アラン・ド・ボトン:親切で、優しい成功哲学
-
0:00 - 0:03私にとって これらのキャリア悲観は
-
0:03 - 0:05日曜日の夕方に 太陽が沈もうとしている
-
0:05 - 0:07ちょうどその時によく起こります
-
0:07 - 0:10私が成りたい自分と 現実の
-
0:10 - 0:14痛いほどのギャップを憂い
-
0:14 - 0:17涙で枕をぬらします
-
0:17 - 0:19私がこんなことを話すのは
-
0:19 - 0:22これが 単に私個人の問題ではないと 思うからです
-
0:22 - 0:24貴方は間違っていると思うかもしれませんが
-
0:24 - 0:26私達は 経歴の転機によって人生が
-
0:26 - 0:28区切られる時代に生きています
-
0:28 - 0:30自分の人生や経歴について
-
0:30 - 0:32知っていると思った途端に
-
0:32 - 0:36恐ろしい現実に出くわします
-
0:36 - 0:39今までに無い程簡単に豊かな生活が出来るのに
-
0:39 - 0:42落ち着いて キャリアの不安から開放されるのは
-
0:42 - 0:45前より難しくなりました
-
0:45 - 0:47経歴に不安を覚える
-
0:47 - 0:49理由について
-
0:49 - 0:52考えてみようと思います
-
0:52 - 0:54キャリア悲観の犠牲となって
-
0:54 - 0:58涙で枕を濡らすのはなぜか
-
0:58 - 1:01苦悩の理由の一つは
-
1:01 - 1:03私達が俗物に取り囲まれているからです
-
1:03 - 1:06さて、外国からオックスフォードに来る人にとって
-
1:06 - 1:09悪いニュースがあります
-
1:09 - 1:11そこに俗物精神の本当の問題があります
-
1:11 - 1:13外国からきた人は よく
-
1:13 - 1:15俗物主義は 田舎の邸宅や称号に固執した
-
1:15 - 1:18イギリス特有の現象だと思いますが
-
1:18 - 1:20それは間違いです
-
1:20 - 1:22俗物精神は 地球規模の現象です
-
1:22 - 1:24我々はグローバルな組織で これはグローバルな現象です
-
1:24 - 1:26俗物とは何でしょう?
-
1:26 - 1:29それはあなたの一部のみを取り上げ
-
1:29 - 1:32あたかも それが貴方の全てであるように見る人です
-
1:32 - 1:34それが俗物精神です
-
1:34 - 1:36今日支配的な俗物主義は
-
1:36 - 1:38経歴を鼻にかけることです
-
1:38 - 1:40パーティに行くと 一分以内に
-
1:40 - 1:4321世紀で最も代表的な質問をされます
-
1:43 - 1:46「ご職業は?」と
-
1:46 - 1:48その質問にどう答えるかによって
-
1:48 - 1:50相手は貴方に会えた事を大そう喜ぶか
-
1:50 - 1:52または 時計を見て言い訳をします
-
1:52 - 1:53(笑)
-
1:53 - 1:56俗物の反対は 母親です
-
1:56 - 1:58(笑)
-
1:58 - 2:01あなたの母親や 私の母親と言うわけではなく
-
2:01 - 2:03理想的な母親像で、
-
2:03 - 2:05貴方の業績を気にしない人の事です
-
2:05 - 2:07でも 残念なことに 殆んどの人は 私達の母親ではありません
-
2:07 - 2:10殆んどの人は "時間"と
-
2:10 - 2:12ロマンチックとは限らない一般的な"愛"や
-
2:12 - 2:14'敬意"の間に厳格な相互関係を築き
-
2:14 - 2:16相手の社会階級の位置で
-
2:16 - 2:19慎重に定義された
-
2:19 - 2:21時間のみを割きます
-
2:21 - 2:24だから 私達は経歴を気に掛けるのです
-
2:24 - 2:28そして 身の回りの物質に気を配ります
-
2:28 - 2:31私達は しごく物質的な時代を生きており
-
2:31 - 2:33貪欲だと言われます
-
2:33 - 2:35私は そうは思わず
-
2:35 - 2:37物質を得るという事が
-
2:37 - 2:39ある種の感情的な報酬に結びついた
-
2:39 - 2:42社会に生きているのだと思います
-
2:42 - 2:45私達が欲しいのは 物質でなく 報酬なのです
-
2:45 - 2:47これは 贅沢品への新しい見方を提供します
-
2:47 - 2:49もし フェラーリに乗っている人を見かけたら
-
2:49 - 2:51「貪欲な人だ」などど思わず
-
2:51 - 2:54「すごく傷つきやすく 愛に飢えた人だ」と思ってください
-
2:54 - 2:59言い換えると -- (笑)
-
2:59 - 3:01軽蔑でなく 同情してあげて下さい
-
3:01 - 3:03他にも理由があります --
-
3:03 - 3:04(笑)
-
3:04 - 3:06心を落ち着かせるのが
-
3:06 - 3:08今までに無い程難しい理由は他にあります
-
3:08 - 3:11逆説的ですが 一つは 私達の自分のキャリアに対する
-
3:11 - 3:14期待に関係しています
-
3:14 - 3:16人類がその生涯で成し遂げられることへの
-
3:16 - 3:19期待は 今までになく高く
-
3:19 - 3:22誰でも 何でも出来ると聞かされ
-
3:22 - 3:24カースト制が無くなり
-
3:24 - 3:26自分が望むだけ昇れる
-
3:26 - 3:28制度の中にいます
-
3:28 - 3:30これは素晴らしい発想です
-
3:30 - 3:34私達は基本的に平等だという平等精神:
-
3:34 - 3:36厳格に定められた
-
3:36 - 3:38階級もありません
-
3:38 - 3:40ここに 大きな問題があるのです
-
3:40 - 3:42それは妬みです
-
3:42 - 3:45嫉妬 羨望を口にするのはタブーですが
-
3:45 - 3:48現代社会を支配する感情があるとすれば、それは妬みです
-
3:48 - 3:52そして それが平等精神に繋がるのです 説明しましょう
-
3:52 - 3:55ここにいる人 またこれを見ている人で
-
3:55 - 3:57英国女王を嫉妬する人はいないでしょう
-
3:57 - 4:00彼女は大変なお金持ちで
-
4:00 - 4:03すごく大きな家に住んでいるのにです
-
4:03 - 4:07私達が彼女を羨まないのは 彼女が違いすぎるからです
-
4:07 - 4:09彼女はとても特殊なので
-
4:09 - 4:11共感を持てません 彼女は変わった話し方をし
-
4:11 - 4:13変わった場所から来ています
-
4:13 - 4:17私達は彼女との接点が見出せず 関連が見出せないので 妬みもありません
-
4:17 - 4:20二人の年齢や 状況 身の回りなど
-
4:20 - 4:23近ければ近いほど 妬みを招く恐れがあります
-
4:23 - 4:26だから学校の同窓会など行かないことです
-
4:26 - 4:29なぜなら 学校の同級生ほど
-
4:29 - 4:31確かな基準点は無いからです
-
4:31 - 4:34現代社会の問題は 全世界を学校に摩り替えてしまうことです
-
4:34 - 4:36皆がジーンズを穿いて 同じだけど
-
4:36 - 4:38実は 同じではない
-
4:38 - 4:41平等精神と 深い不平等が入り混じっています
-
4:41 - 4:44とても ストレスの溜まる状況です
-
4:44 - 4:46今 貴方が ビル・ゲイツのように
-
4:46 - 4:48お金持ちで有名になることは
-
4:48 - 4:5017世紀に貴方がフランス上流階級の階級を
-
4:50 - 4:53継承するのと同じくらい無理なことでしょう
-
4:53 - 4:55要点は その気になるかどうかです
-
4:55 - 4:58雑誌やマスコミに煽られると
-
4:58 - 5:01精力や テクノロジー それに少しの名案があれば
-
5:01 - 5:05ガレージで 大きなことが始められるような気になります
-
5:05 - 5:06(笑)
-
5:06 - 5:09これは まるで私達を本屋にいるような気分にさせます
-
5:09 - 5:12私は たまに 大きな本屋に行って
-
5:12 - 5:14自己啓発の部門を見ますが
-
5:14 - 5:16世界中で発行されている自己啓発の本を分析すると
-
5:16 - 5:18基本的に2種類に分類されます
-
5:18 - 5:21最初のは「貴方には出来る!不可能はない!」
-
5:21 - 5:24そして、他の種類は よく言えば「自尊心の低い人」
-
5:24 - 5:27悪く言えば「自分を最低と思っている人」への
-
5:27 - 5:29対処方
-
5:29 - 5:31「貴方は何でも出来る」と
-
5:31 - 5:35励ます社会と 自尊心の低さには
-
5:35 - 5:37相関関係があります
-
5:37 - 5:39これは 何か肯定的なものには
-
5:39 - 5:41ひどい反作用がある例です
-
5:41 - 5:44私達が 今まで以上に職業や 地位を気にするのは
-
5:44 - 5:48他にも理由があります
-
5:48 - 5:50これも 肯定的なものと結びついています
-
5:50 - 5:53それは実力社会と呼ばれ
-
5:53 - 5:55右や左の政治家や だれもが
-
5:55 - 5:57実力主義は素晴らしく
-
5:57 - 6:01私達は本当の実力社会を築くべきだと同調します
-
6:01 - 6:05実力社会とは何でしょう?
-
6:05 - 6:07実力社会とは 貴方に 才能や
-
6:07 - 6:09精力 技能があれば 何の障害もなく
-
6:09 - 6:11トップに立てる社会です
-
6:11 - 6:14素晴らしい発想です 問題は
-
6:14 - 6:16もし 実力のある者が
-
6:16 - 6:19頂点に立てる社会というものを信じているならば
-
6:19 - 6:22それは 暗に
-
6:22 - 6:25実力のない人は 下にいて 這い上がれない社会を
-
6:25 - 6:28信じているということです
-
6:28 - 6:31これは 人生での地位が 偶然ではなく
-
6:31 - 6:33実力で獲た物 と言え
-
6:33 - 6:36だから 失敗がとても痛烈なのです
-
6:36 - 6:38中世のイギリスで
-
6:38 - 6:40貧乏な人は
-
6:40 - 6:43「不幸な人」と呼ばれました
-
6:43 - 6:47言葉どおり 運に恵まれなかった人たちです
-
6:47 - 6:49現代では 特に米国では
-
6:49 - 6:51社会の底辺にいる人は
-
6:51 - 6:54「敗者」と呼ばれます
-
6:54 - 6:57不幸と敗者には大きな違いがありますす
-
6:57 - 7:00これは400年にわたる社会の進化と
-
7:00 - 7:03人生の責任起因の進化です
-
7:03 - 7:06それはもはや神ではなく 私達自身なのです。
-
7:06 - 7:08うまく行っているときは爽快ですが
-
7:08 - 7:10そうじゃないと痛烈で
-
7:10 - 7:13エミール・デュルケームなど社会学者の分析によると
-
7:13 - 7:17最悪 自殺者の率が増えるそうです
-
7:17 - 7:20先進国の個人主義の国では その他の国に比べて
-
7:20 - 7:22自殺者が増えています
-
7:22 - 7:24その理由は 人々が出来事の責任を
-
7:24 - 7:26全て自分のせいだと思うからです
-
7:26 - 7:30成功の理由は自分にあり 失敗もまた自分にある
-
7:30 - 7:32これらの重圧から
-
7:32 - 7:34逃れる方法はあるでしょうか?
-
7:34 - 7:36あると思います 少し紹介しましょう
-
7:36 - 7:38実力主義を取り上げると
-
7:38 - 7:41誰もが 行き着くところに行くという発想
-
7:41 - 7:44これは 馬鹿げた発想です
-
7:44 - 7:46政治家の右・左関係なく この実力主義の半分でも
-
7:46 - 7:48ましな発想を提案すれば 私は支持します
-
7:48 - 7:50私は実力主義ですが
-
7:50 - 7:52純粋な実力社会を築こうなんて
-
7:52 - 7:56馬鹿げた発想です 不可能な夢です
-
7:56 - 7:58皆が 正当に評価され
-
7:58 - 8:00良い者から上 悪いのは下、
-
8:00 - 8:02という社会を築くなんて
-
8:02 - 8:04不可能です
-
8:04 - 8:06無作為の要因があまりにも多いからです
-
8:06 - 8:08事故 出生事故
-
8:08 - 8:11頭の上に物が落ちてくるような事故 病気 等
-
8:11 - 8:13それらに評価はつけられません
-
8:13 - 8:15人を正当に評価するなど出来ようもありません
-
8:15 - 8:18アウグスティヌス聖人の「神の国」に面白い引用があります
-
8:18 - 8:22彼はこう言っています「地位で人を判断するのは罪である」
-
8:22 - 8:24現代英語で言い換えると
-
8:24 - 8:26誰と会話をするかをビジネスカードで判断するのは
-
8:26 - 8:28罪である
-
8:28 - 8:30地位なんて どうでもいいのです
-
8:30 - 8:32アウグスティヌス聖人によると
-
8:32 - 8:34誰がどこに納まるかは神のみが知り
-
8:34 - 8:36神は天使が舞い トランペットが響き 天が開く
-
8:36 - 8:38審判の日にそれを決める
-
8:38 - 8:41私のような世俗主義にとっては ばかばかしい発想です
-
8:41 - 8:43それでも大変価値のあるものがその発想にあります
-
8:43 - 8:47人を判断するのはちょっと待て という事です
-
8:47 - 8:50誰かの本当の価値なんて 知る必要はありません
-
8:50 - 8:52それは 知らざれる部分なのです
-
8:52 - 8:55だから 私達はそれをまるで知っているように振舞うべきではありません
-
8:55 - 8:58これらを慰める癒しの情報源は他にもあります
-
8:58 - 9:01人生に失敗したとか 失敗について考える時
-
9:01 - 9:03私達が恐れるのは 収入面や
-
9:03 - 9:05地位を無くすからだけではなく
-
9:05 - 9:09他人の判断や嘲笑を私達は恐れるのです。
-
9:09 - 9:11さて 最大の嘲笑の機関
-
9:11 - 9:13現代のそれは 新聞です
-
9:13 - 9:15週の何曜日だろうと 新聞を開けば
-
9:15 - 9:17人生を台無しにした人でいっぱいです
-
9:17 - 9:20悪い人と関係を持った 悪い薬物を取った
-
9:20 - 9:22悪い法案を通した それが何は関係なく
-
9:22 - 9:25嘲笑に値する
-
9:25 - 9:28言い換えれば 彼らは失敗した だから「敗北者」だ
-
9:28 - 9:30さて これに替わる手段はあるのでしょうか?
-
9:30 - 9:32西洋文明が素晴らしい代替を提供してくれます
-
9:32 - 9:35それは悲劇です
-
9:35 - 9:38紀元前5世紀 古代ギリシャ劇場で発展した悲劇的芸術は
-
9:38 - 9:40本質的にどうやって人が失敗するかを
-
9:40 - 9:43熱心に追求した芸術形式です
-
9:43 - 9:47そして それに伴う同情は
-
9:47 - 9:51普通の人生には伴いません
-
9:51 - 9:52数年前に このテーマで
-
9:52 - 9:54「サンデー・スポーツ」新聞のデスクに会いに行きました
-
9:54 - 9:57--タブロイド(ゴシップ紙)で
-
9:57 - 9:59読むことは あまりお勧めしませんが --
-
9:59 - 10:01ある西洋芸術の悲劇について
-
10:01 - 10:04彼らと話しました
-
10:04 - 10:06日曜の午後のニュースデスクで
-
10:06 - 10:09彼らがニュースになる物語の骨組みを
-
10:09 - 10:12どう掴むのか見たかったのです
-
10:12 - 10:14私はオセロについて語り 彼らは物語は知らなかったけど 大変面白がり
-
10:14 - 10:15(笑)
-
10:15 - 10:18私はオセロ物語の見出しを書いてくれるよう頼みました
-
10:18 - 10:21彼らは「愛に狂った移民 上院議員の娘を殺害」
-
10:21 - 10:23という見出しを書きました
-
10:23 - 10:25私がボヴァリー婦人のあらすじを渡すと
-
10:25 - 10:27彼らは恍惚としてそれに読み入り
-
10:27 - 10:32「買物中毒の姦婦、借金地獄に砒素を飲む」と書きました
-
10:32 - 10:33(笑)
-
10:33 - 10:35私のお気に入りは
-
10:35 - 10:37--彼らは ある種の天才です--
-
10:37 - 10:39私のお気に入りはソフォクレスの「オイディプース王」です
-
10:39 - 10:42「ママとのセックスに盲目となり」
-
10:42 - 10:45(笑)
-
10:45 - 10:47(拍手)
-
10:47 - 10:50同情のスペクトルの一方に
-
10:50 - 10:52タブロイド紙があり
-
10:52 - 10:55そしてもう一方に 悲劇や悲劇芸術があります
-
10:55 - 10:57私達は悲劇芸術で何が起こっているのか
-
10:57 - 10:59学ぶべきだと思います
-
10:59 - 11:02ハムレットを敗者と呼ぶのは見当はずれです
-
11:02 - 11:05彼は敗者ではなく 自分を見失ったのです
-
11:05 - 11:07これは悲劇の私達へのメッセージで
-
11:07 - 11:10大変重要なことです
-
11:10 - 11:12現代社会において
-
11:12 - 11:14不安の原因になっているのは
-
11:14 - 11:17非人類がその中心に居ないことです
-
11:17 - 11:19私達は 世界中で初めて
-
11:19 - 11:22自分達以外は崇拝しない社会に生きています
-
11:22 - 11:24私達は自分をとても高く評価し その価値があります
-
11:24 - 11:27人を月に送り 素晴らしいことを沢山やり遂げました
-
11:27 - 11:29だから私達自身を崇拝しがちです
-
11:29 - 11:31私達のヒーローは人間です
-
11:31 - 11:33これはとても新しい状況で
-
11:33 - 11:35他の社会では殆んど 中心に
-
11:35 - 11:37神 精霊 自然の力 宇宙といった
-
11:37 - 11:39卓越した崇拝の対象がありました
-
11:39 - 11:42何であろうと 人以外の何かが崇拝対象でした
-
11:42 - 11:44そういう習慣は消えつつあります
-
11:44 - 11:46これが 私達を自然に引き寄せる理由でしょう
-
11:46 - 11:49健康の為とよく言われますが 違います
-
11:49 - 11:53人類のアリ塚から抜け出す為です
-
11:53 - 11:55競争や 劇から
-
11:55 - 11:57抜け出すためです
-
11:57 - 11:59だから私達は 氷河や大洋を見て喜び、
-
11:59 - 12:03地球の周辺の外に思いを馳せるのです
-
12:03 - 12:07非人類とコンタクトを感じるのが私達は好きです
-
12:07 - 12:11それは とても重要なことです
-
12:11 - 12:14成功と失敗について話をしてきて
-
12:14 - 12:17興味深いのは 成功について
-
12:17 - 12:19その意味を 私達は 知っていると 思っていることです
-
12:19 - 12:21もし 私が 舞台裏ですごく成功している人のことを話せば
-
12:21 - 12:24皆さんは すぐにこう思うでしょう
-
12:24 - 12:26その人は その分野では有名人で
-
12:26 - 12:29沢山の金を稼いでいるに違いない
-
12:29 - 12:31私の成功における理論は --私は成功にとても興味があり
-
12:31 - 12:34本当に成功したいと望んでいて
-
12:34 - 12:36いつもこう思っています「どうやったらもっと成功できる?」
-
12:36 - 12:38でも、年を取るにしたがって
-
12:38 - 12:40成功の言葉の微妙な意味合い感じるようになりました
-
12:40 - 12:42成功についての私の洞察はこうです--
-
12:42 - 12:45全てに成功することはできない
-
12:45 - 12:47仕事と人生のバランスなんてナンセンスだ
-
12:47 - 12:50全て手に入れる事なんて出来ない
-
12:50 - 12:52成功の展望はどれも
-
12:52 - 12:54欠けているもの
-
12:54 - 12:56敗北の要素の存在を認めることにある
-
12:56 - 12:59どんなに賢い人生にも
-
12:59 - 13:02成功しない要素はある
-
13:02 - 13:04成功した人生と言うものは
-
13:04 - 13:06成功した人生を生きると言う私達の発想は
-
13:06 - 13:09ほとんど 私達自身のものではなく
-
13:09 - 13:11他人に植え付けられたものだ
-
13:11 - 13:13男性は 主に父親から
-
13:13 - 13:15女性は 母親から
-
13:15 - 13:18精神学者はこれを80年に渡って警告をしている
-
13:18 - 13:21誰もあまり真剣に聞いてませんが これは本当だと思います
-
13:21 - 13:23私達はまた テレビの宣伝や
-
13:23 - 13:25マーケティング等の
-
13:25 - 13:27すべてのメッセージに影響を受け
-
13:27 - 13:29これらの力は 非常に大きく力強く
-
13:29 - 13:33私達が何を求め 自分達をどう見るのかを押しつけます
-
13:33 - 13:36銀行家がとても信頼される職だと言われれば
-
13:36 - 13:38銀行家になりたい人が増えるでしょう
-
13:38 - 13:41銀行家の信頼が落ちれば 銀行家への興味も薄れます
-
13:41 - 13:44私達は とても暗示にかかりやすいのです
-
13:44 - 13:47私は 成功したいと思うのを
-
13:47 - 13:49あきらめろとは言いませんが
-
13:49 - 13:51それが 自分の為の成功だと確信すべきだと思います
-
13:51 - 13:53自分自身の発想に焦点を置き
-
13:53 - 13:56それが自分独自のもので
-
13:56 - 13:58自分が その夢の発案者であることを確認することです
-
13:58 - 14:00望むものが得られないのも不幸なことですが
-
14:00 - 14:03自分が望んでいると思ったことが
-
14:03 - 14:06旅の終わりに来て 本当は違うと気づくのは
-
14:06 - 14:09もっと不幸です
-
14:09 - 14:11ここで終わりにしますが
-
14:11 - 14:14本当に強調したいのは
-
14:14 - 14:16何とし言っても 成功です
-
14:16 - 14:18でも 私達の発想の奇妙さを受け入れましょう
-
14:18 - 14:21成功の思い込みを探り出し
-
14:21 - 14:25成功のアイデアが本当に自分自身のものだと確認しましょう
-
14:25 - 14:27ありがとうございました
-
14:27 - 14:43(拍手)
-
14:43 - 14:45クリス・アンダーソン:とても面白かったよ
-
14:45 - 14:50でも この誰かが 誰かを
-
14:50 - 14:53敗者と考えるのは悪という着想と 沢山の人が他人の人生を
-
14:53 - 14:57コントロールしたがるという着想にどう折り合いをつけるんだい
-
14:57 - 15:00それに 勝者と敗者を存在を
-
15:00 - 15:03奨励する社会とは
-
15:03 - 15:06アラン・ボトン:それは勝ち負けにおける
-
15:06 - 15:08工程のランダムさです
-
15:08 - 15:10今日では すべてを正当化をすることに
-
15:10 - 15:12重点が置かれています
-
15:12 - 15:14政治家はいつも正当性を訴えます
-
15:14 - 15:17私は正当性を固く信じていますが これは不可能だと思います
-
15:17 - 15:19私達は 出来ること全てを
-
15:19 - 15:21続けられることをすべてやり続けるべきです
-
15:21 - 15:23でも結局のところ 忘れてはならないのは
-
15:23 - 15:26目の前に誰が居ようと 彼らの人生がどうなろうと
-
15:26 - 15:29そこには強い偶然の要素があります
-
15:29 - 15:31ここから先は議論の余地を残しておきたいと思います
-
15:31 - 15:33でないと閉所恐怖症になりかねませんから
-
15:33 - 15:35クリス・アンダーソン:でも その親切で 優しい
-
15:35 - 15:37仕事哲学は経済の成功と
-
15:37 - 15:41相いれると思いますか?
-
15:41 - 15:43それとも 無理だと?
-
15:43 - 15:45それでも私達がそれに重点を置くのそんなに重要ではない?
-
15:45 - 15:48アラン・ボトン:人を恐怖に陥れて
-
15:48 - 15:52高い労働力を得るとすれば それは悪夢です
-
15:52 - 15:55そして また もっと悲惨な環境下で
-
15:55 - 15:57多くの人がやる気を起こすこともあります
-
15:57 - 16:01理想的な父親像はどうでしょう?
-
16:01 - 16:04それはタフでやさしい父親像でしょう
-
16:04 - 16:06難しいですね
-
16:06 - 16:10私達の社会は 前のように 模範的な父親像が必要です
-
16:10 - 16:12一方が権威主義で厳格な人
-
16:12 - 16:16もう一方は ルーズで規則も何もないという
-
16:16 - 16:20両極端でない父親像が
-
16:20 - 16:22クリス・アンダーソン:アラン・ド・ボトン
-
16:22 - 16:24有難うございました
-
16:24 - 16:34(拍手)
- Title:
- アラン・ド・ボトン:親切で、優しい成功哲学
- Speaker:
- Alain de Botton
- Description:
-
アラン・ド・ボトンが成功と失敗の発想を分析します – そしてこの2つの判断の原因となる条件を問題視します。 成功や失敗は勝ち得たものなのか? 彼は、俗物精神を乗り越え越えて、真実の喜びを仕事で見つけるために、雄弁で、気のきいた論証します。
- Video Language:
- English
- Team:
closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 16:39