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リチャード・セラ:手段と方法

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    始めたばかりの頃強く感じたのは
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    作業の本質について
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    そこで 動詞のリストを作ったんだ
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    巻く 折る 切る
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    ぶら下げる ひねる などなど
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    これらの動詞に沿って作品を作っていったんだ
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    実際に空間で 体を使って
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    そうすると
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    製作中の心理にとらわれなくなる
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    完成品がどのようになるか 気にならなくなる
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    つまり ただ前に進むことを促してくれる
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    材料と体の動きの関わりや
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    作る過程との関わりの中で
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    作品の比喩的な意味を考えたり
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    安易なイメージを考えることがなくなる
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    アーティストというものは
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    新しい方法を見つけ出し
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    今までに見たことのないやり方で
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    独自のビジョンを広げる
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    やり方は人によって異なる
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    セザンヌは彼のやり方で
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    ポロックは彼のやり方で
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    広い平面に絵の具を垂らすことでね
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    アーティストが面白いと思うのは
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    常に自ら新しい方法を発見すること
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    新しい手段や技術 製作過程を発明し
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    素材の主張を見出すこと
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    それは従来のやり方でも
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    学術的な考え方でも発見できないんだ
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    この楕円が生み出されたのは
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    まず車輪を作り 作品の制作過程の
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    仕組みを理解したからなんだ
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    ほんの小さな発明かもしれない
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    今まで型作りの伝統で
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    取り上げられなかったことだが
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    外側のラインを描いてるのではなく
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    洋なしやドーナッツなど
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    ここでやろうとしているのは
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    内側の物質がどのように発展していくか
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    私たちの作った車輪が
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    外側の性質を断定する
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    つまり内側から外側へと導くやり方なんだ
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    アーティストは常に新しいやり方を求める
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    つまらない型にはまらないように
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    私が新しいやり方を発見していくのは
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    単なる反射的な作業に戻らないようにするためなんだ
Title:
リチャード・セラ:手段と方法
Description:

2000年リチャード・セラのマンハッタン・スタジオにて収録されたこのビデオでは、鉛と金属を使った工作というキャリアにおいて彼自身が使用した手段や過概念的方法について語っている。セラは初期の頃からアートの製作過程そのものに興味をいだき、『動詞リスト』(1967-68)という本を執筆するまでに至った。彼のアーカイブには、その『動詞リスト』を実践に移した数々の鉛の作品が掲載されている。彼は車輪の外側にひねった金属薄板を巻くことで、金属を新しい手法で形作ることに成功した-内側から外側へ-。このプロセスから生まれた作品『ねじりの楕円』(1996-97)は2004年、Dia:Beacon美術館に展示された。

1960年代以来リチャード・セラ作品のフォーカスは、彼自身が幼い頃西海岸の製鉄所や造船所で親しんだ、金属や鉛などの工業素材だ。彼の作品はその迫力ある身体性で知られている。息を飲むような金属板の曲り目やカーブが、公共の場に親密な空間を作り出している。

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Video Language:
English
Team:
Art21
Project:
"Extended Play" series
Duration:
03:14

Japanese subtitles

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