未だ知られていないウナギの繁殖方法 ― ルーシー・クック
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0:07 - 0:10古代ギリシアから20世紀まで
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0:10 - 0:14アリストテレスやフロイト
その他多くの学者たちは -
0:14 - 0:17ある共通の物を探していました
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0:17 - 0:20ウナギの精巣です
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0:20 - 0:26淡水生のヨーロッパウナギは
ヨーロッパ中の川で見つかりますが -
0:26 - 0:29交尾の様子を見た者はいません
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0:29 - 0:31何度も解剖されてきたにも関わらず
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0:31 - 0:38ウナギの卵を見つけたり
生殖器を確認できたりした研究者はいません -
0:38 - 0:44データが無いことから 博物学者たちは
様々なウナギ起源説を唱えてきました -
0:44 - 0:49アリストテレスは 「ウナギは泥から
自然発生的に生まれる」と唱えました -
0:49 - 0:54大プリニウスことガイウス・プリニウス・
セクンドゥスは「ウナギは岩に体をこすりつけ -
0:54 - 0:57体の削りカスから
新たな生命が生まれる」としました -
0:57 - 1:03その他にも 「屋根の上で孵化する」
「別の魚のえらから現れる」という説や -
1:03 - 1:07「甲虫の体から出てくる」といった説まで
出てくる始末 -
1:07 - 1:12しかしウナギ繁殖方法の真実を
思い描くすることはさらに困難です -
1:12 - 1:15この不可解なミステリーを解決するのに
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1:15 - 1:19学者たちは過去数世紀に行われた研究を
考え直す必要がありました -
1:19 - 1:26今日では 淡水ウナギの一生には
明確な5つの段階があると知られています -
1:26 - 1:33仔魚「レプトセファルス」
「ガラスウナギ 」青年期の「シラスウナギ」 -
1:33 - 1:37成育期の「黄ウナギ」
そして成熟期の「銀ウナギ」です -
1:37 - 1:41それぞれの段階で極端に見た目が違うため
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1:41 - 1:45どれも異なる生き物だと考えても
不思議はありません -
1:45 - 1:50実際 ヨーロッパの博物学者たちは
そのように考えていました -
1:50 - 1:54研究者たちはレプトセファルス や
シラスウナギを知っていましたが -
1:54 - 1:58それらが何百キロも上流に住む
シラスウナギや黄ウナギと -
1:58 - 2:01関係があるとは思いませんでした
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2:01 - 2:07さらに紛らわしいことに ウナギは
高齢になるまで生殖器が発達しません -
2:07 - 2:10ヨーロッパの川で過ごす期間全ては
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2:10 - 2:13基本的に青年期のシラスウナギです
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2:13 - 2:18では いつ そしてどこで
繁殖するのでしょうか -
2:18 - 2:23その名前にも関わらず
淡水ウナギの一生は -
2:23 - 2:27実はバミューダトライアングルの
塩水から始まります -
2:27 - 2:29毎年 サイクロンが発生しやすい季節に
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2:29 - 2:323ミリの大きさのウナギの幼魚が大量に
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2:32 - 2:35サルガッソ海から流れ出ていきます
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2:35 - 2:39ここから彼らは北米大陸や
ヨーロッパ大陸へと回遊します -
2:39 - 2:42ウナギがこれらのルートを
4000万年前に確立した時には -
2:42 - 2:46これらの大陸は
今よりずっと近くにありました -
2:46 - 2:52これからの300日間
ヨーロッパウナギの幼魚は海流に乗り -
2:52 - 2:57ヨーロッパ沿岸まで
6500キロにもおよぶ回遊を行います -
2:57 - 3:01これは知られている限り
最も長距離の回遊の一つです -
3:01 - 3:06目的地に着く頃には
45ミリほど大きくなり -
3:06 - 3:10半透明のガラスウナギへと形を変えます
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3:10 - 3:12変化するのは見た目だけではありません
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3:12 - 3:16海水魚のほとんどは
汽水性の沿岸水域に入ると -
3:16 - 3:21真水により細胞が膨れ上がり
破裂し死に至ります -
3:21 - 3:24しかしガラスウナギが沿岸に到達する頃には
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3:24 - 3:26腎臓はより多くの塩分を
蓄えるようになり -
3:26 - 3:29血液中の塩分濃度を維持します
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3:29 - 3:34淡水魚へと転じた新たな群れは
小川や川を上ります -
3:34 - 3:40時にはお互いの上に積み重なり障害物や
捕食動物をかわします -
3:40 - 3:45上流にたどり着いたガラスウナギは
不透明なシラスウナギに変わります -
3:45 - 3:47ついに狩り場にたどり着いたシラスウナギは
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3:47 - 3:51口に収まる物は何でも食べ始めます
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3:51 - 3:55この雑食動物は食事の量に応じて成長し
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3:55 - 4:00次の10年で より大きな
黄ウナギへと育ちます -
4:00 - 4:04この段階で体長は
およそ80センチとなり -
4:04 - 4:08ようやく生殖器官が発達します
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4:08 - 4:13しかしウナギの生涯の最終局面と
生殖の秘密は -
4:13 - 4:16未だ謎に包まれています
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4:16 - 4:221896年 研究者たちは レプトセファルスが
ウナギの幼魚であると確認し -
4:22 - 4:26大西洋のどこかからヨーロッパへ来たと
推測しました -
4:26 - 4:29しかし この謎の繁殖地を探すには
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4:29 - 4:33大洋で30ミリにも満たない幼魚を
探し出すという -
4:33 - 4:37想像もつかないような調査を
しなければなりませんでした -
4:37 - 4:39ここでヨハネス・シュミット博士が
登場します -
4:39 - 4:43このデンマークの海洋学者は
18年かけて -
4:43 - 4:454大陸の沿岸をくまなく調査し
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4:45 - 4:49より小さなレプトセファルスへと
調査をさかのぼって行きました -
4:49 - 4:54ついに 1921年博士は最も小さな幼魚を
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4:54 - 4:58サルガッソ海南端で見つけました
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4:58 - 5:01ウナギの回遊については
知識が得られましたが -
5:01 - 5:04科学者たちは未だかつて
自然界でのウナギの繁殖活動も -
5:04 - 5:07たった一つの卵も確認できていません
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5:07 - 5:10有力な説は ウナギは
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5:10 - 5:13バタバタと体外受精を
行うというものです -
5:13 - 5:17浮遊する卵に 雲状に広がった精子が
受精するというのです -
5:17 - 5:22しかしサルガッソ海の激しい海流や
絡み合う海藻が -
5:22 - 5:25この説の検証を難しくしてきました
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5:25 - 5:27研究者たちは どこを見ればよいのかさえ
わかっていません -
5:27 - 5:30なぜなら 未だウナギの帰路の追跡に
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5:30 - 5:33成功していないからです
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5:33 - 5:35これらの難問を解決できるまで
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5:35 - 5:41うなぎの古くからの秘密は
闇に包まれたままでしょう
- Title:
- 未だ知られていないウナギの繁殖方法 ― ルーシー・クック
- Speaker:
- ルーシー・クック
- Description:
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古代ギリシアから20世紀まで、アリストテレス、フロイトそして多くの学者たちは、ある共通の物を探していました。ウナギの精巣です。淡水生ウナギはヨーロッパ中の川で見つかりますが、誰もウナギの交尾の様子を見たものはなく、ウナギの卵を見つけたり生殖器官を確認できたりした研究者はいません。ウナギはどのように、そしてどこで繁殖するのでしょうか?ルーシー・クックが古代から続く謎に迫ります。
講師:ルーシー・クック
監督:アントン・ボガティ*このビデオの教材:https://ed.ted.com/lessons/no-one-can-figure-out-how-eels-have-sex-lucy-cooke
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 05:42
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