Return to Video

マナル・アルシャリフ:女性にも車を運転する権利を

  • 0:01 - 0:06
    このお話を 一つの質問から始めさせてください
  • 0:06 - 0:08
    世界中いたるところで
  • 0:08 - 0:11
    人々は自由を勝ち取るため
  • 0:11 - 0:13
    また 権利を求めて戦っています
  • 0:13 - 0:16
    戦う相手が 政府による抑圧である場合もあれば
  • 0:16 - 0:21
    社会による抑圧である場合もあります
  • 0:21 - 0:25
    どちらのほうが 難敵でしょうか
  • 0:25 - 0:27
    この問いへの答えを
  • 0:27 - 0:30
    ご一緒に考えてみたいと思います
  • 0:30 - 0:36
    あれは二年前のことでした
  • 0:36 - 0:39
    ベッドの脇で5歳の息子アブーディを
  • 0:39 - 0:42
    寝かしつけようとしていた時です
  • 0:42 - 0:44
    お祈りをすませた後
  • 0:44 - 0:48
    まっすぐな目で息子はこう尋ねました
  • 0:48 - 0:52
    “ママ 僕たちは悪い人なの?”
  • 0:52 - 0:54
    とても驚きました
  • 0:54 - 0:57
    “なぜ そんなことを聞くの?”
  • 0:57 - 1:00
    実はその日 息子は
  • 1:00 - 1:02
    顔に傷を作って学校から帰って来ました
  • 1:02 - 1:04
    理由を聞いても口をつぐむばかり
  • 1:04 - 1:08
    やがて重い口を開くと
  • 1:08 - 1:11
    “友達二人に殴られたんだ”
  • 1:11 - 1:14
    “お前の母さん フェイスブックで見たぞ”
  • 1:14 - 1:19
    “お前たちは刑務所行きだ”って
  • 1:19 - 1:22
    息子にはそれまで何でも
    堂々と話して来ましたし
  • 1:22 - 1:27
    一人の女性としても恥ずかしくない
    生き方をしてきました
  • 1:27 - 1:29
    怯えたように尋ねる息子の目を見つめた
  • 1:29 - 1:32
    その瞬間こそ私にとって
  • 1:32 - 1:36
    正念場だったといえます
  • 1:36 - 1:40
    私は 投獄された経験を持つサウジ人女性です
  • 1:40 - 1:42
    自動車の運転 それが容疑です
  • 1:42 - 1:47
    女性の車の運転は認められていない国なのです
  • 1:47 - 1:50
    車のキーを私に手渡そうとしただけの理由で
  • 1:50 - 1:53
    私の兄は二度拘留されています
  • 1:53 - 1:55
    それが元でさんざん嫌がらせを受け
  • 1:55 - 1:57
    地質学者としての地位を追われ
  • 1:57 - 2:00
    妻子を連れて国を離れざるを
    得なくなってしまいました
  • 2:00 - 2:03
    父は金曜日の礼拝の時に
  • 2:03 - 2:06
    説教者が女性ドライバーを激しくなじり
  • 2:06 - 2:08
    堕落したあばずれ と罵るのを聞かされました
  • 2:08 - 2:11
    礼拝に詰めかけた大勢の信者たちの前で
  • 2:11 - 2:15
    友人や親兄弟もいる中で
  • 2:15 - 2:18
    罵詈雑言の嵐はやがてどんどん拡大
  • 2:18 - 2:21
    地元メディアに 飛び交うデマが油を注ぎ
  • 2:21 - 2:24
    一般家庭や公共の場に広がりました
  • 2:24 - 2:27
    さらに学校にまでも
  • 2:27 - 2:29
    ほとほと困りました
  • 2:29 - 2:32
    後でよく考えてみると
  • 2:32 - 2:34
    息子を殴った子どもたちには
    いじめの意図などなく
  • 2:34 - 2:38
    周りの大人たちの影響を受けたにすぎない
  • 2:38 - 2:41
    私が何か罪を犯したからとか
  • 2:41 - 2:45
    ほんの数マイル運転したことへの罰ではなく
  • 2:45 - 2:48
    わざわざ世間に楯ついたことへの罰なのです
  • 2:48 - 2:52
    ルールを侵す不届き者 と
  • 2:52 - 2:56
    話はこれで終わりではありません
  • 2:56 - 3:00
    さらにもう少しだけ
  • 3:00 - 3:02
    お話ししましょう
  • 3:02 - 3:04
    2011年5月のことでした
  • 3:04 - 3:06
    私は職場の同僚に不満をぶつけていました
  • 3:06 - 3:08
    なぜこんな仕打ちを受けなければならないの
  • 3:08 - 3:10
    家に帰ることさえ一人じゃできない
  • 3:10 - 3:13
    車は私の持ち物だし 国際免許だって持ってる
  • 3:13 - 3:15
    私の知る限り サウジの女性は
  • 3:15 - 3:18
    運転してはいけないという
    きまりには常に不満だった
  • 3:18 - 3:20
    でも20年もの間 ただの一人として
  • 3:20 - 3:22
    立ち向かおうとする人がいなかった
  • 3:22 - 3:25
    まるまる一世代よ と
  • 3:25 - 3:27
    すると同僚は言いました
  • 3:27 - 3:30
    “女性が運転してはいけないという法律はないよ”
  • 3:30 - 3:32
    調べてみると 確かにその通りでした
  • 3:32 - 3:35
    サウジアラビアの法律には
    そのような条文はないのです
  • 3:35 - 3:37
    単なる慣習や古くからの習わしで
  • 3:37 - 3:41
    厳格な宗教令ファトワに規定され
  • 3:41 - 3:43
    女性に課せられているのです
  • 3:43 - 3:46
    それを知ったことで
    6月17日の行動を思いついたのです
  • 3:46 - 3:48
    女性がハンドルを握るのを勧める
  • 3:48 - 3:51
    女性ドライブキャンペーンです
  • 3:51 - 3:55
    その数週間後
    あちこちからこんな声が聞こえてきました
  • 3:55 - 3:58
    "女だてらに運転すると
    狼のような男に襲われるぞ"
  • 3:58 - 4:01
    一人の勇気ある女性がいて
    名前はナジラ・ハリリ
  • 4:01 - 4:04
    彼女もサウジ人で ジッダに住んでいます
  • 4:04 - 4:05
    彼女は運転したことを公表しましたが
  • 4:05 - 4:07
    その様子を撮影していませんでした
  • 4:07 - 4:09
    証拠となるものを残したかった
  • 4:09 - 4:12
    そこで私が運転し
    その様子をYouTubeに投稿しました
  • 4:12 - 4:13
    そうしたらなんと
  • 4:13 - 4:16
    投稿したその日だけで
    再生回数が数十万を超えたのです
  • 4:16 - 4:18
    すると どうなるでしょうか
  • 4:18 - 4:20
    そう 脅しのコメントで炎上です
  • 4:20 - 4:25
    殺してやるとか 襲ってやるとか
    英雄気取りはよせとか
  • 4:25 - 4:28
    当局は終始静観を決め込み
  • 4:28 - 4:30
    それはかえって不気味でした
  • 4:30 - 4:32
    私のキャンペーンには女性の同胞のほか
  • 4:32 - 4:34
    男性の活動家もいました
  • 4:34 - 4:37
    私たちにとって気がかりなのは
  • 4:37 - 4:40
    当局が6月17日の決行当日
    どう出るかでした
  • 4:40 - 4:42
    女性たちがドライブに出かける日です
  • 4:42 - 4:44
    そこで私は兄に頼んで
  • 4:44 - 4:46
    パトカーと並走してもらいました
  • 4:46 - 4:49
    すぐさま 私たちは逮捕されました
  • 4:49 - 4:53
    今後運転をしないという誓約書にサインをして釈放
  • 4:53 - 4:56
    その後また逮捕
    兄は一日留置された後に釈放
  • 4:56 - 4:58
    そして 私は投獄されたのです
  • 4:58 - 5:00
    これには納得がいきません
  • 5:00 - 5:03
    取り調べたところで
    そもそも容疑すら特定できないのですから
  • 5:03 - 5:05
    無実は明白でした
  • 5:05 - 5:08
    法を破ってはいないし身なりも整えていました
  • 5:08 - 5:12
    アバヤという外出用の黒いローブを
    身に着けていたのです
  • 5:12 - 5:15
    同房の囚人たちは 脱いでしまえと
    けしかけましたが
  • 5:15 - 5:17
    私は無実を確信していたので こう言いました
  • 5:17 - 5:20
    “嫌です 私は今日にもここを出て行くんですから”
  • 5:20 - 5:23
    その頃刑務所の外では 国中が大変な騒ぎでした
  • 5:23 - 5:25
    とことん私を責め立てる人もいれば
  • 5:25 - 5:29
    支援者もいて 署名活動までしてくれていました
  • 5:29 - 5:33
    私の釈放を求めて国王へ嘆願書を提出しようというのです
  • 5:33 - 5:35
    釈放されたのは9日経ってからでした
  • 5:35 - 5:38
    そして6月17日が来ました
  • 5:38 - 5:40
    道路という道路はパトカーで埋め尽くされ
  • 5:40 - 5:43
    宗教警察の車両もありました
  • 5:43 - 5:45
    数百人に上る勇敢なサウジの女性たちが
  • 5:45 - 5:47
    掟を破り その日 車を運転しました
  • 5:47 - 5:50
    逮捕者はゼロ
    ついにタブーを打ち破ったのです
  • 5:50 - 5:55
    (拍手)
  • 6:00 - 6:04
    あらためて考えると
    サウジアラビアで女性が運転を―
  • 6:04 - 6:06
    許されていないことは
    皆 知っていますが
  • 6:06 - 6:08
    元々の理由を知る人はほとんどいないでしょう
  • 6:08 - 6:11
    実はこういうことなのです
  • 6:11 - 6:14
    ある公式の研究が
  • 6:14 - 6:16
    諮問評議会へ提出されました
  • 6:16 - 6:18
    諮問評議会とは立法府であり
  • 6:18 - 6:20
    サウジアラビア国王の任命を受けています
  • 6:20 - 6:22
    その研究は国内の ある大学の
  • 6:22 - 6:24
    教授の手によるものです
  • 6:24 - 6:28
    教授いわく
    ユネスコの研究を基盤にしているそうです
  • 6:28 - 6:31
    その研究はこう結論づけています
  • 6:31 - 6:35
    強姦および姦淫
  • 6:35 - 6:38
    非嫡出子および薬物の乱用
  • 6:38 - 6:41
    および売春の発生率は
    女性ドライバーの多い国のほうが
  • 6:41 - 6:45
    女性が運転をしない国よりも高い
  • 6:45 - 6:46
    (笑い)
  • 6:46 - 6:48
    なんというか 唖然としました
  • 6:48 - 6:51
    そうでしょう
    世界の中でサウジだけですから
  • 6:51 - 6:53
    女性が運転できない国なんて
  • 6:53 - 6:55
    世界地図を広げてみると
  • 6:55 - 6:57
    世界は真二つです
  • 6:57 - 7:01
    サウジアラビアと それ以外の二つ
  • 7:01 - 7:04
    ツイッターで この研究を非難する
    ハッシュタグを作った途端
  • 7:04 - 7:07
    こんな記事が世界を駆け巡りました
  • 7:07 - 7:08
    [BBC: “純潔の終焉”もたらす女性の運転 サウジ聖職者の警告] (笑い)
  • 7:08 - 7:10
    [BBC: “純潔の終焉”もたらす女性の運転 サウジ聖職者の警告] (笑い)
  • 7:10 - 7:12
    その時初めて知りました
    勇気を持って立ち上がれば
  • 7:12 - 7:14
    虐げる者も恐れるに及ばない
  • 7:14 - 7:18
    相手から奪い取れる最大の武器
    それは恐怖です
  • 7:18 - 7:22
    この構造的基盤は きわめて保守的な
  • 7:22 - 7:24
    伝統や風習によるものです
  • 7:24 - 7:27
    女性は劣った者として扱われ
  • 7:27 - 7:29
    力ある者に庇護される必要があり
  • 7:29 - 7:32
    庇護者からの許可なしには何も出来ない
  • 7:32 - 7:34
    不文律と成文法とを問わず
    それが一生の掟だと
  • 7:34 - 7:36
    女性は死ぬまで成人できないようなものです
  • 7:36 - 7:40
    その考えが宗教令ファトワの中で特別視され
  • 7:40 - 7:43
    それがシャーリア法の誤った解釈に
    基づいていればなおのこと
  • 7:43 - 7:45
    事態は深刻です
  • 7:45 - 7:47
    さらに最悪なのは それが成文化され
  • 7:47 - 7:50
    法として国家の構造に組み込まれ
  • 7:50 - 7:53
    女性たちが自らを劣った者であると信じこまされ
  • 7:53 - 7:56
    あえて立ち上がり
    法の定めに疑問を呈する者が
  • 7:56 - 7:59
    力でねじ伏せられてしまうことです
  • 7:59 - 8:03
    私の場合 これらの障害に立ち向かうだけでなく
  • 8:03 - 8:06
    全く異なる二つの顔をもつ者として
  • 8:06 - 8:09
    生きることを余儀なくされたようなものです
  • 8:09 - 8:12
    祖国では風紀を乱す悪者として
  • 8:12 - 8:14
    国外では英雄として
  • 8:14 - 8:18
    さらに これまでの2年間にこんなことがありました
  • 8:18 - 8:20
    一つは刑務所にいたときのことです
  • 8:20 - 8:22
    収監されている9日間に
  • 8:22 - 8:26
    世界中のメディアを駆け巡った
    このような
  • 8:26 - 8:31
    私の逮捕を報じる記事を
    ご覧になったことでしょう
  • 8:31 - 8:34
    しかし祖国では まるで正反対で
  • 8:34 - 8:36
    こんな有様でした
  • 8:36 - 8:39
    "マナル・アルシャリフ容疑者 治安紊乱の疑い"
  • 8:39 - 8:42
    "女性に車の運転をそそのかす扇動者"
  • 8:42 - 8:45
    ひどいでしょう
  • 8:45 - 8:48
    “マナル・アルシャリフ 扇動活動から撤退”
  • 8:48 - 8:50
    これはマシな方です
    もっと傑作なのは
  • 8:50 - 8:52
    “マナル・アルシャリフ 堕ちたヒロインの告白”
  • 8:52 - 8:54
    “私は騙された 他国軍による陰謀”
  • 8:54 - 8:57
    (笑い)
  • 8:57 - 9:02
    こんな調子で 公私ともにバッシングを受けました
  • 9:02 - 9:05
    まるで正反対の内容です
  • 9:05 - 9:07
    昨年私は講演の依頼を受けました
  • 9:07 - 9:10
    オスロの自由フォーラムでした
  • 9:10 - 9:12
    周りの人たちは愛情をもって
  • 9:12 - 9:14
    私を支援してくださいました
  • 9:14 - 9:17
    勇気をもらえた とも言ってくれました
  • 9:17 - 9:19
    一方で 自国に戻ったときには
  • 9:19 - 9:21
    講演の評判はさんざんなもので
  • 9:21 - 9:24
    多くの人が言いました
    裏切り者とか
  • 9:24 - 9:25
    国民を愚弄する者とか
  • 9:25 - 9:29
    ツイッターには“オスロの売国奴”のハッシュタグまで登場
  • 9:29 - 9:32
    あれよあれよと1万ツイートに近づき
  • 9:32 - 9:35
    一方“オスロの英雄”のハッシュタグも出てきましたが
  • 9:35 - 9:37
    ツイートは数えるほどしかありませんでした
  • 9:37 - 9:39
    さらにアンケートも始まり
  • 9:39 - 9:42
    13000人以上が回答
  • 9:42 - 9:45
    あの講演は売国的であったか否か
  • 9:45 - 9:48
    90%が私を売国奴と断罪
  • 9:48 - 9:52
    これこそ 先ほど言った全く異なる二つの顔の
  • 9:52 - 9:53
    一つです
  • 9:53 - 9:56
    私はサウジ人女性として誇りを持ち
  • 9:56 - 9:57
    祖国を愛しています
  • 9:57 - 10:00
    祖国愛こそ私の活動の原動力です
  • 10:00 - 10:03
    私は信じています
    自由な社会というものは
  • 10:03 - 10:05
    それを構成する女性たちの
    自由なしにはありえない
  • 10:05 - 10:15
    (拍手)
  • 10:15 - 10:18
    ありがとう
  • 10:18 - 10:21
    (拍手)
  • 10:21 - 10:23
    ありがとう ありがとうございます
  • 10:23 - 10:36
    (拍手)
  • 10:36 - 10:40
    ありがとう
  • 10:40 - 10:44
    自分に起こった出来事からは
    気づきを得ることができます
  • 10:44 - 10:46
    私も気づきの連続でした
  • 10:46 - 10:48
    刑務所を出て最初にしたことは
  • 10:48 - 10:52
    シャワーはともかくとして
    ネットを開くことでした
  • 10:52 - 10:55
    ツイッターを開き
    フェイスブックにログインしました
  • 10:55 - 10:57
    私はいつも大いに敬意をもって
  • 10:57 - 10:59
    意見を下さる方に接してきました
  • 10:59 - 11:00
    彼らのメッセージに目を通しながら
  • 11:00 - 11:03
    口先だけの言い訳がましいことはやめよう
  • 11:03 - 11:06
    行動で示そうと思いました
    活動の中止勧告に対しては
  • 11:06 - 11:09
    裁判を起こしました
    交通警察長を被告とした初の訴訟で―
  • 11:09 - 11:13
    私に免許証を発行しないことに抗議しました
  • 11:13 - 11:15
    また たくさんの方々が
  • 11:15 - 11:17
    実に3000人もの人が支えてくださり
  • 11:17 - 11:20
    私の釈放を求めて署名してくださいました
  • 11:20 - 11:23
    その他にも 諮問評議会に嘆願書を提出しました
  • 11:23 - 11:26
    女性の運転の解禁を求めるものです
  • 11:26 - 11:29
    この時は 3500人ほどの賛同者が
  • 11:29 - 11:31
    署名をしてくださいました
  • 11:31 - 11:34
    今お話しした人たちはほんの一例です
  • 11:34 - 11:37
    この素晴らしい方々は
    サウジアラビア女性の人権を信じ
  • 11:37 - 11:40
    行動する人たちです
    敵対者に直面しても
  • 11:40 - 11:43
    堂々と声を上げ
    自らの信念を貫く発言をしています
  • 11:43 - 11:46
    サウジアラビアは今ようやく小さな一歩を踏み出し
  • 11:46 - 11:48
    女性の人権拡大に向かい始めたばかりです
  • 11:48 - 11:50
    諮問評議会は国王の任命を受けた機関です
  • 11:50 - 11:53
    アブドゥラ国王の勅令によって
  • 11:53 - 11:56
    昨年は30人の女性が評議員に任命されました
  • 11:56 - 11:59
    これは評議会全体の
  • 11:59 - 12:01
    20%にあたります(拍手)
  • 12:01 - 12:04
    そして この評議会は
  • 12:04 - 12:07
    女性への運転許可の嘆願を
    これまで4度も却下しましたが
  • 12:07 - 12:09
    昨年の2月ついに受理されたのです
  • 12:09 - 12:14
    (拍手)
  • 12:14 - 12:16
    私が刑務所に送られ
  • 12:16 - 12:19
    鞭打ちの刑を下され 裁判を受けてから
  • 12:19 - 12:21
    交通警察の広報官は発表しました
  • 12:21 - 12:25
    女性ドライバーに対する罰則は
    交通違反のみとする
  • 12:25 - 12:27
    大ムフティ すなわち
  • 12:27 - 12:29
    サウジアラビアにおける宗教と司法の
    最高権力者は
  • 12:29 - 12:34
    こう宣言しました
    女性の運転を推奨するものではないが
  • 12:34 - 12:38
    かつての禁制は
    前任の大ムフティ時代の遺産である
  • 12:38 - 12:44
    こうした小さな一歩も大切ですが
  • 12:44 - 12:45
    女性自身も考えねばなりません
  • 12:45 - 12:47
    ある友人が私に言いました
  • 12:47 - 12:50
    “女性も運転できるようになるのって いつだろう”
  • 12:50 - 12:52
    私は答えました
    “いつだろうって言葉を捨てた時よ”
  • 12:52 - 12:55
    “いつだろう じゃなくて 今でしょ”
  • 12:55 - 12:57
    制度だけの問題ではないのです
  • 12:57 - 13:03
    女性である私達が
    自分の人生のハンドルを握ることです
  • 13:03 - 13:09
    私自身よくわからないうちに 気がついてみれば
  • 13:09 - 13:13
    活動家になっていました
  • 13:13 - 13:17
    ただ これだけは言えます
    いつの日か
  • 13:17 - 13:20
    人から頼まれて
    またこのお話をする機会があれば
  • 13:20 - 13:22
    こう答えるでしょう “胸を張れます”
  • 13:22 - 13:25
    ”女性の運転の解禁を求めて
    他の女性たちと立ち上がり”
  • 13:25 - 13:29
    “掟に立ち向かったことで
    皆が自由を謳歌できるのだから”
  • 13:29 - 13:32
    そこで 冒頭の質問に戻ります
  • 13:32 - 13:35
    より難敵なのは
  • 13:35 - 13:38
    政府による抑圧でしょうか
    社会による抑圧でしょうか
  • 13:38 - 13:41
    その答えへのヒントは もうおわかりですね
  • 13:41 - 13:42
    ありがとうございました
  • 13:42 - 13:47
    (拍手)
  • 13:47 - 13:50
    ありがとう
  • 13:50 - 13:56
    (拍手)
  • 13:56 - 14:00
    ありがとう(拍手)
Title:
マナル・アルシャリフ:女性にも車を運転する権利を
Speaker:
Manal al-Sharif
Description:

サウジアラビアの法律には規定がないにもかかわらず、女性が車を運転することは禁じられている。2年前、この状況に異を唱えたマナル・アルシャリフ。自ら運転してみせることで女性たちに勇気を与え、その様子はYouTubeにも投稿されました。その後、彼女に何が起こったのか、どうぞご覧ください。

more » « less
Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
14:16
  • システム・トラブルで入れ替わっているかもしれませんが、翻訳者は笹山さん、校正が吉田です。

  • 翻訳者が笹山に戻ったようで、再びDoneをクリック。「moderatorがレビューします」との旨、表示されました。これでうまく進むとよいのですが・・・。

Japanese subtitles

Revisions Compare revisions