフィールの写真を見た瞬間 ―
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    送り手の正体を
  • 11:25 - 11:28
    全身で感じとりました
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    彼女が言っていた —
  • 11:30 - 11:33
    ミックステープのことも・・・
  • 11:33 - 11:37
    (音楽)
  • 11:37 - 11:39
    L.D.は大学時代の
    ロマンスそのものでした
  • 11:39 - 11:42
    時は90年代初頭
    私は学部生で
  • 11:42 - 11:45
    彼女は図書館学部の大学院生
  • 11:45 - 11:47
    メガネをとって髪を下ろすと
  • 11:47 - 11:49
    急にセクシーになる
    タイプではなく
  • 11:49 - 11:51
    最初からセクシーで
  • 11:51 - 11:53
    とてつもなく美人でした
  • 11:53 - 11:55
    私達は「12月~5月」の恋をしました
  • 11:55 - 11:57
    12月につき合い始め
  • 11:57 - 11:59
    5月に彼女が卒業して
  • 11:59 - 12:03
    私の元を
    去って行ったのです
  • 12:03 - 12:07
    でも彼女がくれたミックステープは
    手元に残りました
  • 12:07 - 12:10
    私はそれをメモや絵はがきと一緒に
    箱にしまっています
  • 12:10 - 12:12
    L.D.からのものだけでなく
  • 12:12 - 12:15
    人生を通じて集めたもので
    数十年分あります
  • 12:15 - 12:16
    ガールフレンドには
  • 12:16 - 12:18
    きっと隠すでしょうが
  • 12:18 - 12:20
    妻がいたら一緒に見るでしょうね
  • 12:20 - 12:24
    さて ― (笑)
    テープの話ですが
  • 12:24 - 12:25
    片面に7曲ずつ入っていて
  • 12:25 - 12:27
    タイトルは書いてありません
  • 12:27 - 12:31
    L.D.は その代わりに
    米国議会図書館分類表の
  • 12:31 - 12:33
    記号とページ数を書いて
  • 12:33 - 12:36
    ヒントを残してくれました
  • 12:36 - 12:37
    このテープをもらった私は
  • 12:37 - 12:39
    カセットプレイヤーに入れ
  • 12:39 - 12:42
    彼女の図書館である
    大学図書館に持って行って
  • 12:42 - 12:44
    本棚から14冊の本を見つけました
  • 12:44 - 12:46
    私は本を全部
    お気に入りの
  • 12:46 - 12:47
    隅のテーブルに持っていき
  • 12:47 - 12:51
    曲に対応する詩を読んでいきました
  • 12:51 - 12:53
    食事に合わせたワインのように
  • 12:53 - 12:55
    あるいは
  • 12:55 - 12:57
    サドルシューズに合わせた
  • 12:57 - 13:00
    コバルトブルーの
    ヴィンテージのコットンドレスのように・・・
  • 13:00 - 13:02
    去年の10月にもう一度やってみました
  • 13:02 - 13:04
    席につき 新しいイヤホンを
  • 13:04 - 13:07
    古いウォークマンにつけて
    気付いたんです
  • 13:07 - 13:09
    私は贅沢過ぎるほど贅沢で
  • 13:09 - 13:11
    それを当然と思っていたんです
  • 13:11 - 13:14
    当時の自分が
    うらやましく思えました
  • 13:14 - 13:18
    「PG」はスラヴ文学の記号で
  • 13:18 - 13:21
    7000番台はポーランド文学
  • 13:21 - 13:23
    「Z9A24」は70編からなる詩集で
  • 13:23 - 13:26
    31ページは
    ヴィスワヴァ・シンボルスカの作品でした
  • 13:26 - 13:29
    曲はポール・サイモンの
    『平和の流れる街』でした
  • 13:29 - 13:32
    (音楽 ポール・サイモン
    『平和の流れる街』)
  • 13:32 - 13:34
    (ポール・サイモン)♪ 朝の4時に ♪
  • 13:34 - 13:39
    ♪ ぼくは夢から覚めた ♪
  • 13:39 - 13:44
    どうもありがとう
    (拍手)
Title:
「朝4時」のミュージアム
Speaker:
リーヴス
Description:

気をつけて。リーヴズが抱く「午前4時」への執着には感染力があります。詩人である彼はTED2007で、どこにでも現れる午前4時という時間へのちょっとしたこだわりを披露しました。ところがその後、メールがどんどん届き始めます。それは、目立たないけれど笑いを誘う、編み物専門誌から『原始家族フリントストーン』と『宇宙家族ジェットソンズ』に至る引用の数々でした。彼の「朝4時のミュージアム」をのぞくと、そこは宝物であふれているのです。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
14:04

Japanese subtitles

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