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これらは同じグレープから作られた、値段の違うワインです
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一番高いのは、ナパ・バレー産の
ホニッグ・カベルネ・ソーヴィニョン
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ワイン・スペクテーター誌も絶賛でした
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これは右のワインの5倍の値段です
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さて、味も5倍良くなってるのでしょうか?
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会社の19人のスタッフがすべてのワインを評価してみました
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約半数が一番高いワインを当てることができました
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でも理由は、味が良かったからではないようです
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「微妙な味、複雑で好みじゃないね」
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一番高いワインと一番安いワインの評価は同じでした
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味覚が鈍くてよかった。生活もラクになるしね
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これは2008年にアメリカで行われた大規模な調査と筋が通っています
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この調査は、テイスティングのトレーニングをしていない人は、
高価なワインをより楽しんでいないことを発見しました
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実際には、高価なワインは、
楽しみを少し減らしてしまう傾向がありました
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「ちょっとこれはイマイチね」
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ワインには人の感覚を混乱させる何かがあるようです
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「オーク調の足跡が効いてるよね」
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これは、たった一つの映画が、
ワイン市場に大きな影響を与える説明にもなります
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「これはうまいな」
「100%ピノ・ノワールだよ。もう作られてない」
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『サイドウェイ』のリリース後、ピノ・ノアールの売上は急上昇
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一方、マーロウの売上は下火に
「マーロウなんて飲めるか!」
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誰がいいワインを決めるのでしょうか
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コンテストでメダルを授与するプロはいます
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でも、彼らには一貫性がありません
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統計学者の研究で、あるコンテスト高評価を得たワインが、
他で低評価を得ていることが分かりました
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グレーのグラフはゴールドメダルがランダムに配当された場合にどうなるかを示したものです
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これは、赤の実際の配当にとても似ています
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これは、審判の意見がしばしば食い違っていることを示しています
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もっとひどいことに、審判はよく自分の意見とも食い違っているようです
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気づかれないよう同じワインが3回与えられた時、
一貫して同じ評価を与えた審判は10人に1人
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ワイン雑誌に載っている評価にも一貫性がありません
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以下は2人のトップ批評家が同じワインを評価したものです
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「立派な努力だね」
「完全に食欲をそいでしまう味」
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「高尚な豊かさを含んだワイン」
「熟れすぎた香り」
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「卓越した鮮明度」
「ボルドーというよりは晩収穫のジンファンデルね」
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一つの問題は、こうした評論家がワインのブランドや価格の情報を事前に得ていることです
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これが大事なのは、人は価格と質を結びつける傾向があるからです
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あるオーストラリアの研究で、被験者は、同じワインでも、
高い値札がついているものに高評価を与える傾向がありました
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実験者が高いワインをわざと客観的にまずくするために
酸性度をあげてもこの結果でした
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値札が味覚を圧倒したのです
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違う研究では同じワインを被験者に$10と言った場合と、$90と言った場合を比較
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被験者が高いワインだと思い込んでいる場合は、
脳が好みの味を感じ取る部位の活動が活発になりました
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結局、ワインは高いほどおいしいということなのでしょうか
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高いということを知らされていれば、ですが
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「飲み干したければ自由にどうぞ」
「じゃあ高いのを持って帰ろうかな」