かぎ爪 vs. 爪 ― マシュー・ボース
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0:07 - 0:09かぎ爪について考えてみましょう
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0:09 - 0:12世界中にいる
4本足の動物に多く見られ -
0:12 - 0:16自然界で最も用途の広い
道具の1つです -
0:16 - 0:19熊はかぎ爪を穴掘りや
防御のために使います -
0:19 - 0:24鷹の針のようなかぎ爪は
獲物の頭蓋骨を貫くことができます -
0:24 - 0:28ライオンは巨大なかぎ爪を
平穏な動きのときにはしまい -
0:28 - 0:30狩りをするときに
さっと出すことができます -
0:30 - 0:35霊長類の祖先ですら
かぎ爪が爪に進化するまでは -
0:35 - 0:40この素晴らしい付属器を
使っていました -
0:40 - 0:45では進化過程において
何が この美しい爪への適応へと導いたのか -
0:45 - 0:50また 鋭いかぎ爪には出来ず
爪に出来ることは何でしょうか -
0:50 - 0:56化石により確認された最も古い爪は
約5580万年前のものですが -
0:56 - 1:00かぎ爪が哺乳類と爬虫類の祖先に登場してから
この時代までに -
1:00 - 1:04既に2億6000万年が
経っていました -
1:04 - 1:07これらの爪の登場時期の間には
長い間隔があるにも関わらず -
1:07 - 1:11これらの適応はどちらも
同じ仕組みで進化しています -
1:11 - 1:14爪とかぎ爪は両方とも
ケラチンという ― -
1:14 - 1:21頑丈で線維質のたんぱく質で
角 鱗 ひずめや髪にも含まれています -
1:21 - 1:26このたんぱく質は楔形の組織である
爪母で作られています -
1:26 - 1:28血管と栄養素が豊富な
このたんぱく質の工場は -
1:28 - 1:33絶え間なくケラチンを作り続け
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1:33 - 1:37角化細胞と呼ばれる
細胞に密に詰め込まれています -
1:37 - 1:42これらの高密度の細胞は
爪や かぎ爪の特徴である頑丈さを与えます -
1:42 - 1:45爪はかぎ爪から進化したため
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1:45 - 1:49どちらの適応においても
同じ方法で角化細胞を作ります -
1:49 - 1:51角化細胞は爪母から生え
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1:51 - 1:56皮膚から表層に出てきて 死んだあと
硬くなって防水性がある覆いとなります -
1:56 - 2:00ケラチンで出来た 2種類の覆いの
主な違いは -
2:00 - 2:01形のみで
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2:01 - 2:06これは動物の指先の骨の形に
依存しています -
2:06 - 2:11かぎ爪では角化細胞の爪床は
幅が狭い指の骨に合った形になっており -
2:11 - 2:15指先を包み
放射状に外側に広がり -
2:15 - 2:17すり鉢状の構造を作ります
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2:17 - 2:22その一方で 爪のある動物は
より幅広い指先を持ち -
2:22 - 2:27角化細胞は広い骨の
最上面のみを覆っています -
2:27 - 2:30霊長類の指が より幅広く
器用な指へと進化したことの -
2:30 - 2:34副次的な効果として
単に存在し続けた可能性があります -
2:34 - 2:38しかし 私たち霊長類の祖先の
生息地に関する知識を元にすれば -
2:38 - 2:43爪には固有の利点があった
可能性の方が高いでしょう -
2:43 - 2:47霊長類が住んでいた森林の林冠では
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2:47 - 2:51幅広い指の骨と 広い指腹は
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2:51 - 2:53細い枝をつかむのには理想的でした
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2:53 - 2:56そして爪は握る力を更に高めました
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2:56 - 3:00押しつけるための
頑丈な表面を与えられたことで -
3:00 - 3:05霊長類は指腹を広げ
木との接触部分がさらに広がりました -
3:05 - 3:09爪はさらに
木登りの最中に -
3:09 - 3:14圧力の変化を感じる面積が増えることで
指先の感度を向上させました -
3:14 - 3:18この敏感さと器用さの組み合わせは
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3:18 - 3:23祖先が虫を捕まえ 果実や種をつまみ
細い枝をつかむための -
3:23 - 3:28正確な運動制御をもたらしました
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3:28 - 3:34爪の進化と 親指が他の指と
向かい合わせとなる進化には -
3:34 - 3:36密接な関係があるのです
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3:36 - 3:39また 私たちの祖先が
木から降りてきたときは -
3:39 - 3:45柔軟性のある握る能力は 複雑な道具を作り
巧みに使うことを可能にしました -
3:45 - 3:48幅の広い指から かぎ爪への
突然変異が起こり得たとしても -
3:48 - 3:51かぎ爪の鋭さは
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3:51 - 3:53霊長類の日常生活の
邪魔になったことでしょう -
3:53 - 3:57かぎ爪は貫いたり 穴を空けたり
引っ掛けるには理想的ですが -
3:57 - 4:02尖っているため 物をつかむことが難しく
危険もあることでしょう -
4:02 - 4:08しかし かぎ爪と爪は どちらも
予期もしないような方法で使われています -
4:08 - 4:10マナティーは爪で食べ物をつかみますし
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4:10 - 4:14象の足の爪は
地面の振動を感知することで -
4:14 - 4:17音を聞くのに役立っているのではと
研究者は考えています -
4:17 - 4:21一方 マダガスカルの
アイアイなどの霊長類は -
4:21 - 4:23再獲得したかぎ爪を持っています
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4:23 - 4:27彼らは枝や幹をつつくため
このように とても長い付属器を使い -
4:27 - 4:31コウモリのような耳で空洞の箇所を
聞き当てようとします -
4:31 - 4:34空洞箇所を聞き当てると
木に穴を堀り -
4:34 - 4:39針のような中指でうじを刺します
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4:39 - 4:44私たちは動物界における
爪やかぎ爪の驚くべき用途を -
4:44 - 4:46ごくわずかしか見ていません
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4:46 - 4:50しかし どちらの適応が
より優れているのかは -
4:50 - 4:53爪を隠していると言ってもいいでしょう
- Title:
- かぎ爪 vs. 爪 ― マシュー・ボース
- Speaker:
- マシュー・ボース
- Description:
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かぎ爪について考えてみましょう。世界中の動物に多く見られ、自然界で最も用途の広い道具の1つです。熊はかぎ爪を穴掘りや防御のためにも使います。鷹の針のようなかぎ爪は獲物の頭蓋骨を貫くことができます。霊長類の祖先ですら、かぎ爪が爪に進化するまでは、この素晴らしい付属器を使っていました。では、何がこの適応を引き起したのでしょうか。マシュー・ボースが探っていきます。
講師:マシュー・ボース
アニメーション:Augenblick Studios.*このビデオの教材:https://ed.ted.com/lessons/claws-vs-nails-matthew-borths
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:54
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