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← インドのスマートフォン革命が生んだ新世代の読者と作家

総人口が世界で2番目に多い国インド。それなのに書籍の揃ったまともな本屋は50店舗しかないと、出版者チキ・サーカールは話します。そこでサーカールは自問してみました—どのようにしたら本を読む人を増やせるのか?
インドで起きているスマートフォン革命を活用し、斬新な物語のプラットフォームを提供して新しい世代の読者と作家を見出したサーカールの楽しいトークをご覧ください

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Showing Revision 20 created 06/12/2020 by Natsuhiko Mizutani.

  1. 周りを見回してください
  2. あなたのいる所が
    地下鉄 公園 空港 レストラン
  3. このトーク会場であっても
  4. 誰もが手に又はポケットに
    携帯電話を持っています
  5. 本を持っている人は何人いますか?
  6. 少数ですよね?
  7. これがオフィスのビルから外に出る度に
  8. 私を出迎えてくれた光景です
  9. 携帯電話にかじりつく
    20代の専門職に就く若者に
  10. 囲まれていました
  11. 本を持つ人は誰一人としていませんでした
  12. そのことにいつも不満を感じていました
  13. 私は生まれてこの方 本の虫でした

  14. 私の人生の節目には必ず本がありました
  15. 私の初恋はミスター・ダーシーでした
    (『高慢と偏見』オースティン)
  16. 『ハリーポッター』を初めて読んだのは
    大学の夏休みの21歳の時
  17. 20代の半ばに買った
    小さなマンションで迎えた最初の夜
  18. 誇らしく思ったことを
    覚えていますが
  19. 『ダ・ヴィンチ・コード』を
    読みながら一夜を過ごしました
  20. ここで恥ずかしい告白をします
  21. 今でも落ち込んでしまったら
    『戦争と平和』と共にベッドに潜り込みます
  22. 笑わないでくださいね
  23. (笑)

  24. ところが私自身も周りの人と同じでした

  25. 私も携帯電話を片時も離さず
  26. 食料品はオンラインで購入し
  27. アプリが今月分の紙おむつを
    注文する時期だと知らせてくれました
  28. 映画館の切符は携帯で予約しました
  29. 飛行機の予約も携帯でした
  30. そして私も都会に住む大半のインド人同様に
    家に帰る長い通勤の途中に
  31. 交通渋滞に巻き込まれてしまうと
  32. 暇つぶしに私の双子のもう一人と
    WhatsAppでビデオチャットしてました
  33. 私も当時インドで起きていた
    驚くべき革命の一部でした
  34. インド人は携帯電話のユーザー数では
    世界2番目です
  35. データ通信費が大幅に低下したことで
  36. インドの都会人口の半数
    そしての地方人口の一部さえも
  37. 今ではスマートフォンと
    データ通信を手にしてます
  38. インドについて少しでも
    知識があれば
  39. 「半数」とは アメリカの全人口と
    同じぐらいだとわかります
  40. 莫大な人数です
  41. (笑)

  42. この人数は増え続けています

  43. 桁外れの増え方で
  44. それがインド人の生活に
    これまでにない方法で
  45. 力を与えています
  46. ところが私の周りで起きていた
    大きな変化の波はどれも
  47. 私の世界 ―本の分野には
    影響がありませんでした
  48. 私が住む国はヨーロッパほどの大きさですが
  49. 書籍の揃ったまともな本屋は
    たった50店舗しかありません
  50. 本を楽しみとして読もうとする様子は
    インド人にはありませんでした
  51. そこでインドのベストセラー
    ランキングを見ると
  52. いつもそのリストに並んでいるのは
  53. 試験や専門職のマニュアル本です
  54. SAT試験の対策本が
    「ニューヨークタイムズ」のベストセラーで
  55. 何ヵ月にも渡り1位になることを
    想像してみてください
  56. そのような状況にも関わらず
    スマートフォン革命は

  57. 違う類の読者と作家を
    生み出していました
  58. Facebook でも WhatsApp でも
    ところ構わず
  59. インド人は様々なことを書き
    読み 共有していました
  60. 面白くもないジョーク
    事実とかけ離れた歴史談義
  61. 長くて感情的な告白
  62. 延々と続く政府批判
  63. そのような内容を読み 共有しながら
    私が考えたのが
  64. 「ここにいる筆者や読者を
  65. 私の読者に変えることは
    できないだろうか?」
  66. そこで私は自分の優雅な角部屋のオフィスと

  67. インド 有数の出版社での
    出版担当職を捨てて
  68. 独立しました
  69. デリーの安くて自由な雰囲気の地域にある
    大きなワンルームに
  70. 数人だけのチームと引越しました
  71. そこで新しい類の出版社を始めました
  72. 新しい類の出版社には
  73. 新しい類の読者と
    新しい類の本が必要です
  74. そこで私は自問しました
    「新しい読者は何を求めるだろうか?
  75. 彼らが重んじるのは
  76. 緊急性 関連性 適時性 率直性—
  77. オンラインサービスに求める要素と
    一致した要素ではないだろうか
  78. まさに現代社会に求める要素と
    同じではないだろうか?」
  79. 私の読者は常に飛び回っている

  80. そんなライフスタイルと
    忙しい日常に適応しなくてはならない
  81. 200ページの本を読みたがるだろうか?
  82. それよりも もっと簡単に読み通せるものが
    欲しいのではないだろうか?
  83. インド人は驚くほど価格に敏感で
  84. オンライン著作に関しては特にそうです
  85. 1ドル以下の本を提供しなくては
    ならないことは解っていました
  86. そう考え私は会社を設立し
    起業したのでした
  87. スマートフォンの為に書き下ろされた
    作品を並べるためのプラットフォームであり
  88. アマチュア作家が自分の作品を
    アップロードし
  89. 読者として大好きな作家の作品と
    並べて公開することも
  90. できるようにしました
  91. 私たちも他人のデジタルプラットフォームを
    閲覧することが可能でした
  92. そこで想像してみてください—

  93. 受付係として働いているあなたの
    長い一日もやっと終わりました
  94. あなたは配車のアプリを使って
    タクシーを頼みます
  95. タクシーが来ると
  96. あなたは車に乗り込み
    シートにもたれかかると
  97. 自分の携帯アプリを見ます
  98. するとあなたの通勤時間に合わせた
    ストーリーが待っています
  99. あなたがルックノーのような
    デリー近郊のやや保守的な町に住む
  100. 若いゲイの女性だと想像してみてください
  101. 両親があなたの性的志向に
    気づいているはずはありません
  102. それを知ったら
    悲鳴を上げること間違いなし
  103. 1ドル以下で購入できる
    ヒンディー語のレズビアンラブストーリーを
  104. あなたの携帯で秘かに読みませんか?
  105. そして私は周辺でリアルタイムに
    起きている出来事と
  106. 読者を組み合わせられないだろうか?
  107. そこで私たちは
    有名な政治家が重要な選挙に当選したら

  108. 半生記を出版しました
  109. 最高裁が同性愛を非犯罪化した時
  110. LGBTQの選び抜かれた作品が
    私達のホームページに掲載されていました
  111. そして通称「インドのトニー・モリソン」
    偉大な作家モハッシェタ・デビが亡くなると
  112. 逝去のニュースを受けてすぐに 彼女の
    短編小説が読者の目に触れるようにしました
  113. 狙いは 読者の人生における全ての瞬間に
    関連した読み物を提供することでしたた
  114. 私達の読者とは誰でしょう?

  115. ほとんどが30歳以下の
    若い男性です
  116. 例えばサリル
  117. 彼は近代的な本屋のない町に住んでいます
  118. 私達のアプリを毎日のように開きます
  119. マノージみたいな人もいます
  120. 帰宅までの長い通勤時間に
    私達の書籍を読んでいます
  121. またアーメッドみたいな人もいます
    低い単価で買えて
  122. 一気に読めるノンフィクションが
    好みです
  123. あなたがインドのシリコンバレーである
    バンガロールに住む

  124. 技術系の若い男性だとしましょう
  125. ある日アプリの通知が届きます
  126. あなたの好きな女優が
    セクシーな短編小説を執筆しました
  127. すぐ読めますという内容です
  128. それが Juggernaut(ジャガーノート)の
    出発点でした
  129. サニー・リオンという有名な
    元アダルトスターに依頼しました
  130. 彼女の名はインドで一番検索されて
    いるそうです
  131. 彼女にセクシーな短編小説の
    コレクションを書いてもらい
  132. 毎晩1編づつ
    1週間に渡り出版しました
  133. 大ヒットでした
  134. サニー・リオンに執筆をお願いしたなんて
    誰も信じませんでしたが
  135. 彼女が実際に書いたもので
  136. 彼女は人々の認識が
    間違いだったことを証明し
  137. 巨大な読者層を開拓しました
  138. 本の役割と読者の習性を
    再定義してみたのと同じように

  139. 作者とは誰なのかも見直してみました
  140. 私共のアマチュア作家の
    執筆プラットフォームには
  141. ティーンエイジャーから主婦まで
    幅広い層の作者がいます
  142. そして皆様々な内容の執筆をしています
  143. 最初に書くのは
    詩やエッセーや短編小説です
  144. 50%の人は再度執筆するために
    アプリに戻ってきます
  145. ニーラジのような人を例にあげます
  146. 彼は中年の会社役員
    妻 2人の子供 良い職に恵まれています
  147. ニーラジは読書が大好きです
  148. ところが気に入った本を読む度に
  149. 後悔に取りつかれていました
  150. 自分にも何か書けないだろうかと
    思うようになりました
  151. 自分も伝えたいストーリーが
    あると確信していました
  152. ところが限られた時間と現実に直面し
    できるはずはないと思っていました
  153. そんな時にジャガーノートの
    執筆プラットフォームの話を聞きました
  154. 一番気にいったことは
  155. 自分も今まで一番敬服していた作家と同等に
  156. 並ぶことが可能だと
    思える場所だったことです
  157. それがきっかけで書くようになりました

  158. ここで1分 違うところで1時間
  159. 空港の待ち時間や
  160. 夜遅く少しだけ時間の余裕がある時に
    時間を割きました
  161. 素晴らしいストーリーが
    書き上がりました
  162. デリー旧市街の曲がりくねった路地に住む
  163. 暗殺者一族の話です
  164. 私達はすぐ気に入りました
    新鮮でオリジナルな内容だったから
  165. あっという間にニーラジは
    映画化の契約を得ただけでなく
  166. 新たなストーリーを書くための
    契約も結んでいました
  167. ニーラジの作品は私達のアプリで
    一番購読されている作品の一つです
  168. 私が歩んできたのは
    まだまだ短い道のりです

  169. 私達は創立2年目の会社で
    まだ長い道のりが待っています
  170. でもすでに年末までには
    約50万編に及ぶ作品が揃います
  171. その多くは1ドル以下の価格です
  172. ほとんどの読者は
    読書が大好きで
  173. 今まで聞いたことがないような作家を
    試しに読んでみます
  174. ホームページを介して読まれる
    30%の読み物は
  175. 執筆プラットフォームから
    生まれたものです
  176. ありとあらゆる場所で利用できる

  177. 利便性と関連性を追求することで
  178. 読書を日常の習慣として
    簡単で楽な行為にしたいと思っています
  179. メールをチェックすることや
  180. オンライン予約で切符を購入することや
  181. 食料品の買い物をするのと同じように
  182. 私はどうなのかというと
    ある発見をしました
  183. 15センチのスマートフォンの世界に
    一歩踏み込むと
  184. 私の世界が突然とてつもなく
    大きくなったのでした
  185. ありがとうございました

  186. (拍手)