気候問題における揺るぎない楽観の擁護論
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0:01 - 0:05私たちの直面する現実のどれも
決定的ではなく -
0:05 - 0:06変えることが可能です
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0:06 - 0:08私の出身地のコスタリカは
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0:08 - 0:11平和への深いこだわりと
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0:11 - 0:13高い教育レベル そして
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0:13 - 0:16先見的な自然への責務で知られています
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0:16 - 0:18でも常にそうだったわけではありません
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0:18 - 0:20ずっと昔の1940年代
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0:20 - 0:22私の父 ホセ・フィゲレス・フェレールは
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0:22 - 0:27若い農夫として
ここにある山の土を耕しながら -
0:27 - 0:31社会の公平性に根ざし
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0:31 - 0:36法の支配に導かれた国の姿の
展望を育んでいました -
0:36 - 0:39そんな父の展望が試されたのが
1948年に -
0:39 - 0:44政府が民主的な投票による選挙の
結果を拒否し -
0:44 - 0:46軍を投入した時です
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0:46 - 0:48父はこれを黙認することも可能でしたが
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0:48 - 0:53民主制度の回復に必要なことをすると決め
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0:54 - 0:58家と農地が焼かれる事態を
生き延びました -
0:58 - 1:02そこから数人の勇敢な男女で構成された
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1:02 - 1:05革命軍を立ち上げ
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1:05 - 1:09この軍は奇跡的に
政府軍を倒しました -
1:09 - 1:13父は目的を達成すると軍を解散し
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1:13 - 1:15国家軍の設立を禁止すると
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1:15 - 1:18余剰となった軍事予算を
他の用途に向け直し -
1:18 - 1:23今あるコスタリカの独特な国家の姿の
基盤作りに着手しました -
1:23 - 1:28私が父から学んだのが
揺るぎない楽観 — -
1:28 - 1:33それは私たちに託された現実を
私たちの望む現実へと -
1:33 - 1:36変化させるのに必要な考え方です
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1:36 - 1:39今 グローバルな規模で直面する
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1:39 - 1:42急加速に進行する気候危機は
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1:42 - 1:47対応が遅れ過ぎた為に
拡大した大変な問題です -
1:48 - 1:53私たちに残されたのは
真から方向転換する最後のチャンスです -
1:53 - 1:59この10年で人類の歴史の成り行きが
決定付けられます -
1:59 - 2:03おおげさに聞こえるでしょうが
事実です -
2:03 - 2:05今行く道をそのまま進めば
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2:05 - 2:09私たちの子供たち
そして その子孫に残されるのは -
2:09 - 2:14ますます 住み続けるのが厳しくなり
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2:14 - 2:17病気の急増や
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2:17 - 2:19飢餓や紛争
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2:19 - 2:23そして元に戻せぬエコシステムの破綻が
避けられない世界です -
2:23 - 2:27逆に言うと
現在の温暖化ガス排出量を -
2:27 - 2:30これから10年の間に半減すれば
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2:30 - 2:34胸が高鳴る可能性を秘めた
社会への扉を開くことができて -
2:34 - 2:37そこにはグリーン化した都市
きれいな空気 -
2:37 - 2:40効率性高いエネルギーや交通手段
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2:40 - 2:43公平な社会にある多くの雇用
そして -
2:43 - 2:47再生された森林や
土地や水が待ち受けています -
2:48 - 2:51もっと安全で健全な社会となり
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2:51 - 2:55今ある社会よりも
もっと安定した正当な姿です -
2:55 - 3:02この10年は 今まで見たことのないような
選択を迫られる時です -
3:02 - 3:05現代を生きる全ての人に
その共同の責任が委ねられ -
3:05 - 3:07同時に可能性も分け与えられます
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3:07 - 3:12この10年の間に多くの変化を強いられますが
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3:12 - 3:17その道のりを誰もが違う歩調で歩みます
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3:17 - 3:22しかし変化への出発点は同じです
それは考え方を変えることから始まります -
3:22 - 3:25今直面している事実を前に
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3:25 - 3:27無関心でいて
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3:27 - 3:29何もせず
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3:29 - 3:31問題がそのまま解決するのを
願うこともできます -
3:31 - 3:36落胆し 無気力に落ち込むこともできます
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3:36 - 3:39或いは 揺るぎない楽観主義者として
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3:39 - 3:43どんなに困難であろうと
この問題に立ち向かうべきであり -
3:43 - 3:47できるのだという信念を
持つこともできます -
3:48 - 3:53楽観とは 私たちをとりまく現実に
無頓着でいることではありません -
3:53 - 3:55それは全く愚かです
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3:55 - 3:59私たちが何もしなくても
勝手に解決するだろうという -
3:59 - 4:01非現実的な盲信でもありません
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4:01 - 4:03それは全くの無責任です
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4:03 - 4:08私の言う楽観とは
何かを達成して初めて得られるものではなく -
4:08 - 4:12問題に立ち向かうのに必要な決意を
持つことなのです -
4:12 - 4:18それはむしろ 成功への確率を
上げるための唯一の方法です -
4:18 - 4:24あなたが掲げた個人的な目標を達成する上での
前向きな思考の影響を考えてください -
4:24 - 4:27マラソンを完走する
新しい言語を習得する -
4:27 - 4:29新しい国家を築き上げる-
私の父のように -
4:29 - 4:34又は私のように
気候変動抑制に向けた国際協定を締結させる -
4:35 - 4:392015年に成立したパリ協定は
歴史的な突破口だと賞賛されました -
4:40 - 4:43私が2010年に
国際気候変動交渉の責任者として -
4:43 - 4:44就任した当初は
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4:44 - 4:48お先真っ暗な状況でした
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4:48 - 4:51合意できずに終わった
コペンハーゲン会議から6ヶ月後 -
4:51 - 4:55世界は気候変動問題を解決する糸口のない
暗闇にありました -
4:55 - 5:01脱炭素化対策への国際的な合意が可能だと
信じる人は誰もいませんでした -
5:01 - 5:03私でさえその可能性に悲観的でした
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5:03 - 5:05ところがその時私が気付いたのは
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5:05 - 5:07共通の展望と
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5:07 - 5:12世界的な展望に向かって歩む道が
不可欠だということです -
5:13 - 5:17その為には まずは私自身が
意図的に考え方を変えることから始まり -
5:17 - 5:23それから全ての参加者が
少しづつ 勇気を持ちながら -
5:23 - 5:26失望から決意
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5:26 - 5:29対立から協調へと思考を変え
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5:29 - 5:34最終的には共に国際的合意に
到達しました -
5:35 - 5:37しかし十分に迅速な行動には
落とせていません -
5:37 - 5:39こんにちでは 多くの人が
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5:39 - 5:44この10年間でCO2排出量を
半減させるなんて無理だと言っています -
5:44 - 5:49だからと言って私たちには 諦めることも
歩みを緩めることも許されません -
5:50 - 5:54楽観とは
私たちの望む未来の姿を描き -
5:54 - 5:57そしてその姿へ
積極的に近づこうとすることです -
5:57 - 6:01楽観は可能性の場を開き
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6:01 - 6:04変化をもたらしたいという
気持ちを掻き立たせ -
6:05 - 6:07問題意識と希望を同時に感じて
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6:07 - 6:11毎朝元気にベッドから飛び起きる
気分にさせられます -
6:11 - 6:13しかし決して生易しい道ではありません
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6:13 - 6:16進む途中で何回もつまづくでしょう
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6:16 - 6:21他のグローバル危機の発生が
急速な進展の妨げになることもあるでしょうし -
6:21 - 6:27今の地政学的な現状によって
私たちの楽観が簡単にくじけることもあります -
6:27 - 6:30そんな時に必要なのが揺るがない姿勢です
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6:30 - 6:34楽観とは
ただ陽気に前向きでいるだけではなく -
6:34 - 6:38肝を据え 覚悟を決め
諦めを許さぬことであり -
6:38 - 6:41私たちに日々迫られる選択なのです
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6:42 - 6:46道先で行き当たる全ての障壁は
違う道を探すべきだと暗に示しているのです -
6:46 - 6:49徹底的に協力し合う事によって
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6:49 - 6:51私たちは達成できます
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6:51 - 6:55私は何年にも渡り
繰り返し起きる悪夢に悩まされました -
6:55 - 6:597人の子供の目が私を見ているというもので
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6:59 - 7:017世代に渡る子供たちの眼差しが
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7:01 - 7:04目で訴えかけてきます
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7:04 - 7:06「あなたは何をしたの?」と
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7:07 - 7:12今 何百万人もの子供たちが
街中で行進しながら -
7:12 - 7:16私たち大人に同じ質問をしています
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7:16 - 7:18「あなたたちは何をしているの?」
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7:19 - 7:21私たちはそれに応えなくてはなりません
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7:21 - 7:25私たちの前にいた父や母が
そうであったように -
7:25 - 7:28私たちは未来を耕す農夫です
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7:29 - 7:32皆さんそれぞれが
自分自身に問いかけてみてください -
7:32 - 7:34あなたが望む未来はどんな姿ですか
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7:35 - 7:39それが現実になる為に
あなたは何をしていますか? -
7:40 - 7:42それぞれに返事は異なるでしょうが
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7:42 - 7:47まずは世界中で増え続ける
揺るぎない楽観主義者から成るファミリーに -
7:47 - 7:50加わることから始められます
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7:50 - 7:53みなさん このファミリーにようこそ
- Title:
- 気候問題における揺るぎない楽観の擁護論
- Speaker:
- クリスティアナ・フィゲレス
- Description:
-
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「これからの10年は、今まで体験したことの無いような選択の時です」と語るのは、歴史的な2015年パリ協定の立役者、クリスティアナ・フィゲレス。国民に崇拝されたコスタリカ前大統領ホセ・フィゲレス・フェレールの娘であるフィゲレスが伝えるのは、愛する母国を見捨てるのを拒み、戦い続けた父親の姿勢から、揺るぎない楽観を持てば、行動と変化を促進できると学んだということです。後世のために断固とした決意で戦うフィゲレスが、「揺るぎない楽観」とは何か、逆に何がそうでないかを説明します。そして誰もが人類の未来の姿を描き、その未来が可能となる努力をするように呼びかけます。
- Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 07:56
| Riaki Ponist edited Japanese subtitles for The case for stubborn optimism on climate | ||
| Riaki Ponist edited Japanese subtitles for The case for stubborn optimism on climate | ||
| Riaki Ponist approved Japanese subtitles for The case for stubborn optimism on climate | ||
| Riaki Ponist edited Japanese subtitles for The case for stubborn optimism on climate | ||
| Riaki Ponist edited Japanese subtitles for The case for stubborn optimism on climate | ||
| Riaki Ponist edited Japanese subtitles for The case for stubborn optimism on climate | ||
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Hiroshi Yasuda accepted Japanese subtitles for The case for stubborn optimism on climate | |
|
Hiroshi Yasuda edited Japanese subtitles for The case for stubborn optimism on climate |
