Return to Video

気候:新たなる物語(チャールズ・アイゼンスタイン)

  • 0:03 - 0:14
    「本当の生き方を再考したいと望むことこそが必要だ」
    クリスチャン・ゴルトムント・オーマン
  • 0:17 - 0:19
    どんな世界に生きたいのか?
  • 0:19 - 0:20
    それが問題です
  • 0:20 - 0:22
    生存できるかではなく
  • 0:22 - 0:24
    経済成長を続けられるかでもなく
  • 0:26 - 0:28
    もし今までのやり方を
  • 0:28 - 0:29
    続けられるとしたら
  • 0:29 - 0:31
    技術を使って たとえば
  • 0:31 - 0:33
    炭素吸収装置や
  • 0:33 - 0:35
    硫酸塩で空の色を白くして
  • 0:35 - 0:38
    気温を一定に維持しながら
  • 0:38 - 0:41
    生き物を破壊し続け
  • 0:41 - 0:43
    作るコンクリートの世界では
  • 0:43 - 0:44
    水耕野菜工場や
  • 0:44 - 0:47
    合成食品
  • 0:47 - 0:49
    デジタルVRで見る
  • 0:49 - 0:51
    失われた自然
  • 0:51 - 0:53
    史上最高のGDP成長率
  • 0:53 - 0:54
    もし可能だとしたら
  • 0:54 - 0:57
    それを望むでしょうか?
  • 1:07 - 1:09
    機械論的な地球観では
  • 1:09 - 1:11
    地球は込み入った機械だと捉えるので
  • 1:11 - 1:13
    ディーゼルエンジンのように
  • 1:13 - 1:15
    空気と燃料の比率が悪いと
  • 1:15 - 1:17
    正しく働きません
  • 1:17 - 1:20
    もし温室効果ガス濃度が高すぎると
  • 1:20 - 1:23
    地球は正しく働かないことになります
  • 1:26 - 1:29
    生きている地球
  • 1:29 - 1:32
    いっぽう地球を生きていると理解すれば
  • 1:32 - 1:34
    大丈夫と言えるかもしれません
  • 1:34 - 1:37
    どうすれば地球の回復力を高め
  • 1:37 - 1:39
    温室効果ガスに対処できるか
  • 1:39 - 1:41
    そう思えるのは
  • 1:41 - 1:43
    もし温室効果ガス排出を
  • 1:43 - 1:45
    一夜でゼロにできたとしても
  • 1:45 - 1:48
    生きた地球の器官と組織を
  • 1:48 - 1:51
    傷め続けるなら
  • 1:51 - 1:54
    地球は臓器不全で死に
  • 1:54 - 1:58
    CO2排出がゼロでも
  • 1:58 - 2:00
    救えません
  • 2:00 - 2:02
    地球が機械ではないからです
  • 2:09 - 2:16
    気候:新たなる物語
  • 2:19 - 2:21
    今すべきなのは
  • 2:21 - 2:25
    環境を理解する基本的な物語を
  • 2:25 - 2:27
    特に気候の物語を書き直すことで
  • 2:27 - 2:30
    その基になる理解は
  • 2:30 - 2:32
    地球は生き物であり
  • 2:32 - 2:35
    込み入った機械ではない
  • 2:35 - 2:37
    地球は生きているという見方に
  • 2:37 - 2:38
    違和感がないのは
  • 2:38 - 2:40
    ガイア説のおかげで
  • 2:40 - 2:44
    地球が生きていると言わないまでも
  • 2:44 - 2:45
    生き物のように振る舞うのです
  • 2:45 - 2:48
    体の恒常性を保ち
  • 2:48 - 2:51
    生命の特質を多く持ちます
  • 2:52 - 2:54
    科学者のほとんどは
  • 2:54 - 2:56
    地球が生きていると言いいませんが
  • 2:56 - 2:58
    私たちに必要なのは
  • 2:58 - 3:01
    地球を生き物と認めて
  • 3:01 - 3:02
    関わりを結び
  • 3:02 - 3:05
    地球の神聖さを認めることです
  • 3:10 - 3:15
    地球の健康
  • 3:15 - 3:18
    今の地球はひどく傷ついています
  • 3:18 - 3:21
    熱帯雨林、マングローブ
  • 3:21 - 3:23
    湿地、コンブの森
  • 3:23 - 3:24
    藻場
  • 3:24 - 3:26
    水と土
  • 3:26 - 3:28
    この全てが活力と健康を失い
  • 3:28 - 3:31
    わずかに残るだけです
  • 3:31 - 3:32
    それはつまり
  • 3:32 - 3:35
    地球が安定した気候を
  • 3:35 - 3:36
    保つ能力が
  • 3:36 - 3:38
    ひどく低下し
  • 3:38 - 3:41
    変動と困難に対処する能力が失われ
  • 3:41 - 3:44
    人間が排出した
  • 3:44 - 3:46
    CO2や
  • 3:46 - 3:48
    火山噴火や
  • 3:48 - 3:51
    太陽活動の変動などから
  • 3:51 - 3:54
    地球が回復する能力が失われたのは
  • 3:54 - 3:58
    地球の器官が傷つけられたから
  • 3:58 - 3:59
    それはつまり
  • 3:59 - 4:01
    もし人間が
  • 4:01 - 4:03
    樹木の本数を
  • 4:03 - 4:05
    半減させず
  • 4:05 - 4:06
    全ての大陸で
  • 4:06 - 4:11
    広大な面積を砂漠にしなかったら
  • 4:11 - 4:14
    400 ppmでも問題なかったと思います
  • 4:14 - 4:17
    でも実際は
  • 4:17 - 4:18
    その反対を引き起こし
  • 4:18 - 4:23
    地球の生き物は
  • 4:23 - 4:26
    困難に対処できません
  • 4:26 - 4:28
    温室効果ガスが
  • 4:28 - 4:31
    深刻な脅威で不安定を起こし
  • 4:31 - 4:32
    地球温暖化が暴走を始めるという
  • 4:32 - 4:35
    標準的な物語とは
  • 4:35 - 4:37
    違う見方ですが
  • 4:37 - 4:41
    矛盾はしません
  • 4:47 - 4:49
    化石燃料の産出は
  • 4:49 - 4:51
    他の仕方でも害を発生しますが
  • 4:51 - 4:53
    地球が生きているという見方から
  • 4:53 - 4:55
    究極的にはさらに大きな害があると思います
  • 4:55 - 4:59
    生態系全体の破壊です
  • 4:59 - 5:02
    こういう写真を見たことがあるでしょう
  • 5:02 - 5:04
    アルバータ州のタールサンド
  • 5:04 - 5:06
    荒廃した光景
  • 5:06 - 5:08
    山の露天掘りや
  • 5:08 - 5:11
    漏れ出す原油
  • 5:11 - 5:14
    地球が生きていると理解するなら
  • 5:14 - 5:16
    想像できるでしょう
  • 5:16 - 5:18
    自分の細胞や組織が
  • 5:18 - 5:20
    からだ全体で
  • 5:20 - 5:23
    毒に冒され破壊されたら
  • 5:23 - 5:24
    健康な体温を保つことなど
  • 5:24 - 5:27
    できるでしょうか
  • 5:27 - 5:29
    例え話が飛躍しすぎかも知れませんが
  • 5:29 - 5:32
    これこそ私たちが今いる状況です
  • 5:35 - 5:42
    回復の段階
  • 5:42 - 5:43
    地球が生きていると言う見方から
  • 5:43 - 5:45
    私たちが理解するのは
  • 5:45 - 5:49
    ガイアの器官が極めて重要なことで
  • 5:49 - 5:52
    とくに無傷で残っているもの
  • 5:52 - 5:53
    たとえばアマゾンや
  • 5:53 - 5:55
    コンゴの一部
  • 5:55 - 5:56
    地球のどこかで
  • 5:56 - 5:58
    小さいけれど無傷で残る
  • 5:58 - 6:01
    健康の源です
  • 6:01 - 6:05
    ガイアが健康だった記憶が
  • 6:05 - 6:07
    残る場所です
  • 6:07 - 6:09
    このような場所を守る必要があります
  • 6:09 - 6:12
    アマゾンはそれ自身が生き物ですが
  • 6:12 - 6:15
    私たちの理解は非常に表面的で
  • 6:15 - 6:18
    ガイアの生理とどう関係するのか知りません
  • 6:18 - 6:22
    アマゾンの価値を炭素の吸収量に
  • 6:22 - 6:23
    落とし込めば
  • 6:23 - 6:25
    その他全ての生理的作用を
  • 6:25 - 6:27
    見落とすことになります
  • 6:27 - 6:29
    第1の優先事項は
  • 6:29 - 6:32
    このような場所を聖地とすることです
  • 6:32 - 6:34
    それなしでは
  • 6:34 - 6:36
    アマゾンで消失した
  • 6:36 - 6:39
    炭素クレジットを
  • 6:39 - 6:41
    他で埋め合わせても
  • 6:41 - 6:44
    地球は制御不能になるでしょう
  • 6:44 - 6:46
    優先1:聖地
  • 6:48 - 6:50
    第2の優先事項は
  • 6:50 - 6:53
    傷ついた器官を
  • 6:53 - 6:57
    修復し癒すこと
  • 6:57 - 7:00
    特に森と土です
  • 7:00 - 7:02
    土はおそらく最も重要な
  • 7:02 - 7:02
    地球の器官で
  • 7:02 - 7:05
    もちろん樹木にも関係し
  • 7:05 - 7:06
    プレーリーや
  • 7:06 - 7:09
    他の全ての生態系にも関わります
  • 7:09 - 7:12
    それには例えば再生型農業です
  • 7:12 - 7:14
    炭素の観点からも
  • 7:14 - 7:17
    意義があります
  • 7:17 - 7:19
    これは最も
  • 7:19 - 7:21
    群を抜いて速いペースで
  • 7:21 - 7:23
    大気から炭素を取り除きます
  • 7:23 - 7:25
    農家や牧場主の中には
  • 7:25 - 7:27
    驚くほどの速さで表土を
  • 7:27 - 7:28
    作り出す人がいます
  • 7:28 - 7:31
    1インチの表土を作るには500年かかると
  • 7:31 - 7:32
    学校で学びましたが
  • 7:32 - 7:34
    その農家はたった1年で
  • 7:34 - 7:35
    やってのけ
  • 7:35 - 7:38
    膨大な量の炭素を大気から取り除きます
  • 7:38 - 7:39
    優先2:癒す
  • 7:40 - 7:42
    それでは
  • 7:42 - 7:43
    第3の優先事項は
  • 7:43 - 7:45
    ガイアの組織を毒で冒すのを止めること
  • 7:45 - 7:48
    除草剤、殺虫剤
  • 7:48 - 7:53
    有毒廃棄物、医療廃棄物、日焼け止め等々は
  • 7:53 - 7:55
    地球の回復力を損ないます
  • 7:55 - 7:58
    器官ではなく組織レベルのように
  • 7:58 - 8:01
    全世界で起きています
  • 8:01 - 8:02
    止める必要があるのは
  • 8:02 - 8:04
    90年も続いてきた汚染の実験です
  • 8:04 - 8:06
    大地全体に殺虫剤を
  • 8:06 - 8:08
    何度もまき続けたら
  • 8:08 - 8:10
    どうなるでしょう
  • 8:10 - 8:12
    今さら驚くことも無いでしょうが
  • 8:12 - 8:15
    どこでも昆虫の数が激減しています
  • 8:15 - 8:17
    原因はそれだけではないでしょうが
  • 8:17 - 8:20
    本当に重要で意識されることのない原因は
  • 8:20 - 8:23
    大型動物の消滅で
  • 8:23 - 8:26
    これが食物連鎖を通して影響しても
  • 8:26 - 8:30
    その理由を知ろうともしない
  • 8:30 - 8:32
    地球は生きているという見方を取るなら
  • 8:32 - 8:34
    これが重要だと分かります
  • 8:34 - 8:37
    第4の優先事項は化石燃料の削減です
  • 8:38 - 8:43
    これには議論があって私は第4優先としますが
  • 8:43 - 8:46
    先の3つの優先事項を立てれば
  • 8:46 - 8:47
    必然的に化石燃料を
  • 8:47 - 8:49
    削減することになります
  • 8:49 - 8:53
    生態系を神聖なものとしながらも
  • 8:53 - 8:56
    岩盤破砕、石油採掘、露天掘り
  • 8:56 - 8:57
    パイプラインを続けることは
  • 8:57 - 8:59
    不可能です
  • 8:59 - 9:02
    じつは第4優先は
  • 9:02 - 9:03
    他の3つの結果であり
  • 9:03 - 9:06
    同じ観点から生まれるものです
  • 9:06 - 9:08
    分かっていることは全て実行しよう
  • 9:08 - 9:12
    地球の癒しに加わろう
  • 9:12 - 9:14
    それこそ私たちが今ここに
  • 9:14 - 9:15
    生きている理由なのです
  • 9:15 - 9:17
    まず傷を癒し
  • 9:17 - 9:20
    続いてもっと多くの命を
  • 9:20 - 9:22
    この世界に吹き込みます
  • 9:28 - 9:32
    方策
  • 9:32 - 9:35
    適切な方策は
  • 9:35 - 9:37
    状況により異なります
  • 9:37 - 9:40
    ここではこれを あそこであれを行えば良いという
  • 9:40 - 9:43
    公式はありませんが
  • 9:43 - 9:45
    その方策の基となるのは
  • 9:45 - 9:48
    私たちが貢献しようとすることへの
  • 9:48 - 9:50
    理解であるべきです
  • 9:50 - 9:52
    ひとつのレベルでは
  • 9:52 - 9:55
    地球上の生き物を守ることや
  • 9:55 - 9:56
    生き物を癒すことだと言えますが
  • 9:56 - 9:58
    別のレベルでは深い物語と神話を
  • 9:58 - 10:01
    変えていくことに貢献するのです
  • 10:01 - 10:04
    その神話が規定するのは私たちが何者で
  • 10:04 - 10:06
    なぜここにいて
  • 10:06 - 10:07
    何が本当かということです
  • 10:07 - 10:09
    ですから
  • 10:09 - 10:11
    その理解の一部には
  • 10:11 - 10:13
    お互いに対する理解があり
  • 10:13 - 10:16
    悪者扱いする人への理解です
  • 10:16 - 10:19
    あなたは生命に奉仕するためにここにいて
  • 10:19 - 10:22
    自分が置かれた状況では難しいだけで
  • 10:22 - 10:25
    あなたも私と同じです
  • 10:25 - 10:26
    あなたを悪者扱いして
  • 10:26 - 10:29
    救いようのない汚染者
  • 10:29 - 10:32
    強欲な敵と考え
  • 10:32 - 10:34
    唯一の解決は
  • 10:34 - 10:37
    あなたを打ち負かし
  • 10:37 - 10:40
    戦いに勝つことだと
  • 10:40 - 10:43
    考えると
  • 10:43 - 10:45
    必ずしも敵ではない人々を
  • 10:45 - 10:47
    敵に回すことになります
  • 10:47 - 10:48
    仲間に引き入れる方法が
  • 10:48 - 10:50
    あるかもしれず
  • 10:50 - 10:52
    その人たちの内面に語りかけます
  • 10:52 - 10:55
    何が起きているか本当に知っていたら
  • 10:55 - 10:58
    そうしようとは望まない
  • 10:58 - 11:00
    地球の将来に対する絶望を
  • 11:00 - 11:01
    多くの人が感じるのは
  • 11:01 - 11:04
    変化がなぜ起きるか
  • 11:04 - 11:06
    現実はどうなっているかについて
  • 11:06 - 11:08
    問題を起こしたのと同じ理解に
  • 11:08 - 11:10
    基づいているからです
  • 11:10 - 11:11
    変えようとするものに
  • 11:11 - 11:13
    力をかけるから変化する
  • 11:13 - 11:14
    ならば自分の力が大きいほど
  • 11:14 - 11:17
    世界を変える力も大きい
  • 11:17 - 11:19
    この考え方では
  • 11:19 - 11:22
    申し訳ないですがシステムの力は
  • 11:22 - 11:23
    あなたの力よりずっと大きくて
  • 11:23 - 11:27
    変化を起こすのに必要な力を手に入れる望みはありません
  • 11:27 - 11:29
    でもたぶん世界はそんなふうに働きません
  • 11:29 - 11:30
    世界を変えるには
  • 11:30 - 11:31
    他者を力で支配するのではなく
  • 11:31 - 11:34
    他の方法があって
  • 11:34 - 11:36
    私の希望はそこにあるのです
  • 11:36 - 11:38
    希望は自然を理解することにあり
  • 11:38 - 11:40
    そこでは他の生き物たちが
  • 11:40 - 11:42
    私たちの仲間になる
  • 11:42 - 11:44
    私たちが繋がろうとしているのは
  • 11:44 - 11:48
    別の因果関係が働く世界で
  • 11:48 - 11:50
    私たちは正しい時と場所に置かれ
  • 11:50 - 11:53
    正しいことを正しい人に語り
  • 11:53 - 11:57
    自分の中に目覚めたことをその人に呼び起こし
  • 11:57 - 11:59
    より大きな勇気の中に招き入れ
  • 11:59 - 12:01
    ともに貢献に加わります
  • 12:01 - 12:03
    私たちがそう理解すると
  • 12:03 - 12:04
    たぶん変化はそうして起きるのです
  • 12:04 - 12:07
    私たちは世界がどう働くのか本当は知りません
  • 12:07 - 12:11
    ともかくこの文明の失敗から
  • 12:11 - 12:11
    学ぶべきなのは
  • 12:11 - 12:14
    私たちが本当は無知だということ
  • 12:14 - 12:17
    その理解から導かれるのは謙虚さで
  • 12:17 - 12:19
    その謙虚さがあれば
  • 12:19 - 12:22
    全てが可能になります
Title:
気候:新たなる物語(チャールズ・アイゼンスタイン)
Description:

「気候:新たなる物語」が私たちに示すのは、私たちの思考の枠組みを作り直す方法です。 地球は単なる資源ではなく、複雑で生命を持ち壊れやすいものです。チャールズ・アイゼンスタインは、私たちの考え方を変革し、気候の破綻を最も速く反転させ、あなたがそこに参加する道筋を明らかにします。

more » « less
Video Language:
English
Duration:
12:42

Japanese subtitles

Revisions