(h) TROM 私の現実 - 2.26 死
-
0:03 - 0:08[死]
-
0:10 - 0:12日々の暮らしの中で
-
0:12 - 0:16自分もいつか死ぬという事実が意識されることはない
-
0:20 - 0:24本当は常に死と隣り合わせなのに
-
0:24 - 0:30英国では、この番組中にも約60人が死んで行く
-
0:35 - 0:37死を目にすることはほとんどない
-
0:37 - 0:41せいぜい映画やテレビの中だけだ
-
0:41 - 0:45死はそこでは暴力的で苦痛を伴うものとして描かれる
-
0:50 - 0:53人は自分が死ぬという事実は考えたくはない
-
0:53 - 0:58突然死が訪れることがあるという事実を
-
1:05 - 1:09医療の進歩、栄養や飲料水の改善により
-
1:09 - 1:13寿命は100年前の2倍になった
-
1:13 - 1:16主な死因は老齢による疾病だ
-
1:16 - 1:18癌や脳卒中
-
1:18 - 1:22最大の死因である心臓疾患
-
1:22 - 1:27西洋人の1/4が心臓疾患で亡くなっている
-
1:28 - 1:31中でも心不全に襲われる人が最も多い
-
1:42 - 1:44残念なことに、貨幣システムでは
-
1:44 - 1:47全く根拠がなく、人々の啓発に役立たないような
-
1:48 - 1:51様々な理論が拡散するのはやむを得ない
-
1:52 - 1:57死は最も重要な問題であるのに
-
1:58 - 2:01死についての答えが知りたいなら
-
2:01 - 2:06死後に関する理論や思想に当たると良い
-
2:06 - 2:08しかし悲しいことに、理論といえるほどのものはない
-
2:09 - 2:14貨幣システムが死に関与するのは、人のためではない
-
2:14 - 2:17考えているのは金儲けだけだ
-
2:17 - 2:22非科学的・精神論的・非現実的な答えしか得られない
-
2:23 - 2:26こうなるのは、人には合理性より
-
2:26 - 2:31売れているとか身近であることを
-
2:31 - 2:34重視して判断する傾向があるからだ
-
2:37 - 2:39これから言うのが、死についての真実だ
-
2:39 - 2:43現時点での科学的な真実だ
-
2:44 - 2:49ローストチキン、フライドポテト、コカコーラ
-
2:49 - 2:50マクドナルドも
-
2:50 - 2:54食べたものの大部分は身体の一部となる
-
2:54 - 2:58他に、呼吸で摂り入れる酸素がある
-
3:01 - 3:07食べ物は消化され、吸収可能な形に変化する
-
3:07 - 3:10食べ物は口で唾液と混じり
-
3:10 - 3:15歯ですり潰され細かくされ、唾液によって溶け始める
-
3:15 - 3:19舌で喉に押し出され
-
3:20 - 3:24咽頭の食べ物が嚥下反応を刺激し
-
3:24 - 3:28喉頭が喉頭蓋まで押し上がって気管を塞ぐ
-
3:28 - 3:31食べ物は咽頭から食道へ入り
-
3:31 - 3:35蠕動によって食道を下降する
-
3:35 - 3:41食道括約筋による蠕動運動で食べ物は胃に至る
-
3:41 - 3:46胃は食べ物をキームスと呼ばれる粥状の状態にする
-
3:47 - 3:53キームスは幽門括約筋を通って十二指腸へ押し出される
-
3:53 - 3:58消化吸収の大部分は小腸で行われる
-
3:58 - 4:04粘膜分泌酵素が膵臓と肝臓の消化酵素を供給する
-
4:04 - 4:07ここで消化の化学的過程は終わる
-
4:08 - 4:12絨毛に覆われた腸壁で栄養分は吸収される
-
4:13 - 4:17絨毛内には毛細血管と乳糜管が走り
-
4:17 - 4:20消化された栄養分を摂取する
-
4:21 - 4:26栄養分は体内の他の細胞へ搬送される
-
4:27 - 4:33消化されない食べ物は回盲弁から大腸や直腸へ向かう
-
4:33 - 4:36結腸では水分吸収やビタミン生成や
-
4:36 - 4:40粘膜生成が行われ、排泄物を形成し排出する
-
4:41 - 4:47大蠕動が排泄物を直腸へ押し出し、排便反射を刺激する
-
4:48 - 4:53母親から酸素や養分を貰っている胎児も同じだ
-
4:53 - 4:58胎児の発達
-
5:16 - 5:18驚きはしないよ
-
5:18 - 5:20全部終わったわけじゃない
-
5:20 - 5:23何度も心を痛めて
-
5:23 - 5:24跡を残すのはやめたんだ
-
5:24 - 5:26自分をけなして
-
5:26 - 5:28徹底的に問いかけた
-
5:28 - 5:29躍起になって
-
5:29 - 5:31自分に失望した
-
5:32 - 5:35失わないようがんばった
-
5:36 - 5:39100万通りの言い訳を考えた
-
5:39 - 5:43全ての可能性を考えた
-
5:46 - 5:49いつか全てが変わる時がくるんだ
-
5:49 - 5:53君のおかげで二人はうまくいく
-
5:54 - 5:59僕が貰うよりたくさんのものを君にあげよう
-
6:00 - 6:03まだ見ぬ君へ
-
6:11 - 6:13待たなきゃいけない
-
6:13 - 6:15あきらめないよ
-
6:15 - 6:17半分はタイミングで
-
6:17 - 6:19あとの半分は運だ
-
6:19 - 6:21君はどこにいようと
-
6:21 - 6:23いつだって必要なときになれば
-
6:23 - 6:26どこからともなく僕の人生に現れるんだ
-
6:26 - 6:30僕らは素晴らしい二人になれるよ
-
6:30 - 6:34君の愛が僕を変えていく
-
6:34 - 6:38今ならどんな可能性でも見える
-
6:40 - 6:44全てが変わっていくってなぜだか分かるんだ
-
6:44 - 6:48君のおかげで二人はうまくいく
-
6:48 - 6:54僕が貰うよりたくさんのものを君にあげよう
-
6:55 - 6:58まだ見ぬ君へ
-
6:58 - 7:02愛と戦争では
-
7:02 - 7:06全てが公平だという
-
7:06 - 7:09でも戦う必要なんてない
-
7:09 - 7:11きっとうまくいく
-
7:11 - 7:14そして僕らは結ばれる
-
7:31 - 7:35僕らは素晴らしい二人になれるよ
-
7:35 - 7:39君の愛は僕を変えていく
-
7:39 - 7:44今ならどんな小さな可能性でも見えるよ
-
7:47 - 7:52いつか全てが変わるんだ
-
7:52 - 7:56きっとうまくいく
-
7:56 - 8:01僕が貰うよりたくさんのものを君にあげよう
-
8:01 - 8:04よりたくさんのものを
-
8:04 - 8:08全てが変わるんだ
-
8:08 - 8:12君のおかげで二人はうまくいく
-
8:12 - 8:18僕が貰うよりたくさんのものを君にあげよう
-
8:19 - 8:22まだ見ぬ君へ
-
8:27 - 8:30まだ見ぬ君へ
-
8:31 - 8:33約束するよ
-
8:33 - 8:36僕が貰うよりたくさんのものを君にあげよう
-
8:36 - 8:43愛してる、愛してる…
-
8:43 - 8:45まだ見ぬ君へ
-
8:45 - 8:50愛してる、愛してる…
-
8:51 - 8:55まだ見ぬ君へ
-
9:13 - 9:19さて仮に、この子をガラスケースに入れて
-
9:19 - 9:2318歳まで食料と酸素の供給を続けたとしよう
-
9:23 - 9:26その変化がどれほど驚くべきものかが分かるだろう
-
9:27 - 9:32与えたほとんどのものが、身体の一部へと変化している
-
9:34 - 9:39これが始めの、そしてこれが18年後の姿
-
9:39 - 9:44これが成長過程で起きていることであり、人は変化そのものだ
-
9:47 - 9:50では、死の過程で起こることは?
-
9:53 - 9:56死は完全に残酷で否定的な出来事とされている
-
9:56 - 9:58喪失と別れをもたらすものと
-
9:59 - 10:04しかし、誕生の瞬間から生と死は深くつながっている
-
10:17 - 10:21私たちの身体は細胞の塊が結合したものであり
-
10:21 - 10:26実際に目に見えるのは、膨大な数の細胞の集合体だ
-
10:26 - 10:28何百万もの細胞の
-
10:40 - 10:43細胞それぞれに役割がある
-
10:43 - 10:47心細胞、筋細胞、脳細胞
-
10:49 - 10:53細胞は、驚くべき調和と組織的な働きにより
-
10:53 - 10:57その臓器をきちんと機能させている
-
11:06 - 11:11この自分の義務を果たそうとする精力的な活動の中で
-
11:11 - 11:14産まれた瞬間から、細胞の死が必要となっている
-
11:18 - 11:24胎児の細胞にも、自己崩壊の信号を受け取るものがある
-
11:24 - 11:30手が形成されるとき、膨大な数の余分な細胞が
-
11:30 - 11:33系統的に破壊される
-
11:33 - 11:36指、そして指と指の間が
-
11:36 - 11:40彫刻家が石を削り取るのと同じように形成される
-
11:41 - 11:44人体の長い物語が始まったときから
-
11:44 - 11:47死は、生命活動に欠かせないものとなっている
-
11:49 - 11:53細胞の破壊は、顕微鏡を用いて観察できる
-
11:55 - 11:59この過程は、人の一生を通して続く
-
11:59 - 12:02細胞は、損傷し摩耗する
-
12:09 - 12:15この番組の間も、あなたの細胞は何百万も死んでいる
-
12:18 - 12:22この番組では、死によって健康や生存が維持されていることをお見せする
-
12:22 - 12:26死を創造的なものと考えることができるようになるはずだ
-
12:27 - 12:31しかし私たち自身の死は、人類という大きな身体の一部の死という役割を果たしているのか?
-
12:31 - 12:34私たちは、宇宙のメカニズムの細胞のようなものなのか?
-
12:34 - 12:37そして、死にはより大きな知られざる理由があるのか?
-
12:37 - 12:40悲しいことだが、そんなものはない
-
12:40 - 12:44死はセックスの代償だとも思える
-
12:52 - 12:56セックスによって新しい命を生み出すことができるのだが
-
12:56 - 13:00それは単なる自分のコピーではない
-
13:00 - 13:06一人一人の赤ちゃんは全く違う。両親の遺伝子が混ざるからだ
-
13:11 - 13:18遺伝子の組合せが進化を通して次世代へ受け継がれる
-
13:19 - 13:22この「自然淘汰」と呼ばれる過程が
-
13:22 - 13:26適応や進化を速めた
-
13:27 - 13:29セックスによる遺伝子の交配がなかったら
-
13:29 - 13:34こんな複雑な臓器の発達はなかっただろう
-
13:42 - 13:46死につつある人体の変化は驚くべきものだ
-
13:49 - 13:55これは、人体が死後24時間かけて冷たくなっていく様子だ
-
13:57 - 14:01死は単なる一瞬の出来事ではなく
-
14:01 - 14:03緩やかな過程なのだ
-
14:03 - 14:08いつ全ての細胞が死ぬのかを特定するのは難しい
-
14:11 - 14:15呼吸が止まるずっと前に脳死が起こり
-
14:15 - 14:18人格が永遠に失われることがある
-
14:21 - 14:25死の過程で、全ての人間らしさが失われる
-
14:26 - 14:31人格、個性、感情、温もり
-
14:32 - 14:36何が意識が継続するという感覚を与えているのか?
-
14:36 - 14:41脳のどこかにその機能を見出せるのだろうか?
-
14:41 - 14:46脳の働きを観察する実験だ
-
14:47 - 14:49128個のセンサーが
-
14:49 - 14:51脳細胞の発火によって発せられた
-
14:51 - 14:55かすかな電気信号を捉える
-
14:56 - 14:58これがくつろいでいるときのパターン
-
14:58 - 15:03全く何もしていない時の活動状態だ
-
15:06 - 15:10目を開けた瞬間、脳は一気に活動を始める
-
15:19 - 15:21テレビを観るような簡単な課題であっても
-
15:21 - 15:24脳内では何百万もの活動が起こっている
-
15:35 - 15:391000分の1秒のスケールで見ると
-
15:39 - 15:42脳全体で膨大な活動が行われているのが分かる
-
15:48 - 15:52まず情報は後頭部の脳へ行き
-
15:54 - 15:58そこから活動部位は短期記憶領域を通過し
-
15:58 - 16:04思考を行う脳の前部へ移動する
-
16:05 - 16:06問題は
-
16:06 - 16:11自分が自分だという感覚を与える脳の部位を特定できるかだ
-
16:11 - 16:14自分がロバート・ウィンストンだという感覚を与える部位を
-
16:14 - 16:18脳はかなり複雑にできているようです
-
16:18 - 16:22実際それはオーケストラのようなもので
-
16:22 - 16:25それぞれのパートが異なる仕事をしています
-
16:25 - 16:30弦楽器、指揮者、金管奏者
-
16:30 - 16:33しかし、その成果である音楽とは
-
16:33 - 16:35それぞれのパートのことではなく
-
16:35 - 16:39それらの仕事が生み出す秩序全体のことです
-
16:40 - 16:44どの楽器をいつどうやって演奏させるかによって
-
16:44 - 16:47たった一つのオーケストラが無限の音楽を奏でるように
-
16:47 - 16:50脳細胞の結び付きの組み合わせによって
-
16:50 - 16:54脳も無限の結果を生み出すことができる
-
17:01 - 17:05しかし、脳は100人程度の演奏者とは比べものにならない
-
17:05 - 17:09脳の表面だけでも、脳細胞結合の組合せを数えあげるのに
-
17:09 - 17:123200万年を要する計算になる
-
17:15 - 17:18科学者はこの恐ろしい複雑さをもって
-
17:18 - 17:23死ぬ時に失われる「自分」の感覚の源泉が
-
17:24 - 17:27脳に存在すると信じている
-
17:33 - 17:36心臓パイパス手術だ
-
17:36 - 17:41血管の付け替えが可能なのは心臓が止まっているときだけだ
-
17:41 - 17:46心筋の一部が動脈を塞ぎ、血流を妨害している
-
17:51 - 17:54もしこの患者と同じ状態の人が手術室の外にいたら
-
17:54 - 17:56その人は死んでいるはずです
-
17:56 - 18:01脈も呼吸もなく、心臓は全く動いていませんから
-
18:01 - 18:04しかしこの患者は間もなく目覚め
-
18:04 - 18:08家族や友人と会話さえするだろう
-
18:08 - 18:11今日では人の生死は
-
18:11 - 18:14心臓が止まっているかどうかだけでは判断できない
-
18:14 - 18:18代わりに、ある脳の重要な部位を観察する
-
18:18 - 18:20脳幹だ
-
18:24 - 18:26後頭部に埋め込まれた脳幹は
-
18:26 - 18:29はるか古代の遺物であり
-
18:29 - 18:34何百万年前の祖先の脳そのものだ
-
18:34 - 18:36祖先である原始的な生物の脳であり
-
18:36 - 18:40実際その部分は「爬虫類脳」とも呼ばれる
-
18:40 - 18:45進化した部分は、より複雑な脳の層に相当する
-
18:45 - 18:48しかし、そこは今も生命維持の根幹だ
-
18:51 - 18:54最も基本的な生命機能を制御している
-
18:54 - 18:56心臓の鼓動や呼吸を維持し
-
18:56 - 19:00血圧や体温を一定に保っている
-
19:02 - 19:05これが、脳幹が死んだときに
-
19:05 - 19:10患者の臨床的な死を医師が確信できる理由だ
-
19:23 - 19:27自分自身の死について考えるのは難しい
-
19:28 - 19:33いつかこの世にいなくなる日が来るのを想像するのは
-
19:36 - 19:38しかし、私たちが死んだ後も
-
19:38 - 19:41身体には生き続ける道が残されている
-
19:42 - 19:48宇宙が始まって以来存在している原子が
-
19:48 - 19:51常に交換や再生を行っています
-
19:52 - 19:54私たちの身体は
-
19:54 - 19:58かつては植物、動物、樹木や
-
19:58 - 20:00更には、他の人の一部だったものでできているのです
-
20:03 - 20:05未来も同じことです
-
20:05 - 20:08私たち一人一人の誕生から死に至るこの旅は
-
20:08 - 20:11より大きな旅の途中の
-
20:11 - 20:13ほんの小さな一歩に過ぎない
-
20:13 - 20:18生から死へと無限に繰り返される循環のほんの一部なのです
-
20:27 - 20:30虫が大きくなり、植物が成長し
-
20:30 - 20:34あなたの身体は自然の一部へと変化する
-
20:34 - 20:35これが真実だ
-
20:36 - 20:41ライオンに食べられた人の身体はどうなるのか?
-
20:41 - 20:43あなたの食べた鶏肉のニワトリと同じことだ
-
20:43 - 20:45他の食べ物と何ら変わりない
-
20:46 - 20:50ライオンの身体に取り込まれ、ライオンに貢献する
-
20:51 - 20:57実際、人が死ぬのも、他の変化と何ら変わらない
-
21:00 - 21:02死後どうなるかは
-
21:02 - 21:05今見てきた通りであり、それ以上何かあると思うなら
-
21:05 - 21:08それらの考えの起源について考えてみればよい
-
21:08 - 21:09その動機は何か、そして
-
21:09 - 21:13あなたの主張を支持する何らかの事実があるかどうかを
-
21:13 - 21:18死後の世界についての物語を何億作っても仕方ない
-
21:18 - 21:22分かっていることについては言及する責任がある
-
21:23 - 21:25人間は宇宙の一部であり
-
21:25 - 21:28私たち自身が、宇宙内部の変化そのものだ
-
21:28 - 21:34私たちの身体は、ある実体を構成するための原子の集まりだ
-
21:34 - 21:39原子は様々に組み合わされ、あらゆるものを形成している
-
21:39 - 21:42恒星から牧草まで
-
21:42 - 21:45宇宙から微生物まで
-
21:45 - 21:48人体は一定の方法で構成された
-
21:48 - 21:50原子の集合体であり
-
21:50 - 21:55ヒトという種は、原子の組み合わせのパターンで定義される
-
21:56 - 22:01私たち一人一人は脳内の電気信号によって表される
-
22:01 - 22:06その信号は作り出され、修正され、除去される
-
22:10 - 22:13決して死がどういうものかを知ることはできない
-
22:14 - 22:16しかし、死のほんの近くまで行って
-
22:16 - 22:20そこから戻り、死の瞬間を語る人達がいる
-
22:20 - 22:24臨死体験は、死に瀕した脳に対して
-
22:24 - 22:28同じような内部体験を与えるようだ
-
22:31 - 22:34バイクで事故に遭いました
-
22:35 - 22:39頭蓋骨を骨折し、頭に大量の骨の破片が入り込みました
-
22:39 - 22:43「神様、もしそこにいるのなら」と…無神論者なもので…
-
22:44 - 22:48「連れて行って。もう終わり。耐えられません」と
-
22:48 - 22:52そのとき、あの辺りに自分の存在を感じました
-
22:52 - 22:57ちょうど身体から離れて臨死体験に入るところでした
-
23:02 - 23:06気が付くとトンネルの中にいました
-
23:06 - 23:10見えないけど、確かに感じるとしか言いようがありません
-
23:10 - 23:14遠くに小さな光が見え
-
23:14 - 23:17光は少しずつ大きくなっていきました
-
23:17 - 23:21ちょうどトンネルの出口の光と同じ感じです
-
23:23 - 23:27かなりの速度でトンネルを通り過ぎると
-
23:27 - 23:31過去、現在、未来、全ての存在を感じました
-
23:31 - 23:36私達自身も含めて
-
23:39 - 23:42臨死体験者のほとんど全員が
-
23:42 - 23:45体外離脱やトンネルに光の感覚について
-
23:45 - 23:47同様の内容を語っている
-
23:51 - 23:55戦闘機パイロットにも同様な体験の報告がある
-
23:55 - 23:58大きな加速度にさらされたとき
-
23:58 - 24:00意識を失う
-
24:00 - 24:03ビデオセット完了、飛行準備、確認
-
24:03 - 24:05了解、飛行甲板、人員配置準備完了
-
24:16 - 24:19これは、世界最大の遠心機だ
-
24:19 - 24:24重力加速度のパイロットへの影響を調査するためのものだ
-
24:26 - 24:33加速度によって脳から血液が流出し、パイロットは失神する
-
24:34 - 24:36準備完了
-
24:36 - 24:403, 2, 1, 開始
-
24:47 - 24:51このパイロットの失神状態の調査は
-
24:51 - 24:56臨死状態の調査とほぼ同じものです
-
25:14 - 25:16一定の重力加速度に達すると
-
25:16 - 25:21意識喪失の元で被験者が体験した事が記録される
-
25:21 - 25:24「何をやろうとしてもだめだ」
-
25:24 - 25:26「OK、それで君は生きてるの?」
-
25:27 - 25:29「もちろん。どうして?」
-
25:29 - 25:32失神状態で経験される感覚にはほとんど常に
-
25:32 - 25:35トンネル体験が含まれています
-
25:35 - 25:41前方の中心にある明るい点へ向かう体験です
-
25:46 - 25:51極限の重力加速度と臨死体験のいずれもが
-
25:51 - 25:54トンネル体験を作り出す理由は?
-
25:57 - 25:59低酸素脳状態においては
-
25:59 - 26:02視覚を担うニューロンが無秩序に発火し
-
26:02 - 26:06明るい光の感覚を生み出している
-
26:07 - 26:11ニューロンの数が視野の中心に関わるものが多く
-
26:11 - 26:13周辺部は少ないので
-
26:13 - 26:17中心部が最も明るくなり、トンネル体験を生み出す
-
26:18 - 26:22できるなら、そこから戻りたいとは決して思わなかった
-
26:22 - 26:24完璧で素晴らしい世界だった
-
26:25 - 26:27言い表すのは難しいけど、とにかく全てが
-
26:27 - 26:33愛、幸福、至福、知識
-
26:33 - 26:363...2...1...加圧
-
26:36 - 26:40さあリラックスして。完璧だったよ
-
26:42 - 26:46意識喪失状態のエピソードの35%がここにあります
-
26:51 - 26:58そのほとんど全てが快適で多幸感をもたらすものでした
-
26:59 - 27:01ハッハッハッ…
-
27:01 - 27:06多幸感の原因は、激しい苦痛を和らげるために
-
27:06 - 27:10脳がアヘンと同様の物質を分泌しているからだ
-
27:15 - 27:20これが記憶と感情を担う脳の部位に幻覚をもたらす
-
27:22 - 27:24この調査によって
-
27:24 - 27:29意識喪失や死に対する恐怖の緩和について
-
27:29 - 27:33より深く理解することができたと確信しています
-
27:48 - 27:52さて、次のような状況を想定してみよう
-
27:52 - 27:55ほとんどの人が現実逃避していることが明らかになるはずだ
-
27:55 - 28:00目覚めると、4階建て、10部屋の建物の中だった
-
28:00 - 28:04建物にはモノも食料もたくさんある
-
28:04 - 28:08外には出られそうもない
-
28:08 - 28:11左手には一種の爆弾が仕掛けられている
-
28:11 - 28:16よくできた爆弾で、自動的に毒物を血管に注射し
-
28:16 - 28:18即座にあなたを殺すことができる
-
28:18 - 28:23手ごと切り離そうとしても、血流が停止すると作動する
-
28:23 - 28:26手から外そうとしても同じことだ
-
28:26 - 28:31爆弾のタイマーには、残された時間が表示されている
-
28:31 - 28:35「あと2日」— その後、爆弾は爆発する
-
28:35 - 28:40建物には、あなたと同じ状況の人が100人いる
-
28:40 - 28:43残り時間は互いに見ることはできず
-
28:43 - 28:47自分の置かれた状況を深く考えている人もいない
-
28:47 - 28:48開始
-
28:49 - 28:51あなたならどうする?
-
28:52 - 28:55建物を確認するために中を歩き回る?
-
28:56 - 28:59他の人と知り合いになる?
-
29:00 - 29:02窓の外を眺める?
-
29:02 - 29:06景色を見て、脱出を試してみる?
-
29:07 - 29:09音楽を作る?
-
29:09 - 29:11それとも詩?
-
29:11 - 29:16あなたの死後も他の人が住み続けるその建物について何を考える?
-
29:17 - 29:20食料は全員分、十分にあるのか?
-
29:20 - 29:22人が多くなり過ぎないか?
-
29:23 - 29:26爆弾の爆発後の世界がどんなものかを考える?
-
29:27 - 29:30あなたならどうする?
-
29:30 - 29:33多くの人は、爆弾から信管を抜こうとするだろう
-
29:34 - 29:37死なないために
-
29:40 - 29:43実は、あなたの置かれた状況はこれと同じだ
-
29:43 - 29:46ショッキングではないか?
-
30:16 - 30:19起きると4階建ての建物の中
-
30:19 - 30:21部屋は10個
-
30:21 - 30:23モノは豊富にある
-
30:23 - 30:25食料も豊富だ
-
30:25 - 30:28外には出られそうもない
-
30:29 - 30:31左手には爆弾が仕掛けられている
-
30:31 - 30:37よくできた爆弾で、自動的に毒物を血管に注射し
-
30:39 - 30:41即座にあなたを殺すことができる
-
30:41 - 30:43手ごと切り離すと、血流の停止により爆弾は作動する
-
30:44 - 30:47手から外そうとしても同じだ
-
30:47 - 30:51爆弾のタイマーには、残された時間が表示されている
-
30:51 - 30:56「あと2日」その後、爆弾は爆発する
-
30:56 - 31:01建物には、あなたと全く同じ状況の人が100人いる
-
31:01 - 31:04互いに残り時間を見ることはできず
-
31:04 - 31:07自分の置かれた状況を深く考えている人もいない
-
31:09 - 31:10開始
-
31:10 - 31:13あなたはどうする?
-
31:14 - 31:17建物を確認するために中を歩き回る?
-
31:18 - 31:21人々と知り合いになる?
-
31:22 - 31:24窓の外を眺める?
-
31:24 - 31:27景色を見て、脱出を試みる?
-
31:28 - 31:30音楽を作る?
-
31:31 - 31:32それとも詩?
-
31:33 - 31:38あなたの死後も他の人が住み続けるその建物について何を考える?
-
31:39 - 31:41食料は十分か?
-
31:41 - 31:44人が多くなり過ぎないか?
-
31:44 - 31:48爆弾の爆発後の世界がどんなものかを考える?
-
31:49 - 32:09あなたならどうする?
-
32:14 - 32:17問題は、自覚がないことだ
-
32:17 - 32:20それは、今と死ぬ時との間にある長い時間のせいだ
-
32:21 - 32:26確かにショッキングで驚くべきことだが、これが現実だ
-
32:47 - 32:51それは死を間近にしてはじめて分かる
-
32:51 - 32:56例えば、残りの人生があと数ヶ月しかないときだ
-
32:57 - 32:59そして、確実に言えるのは
-
32:59 - 33:02死の本当の意味を知ったなら
-
33:02 - 33:04人生をもっと楽しむことができる
-
33:07 - 33:10メアリー・アランは王立オペラ劇場を運営に関わってきた
-
33:10 - 33:15今、彼女は一日の殆どを、庭仕事や小説執筆に費やしている
-
33:16 - 33:18あの頃は、5時に起きて
-
33:18 - 33:215時半に自宅を出発、6時には机に
-
33:21 - 33:23誰かが来るまでの3時間を
-
33:23 - 33:26読書と思索と執筆に使っていたわ
-
33:27 - 33:309時から夜7時は会議で
-
33:30 - 33:357時になると観劇や夕食会や催し物のために外出
-
33:35 - 33:37花を見るヒマもなかったのでは?
-
33:37 - 33:39時折、一瞬かな
-
33:39 - 33:41本当にほんの一瞬だけ
-
33:41 - 33:44一番大変だったのは?
-
33:46 - 33:48巡業中の健康管理かな
-
33:49 - 33:52たしか、1997年の2月
-
33:52 - 33:55自分が空っぽだと気付き、何も続ける気がしなくなったの
-
33:55 - 33:59私の生活は、芸術に関するカネ、駆け引き…たまに芸術
-
33:59 - 34:01それ以外のことは頭になかったし
-
34:01 - 34:02話すこともできなかったわ
-
34:03 - 34:071999年、メアリーは乳癌と診断された
-
34:07 - 34:12彼女にとって最も重要な、輝かしいキャリアは終った
-
34:12 - 34:15死を考えることであなたの価値観はどう変わった?
-
34:15 - 34:20一夜にして全てに対する見方が変わったわ
-
34:20 - 34:23私にとって最も重要なのは
-
34:23 - 34:28ここ数年間ずっと芸術委員会や王立オペラ劇場にいて
-
34:28 - 34:31友達は待ってくれるものだと思う一方で
-
34:31 - 34:35私自身が友達と会おうとしないことは意に介さず
-
34:35 - 34:39時間はほとんど無限にあることを前提に行動していたの
-
34:39 - 34:44人に対して使う時間とエネルギーが格段に増えたわ
-
34:44 - 34:49その相手とは、夫をはじめとする
-
34:49 - 34:51家族や友人たちよ
-
34:52 - 34:54重要でなくなったことは?
-
34:54 - 34:56仕事
-
34:57 - 35:00仕事よ、仕事。突然だけど
-
35:00 - 35:03仕事が、ただ生活資金を得るための
-
35:03 - 35:05手段以外の何でもなくなったの
-
35:05 - 35:08じゃあ、以前は?
-
35:08 - 35:14うーん、それまでは、良い気分や知的な刺激のような
-
35:14 - 35:17様々な達成感や、他では得られない
-
35:17 - 35:22あらゆるものを仕事で得ていたわ
-
35:25 - 35:29末期癌の告知の1年後から、ハービーの撮影は始まった
-
35:30 - 35:32医師から妻に告知がありました
-
35:32 - 35:39病状が最悪で、腫瘍がサッカーボール2つ分になっていると
-
35:39 - 35:41妻は「余命は?」と尋ねました
-
35:41 - 35:50医者は「分らない。半年か、1年か、数ヶ月か…」と
-
35:51 - 35:55数ヶ月前、ここに小さな庭をこしらえました
-
35:55 - 35:58そしてスイスから親友を呼び寄せて
-
35:58 - 36:02庭にバラを2,3本植えました
-
36:02 - 36:07私が骨だけになって
-
36:07 - 36:13妻のハンネローアがその後、このバラの周りに
-
36:13 - 36:16この草を植えてくれる
-
36:16 - 36:19それが私の最大の望みです
-
36:19 - 36:22ここの土の中で永遠に眠っていたいのです
-
36:23 - 36:27気分はどう、ハービー?
-
36:30 - 36:33ハービーと妻のハンネローアは
-
36:33 - 36:36最後の瞬間の撮影を許してくれた
-
36:38 - 36:44私がこのフィルムを生きてる間に見ることはない
-
36:44 - 36:51先の方から少し漏れが多くなっているわ…先週から…
-
36:53 - 36:57病気はコントロールできる。私のように
-
36:57 - 37:01それを皆にわかって欲しいですね
-
37:01 - 37:05この映像を見た人皆に、人が死ぬ時の最も良いやり方は
-
37:05 - 37:10こんな感じだとわかって貰えればと思います
-
37:10 - 37:16ホスピスの職員と私はとても親密で、信頼しあっている
-
37:16 - 37:21「死ぬときはどうなるのかな?」と職員に聞いたとき
-
37:21 - 37:25彼女は「ハービー、心配しなくていいわよ」
-
37:27 - 37:30「痛みもなく、穏やかに逝けるから」と
-
37:32 - 37:36明日、今日、数ヶ月先、いつ死ぬかは気にならない
-
37:36 - 37:40何が来るかわかっているからね
-
37:48 - 37:50ハービー、どなたが来たと思う?
-
37:50 - 37:52これは、マーフィー先生 — 今晩は
-
37:52 - 37:54お顔が見られてうれしいです
-
37:54 - 37:56喜んでくれるかと思ってはるばる来ましたよ
-
37:56 - 37:59もちろん嬉しいです
-
38:00 - 38:02何か訴えは?
-
38:02 - 38:08腫瘍は肝臓や腎臓といった重要臓器を圧迫している
-
38:10 - 38:16体内の微妙な化学的平衡を保つことで細胞の健康を維持している
-
38:16 - 38:17脈を取りますよ
-
38:18 - 38:21これらの臓器が破壊されると均衡は失われ
-
38:21 - 38:24身体はそれ以上生命を維持できなくなる
-
38:24 - 38:26誰か訪ねてくる人は?兄弟は?
-
38:26 - 38:30今夜、弟が来ますよ — 今夜?
-
38:30 - 38:33楽しみですね — 多分最後になるでしょう
-
38:33 - 38:36いや、最後ってことはないですよ
-
38:36 - 38:42最後が近いってわかるんですよ
-
38:42 - 38:45そう思う? — 感じます
-
38:45 - 38:48不安では? — いえ、全然
-
38:48 - 38:49わかるんです
-
38:49 - 38:52あなたは驚くべき人だ。違いますか?
-
38:52 - 38:55日曜は誕生日なの — そう、日曜
-
38:55 - 38:59知らなかった、何歳に?
-
38:59 - 39:0063歳
-
39:00 - 39:0363歳…悪くない歳ですね
-
39:16 - 39:18私は心から嬉しいのですよ
-
39:18 - 39:22また春がきて、季節が変わり
-
39:22 - 39:26気候が少し良くなって、太陽が顔を出し
-
39:27 - 39:31自然が好きだから、どこへでも行きます
-
39:31 - 39:36花や木も一斉に成長をはじめます
-
39:43 - 39:46でも明日のことはわからない
-
39:46 - 39:49お腹の腫瘍は一種の時限爆弾です
-
39:50 - 39:54本当の時限爆弾。明日どうなるかわからない
-
39:54 - 39:58だから今は毎日を楽しむのです
-
39:58 - 40:02こう思ってます。死んだら
-
40:02 - 40:04それで終わり
-
40:04 - 40:07来世も何もないと信じています
-
40:07 - 40:10死ねば、永遠にいなくなるだけ
-
40:10 - 40:15塵は残るけど、何も残らない
-
40:15 - 40:18残るのは、一握りの灰だけ
-
40:23 - 40:30月曜、ごく普通の一日が始まり、一緒に朝食をとりました
-
40:30 - 40:34いつもと全く同じ
-
40:36 - 40:39そして、いつも通りに再び寝室へ
-
40:43 - 40:47火曜の朝、5時頃、ハービーが私を呼びました
-
40:47 - 40:53とても呼吸が辛く、気分が悪いと伝え
-
40:53 - 40:57「私は今日死ぬと思う」と私に言いました
-
40:59 - 41:01[ 4月8日 火曜日 10:00 ]
-
42:03 - 42:06彼に話しかけたいけど、聞こえると思いますか?
-
42:06 - 42:10はい。最後まで残るのは聴覚です
-
42:10 - 42:17皆が満足していることがわかるよう、何も言わないのも大事です
-
42:17 - 42:21死の淵から帰ってきた人の話によると
-
42:21 - 42:25周りのどんな小さな声も聞こえていたそうですから
-
42:25 - 42:27最も大事なこと
-
42:27 - 42:28それは決して…
-
42:33 - 42:36[ 木曜日 7:00 ]
-
42:38 - 42:41大丈夫?
-
43:05 - 43:09ハービーが何か欲しがって手を伸ばしてる
-
43:09 - 43:13最後の時間、友人達がハービーを訪れて来た
-
43:13 - 43:17最後にと、ブランドンと幼い娘のオーラがやって来た
-
43:19 - 43:21これをハービーに渡して
-
43:21 - 43:23手を握ってあげて
-
43:23 - 43:25きれいな、温かい手だよ
-
43:26 - 43:28こんにちは、オーラ
-
43:28 - 43:30僕もモルヒネを打ってたら同じように温かいんだろうね
-
43:33 - 43:36ハービーはもうすぐこの世からいなくなるんだよ
-
43:36 - 43:39ハービーは聞こえてるわ。話しても大丈夫
-
43:39 - 43:42長い間この時に備えてきたんだね
-
43:42 - 43:46"Wild Mountain Thyme"を歌ってあげて欲しいの
-
43:46 - 43:48もちろんです
-
43:48 - 43:49お願いね
-
43:49 - 43:53コーラス部分は分かる?♪ Will you go lassie go
-
43:53 - 43:55分かるわ — オッケー
-
43:56 - 44:00Oh the summer time is comin' (夏の日が近づいてくる)
-
44:01 - 44:06and the leaves are sweetly bloomin'(樹木は美しく花を付け)
-
44:06 - 44:11And the wild mountain thyme(その時、野山のタイムは)
-
44:12 - 44:17grows around the bloomin' heather(ヘザーを取り巻き咲き乱れる)
-
44:18 - 44:24Will you go lassie go(娘さん、行きませんか)
-
44:25 - 44:31and we'll all go together(みんな一緒に行こうよ)
-
44:31 - 44:36To pluck wild mountain thyme(野生のタイムを摘みに)
-
44:37 - 44:42all around the bloomin' heather(咲き乱れるヘザーを取り巻き)
-
44:43 - 44:49Will you go lassie go(娘さん、行きませんか)
-
44:55 - 44:59前回ここに来たときも同じだった。いなくなるとは思えない
-
44:59 - 45:02お大事に、ハービー
-
45:19 - 45:21[4月9日 水曜日]
-
45:23 - 45:26もしもし、マーフィー先生、ホスピス看護師のペギーです
-
45:26 - 45:28今到着したところで、ハービーのところにいます
-
45:28 - 45:32非常に厳しい状態です…
-
45:32 - 45:36朝にかけて、ハービーの呼吸に雑音が混ざるようになった
-
45:37 - 45:40よくあることだ、問題ない
-
45:40 - 45:43薬ですぐ良くなる
-
45:43 - 45:46痛みはないと思うわ — そうね
-
45:46 - 45:51この雑音と、震えね
-
45:51 - 45:54今朝から?
-
45:54 - 45:57ちょうど… — 私が来る直前?
-
45:57 - 45:58その前から — そう
-
45:58 - 46:00こんな風に震えていたの
-
46:00 - 46:04異常ではない? — 起こりうることよ
-
46:05 - 46:07[午後3:30]
-
47:20 - 47:22安らかに死ぬのよ
-
47:23 - 47:25安らかにね
-
47:26 - 47:29そう、安らかに死ぬのよ
-
47:37 - 47:40メアリー、今、ハービーは亡くなったわ…うん…
-
47:43 - 47:45大丈夫?
-
48:11 - 48:14死因は、手術不可能なほど巨大な癌と
-
48:14 - 48:16後腹膜脂肪肉腫
-
48:16 - 48:21心臓、肺、肝臓、腎臓の不全
-
48:21 - 48:27直近1年半の癌の影響による臓器全般に渡る不全
-
48:27 - 48:30こんなに生き長らえたのは珍しいです
-
48:39 - 48:44その後、彼の身体を横たえたとき
-
48:44 - 48:49とても穏やかに、本当に素敵な死に顔で
-
48:50 - 48:55泣くことはできませんでした
-
48:58 - 49:03ハービーが安らかでいるという安心感
-
49:04 - 49:07彼の全てが終ったのです
-
49:08 - 49:11私ではなく、彼の全てが
-
49:13 - 49:16彼のおかげで幸せでした
-
49:25 - 49:30Oh the summer time is comin' (夏の日が近づいてくる)
-
49:30 - 49:35and the leaves are sweetly bloomin'(樹木は美しく花を付け)
-
49:35 - 49:39And the wild mountain thyme(その時、野山のタイムは)
-
49:39 - 49:44grows around the bloomin' heather(ヘザーを取り巻き咲き乱れる)
-
49:44 - 49:49Will you go lassie go(娘さん、行きませんか)
-
49:49 - 49:54and we'll all go together(みんな一緒に行こうよ)
-
49:54 - 49:58To pluck wild mountain thyme(野生のタイムを摘みに)
-
49:58 - 50:03all around the bloomin' heather(咲き乱れるヘザーを取り巻き)
-
50:03 - 50:07Will you go lassie go(娘さん、行きませんか)
-
50:07 - 50:10親愛なる友人達、ハービーの遺志です
-
50:10 - 50:17バラの花のなかに灰を撒く前に、この遺言を読んで欲しいと
-
50:17 - 50:251981年、妻ハンネローアと私は、アイルランドで平和と調和の中に生きる決意をしました
-
50:25 - 50:30彼女と重ねた充実した年月を振り返り
-
50:30 - 50:35私と共に歩んでくれたことを深く感謝しています
-
50:35 - 50:42友人達や近所の人々が皆、妬みや恨みを持たずに
-
50:42 - 50:46共に平和に暮らすこと、私の望みはそれだけです
-
50:47 - 50:51私のことが、良き思い出としてあなた達の記憶に残りますよう願います
-
50:51 - 50:54Will you go lassie go(娘さん、行きませんか)
-
50:54 - 50:55ハービーと一緒に歌いましょう
-
50:55 - 50:59and we'll all go together(みんな一緒に行こうよ)
-
50:59 - 51:04To pluck wild mountain thyme(野生のタイムを摘みに)
-
51:04 - 51:08all around the bloomin' heather(咲き乱れるヘザーを取り巻き)
-
51:08 - 51:13Will you go lassie go(娘さん、行きませんか)
-
51:13 - 51:19Will you go lassie go(娘さん、行きませんか)
-
51:26 - 51:29見るために眼がついているという
-
51:29 - 51:32普通の人はそういうものだと思っている
-
51:32 - 51:36眼があって、光があれば見えるって
-
51:36 - 51:38しかし、見るための眼なんてない
-
51:38 - 51:41聞くために耳がついているって
-
51:41 - 51:43違う、耳があるから聞こえるのだ
-
51:43 - 51:48動物の中には、音のする方に耳を動かせる奴がいる
-
51:48 - 51:51人生に目的などない
-
51:51 - 51:53それを受け入れるのは難しいがね
-
51:53 - 51:55みんな自分勝手だ
-
51:55 - 51:58「フレスコは世界をより良くするためにいる」だって
-
51:58 - 52:01うれしいねえ
-
52:01 - 52:03しかし、そんな言葉はクソクラエだ
-
52:03 - 52:08自然に目的など無いことを知ってるからね
-
52:10 - 52:13スペンサーという名の男、科学者だが
-
52:13 - 52:16生命とは何かを定義しようとした
-
52:16 - 52:19彼は生命をこう言った — 自動調整機構だと
-
52:19 - 52:23暑ければ汗をかいて体温を下げる
-
52:23 - 52:28寒ければ熱を発生させるために震える
-
52:28 - 52:30摩擦で熱を作り出すのだ
-
52:30 - 52:34生きているということは、そういうことだと
-
52:34 - 52:38そこである男がこう言った「うちの冷蔵庫と全く同じだ
-
52:38 - 52:41温度が上がれば自動で温度を下げるからね」
-
52:41 - 52:49そう、今も生物と非生物の違いは明確に説明できないのだ
-
53:12 - 53:17[ 別の解決方法 ]
-
53:26 - 53:31死因の多くは老化に伴うものだ
-
53:35 - 53:38老化は複雑だが自然な過程です
-
53:38 - 53:44全ての分子、細胞、臓器、全身の機能に影響を及ぼします
-
53:44 - 53:47残念ながら、年々老化することは避けられません
-
53:47 - 53:51長年にわたり、科学の究極の目的は
-
53:51 - 53:53老化の秘密を解明することでした
-
53:54 - 53:58最近、細胞の老化という観点から
-
53:58 - 54:03身体機能、複製、寿命への影響の科学的調査が行われており
-
54:03 - 54:06老齢疾患の原因解明に寄与することが期待されています
-
54:06 - 54:09究極的には治療法の発見が期待されます
-
54:09 - 54:11心臓病や癌のような病気の
-
54:14 - 54:17年齢の割に老けて見える人がいますね
-
54:17 - 54:21遺伝的要素はもちろん、生活習慣、食事
-
54:21 - 54:24全てが老化に影響を与えています
-
54:24 - 54:27しかし、細胞での老化に関わる多数の要因の働きで
-
54:27 - 54:29現在分かっているのは
-
54:29 - 54:34老化を遅らせるのか早めるのか、それだけです
-
54:35 - 54:37老化の第一の原因はDNAの損傷です
-
54:37 - 54:40DNAは常に脅威にさらされています
-
54:40 - 54:44電離放射線や環境毒素だけでなく
-
54:44 - 54:48正常な代謝のによってさえ損傷しています
-
54:48 - 54:52DNAの損傷は1日当たり100万回にも及び
-
54:52 - 54:57その結果、DNA複製の際に情報転写エラーが発生し
-
54:57 - 55:02突然変異が蓄積され、最終的に細胞の機能不全や
-
55:02 - 55:04早期の細胞死を引き起こします
-
55:04 - 55:09身体にはこのDNA損傷に対処する機構が備わっていますが
-
55:09 - 55:13修復から漏れたDNAが老化に直接関係すると思われます
-
55:14 - 55:17DNA損傷の保護と修復のバランスの境界点は
-
55:17 - 55:22現在活発に研究がなされている分野です
-
55:23 - 55:26病気同様に老化に影響を与えるものに
-
55:26 - 55:28「調節遺伝子」の活性化があります
-
55:28 - 55:31「転写因子」としても知られているものです
-
55:31 - 55:34この因子は、体内の代謝の大部分に影響を及ぼしています
-
55:34 - 55:38DNAの損傷と修復のバランスや
-
55:38 - 55:41エネルギーの産生と減退の力学的バランス
-
55:41 - 55:43それによって細胞の寿命を決定しています
-
55:43 - 55:47時間とともに調節遺伝子の働きが衰えるため
-
55:47 - 55:50細胞損傷が累積されていくと考えられています
-
55:50 - 55:54損傷の累積が、老化を促進する細胞劣化を招き
-
55:54 - 55:57多くの老人病の発生に寄与しています
-
55:57 - 56:01癌や腎不全や認知症といった病気です
-
56:02 - 56:063番目は、ミトコンドリアと呼ばれる細胞内構造です
-
56:06 - 56:10ミトコンドリアは、食べ物の炭水化物や脂肪や蛋白質を
-
56:10 - 56:15利用可能なエネルギーに変換する工場です
-
56:15 - 56:18しかし、この変換過程で遊離基が生成されています
-
56:18 - 56:21遊離基はDNAやミトコンドリアの膜に
-
56:21 - 56:23深刻な損傷を与えます
-
56:23 - 56:25この酸化による損傷は時間とともに累積され
-
56:25 - 56:29細胞内のミトコンドリアの数は減少し
-
56:29 - 56:31細胞の機能障害を起こし
-
56:31 - 56:34多くの老化に伴う病気を発生させています
-
56:34 - 56:38例えば、心臓病、関節炎、アルツハイマー症
-
56:39 - 56:43老化に伴い、蛋白質や他の分子構造は
-
56:43 - 56:48糖化反応と呼ばれる過程で互いに損傷を与えていきます
-
56:48 - 56:50グルコース分子は蛋白質と結合し
-
56:50 - 56:53終末糖化産物と呼ばれる物質となります
-
56:53 - 56:55AGE蛋白質とも呼ばれています
-
56:55 - 56:58損傷された蛋白質は動脈内に蓄積され
-
56:58 - 57:01ひび割れ状のものを形成します
-
57:01 - 57:05これは、老化に伴う衰弱と深い関係があります
-
57:06 - 57:09科学者はこの老化蛋白質の
-
57:09 - 57:11重要な働きを理論化しつつあります
-
57:11 - 57:13アテローム性動脈硬化や
-
57:13 - 57:16ある種の糖尿病と慢性腎不全の合併症の発生の理論です
-
57:29 - 57:32抗加齢薬はすでにあるのか?
-
57:33 - 57:38本当に効果のある薬はまだ開発されていません
-
57:38 - 57:40実際に存在するのは
-
57:40 - 57:43特定の老化機序に対して異常に感受性が高い人に対し
-
57:43 - 57:46一定の効果を発揮するものだけです
-
57:46 - 57:50例えば2型糖尿病患者は30代で発病します
-
57:50 - 57:53心臓病を抱えた患者の発病も30代です
-
57:53 - 57:57遺伝子感受性が高ければ、非常に若くして発症しますが
-
57:57 - 58:01それを防ぐ方法もあるし
-
58:01 - 58:04危険を抱えたまま長く生きることもできます
-
58:04 - 58:07平均寿命近くまで
-
58:07 - 58:11しかし、元々平均寿命まで生きられる人は
-
58:11 - 58:15トラックにでも轢かれない限り、80歳まで死ぬことはありません
-
58:15 - 58:19つまり、寿命を伸ばす方法はないということです
-
58:20 - 58:24遺伝子はどれだけ寿命に関与しているのか?
-
58:25 - 58:28一般的になされている報道には
-
58:28 - 58:32遺伝子の寿命に対する影響を誤解しているものが多々あります
-
58:32 - 58:38その理由は、科学者が、人ごとの比較において
-
58:38 - 58:41遺伝子の寿命に対する重要性を多く挙げているからです
-
58:41 - 58:44他の説明は難しい
-
58:44 - 58:46他人同士には
-
58:46 - 58:51通常25%の遺伝子の相違があり
-
58:51 - 58:55それを寿命の相違の理由としています
-
58:56 - 59:00しかし現実には、寿命はほぼ完全に遺伝子で決定します
-
59:00 - 59:04究極には、ネズミであれ何であれ
-
59:04 - 59:07寿命の違いは遺伝子によって説明されます
-
59:07 - 59:10彼らの寿命が短い理由は究極には
-
59:10 - 59:13遺伝子によって速く老化する身体が作られるからであり
-
59:13 - 59:17ゆえに老化のスピードが速くなります
-
59:18 - 59:22なぜヒトの寿命がここ100年で延びたのか?
-
59:23 - 59:26現在の工業社会では
-
59:26 - 59:29平均寿命は過去の2倍になりました
-
59:29 - 59:34100年、120年前からかなりの速さで伸びています
-
59:34 - 59:36寿命は2段階に別れて伸びました
-
59:36 - 59:41第1段階は100〜50年前
-
59:41 - 59:45寿命の伸びの多くは
-
59:45 - 59:49若年層の死亡の減少、特に
-
59:49 - 59:51幼児死亡率の減少によります
-
59:51 - 59:55もちろん、全ての人の寿命を考えるときは
-
59:55 - 59:580歳での死亡も含むことになりますから
-
59:58 - 60:02100年、150年前には0歳での死亡が相当数ありましたが
-
60:02 - 60:04現在の工業化社会では滅多になくなりましたから
-
60:04 - 60:08次の段階は、過去50年間
-
60:08 - 60:10若年死の問題は解決され
-
60:10 - 60:14もはや平均余命には影響を及ぼさないはずなのに
-
60:14 - 60:17平均余命は伸び続けました
-
60:17 - 60:22老人の死亡のペースが緩やかになったからです
-
60:22 - 60:29その理由は乳幼児死亡率の減少ほど明確ではありません
-
60:29 - 60:32もちろん、乳幼児死亡率の低下は
-
60:32 - 60:34衛生状態の向上や、抗生物質やワクチンの発見によります
-
60:34 - 60:37最近の状況については
-
60:37 - 60:40何が起こっているのかは厳密には分かりません
-
60:40 - 60:43ただ、多様な要素が絡んでいると思われます
-
60:43 - 60:46喫煙者の減少もその一つでしょう
-
60:46 - 60:48胎児に関しても
-
60:48 - 60:54胎児への母親の血液からの栄養供給とは別に
-
60:54 - 60:59非常に興味深い別の要素が存在しており
-
60:59 - 61:02平均余命に強い相関関係があると考えられていますが
-
61:02 - 61:05いまだに未解決の問題です
-
61:07 - 61:09なぜ老化を解明すべきなのか?
-
61:09 - 61:14老化は、大きな苦痛を与えつつ人の一生を終らせています
-
61:14 - 61:19その上老化は、世界中で1日になんと約10万人を殺しています
-
61:19 - 61:24約15万人が毎日世界中で死んでいますが
-
61:24 - 61:28そのうち2/3が老齢によるものです
-
61:28 - 61:30もちろん若い人はそんなには死にません
-
61:30 - 61:35工業化社会では90%以上の人が老齢で死に
-
61:36 - 61:39その8割は苦痛を伴う病気が原因です
-
61:39 - 61:46つまり、なぜ死を解明すべきかという問い自体が奇妙なのです
-
61:46 - 61:52癌、アテローム性動脈硬化症、アルツハイマー症
-
61:52 - 61:54糖尿病の解明は大事であり
-
61:54 - 61:58それらが悪であることに議論の余地はありません
-
61:58 - 62:03これらの問題を効果的に解決するため
-
62:03 - 62:08優秀な人材を投入するのも医療上・人道上の義務だ
-
62:08 - 62:10さて、死の原因はこれらの病気だけでなく
-
62:10 - 62:14免疫低下、筋重量減少、体脂肪増加といった
-
62:14 - 62:17病気とまでは言えないものも少し含まれます
-
62:17 - 62:19といっても、同じことです
-
62:19 - 62:24死は結局、不本意な老化の様々な面の総和に過ぎません
-
62:25 - 62:28永遠の若さは50年後には実現しているだろうか?
-
62:29 - 62:32老化をコントロールすることが
-
62:32 - 62:3450年以内に完全に実現するかどうかは分かりません
-
62:34 - 62:39しかし、特に今後10年間に必要となる動物実験に対して
-
62:39 - 62:42充分な資金が与えられれば、大きな進展があると思います
-
62:42 - 62:45生きることを、生きる年数という観点から見ると
-
62:45 - 62:49唯一問題となるのは「永遠」という言葉ではないでしょうか
-
62:49 - 62:52絶対にトラックに轢かれない訳などない
-
62:52 - 62:56しかし間違いなく、いつかは
-
62:56 - 63:01老化に伴う健康や気力や活力の衰えを
-
63:01 - 63:03遠ざけることは可能になるでしょう
-
63:04 - 63:07最終的には、老化で死ななくなるのか?
-
63:08 - 63:13今でも小児麻痺や結核で死ぬ可能性があるのと同様に
-
63:13 - 63:17治療法があっても老齢で死ななくなる訳ではありません
-
63:17 - 63:21しかし、老齢で死ぬ必要性はなくなるでしょう
-
63:21 - 63:24これらの治療法が、老齢による分子や細胞の
-
63:24 - 63:27損傷の蓄積を遅らせるからです
-
63:27 - 63:31適切な例えではないかも知れませんが
-
63:31 - 63:34クラシックカーは完全には死ぬことはありません
-
63:34 - 63:36車に死亡率という観念はありません
-
63:36 - 63:40クラシックカーが死ぬのは、所有者が整備を放棄した時です
-
63:41 - 63:44老化の研究に対し、政府はどのような役割を果たすべきか?
-
63:45 - 63:50政府の果たすべき役割は、今のところほとんどありません
-
63:50 - 63:52驚くべきことではないと思います
-
63:52 - 63:58老化に対抗することが良いことかどうか
-
63:58 - 64:01未だに議論があるからです
-
64:01 - 64:04老化を恐ろしいことと考える人々がいる一方で
-
64:04 - 64:06老化と共に生きるべきだと考える人々がいますから
-
64:06 - 64:14何世紀もかけ、老化を不合理と考える段階に到達しました
-
64:14 - 64:19今も、老化に対抗するために税金などを投資することが
-
64:19 - 64:22本当に認められたかどうか定かではありません
-
64:22 - 64:24それが政府が本気で投資しづらい理由です
-
64:25 - 64:28抗加齢の研究を支援するのはどんな団体か?
-
64:29 - 64:35今のところ、研究を支援する団体は十分にあるとは言えません
-
64:35 - 64:40私が理事長と研究開発担当をしているメトセラ財団では
-
64:40 - 64:43その主要な研究テーマは
-
64:43 - 64:48実際に加齢に対抗する未来の治療法の開発です
-
64:48 - 64:52もちろん世界中で多くの研究が進んでいますが
-
64:52 - 64:55それらは間接的に抗加齢療法の開発について
-
64:55 - 64:59将来的な発展を期待するものです
-
64:59 - 65:04老化研究の一分野である老年学は本質的に
-
65:04 - 65:10将来の治療法の開発を期待するものです
-
65:10 - 65:14しかし、私たちとは違った、更に間接的なアプローチもあります
-
65:14 - 65:19ほとんど研究せず、既存のものを売るだけの人達も
-
65:19 - 65:21もちろん存在しており
-
65:21 - 65:26彼らの関心は商品の有効性を高めることだけです
-
65:26 - 65:31そこで抗加齢薬の類似品を見出す会社が現れ
-
65:31 - 65:37その商品が老化防止に効果があると思う人も現れます
-
65:41 - 65:44可能な限りの人間に対する危険を取り除き
-
65:45 - 65:49老化の問題より先に、一人一人の健康増進に取り組むべきだ
-
65:50 - 65:52貨幣システムの社会では
-
65:52 - 65:55老化の治療法が人類全体の利益とはならない
-
65:55 - 65:59価格がつき、社会的に優位な人しか利用できなくなるからだ
-
66:01 - 66:04この社会は利益が最優先で
-
66:04 - 66:06老化の治療法が商売の対象になるからだ
-
66:06 - 66:11この分野の研究で得られる成果は
-
66:11 - 66:14財政によって制限されてしまう
-
66:14 - 66:16悲しいが、これが真実だ
-
66:16 - 66:20人類が進化した後の社会では
-
66:20 - 66:22教育に重きを置くはずだ
-
66:22 - 66:26自分たちが皆平等だと認識している社会では
-
66:26 - 66:30自分たちが地球資源に依存していることが分かっている
-
66:31 - 66:34そういう社会では、皆が知性を育み
-
66:34 - 66:37老化の問題の解決に取り組んだり
-
66:37 - 66:42人間存在に関する最重要課題に対して知識を深めあうはずだ
-
67:10 - 67:13驚くべきことに、「万物の霊長」であるはずの人間は
-
67:13 - 67:16自らの最も重要な問題に本気で取り組んでいない
-
67:16 - 67:18—「死」という問題に
-
67:19 - 67:21人間は、生命の最も重要な課題である死について
-
67:21 - 67:24それを直視しないだけでなく、大部分は
-
67:24 - 67:28それが問題だと認識さえしていない
-
67:28 - 67:31私達は果たして賢い種だといえるのか
-
67:31 - 67:35未だ、こんなに無知であるのに
- Title:
- (h) TROM 私の現実 - 2.26 死
- Description:
-
http://tromsite.com - Full documentary, very well organized (download, youtube stream, subtitles, credits, share, get involved, and many more)
Documentary´s description :
-------------------------------------------------------------------------
TROM (私の現実)はかつてないスケールのドキュメンタリーであり、世界の全てを解明する唯一の試みでもあります。化学から貨幣システムまでを網羅し、全人類の生活を改善するための解決策を提示しています。これこそ、新しく「現実的な」世界を眺める方法です。
「ビッグバンから現在へ、そして未来へ」
------------------------------------------------------------------------- - Video Language:
- English
- Duration:
- 01:07:45
maikos1 edited Japanese subtitles for (h) TROM - 2.26 Death | ||
abuhatiya2 edited Japanese subtitles for (h) TROM - 2.26 Death | ||
abuhatiya2 edited Japanese subtitles for (h) TROM - 2.26 Death | ||
abuhatiya2 edited Japanese subtitles for (h) TROM - 2.26 Death | ||
abuhatiya2 edited Japanese subtitles for (h) TROM - 2.26 Death | ||
abuhatiya2 edited Japanese subtitles for (h) TROM - 2.26 Death | ||
abuhatiya2 edited Japanese subtitles for (h) TROM - 2.26 Death | ||
abuhatiya2 edited Japanese subtitles for (h) TROM - 2.26 Death |