タトゥーがずっと残るのはなぜ? ― クラウディア・アギーレ
-
0:06 - 0:10タトゥーはよく
有力メディアにおいて -
0:10 - 0:13危険な人や
社会のはみ出し者― -
0:13 - 0:15おしゃれな若者の流行として登場します
-
0:15 - 0:17タトゥーのスタイルが
流行っては廃れ -
0:17 - 0:20文化圏によってその意味が
大きく異なる一方で -
0:20 - 0:23タトゥーは文明と同じくらい
歴史があるのです -
0:23 - 0:27世界中でタトゥーを施した遺骸が
-
0:27 - 0:29発見されています
-
0:29 - 0:35最古のものは紀元前6千年前の
ペルーのミイラです -
0:35 - 0:38どうしてタトゥーが可能なのでしょう?
-
0:38 - 0:41皮膚は自然にはがれ
-
0:41 - 0:451時間に3~4万個の細胞を
失います -
0:45 - 0:47これは1日当たり1千万個です
-
0:47 - 0:51では どうしてタトゥーが徐々に
はがれてこないのでしょう? -
0:51 - 0:57答えは簡単で タトゥーは
はがれる表皮よりも -
0:57 - 0:59深い所に色素を入れるからです
-
0:59 - 1:04歴史上 様々な文化で
色々な方法がとられてきました -
1:04 - 1:06最初の近代的なタトゥー用機械は
-
1:06 - 1:09トーマス・エジソンの彫刻用機械を
手本としており -
1:09 - 1:12電動でした
-
1:12 - 1:13現在用いられている機械は
-
1:13 - 1:17染料の入ったごく細い針を
皮膚に挿入し -
1:17 - 1:211分あたり50~3千回で振動します
-
1:21 - 1:23針は上皮を貫通して
-
1:23 - 1:27真皮深くにインクを染み込ませます
-
1:27 - 1:33真皮はコラーゲン繊維や神経
分泌腺や血管などでできています -
1:33 - 1:37針が皮膚を貫通する度に
傷がつき -
1:37 - 1:40その傷が体に炎症を起こすので
-
1:40 - 1:45免疫機構が皮膚を
回復させようと動き出します -
1:45 - 1:49この一連の流れによって
タトゥーが耐久性を持つのです -
1:49 - 1:52まず マクロファージという特別な細胞が
-
1:52 - 1:57炎症を鎮めるために
攻撃するものを食べてしまいます -
1:57 - 2:00これらの細胞がリンパ系統を流れ
-
2:00 - 2:04染料を多く含んだ細胞がリンパ節に
戻ることもあれば -
2:04 - 2:07真皮に残るものもいます
-
2:07 - 2:09色素を排出しようがないので
-
2:09 - 2:12染料は目に見える形で
皮膚上に残ります -
2:12 - 2:17真皮のゼリー状の基質にとどまる
染料の分子もあれば -
2:17 - 2:22線維芽細胞という真皮の細胞に
飲み込まれるものもいます -
2:22 - 2:26最初は上皮にもインクは
染み込みますが -
2:26 - 2:29皮膚が回復するにつれ
傷ついた上皮細胞ははがれ -
2:29 - 2:32新しい細胞と入れ替わります
-
2:32 - 2:36日焼けが治る時のように
肌の表面がはがれるのです -
2:36 - 2:40水ぶくれや皮膚が固くなることは
プロによるタトゥーでは見られず -
2:40 - 2:442~4週間かけて
上皮が完全に入れ替わります -
2:44 - 2:49その間 タトゥーが褪せないように
過度の日焼けや水泳は避けましょう -
2:49 - 2:53真皮細胞は死ぬまでその場にとどまります
-
2:53 - 2:57真皮細胞が死ぬときは
若い細胞に染料ごと引き継がれるので -
2:57 - 2:59染料もとどまります
-
2:59 - 3:05時が経つにつれ
体が色素分子に反応して -
3:05 - 3:10免疫機構のマクロファージに運ばれて
タトゥーは自然と薄くなります -
3:10 - 3:14紫外線も色素分解の一因になりますが
-
3:14 - 3:17日焼け止めで和らげることもできます
-
3:17 - 3:20真皮細胞は比較的安定しているので
-
3:20 - 3:24インクの大半は一生
その人の皮膚の奥深くにとどまります -
3:24 - 3:29タトゥーが一生皮膚に残るなら
消す方法はないのでしょうか? -
3:29 - 3:30実は あるのです
-
3:30 - 3:34現在では レーザーを用いて
表皮を貫通して -
3:34 - 3:38皮膚の奥にある
様々な波長の色素を破壊できます -
3:38 - 3:41黒が最も狙いやすい色です
-
3:41 - 3:44レーザーはインクの小球を
より小さい分子へと破壊し -
3:44 - 3:47マクロファージによって
消化されやすくします -
3:47 - 3:51中には除去しにくいインクの色もあり
-
3:51 - 3:53これにより複雑化するのです
-
3:53 - 3:57このため タトゥーを除去するのは
タトゥーを入れるより難しいのですが -
3:57 - 3:58不可能ではありません
-
3:58 - 4:01ですから タトゥーの耐久性は
短いかもしれませんが -
4:01 - 4:05タトゥーの歴史は どの文化よりも
長いのです -
4:05 - 4:09今でも人気があるので
タトゥーの技術は継承されるでしょう
- Title:
- タトゥーがずっと残るのはなぜ? ― クラウディア・アギーレ
- Speaker:
- Claudia Aguirre
- Description:
-
歴史上記録されているタトゥーで最も古いものは、紀元前6千年頃のペルーのミイラにさかのぼります。ずいぶんと古いインクですね!人間の皮膚の細胞が1時間で4万個も入れ替わることを考えると、どのようにしてタトゥーは長持ちするのでしょうか?クラウディア・アギーレが、様々な手法や機械、マクロファージ(本編で説明)など、タトゥーが時の流れに耐えるためのものについて詳しく教えてくれます。
レッスン:クラウディア・アギーレ、アニメーション:TOGETHER
*レッスンの全編はこちら:http://ed.ted.com/lessons/what-makes-tattoos-permanent-claudia-aguirre
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:26
Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for What makes tattoos permanent? | ||
Masako Kigami accepted Japanese subtitles for What makes tattoos permanent? | ||
Masako Kigami commented on Japanese subtitles for What makes tattoos permanent? | ||
Masako Kigami edited Japanese subtitles for What makes tattoos permanent? | ||
Masako Kigami edited Japanese subtitles for What makes tattoos permanent? | ||
Masako Kigami edited Japanese subtitles for What makes tattoos permanent? | ||
Masako Kigami edited Japanese subtitles for What makes tattoos permanent? | ||
Masako Kigami edited Japanese subtitles for What makes tattoos permanent? |
Masako Kigami
Google drive
<https://docs.google.com/spreadsheet/ccc?key=0Ao6Nc4XpyJ1cdFFGM2pHVEpabnNWOFhrTHpLeC1ZMXc&usp=drive_web#gid=0>