Showing Revision 7 created 10/20/2017 by Yasushi Aoki.

1. Title:
   100日間拒絶チャレンジで学んだこと｜ジャ・ジャン｜TEDxMtHood
2. Description:

   ジャ・ジャンが果敢に挑むのは、私たちの多くが尻込みする領域「拒絶」です。知らない人に100ドル貸してと頼むことに始まって、果てはレストランで「ハンバーガーのお代わり無料サービス」をお願いするなど、100日間拒絶されるという挑戦を行うことで、ジャ・ジャンは、拒絶されたときに起こりがちな精神的な苦痛や恥ずかしさに対する免疫を身につけました。そしてその過程で、自分の希望をただ伝えることで、絶対に無理と思える状況に可能性の扉を開くことができると気づいたのです。

   このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。

3. 14702 0:15 - 0:16
   贈り物
4. 16266 0:16 - 0:18
   すばらしいですね
5. 18210 0:18 - 0:20
   贈り物を嫌がる人はいませんよね？
6. 21760 0:22 - 0:23
   ６歳のとき
7. 23400 0:23 - 0:25
   私は贈り物を受け取りました
8. 25320 0:25 - 0:29
   １年生の担任の先生が
   すばらしいアイデアを思いついて
9. 28800 0:29 - 0:32
   先生は私たちに
   贈り物をもらうだけではなく
10. 32159 0:32 - 0:36
    互いに褒め合う美徳を学ぶことも
    体験させたいと考えました
11. 36640 0:37 - 0:39
    先生はクラス全員を
    教室の前の方に来させ
12. 39360 0:39 - 0:42
    買っておいた全員分の贈り物を
    教室の隅に積み上げました
13. 42260 0:42 - 0:43
    そして先生は言いました
14. 43200 0:43 - 0:46
    「ここに立って お互いに褒め合いましょう
15. 46480 0:46 - 0:48
    褒められた人は
16. 48080 0:48 - 0:51
    贈り物を取って席に戻ってください」
17. 51520 0:52 - 0:53
    すばらしい考えでしょう？
18. 53760 0:54 - 0:55
    問題なんて起きっこないと
19. 55276 0:55 - 0:57
    （笑）
20. 57400 0:57 - 0:59
    最初40人いました
21. 59480 0:59 - 1:02
    誰かの名前が上がるたびに
22. 61960 1:02 - 1:04
    私は心から応援しました
23. 64280 1:04 - 1:07
    そして残り20人となり
24. 66800 1:07 - 1:09
    10人となり
25. 68600 1:09 - 1:10
    ５人となり
26. 70520 1:11 - 1:12
    そして３人が残りました
27. 71960 1:12 - 1:13
    私はそのうちの１人でした
28. 73650 1:14 - 1:16
    そして褒め言葉が止みました
29. 76510 1:17 - 1:19
    その時点で 私は泣いていました
30. 79821 1:20 - 1:23
    もう「贈り物」なんて
    聞きたくありませんでした
31. 83285 1:23 - 1:25
    褒められたい気持ちもなくなりました
32. 85277 1:25 - 1:28
    ただその場から逃げ出して
    席に戻りたかったです
33. 88500 1:28 - 1:31
    先生も慌て始めました
34. 90540 1:31 - 1:34
    「この子たちに何か良いことを
    言ってあげる人いないの？」
35. 94219 1:34 - 1:35
    （笑）
36. 95460 1:35 - 1:38
    「誰もいないの？だったら
    贈り物を取って席に戻りなさい
37. 98460 1:38 - 1:40
    来年は良い子にして
38. 99740 1:40 - 1:42
    褒めてもらえるようになりなさい」と
39. 101860 1:42 - 1:44
    （笑）
40. 104420 1:44 - 1:46
    私の話を聞いて
41. 105940 1:46 - 1:49
    私がこのことを すごくよく覚えているのが
    おわかりでしょう
42. 108866 1:49 - 1:50
    （笑）
43. 110700 1:51 - 1:53
    でも 気まずい思いをしたのは
    どっちでしょう？
44. 112820 1:53 - 1:55
    私か先生か？
45. 114850 1:55 - 1:58
    先生は 気づいたはずです
    チーム作りのために行った自分の行為が
46. 118306 1:58 - 2:01
    ６歳児を公開処刑する
    羽目になったとね
47. 121500 2:02 - 2:03
    笑える要素なしにです
48. 122980 2:03 - 2:05
    テレビで誰かが
    こき下ろされるのを見ますよね
49. 125340 2:05 - 2:06
    それは愉快です
50. 126490 2:06 - 2:09
    その日の出来事に
    愉快な要素は皆無でした
51. 129220 2:09 - 2:12
    それが私の一面をなしており
52. 132140 2:12 - 2:16
    そして私は死んでも
    同じ目には２度と遭いたくない —
53. 135916 2:16 - 2:18
    ２度と公けの場で 拒絶されたくない
    と思いました
54. 138340 2:18 - 2:20
    それが一面です
55. 139820 2:20 - 2:22
    ８年ほど早送りしましょう
56. 142300 2:22 - 2:23
    ビル・ゲイツが
57. 143340 2:23 - 2:26
    私の住んでいた北京にやってきて
58. 145540 2:26 - 2:27
    スピーチをしました
59. 146780 2:27 - 2:29
    私はゲイツのメッセージを聞き
60. 148540 2:29 - 2:31
    この人物に惚れ込みました
61. 150860 2:31 - 2:34
    私は やったね
    夢ができたと思いました
62. 153780 2:34 - 2:36
    その夜 私は家族に手紙を書いて
63. 155940 2:36 - 2:37
    伝えました
64. 157060 2:37 - 2:41
    「25歳までに世界一大きな会社を作って
65. 160900 2:41 - 2:43
    マイクロソフト社を買収する」と
66. 162860 2:43 - 2:45
    （笑）
67. 164780 2:45 - 2:47
    世界征服という考えに
68. 167420 2:47 - 2:49
    私は取り憑かれました
69. 169060 2:49 - 2:52
    作り話じゃなく
    実際に手紙も書きました
70. 171900 2:52 - 2:53
    これがその手紙です
71. 173260 2:53 - 2:55
    （笑）
72. 175260 2:55 - 2:57
    全部読まなくてもいいですよ
73. 177100 2:57 - 2:59
    （笑）
74. 178900 2:59 - 3:00
    ひどい字だし
75. 180280 3:00 - 3:05
    キーワードをマークしたので
    わかっていただけるかと思います
76. 184740 3:05 - 3:07
    （笑）
77. 186540 3:07 - 3:08
    だから —
78. 189180 3:09 - 3:11
    それが 私のもう１つの面です
79. 191220 3:11 - 3:13
    世界征服を企てる者です
80. 193780 3:14 - 3:15
    それから ２年後
81. 195260 3:15 - 3:19
    アメリカに来る機会が与えられて
82. 199220 3:19 - 3:21
    私はそれに飛びつきました
83. 200820 3:21 - 3:23
    だってそこは
    ビル・ゲイツの住む国ですからね
84. 203060 3:23 - 3:24
    （笑）
85. 204200 3:24 - 3:27
    私はそれを自分の起業家人生の
    始まりだと思っていました
86. 207580 3:28 - 3:30
    それから さらに14年早送りして
87. 209780 3:30 - 3:31
    私は30歳になっていました
88. 211220 3:31 - 3:34
    私は そんな会社を
    築き上げてはおらず
89. 213620 3:34 - 3:35
    起業すらしていませんでした
90. 215180 3:35 - 3:39
    実際には マーケティング・マネージャーとして
    フォーチュン500企業で働いていました
91. 219180 3:39 - 3:41
    私は行き詰まりを感じ
92. 220820 3:41 - 3:42
    どんよりしていました
93. 222860 3:43 - 3:44
    何故でしょう？
94. 223960 3:44 - 3:47
    14歳で この手紙を書いた人物は
    どこへ行ってしまったのか？
95. 227380 3:47 - 3:49
    やってみようとしなかった
    からではありません
96. 229380 3:49 - 3:52
    新しいアイデアが浮かぶたび —
97. 232460 3:52 - 3:54
    新しいことをやってみたいと思たびに
98. 234460 3:54 - 3:56
    また職場においても
99. 236200 3:56 - 3:58
    提案がしたいと思ったとき
100. 237960 3:58 - 4:01
     グループの人たちの前で
     発言したいと思ったとき
101. 241520 4:02 - 4:03
     常に葛藤を感じていました
102. 243360 4:03 - 4:06
     14歳の私と ６歳の私との間の葛藤です
103. 246360 4:06 - 4:08
     １人の私が 世界征服を望み
104. 248520 4:09 - 4:10
     世界を変えたいと考え
105. 249760 4:10 - 4:12
     もう１人の私が 拒絶に恐れをなすのです
106. 252560 4:13 - 4:16
     そして その度に６歳の私が勝つのでした
107. 256959 4:17 - 4:21
     そして 自分の会社を始めた後も
     この恐怖心はついて回りました
108. 260959 4:21 - 4:24
     私が自分の会社を始めたのは
     30歳のときでした
109. 264120 4:24 - 4:26
     ビル・ゲイツになりたければ
110. 265560 4:26 - 4:28
     遅かれ早かれ 始めなきゃいけません
111. 268280 4:28 - 4:31
     起業したとき
112. 270840 4:31 - 4:34
     投資を受けられるチャンスが
     めぐってきましたが
113. 273760 4:34 - 4:36
     却下されました
114. 276240 4:36 - 4:38
     拒絶されて 私は傷つきました
115. 278000 4:38 - 4:42
     あまりにも傷が大きくて
     即座にやめたくなりました
116. 282350 4:42 - 4:44
     でも そこでこう思いました
117. 283720 4:44 - 4:48
     「１回出資を断られたくらいで
     ビル・ゲイツは諦めようと思ったか？
118. 288120 4:48 - 4:51
     成功した起業家で
     こんなことでやめた人がいたか？
119. 291000 4:51 - 4:52
     そんなはずはない」
120. 292400 4:52 - 4:54
     ここで パッとひらめいたんです
121. 294400 4:54 - 4:56
     自分には もっと良い会社を作れるし
122. 296240 4:56 - 4:58
     もっと良いチームや製品だって
     作れるけれど
123. 298480 4:58 - 5:00
     でも １つ確かなことがある
124. 300040 5:00 - 5:02
     自分は もっと良いリーダーに
     なる必要がある
125. 301920 5:02 - 5:04
     もっと良い人間になる必要がある
126. 303730 5:04 - 5:07
     これ以上自分の人生を
     ６歳児の自分に振り回される訳にはいかない
127. 307320 5:07 - 5:10
     ６歳の自分に退場願わねばなりません
128. 310200 5:10 - 5:12
     そこで 私は
     インターネットに助言を求めました
129. 312470 5:12 - 5:14
     Googleは私の友達です
130. 313920 5:14 - 5:15
     （笑）
131. 314860 5:15 - 5:18
     私が検索したのは
     「拒絶への恐怖を克服する方法」でした
132. 318160 5:18 - 5:21
     ヒットしたのは
     沢山の心理学の記事で
133. 321040 5:21 - 5:24
     恐怖心や苦痛の原因について
     書かれていました
134. 323920 5:24 - 5:27
     それから 沢山の脳天気で
     スピリチャルな記事もヒットし
135. 327240 5:27 - 5:30
     「拒絶を個人的に受け取らず
     乗り越えなさい」と書かれていました
136. 330400 5:30 - 5:32
     言われなくたってわかります
137. 332080 5:32 - 5:34
     （笑）
138. 333680 5:34 - 5:36
     でも だったら何故それほど怖いのか？
139. 335840 5:36 - 5:38
     それから偶然このサイトを見つけました
140. 337880 5:38 - 5:40
     題して「拒絶セラピー・ドットコム」
     (rejectiontherapy.com)
141. 340280 5:40 - 5:43
     （笑）
142. 342840 5:43 - 5:47
     「拒絶セラピー」は
     カナダ人起業家が発明したゲームです
143. 346800 5:47 - 5:48
     彼の名はジェイソン・コームリーです
144. 348520 5:49 - 5:54
     基本的なアイデアは 30日間
     出かけて行って 自ら拒絶を求め
145. 353640 5:54 - 5:56
     毎日 何かで拒絶されることを通じて
146. 355920 5:56 - 6:00
     最終的には拒絶の痛みに対する
     免疫をつけるというものです
147. 360400 6:00 - 6:02
     そのアイデアが気に入りました
148. 362120 6:02 - 6:04
     （笑）
149. 363680 6:04 - 6:06
     「そうだ これをやってやろう
150. 365840 6:06 - 6:09
     100日間拒絶される気分を
     味わってみせる」
151. 368880 6:09 - 6:11
     拒絶されるネタを 考え出して
152. 371320 6:11 - 6:14
     それから 動画ブログを作りました
153. 374800 6:15 - 6:17
     これが 私のやったことです
154. 376760 6:17 - 6:20
     ブログの体裁はこんな感じで
155. 380700 6:21 - 6:22
     1日目･･･
156. 382500 6:22 - 6:24
     （笑）
157. 383820 6:24 - 6:27
     「初対面の人から100ドル借りる」
158. 388220 6:28 - 6:31
     それはこんな感じでした
159. 390980 6:31 - 6:33
     階下へ行くと
160. 392740 6:33 - 6:35
     体格の良い男性が
     デスクにいるのが見えました
161. 394980 6:35 - 6:37
     警備員のようないでたちです
162. 396740 6:37 - 6:38
     私は 彼に近づいて行きました
163. 398300 6:38 - 6:40
     歩いていただけですが
164. 400060 6:40 - 6:42
     人生で一番長い道のりでした
165. 402420 6:42 - 6:45
     首元で後ろ髪が逆立ち
166. 404580 6:45 - 6:47
     汗が出て 心臓がバクバクしました
167. 407060 6:47 - 6:48
     たどり着くと 言いました
168. 408300 6:48 - 6:51
     「こんにちは
     100ドル貸してもらえませんか？」
169. 410980 6:51 - 6:52
     （笑）
170. 412340 6:52 - 6:55
     すると彼は 見上げて「まさか」と言います
171. 415140 6:55 - 6:56
     「なんでまた？」
172. 416700 6:57 - 6:59
     で 私は言いました
     「ダメですか？ ならいいです」
173. 419020 6:59 - 7:01
     回れ右して 逃げ出しました
174. 420759 7:01 - 7:02
     （笑）
175. 423460 7:03 - 7:05
     ものすごく恥ずかしかったです
176. 425220 7:05 - 7:07
     でも 自分の姿を動画に撮っていたので
177. 426700 7:07 - 7:10
     その夜 拒絶されている自分の姿を見ました
178. 429860 7:10 - 7:12
     自分の恐怖感の大きさが 分かりました
179. 431980 7:12 - 7:14
     まるで 映画『シックス・センス』に
     出てくる あの子供です
180. 434340 7:14 - 7:16
     「死んだ人が見えるんだ」みたいな
181. 436126 7:16 - 7:18
     （笑）
182. 437540 7:18 - 7:19
     でも それから相手の男性を見ると
183. 439100 7:19 - 7:21
     別に威圧的ではありません
184. 441020 7:21 - 7:23
     彼は 太めの感じが良い人でした
185. 443420 7:23 - 7:27
     しかも 彼は 「なんで？」って
     聞いてくれたんです
186. 446900 7:27 - 7:29
     つまり 私に説明の機会をくれた訳です
187. 449340 7:29 - 7:31
     私は 色々言えたはずなのに
188. 450940 7:31 - 7:33
     説明することも
     交渉することだってできたのに
189. 453260 7:33 - 7:35
     何もしませんでした
190. 455180 7:35 - 7:37
     やったのは 逃げることだけです
191. 457530 7:38 - 7:41
     「すげえ 俺の人生の縮図みたいだ」と
     思いました
192. 461420 7:41 - 7:44
     ちょっとでも 拒絶されそうだと感じるたびに
193. 463980 7:44 - 7:46
     私は 速攻で逃げていたんです
194. 466140 7:46 - 7:47
     で どうしたと思います？
195. 467420 7:47 - 7:49
     次の日は 何が起きても
196. 469260 7:49 - 7:51
     もう逃げない
197. 470730 7:51 - 7:52
     とどまろうと決めました
198. 472500 7:52 - 7:55
     ２日目 「ハンバーガーの
     無料のお代わりをリクエスト」
199. 474876 7:55 - 7:57
     （笑）
200. 476660 7:57 - 7:59
     ハンバーガー店に行ったときのことです
201. 478980 7:59 - 8:01
     お昼ごはんを食べ終えると
     カウンターへ行ってこう言いました
202. 481370 8:01 - 8:03
     「ハンバーガーの無料お代わり
     お願いできますか？」
203. 483376 8:03 - 8:05
     （笑）
204. 485300 8:05 - 8:08
     店員は 困惑して
     「ハンバーガーの無料お代わりって？」
205. 487780 8:08 - 8:09
     （笑）
206. 489060 8:09 - 8:13
     「ドリンクお代わり無料の
     ハンバーガー版みたいなやつです」と言うと
207. 492630 8:13 - 8:16
     店員は 「すいませんが
     バーガーの無料お代わりはやっていません」
208. 495526 8:16 - 8:17
     （笑）
209. 496620 8:17 - 8:21
     拒絶されて いつもなら逃げ出す場面ですが
     私はとどまりました
210. 500700 8:21 - 8:23
     そして言いました
     「ここのバーガー大好きだし
211. 502860 8:23 - 8:24
     お店も大好きだけど
212. 504300 8:24 - 8:26
     ハンバーガーに無料お代わりがあったら
213. 506420 8:26 - 8:28
     もっと好きになるんだけど」
214. 507780 8:28 - 8:29
     （笑）
215. 509060 8:29 - 8:32
     すると店員が言いました
     「では店長に伝えておきます
216. 511700 8:32 - 8:35
     実現されるかもしれませんが
     今日はお出しできません」
217. 514700 8:35 - 8:36
     で 私はそこを立ち去りました
218. 516326 8:36 - 8:38
     ちなみに
219. 518020 8:38 - 8:40
     ハンバーガーの無料お代わりが
     実現したとは思いません
220. 520299 8:40 - 8:42
     （笑）
221. 521539 8:42 - 8:43
     お店は元のままでしょう
222. 523659 8:44 - 8:47
     でも 私が 最初に感じた
     生きるか死ぬかみたいな危機感は
223. 526980 8:47 - 8:48
     もうありませんでした
224. 528340 8:48 - 8:50
     そこにとどまって話し続け
225. 530100 8:50 - 8:52
     逃げるのをやめただけで です
226. 531740 8:52 - 8:55
     私は思いました「おおすごい
     もう教訓が得られた
227. 534690 8:55 - 8:56
     いいね」と
228. 535800 8:56 - 8:58
     そして３日目
     「オリンピックのドーナツを買う」
229. 539260 8:59 - 9:02
     ここで 私の人生が ひっくり返りました
230. 542620 9:03 - 9:04
     クリスピー・クリームのお店に行きました
231. 544260 9:04 - 9:05
     ドーナツ屋さんで
232. 545500 9:06 - 9:08
     主に アメリカの南東部にある
     チェーン店です
233. 548140 9:08 - 9:10
     ここにも 何店舗かあるはずです
234. 550020 9:10 - 9:11
     お店に入って
235. 551299 9:11 - 9:14
     言いました「五輪マークの形をした
     ドーナツが欲しいんですが
236. 554460 9:14 - 9:17
     つまり ５つのドーナツを
     つなげたやつです･･･」
237. 557380 9:17 - 9:20
     そんなの取り合うわけない
     と思うでしょ？
238. 560140 9:20 - 9:23
     ところが そのドーナツ屋さんは
     真剣に受け止めたんです
239. 562540 9:23 - 9:24
     （笑）
240. 563780 9:24 - 9:25
     紙を取り出して
241. 565020 9:25 - 9:27
     色と輪っかを書き出し
242. 567220 9:27 - 9:29
     「どうしたらこれを 作れるかしら？」と
243. 569260 9:29 - 9:31
     そして 15分後
244. 571180 9:31 - 9:35
     五輪の形をしたドーナツの箱を
     持って出てきたんです
245. 574620 9:35 - 9:36
     私はとても感動しました
246. 576300 9:36 - 9:38
     にわかには信じられませんでした
247. 578460 9:38 - 9:42
     このときの動画はユーチューブで
     500万回以上見られました
248. 582660 9:43 - 9:45
     世界中のみんなも信じられなかったんです
249. 585266 9:45 - 9:48
     （笑）
250. 587940 9:48 - 9:51
     これがきっかけで 私は新聞に載り
251. 591180 9:51 - 9:53
     トークショーなんかにも出演して
252. 592620 9:53 - 9:54
     有名になりました
253. 594140 9:54 - 9:56
     沢山の人から
     メールをもらうようになりました
254. 596300 9:56 - 9:59
     「素晴らしい活動ですね」と
255. 598860 9:59 - 10:02
     でも 名声にも悪名にも
     私は関心がありません
256. 602420 10:02 - 10:04
     私が心から望んでいたのは 学ぶこと
257. 604260 10:04 - 10:05
     そして 自分を変えることでした
258. 605500 10:06 - 10:09
     そこで 私は100日間拒絶チャレンジの
     残された期間を
259. 608616 10:09 - 10:10
     活動の場に —
260. 610060 10:10 - 10:12
     この調査プロジェクトに変更しました
261. 612220 10:12 - 10:15
     自分に何を学べるか知りたかったのです
262. 614740 10:15 - 10:17
     そして 私は多くのことを学びました
263. 616540 10:17 - 10:18
     とても沢山の秘訣を発見しました
264. 618140 10:18 - 10:19
     例えば
265. 619070 10:19 - 10:22
     一旦断られても
     逃げ出さなければ
266. 622190 10:22 - 10:24
     「いいえ」を「はい」へと
     覆せる可能性も出てきて
267. 624100 10:24 - 10:26
     そのための魔法の言葉は
     「なんで？」だということ
268. 626266 10:26 - 10:30
     ある日 花を手に
     知らない人の家へ行き
269. 630050 10:30 - 10:31
     ドアをノックして 言いました
270. 631430 10:31 - 10:34
     「ねえ お宅の裏庭に
     この花を植えてもいいですか？」
271. 633900 10:34 - 10:35
     （笑）
272. 635460 10:35 - 10:38
     相手は 「ダメです」と言いました
273. 638200 10:38 - 10:40
     でも その人が行ってしまう前に
     尋ねました
274. 640100 10:40 - 10:42
     「あの 理由を聞かせてもらえます？」
275. 642060 10:42 - 10:45
     すると 「うちには犬がいて
276. 644940 10:45 - 10:47
     裏庭に何を植えても
     全部掘り返してしまうので
277. 647350 10:47 - 10:49
     あなたのお花を無駄にしたくないんです
278. 649266 10:49 - 10:52
     植えたいなら
     この通りの向こうの コニーに聞いてみたら
279. 651660 10:52 - 10:54
     彼女は花が大好きですから」
280. 653620 10:54 - 10:55
     言われた通りにしました
281. 654860 10:55 - 10:57
     通りを渡って
     コニーの家をノックしました
282. 656940 10:57 - 10:59
     そうしたら コニーはとても喜んでくれました
283. 658820 10:59 - 11:01
     （笑）
284. 660540 11:01 - 11:02
     そして30分後
285. 661770 11:02 - 11:03
     コニーの裏庭に
     この花が植えられました
286. 663490 11:03 - 11:05
     今は もっと見栄えが良いはずです
287. 665360 11:05 - 11:07
     （笑）
288. 666780 11:07 - 11:10
     でも もし最初の拒絶で
     その場を去っていたら
289. 669740 11:10 - 11:11
     多分こう思っていたでしょう
290. 671196 11:11 - 11:13
     この人が断ったのは
     私を信用していなくて
291. 672880 11:13 - 11:14
     私を変な人だと思ったからだとか
292. 674300 11:14 - 11:16
     身なりのせいで
     印象が悪かったからだとか
293. 676420 11:16 - 11:18
     実際はそんなことはなく
294. 677610 11:18 - 11:21
     私の提案が 相手の希望と
     マッチしなかっただけです
295. 680700 11:21 - 11:23
     しかも 相手は私を信頼して
     紹介までしてくれました
296. 682980 11:23 - 11:25
     セールス用語で言うと
297. 684510 11:25 - 11:27
     私は紹介を顧客に変えたんです
298. 687260 11:27 - 11:28
     それから別の時には
299. 688500 11:28 - 11:30
     あることを口にすることで
300. 690350 11:30 - 11:34
     承諾の可能性がずっと広がると学びました
301. 693506 11:34 - 11:36
     例えば ある日私はスターバックスへ行き
302. 695620 11:36 - 11:39
     店長に聞きました「ねえ スターバックスの
     挨拶係にしてもらえませんか？」
303. 699220 11:39 - 11:42
     「スターバックスの挨拶係って
     何のことですか？」
304. 701620 11:42 - 11:44
     「ウォルマートの入口で
     挨拶している人がいますよね？
305. 703740 11:44 - 11:47
     店に入る客に『こんにちは』って
     言う係の人 —
306. 706980 11:47 - 11:49
     基本的に万引を防止するための
     係ですけどね
307. 709420 11:49 - 11:53
     スターバックスの客にも
     ウォルマートの体験を提供したいんです」
308. 712580 11:53 - 11:54
     （笑）
309. 714060 11:54 - 11:57
     まあ あんまり良いアイデアか
     わかりませんが —
310. 718300 11:58 - 12:01
     というか実際 かなりひどいアイデアです
311. 720820 12:01 - 12:03
     で 彼は言いました 「うーん」
312. 722900 12:03 - 12:05
     こんな表情で
     彼はエリックっていうんですが
313. 725180 12:05 - 12:08
     迷った様子で聞いていました
314. 727556 12:08 - 12:09
     「どうかな」と
315. 728860 12:09 - 12:11
     そこで私は訊きました
     「変ですかね？」
316. 730540 12:11 - 12:13
     すると「確かに変だね」と
317. 733500 12:14 - 12:16
     でも そう言った途端
     エリックの態度ががらりと変わりました
318. 736380 12:16 - 12:19
     まるで 猜疑心を全部
     振り払ったような感じでした
319. 739340 12:19 - 12:21
     「いいですよ やっても
320. 741060 12:21 - 12:23
     ただ変になりすぎないで」
321. 742616 12:23 - 12:24
     （笑）
322. 743820 12:24 - 12:26
     その後１時間 私は
     スターバックスの挨拶係をやりました
323. 746220 12:26 - 12:28
     来店するお客さん全員に
     「こんにちは」と言って
324. 748380 12:28 - 12:31
     クリスマスの乾杯をしたんです
325. 750780 12:31 - 12:33
     ちなみに みなさんの経歴がどうあれ
326. 753050 12:33 - 12:35
     挨拶係はおすすめしません
327. 754540 12:35 - 12:36
     （笑）
328. 755520 12:36 - 12:37
     本当に退屈な仕事でした
329. 757900 12:38 - 12:43
     でも その時「変ですか？」と聞いたから
     これが実現したのだと気づきました
330. 762730 12:43 - 12:45
     私は彼が抱いていた猜疑心を
     言葉にしたんです
331. 765326 12:45 - 12:49
     「変ですか？」と口にしたことが
     私は変でないことを示していた —
332. 768580 12:49 - 12:51
     つまり 私が 挨拶係なんて変だと
333. 771140 12:51 - 12:54
     彼同様に思っていた
     ということです
334. 773540 12:54 - 12:55
     そして 繰り返し私が学んだのは
335. 775326 12:55 - 12:58
     相手が抱きそうな疑念を
336. 777860 12:58 - 13:00
     聞かれる前に口にすれば
337. 779660 13:00 - 13:01
     信頼を得られるということです
338. 781186 13:01 - 13:03
     承諾してもらえる確率が上がるんです
339. 783390 13:03 - 13:07
     それからただ聞いてみるだけで
     夢の実現につながることも
340. 786810 13:07 - 13:08
     私は学びました
341. 788300 13:08 - 13:11
     私の家は４代にわたる
     教師の家系ですが
342. 791420 13:11 - 13:14
     祖母はいつも言っていました
343. 794260 13:14 - 13:17
     「ジャ なんでもやりたいことをしなさい
344. 796580 13:17 - 13:19
     だけど 先生になってくれたら
     最高だけどね」
345. 798660 13:19 - 13:20
     （笑）
346. 800100 13:20 - 13:22
     私は起業家になりたかったので
     教師にはなりませんでした
347. 802380 13:22 - 13:26
     でも 何かを実際に教えることは
     いつも私の夢でした
348. 805700 13:26 - 13:27
     そこで思いました
349. 806730 13:27 - 13:30
     「大学で授業を教えさせてと
     頼んでみたらどうだろう？」
350. 810070 13:30 - 13:32
     当時オースティンに住んでいたので
351. 811866 13:32 - 13:34
     テキサス大学オースティン校に行き
352. 813820 13:34 - 13:37
     教授たちのドアをノックして尋ねました
     「あなたの授業で教えてもいいですか」
353. 817060 13:37 - 13:40
     最初の２回は 良い返事はもらえませんでした
354. 819580 13:40 - 13:42
     でも 逃げずに続けると
355. 822100 13:42 - 13:45
     ３度目の正直です
     教授がとても感心してくれました
356. 825460 13:45 - 13:48
     「そんなこと言ってきた人間は
     初めてだよ」と
357. 827666 13:48 - 13:52
     私は PowerPointで
     授業内容の用意をしていました
358. 831580 13:52 - 13:54
     教授が言いました
     「ほう これは使えるね
359. 833500 13:54 - 13:57
     どうかね ２ヶ月後にもう一度来たら
     君をカリキュラムに組み込んでおくから」
360. 837106 13:57 - 13:59
     そして２ヶ月後
     私は授業で教えていました
361. 840140 14:00 - 14:03
     これが私です —
     画質が悪いので分かりにくいと思いますが
362. 843420 14:03 - 14:06
     時には照明に拒絶されることもあります
363. 846220 14:06 - 14:07
     （笑）
364. 848380 14:08 - 14:09
     でも
365. 849400 14:09 - 14:12
     授業を終えて外に出るとき
     私は泣いていました
366. 852380 14:12 - 14:14
     なぜならこう思ったからです
367. 854180 14:14 - 14:17
     「ただ聞いてみるだけで
     一生の夢を叶えることができた」と
368. 857350 14:17 - 14:21
     以前は 教えるためには
     何か達成していなければと思っていました
369. 860536 14:21 - 14:24
     すごい起業家になるとか 博士号を取るとか
370. 863820 14:24 - 14:25
     でも 実際は ただ聞いてみるだけで
371. 865380 14:25 - 14:27
     教えることができたんです
372. 867100 14:27 - 14:29
     そして皆さんには見えない
     あの写真で
373. 869500 14:30 - 14:33
     私は キング牧師の言葉を
     引用していました
374. 872820 14:33 - 14:37
     というのも 調査の中で気づいたことですが
     本当の意味で世界を変えた人たち —
375. 877380 14:37 - 14:40
     私たちの生き方や考え方を変えた人たちは
376. 880340 14:40 - 14:44
     最初は一度ならず
     暴力的な拒絶に遭っていました
377. 884460 14:44 - 14:47
     キング牧師や
378. 886540 14:47 - 14:49
     ガンジーや マンデラのような人たち
379. 888620 14:49 - 14:50
     そして イエス・キリストもそうです
380. 890180 14:50 - 14:54
     これらの人たちは 拒絶によって
     自分の可能性を限定することなく
381. 893580 14:54 - 14:58
     拒絶に対する自分の反応の仕方で
     自分の道を決定していきました
382. 898620 14:59 - 15:00
     拒絶に向き合ったんです
383. 901060 15:01 - 15:04
     このような偉大な人にならずとも
     拒絶について学ぶことはできます
384. 904300 15:04 - 15:06
     私の場合は
385. 905580 15:06 - 15:08
     拒絶が 呪縛であり
386. 907510 15:08 - 15:09
     恐怖の対象でした
387. 909056 15:09 - 15:13
     逃げ回ることで
     ずっと拒絶に苛まれていました
388. 913100 15:13 - 15:15
     それから拒絶に向き合い始め
389. 915600 15:16 - 15:19
     拒絶を 人生最大の授かりものに変えたんです
390. 919120 15:19 - 15:24
     私は 拒絶をチャンスに変える方法を
     人に教えはじめました
391. 923600 15:24 - 15:26
     ブログや 講演や
392. 925640 15:26 - 15:28
     最近出した本を使い
393. 927560 15:28 - 15:33
     そのための技術まで開発して
     拒絶への恐怖心を克服する手助けをしています
394. 934000 15:34 - 15:36
     人生で拒絶を経験したら
395. 935760 15:36 - 15:38
     次に壁にぶつかり
396. 938000 15:38 - 15:40
     失敗に直面したら
397. 940040 15:40 - 15:42
     可能性について考えてみてください
398. 941880 15:42 - 15:43
     逃げないで下さい
399. 943120 15:43 - 15:44
     ただ 向き合うだけで
400. 944360 15:44 - 15:47
     賜物に変わるかもしれません
401. 946960 15:47 - 15:48
     ありがとうございました
402. 948200 15:48 - 15:51
     （拍手）