(h) TROM - 2.18 Talent and creativity

才能と創造性

才能とは何だろう？

美しい声を持つ人

絵を描く人

サッカー選手

才能とは何か

人間が才能を発揮するとそれは

創造的とされる

誰かが他の人よりも

絵をうまく描けたりする場合

その人は才能があるとされる

ある人は絵がうまい

ある人は歌がうまい

ある人はダンスがうまい

だがうまい絵とは何なのか

声もダンスも他のものも

それは生まれた場所の

文化によって定義される

この有名なモナリザを考えてみよう

多くの人がこれを素晴らしく

荘厳で価値があると言う

だがなぜか？

絵自体が特別なのか？

描かれた年がいいのか？

芸術界に影響を与えたからか？

作者がいいのか？

何がこの絵に価値を与えるのか？

あなたが今コンピューターで

初めてこの絵を見たのだとしたら

どんな感想を持つか？

環境や文化の影響抜きで

考えて

美しい声も

聴覚障害者なら評価しないだろう

感じようがないからだ

犬も感じ取ることができない

耳が良すぎて

才能は文化によって規定され

何を才能とするかは主観で決まる

子供が絵をうまく描いたら

子供は才能があると言う

だがそれはただ ６歳の子供に

それができた理由を説明できないだけだ

説明できないときに才能と言う

魚は長距離を移動するが

地図も見ていないのに

産卵しに戻ってくる

これを本能を言う

それができる理由を説明できないから

本能という言葉には何の意味もない

なぜそれができるのか解明すべきだ

海流があってそれに乗っているとか

例えば鳥は磁場にそって飛んでいる

鳥の頭には磁石が入っているからだ

昔機械論的観点というのがあったが

嫌われていた

機械論的？俺は機械じゃない

俺には血が流れてる　感情もある

そうして社会は機械論的観点から離れた

だが機械論的観点はただ

右を見れるのは奥の筋肉が

眼球を動かすからだと説明しただけだ

筋肉が腕を回転させるのだと

それが機械論的説明だ

機械論的観点が言っているのは

自分で動くものはないということだ

それがなければ説明が難しくなる

帆船は風がなければ動けない

植物は栄養がないと成長できない

水 気温 湿度 重力が必要だ

すべてがつながっているのだ

生物は事前に知識を手に入れられない

まず壁にぶつかる

氷で滑ってから 滑り止めを作る

まず滑る必要がある

事前に先を予測する政府は存在しない

今のままじゃまずいから変化をしようと

それはない　今のままであろうとする

誰もが芸術家になることができる

生まれの才能は関係ない

人は創造性が何かを理解していない

何が人を創造的にするか知らないのだ

創造性とはすでに知っているものを

独特に組み合わせることに他ならない

世の中の物語を見れば

設定が違うだけで全部同じ話だ

テレビも演劇も

同じ話を違うパターンにしただけ

オリジナルはない

レオナルド・ダ・ヴィンチでさえ

神と思われているがそうじゃない

彼は技術者たちと交流があった

そこが見逃されがちだ

ダ・ヴィンチが全部発明したのではない

周りの人からいろいろなものをもらった

周りの少し普通とは違った人たちから

形状記憶合金はどうやって

発明されたのだろう

ある男が金属を混ぜて

強い金属を作ろうとしていた

チタンとニッケルを使って

いろいろ混ぜていた

彼は曲がった金属を置いていった

近くに熱いランプを置いて

戻るとまっすぐだった

またフランスでは ある男が翼を作った

彼はエッフェル塔から飛んで 死んだ

それを見たある兄弟は翼を大きくした

発明はどこからくるか

誰も最初から飛行機は作れない

エジソンは電球を作り出すまで

7000の素材を試したという

誰も発明はしていない

発見したのだ

世間で人気なもの

映画スターも芸能人も

全部ゴミだ

何の勉強にもならない

オーストラリア人は"アオヤマイ"と言う

アメリカの南部で生まれて

育ちが悪ければ

"お前ニガかよ ケツ蹴るぞ"と言う

話し方は環境の影響を受ける

個性なんてものは存在しない

人と関わらなければ話すことはできない

人は誰かに似る　あなたの質問もそう

されたことのない質問はもう長年ない

人は似ているのだ

ダンスは戦争に向かう部族が発達させた

彼らは火の前で踊り 叫ぶことで

戦いの前の緊張を和らげたのだ

軍隊の兵士も歌う

考えないようにするためだ

家に残してきた家族のことを

だから軍隊は歌を歌う

そうして余計な考えを捨てる

他のことでもそうだ

ゲームやスポーツで

社会問題から気をそらす

ボクシングなどの格闘技は将来

脳に悪いから禁止されるだろう

今は誰も気にしてないようだが

バレエダンサーは後年

足首に問題を抱える

体によくないことだ

長い時間 体にダメージを与えている

人々がバレエを見たいと思うせいで

古代ローマでは

ライオンとキリスト教徒を戦わせていた

子供は"来週も"

"ライオンが人を食べるの見たい"と言い

父親は"いい子にしてたらな"と言う

そのような態度は社会が作ったものだ

今の社会もひどい

今の普通の人が好んでいるものもひどい

例えばインディアンに向かって

なんで頭に鳥の羽つけてるの？と言えば

別に普通のことだろ？と答えるだろう

人は文化の影響から離れられない

たった一本の映画からも

長い時間をかけて

自分たちが何者なのかを学んだのだ

耳飾りもバカげている

耳に穴を開けてものをぶら下げるなんて

別の星の人と会話したとしよう

腕時計を見て これは何だ？と聞く

この機械は時間を教えてくれて

時間が守れるんだ

目の前にある透明なものは何だい？

僕は目が悪いから

それを助けてくれるんだ

その耳に付けてるのは？

ああこれはただの飾りだよ

え何それ？

わかるか？

未開人が悪魔を除けようと

顔を白く塗っているのと同じだ

それが普通だと思ってる

私にとってはどちらも同じバカだ

確かに個性というのは

髪の色や髪型で決まりませんね

服についてはどうでしょう

服もいろいろあって

多くの人が服に多くのお金をかけます

これはいいことでしょうか

同じくバカだ

車も外形だのスーパーカーだの

全部人工的なものだ

金は実用性のために使うべきだ

記念碑もそう

記念碑をありがたがってる奴らはバカだ

軍人を称える金があるなら

それを病院に使うべきだ

MRIとか放射線機器とか

それが病院で軍人に必要なものだろう

記念碑じゃなく

昔カメラがなかった頃

人は肖像画を描いていました

正確に描いてましたが今はカメラがある

そして確かに放射線機器なら中も見れる

でも放射線機器はやりすぎですよね

カメラで撮った方がいいと思います

それは違う話だ

芸術にはいいところがある

だが今いいとされることも

将来は消えるだろう

私の話がわかりにくかったのは認める

でもよく考えてみてほしい

今違う話だとおっしゃいましたが

将来もそのような人はいるのでは？

カメラや放射線機器を使い

人を撮った方がいいと思う人が

それはそうだ

今は移行期なのだ

移行期？

社会はいわゆる普通の人が形作る

普通の人がナチスを支持し

フランスの体制を支持し

ヘッドハンティングを支持する

最終的にはそういう人がいなくなると

新しい形の芸術が生まれる

将来は今とは違うものが芸術になる

新しい形に変わる

少し説明すると

新しい芸術では 例えば家具は

デザイナーが作るものじゃなくなる

家具は科学者によって

人間の体に合わせて作られる

立ち上がりやすくなったり

適切な圧力をかけてくれたり

その場所を変えてくれたりする

解剖学に基づいて作られるのだ

食事も変わるだろう

人間の体の形に合わせるように

フォークもナイフも

人間に最適な形になる

芸術は昔はいいものだったが

学問がなかったから

人は固い椅子に座っていたのだ

あれは世界最悪の椅子だった

だがケネディもそれに座り

国民も同じことをした

人間の体にはよくないことだ

多くの映画や学校はあっても

薬学部に行かなければ薬学は学べず

工学を学ぶには工学部が必要だった

だからこうなった

今多くの問題があり

法律もますます増えている

法律は問題を解決しない

ただのその場しのぎだ　本質的じゃない

殺人者が生まれる状況を解決すべきだ

今はその過渡期にある

まだゴルフ場も作られているし

いきなり新しくはならない

社会は徐々に変わっていく

酒もなくなるだろう

禁酒法がありましたが

禁止しても地下に行っただけでした

あなたは感覚を通して世界を知覚する

聞く 見る 筋肉を動かす

あなたは環境の影響を簡単に受ける

原子や宇宙に思いを馳せよう

才能とは何なのか

それは主観に過ぎない

さあこの価値観の転換を楽しもう