「先生の声」の重要性 ― ホセ・ルイス・ヴィルソン
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0:07 - 0:10教室のみなさん おはようございます
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0:13 - 0:15まず初めに お招きいただきまして
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0:15 - 0:17ありがとうございます
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0:17 - 0:20数年前 光栄なことにも
フィラデルフィアで行われた -
0:20 - 0:24サイエンス・リーダーシップ・アカデミーの
会議にパネリストとして招かれました -
0:24 - 0:28デレク・マッコイさんという黒人男性の先生は
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0:28 - 0:31継続する力についてと
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0:31 - 0:35仕事上 継続的に取り組ませているものは
何かについて質問を受けました -
0:35 - 0:38すると間髪入れずに こう答えたのです
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0:38 - 0:44「ホセ・ヴィルソンのブログを見たことある?
彼の投稿のおかげですよ」 -
0:44 - 0:48「えっ 何ですって?」
私は驚いて我を忘れました -
0:48 - 0:51私はパネリストとして参加しましたが
彼が参加していることすら知りませんでした -
0:51 - 0:54以前会ったことはなく
初めての出会いです -
0:54 - 0:57何千マイルも遠く離れた場所で
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0:57 - 1:00自分の投稿やブログが
彼に勇気を与えていたのです -
1:00 - 1:03私が「先生の声」について
ブログで語る時はいつでも -
1:03 - 1:06フルタイムの先生になるということは
どういうことか -
1:06 - 1:07考えています
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1:07 - 1:10私はフルタイムの教師として
ニューヨーク市のワシントンハイツで -
1:10 - 1:12数学を教えていて
自分の仕事に誇りを持っています -
1:16 - 1:18それ故に
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1:18 - 1:21自分の言動にとても気をつけるべきだと
理解しています -
1:21 - 1:25なぜなら こういう人が多いからです
「先生は私見を述べるべきではない -
1:25 - 1:28我々が自由に話をしている時に
先生が割り込んでいいわけはない」 -
1:28 - 1:32「何ですって?
さあ 作業に取り掛かりましょう」 -
1:32 - 1:34「先生の声」とは
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1:34 - 1:38「先生一個人 かつ
先生集団としての表明で -
1:38 - 1:43教室内での経験や知識に基づいた
意味のある専門的な意見です」 -
1:43 - 1:47私が「先生の声」について語る時には
4つの指針に従っています -
1:47 - 1:50「先生の声」について
話をしている時には -
1:50 - 1:51いつも4つのことを
心に留めています -
1:51 - 1:54まず第1の要素は「個人」です
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1:54 - 2:00「真の変化は まず一個人が
始めることで起きる」とはいっても -
2:00 - 2:03先生としての独自性や文化や在り方が
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2:03 - 2:06教室における教育方法や
雰囲気を作り上げているので -
2:06 - 2:11生徒たちと接する仕方を
常に深く思慮することが -
2:11 - 2:14最高の指導者となり
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2:14 - 2:17真の「先生の声」を発するために必要です
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2:17 - 2:19あと忘れないでいただきたいのが
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2:19 - 2:23教室の中では ベストの話し手に
なろうと思わないことです -
2:23 - 2:26なぜなら 先生は
よい聞き手になるべきだからです -
2:26 - 2:30第2の要素は
「先生の集団」です -
2:30 - 2:33自分の仕事について考えるとき
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2:33 - 2:36自分のクラスだけでなく
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2:36 - 2:39隣のクラスの先生や
廊下の先の方にあるクラスの先生たち -
2:39 - 2:43おそらくは 市 州や国のどこかにいる
先生たちのことを思わずにいられません -
2:43 - 2:44そしてこう考えるでしょう
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2:44 - 2:47もしあなたが良い先生ならば
経験を持ち合わせています -
2:47 - 2:49同じ言葉を話さなくても
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2:49 - 2:51同じ文化を持っていなくても
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2:51 - 2:54先生同士が互いに
向上させることを可能にする -
2:54 - 2:57経験という接点があるのです
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2:57 - 3:00人に教える職業とは何か
それがどのようなものか -
3:00 - 3:01私たちは知っています
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3:01 - 3:03だから 「先生集団として考えて」
というのは -
3:03 - 3:07同じ国の先生だけではなく
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3:07 - 3:08同じ世界中の先生だけではなく
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3:08 - 3:10学校を越えて考えてほしいのです
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3:10 - 3:12刑務所や博物館も含んでいて
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3:12 - 3:13そこにも指導者がいます
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3:13 - 3:16全ての指導者のことを考えるべきです
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3:16 - 3:19そして 再び私たちが集まって
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3:19 - 3:22ベストで最も熟練した先生を
ほめたたえるか -
3:22 - 3:26州の数がいくつになろうとも
抗議活動を一緒になって行うのです -
3:26 - 3:31私たち一緒になった時に
最も大きな声をあげられるのです -
3:31 - 3:33第3の要素は「経験」です
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3:33 - 3:37「経験」つまり自分たちの体験が
大切だということです -
3:37 - 3:40研究 教育方針 実践について考えるとき
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3:40 - 3:44その分野に長けた先生がいるはずです
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3:44 - 3:48先生を排除せず
一緒に参加させるべきです -
3:48 - 3:52もし参加が認められないのなら
私たちは抗議すべきです -
3:52 - 3:54ここにあるのは
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3:54 - 3:58教員の改善を目的とした
2年前の私の成績表です -
3:58 - 4:01私の実践の成績は「良」でした
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4:01 - 4:04しかし(生徒の)成績データからは
「不可」の評価を与えられました -
4:04 - 4:06だから 両者の中間で
「改善中」というところでした -
4:06 - 4:07もちろん なんと
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4:07 - 4:11生徒のデータの8割が
不思議にも消えていたからで -
4:11 - 4:14私はとても混乱し
何が起きているのか分かりませんでした -
4:14 - 4:15しかしそれでも
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4:15 - 4:18教師として今まで
一生懸命やってきたのに -
4:18 - 4:21教師という職業への考慮や
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4:21 - 4:26教室内での仕事ぶりが
考慮されていない評価に心を痛めました -
4:26 - 4:28そこは専門知識を必要とするところです
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4:28 - 4:31私たちは 生徒について
知っているからです -
4:31 - 4:34日々 生徒について考えています
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4:34 - 4:38授業計画を立てるだけでなく
今やるべきことや終わらせ方を知っています -
4:38 - 4:41教室内でどのようにコミュニティーを作るか
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4:41 - 4:44生徒に質問させて 私たちに
伝えさせる方法も知っているんです -
4:44 - 4:47なぜなら「聞く」ということも
重要だからです -
4:47 - 4:52そんなの知ってるよ
と思うかもしれません -
4:52 - 4:54でもこの仕事で重要な側面です
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4:54 - 4:58どんな話であれ
私が話しているときは いつでも -
4:58 - 5:00自分の生徒たちのことを考えます
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5:00 - 5:04私は担当の生徒にいつも
思いやりをもって接しています -
5:04 - 5:07移民の子どもたち
労働者の子どもたち -
5:07 - 5:12日々 そして何年もの間
私のことをいつも信用してくれる親の子たち -
5:12 - 5:14確実に 彼らが十分な教育を受け
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5:14 - 5:18社会に出る準備が整うようにします
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5:18 - 5:19ところで この写真は
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5:19 - 5:23生徒とアメリカ自然史博物館に
行ったときに -
5:23 - 5:26セオドア・ルーズベルト大統領の
像と一緒に撮ったものです -
5:26 - 5:28最初は写真を撮りたいと
思いませんでしたが -
5:28 - 5:31写真を撮ることについて
考えを巡らせてみました -
5:31 - 5:36もしルーズベルト大統領が
この国への同化を望まない移民の横に -
5:36 - 5:39座っている姿を想像してみてください
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5:39 - 5:43生徒を信じている先生がいると
想像してください -
5:43 - 5:46先生が生徒を信じることは
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5:46 - 5:49民主主義の基盤をなすのだと
私が話すことがありますが -
5:49 - 5:51この写真について話しているのです
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5:51 - 5:54私は民主主義に情熱を注いでいる
先生たちのことに思いを巡らせます -
5:54 - 5:57彼らは 自らの生計や生活を
犠牲にしてまでも -
5:57 - 6:00生徒たちが教室の中や
日々共に過ごしている周囲の人々の中で -
6:00 - 6:03社会的正義を感じられるようにしています
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6:03 - 6:07周囲の人々とは 教会に行く人
保護者会に行く人 -
6:07 - 6:12自分たちに不利益な多くの政策の影響を
直接的に受けていると感じている人たちです -
6:12 - 6:15私が彼らのために役立とうとするのは
常に注意を払わせてくれるからです -
6:15 - 6:16彼らこそ最高の指導者なのです
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6:16 - 6:21ところで 我が家の最高の指導者といえば
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6:21 - 6:23たまたま 聴衆としてここにいますが
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6:23 - 6:28息子にとって最高の母親
妻のアレハンドロです -
6:33 - 6:35息子のルスや 妻のアレハンドロは
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6:35 - 6:38日々 様々なことを教えてくれます
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6:38 - 6:40そしていつもこう思うのです
「ああ! -
6:40 - 6:44自分がやろうとしていることを何でも
彼らはより上手くできるのに -
6:44 - 6:47どうやったら自分はより
良い先生になれるのだろう?」 -
6:47 - 6:49私の声が震えているときも
落ち着かせてくれます -
6:49 - 6:51たくさんの生徒たちについて考えます
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6:51 - 6:54過去13年間
そして14年目となる今までに -
6:54 - 6:57彼らを教えてきたことは
喜びであり 誇りに思っています -
6:57 - 7:00多くの年代の生徒たちの人生に
関わるキャリアです -
7:00 - 7:02これらの生徒たちを見るたびに
いつもこう思うのです -
7:02 - 7:04「あ 僕が教えた生徒だ!」と
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7:04 - 7:07いろんな生徒たちが
いろんな所に巣立って行きました -
7:07 - 7:11私が必ずしも望んでいない所に
行ったとしても -
7:11 - 7:14教室の中で人間らしく過ごせるように
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7:14 - 7:18自分としてできることを
全てやってきたと思っています -
7:18 - 7:20それが先生の役目なのです
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7:20 - 7:23それが 自分のやる気を
引き出してくれることがあります -
7:23 - 7:25自分の仕事に向かうときや
起床したとき -
7:25 - 7:29失敗するかもしれない
いや 成功しそうだと考えます -
7:29 - 7:33私は子どもたちの興味を引く課題を作成し
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7:33 - 7:35それを手にして教室に入り
「おはよう」と挨拶します -
7:35 - 7:37保護者が教室に入ってきたら
いつもこう言います -
7:37 - 7:39「A su orden」(スペイン語)
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7:39 - 7:44「お望み通りに」「皆さんのために」
「ちゃんと教えます」という意味です -
7:44 - 7:46とても歓迎的なメッセージでしょう?
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7:46 - 7:48何かあって眠れない夜もあります
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7:48 - 7:52早く起きてしまう朝もあります
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7:52 - 7:53先生とは愛すべき仕事なのです
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7:53 - 7:55たゆまぬ努力が求められます
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7:55 - 7:59「先生の声」とは
単に大声を出すというものではありません -
7:59 - 8:02行動し それを職務に沿ったものにし
私たちがやっていることを -
8:02 - 8:04声に出すということです
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8:04 - 8:06子供たちのことを思い
それがカリキュラム -
8:06 - 8:08実践 教育法に
反映されて欲しいし -
8:08 - 8:11彼らが 何かに帰属しているという
気持ちをもって欲しいのです -
8:11 - 8:15自分の「家」があるって
どういう気持ちでしょう? -
8:15 - 8:17本当の家だけではなくて居場所です
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8:17 - 8:20居場所がない子もいるかもしれません
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8:20 - 8:25そんな居場所を実際に作る力って
どのようなものでしょう? -
8:25 - 8:29皆さんはどうか分かりませんが
自分は知っています -
8:29 - 8:35さらに言えば この仕事を
ずっと続けたいと望んでいます -
8:35 - 8:40情熱があるんです
続けなければなりません -
8:40 - 8:43一緒にやりませんか?
- Title:
- 「先生の声」の重要性 ― ホセ・ルイス・ヴィルソン
- Description:
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ホセ・ルイス・ヴィルソンは(ニューヨーク市の)ブロンクスで数学の教師をしています。彼は教育における人種や社会正義の問題改善のための組織であるEduColorの理事も務めています。その立場であるがゆえに、ホセ氏は教師が個人として、また、集団として、教育に影響を与える議論の場に参加することの大切さを学びました。このトークで、ホセは私たちが「先生の声」をどう定義し、どう守っていくのかについて議論します。
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- English
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