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「男らしく」在らんとすることをやめた理由

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    役者として
    私は台本をもらいます
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    私の仕事は台本通りに演じ
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    自分の台詞を言い
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    他の誰かが作り出した役を
    表現することです
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    キャリアを通じて
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    大変名誉なことに
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    テレビの舞台で表現された
    最高の男性のロールモデルを
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    演じることができました
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    私が演じた「男娼その1」を
    覚えているかもしれません
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    (笑)
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    「デートレイプする写真家」
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    『スプリングブレーク・シャークアタック』の
    「デートレイプする上半身裸の男」
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    (笑)
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    「上半身裸の医学生」
  • 0:38 - 0:39
    「上半身裸の筋肉バカの詐欺師」
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    それから 代表的な役である
    ラファエルです
  • 0:43 - 0:47
    (拍手)
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    心を入れ替えた
    悩ましげなプレイボーイで
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    なんとバージンの女性と恋に落ちます
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    服を脱ぐシーンもごくまれです
  • 0:54 - 0:57
    (笑)
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    これらの役は実生活の私を
    表現するものではありません
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    だからこそ演技が好きなのです
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    自分とはかけ離れた役を
    生きることができます
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    しかし こうした役を
    演じるたびに 驚いてしまいます
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    多くの役にはマッチョイズムや
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    カリスマ性や力がみなぎり
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    鏡に映る自分とは
    随分違っているからです
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    ところがハリウッドは私を
    そう見ているようです
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    やがて男性として私が
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    作中と作品の外で演じる役柄に
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    類似点が見えてきました
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    これまでの人生で
    本当の自分ではない誰かを演じていたのです
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    気持ちが弱っているときに
    強いふりをして
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    不安なときに
    自信があるふりをし
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    深く傷ついているときに
    頑強を装っていたのです
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    人生の大半を
    演じ続けていたようなものです
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    でも演じるのは疲れました
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    今 こう申し上げましょう
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    常に男らしくあることは
    誰にとっても辛いことなのです
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    さて―
    そうでしょう?
  • 2:02 - 2:04
    (笑)
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    兄は同意してくれたようです
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    物心ついたときから
    私は大人になったら
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    どんな男性になるべきか
    言い聞かされてきました
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    少年の頃 唯一願っていたのは
    他の男の子たちに認められ好かれたい
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    彼らの承認を得るためには
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    女らしさを忌避しなければならず
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    女らしさは男らしさの反対であると
    教えられていたので
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    女らしさを体現することを拒絶するか
    自分が拒絶されるかを
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    選ばねばなりませんでした
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    私たちはこうした台本を
    与えられています
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    でしょう?
    女性はか弱く 男性は強いのだと
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    世界中の何千万人もの少年少女の
    潜在意識に
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    このメッセージが
    植え付けられているのです
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    私もそうでした
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    さて 今日私はここで
    一人の男性として
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    このメッセージが誤りであり
    有害なものであり
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    終焉すべき時だと言いに来ました
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    (拍手)
  • 3:01 - 3:04
    とはいっても 歴史の授業を
    するわけではありません
  • 3:04 - 3:07
    皆さん ここに至るまでの経緯は
    知っていますよね
  • 3:07 - 3:10
    私は30年生きてきて
    自分が葛藤を抱えていると
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    気づいた一人の男性なのです
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    心の奥で感じている
    自分という人間と
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    世の中で「こうあるべき」とされる
    男性像の葛藤です
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    すでに壊れてしまった―
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    今の男らしさの定義を
    体現しようとは思いません
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    善い男性であるだけでは
    不十分です
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    私は善い人間でありたいのです
  • 3:30 - 3:32
    それが実現できる道はただ一つ
  • 3:32 - 3:35
    女性的であると教えられた資質を
  • 3:35 - 3:38
    男性たちが受け入れるだけでなく
  • 3:38 - 3:40
    そういった資質を
    兼ね備える女性たちを
  • 3:40 - 3:43
    称え 彼女たちから学ぼうと
    立ち上がることです
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    さて 男性は―
  • 3:46 - 3:48
    (笑)
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    教えられてきたことが
    すべて有害だと言うつもりはありません
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    私たち男性が本質的に
    間違っているわけでもなければ
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    男性であることをやめよと
    言うつもりもありません
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    でも バランスは必要でしょう?
  • 4:01 - 4:02
    バランスが必要です
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    物事を変える唯一の方法は
    何世代にもわたって
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    受け継がれてきた台本と
  • 4:08 - 4:10
    男性として 日々の生活で
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    受け入れてきた役割を
    じっくりと正面から
  • 4:13 - 4:15
    向き合うことです
  • 4:15 - 4:17
    台本と言えば
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    私の初めての台本は
    父がくれたものでした
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    父は最高です
  • 4:22 - 4:28
    愛情深く 優しくて
    繊細で 子育てをし
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    今日ここに来ています
  • 4:30 - 4:34
    (拍手)
  • 4:37 - 4:38
    泣いています
  • 4:38 - 4:41
    (笑)
  • 4:41 - 4:45
    ごめんね 父さん
    子供の頃はそれが嫌でした
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    父のせいで自分が
    穏やかになったと思っていました
  • 4:47 - 4:50
    それは引っ越した先の
    オレゴン州の小さな町では
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    評価されないことでした
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    穏やかであったために
    いじめられました
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    父はいわゆる男らしい人ではなく
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    手の使い方は教わりませんでした
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    狩りやケンカなどの
    いわゆる男らしいことは
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    教わりませんでした
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    その代わりに 父に教わったのは
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    男であることは 犠牲を払うことだ
    ということです
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    できる限りのことをして
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    家族を養うことなのだと
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    父から教わった役割は
    もうひとつあります
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    父もその父親から
    学んだことです
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    祖父は国会議員でありながら
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    その晩年には
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    家族を養うため用務員として
    夜間の仕事につきました
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    誰にも内緒でです
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    誰にも知られずに苦しむという役です
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    3世代後になって
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    私もその役割を担っています
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    どうして祖父は他の誰かに
    助けの手を求められなかったのでしょう?
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    どうして父は今に至るまで 全てを
    自分でやり遂げなければと思うのでしょう?
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    傷ついていると
    人に言うくらいなら
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    死んだ方がましだと考える
    男性を知っています
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    その全員が
    強く寡黙だからではありません
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    それは違います 多くの男性は
    打ち解けて話すのが得意です
  • 6:01 - 6:03
    ただ腹を割っては話さないのです
  • 6:03 - 6:05
    (笑)
  • 6:05 - 6:10
    仕事やスポーツや政治や
    女性のことであれば
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    意見を交換することに
    問題はありません
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    でも自分の不安や葛藤―
  • 6:16 - 6:17
    恐れや失敗となると
  • 6:19 - 6:21
    口をつぐんでしまうのです
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    少なくとも 私はそうです
  • 6:25 - 6:28
    このような行動から
    解放されるために
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    私が実践している方法は
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    自分からすすんで
    自らを弱い立場に追いやることです
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    生活の中で恥を覚えるような
    事柄があれば
  • 6:38 - 6:40
    それに真っ直ぐ飛び込んでいきます
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    どれほど それが怖いことであっても
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    時には 公衆の面前であったとしてもです
  • 6:47 - 6:49
    なぜなら そうすることによって
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    その事柄から力を奪い
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    自分の弱さをさらけ出すことで
  • 6:53 - 6:56
    他の男性たちも
    同じようにしうるからです
  • 6:57 - 7:00
    例えば 少し前に
  • 7:00 - 7:02
    人生の葛藤を経験し
  • 7:02 - 7:05
    男友達に話す必要があると
    分かっていました
  • 7:06 - 7:09
    しかし 友達に批判的な目で見られ
  • 7:09 - 7:11
    弱い奴だと思われるのではという
    恐怖に身がすくみ
  • 7:11 - 7:14
    リーダーとしての立場を
    失うのではと思いました
  • 7:15 - 7:20
    そこで3日間の男だけの旅に
    出る必要があると考えました
  • 7:20 - 7:21
    (笑)
  • 7:22 - 7:24
    心を開くためだけにです
    どうなったと思います?
  • 7:24 - 7:27
    3日目の最後になってようやく
  • 7:27 - 7:31
    自分の葛藤について
    みんなに話すだけの勇気を
  • 7:31 - 7:32
    振り絞れたのです
  • 7:33 - 7:36
    行動に移すと
    すごいことが起こりました
  • 7:36 - 7:37
    私だけではなかったのです
  • 7:38 - 7:40
    男友達も同じように
    苦しんでいました
  • 7:41 - 7:45
    自分の恥をさらけ出す
    強さと勇気を持った途端
  • 7:45 - 7:46
    恥は消えてしまいました
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    時間をかけて学んだのは
  • 7:49 - 7:51
    弱さを実践したければ
  • 7:51 - 7:54
    信頼できるシステムを
    構築する必要があるということです
  • 7:54 - 7:57
    私は役者として
    本当に恵まれていました
  • 7:58 - 8:01
    素晴らしいファンに囲まれ
  • 8:01 - 8:04
    本当にすごく親切で
    関わりを持とうとしてくれます
  • 8:04 - 8:06
    そこで自分のソーシャルネットワークを
  • 8:06 - 8:08
    トロイの木馬のように
    使うことにしました
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    本心と弱さを表現することを
    日々実践する場です
  • 8:13 - 8:15
    すると素晴らしい反響がありました
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    肯定的な反響で
    心が温まりました
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    毎日 たくさんの愛情やメッセージ
    メディアの注目をもらいます
  • 8:25 - 8:26
    しかし ある層の人々からだけです
  • 8:28 - 8:29
    そう 女性です
  • 8:29 - 8:32
    (笑)
  • 8:32 - 8:33
    これが現実です
  • 8:36 - 8:38
    どうして女性しか
    私をフォローしていないのでしょう?
  • 8:39 - 8:40
    男性は一体どこに?
  • 8:40 - 8:42
    (笑)
  • 8:42 - 8:44
    1年程前に
    この写真を投稿しました
  • 8:46 - 8:49
    後になって
    コメント欄を見ていると
  • 8:49 - 8:53
    女性ファンの一人が自分の彼氏を
    タグ付けしているのに気づきました
  • 8:53 - 8:55
    その彼氏はこう返しました
  • 8:55 - 8:59
    「ゲイのくだらない話に
    タグ付けしないでくれるかな
  • 8:59 - 9:00
    どうも」
  • 9:01 - 9:03
    (笑)
  • 9:03 - 9:05
    だってゲイっぽいのは
    男らしくありませんもんね?
  • 9:06 - 9:08
    私は深呼吸をして
  • 9:09 - 9:10
    返事をしました
  • 9:12 - 9:14
    私はこう返しました
  • 9:14 - 9:16
    関心があると丁重に言いました
  • 9:16 - 9:18
    男性らしさについて
    考えているところなので
  • 9:18 - 9:21
    どうして妻に対する私の愛情が
  • 9:21 - 9:23
    「ゲイのくだらない話」だと
    言われるのか
  • 9:23 - 9:26
    正直に 彼から学びたいと言いました
  • 9:26 - 9:31
    (笑)
  • 9:31 - 9:34
    彼はすぐに返事をよこしました
  • 9:34 - 9:38
    怒りをぶつけてくるかと思いきや
    謝ってきたのです
  • 9:39 - 9:42
    彼は 成長する過程で
  • 9:42 - 9:45
    公の場で愛情を表現することが
    蔑まれてきたと教えてくれました
  • 9:45 - 9:49
    彼は自我との葛藤に
    苦しんでおり
  • 9:49 - 9:51
    自分の彼女を愛しており
  • 9:51 - 9:54
    彼女の忍耐強さに
    感謝していると教えてくれました
  • 9:56 - 9:57
    数週間後になって
  • 9:57 - 9:59
    彼からメッセージが来ました
  • 10:00 - 10:02
    今度は写真が送られてきました
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    ひざまづいて
    プロポーズする写真です
  • 10:05 - 10:10
    (拍手)
  • 10:10 - 10:12
    彼からはただひと言
    「ありがとう」と
  • 10:13 - 10:15
    私も彼のようでした
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    よく理解できます
  • 10:17 - 10:19
    彼は公の場で
    女性らしさを拒否するという
  • 10:19 - 10:21
    役割を演じていただけなのです
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    しかし 密かに自らを表現し
    目を向けられ 耳を傾けられる機会を
  • 10:25 - 10:26
    待っていたのです
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    彼に必要だったのは
    他の男性が
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    彼を受け止めてくれる
    安全な場を設けることでした
  • 10:31 - 10:33
    変容はすぐに訪れました
  • 10:33 - 10:36
    この経験には感銘を受けました
  • 10:36 - 10:38
    メッセージの交換だけで
    変容することが可能であることが
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    示されたのですから
  • 10:41 - 10:44
    より多くの男性に声が届く方法を
    探しましたが
  • 10:44 - 10:46
    誰もフォローしてくれていません
  • 10:46 - 10:48
    (笑)
  • 10:48 - 10:50
    そこで実験をしました
  • 10:50 - 10:53
    典型的な男らしい事柄を
    投稿するようにしたのです
  • 10:53 - 10:55
    (笑)
  • 10:55 - 10:59
    ハードなワークアウトや
    食事の献立や
  • 10:59 - 11:02
    怪我から回復するまでの
    過程などです
  • 11:03 - 11:04
    どうなったと思いますか?
  • 11:05 - 11:07
    男性からメッセージが来ました
  • 11:07 - 11:11
    それから突然
    キャリアの中で初めて
  • 11:11 - 11:13
    男性向けフィットネス雑誌が連絡をくれ
  • 11:14 - 11:17
    変革をもたらした人として
    表彰したいというのです
  • 11:19 - 11:23
    (笑)
  • 11:23 - 11:25
    本当に変革だったでしょうか?
  • 11:27 - 11:28
    ただ枠にはめているだけでは?
  • 11:29 - 11:30
    そこが問題なのです
  • 11:30 - 11:32
    私が男らしい事柄を話題にして
  • 11:32 - 11:35
    ジェンダーの規範に従っているときは
  • 11:35 - 11:37
    男性がフォローしたがるのです
  • 11:38 - 11:42
    ところが 妻や娘や
    10日前に生まれた息子を
  • 11:42 - 11:45
    いかに愛しているかを
    話題にしたり
  • 11:46 - 11:51
    結婚は困難だが美しいと話題にしたり
  • 11:51 - 11:54
    男性として身体醜形障害に
    苦しんでいることや
  • 11:54 - 11:57
    ジェンダーの平等を訴えると
    女性しか関心を持たないのです
  • 11:58 - 11:59
    男性はどこに?
  • 12:01 - 12:04
    いいですか
    男性の皆さん 男性の皆さん
  • 12:06 - 12:07
    男性諸君!
  • 12:07 - 12:11
    (拍手)
  • 12:15 - 12:17
    よくわかります
  • 12:17 - 12:19
    男性は互いに挑戦しながら育ちます
  • 12:20 - 12:22
    できる限り 頑強で
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    強くて 勇敢な男にならなければと
  • 12:25 - 12:29
    私も含め
    多くの男性のアイデンティティは
  • 12:29 - 12:32
    結局 十分に男らしいと感じるかに
    尽きるのです
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    でも 男性の皆さんに
    難題を突きつけましょう
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    男性は挑戦が大好きですからね
  • 12:38 - 12:39
    (笑)
  • 12:40 - 12:43
    自分を男らしく保っている素質を使って
  • 12:43 - 12:45
    自分の心の奥深くを
  • 12:45 - 12:47
    探ることはできるでしょうか?
  • 12:49 - 12:52
    皆さんの強さ、勇気、頑強さ
  • 12:52 - 12:56
    その意味を定義し直して
    心を探るのに使えるでしょうか?
  • 12:58 - 13:00
    自分の心の弱さを認めるだけの
  • 13:00 - 13:02
    勇気はありますか?
  • 13:04 - 13:06
    他の男性に助けを求められますか?
  • 13:07 - 13:09
    恥に真っ直ぐ飛び込んでいけますか?
  • 13:10 - 13:12
    繊細でいられるだけの
    強さはありますか?
  • 13:13 - 13:15
    傷ついたときや嬉しいときに
  • 13:15 - 13:17
    泣けるでしょうか?
  • 13:17 - 13:18
    弱々しく見えたとしても
  • 13:20 - 13:22
    自分の周りにいる女性に
  • 13:22 - 13:24
    耳を傾けるだけの自信はありますか?
  • 13:26 - 13:28
    彼女たちの考えや解決策に耳を傾け
  • 13:28 - 13:30
    苦しみを受け止めて
  • 13:30 - 13:32
    心から信じてあげられますか?
  • 13:32 - 13:34
    たとえ自分と意見が違っていても
  • 13:35 - 13:37
    そして 「男同士の卑猥な話」を耳にしたときに
  • 13:38 - 13:41
    他の男性に立ち向かえるくらい
    男らしくなれるでしょうか?
  • 13:41 - 13:44
    セクシュアル・ハラスメントの話を
    聞いたようなときに
  • 13:44 - 13:47
    男友達が女性の尻をつかんだり
    酒に酔わせたと聞いたら
  • 13:47 - 13:49
    立ち上がって
    何かすることができますか?
  • 13:49 - 13:52
    いつの日か この世界で
    女性がリスクを犯して
  • 13:52 - 13:53
    「me too(私も)」と
  • 13:53 - 13:55
    名乗り出なくてもいい場所になるように
  • 13:55 - 13:59
    (拍手)
  • 14:06 - 14:08
    これは重要な問題です
  • 14:09 - 14:11
    私も無意識のうちに
  • 14:11 - 14:16
    女性を傷つけていたことを
    正直に見つめ直さねばなりませんでした
  • 14:16 - 14:18
    ひどいものでした
  • 14:19 - 14:25
    妻には私が彼女を傷つけるような行動を
    取って改めなかったと
  • 14:25 - 14:26
    言われました
  • 14:27 - 14:30
    時々 妻が話をしようとすると
  • 14:31 - 14:33
    家であれ 公の場であれ
  • 14:33 - 14:37
    途中で彼女の言葉を遮って
    文章の続きを言うことがあるそうです
  • 14:40 - 14:41
    ひどいでしょう
  • 14:41 - 14:45
    何よりひどいのは
    知らず知らずにやっていたことです
  • 14:45 - 14:46
    無意識の行動でした
  • 14:46 - 14:48
    ですから この場で
  • 14:48 - 14:50
    フェミニストになろうと試み
  • 14:50 - 14:52
    世界の女性たちの声を
    増幅させようとしていますが
  • 14:52 - 14:54
    その実 家庭では
  • 14:54 - 14:57
    最も愛している女性の声を
    自分の声でかき消していたのです
  • 15:00 - 15:02
    厳しく自問しなければなりませんでした
  • 15:03 - 15:05
    自分は十分に男らしいだろうか―
  • 15:05 - 15:07
    黙って話を聞けるくらいに?
  • 15:07 - 15:09
    (笑)
  • 15:09 - 15:12
    (拍手)
  • 15:12 - 15:15
    正直言って
    拍手はもらいたくなかったです
  • 15:15 - 15:16
    (笑)
  • 15:18 - 15:20
    男性の皆さん
  • 15:20 - 15:21
    これは現実問題です
  • 15:22 - 15:24
    これは ほんの氷山の一角です
  • 15:24 - 15:27
    深掘りすれば 確実に
    もっとひどいことが隠されています
  • 15:27 - 15:31
    時間がないので
    ポルノや女性に対する暴力―
  • 15:31 - 15:33
    家事の分担や
  • 15:33 - 15:35
    男女の賃金格差には言及できません
  • 15:36 - 15:38
    ですが 男性として
  • 15:38 - 15:41
    自分たちの特権に惑わされず
  • 15:41 - 15:43
    問題の一端なだけではないと
    理解すべき時です
  • 15:43 - 15:45
    我々男性こそが問題なのです
  • 15:45 - 15:48
    ガラスの天井があるのは
    男性が作ったからです
  • 15:48 - 15:50
    解決策を担いたければ
  • 15:50 - 15:52
    言葉だけでは不十分です
  • 15:54 - 15:57
    バハーイ教の好きな言葉を
    引用したいと思います
  • 15:58 - 16:02
    「人間の世界には2つの翼がある
  • 16:03 - 16:04
    男性と女性である
  • 16:05 - 16:09
    この両翼が等しく強くなければ
  • 16:09 - 16:11
    鳥が飛ぶことはできまい」
  • 16:13 - 16:15
    ですから 女性の皆さん
  • 16:16 - 16:19
    私と気持ちを同じくしている
    世界中の男性に
  • 16:20 - 16:21
    代わって言います
  • 16:23 - 16:24
    皆さんの強さを
  • 16:25 - 16:28
    頼りにしてこなかった男性を
    許してください
  • 16:30 - 16:32
    そして 私たち男性を
    助けてほしいのです
  • 16:32 - 16:34
    男性だけでは達成できないからです
  • 16:34 - 16:36
    男性ですから きっと失敗します
  • 16:36 - 16:39
    間違ったことを言い
    調子が狂うこともあるでしょう
  • 16:39 - 16:42
    おそらく皆さんを
    怒らせることもあるでしょう
  • 16:42 - 16:43
    でも希望を捨てないでください
  • 16:45 - 16:46
    女性あっての男性です
  • 16:48 - 16:51
    そして女性があらゆることに
    立ち向かう際に
  • 16:51 - 16:53
    男性も共に立ち上がり
  • 16:53 - 16:55
    味方にならねばなりません
  • 16:56 - 17:00
    男性は弱さを 自ら受け入れるために
    女性の助けが必要です
  • 17:00 - 17:01
    そして どうか男性たちが
  • 17:01 - 17:05
    頭でっかちから心の中へと
    長い長い旅路をたどる間
  • 17:05 - 17:08
    忍耐強くいてください
  • 17:09 - 17:11
    最後に 子供を持つ親御さんへ
  • 17:13 - 17:15
    子供たちに
  • 17:16 - 17:19
    勇敢な男の子や
    かわいい女の子であれと教えずに
  • 17:21 - 17:24
    善い人間であれとだけ
    教えることはできませんか?
  • 17:26 - 17:27
    父に話を戻しましょう
  • 17:29 - 17:34
    他の男の子たちのように
    成長する過程で問題もありました
  • 17:34 - 17:37
    しかし今 わかることは
    父の繊細さや
  • 17:37 - 17:39
    感情の豊かさのおかげで
  • 17:39 - 17:42
    ここでお話しできているのだと
    わかります
  • 17:43 - 17:47
    父に感じていた怒りは
    父と関係がなかったのです
  • 17:47 - 17:52
    完全に自分の問題で
    承認されたいという欲求であり
  • 17:52 - 17:54
    自分に合わない役割を
    演じたいという欲求でした
  • 17:55 - 17:58
    父は手の使い方を
    教えてくれなかった代わりに
  • 18:00 - 18:01
    心の使い方を教えてくれました
  • 18:02 - 18:05
    それこそが 何よりも
    私を男らしくしているのです
  • 18:06 - 18:07
    ありがとうございました
  • 18:07 - 18:10
    (拍手)
Title:
「男らしく」在らんとすることをやめた理由
Speaker:
ジャスティン・バルドーニ
Description:

ジャスティン・バルドーニは、男性たちと「男性らしさ」について対話をしたいと考えています。善い男性であるだけでなく、善い人間であるにはどうしたらいいかを探るためです。心のこもった個人的な体験に基づくトークで、男性たるものいかに在るべきかという世の中の考え方と、本当の自分との折り合いをつけるために自分がしている努力について話します。そして、男性たちに難題を突きつけます。「自分を男らしく保っている素質を使って、自分の心の奥深くを探れるでしょうか?」と、バルドーニは言います。「皆さんの強さ、勇気、頑強さ。あなた方には、心の弱さを認められる勇気がありますか? 繊細でいられるだけの強さがありますか? 自分の周りにいる女性たちに耳を傾けるだけの自信はありますか?」

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
18:31

Japanese subtitles

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