Japanese subtitles

← 「荒野」は誰のもの? ― エリス・コックス

Get Embed Code
26 Languages

Showing Revision 6 created 10/25/2020 by Tomoyuki Suzuki.

  1. 1903年 アメリカ大統領は
  2. カリフォルニア州にあるヨセミテ渓谷で
    3日間のキャンプをしました
  3. セオドア・ルーズベルト大統領は
    セコイアの木立の中で寝泊まりし
  4. 吹雪の中でキャンプをし 付き添い兼ガイドの
    自然保護活動家のジョン・ミューアと
  5. 焚き火を囲んで何時間も語り合いました
  6. ルーズベルトはアウトドアの愛好家としても
    知られていましたが
  7. ミューアはキャンプをするためだけではなく
    それ以上の目的で彼を招待しました
  8. ヨセミテは危険に
    さらされていたのです
  9. 1864年にヨセミテは
    保護区になりましたが

  10. 1903年にはまだ乱開発の危険に
    さらされていました
  11. ヨセミテは 大地の保全と公共利用の
    両方の目的を満たそうとする―
  12. 数十年にわたる取り組みの
    真っ最中にあったのです
  13. しかし この2つの目標は
    言うは易し 行うは難しでした
  14. ヨセミテをめぐる戦いは 1849年の
    ゴールドラッシュから始まりました

  15. 鉱山労働者が西へ 金を求めて
    エラネバダの山麓に押し寄せた頃です
  16. 1851年 州公認の民兵が
    アーワーニーチー族を
  17. ヨセミテ渓谷から追い出しました
  18. なんとか戻ってきた人々は
    白人入植者が土地の所有権を主張し
  19. 巨大なセコイアを伐採し ホテルやサロンを
    建設しているのを目撃しました
  20. これを受けて
    カリフォルニア州民の小さなグループは

  21. 民間の利益から渓谷を保護するために
    ジョン・コンネス上院議員に働きかけました
  22. 1864年 議会はコンネスの法案を可決し
  23. ヨセミテ渓谷の所有権を
    カリフォルニア州に認め
  24. アメリカ政府が初めて土地を
    公的保護下に置くことになったのです
  25. しかし この土地の管理は
    未解決のままであり
  26. 同様の保護下にある土地が増えれば
    増えるほど複雑になっていきました
  27. 7年後 地質学者の
    ファーディナンド・ヘイデンは

  28. イエローストーン高原に向かう
    探検隊を指揮しました
  29. ここは多くのネイティブアメリカン部族が
    儀式 狩猟 交易に使用していた場所でした
  30. この探検隊の科学者や芸術家たちは
  31. 間欠泉や温泉の話を持ち帰り
  32. イエローストーンを政府の保護下に置き
  33. 先住民のアクセスを制限しようとする
    幅広い層の支持を集めました
  34. しかしヨセミテとは異なり
    イエローストーンは州に与えられませんでした
  35. まだ州になっていない米国の
    3つの準州の一部だったからです
  36. その代わりに 連邦議会は1872年に
    イエローストーンを連邦管理下に置き
  37. 世界初の真の国立公園に指定しました
  38. ルーズベルト大統領は在任中

  39. 公的保護下にある土地の拡大に
    尽力しました
  40. 1916年までには
    15の国立公園が指定されました
  41. しかし 管理の問題は未解決のままで
  42. 公園の維持管理は複数の行政部門が絡み
    手当たり次第になされていました
  43. 道路の敷設や人材の採用などの
    簡単な作業でも
  44. 非効率的で官僚的な根回しが必要でした
  45. どの部門も公園内での
    行動ルールを定めていなかったので
  46. ハンターが公園内の野生動物を殺したり
    牛が過放牧されたり
  47. 観光客が名所を
    破壊したりしていました
  48. 解決法はカナダから得ました

  49. それは非常に効果的な集中型の
    公園管理システムで
  50. 1916年 アメリカはこのモデルに基づいて
    アメリカ合衆国国立公園局を開局しました
  51. 現在に至るまで 国立公園局の使命は
  52. 時に相反する2つの目標から
    成り立っています
  53. 将来のため 公園を保全すること
  54. そして 一般の人々が公園を
    楽しめるようにすることです
  55. それは微妙なバランスで成り立っています
    道路や小道などのインフラにより
  56. 公園を訪問者が利用しやすくなりますが
    景観が変化してしまったり
  57. 訪問者が汚染や破壊させてしまったり
  58. 繊細な生態系の損傷を
    引き起こす可能性もあります
  59. 保全の歴史そのものが
    この使命と対立することもあります
  60. 多くの公園は 設立当時
  61. 保全の基準となっている
    無人の原生地域ではありませんでした
  62. その代わり
    多くは先住民の家や礼拝の場があり
  63. 公共利用の名の下に
    これらの土地を失ったのです
  64. ごく最近になってようやく国立公園局は
  65. この遺産に目を向け アメリカ先住民を
    公園管理に参加させるようになりました
  66. 世界中で 先住民のコミュニティが
    土地の管理と保全において
  67. 重要な役割を果たしています
  68. 現在 世界には
    数千もの国立公園がありますが

  69. それぞれにおいて 歴史や生態の保全との
    バランスをとった公共利用が必要です
  70. ニュージーランド アイスランド
    オーストラリア 南アフリカの公園は
  71. 観光客の急増に伴い
    深刻な破壊が起きています
  72. タイのムーコスリン国立公園のように
  73. 生態系を回復させるために観光客から
    完全に閉鎖している公園もあります
  74. 国立公園は かけがえのない景観を

  75. 未来の世代に残しています
  76. 国立公園はまた
    私たちに難しい質問を考えさせます
  77. この地球と人間同士に対し 私たちは
    どのような責任を負っているのでしょうか?